【20】俺の方が好き

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今日は朝から
岩ちゃんと雑誌の撮影。


臣)あ、岩ちゃんそーいえば
  この間言ってたDVDって買った?
岩)あ、まだ買ってない!
臣)俺買ったけど貸すー?
岩)うわぁ!観たい!貸してー!
  ってか今日取りに行っていい?
臣)ああ、今日夜入ってないもんね。
  いーよ。
  あ、じゃあうちで飯食う?
岩)え!いーの?
臣)うん。元々今日
  家で食う予定だったし。
岩)♡ちゃんと?
臣)うん。電話してみるわー。


プルルルルル…
プルルルルル…


♡『はいっ!♡です!!』
臣『あ…いつもお世話になってます。
  登坂です。』
♡『…え?…!!
  あっ!私、会社携帯と
  間違って出ちゃった!
  わっ!!
  お、臣くんだよね??』
臣『うん。完全に
  そんなテンションの声だったから
  合わせてみたw』
♡『わ、わっ!
  お世話になってます。
  ちょ、っと待ってね!わぁっ!
  ドタンバタン』


騒がしい奴w


♡『も、もしもし!』
臣『あいよ。』
♡『ご、ごめんね。
  今廊下に出てきた!』
臣『あ、わり。』
♡『ううん!全然大丈夫!
  どしたのー?』
臣『今日さ、一緒に飯食おうって
  言ってたじゃん?』
♡『うん!』
臣『岩ちゃんと一緒に帰るから
  三人で食おー。』
♡『わぁ!岩ちゃん?久しぶりだね!
  わかったよー♡
  あ!岩ちゃん何か
  食べたいものあるかな?』
臣『あ、ちょっと待って。』


臣)岩ちゃん、なんか
  食いたいもんある?
岩)えっ!マジ?
  何でもいーの?
臣)うん。
岩)俺ハンバーグがいい!
臣)……


臣『ハンバーグだって。』
♡『ハンバーグね!わかったよー♡♡』
臣『お前…こないだみたいな…』
♡『失敗しません!w
  ちゃんと美味しいの作るからっ!』
臣『ははははっw 頼むわー』
♡『はーい。じゃあ夜にね♡』
臣『ん。おつかれー』
♡『お疲れさまー♡』


岩)やったぁ!楽しみ♡
  ♡ちゃんて料理上手いの?
臣)う…ん。大体は。
岩)?
臣)たまに異変起きるけど。
岩)あっはは!何それw


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーそして夜ー


臣)ただいまー
岩)お邪魔しまーす!

♡)お帰りなさーい!
  岩ちゃん久しぶりー!
岩)おうっ!久しぶりー!
♡)丁度ご飯できたとこだよー!
臣)…大丈夫だった?
♡)大丈夫だよ!もうっw
臣)ははっ!良かったw
♡)用意するから座ってて~
臣)はーい。


手を洗って座ろうとすると
岩ちゃんがリビングに飾ってる
薔薇に気が付いた。


岩)えっ!!!
  何あの大量の薔薇!!!
臣)あーあれね…
岩)すっげぇ!
  臣さん買ったの?
臣)違う。
  誰かさんが貰ってきた。
岩)えっ!!どーゆーこと?
臣)バレンタイン。
岩)え!!!
  他の男に貰ったってこと?!!
臣)そ。
岩)おわぁ!マジ?!すっげぇ。
臣)……
岩)ははっw
臣)なに
岩)いや…w
臣)なんだよ…
岩)俺の女だー!!!って言わないの?
臣)誰にだよっ!
岩)その男。
臣)言わねーよw
岩)はははっw
♡)お待たせー!はいっ!どうぞ♡
岩)……
♡)??どしたの??
岩)いや、なんでもw


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


え、え、どうしよう。
ハンバーグなんか変??

今日のは多分ちゃんと…美味しいはず!

臣くん、この間のハンバーグは忘れて~!!!


岩)うわ、すげぇ美味そう!
  いっただきまーす!
臣)いただきまーす。
♡)……


ドキドキドキ…


岩)わっ、めっちゃ美味い!!
♡)ほんとっ?
岩)うん!すげぇ!
臣)うん。美味い。
♡)良かったぁぁぁぁ//
臣)ふはっw
  ドキドキした?
♡)うん。
  だって岩ちゃんもいるし…
臣)俺だけだったらいーのかよ!w


臣くんが笑いながら
頭をわしゃわしゃしてきた。


♡)ち、違う!
  そーゆー意味じゃなくて!
臣)ははっ ばーかw
岩)仲良いなぁー
臣)え?
岩)あ~あ、俺も彼女ほしー!!
♡)岩ちゃん、まだいないの?
岩)いないよ~~
臣)でも岩ちゃん最近モテモテ。
♡)あ!私の友達にも
  岩ちゃんファン増えてるよ!
臣)会社?
♡)ううん!
  会社はジャニーズファンばっかり!
岩)あっはははw
  LDHファンいないのー?
♡)う…ん…、いない。
臣)正直かっ!w
岩)あははははw
臣)あーあ、俺たちもまだまだだな~
岩)だね。頑張んないとw
臣)そのうちお前の会社の人みんな
  三代目ファンにしてやっからなー
岩)やっからなー!
♡)あはははw
  それはそれでちょっと複雑なんだけど…
岩)あははw


二人はあっとゆー間に完食してくれて…


良かったぁぁ。
ほっとひと安心。


食後のデザートは
臣くんが買ってきてくれたアイス♡


♡)美味しい~!!♡♡
岩)うん!さっぱり。
♡)ん~♡♡幸せ~♡♡
臣)はいはい、良かったね。
♡)美味しいよ~う♡♡
臣)わかったっつーの!w
岩)あはははw
臣)こいつなんか食ってる時
  ほんとずっと
  美味しい美味しいってうるせーの。
♡)だって美味しいんだもん//
臣)いっつもそう。
岩)あははは!いーじゃん!w


岩ちゃんがニカッと笑った。


私は…臣くんのアイスをちらり。


♡)それ…美味しい?
臣)お前狙ってんだろ…
♡)別に~~
臣)…ったく。ほら。


臣くんが
自分が食べてたバニラアイスと
私のチョコアイスを交換してくれた。


♡)わーい♡♡ありがとう!!
臣)はいはい。
岩)やっぱり女子って
  シェアしたがるよね~w
♡)えへへ♡
  だって色んな味食べたいんだもんっ♡
臣)あ、でも健ちゃんも
  シェアしたがりだよね。
岩)シェアっていうか…奪われるw
臣)そうそう!w
♡)あはははw


アイスはあっという間にペロリ♡


♡)そーいえば岩ちゃん、
  趣味できたー?
岩)え?
♡)今年は趣味作りたいって…
岩)ああ!言った!w
  でもまだなんもない…w
臣)ゴルフダメだったもんねw
岩)いやー
  NAOTOさんが去年から始めてさ、
  バンバンコースとか回ってるから
  楽しそうだなーと思って
  ちょっと挑戦してみたんだけど…
♡)難しかった?
岩)俺、雑すぎて
  ゴルフは紳士のスポーツだ!
  って怒られたw
♡)あっはははw
岩)♡ちゃんの趣味って何ー?
♡)え、私?!
  なんだろ…旅行かなぁ?
  あとは普通にカラオケが好き!
  ストレス発散!
岩)ああ!
  それなら俺もカラオケ好きー!
  そっか、趣味あったわw
♡)えー!一緒に行きたいねー!
岩)ねー!♡ちゃん何歌うの?
♡)何でも歌うよー!
  三代目も歌う!
臣)えっ!!!!!


臣くんがびっくりした顔で見てきた。


臣)お前が三代目歌うの?!
♡)歌うよー♡
臣)え、全然想像できねぇ!
岩)一緒に行ったことないの?
臣)そーいえば一回もねぇわ。
♡)ないねー
岩)じゃあ今度三人で行こw
♡)行こ行こ♡


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


岩)そーだ!
  俺、臣さんの部屋見たかったんだ!
臣)え?入ったことなかったっけ?
岩)ない!見たい見たい!
臣)別になんもねぇけど。
♡)見たい見たい♪
臣)お前はいっつも入ってんだろが!w


俺の部屋のドアを開けると
岩ちゃんが目をキラキラさせた。


岩)うわ、すげぇ!
  ヴォーカルの部屋ってカンジ!
臣)はははw
岩)キーボードとか弾けんの?
臣)全然w
  でもTAKAHIROさんにもらって
  音合わせとかにたまに使うくらい。
♡)私はたまに借りてる♡
臣)ああ、弾いてんねー
岩)え、♡ちゃん弾けんの?!
♡)うん。小さい頃ピアノ習ってて、
  たまに弾きたくなったら借りてるー♡
岩)え!なんか弾いて弾いて!
♡)えーー!
臣)弾いて弾いて♪
♡)臣くんはいっつも聴いてるでしょ!w


♡は椅子に座ると
簡単なメロディーを弾き始めた。


♡)あ、あれなら少し弾けるかも。


そう言ってC.O.S.M.O.S.を少し弾いて
サビを歌い出した。


臣岩)え!!!

♡)え?!

臣岩)え!!!

♡)???


なんだよこれ……


岩)すげぇ。
♡)え?
岩)いや、弾けんのもすごいんだけど、
  …歌!!
臣)……っ
♡)え?歌?
岩)めっちゃ上手いじゃん!!
♡)ええっ!!全然だよ!!
臣)俺聞いたことなかった…
♡)なんで~!w
  いつも家で歌ってるでしょ!
臣)いや、そんなん鼻歌程度じゃん。
♡)そっか…


知らなかった…
こんな…


岩)上手いっていうか声めっちゃいいね!
  なんか…切ないような
  透き通るような…
臣)うん…、なんか…すげぇ。
  ってか…歌うと全然声違う。
岩)うん!そのギャップにまた
  びっくりした!
♡)え?違うかな??


マジでびっくりした。

なんか一瞬で射抜かれたカンジ…

しかもC.O.S.M.O.S.…


岩)他にもなんか弾けるー?
♡)あ!岩ちゃんの歌、弾けるよー!
岩)え?俺の歌??
♡)うん!
  ~♪I’m always gonna be with you
    守りたいの♪~

岩臣)あ!ドラマの歌!!


♡はキレイなメロディーに乗せて
『Happiness』のサビを歌った。


♡)この歌大好きー!♡
岩)俺もめっちゃ好きだった!
♡)毎週観てたもんねー♡
  ね、臣くん?
臣)え?あ…ああ!
♡)…どしたの?
臣)いや…
岩)臣さんが♡ちゃんに
  惚れ直してるー!!
♡)えっ


いや…
惚れ直すっつーか
ほんとにびっくりなんだけど…


声…めっちゃ好きだし…

こんな上手いと思わなかったし…

もっと…、聴きたくなる…


岩)いやーでもほんとすごい!
  今度絶対カラオケ行こ!
♡)うん!行こー!
  三代目祭りー!♪
岩)あはは!三代目縛り?w
  三代目全部歌えんの?
♡)ううん。
  難しいやつは無理ー。
  去年のシングルとか特に
  字余り的なの多くて
  C.O.S.M.O.S.以外全然歌えない。
  舌噛んじゃう…
臣)ぶはっ!!w
♡)なーにー!
臣)いや、お前
  イニミニマイニモも言えねぇもんなw
♡)口がまわらないのっ!
臣)ぶはははw
♡)も~またバカにしてる~


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


リビングに戻って紅茶を飲んでると
岩ちゃんが言った。


岩)あ!そーいえば俺、
  DVD借りに来たんだった!
臣)あ!そーだ!
  あれ?棚にねーな。
  俺の部屋かな?
  ちょっと探してくるわ。
岩)うん。


臣くんが部屋に戻った。


♡)岩ちゃん、紅茶おかわりいる?
岩)あ、大丈夫!ありがと!


ソファーに座ると
岩ちゃんが私の顔を覗いてきた。


岩)ねぇ…
♡)ん?
岩)あのさ…
♡)うん。


なんだろう?


岩)♡ちゃんは…
  臣さんのどこが好きなの?
♡)えっ!!!
  な、なんで??//
岩)いや…どうして好きに
  なったのかなぁって。
♡)えー!えー!
  どこが…好き…えーと、えーと…


いきなりの質問でびっくり。


岩)ごめん、難しかった?w
♡)うーん…、どこがとか
  考えたことなかったから…
岩)……
♡)…うんとね、
  …頑張り屋さんなところと、
  すっごい努力家なのに
  それをあまり見せないところと…
岩)……
♡)何でもそつなくこなすのに
  たまに不器用なところと…
岩)……
♡)ぶっきらぼうに見えて…
  ほんとはすっごく優しいところと、
  あと…えーと…
岩)ご、ごめんw
  聞いといて俺が恥ずかしいw
♡)えー!!!
岩)あっはは、ごめん!w
♡)も~!!//


一生懸命考えてたのに〜〜//


♡)…でもね、
岩)うん?
♡)全部…、好きなの。
  ありのままの臣くんが好き。
岩)ありの~ままの~♩?
♡)あははっ!!うん、そうw
岩)そっかぁ。
  なんかいいなぁ……
♡)え?


岩ちゃんの声が
少しだけ寂しそう。


岩)なんかさ…
  最近確かに好きだって
  言ってくれる子、多いんだけど…
♡)うん。
岩)ほんとに俺の中身
  見てくれてんのかなって。
♡)中身…?
岩)うん。見た目とか
  三代目ってことだけで
  寄ってきてる子が多い気がして…
♡)そう…なの…?
岩)うん…


そんな…寂しそうな顔、しないで…


♡)そーゆー子も多いかもしれないけど…
  でも!
  ちゃんと岩ちゃんの中身を知って
  好きになってくれる子だって
  絶対いるよ!
岩)そうかな?
♡)そうっ!!
  だって私…
  臣くんが別に三代目じゃなくたって
  どんな仕事してたって
  絶対好きだもん!!
岩)ふはっ!!w
  めっちゃ力強いねw
♡)あ…ごめん!つい…//
岩)いや、全然いいけどw


だから…

だから…


私の話じゃなくて…

岩ちゃんだってきっと…


♡)岩ちゃんが三代目じゃなくたって、
  EXILEじゃなくたって、
  高学歴じゃなくたって、
  家がお金持ちじゃなくたって!
  大丈夫っ!!
岩)あははは!
  うん…そこまで強く言われたら
  大丈夫な気がしてきたわw
♡)ほんと?
岩)うんw
  俺も♡ちゃんが
  臣さん好きになったみたいに
  ちゃんと俺の中身見てくれる子探す!
♡)うんっ!!!


岩ちゃんはいつも笑顔で
本当に優しい人。

絶対いい人いるもん!!


岩)いや〜、でも…
♡)え?
岩)ほんと臣さんのこと好きなんだねw
♡)うんっ!好きっ!!
岩)ははは!素直!w


岩ちゃんが呆れたように
優しく笑った。


♡)…でもね、でもね…、
  私ばっかり好きなの…//
岩)え?
♡)いっつもドキドキして
  臣くんのことばっかり考えて
  絶対私の方が好きなの///
岩)…わはははっw


いきなり笑い出す岩ちゃん。


♡)え、なにー?
岩)いや、同じこと言ってるなーってw
♡)え?
岩)臣さんも前…酔ってる時、
  同じこと言ってた。
  俺ばっかり好きだって。
♡)えっ

臣)が~ん~ちゃ~ん~~怒

岩)いってぇ!


臣くんの声に驚いて振り向くと

臣くんが岩ちゃんのこめかみを
思いっきりぐりぐりしてた。


臣)余計なことを
  言~う~な~~!!怒
岩)いてぇ!ごめん!!ごめん!!
臣)ったく!!ほら!DVD!!!


持ってきたDVDで
岩ちゃんの頭をパコパコ叩いてる。


岩)あ、やったぁ!さんきゅー!
臣)ん。
岩)じゃあ俺そろそろ帰るね!
臣)あ、タクシー呼ぶ?
岩)うん!ありがと!


それからタクシーが来ると

岩ちゃんは
ごちそうさまー!!
って言って、元気に帰っていった。



私は岩ちゃんが言ってたことが
気になって…


俺ばっかり好き…って…
臣くんが…言ったの?


♡)……


キッチンでグラスに水を注いでる臣くんを
じっと見つめる。


なんか無性にくっつきたくなって…
後ろから抱きついた。


臣)ん?
♡)……
臣)どーした?w


いつもの、優しい声。


♡)……私の方が…
臣)ん?
♡)……好き、だもん…//
臣)は??
♡)臣くんのこと。
臣)……


背中に抱きついたままそう言うと


臣)い~わ~た~~


臣くんが振り返って
私の顔をのぞき込んできた。


臣)ふーん。
♡)……
臣)そんな好きなの?
♡)え?
臣)俺、相当好きだけど
  それより好きってこと?
♡)えっ!////


相当…好き…?

相当好きって…!!


わわわっ///


そんなストレートに言われると
嬉しいけど…恥ずかしい…


ドキドキドキ///


♡)そ、そうだよ…//


顔が近すぎて
胸をえいって押し返すと
その手を掴まれた。


臣)三代目じゃなくても
  絶対好きだもん?
♡)!!!


まさか…さっきの…


♡)聞いてたの~!??
臣)聞こえたの!
♡)ずるいっ!//
臣)お前の声がでかいからだろ!w
♡)ぜ、全部聞いてたの?!
臣)いや、そこだけ聞こえた。
  何の話をしてんだよ…っとに。
♡)////


聞かれてるなんて
思わなかったもんっ

恥ずかしい…///


でも……


♡)ほんとの…ことだもんっ//
臣)……
♡)私の方が臣くん大好きなんだもん。
  いっつもドキドキさせられて…
  臣くんに…
臣)はぁ…
  ほんっとわかってねーな!


私の言葉は遮られて、
大きな腕に閉じ込められた。


ドキン…ドキン…


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


臣)ばーか
♡)な、なんで
臣)ほんとばーか
♡)……//


俺がどんだけ好きか全然わかってねぇ。

私の方が好き…って。

絶対、俺の方が好きだっつーの!

いっつも散々振り回されてんのに…


臣)……


…しばらく抱きしめたあと
俺が力を緩めると

「離さないで」って言うみたいに…
♡がキュッと抱きついてきた。


♡)ん~~~
臣)なに
♡)もうちょっと…//
臣)////


はぁ…
この天然がほんとずりーんだよな…


臣)なんか…
♡)え?
臣)好きになってからさ、
  その後どんどん嫌なとこ見えて
  減点方式で冷めてくとか
  言う奴いるじゃん?
♡)うん。
臣)俺逆だわ。
♡)えっ


冷めるわけがない、
こんな気持ち。


嫌なところが見えるどころか…


臣)知らなかったこととか
  まだまだ出てきて…
♡)……
臣)いっつもびっくりさせられっけど…
♡)……
臣)……
♡)けど…?
臣)……
♡)…好きになる、って…こと?
臣)……


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


私が臣くんの腕の中から
顔を見上げようとすると

遮るようにギュッてされた。


臣)見んな!//
♡)…っ
臣)はぁ…もう。
♡)////


なんか…
胸がキューッてする…


もう一度、胸に顔を埋めて
背中に回した手に、ぎゅっと
力を込めた。


♡)……
臣)……

♡)好き……
臣)……俺のが好き。

♡)私だもん!
臣)俺だっつーの!

♡)私っ!
臣)…って俺たち馬鹿?

♡)あはははっ、うん♡
臣)あーあ…w


臣くんの手のひらが
私の頬を優しく包んで…


コツンと重なるおでこ…

そっと触れる鼻先…


そして…


チュッ…


♡)////


甘い唇の感触。


何度か続くキスに
ぽわんぽわんして…


そっと見上げると…


臣)なんだよ。
♡)…っ

臣)そんな目で見んな//
♡)えっ!!!

臣)エロい。
♡)えっ、エロくないもん!//

臣)もっとフェロモン減らして下さい。
♡)え!!

臣)色気も減らしてください。

♡)ちょ、ちょっと!
  真似しないでよぉ!!//


あははって…無邪気に笑う臣くん。


私…、そんなに…


♡)顔に…出てた、の?//
臣)え?

♡)…臣くん好きって…//
  もっとチューしてほしいって…
臣)…っ


バレバレだったのかな…//


恥ずかしくて
じっと見つめると…


臣)お~ま~え~は~!!//
  ほんっとずりーな!
  もう強制連行!!
♡)きゃあっ!!


また抱き上げられて
ベッドに連れて行かれる。


♡)えっ、えっ…//


ベッドにふわり、降ろされて
耳に届いたのは…


臣)もう止まんねぇからな。
  覚悟しとけ、バカ。
♡)////




ーendー

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