臣)ただいまー
シーン。
臣)あれ?いねーのかな…
隆)♡ちゃん?
臣)うん。
でも居間の電気ついてんな。
ガチャッ…
リビングのドアを開けても
♡の姿がない。
臣)おーい?ただいまー
バタバタ…バタン!!
なんか寝室から聞こえてきた。
♡)臣くんおかえりなさい!!
寝室から出てきた♡は
制服姿で…
臣)は?!
♡)え!!隆二くん?!
隆)お邪魔…します…
♡)え!うそ!
臣)おまっ、なんでそんな格好
してんだよっ
♡)あっ、えっと、だって
隆二くん来るって知らなくて…
隆)あ、…ごめん。
もしかして今日…
そーゆー日だった?
臣)そーゆー日ってなんだよっ!w
♡)あ、あのねっ!
今度の送別会で出し物やるんだけど
それの衣装なの。
一回合わせてみてって、今日渡されて…
隆)あ、そーゆーことか!
びっくりしたぁ w
♡)えへへ…//
変な誤解をされずに済んで
安心したように♡も笑った。
臣)いきなり制服とかびっくりするわー
♡)ごめんねー?
臣)次、AKBだっけ?
♡)うん!そうだよー!
臣)あ、隆二わり。座って。
隆)うん!
♡)隆二くんごめんね!
着替えてくる…!
隆)えっ?
いいよいいよ!可愛いし!
♡)え!!ほんと??
隆)うん。めっちゃ似合ってるしw
♡)わーい♡ありがとう!
ねっ、臣くん!可愛いって~♡
臣)……
♡)ね、可愛い?♡
臣)…別にふつー。
♡)ひどーい!
ほんとはすげぇ可愛いけど…
可愛いっつーかなんかエロいし//
しかも♡がちょこまか動く度に
短いスカートがひらひらして
なんか危なっかしい…
臣)お前は~もう
ちょろちょろすんな!
♡)何それ~
臣)パンツ見えっから。
♡)あ、あのね、ちゃんと中に
フリフリ履いてるんだよー♡
とか言っていきなりスカートをめくった。
臣)あほか!めくんな!
♡のでこをパシッと叩くと
♡)いたっ!なんで?もう~!
うらめしそうに俺を見上げた。
隆)あはははっ!ww
隆二もいんだろが…ほんとにもう…
そんな隆二はめっちゃ笑ってるけど。
隆)出し物とかって全員でやるのー?
♡)ううん、全員じゃないんだけどね、
男子チームと女子チームに分かれて
毎回何かやるんだー。
隆)毎回なんだ!
めっちゃ楽しそうな会社だね~
♡)社長がお祭り好きでね、
いつもそんなかんじなの。
臣)こいつの会社、変なんだよー
隆)あはははw
♡)毎回人数もバラバラで
前はKARAとかモー娘やったんだけど
今回はAKBだから20人くらいでやるの。
隆)すげ~!!
ダンスももう覚えたの?
♡)ううん。これから!
♡)あ!でもね、サビは
ワンフレーズだけ覚えたよ~
隆)あははww
やってやって!
と隆二に言われて
踊り出した♡のダンスは
Kに聞いてた通り、相当ヤバかった。
臣)なにそれ!!
隆)あっはははは!!!
やべぇ!www
♡)え?
臣)お前なんだよその気持ち悪い動き!
♡)ひどいっ!!
臣)AKBにそんな気持ち悪い奴いねーよ!w
♡)え~!なんで!!
合ってるはずなのに…
臣)いや、気持ち悪いからもう踊んな!w
隆)マジヤバい!おもしれ~ww
♡)私、覚えたらちゃんと出来るんだけど
覚えるまでがいつも気持ち悪いって
みんなに言われる…
臣)うん、間違いねぇわ。
♡)もう!ひどーい!
じゃあ臣くん教えてよ!
臣)なんで俺がAKBの振り
知ってんだよ!w
隆)あ、でも俺その曲なら
サビ少しわかるよ!
臣)なんでわかんだよっ!w
隆)いや、ここの振り面白~いって
こないだELLYが真似してたから覚えてる。
♡)ほんとっ?
ね、ここさ、こうだよね?
隆)いや、手はこっちじゃない?
とか一生懸命やってる二人。
臣)いや、二人とも
気持ちわりぃから!w
♡)ひどーい!もう~!!
隆)あっはははww
♡)あれ?隆二くん…
♡がいきなり
隆二の匂いを嗅ぎだした。
♡)くんくん…あれ、やっぱり!
隆二くん、臣くんと同じ匂いがする!
臣)お前は…人を嗅ぐなっ!
俺がまた♡の頭を叩くと
♡)もう!さっきからなにー!
♡がパシッと叩いてきた。
隆)えーよくわかったね!
この香水さ、臣がつけてて
めっちゃ良い匂いだから
欲しいな~って言ったら
臣が誕生日にくれたの。
♡)そうだったんだ!
この匂い、いいよね♡
私も大好き!
隆)俺も大好き~
♡)ねー♡
隆)ねー♡
臣)おい!仲良しか!w
♡隆)あはははw
笑い声までハモってるし。
♡)あ、二人とも何か飲む?
臣)何あんの?
♡)今日はね、色んなお茶が
いっぱいあるよー!
♡がキッチンにパタパタ走って行った。
なんか家の中に
女子高生がいるみたいで
変なカンジ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
♡)あのね!
烏龍茶、緑茶、玉露茶、
ほうじ茶、ジャスミン茶、玄米茶と…
ソファーに座ってる二人に
お茶の種類を紹介すると…
臣)なんでそんなにあんだよ!w
♡)あと…よくわからない闇茶!
今日韓国のお土産に
後輩からもらったのー
隆)ヤミチャ??
♡)うん。
怪しいパッケージなんだけど読めない…
なんだろうこれ…
臣)あ、ほんとだ。
これだけハングル文字…
臣くんがキッチンまで見に来た。
隆)俺、緑茶がいいなー
♡)はーい!
じゃあ臣くんはこの闇茶ね…
臣)なんでだよ!w
これ見るからに怪しいじゃん!
♡)だからそんなの
お客様に出せないでしょ?
臣)俺は毒味か!w
お前にも無理矢理飲ませっからな!
隆)えっ!!
臣)え?
隆)いや…臣が言うから
なんかやらしい意味かと思ったw
臣)は??
隆)いや、無理矢理って
口移しで飲ませんのかなって…
臣)んなこと言ってねーだろ!w
隆)あははっw ごめん
臣)…って、お前もそこで
赤くなんなっ!w
♡)…想像しちゃった//
臣)ばーか w
そう言ってまたおでこを叩いて
(してほしかった?)
って耳元で囁いてくる臣くん…
♡)違うもん!ばかっ//
臣)はははっw
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
♡は俺たちにお茶を淹れると
振り付けの練習するから!
と、自分の部屋に行った。
隆)なんか臣んち
楽しそうでいいねw
臣)ちょっと…このお茶
匂いもヤバいんだけど…
隆)あはは!!
臣、飲んで飲んで!ww
臣)…あ、飲むとふつー!
何これ。
隆)ちょーだい
臣)ん。
隆)…なんだろこれ??
匂いと味が違う…
臣)ま、いっか!
とりあえずさっきの
打ち合わせの続きやろーぜ。
隆)うん。
それから俺たちはしばらく
ツアーでやる曲や演出について
色々話した。
めちゃめちゃ盛り上がって
あっという間に2時間くらい経ってて…
隆)いや~やべぇ、
めっちゃ楽しみだな~
臣)大分アイディア出たな。
隆)うん。
テンション上がってきた!
臣)だなー!
隆)うん!明日楽しみだわ。
臣)そうだな♪
…ってかあいつ
まだやってんのかな?
♡の部屋をノックすると
♡が勢い良く出てきた。
♡)どしたの??
臣)いや、まだ練習してんのかなーって。
♡)臣くんたちもう終わったの?
臣)うん。
♡)おつかれさまー♡
私もね、もう完璧に覚えたんだよー!
と、自慢げな顔。
隆)うそっ!もう覚えたの?
すごくない?
見たい見たい!
臣)お前…ほんとに覚えたんだな?
さっきの気持ち悪いやつ
もう見せんなよ?
♡)ひっどい!ww
そう言って、一通り俺たちの前で踊った
♡のダンスは完璧だった…
隆)や、やべぇ!!www
めっちゃ上手いし!
隆二がめっちゃ笑ってる。
臣)え、お前なんなの…?
♡)え?
臣)さっきのは誰だよ!w
♡)上手になったでしょー?
ドヤ顔してるし…
ってか普通にそのへんのアイドルより
全然可愛いし…//
隆)さっきのダンスがたった2時間で…
いやーほんと♡ちゃんすごいよw
♡)ありがとー♪♪
隆)俺らのも覚えたら
踊れるんじゃない?
♡)えっ!三代目?!
隆)うん。
♡)わぁ!考えた事なかった…!
でも女子で三代目やったら面白いかも…
臣)男子は何やんの?
♡)男子チームはジャニーズが多いかなぁ
あ、でも結構前に
『Rising Sun』やってた!
臣)三代目はまだ出てねーの?
♡)うん。
臣)お、じゃあ次やって
ファン増やしてきてよw
♡)三代目のダンスだったら
臣くんと隆二くん教えてくれる?
臣)俺ら踊るとこならね w
隆)いや…俺…無理だ、ごめん w
俺めっちゃダンス苦手なんだもん!w
♡)そうなの?
隆)うん。ほんと苦手。
臣とかはそつなくこなすんだけどさ…
一緒に教えてもらってても
俺だけ全然覚えれなくて
毎回苦戦してる…
♡)そうなんだ…
ね!覚えるまでダンスって
ほんと難しいよね!
隆)難しい!
♡)でもやっと覚えて出来た時
めっちゃ嬉しいよね!
隆)わかる~!!
二人で首を傾げて
「ね〜」なんてやってる。
臣)だからお前らは仲良しかっ!w
なんか似てるし!
♡)え?
隆)あ…
♡)そうかも!
隆)似てるかも!
♡)なんかね、同じ空気感、感じてた!
隆)それわかる!
二人で顔を見合わせて、笑い出した。
臣)なんなんだよ、ほんとにw
♡)あははw でもあれだね!
隆)あははw うん!
♡)一番似てるのは、
臣くん大好きってとこだよね♡
隆)あっはは!そーだねw
臣)なんだそれ!//
でも…
今更だけどほんとに二人は
似てるとこがたくさんある。
素直で純粋で前向きで…
なんか天然入ってて
でもすげー努力家で
芯は強くてしっかりしてる。
一緒にいると居心地がいい。
俺にないものもたくさん持ってる。
隆)臣、あれでしょ。
臣)え?
隆)俺に似てるから♡ちゃんのこと
好きになったんでしょ。
臣)は?!
隆)とか言ってw
♡)あはははw
隆)はははっw
もうなんなのこの二人…
無邪気かっ!w
隆)じゃあ俺そろそろ帰るわー
こんな時間だし。
臣)おう。
隆)♡ちゃん、AKB頑張ってねw
♡)うん!頑張る。ありがとう♡
隆)じゃあ臣また明日なー
臣)ん。
♡)気をつけてねー。
隆)あ!臣!!
臣)なんだよ?
隆)♡ちゃんが
そんなカッコしてるからって
悪い事すんなよー?
臣)は?しねーし!
じゃーな!w
隆)あははw じゃーねー♪
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
笑いながら帰っていった隆二くん。
鍵をかけて振り返ると
臣くんと目が合った。
♡)悪い事ってなんだろね??
臣)……
んなん決まってんじゃん。
♡)え?
臣)こーゆーことでしょ?
♡)えっ
臣くんの手で
シュルシュルとほどかれる、制服のリボン。
♡)ちょ、ちょっと!
何するのー!//
慌てて取り返そうとするけど
届かない高さまで上げられて…
油断してた私の首筋に
チュッと音を立てて、キスする臣くん。
♡)やっ…//
首筋を押さえると
臣くんがニヤッと笑った。
臣)こんなエロいカッコしてる
お前が悪いんじゃん?
♡)エロくないもん!可愛いもん!
臣)可愛いけどエロいだろ!
♡)えっ…
今…
♡)可愛いの…?
臣)は?
♡)だってさっき…
「可愛い?」って聞いたら…
♡)別にふつーって…言ったもん。
臣)隆二いただろ!w
♡)いたらダメなの?
臣)いる前で可愛いとか言えっか!ばか!//
♡)……//
臣くんが照れてる。
♡)へへー♡嬉しい♡
可愛いって言ってくれた~♡
臣)なんなんだよもう!w
嬉しいなっ♡
♡)でもリボンは返して~
臣)だめ~
♡)あ、ちょっと…っ//
シャツのボタンが
外されていく…
臣)だって今からこれで
悪い事すんでしょ?
♡)これで??悪い事??
臣)なんだろね~w
縛ったりとか?
目隠ししたりとか?
リボンを人差し指で振り回しながら
悪い顔して笑う臣くん。
♡)な、何それ!変態っ!//
臣)なんで変態なんだよっ!!w
♡)そんな変なことするなんて
変態だもん!!
臣)しねーけど別に
変態じゃねーだろ!w
これくらいしてる奴いるって。
♡)そ、そうなの…?
臣)…したくなった?
♡)やだー!!
臣)はいはいw
そう言うと思ったw
♡)臣くん、そんな変なことしたいの?
臣)しねーって!w
しかもこれくらい
変態って言わねーっての。
♡)うそだー
臣)ほんと。
♡)明日…会社でみんなに聞いてみよ…
臣)やめろっ!あほか!w
♡)なんで~
臣)俺が変だと思われんだろ!!w
♡)だって…
臣)もういいから行くぞ。
そう言うと臣くんは私を軽々担いで
そのまま寝室まで歩き出した。
♡)わっ!わっ!
ちょ、ちょっと~!//
臣)おま、暴れんな!
♡)だって!
どこ触ってるの!えっち!!
臣)はぁ?!
♡)おろしてよぉ~//
臣)どこって…
これから全部触るっつーの。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
♡をベッドに降ろして
自分のシャツのボタンも外しながら
♡へのキスは止めない。
♡)ちょ、待って…やっ//
臣)喋んな…
ギシッ…
♡)んっ…//
唇から時折漏れる吐息が
余計に俺を興奮させて…
臣)♡……
♡)は…ぁ…//
また深く、口付ける__
ピンポーン!
臣)は?!
♡)え??
熱いキスから覚めるように
思わず顔を見合わせる。
臣)なんだよ…?
♡)こんな時間に誰だろ…?こわい…
臣)……隆二かな?
俺出てくるわ。お前はここにいろ。
…逃げんなよ?
♡)はい…
ったく誰だよ?邪魔しやがって…
臣)あ。
玄関に行く途中
ソファに目をやると
隆二の携帯があった。
臣)やっぱあいつかよーー
も~~
俺が玄関のドアを開けると
隆)あ!ほんっとごめん!
それ忘れた!!
臣)お前いろんなとこに
携帯忘れ過ぎ!
隆)いやーほんとごめん。
ありがと!
臣)ん。
手を合わせて拝む隆二が
じっと俺を見た。
臣)なに。
隆)……ってか…ほんとごめん。
俺、邪魔したしょ?
臣)は?
隆)臣がエロい…
臣)は?
隆二のその言葉と視線で、
自分がシャツを脱ぎかけ状態だったことを
思い出す。
隆)めっちゃはだけてっし…
臣)ち、ちげーよ!//
隆)はいはいw ほんとわり。
じゃーなw
ーendー
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