♡が先に風呂に入って
俺が風呂からあがるともう23:50だった。
♡)早く早く~!!
臣)え??
♡)あと10分で誕生日だよ~!!
臣)うん。
♡)ドキドキわくわく♡♡
臣)なんでだよw
嬉しそうな♡がなんか可愛い。
♡)だって…
好きな人の誕生日って
自分の誕生日よりもずっとずっと大切で
特別なんだもん♡
臣)そうなの?
♡)そうだよ♡
臣)ふーんw
俺がドライヤーをかけ終わって
リビングに戻ると
♡は正座して待ってた…w
♡)あと1分です!!
臣)うんw
そんな気合入れて待機すんの?
可愛すぎる…ww
俺は♡の隣に座った。
♡)5、4、3、2、1…
おめでとー!!♡♡
臣)おわっ!!
♡が勢い良く抱きついてきた。
臣)ありがとw
♡)わーい♡わーい♡
無邪気に抱きついてくる♡の身体を
両手で抱え込んだ。
♡)誕生日♡誕生日♡
臣)……//
なんでこんな可愛いんだ?
臣)こんなカウントダウンされたの
初めてだわw
♡)えー!ほんと?
あ!そーだ!
ちょっと待っててね!!
♡は俺の腕からするりと抜け出して
自分の部屋に走っていった。
臣)??
♡)お待たせー!!
はい♡プレゼント♡
臣)え!!!!
……ありがとう…
♡)これと、これと、これ…
臣)…って、何個あんだよ!w
……あれ?
臣)何これ、手紙?
♡)うん…//
臣)読んでいいの?
♡)今はダメー!!///
臣)はいはいw
一番気になる手紙は
そっと隣に置いた。
臣)これは開けていいの?
♡)いいよ♡
ガサガサと袋を開けると…
臣)あ!!パーカーじゃん!!
俺が欲しかったやつ!!
♡)えへへ♡
臣)めっちゃ嬉しい!!
ありがと〜〜!!
それから…
こっちの小さいのは
臣)…お守り??
♡)うん。
ちょっと早いんだけど
ツアーが成功しますようにって。
臣)作ったの?
♡)うん♡
♡が作ってくれたお守りは
三代目のロゴと俺のロゴと
BLUE PLANETのロゴが入ってた。
臣)かっけー。
♡)へへー♡
臣)またNEWバージョンだ。
♡)え?
臣)前も作ってくれたじゃん。
♡)あ!…うんw
臣)アレもすごかったもんなー。
…ありがと。
財布に入れるわ。
♡)ありがと♡
臣)いや、俺がありがとw
♡)うん♡
臣)ほんとに…ツアー頑張る。
♡)うん!!!
♡がニコッと笑った。
臣)で…、手紙は読んじゃダメなの?
♡)ダメー!//
臣)めっちゃ気になんじゃん!
♡)私がいない時にしてー!//
臣)え~!!
気になる〜〜
読みたい〜〜
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
♡)…臣くん!!
真っ直ぐ臣くんの方を向いて
手を握ると…
臣)はい。
臣くんが不思議そうに
私の顔をじっと見てきた。
♡)えっと…
改めてお誕生日おめでとう。
臣)ああ、ありがとw
♡)そしてね、ありがとう。
臣)え?
臣くんがまた
不思議そうな顔をした。
♡)今ね、臣くんと一緒にいられることが
本当にすごいことだなって思うから。
臣)……
臣くんの手をキュッと握る。
あったかい温度。
♡)だってね、こんなに広い世界で
同じ国に生まれて
同じ世代に生まれて
今まで無事に生きてこられて…
そして…
♡)私と出逢ってくれて
私を好きになってくれて…
臣)……
今こうして
一緒にいられるのって…
♡)奇跡みたいな確率だと思わない?
臣)…うん、確かに。
臣くんが手をキュッと握り返してくれた。
♡)色んな環境とか人との出会いとか
たくさんの奇跡が重なって
今、臣くんとこうして
笑っていられるんだなぁって…
臣)……
♡)そう思ったら、なんか全部に
感謝したくなっちゃった♡
奇跡の積み重ねで、
__今がある。
♡)ほんとにありがとう♡♡
臣)……
♡)ってゆーことを
お手紙にも書きました♡♡
臣)なんだよそれ…
……感動すんじゃん。
♡)え?
コツン、とぶつかった
おでことおでこ。
臣)確かに…
奇跡みたいだよな。
低く響く、臣くんの声。
臣)俺の方こそ…ありがと。
♡)……//
繋いでる手だけじゃなくて…
なんだか心まで
ポカポカあたたかくなる。
♡)へへ…♡
私ね、臣くんのこと、本当に大好き。
臣)…っ
♡)だから…
これから先もずっと、
一緒にいられますように♡
臣)……
ほっぺに触れた、手のひら。
臣)うん…、隣にいて。
そのまま手のひらは
私の頭を優しく撫でた。
♡)……//
視線がぶつかる距離まで
顔が離れると
すごく優しく笑う、臣くんの笑顔。
臣くん、大好き。
生まれて来てくれて
本当にありがとう…
本当に…私
この人のことが
大好きなんだなぁ…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
♡が真っ直ぐに俺を見つめてくる。
♡に好きだって言われる度に
いつも俺は…
なんだか心が
綺麗になってく気がして…
こんな俺をいつでも真っ直ぐに
想ってくれるから…
臣)……
熱い瞳に…
引き寄せられそうになる。
♡)……
そんな…
俺のことが
好きで好きで仕方ないって顔されたら
俺は…
愛しくて…
触れたくて、仕方なくなる…
臣)どうした?
♡)え?
臣)…いや…
なんでそんな瞳で…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
臣くんの手のひらがまた、
私の頬に優しく触れる。
あったかい温度が伝わってくる。
♡)……
臣くんは…よく
こんな瞳で、私を見てくる。
愛しくて愛しくて
仕方ないって瞳で…
臣)……
こんな瞳で見つめられたら
私は…
♡)……
好きな気持ちが溢れて
止められなくなっちゃう…
♡)臣くん…
臣)ん?
♡)ぎゅって…して?
臣)……
袖口を小さく掴むと
臣くんは何も言わずに私を抱き寄せて
優しくぎゅっと、抱きしめてくれた。
臣くんの匂いとぬくもりに
包まれて…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
♡)臣くん…好き。
俺の腕の中で
小さく呟いた。
身体を少し離して
少し火照った顔を覗き込めば
潤んだ瞳と、視線が重なった。
♡)…臣くんに…さわりたい。
臣)…っ
え?!
♡)ダメ…?
ダメって…
臣)ダメじゃねぇけど…
つーか…
そんな顔で言うなよ…//
♡)え?
どんな顔してるか、自覚ねぇの…?
臣)誘ってる?
♡)……
臣)……
♡)…うん//
臣)え!!!
真っ赤になって俯いた♡が可愛くて
心臓がドキドキ、音を立てる。
臣)なんだよそれ…//
ほんとずりぃ…
♡)……///
俺の腕をキュッと掴んだ、♡の瞳が
「ダメ?」って聞くみたいに
俺を見上げてきて…
臣)…抱いて…欲しーの?
♡)……
臣)……
♡)…(コクン)///
臣)…っ
恥ずかしそうに…
でも素直に、頷いた。
あ〜〜〜!!!もうっ!!!
臣)…可愛すぎっ!///
ぎゅっっっ!!
抱きしめたまま
頭をわしゃわしゃに撫でると
♡は恥ずかしそうに、
両手で顔を隠した。
臣)はぁ…//
♡)……//
素直にそんなこと言われたら
ほんと…ヤバいんだけど…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
臣)つかまって?
♡)え?
臣)ん。
臣くんは私の腕を自分の首に回すと
そのままお姫様抱っこをして
ベッドに連れていってくれた。
臣)お前は…
♡)…え?
臣)どんだけ俺を好きにさせんの?
♡)…っ
臣くんの瞳が、熱い__
臣)ほんと…
脱がされていく服と、優しいキス。
優しいのに…
全然止まる気配のないキスは
そのままどんどん…
深くなっていく。
♡)は…ぁ……
私に触れる臣くんの手が…
あたたかくて優しくて
なんだか切なくて
胸がキューってなる。
♡)臣くん…//
臣)うん
♡)あ…っ///
肌と肌が…触れ合う度に
熱が伝わって…
体温が溶け合うみたい…
♡)ん…//
はぁ…、臣くん…っ///
臣)ん…
♡)やぁっ…///
臣…くん…
臣)…うん
名前を呼ぶと…いつも
わかってるよ?って言うみたいに
優しく私を見て
「うん」って言ってくれる…
それがたまらなく好き。
♡)は…ぁ、っ
吐息が…混ざり合ってく…
臣)…っ
身体が、熱くなる…
♡)…臣くん…
臣)…うん、
好きな気持ちが溢れて、
止まらなくなる。
……窓からこぼれる月明かりに
優しく照らされた、
臣くんの横顔。
♡)ん…、
私はその頬に、そっと触れた。
__好き。
臣)好き…
え…?
重なった、想いと言葉。
臣)…すげぇ好き
♡)…っ
愛しい気持ちが溢れて
泣きそうになる。
♡)ん…っ/////
臣)……うわ…
めっちゃあったけー…
♡)ほんと…?
臣)…うん
臣くんはいつも、一つになると
最初にぎゅって
抱きしめてくれる。
♡)……//
肌も体温も
全部が溶けそうになる、瞬間。
臣)あー…ほんと幸せ。
こんな優しさに包まれて…
幸せなのは、私だよ…?
臣くんの息遣い…
臣くんの体温…
臣くんの愛情を、
全身で感じる…
こんなにこんなに好きで
苦しいような切ないような
でも、幸せな気持ち。
本当に大好き。
大切で仕方ない。
自分でも抑えきれない、こんな愛情…
どうやって伝えたらいいの?
あ…、そうか…
きっと…
臣くんが言ってくれた時、
感動して泣いちゃったけど…
臣くんも…こんな気持ちで
言ってくれたの…?
誰にも言ったことないけど…
今なら言える、心から…
愛しくて愛しくて
どうしようもないこんな気持ち…
♡)臣くん…
臣)ん?
♡)…愛してる
臣)え…っ!
♡)愛してる…
臣)……
驚いてる臣くんの顔が
涙で滲んでいく…
♡)「好き」じゃ足りないの。
やっとわかった、こんな気持ち。
♡)臣くん、ありがとう。
私がそう言うと
臣くんは何も言わずにまた
ぎゅっと、抱きしめてくれて…
そっと耳に届いたのは…
臣)泣きそうになるからやめて。
そんな小さな声。
臣)ありがと…
♡)うん…
臣)…俺も愛してるよ?
♡)……
臣)……
♡)ぐすっ…
また、涙が出た…
臣くんはそれ以上、何も言わずに
私を抱きしめたまま
ずっと優しく…頭を撫でてくれて…
私はそんなぬくもりと優しさに
包まれながら
溶けてしまうように
ゆっくりと
__眠りに落ちた。
ーendー
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