今日は月曜日。
会社に行くと、
朝から社長に呼び出された。
私とKちゃんと、JさんとTくん…
またこの4人。
♡)なんだろ??
K)さぁ?またパーティーかな?
♡)えー!
K)って、それはないかw
なんだろ。
♡)ね。
エレベーターを降りると
JさんとTくんがいた。
♡)おはようございます。
J)あ、姫。おはよう♡
T)おはよ…
Tくんはすぐそっぽを向いた。
♡)???
具合、悪いのかな??
コンコン。
♡)失礼します。
私たちが社長室に入ると
社長と女の人が二人で話してて…
♡)え!!!佐伯さん?!!!
佐)あ、♡ちゃん!!
女の人は、佐伯さんだった!
社)やぁやぁ、おはようございます。
4人)おはようございます。
社)先日はパーティーお疲れさまでした。
それで今日はね、さっちゃんが
4人にお願いがあるということで
集まってもらったのですけど…
佐)ありがとうございます♡
じゃあ私から説明しますね♡
私がびっくりしていると
佐伯さんはニッコリしながら
説明を始めた。
佐)結論から言うとね、あなた達4人に
モデルをお願いしたいの♡
K)えっ!!!!!
J)モデル……
T)モデルって…、え???
佐)実はうちの雑誌の来月号で
オフィスファッションを
紹介するんだけど…
最初は写真を並べるだけの予定だったの。
でもね、先日あなた達を見て
ピンと来たのよ~!!!
佐伯さんの瞳がわくわくしてる。
佐)実際にあなた達に着てもらった方が
絶対反響ある!って♡♡
わわわ…っ
びっくりだよぅ…
佐)勝山社長にはもう
許可をいただいたので♡
どう?お願いできるかしら?
4人)……
社)ははははw
さっちゃんのお願い、
きいてあげてもらえるかな?
J)僕はいいですよ。
K)あたしもいいですけど。
なんか面白そうだし。
T)俺も…大丈夫です。
佐)♡ちゃんは…?
え、え、どうしよう…
みんなそんなあっさり
引き受けちゃうの??
佐)お願い♡
♡ちゃんにはね、まずは一回試しに
やってみてほしいの、本当に!
佐伯さんが両手を合わせた。
♡)…わかりました。
佐)やった~~♡♡
社)はっはっはw
佐)撮影は次の日曜日なんだけど
みんな予定、大丈夫かしら?
4人)はい。
佐)じゃあ詳しくは
また改めて連絡するわね♡
本当にありがとう!!
よろしくお願いします。
4人)よろしくお願いします。
J)じゃあ僕たちはこれで。
K)失礼します。
社)うむうむ。ありがとう。
みんな部屋から出て行って
私は最後に残った。
♡)あの、社長!
社)ん?どうしたのかな?
♡)あの…これ…、フルーツのお礼です。
いつも本当に色々
ありがとうございます。
社)ん???
社長は
私が渡した紙袋の中身を取り出すと
目を丸くして驚いた。
社)これは…!!
登坂くんですか?
♡)はい。
佐)わ、すごい♡
全員分サイン入ってません?
社)♡の名前まで入れてもらって…
♡)はい♡
私と同じ名前だって
聞いてたんで…
佐)そっか!同じ名前だ!
♡)佐伯さんもご存知なんですか?
佐)よく一緒に遊ぶもの~♪♪
♡)わぁ!そうなんですか?
そんなに仲良しなんだ!!
佐)そういえば
三代目のファンだったわね♡
これ相当喜ぶわよ~~♡
社)いや~絶対喜びます!!
♡くん、ありがとう!!
登坂くんにも本当にありがとうと
伝えておいてください。
♡)はい♡♡
佐)登坂くん、本当に優しいわね~♡
♡)……//
佐伯さんが肘でツンツンしてきた。
佐)♡ちゃん、幼稚園の時から
三代目好きですもんね♡
社)そうなんですよ♪♪
いっつもTV見ては
一緒に踊ったりしてw
♡)え??
よ、幼稚園ですか??
社)はい。
♡)え!??
今おいくつなんですか?
社)小学校3年生です。
♡)え~~!!!!!
そんな子供だったの?!
社)おやおや、
言ってませんでしたか?w
♡)え、え、だって…社長、
私に似てるって
言ってませんでした…?
社)そうですよw
いっつもにこにこ明るく
笑っているところとか
ご飯を本当に美味しそうに
食べるところとかが
本当にそっくりでねw
♡)え……
それって…
佐)あははは♡そうなんだww
♡ちゃん、今度私とも
ご飯行きましょww
♡)は、はい…
佐)じゃあ私もそろそろ失礼しますね。
勝山さん、ありがとうございました♡
社)うむうむ、またいつでも
遊びにきてください♪
佐)はーい♪
♡)あ、私下までお送りします!
佐)あら!ありがと~♡
社長室を出て
二人でエレベーターに乗ると
佐伯さんはニコニコご機嫌で…
佐)いや~~でも
♡ちゃんがOKしてくれて
本っ当に良かった♡♡
♡)え?
佐)だって一番の目的は
♡ちゃんだもの♪
♡)え!
佐)もちろんあの3人も本当に素敵よ?
でも私はやっぱりあなたを
撮りたいのよ♡
♡)……
佐)ふふ♪
佐伯さんはるんるんしてるけど…
私は…
♡)緊張してきました…
佐)大丈夫♡
当日はもちろん私もいるから!!
♡)はい…
佐)あ!そーだ!
♡)え?
佐)来月号ね、登坂くんも載るのよ~
♡)え!そうなんですか?!
佐)そう♡来週撮影なの♪
♡)え~~!!
佐)同じ号に載っちゃうなんて
登坂くんもびっくりするわね♪
♡)ですよね…
え~どうしよう~~!!
佐)ふふふふ♪
じゃ、♡ちゃん、またね!!
♡)はい!
お疲れさまです!!
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ー夜ー
臣)ただいま~~
シーン。
臣)あれ?また…??
リビングのドアを開けても
♡はいない。
俺はまた♡の部屋を
ノックしてみた。
臣)おーい。
ただいまー?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
♡)わっ!!!!
ガチャッ
♡)お、おかえりなさい!!!
臣)おう。ただいま。
♡)……
臣)また部屋にいたんだ?
♡)はい!
臣)何してんの?
♡)何もしてないです!
臣)なんだよそれw
変なの。
♡)変じゃないです!
臣)なんか隠し事ですか?
♡)違います!!
臣)ぷっw あっそw
♡)お風呂あります!
臣)じゃあ行ってくるわ。
♡)はい!!
臣くんはそのままお風呂に向かった。
ふ~~
危ない危ない…
ちょっと…怪しまれちゃったかな??
昨日から臣くんに
誕生日のお手紙書いてるんだけど…
やっと完成したー♡♡
当日までバレないようにしないと…
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俺が風呂からあがると
♡は鏡の前でくるくる動いてた。
臣)何してんの?w
♡)あ!臣くん!!
臣)AKBの練習?
♡)違う~!w
それはもうマスターしたもん!
臣)つーか、それ披露すんのいつなの?
♡)送別会は今度の土曜日だよ♪
臣)そうなんだ。
♡)うん!
臣)で?
♡)え?
臣)じゃあ何してたの?
ソファーに座って
頭を拭いてると…
♡)あのね…
…えっと…あの…
臣)なに?
なんかもじもじしてる。
♡)今度ね、撮影なの。
臣)撮影??
♡)うん。雑誌■■の。
臣)え?!
それって…
♡)今日佐伯さんが
うちの会社に来てて…
臣)え!!
♡)4人で日曜日に
撮影することになったの。
臣)え?!4人て!??
♡)えっと…Kちゃんと…
JさんとTくん…
臣)え…
なんで…
臣)どゆこと???
どうなってそうなる??
♡)なんかね、オフィスファッションを
紹介するページがあるらしくて
そこに載せたいって言ってた。
臣)引き受けたんだ。
♡)うん。
臣)ほえーーー
♡)でね、引き受けたからには
ちゃんとやらなきゃ!!と思って
鏡の前で練習してたんだけど…
臣)なるほど…
♡らしいな、うん。
♡)難しいよぅ…
臣くんは簡単に出来ちゃうの?
臣)え?
♡)撮影の時。
臣)うーん…簡単っつーか
もう慣れたけど…
♡)そうなんだぁ。
私もっと練習しなきゃ!
でも…なんかやっぱり
ぎこちないんだよな~~
臣)ポーズ取るっつーより
役になりきれば?
♡)え??
臣)なんかさ、お前入り込むの得意じゃん?
だから…
意識してポーズ取るより…
臣)自分で設定考えて
その役になりきればいいじゃん。
♡)なるほど…
それいいかもっ!♪
♡の目が輝いた。
臣)つーかそれさ…
♡)え?
もしかして…
臣)4人で撮影って…
絡み、あんの?
♡)絡み??
臣)なんか…くっついたりして
撮んのかなーって。
♡)え!どうなんだろ!
まだ何も聞いてないけど…
臣)ふーん。
つーかなんでまた
あの男たちなんだよ~~~
くそー
モデルやってみれば?って言ったけど…
絡みとかあったら…
想像しただけで腹立つな~
くそー
俺がモヤモヤ考えてると
♡はまた鏡の前で練習し始めた。
つーか、
ほんとにぎこちない!w
臣)いつもの方が自然だけどw
♡)え??
臣)いつも俺に見せてくんじゃん。
♡)え?
臣)可愛い?って。
♡)えっ//
あれ可愛くて好きなんだけど…
臣)あんな風に自然に笑えよw
♡)えーー!!!だって…
あ、…そっか!
カメラマンさんを臣くんだと
思えばいいのかな!!
臣)え。
♡)そっか!
それなら大丈夫な気がしてきた♡
臣)そ?
♡)うん♡
俺だと思ってついていくなよ…?
♡)あ!てゆーか!!
臣くんも来月の■■に
載るんでしょ?!
臣)え?
♡)佐伯さん言ってたよ?
臣)え?…あ、忘れてた。
そうだ、来週撮影だわ。
♡)7人じゃなくて臣くん一人なのー?
臣)うん。
♡)あ!そーだ!!
臣)ん?
♡)今日ね、社長に渡したよ!!
DVDとアルバム♡♡
臣)おお!
♡)すごい喜んでくれてたよー♡
臣)ほんと?
♡)うん!!♡
臣)そいえば♡ちゃんて
結局何歳だったの?
♡)え…
臣)え?
♡の表情が変わった。
臣)何歳?
♡)……小3。
臣)え?高3?
♡)…違う…、小3…。
臣)え!小3!??
♡)そう…
臣)ぷっ!!
あははははwwww
♡)なにーー!!!
臣)だって…
お前に似てるって言ってたのに…
子供かよ…!www
♡)もう!バカにしてー!///
俺が腹を抱えて笑ってると
♡はほっぺを膨らませて怒ってる。
臣)どこが似てんの?
♡)……
俺がそう聞くと、口を尖らせて…
♡)言わない。
臣)え?
ぷいっと横を向いた。
♡)絶対バカにするもんっ
臣)ぶはっw
バカにしないから教えてw
♡)もうその顔がバカにしてるもんっ!
臣)ふはははw だって…ww
♡)もう知らないっ
臣)ごーめんてw
♡)ぷん。
臣)はいはい、こっちおいでー♪
♡)やだ。
臣)よいしょ。
♡)ちょっとー!//
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
臣くんに抱き上げられて
膝の上に座らされた。
臣くんは笑いながら
私のほっぺをぷにぷにしてくる。
♡)なにー!//
臣)いや…w
これのせいじゃない?w
♡)なにが?
臣)子供みたいな肌してっからw
♡)違うもん!も~~~
臣)あははww 小3…ww
まだ笑ってる!!
♡)臣くんも私のこと
子供だと思ってるのー
臣)いや?思ってねぇけど…ww
なんか…悔しい…っ
♡)私、子供じゃないもんっ!!
悔しいから
隙をついて臣くんにキスをした。
臣)ん…っ
♡)~~~っ///
ぷはっ…
唇を離すと、
臣くんが…私の顔をじっと見てる。
♡)大人だもんっ//
臣)うん。
♡)…え?
臣)だから…
子供だなんて思ってねぇけど。
♡)……
臣)子供だったら
こんなチューできねぇしなー?
臣くんはそう言うとニヤッと笑うと
私の髪に手を入れて
頭を抑えながら…
♡)ん~~~!!
臣)……
こんな激しいキス…
息が…
♡)んっ…//
唇が酸素を求めて離れると
臣)なんだよ。
♡)……え?//
臣)大人なんだろー?
♡)~~っ!//
ニヤニヤ笑ってる。
♡)…意地悪…っ//
臣)はははw
臣くんは笑いながら
私をぎゅーってしてきた。
臣)ねぇ。
♡)……
耳元に、響く声。
臣)シたい。
♡)えっ…
わわわっ…//
♡)…まだ、ダメ//
臣)えーーーー
♡)あ、あした!
臣)明日?
♡)…うん…//
臣)な~に~♪
俺の誕生日前夜に
照準合わしてくれてるわけー?
♡)そ、そんなんじゃないっ!//
臣)わ~かりました~♡
♡)え…っ
臣)いや~明日楽しみだな~♡
♡)え、あの…
臣)なんだよ?
♡)////
臣くんがまた不敵の笑みを浮かべてて
何も言い返せなくなった。
どうしよう~~~
ーendー
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