あーーーー
なんか…頭いてぇ…な……
なんだこれ…。
ああ…
そういえば打ち上げで
ガンガン飲んだんだっけ…
…あ…れ……
それは昨日じゃないか…
昨日…は……
臣)……
少しボーッとしながら目を開ける。
あれ…?
俺にぴったりくっつきながら
寝息を立てる♡。
一緒にいたっけ??
あれ??
ゆっくり思い出す。
打ち上げで朝まで飲んで…
そうだ。
そんで昨日も4人で飲んだんだ。
それから…
酔っぱらった勢いで
♡ん家まで行っちゃえって…
突撃訪問して、無理矢理あがりこんで…
そしたら♡がなんかめちゃくちゃ可愛くて…
玄関で我慢できなくなって…
臣)……
…そこらへんから…
記憶が…飛び飛びなんだけど…
確か、シャワー…借りた?
そんで…
よく覚えてねぇけど
太ももが気持ち良くて
そのまま色んなところ…触った…?
止まんなくて、夢中になって、
♡の身体…いっぱい触って…
死ぬほどキス、した気がする…。
それで……
………あっ!!!
俺……
泣かせた!!!!
うわ、一気に目ぇ覚めた!!!
そうだ、俺泣かせたんだ!!!
やりすぎて…
泣かれて…
臣)…っ
うわーーー!!!
俺マジ何してんだよ!!!
酔った勢いで無理矢理襲うとか
マジ最低じゃん!!!
え…
なんか…
何喋ったかとかハッキリ覚えてねぇんだけど…
なんか変なこと言ってたらどうしよう…。
♡が泣いて…、俺どうしたんだっけ??
泣かれてショックだったことしか覚えてねぇ…
ヤバい。
ダメだ。俺。
何してんだろ。
……うあああ〜〜〜〜〜
♡)…ん……
あ…、起きた…??
♡)ん……にゃ……
ぎゅっ…
臣)……//
♡がまた抱きついてきた。
なんか少しくすぐったい。
可愛い…。
臣)起き…てんの?
♡)ん……ぅ
臣)おはよ…
♡)…ん〜〜
ぎゅっっ
臣)……///
♡がめっちゃ甘えてくるから
俺も♡をぎゅっと抱きしめた。
♡)えへへ…おはよぉ…♡
臣)ん、おはよ。
♡)んーーー♡
臣)……
昨日の…こと…、
怒ってねぇのかな?
臣)…あの…さ、
♡)…んーー?
臣)昨日……、
俺が言いかけると、
♡がパッと俺を見上げた。
♡)いつもの臣くんだ…w
臣)え??
♡)昨日酔ってたでしょ?
臣)あ…、うん…。
♡)もう…大丈夫?
臣)うん…。
少し…頭痛いけど……
♡)酔ってる臣くんね、
甘えんぼで可愛かった♡
臣)え!??
♡)えっ…、覚えて…ないの?
臣)……
甘えんぼ!??
俺が!!?
なんか変なことしたっけ???
記憶が…途切れ途切れで…
最後泣かせたのは
すげぇ覚えてんだけど…
どうしよう…。
♡)覚えてない?
臣)……ハッキリとは…
♡)そっかw
♡は笑いながら、俺の頬を撫でてきた。
♡)甘えんぼ臣くんにきゅんってしたー♡
臣)え??
♡)へへー♡
きゅんってしたって…
だって俺、泣かせたのに…?
何事もなかったみたいに笑ってくれてる。
♡)ね、二日酔いじゃないの?
臣)……
♡)朝ご飯食べれる?
臣)え?
♡)サッパリしたやつなら大丈夫?
臣)あ…うん、めっちゃありがたい。
♡)じゃあ二日酔いでも
大丈夫そうなやつ作ってくるー♡
♡は起き上がってベッドから出ると
くるっと振り返って…
♡)待っててねー♡
俺の頭を撫でてニコッと笑って
リビングに行った。
臣)……
泣いてたのに…
元気だ。
俺…、泣かせたよ…な?
夢じゃないよな??
まだ少しボーッとする頭で
思い出してみるけど…
夢中でキスして…
服脱がせようとしたら…
そうだ…うん…、泣かれた。
臣)……
ああ…何回思い出しても凹む。
あいつが初めてだってわかって…
絶対大事にしてやろうって思ってたのに
結局我慢できなくなって
あんな泣かせて…
俺ってどうしようもねぇ……。
反省しよう。
もう…自分が信用できねぇから
あんま危ないことすんのやめよ…。
ガチャッ
♡)臣くーーん♡ できたぁー♡
臣)え?もう??
♡)うんっ!
サッパリ和風雑炊にしたよー♡
臣)あ…ほんとだ…
すげぇダシのいい匂いする。
♡)食べれそう…?
臣)うん、食いたい。
♡)良かった♡ じゃあはい♡
臣)え?
俺が起き上がると
♡が両手を広げてきた。
♡)おはよーーーっ♡♡
臣)……
俺は今…、
おはようのぎゅーをされている…。
抱きしめ返そうとしたけど…
ダメだ。
俺は今、自粛中。
♡)よしっ♡ 行こっ♡
臣)ん。
♡が無邪気に笑う度に、
なんか罪悪感が……
♡)はい、どうぞ♡
臣)いただきます…。
♡)いただきまーす♡
♡が作ってくれた雑炊は
ほんと胃に優しい感じ。
臣)はぁ…しみわたるわw
♡)あははは、ほんとー?w
臣)うん、めっちゃ美味い。
♡)良かったぁ♡
臣)ほんと…ありがと。
♡)全然だよー♡
たまにね、これ、瞬にも作るんだーー
臣)ああ、弟?
♡)うん!瞬がうちに泊まりに来るのって
大体飲んでて終電逃した時だからw
臣)ああ、うちもw
♡)え?
臣)姉ちゃん。
♡)ああ!
臣)よく泊めてよって電話来る。
♡)あははは、仲良しだねーーw
臣)そういえばお前、一緒に寝てんの?
弟と。
♡)うん。
臣)すげぇ仲良いよなw
♡)でもいっつも突き落としちゃう…
臣)え!?
♡)ベッドから。
臣)ええっ!
お前そこまで寝相悪くねぇじゃん!w
ころころ転がってきて
抱きついてきたりはするけど…
♡)うーん…
瞬だと蹴飛ばしちゃうみたい。
臣)ひでーな!ww
♡)うん。本人にも言われたw
臣)俺もそのうち蹴飛ばされんのかな…
♡)臣くんにはしないもんっ!//
臣)びくびく…
♡)しないってばー!!w
臣)あはははw
まぁよく俺も姉ちゃんに蹴られてるけどw
♡)あ、そうだ!
臣)え??
♡)ファイナル!!
私ファイナルの話してないよね?
臣)ああ、うん…
♡の瞳はいきなりキラキラし始めて、
ファイナルの感想を
幸せそうに長々と語りはじめたw
俺は黙ってうんうん頷いて聞くだけ。
♡)だからね、ほんっとに
カッコ良かったの〜〜♡
臣)ありがとうございますw
♡)えへへーー♡
でもね、一番感動したのは
最後の臣くんの言葉だよー♡
臣)え?
♡)来たかったのに色々な事情で
来られなかった皆さん、って言って
その来たいと思って頂けた気持ちだけで、
僕らは本当に嬉しいですし
これからも頑張っていけます。
って言ったでしょ?
臣)……うん。
そんなハッキリ覚えてんのかい。
照れるわ…//
♡)あれ感動したぁ♡♡
あの言葉聞いたら
来れなかった人も絶対嬉しいと思う♡♡
臣)そう…っすか…
♡)うん!!
臣)……//
♡)さくちゃんは
TAKAHIROさん見つけて興奮してたw
臣)え!客席から見えた?
♡)うん、見えたよー!
HIROさんも見えたし
E-Girlsもいっぱい来てたし…
臣)うん、みんな観にきてくれてた。
♡)凪ちゃんもずっと楽しそうだったよ♡
臣)あ、そうだ、LINE来てたわ。
ありがとうって。
♡)広臣くんすごいねーー
違う人みたいだねーー
ってずっと言ってたw
臣)え?違う人みたい?w
♡)私は思わないけど
凪ちゃんはそう言ってたw
臣)お前は思わないの?
♡)違う人みたいって?
臣)うん。
♡)思わないよーーw
臣くんは臣くんだもーん♡
臣)あっそw
♡)臣くん…、
ツアー本当にお疲れさまでした♡♡
臣)……ん、ありがと…//
♡)えへへ♡♡
この笑顔だけで次のLIVEも
めちゃめちゃ頑張ろうって思える俺は
単純かな。
臣)ごちそうさまでした!
美味しい雑炊を全部平らげて。
俺が食器を洗おうとすると
♡が慌てて飛んできた。
♡)私がやるよーっ!
臣)いいよw
♡)なんでー!
臣)だってお前別に凪ちゃんじゃねぇしw
♡)え??
臣)洗いもんが趣味なわけじゃないっしょ?
♡)え…そうだけど…
でもでも!私がやるー!
臣)作ってくれたから俺がやりますーー
強引に俺が洗い始めると、
♡が後ろから抱きついてきた。
♡)わーーん!ありがとう…っ
臣)んーー
ぎゅっ
臣)食べたばっかで苦しいですw
♡)えーーっ
……これならいーい?♡
今度はちょっと位置を変えて
抱きついてきたw
臣)水かかんぞw
♡)いいもーん♡♡
臣)はははw
背中があったかい。
なんか柔らかいのが当たってる感触もするけど
考えない、考えない。
俺は今、自粛中。
洗いものを終えて後ろを振り向くと、
今度は正面から抱きついてきた。
♡)ありがとーー♡♡
臣)いや、俺こそありがと。
ごちそうさまでした。
♡)うん♡♡
抱きついて…
離れないんですけどw
臣)朝っぱらから甘えんぼ。
♡)……っ///
俺がそう言うと、パッと離れた。
♡)ちがうもん///
なんでそこで意地張るしw
ぎゅっ…
…って言ってまた抱きついてきたし!w
臣)なんなんだよお前はw
♡)……好き、///
臣)……///
……可愛いな…、もう…///
頭をポンポンしてやると
少し離れて俺を見上げる♡の瞳が…
なんだ…ろう…
なんか…
すげぇエロく見える…
なんだ…?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いっぱいぎゅって抱きついてたら
チューしてほしくなっちゃった…。
臣くん…、
チューしてくれないかな…///
じっと見つめてみるけど…
臣くんはパッと目をそらして、
私の頭をポンポンした。
臣)お前仕事何時からー?
私から離れて
ソファーに座った臣くんを追いかけて
私も隣に座る。
♡)いつも通りだよ??
臣)そっか。
♡)臣くんは?
臣)俺は今日は…9時に迎え来る。
♡)そっか…
臣)うん。
まだ30分くらいある。
も少し一緒にいれるんだ♡
わーい♡
♡)今日は何のお仕事ー?
臣)今日はリハ。
♡)VBSの?
臣)ううん、PBAの。
♡)わっ、そっちかぁ!
臣)うん。
♡)なんかいっぱいあるもんね。
大忙しだ。
臣)SURVIVALのリハも始まるしねw
♡)わわわ!そうだった!
またなかなか会えなくなっちゃったり
するのかな…。
LIVEはどれも楽しみだけど…
臣くんにこうして会えなくなっちゃうのは
少し寂しい…。
そんなこと、絶対言わないけど…。
……きゅっ、
臣)どうした?
臣くんの手を握ると、
私の顔を覗きこんできた表情が
すごく…優しくて…
きゅん///
♡)なんでも…ないよ///
臣)なんだよ…w
臣くんはニコッと笑って
私の手を握り返してくれた。
臣くん……
大好き…だよ…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
♡がすげぇ可愛い顔して
さっきから見てくるんだけど…
俺の気のせいかな…。
なんつーか…
チューして欲しそうっていうか…
触って欲しそうっていうか…
……いや、何言ってんだ俺!
ほんとこりねぇな!!
欲求不満か!っつーの。
俺は反省したんだから!!
もうアホなことはしない!!
臣)……
もう一度♡の顔を見ると、
まだ俺のことを見てて…
♡)臣…くん…//
臣)……っ//
ダメだ…
なんだ??
もう、エロくしか見えねぇ!!
どうした、俺の脳!!!
思わず♡の頬に触れると
♡は目を閉じて、俺の手に触れた。
どくん…
またキスしたくなって…
柔らかい身体に触りたくなって…
俺は慌てて、手を離した。
臣)…水、ちょうだい?
♡)え…っ
誤魔化すようにキッチンに戻って
水を飲む。
はぁ……。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
臣くんがチューしてくれなかった…。
チュー…したいな…//
もっと…触ってほしい…//
……ダメ?
臣くんが水を飲みに行って
全然戻ってこない…。
♡)臣くん?
臣)…んーーー?
♡)……
臣)……
どうしたんだろう…
♡)今日も…お仕事遅いの?
臣)んーー、……いや?
♡)えっ
臣)明日からは毎日ビッシリだけど
今日はたぶん22時には終わる。
♡)……っ
会いたいって言ったら…
ワガママ…かな?
でも…
また会えなくなっちゃいそうだから
会いたい…。
言い出せずに私が黙ってると
臣くんがソファーに戻ってきた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ん?
なんか…♡が変な顔してる…
なんだ?
♡)今日……
臣)うん?
♡)……
臣)??
今日??なんだ??
♡)…お仕事、頑張ってね♡
臣)え?今日限定?w
♡)あっ、違う!いつもだけど…
臣)はははっw
♡)……
ん?
少ししゅんとした?
なんだ??
臣)どうした?
♡)え?
臣)なんか…変…。
♡)な、何でもないよっ!
臣)そう?
♡)うん。
臣)……
いや、やっぱ変だ。
臣)よいしょっ
♡)わっっ///
♡を抱き上げて膝の上に乗せた。
臣)どうした?
♡)えっ…
臣)変な顔してる。
♡)してないもんっ!
臣)……嘘つき。
♡)LIVE楽しみにしてる顔だもんっ!
臣)そんな顔で楽しみにされてたら怖いわっw
♡)ひどーい!!
臣)だって全然楽しそうじゃねぇもん。
むにっ
♡)いひゃい…
臣)うんw
むにっ
臣)あにすんらよっ
♡)はなひてっ
臣)……っ
お互いむにむにしまくってたら
だんだんおかしくなってきた。
臣)ぶはははっww
♡)臣くん変な顔ーーww
臣)お前だって!ww
♡)あはははww
ああ、やっと笑った。
♡の頬にそっと手を当てた。
臣)今日さ、予定通り終わったら…
来ていい?
♡)えっ
臣)また。
♡)……うんっっ!!///
あ…、すげぇ嬉しそう…。
めっちゃ可愛い///
♡)待ってるね♡♡
臣)前後するかもしんないから
連絡するわ。
♡)うんっ♡♡
嬉しそうに抱きついてくる♡が可愛くて
身体を少し離して、軽くキスをした。
♡)……///
照れたような表情。
うーーん……
可愛い……
……チュッ。
もう一度キスすると
♡はそのままじっと俺を見てる。
♡)……///
なんだよその可愛い顔は〜〜///
ああ、忘れてた…。
俺、簡単にまた来ていい?とか言ったけど…
耐えられるんだろうか…。
だって…
♡)////
臣)////
だから…
その目をやめろ〜〜〜///
その目で見んな〜〜!!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
臣)そ、そーいや今日、晴れてっかなーーー
臣くんが私を膝から降ろして
不自然に窓の外をのぞきに行った。
チュー、ちょっとしかしてくれなかった。
もっと…したいよぉ…///
外を見てる後ろ姿を見つめてると、
臣くんがくるっと振り返って私を見て、
また目を逸らした。
♡)…っ
なんで…??
私…なんか…避けられてる??
♡)臣くん??
臣)…んーー?
♡)なんか変っ!!
臣)え??
私は飛んでいって臣くんに抱きついた。
むぎゅっ!
臣)おわぁっ/// なんだよ!!
♡)……っ
ぎゅうっっ
臣くんをいっぱいいっぱい抱きしめる。
臣)急に何!
♡)……
ほんとだ…
急に私、どうしたんだろう…。
♡)ごめん…ね?
臣くんからそっと離れた。
臣)いや…全然いいけど…
♡)……
私…、なんかおかしいな…。
だって…
なんか…
臣くんにくっついてたくて
仕方ないんだもん…。
ピロピロ♪ピロピロ♪
臣)あ、来た。
♡)あ…っ
また臣くんを玄関までお見送りする。
臣)じゃあ…夜な。
♡)うん。
臣)行ってきます。
♡)……行ってらっしゃい。
臣)ん。
臣くんはニコッと笑って
お仕事に行った。
♡)……
行ってらっしゃいのチュー、
出来なかったな…。
……てゆーか…
私の頭、なんか変!!
なんか…なんか…
うわーんっっ!!///
ー続ー
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