♡が好きだって言ってくれて…
伝わらなくても、信じてもらえなくても
それでも好きだって…言ってくれて…
その言葉に、胸が締め付けられて
涙があふれた。
臣)…っ
………あの夜…、
「聞きたくないって言ってんだろ!!」
♡の気持ちを撥ねつけた。
「お前ハルくんのこと好きなんじゃないの?」
♡の気持ちを信じてやれなかった。
臣)あんなこと言って…ごめん…っ
♡)(ふるふるっ)
「もうお前の顔、見たくない。」
♡を否定して…
「俺のこと好きなんだろ?
だったら黙って抱かれろよ。」
♡をあんな形で傷つけた。
臣)あんなことして…ごめん…っ
♡)(ふるふるっ)
俺がいくら謝っても、
♡は首を横に振るだけで…
長い時間、抱きしめ合った後、
そっと離れて、その顔を見つめたら…
♡)臣くん…、大好きだよ///
涙でぐしゃぐしゃで
ほっぺを真っ赤にした♡が
優しく笑ってそう言ってくれた。
臣)…っ
俺はまた、涙が止まらなくて。
臣)♡…っ、……♡っ…、
♡をもう一度ぎゅっと抱きしめた。
……ぽつ、……ぽつっ……
雨が降ってきたことなんて
どうでもいいくらい、
気持ちがいっぱいで。
俺は雨から♡を庇うように、
ただ、ただ、ずっと、♡を抱きしめてた。
ア)オミ!♡!乗って!!
エ)濡れてマウデ!!
二人が戻ってきた頃には
俺はびしょ濡れになってたけど、
そんなの全然気にならなかった。
ああ、良かった…
♡はそんなに濡れてない。
ア)本当にゴメン!
傘置いて行けばヨカッタ!
エ)オミ、これで拭いて!
臣)ありがとう。
車に戻ってタオルを受け取ったら
♡が俺の頭を一生懸命拭いてくれた。
ア)一旦ホテルに戻ロウ!
エ)カメラ持ってきたケド
雨ヤカラしゃーない!
それから結局すぐにホテルに戻って…
臣)アーサー、ごめん…
少し二人になってもいいかな?
俺がそう言うと、
アーサーは「もちろん」って
笑顔で快諾してくれた。
臣)ちゃんと…話したい。
♡)うん…。
俺たちは手を繋いだまま、部屋に戻った。
とりあえず濡れた服を着替えて…
髪を乾かして。
二人でソファーに並んで座った。
臣)……あの…さ、
もっかいちゃんと謝りたい。
ほんとにごめん…。
♡)…っ
臣)あの日、あんなこと言って…
あんな…ひどいことして…
本当に本当にごめん…っ
♡)ううん…っ
臣)……酒入ってたのもあるけど…
なんか俺、冷静じゃなくて…、
♡)……。
臣)感情が…爆発して…
抑えられなかった…。
♡)……うん…。
臣)ほんとにごめん…。
♡)……うん…。
何回謝っても、足りない気がする。
臣)俺の…自業自得で…
勝手に自分で…不安になって…
あんな…最低なこと…、
ほんと自分が嫌になる。
臣)泣かせて…ごめん…っ
♡)ううん…、っ
傷つけてごめん。
一人にしてごめん。
♡)臣くん、泣かないで…っ
臣)…っ
ふわりと抱きしめてくれた♡のぬくもりが
あまりに優しくて…
また涙が浮かんでくる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
泣きながら何度も謝る臣くんに
胸が締め付けられて…
私はぎゅっと強く、臣くんを抱きしめた。
けど…
臣くんはそんな私の身体を、そっと離した。
臣)Shizukaちゃんとのことで…
お前に嫌な思いさせたのもごめん…。
♡)…っ
臣)俺…ほんと最低だったから…
Shizukaちゃんだけじゃなくて…
他の子とも平気でそういうことしてた。
♡)え…っ
臣)その頃、過労とストレスで
一時的な早漏状態だったのもほんと。
♡)…っ
臣)ほら、血尿出た時期あったじゃん?
あの頃…。
♡)あ…っ
臣くんが本当に本当に大変だった時だ…。
臣)寝る暇もないくらい忙しくて
女がストレスの捌け口だった。
ヤレれば誰でも良かった。
♡)…っ
臣)まぁ…その時だけじゃなくて…
女遊びは絶え間なくしてたから…
お前から見たら俺の過去なんて
どれもこれも最低だと思う。
♡)…っ
臣)この先またお前の耳に
入るようなことがあったら
お前はまた嫌な気持ちになると思うし
ほんとにごめんって思うけど…
どうしようもなくて…過去のことだから。
♡)……うん…。
臣)後悔しても消せない。
将来お前と出会って
お前のことこんなに好きになるって
わかってたら…
そんなお前のこと、
泣かせることになるってわかってたら…
絶対しなかったのに…。
♡)…っ
泣きそうな臣くんの表情から、
すごく後悔してるんだって…伝わってくる。
臣)本当にごめん…。
♡)……うん…。
「後悔しても消せない」
臣くんが言った通り、
過去のことだから仕方ないって…
私もわかってるよ…。
臣)そんな自分の過去のうしろめたさとか
自己嫌悪で…
お前に嫌われるんじゃないか、とか…
また家出されるんじゃないか、とか…
そんなこと考えて不安になって…
♡)…っ
臣)全部自業自得で、俺が悪いんだけど…
お前のことになると、
俺ほんと…余裕なくて…
♡)…っ
臣)そんなタイミングで
ハルくんとキスしたとか
ドライブしたとか聞いて、
カッとなって…
♡)……うん…。
臣)ハルくんのことは…
お前が家族みたいに
大事に思ってる相手だって
わかってるし、わかりたい。
でも…、普段はそう思えても…
あの夜は…そんな風には思えなくて。
♡)…っ
臣)ハルくんは…お前の初恋の相手だし…
俺とは違って、綺麗なんだろうし…
俺なんかより、ハルくんの方がいいんだろ
って…
なんか止まんなくなって…
馬鹿なこと言って…ほんとにごめん。
♡)……ううん…。
臣)お前が好きって言ってくれた言葉も…
受け取れなくて…っ
お前の気持ち、信じてやれなくて…っ
♡)…っ
臣くんが、また泣いてる。
私は喉がきゅぅぅぅって締め付けられて
息ができなくなった。
臣)あんな乱暴に…抱いて…ごめん…っ
♡)…っ
臣)ほんとに…ごめん…、っ
♡)ううん…っ!
私はやっぱり我慢できなくなって
もう一度臣くんを抱きしめた。
♡)乱暴なんかじゃ…なかったよ…っ
私も堪えきれない涙がこぼれ落ちた。
♡)大丈夫だよ…、泣かないで…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そんなわけない。
俺はあの夜、ひどかった。
乱暴だった。
なのに…♡は俺を許してくれる。
♡はいつもそうだ。
前に俺が洗面所で強引に抱いた時も
そんな俺を受け止めて、抱きしめて、
大好きだって言ってくれた。
いつも…俺は…
♡の優しさで、目が覚める。
そして、気付かされる。
自分の愚かさに。
臣)もっと…責めてよ俺のこと…。
♡)ううん…っ
あんなひどいこと、したのに…。
臣)お前、泣いてたじゃん!
♡)…っ
臣)あんなに…っ
泣いて、やめてって叫んでた。
臣)嫌われたと思った。
それでもいいと思うくらい、
あの時、俺は自分を止められなかった。
♡)臣くんのことが嫌で…
泣いたんじゃない。
臣)……え…?
♡)臣くんにあんなことを言わせて
あんなことをさせたのが悲しくて、
泣いたの。
臣)…っ
♡)私は…何があっても…
臣くんのこと嫌いになったりしない。
臣)…っ
♡は強い瞳で真っ直ぐに俺を見つめた。
♡)臣くんが過去にしてきたことは
一生受け入れられないよ…?
臣)…っ
♡)本当に最低だなって思うし…
耳に入るたびに、嫌な気持ちになる。
気持ち悪いって思うし、
大嫌いになりそうになる。
臣)…っ
♡)でも、その瞬間はそう思っても、
どうしたって嫌いになんて
なれないんだよ…っ
臣)……。
♡)臣くんの顔を見たくないって思っても
時間が経ったら、
やっぱり会いたくなって
声が聞きたくなって
大好きだなって思うんだもん。
抱きしめたくなるんだもんっ。
♡は泣きながらそう言った。
♡)あの夜も…
まだ臣くんの顔を見る自信がなくて
家に帰りたくなくて…
ハルくんにドライブに連れていって
もらったけど…
ハルくんが、言ってくれたの。
臣)…え……?
♡)そういう時は負の連鎖が起きやすくて
相手の嫌なところを思い出したり、
マイナス思考になっちゃったりするけど
そういう時こそ、相手の好きなところとか
楽しかったことや嬉しかったことを
思い出してごらん、って…。
臣)…っ
♡)そしたらね、いっぱい出てきたんだよ…。
臣くんとの思い出。
楽しかったこと、嬉しかったこと、
いっぱいいっぱいあって、
ハルくんはうんうんって聞いてくれて…
思い出せば出すほど、
幸せな気持ちになって
臣くんのこと大好きって思った。
臣)…っ
♡)臣くんに…会いたくなったんだよ…っ
臣)…っ
その言葉に、また涙がこぼれた。
俺、ほんと情けない…。
二人がそんな会話してたなんて知らなくて…
「俺が最低だ、って。
二人で笑ってたんだろ?」
あんなこと言って、八つ当たりして。
♡)ハルくんはいつも
私の心に寄り添ってくれて
私を諭してくれて、導いてくれる。
だから私もハルくんが困ってたら
その時は絶対に助けてあげたいって
そう思ってるの。
臣)……うん…。
♡)ハルくんのことは大好きだし
とってもとっても大切な人。
家族と同じくらい。
臣)…うん……。
♡)でも、その気持ちと、
臣くんを好きな気持ちは
全然違うんだよ…っ
臣)…っ
♡)私、臣くんを裏切ってるとか
臣くんにやましい気持ちを感じながら
ハルくんと接したことは一度もない!
本当にないの!
臣)…っ
それは◇ちゃんからも聞いて、
胸に刺さってた言葉。
♡は本当にそうなんだろうな、って…。
大体、こんなに純粋で真っ直ぐな奴が
そんな浮気心を抱きながら
俺のそばにいれるわけがないんだ。
♡が好きなのはハルくんじゃない。
♡)わかってもらえなくても、
信じてもらえなくても、
私、諦めない。
ずっとずっと、伝え続ける。
私が好きなのは臣くん。
世界で一番大切で、一番大好きで、
そばにいて守りたいって思う。
一緒に幸せになりたいって思う。
そんなの…臣くんだけなんだよ…っ
臣)……うん、…っ
♡が泣きながら伝えてくれた言葉に、
俺も涙がこぼれた。
♡)私はずっとずっと…
臣くんが大好き…っ!
臣)…っ
俺も、言いたい。伝えたい。
こんな俺が口にしていいのか
ずっと躊躇ってたけど…
臣)♡…、ごめん…、
……好きだよ…。
♡)…っ
臣)お前のことが、ほんとに好き…。
どうしようもないほど…好き。
♡)…っ
臣)……愛してる。
やっと伝えられた気持ち。
腕の中に抱きしめてる♡は、
泣いて震えてて。
そんな♡を、俺はただただ、抱きしめる。
二度と離さないように。
二度と離れないように。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
臣くんが…
好きだよって、愛してるって…
そう言ってくれて…
私は涙が止まらなかった。
♡)……ほん…と…?
臣)え…?
潤む視界で臣くんを見上げたら
臣くんは優しく笑って
私の頬を包んでくれた。
♡)もう…嫌われちゃったと…思ってた…
臣)なんで…、それは俺。
♡)私は…臣くんのこと嫌いになんて…
ならないもん、絶対…っ
臣)俺だって…
お前のこと嫌いになんて
絶対、一生、ならないしなれない。
♡)…っ
臣)どんだけ好きだと思ってんの…。
自分でも引いてんだぞ…。
♡)え…?
臣)俺どんだけ♡のこと好きなんだよ、って。
♡)……自分でも引くくらいなの?
臣)そう。それくらい好きなの!
♡)…っ
そう言ってくれて、すごく安心して…
また涙がこぼれ落ちた。
♡)私…初めてだったの…。
臣くんに嫌われた、
臣くんにフラれちゃった、って思って…
臣くんがいない世界を想像したの。
そしたら、耐えられなかった…。
臣くんがいない世界なんて、
絶対無理って思ったの。
臣)……それ、俺なんか毎回思ってる。
♡)えっ…
臣)お前がいなきゃ無理、生きてけない、
絶対無理、って。毎回思ってる。
♡)…っ
臣くんがぎゅっと私を抱きしめてくれた。
臣)ずっとこうしたかった…。
戻りたかった。
お前に笑ってほしかった。
♡)…っ
臣)旅行の間ずっと…
片思いしてるみたいな気分だった…。
♡)それは私だよっ!
臣)え…?
♡)臣くんは私のことなんか
もう好きじゃないのかな、って…
旅行も本当は来たくなかったのかな、って
無理してるんじゃないのかなって
そんなこと思って、不安になって。
臣)…っ
♡)でもやっぱり側にいれたら嬉しいし
臣くんが優しいと
キュンってときめいちゃうし…
そしたらどんどん欲張りになって…
手繋いでほしいなって思ったり
抱きしめてほしいなって思ったり…
臣くんの小さな言葉や行動一つ一つに
勝手にドキドキしたりして…
ずっと片思いしてた、臣くんに…。
臣)そんなん…、///
♡)え…?
ぎゅっっっ……
♡)////
臣くんの腕の力が強くなって…
なんだかドキドキする。
臣)俺だってずっと…そうだったし…///
♡)え…?
臣)お前が全然笑わないから…
俺と来るの嫌だったのかな、とか…
俺のこと怖いのかな、とか…
お前の反応にいちいちビクビクして。
でもその分、お前が笑ってくれると
めちゃめちゃ嬉しくなって
その笑顔が可愛くて
一人でキュンキュンしたりして…///
♡)……///
臣)好きって言いたくて、
ずっと…我慢してた///
♡)////
とくん…とくん…とくん…
どっちかわからない鼓動が
動きを速めてる。
臣)やっと言えた…。
♡、ほんと大好き…。愛してる。
♡)////
とくん、とくん、とくん…っ
♡)私も臣くんが大好き///
臣)…っ
♡)愛してるよ…。
臣)////
臣くんの首元にむぎゅっと潜り込んで、
目を閉じた。
大好き。大好き。
大好き、臣くん…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺の首元に潜り込んできて、
可愛く甘えて。
♡はぎゅーっと俺にしがみついてる。
臣)////
嬉しくて、すごく幸せ。
臣)♡、ほんとに愛してる///
♡)私も愛してる///
臣)////
♡が「愛してる」って言ってくれたの、
久々な気がする。
最近は俺が言うばっかりだったから。
♡)いっぱいいっぱい、愛してる///
臣)////
こんなぎゅーーってしながら
そんな可愛く言われたら
嬉しくて…また泣きそうになんじゃん…。
♡)もう…これで、仲直り…?
臣)…っ
♡が可愛く小首を傾げて
甘えるように上目遣いしてきて…
それが可愛すぎて、死にそう。
臣)うん、仲直り…、///
♡)えへへ…///
臣)////
可愛い…どうしよう…。
俺、キュンキュンしてる。
またメロメロにされてる。
♡)臣くん、だぁいすき♡
臣)////
これでやっと元に戻れたんだ…。
これで、全部…、
♡)だいだいだぁいす…
臣)あああっ!!
やっべ!思い出した!!!
♡)…っ、なぁに…?
臣)…っ
♡が急に不安そうな顔になった。
どうしよう。
「やましいこと何もなかったんですか?
ほんとに!?」
「臣さんも正直に言えば?」
◇ちゃんの顔が浮かんだ。
すっかり忘れてた、Rのこと。
臣)えっと…、実は…、
♡)……?
臣)お前に、謝らなきゃいけないことが
あって…
♡)えっ…
俺は姿勢を正して、座り直した。
臣)長谷川さん帰っちゃって
Rと二人で飲んだって言ったじゃん?
♡)…っ
俺の言葉に、♡の顔が曇った。
臣)で、その時に…
俺、酔い潰れちゃって…
気付いたらRに膝枕されてたんだけど…
♡)膝枕!?
臣)…っ
……ヤバイ、♡が怖い…。
♡)それで!?
臣)…えっと…、それで…
俺、寝ぼけてて…お前と間違えて…
抱きついて、太もも触っちゃった…。
♡)!!!
臣)……ごめんなさいっ!!!
ぶん殴られる覚悟で頭を下げたら…
♡)……ぐす…っ
聞こえてきたのは、泣き声だった。
臣)えっ…
焦って顔を上げたら…
♡)やだ…っ
♡はポロポロ泣いてて…
臣)ごめん!ほんとにごめん!
ごめんなさい!
もう二度としません、絶対に!!
俺は必死に謝ったけど…
♡)どうして間違えるのぉっ!
ばかぁっ!!
立ち上がった♡は
俺にクッションをぶん投げてきた。
♡)抱きついたって何!!
臣)いや、だから…その…
♡)太もも触ったとか最低!!
信じらんないっ!!
臣)でもそれでお前じゃないって
気付いたんだって!
♡)何それ!ばかっ!
臣くんのばかっっ!!!
臣)ちょ、待って、落ち着いて!!
部屋中のクッションが
俺の顔めがけて飛んでくる。
♡)大体、膝枕されてたって何!!
なんなのそれ!!
臣)いや、俺はテーブルで
寝ちゃったんだけど…
♡)なんで寝るのっ!!!
臣)飲みすぎて…酔い潰れちゃって…
♡)なんでそんなになるまで飲むのっ!!
臣)…っ、……お前とハルくんの写真見て…
やさぐれて…。
♡)あ、…っ
俺の言い訳に、♡の手がピタッと止まった。
臣)……手、繋いで…仲良さそうだったから…
なんか…むしゃくしゃして…
♡)そーだ!そういえば!
臣)えっ…
♡)臣くんだってRと写真撮ってた!
なんかベタベタしてた!!
臣)はぁ!?
♡)ほっぺつねってたもん!
臣)あれはそうしろって言われたの!
♡)肩まで抱いてた!!
臣)あれ…そうだっけ。
♡)覚えてないの!
無意識であんなくっついてるの!?
やだっ!もう嫌いっ!
臣)ちょ、待てよ!!
さっき愛してるって言ったじゃん!!
♡)Rとイチャイチャしてた臣くんなんて
大っ嫌い!!
臣)はぁぁ!??
俺は思わず♡をむぎゅっと
腕の中に閉じ込めた。
臣)お前だってハルくんとイチャイチャ
したんだろが!!
♡)私は仕事だもん!!
臣)俺だって仕事だし!!
♡)膝枕と太ももは違うでしょ!!
臣)そう…だけど…っ
でも俺はドキドキもなんもしてない!
なんも感じなかった!!
♡)…っ
臣)……お前はハルくんに
ドキドキしたくせに…。
♡)!!!
俺の言葉に、♡は俺の顔を窺うように
そーーっと俺を見上げてきた。
♡)……ちょこっと…だけだよ?
臣)…っ
なんだよその顔。その言い方。
可愛いなーーくそっ
♡)それに、ドキドキしたのは
今の私じゃないもんっ
臣)はぁ?なんだよそれ!
♡)昔の私。子供の頃の私。
臣)なんだその言い訳!コラ!w
♡のほっぺをむにっとつねったら、
♡はウルウルした目で
また可愛く俺を見上げてきた。
♡)だって…今の私がドキドキするのも
キュンキュンするのも…
臣くんだけだもん…///
臣)…っ///
………かわい…。
もういいや、うん。
………って、いいのか!?
俺、甘すぎない?!
結局惚れたもん負けなわけ!?
♡)そんなことより、
臣くんの浮気の方が問題なんだからっ
臣)いや、だから浮気とかじゃねーし!
♡)他の女の子の身体に触るとか…
絶対やなんだからっ!!
臣)…っ
あ、また泣きそうになってる。
♡)私と間違えたとか
そんなの言い訳にならないもんっ!
臣)……うん、ごめん。
泣かないで…。
♡)泣いてないもんっ!
臣)……。
泣いてるじゃん…。
♡)勝手に膝枕とかされないでっ!
臣)はい…。
♡)酔って寝ちゃうほど飲まないで!
女の子に隙見せないでっ!
臣)はい…。
♡)二度と私と他の女の子、間違えないでっ!
臣)はい…。
♡)……ぐすっ…。
臣)ごめんね…?
想像以上に怒られてしまった…。
♡)臣くんなんかきらい…。
臣)……俺は好き。
♡)浮気者だもん…きらいだもん…。
臣)俺はお前が好き。
♡)怒ってるんだから…。
臣)大好き。愛してる。
♡)…っ
臣)ずっとずっと愛してる。大好きだよ。
♡)////
根負けしたのか、
♡は俺の腕の中で静かになった。
臣)今言われたこと…、俺も約束するから…
お前も約束して…?
♡)え…?
臣)これから先、たとえ仕事でも
キスシーンしないで。絶対やだ。
♡)…っ
臣)それから。
これから先、一生、二度と。
♡)…っ
臣)俺以外の男の隣で
ウエディングドレス着ないで。
♡)!!!
俺の言葉に、♡がそーっと顔を上げた。
臣)仕事だろーがなんだろーが。
ウエディングドレスを着たお前の横に
立っていいのは、
この先一生、俺だけ。
♡)…っ
臣)わかった?
♡)……(こくん)///
臣)絶対だぞ。約束だからな。
♡)(こくん)///
♡は小さく頷いた後、
俺にきゅっと抱きついてきた。
♡)臣くん…大好き///
臣)大嫌いって言ったじゃん。
♡)…っ
臣)いいもん。いくら嫌われても
俺がお前のこと好きだから。
♡)私だって大好きだもん!!
臣)ほんとかなーー。
♡)ほんとだもん!大好きだもん!!
臣)どれくらい?
♡)いっぱいいっぱい!これくらい!
臣)……ぷっw
俺に信じてほしくて
一生懸命手を広げてる姿が可愛くて。
♡)これっくらい好き!大好き!
臣)うん…w
♡)臣くんのこと、愛してるもん!
臣)うんw
♡)……ほんとだよ?///
臣)うん、ありがと♡
♡)わっ///
俺は♡を抱き上げて、
そのほっぺにキスをした。
臣)俺も愛してるよ、♡。
♡)////
♡はぽーっとしたまま俺を見つめてて…
♡)……王子様みたい…///
小さくそう呟いた。
臣)なんだそれ///
恥ずかしくなるからやめろ///
♡)だって…///
ぐーきゅるるるーーー
臣)ぷっw
腹減ったの?w
♡)え、今の私!?
臣)え、そうでしょ?俺?
♡)えっ
臣)お姫様のお腹の音だと思いますけど。
♡)……恥ずかしい…///
臣)あはははw
よし、じゃあ昼飯行くか。
アーサーとエイミーも待ってるし。
♡)うんっ!
下に降ろしてやると、
♡はぴょんと俺に抱きついてきて、
俺のほっぺにキスしてくれた。
♡)大好きっ♡
臣)////
やっと平和と幸せが戻ってきた…。
そんなことを強く実感した。
仲直りできて良かった、本当に…。
もう絶対泣かせないから。
大事にするから、絶対。
何かあるたびにそう誓ってる気がするけど…
今度こそ、絶対。
だから…
こんな俺だけど…
これからもそばにいてください。
俺の隣で、笑ってて。
太陽みたいな、その笑顔で……。
ー続ー
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マイコさん風邪は大丈夫ですか?心配だぁ。無理しないでね。storyの方は仲直り出来て良かった。また、イチャイチャ、デレデレバカップル再開だね〜(笑)Mステ、臣くんコナンくんスタイルを期待してたのに、前髪ありありを期待してたのに、おっさんだったよ。何故、コナンくんに寄せてこなかった!でも、最後のキメポーズに殺られたから許す。マイコさん臣くん多めのstoryでお願いします(笑)
ほんとおっさんだった…泣きたいMステ…。゚(゚´ω`゚)゚。
でも最後の笑顔はずるかった…おっさんのくせに。ちきしょー!!
やっとプチ暗黒期終了〜(∩´∀`)∩ワーイ
2人のラブラブ旅行の始まり( *´艸`)
は〜苦しかった^_^;
苦しませてごめんなさい。゚(゚^∀^゚)゚。しばらくは平和な予定です♡♡
やったーー!!
良かったよぉーー(T-T)
ホンマ苦しかったやん(;o;)
ラブラブの旅始まりですねぇ❤
ワイっ\(^-^)/
ワイっ\(^-^)/
イチャイチャの二人に戻りまっせー♡
よかったー(*´Д`*)ちゃんとお互いの思ってること伝えれて(;ω;)
事前に火種になりそうなRの事もちゃんと言えて、本当にお互い隠し事のない状態になってよかった(´ω`)
これからの旅行がニコニコで過ごせそうでよかった♡
更新ありがとうございます!たのしみにしてます♡
やっと仲直り。良かった~!
思っていたこと、伝えたかったこと、
全部言えて本当に良かった
いっぱい泣いて、いっぱい苦しい思いもしたけど、相手の本心が聞けたし、よりお互いを思う気持ちが強くなったので、この先はより一層ラブラブですよね
更新楽しみにしてます。
この二人にはまだまだ山あり谷ありですが、一旦はしばらく平和な…はず(❁´ω`❁)♡♡
これでもう心から旅行を楽しめるはずー(っ≧ω≦)っ♡♡
はぁぁ♡♡よかった(๑⃙⃘♥‿♥๑⃙⃘)
この日をどんだけ待ってたことか!!
やっぱり2人はこうでなくっちゃ!笑
マイコさん!もう暗黒期入りませんからね!!(;_;)でも、ほんとにこのストーリー大好きです(♥ω♥*)次も楽しみにしてますね
お待たせしましたー。゚(゚^∀^゚)゚。やっと仲直りしました♡ありがとうございます♡