【92】安西先生と♡ちゃん

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それから私たちもタクシーに乗って…


臣くんが探してくれたお店は
薬膳料理のお店だった。


♡)ほわぁ~初めてだ~
臣)NAOTOさんオススメのお店。
♡)わ!そうなの?
臣)うん。美味しいよって教えてくれた。
♡)わーい!楽しみ♡

店)ただいまご案内いたしますので
  少々お待ちくださいませ。

♡)はーい♡
臣)あれ?
♡)え?
臣)今エレベーター降りてきたの、
  安西先生じゃね?
♡)え???


振り向いて見てみると…


♡)…あ!!ほんとだ!!社長!!!
社)おやおや!!♡くん!!
♡)わ!わ!お疲れさまです!!
社)今日はお休みですよw
♡)わ!そっか!!
  えっと…こんばんは!!
社)ははははw
臣)ってことは…
  もしかして、♡ちゃん??


社長の隣にいる女の子に
臣くんが話しかけると

女の子は社長の陰に隠れた。


臣)あの…先日はどうも
  ありがとうございました。
社)いえいえ!!
  こちらこそ本当にありがとう!!


臣くんが帽子とサングラスを取って
社長に挨拶をすると

女の子が叫んだ。


孫)臣くんっっ!!!!!
臣)はははw
  気付かなかった?


臣くんが屈んで
目線を合わせると…


孫)臣くん!!!臣くん!!!
  キャーーー!!!!!
臣)♡ちゃんですよね?
社)そうですそうですw
  孫の♡です。
臣)初めましてw
孫)キャーー!!!!
  キャーーー!!!!


♡ちゃんは顔を真っ赤にして
パニック状態。


社)これこれ♡、落ち着きなさいw
孫)だって!だって!!
  おじいちゃん!!!
  臣くんだよ!!!!


もう半泣きになってる…
可愛いなー♡♡


店)ご案内してもよろしいでしょうか?

♡)あっ。
社)もし良ければ、ご一緒にどうかな?
臣)え?
社)今日は私がご馳走しますよ♡
♡)えっ!!
孫)臣くん!臣くん!!!
  どうしよう!!
  臣くんだよぉぉ!!


♡ちゃんは泣き出しちゃった。


社)♡もこんなだし…w
臣)いいんですか?
社)二人が良ければ♡
♡)じゃあお言葉に甘えちゃおっか…
臣)うん。
  なんかすみません。
♡)ありがとうございます。
社)いえいえw
孫)え!え!!臣くんとご飯食べるの?
社)OKいただきましたよーw
孫)キャー!!♡♡♡


♡ちゃんが泣きながら大喜びしてるw
本当に臣くんが大好きなんだなー♡


案内されて個室に向かう途中で
臣くんに夢中だった♡ちゃんが

やっと私の存在に気付いたように
じっと見上げてきた。


孫)お姉ちゃん…
♡)え?
孫)お姫様みたい…
♡)え!!!


お姫様!??


孫)お洋服、すっごく可愛い♡
♡)あはは//ありがとう♡
孫)お姫様~♡
♡)私ね、♡ちゃんと同じ名前なんだよーw
孫)え!!!
  お姉ちゃんも「♡」っていうの??
♡)そう♡
孫)わぁすごい!!お揃いだね♡♡
♡)あははw  そうだねー♡♡
孫)わーい!!♡♡


席について
飲み物を選んでる間も

♡ちゃんはずっと臣くんを見てる。


臣(すげぇ見られてるw)
♡(もう臣くんしか見えてないよw)


社)ほら、♡は何飲む?
孫)ふぁっ!!
社)りんごジュースでいいかい?
孫)わ!わ!
  えっと、臣くんとおんなじの!
臣)え!!
♡)あはははw
臣)じゃ、じゃあ俺も…りんごジュース…
社)いやいやいや!w
  登坂くんは
  普通にお酒を選んでくださいww
  ♡、お前はジュースでいいね?
孫)はーい…
臣)ご、ごめんね?
♡)あははw 臣くんww
臣)笑うなし//
♡)だって…w  おっかしーww
  ♡ちゃん可愛いなぁww


社長がみんなの飲み物を
オーダーし終えても

まだ♡ちゃんは臣くんを見てた。


孫)ほわぁ~~♡♡
  何回見ても本物の臣くんだぁぁ//
臣)そうだねw
孫)臣くんは本当にカッコイイんだね♡♡
臣)え!ありがとーw
社)♡はもう本当に登坂くんが
  大好きで大好きで…w
臣)いや~嬉しいな~!


しばらく臣くんを見つめた後、

♡ちゃんは私の方を見て
大きな目で聞いてきた。


孫)お姉ちゃんは…
  臣くんのフィアンセなの?
臣)ぶっ!!!
♡)フィ、フィアンセ?!!
社)おやおやw
  ♡は意味をわかっているのかな?
孫)わかってるよぉ!
  お互い好きだよってなったら
  フィアンセなんでしょ?
  みんながいつも言ってるもん!
社)それはちょっと違うかな?w


臣(なんだ…?
  小学生の間で流行ってんのか?)
♡(わ、わかんない…)


孫)ねぇ!
  お姉ちゃんはフィアンセなの?
♡)えーと…
孫)ねぇねぇ!
臣)そうだよw
孫)わぁ!!そうなんだ!!


♡(ちょっと臣くん!w)
臣(いや、解釈としては
  一緒なんじゃねぇの?w)


孫)そっかぁ…臣くんには
  フィアンセがいたんだ…
社)あはははw
  ショックかい?
孫)ううん、♡にもいるもん。

三人)えっ!!!!!!

社)お、おじいちゃん
  それは初耳だなぁ!!
孫)いつもお家に遊びにきてる博君だよ。
社)フィ、フィアンセなのかい?
孫)うん!!
社)ほ…ほぉ…


♡(社長がびっくりしてる!w)
臣(そりゃ唐突だからな!w)


♡)♡ちゃんの彼氏は博君ていうの?
孫)彼氏じゃなくてフィアンセね!!
♡)は、はい!ごめんなさい!!
臣)ぶくくくくw
孫)そう。博君は
  臣くんとおんなじ名前なの。
♡)え?
孫)「博臣」っていうんだよ。
臣)へぇ~!!!
孫)クラスのみんなは
  「臣くん」て呼ぶんだけど
  ♡の臣くんは臣くんだけだから
  博君のことは博君て呼んでるの。
♡)そ、そうなんだぁ~
臣)ほ~~~


店)お待たせ致しました。

社)あ、飲み物が来ましたね。


みんなで乾杯をすると
♡ちゃんは美味しそうに
りんごジュースを飲みながら…

やっぱり視線は臣くん。


私もカシオレを一口飲んで
臣くんと一緒に料理を選んだ。


臣)あ、NAOTOさん
  これが一番美味しいって言ってた。
♡)ほんとー?
  じゃあ私これにしよっかなー♡
孫)NAOTOさんって、NAOTOさん?!!
臣)え???
孫)三代目のNAOTOさん?!!
臣)う、うん…
孫)わぁぁ!!
  じゃあ♡もそれにする!!
臣)え?w
孫)♡、NAOTOさん好きだもん!
♡)そ、そうなの?w
孫)うん!!
  NAOTOさん見て
  あんな風に踊りたいって思って
  今ダンス習ってるの!!

臣♡)えええ!!すごい!!

孫)あ、でも…
  NAOTOさんは尊敬してるけど
  一番好きなのは臣くんだから
  安心してね♡
社)はっはっはww
臣)ありがとうございますw
♡)あはははww
  

それから料理を注文し終えると
♡ちゃんが真っ直ぐ臣くんを見つめた。


孫)♡ね、臣くんのこと、本当に大好きなの。
臣)ありがとw
孫)サインも書いてくれて本当にありがとう。
社)泣いて喜んでましたよw
孫)だって本当に嬉しかったんだもん!
臣)いつでも書くよー?w
孫)わぁぁ♡♡♡
♡)あはは♡
孫)あのね、毎日TVで臣くん見てるんだよ!
臣)ありがとーw
孫)♡ね、臣くんと結婚したいくらい好き♡
臣)あははw
  じゃあ大きくなったら俺と結婚するー?w
孫)臣くん何言ってるの?
  臣くんにはお姉ちゃんがいるでしょ?
臣)え?
孫)それに私、子供じゃないんだから
  そんなことありえないって
  わかってるよ。もう!
臣)ご、ごめんなさい。
♡)あははは!!ww
  怒られてる…!ww
臣)お前さっきから笑い過ぎだし//
♡)だって~~ww
孫)それに♡には博君がいるんだから!
臣)そうでした…すみません…
孫)臣くんはね、♡にとって
  一生憧れの人なの。
社)ほぉ…
孫)だからずっとキラキラしててね♡
臣)俺もおじさんになるけどねー?
♡)ちょっと!
  夢壊さないであげてよ!w
臣)だってほんとのことだし!w
孫)大丈夫♡
  臣くんはおじさんになっても
  キラキラしてるから♡
臣)そうなの?w
孫)そうだよ♡
  だってHIROさんは
  おじさんだけどキラキラしてるでしょ♡
臣)確かに…
♡)そっか…
臣)てゆーかHIROさんはやっぱり
  おじさんになってしまうの?w
♡)小学生からしたら
  30代過ぎたらおじさんおばさんだよ…
臣)そっか…
♡)てゆーか…
  ♡ちゃんはEXILEも好きなの?
孫)うん!!♡♡
♡)そっか♡♡


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


そんなこんなで料理が運ばれてくると
二人がハモった。


♡孫)わぁぁ♡♡♡美味しそ~~!!


思わず顔を見合わせて笑ってるw


♡)美味しそうだねw
孫)うん!!


それから一口食べると、またハモった。


♡孫)美味しい~!!幸せ~~♡♡

臣)あはははっwwww
  おっかしーwwww
♡)ちょっと…//
臣)小学生と同じリアクション…
  ぶくくくwww
♡)もう!バカにしてー!//
社)本当に二人はいつもなんでも
  美味しそうに食べますねぇw
臣)あ!もしかして!
♡)え?


臣(似てるのってそこ?w)
♡(知らないっ!)
臣(ぶはははww)
♡(も~!!)


孫)臣くん…
臣)え??
孫)TVで観たことない顔してる。
臣)え!!どんな顔?w
孫)優しい顔。
臣)え!?俺、TVで怖い?w
孫)ううん。そうじゃなくて…
臣)??
孫)お姉ちゃんのこと、大好きって顔してる。
臣)え!!!
♡)え!!!
社)あはははww
  まぁそうですね~
  ♡くんもいつも笑顔ですけど
  登坂くんと一緒だと
  一番幸せそうに笑いますね♡
♡)え!!!
臣)……
♡)そうなんだ…//
  自分じゃわかんないです//
臣)だよな…//
孫)ねぇ!!
  二人はどっちが先に好きになったの??
臣)え!!!


うーん…
さっきから小学生の無邪気な攻撃力が
ハンパねぇな…w


孫)ねぇどっち!!
社)これこれ…w
臣)俺。
孫)え!!!
  臣くんが好きだよって言ったの??
臣)うーん…そうね~
孫)わぁ~~♡♡
  臣くんカッコイイね!!


カッコイイのか?!


♡)♡ちゃんは?
孫)え?
♡)どうやって博君と付き合ったのー?♡
孫)うんとね…
  博君はいつもテスト100点なの。
♡)えー!すごい!
孫)足も速くってね、カッコイイの。
臣)すげーなー!
孫)♡はね、1年生の時から
  ずっと好きだったの。
♡)うんうん!
孫)それでね…2年生の夏休みに
  朝顔を家まで運んでて…
臣)あ~~懐かしい!
  俺も観察日記つけたな~!
♡)つけたねーww
孫)でもね、朝顔重くって
  ♡が困ってたら…
  博君がお家まで運んでくれたの。
♡)え~!優しい!
孫)♡は自分で頑張るよって言ったんだけど…
  重たい物を男が持つのは
  当たり前だからって。
臣)えーー!!!
♡)博君カッコイイ!!♡♡
臣)すげぇな!!w
孫)でもね、そんな優しくされたら
  ♡、博君のこと好きになっちゃうよ?
  って言ったの。
♡)えー!!えー!!////
臣)なんだそのキュンキュンな展開は…
孫)そしたらね…博君…
  俺は好きな女にしか優しくしないよって。

♡臣)え~~!!!/////

孫)それで…じゃあ両思いだね♡
  ってなって…

♡臣)ほわ~~!!!////

孫)フィアンセになったの♡♡


臣(ぶははは!!ww
  そこでフィアンセ!!ww)
♡(臣くん…!ww
  笑っちゃダメだよww)


臣)でもさ…ww
  博君カッコ良すぎでしょ!
♡)ほんとだよー!!
  小学生でそのクオリティ!w
臣)ヤバいよな?w
♡)ヤバいねw
孫)博君大好きなの♡♡
臣)か~わいいな~~ww
♡)キュンキュン♡
社)ほ…ほほぉ~~
  博君は…優しいんだねぇ?


♡(社長が動揺してる!ww)
臣(絶対してる!w)


♡ちゃんは幸せそうにニコニコ笑った。

ほんと可愛いな~


臣)じゃあさ、今度
  博君と一緒にLIVE来てよ♪
孫)え?
臣)三代目の。
孫)ダメだよぅ!
臣)え、ダメなの?w
孫)博君の前で
  臣くんカッコイイって
  はしゃいだりしたら
  博君、ヤキモチ妬いちゃうでしょ。
♡)あはははっ、そうだよねぇ?w
孫)だからLIVEはママと行くの!
臣)すいません…w
  お待ちしております…
♡)ねぇねぇ!
  学校でも三代目は人気なのー?
孫)うーんとね…
  派閥があるの!!

♡臣)は、派閥?!!

孫)うん。
  嵐派と三代目派がいるの。
  嵐の方がちょっと多いかな。
臣)やっぱり嵐には敵いませんかw
社)まぁ彼らはメディア露出が
  ものすごいですからねぇw
♡)たしかに…
  いつTVつけても出てる気がする…
孫)♡はね、嵐も好きだけど
  やっぱり三代目が好きー♡
臣)ありがとw


ピロリロリロ♪ピロリロリロ♪


♡)あ!私だ!ごめんなさい!
社)全然いいですよ?どうぞ?
♡)あ、Tくんだ。
社)おや。
臣)え!
♡)えっと…どうしよ…
社)全然出ていいですよ?w
♡)あ、すみません、失礼します。


あんにゃろ~~
今度かけてきたら俺が出るっつったのに
ほんとにまたかけてきやがった!


安西先生の前で
俺が出るわけにもいかねーし。

くそーー


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


♡『もしもし?』
T『あ、今大丈夫?』
♡『今ね、社長とご飯食べてるの。』
T『どこの社長???』
♡『どこのって、勝山社長だよww』
T『え~~!!!!なんで!!!!』
♡『偶然会ってw』
T『びっくりするわ!w』
♡『Tくんは…どうしたの?』
T『あ…えっと…
  足大丈夫かなって思って。』
♡『足?』
T『金曜さ、転んだじゃん。』
♡『あ!!もう全然大丈夫だよ!!』
T『そっか…、いや…なんか…
  土日会えなかったから
  大丈夫かちょっと心配になって
  電話した。ごめんな。』
♡『ううん、ありがとう。』
T『うん。』
♡『あの…金曜日もありがとう!』
T『うん…』
♡『……』
T『じゃあ、明日な。』
♡『うん。』
T『じゃ。』

ピッ。


電話を切ると、臣くんと目が合った。


♡)えっと…心配してくれてたみたい。
臣)うん、なんとなくわかった。
♡)そっか…。
社)私と一緒で驚いてましたか?w
♡)あ、はい!w
  すっごくびっくりしてましたw
孫)Tくんてだぁれ??
社)おじいちゃんの会社のね、
  期待のホープだよw
孫)ホープ??
社)頑張り屋さんってこと。
孫)そうなんだ!偉いんだね!
♡)あはははw
社)でも…本当にTくんは
  良く頑張ってくれていますよねぇ。
♡)え?
社)彼は…なんだか
  ♡くんととても似ているなと
  私は思っていますよw
♡)え!!私とですか?
社)ええw
臣)どこがですか??
社)おや、登坂くんもTくんをご存知かな?
臣)はい…まぁ…


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


社)彼は…自分の損得とは関係なしに
  人の為に動ける優しさを持っています。
  正義感が強いというか…
臣)……
社)♡くんもそうでしょう?
♡)え…
臣)……


確かに
こいつは自分が損するとか得するとか
そんなこと絶対考えてねぇんだよなぁ…


人のために動ける優しさ、か…

あいつがねぇ…


社)そして…本当に頑張り屋で
  絶対弱音を吐かない。
  何でもがむしゃらに前向きに
  全力で頑張るんです。
臣)……
社)「諦める」という言葉が
  大嫌いみたいでねw
♡)いつも言ってますよね。


♡が少し笑った。


社)ああ、そうだ。
  彼は…なんだか
  LDHにいてもおかしくないような
  メンタルの持ち主な気がしますよw
臣)え?
社)「ぜってぇ負けねぇ」でしたよね?
臣)あ…、はい。
社)登坂くんと気が合うんじゃないですか?


えー!えー!!
あいつとかよ!!!!

絶対嫌だけど!!!!


臣)……


でも…

もし違う出会い方してたら
友達とかになってたんかな…

え~~~~~


社)本当に負けず嫌いで…
  いつもどうやったら一番になれるかと
  聞いて来るんですw
♡)そうなんですか?
社)ええw
  いつも二番なのが悔しいと。
  でもやはりJくんの壁は
  なかなか越えられないみたいですねw
♡)そうなんだ…
社)でもTくんはあの若さで
  あれだけの業績を上げてくれていますから
  本当にすごいもんです。
臣)そうなんだ…
社)Tくんといい、♡くんといい、
  そうだ、Kくんも。
  君たちの代は
  優秀な人材が多いですねw
♡)ありがとうございます//
社)人は会社の財産ですから。
  本当にいつも感謝していますよ。
♡)社長が…そう言ってくれるから
  いつも見ていてくれるから
  私たち頑張れるんです♡
  ありがとうございます♡
孫)おじいちゃんはすごいの??
♡)あははw そうだよー♡
  本当にすごい人なんだからー♡
孫)わぁぁぁ♡


安西先生は…
本当にみんなに慕われてるんだろうなぁ。

俺は…社長っていったら
=HIROさんのイメージしかないけど
こういう人もいるんだなぁ。


それから♡が席を立つと

安西先生が
俺の目を見て話し始めた。


社)♡くんは、本当に頑張り屋です。
臣)はい。
社)たまに心配してしまうくらいw
臣)はい。ほんとにw
社)いつも笑顔で元気ですが
  もちろん辛いことだってあるでしょう。
  表には決して出しませんが。
臣)……
社)あまり無理をしすぎないように
  支えてあげてくださいね。
臣)はい。
社)私が言うのもなんですが…
  ♡くんは…本当に
  孫のように思っているのでw
臣)はい、ありがとうございます。
孫)おじいちゃん、お姉ちゃんのこと
  「ひいき」してるのー?
社)え???
臣)あはははw
孫)「ひいき」はいけないんだって
  この間先生がみほちゃんのママに
  怒られてたよー!
社)おやおや。
臣)おお…
孫)でも…お姉ちゃんは
  ♡とおんなじ名前だもんね!
社)ん?
孫)しょうがないから
  お姉ちゃんだけは
  「ひいき」してもいいよ!
社)そうかい?ww
臣)あっはっはww


ほんと小学生は面白いな。


社)いや~でもね…
  なんか気になってしまうんですよ
  ♡くんは。
臣)そうなんですか?
社)ええ。
  本当に太陽のように明るい子だから…
  あの笑顔が曇ることが
  なければいいな、と。


そう言って安西先生は、優しく笑った。


社)きっと…
  登坂くんが隣にいてくれるから
  頑張れることも
  たくさんあるんでしょうね…
臣)……


そんなの…
俺だって、たくさんある。


社)これからも…
  お互いの存在が
  お互いの勇気や力になるような
  そんな素敵な関係性を
  築いていってください。
臣)…はい。


なんか…
この人の言葉には
優しさと深みを感じる。


孫)おじいちゃん、牧師さんみたい!
社)え??
孫)この間、結婚式のとき
  牧師さんがそんなこと言ってたもん。
社)あはははw
  そうだったのかい?
臣)……


お互いの存在が、勇気や力にか…


確かにそうだよな。


あいつが隣にいなかったら
俺、どうなってんだろ…


そんなことを考えてると
♡が戻ってきた。


♡)すみません。
孫)お姉ちゃんお帰りなさい♡
  ねぇ!お姉ちゃんは
  デザートどれにするー?
♡)え!デザート??
  わぁ♡どうしよ~♡
孫)♡は杏仁豆腐ー!!
♡)じゃあ私もそうしよっかなー♡


杏仁豆腐が来ると
二人はまたおんなじ顔をして
美味しそうに頬張った。


♡)はぁ~幸せだな~♡
孫)美味しいね~♡
♡)ね~♡
社)くすくすくすww
孫)臣くんはいらないの?
臣)うん、俺もうお腹いっぱい。
孫)そっかぁ。
♡)一口ならいる??
臣)え?くれんの?
♡)いいよ?
臣)お前がデザートを???
♡)何それ!!w
  私がすっごくケチみたいじゃない~
臣)デザートに関してはw
♡)そんなことないもん~!
臣)あはははw
♡)はい。
臣)さんきゅー。


俺が杏仁豆腐を受け取って
一口食べると

♡ちゃんが唐突に質問してきた。


孫)臣くんはお姉ちゃんのこと
  愛してるの?
臣)ぶっ!!!!


思わず杏仁豆腐をこぼしそうになる。


臣)何いきなり!w
♡)びっくりしたw
孫)ねぇ、愛してる?
社)これこれ、
  いきなり何を聞くんだいw
孫)だって…
  フィアンセなら
  愛してるのかなって。
臣)えーと…


なんだこの展開は…


臣)好きだよ?w
孫)もう違う~!!
  「好き」じゃなくて
  「愛してる」か聞いてるの!!


え~!!!!
逃げ場なくなったー!!!

こ、ここで言えと…??


臣)……
孫)愛してる?
臣)~~~//
  愛してるよ?
孫)わぁぁ♡♡♡
  ねぇ、お姉ちゃんは??
♡)え!///
孫)臣くんのこと愛してるー?
♡)うん…、愛してるよ♡
孫)そっか!!
  えへへへ♡♡


なんなんだよこれはー!!
恥ずかしいわ!///


でも♡ちゃん…
めっちゃ嬉しそうに笑ってるし…


女の子って謎だ。


社)ごめんなさいねw
♡)いえ!w
孫)ふぁ~~♡
  お腹いっぱーい♡
社)おやおや、それじゃあ
  そろそろ行きますか?
孫)あ…


♡ちゃんが少し寂しそうに
俺を見てきた。


孫)臣くん…
臣)んー?
孫)臣くんと…
  一緒に写真撮りたいなぁ…
  だめ?
臣)いいよ?w
孫)え!!いいの?!!
臣)うんw
孫)やったぁ♡♡♡
♡)ふふふww
  じゃあ私、撮るよ~♡
社)すみませんw
  じゃあこれでお願いします。


俺が♡ちゃんを抱っこすると
♡は安西先生から渡されたiPhoneで
写真を撮ってくれた。


♡)あ、いいカンジー♡
  じゃあもう一枚撮るねー!
  3、2、1…


今度は♡ちゃんが
俺のほっぺたにチューしてきた。


孫)えへへ♡
臣)びっくりしたw
孫)博君には内緒だよ♡
臣)お前、悪い女だなーw
孫)きゃはは♡♡

♡)はい、社長♡
社)いやいや本当にありがとうw
♡)いえ!!
  私たちこそごちそうさまでした♡
臣)ごちそうさまでした。
  ありがとうございます。
社)いえいえ!!
  また機会があればご一緒しましょう♡
♡)はい!ぜひ!♡♡


それから俺たちは
安西先生と♡ちゃんを見送って

二人でタクシーで帰ってきた。




ー続ー

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