……干からびそう。
札幌での2days公演を終えて
朝イチで帰ってきたら
当たり前だけど◇はもう会社に行ってて。
最近全然◇を充電出来てない。
今月の頭にやっとハイローも
一旦クランクアップして
一息ついたのも束の間。
さすが12月。毎日忙しくて。
早くあいつを抱きしめたい。
会いたいなぁぁぁぁ〜〜〜〜〜
臣)二人ともお帰りなさーい。
直)ただいまw
臣)どうでした?札幌。
直)雪景色だった!
LIVEも盛り上がったよ。
臣)良かったですね。
今日は来年のバレンタインに向けた
ポッキーのCM撮影、第二弾。
直)そっちはー?
臣)んー、俺は…
♡と映画行ったり
♡とイチャイチャしたり
あとはレコーディングしたり…?
岩)2/3が♡ちゃんじゃん!w
直)映画いいね。何観たの?
臣)スターウォーズです!
なにぃぃぃぃ!!!
直)ああ、公開になったもんね。
臣)もう次の日に観に行っちゃいましたよw
岩)ずるい!!
臣)は??
岩)ずるいよ臣さん!!
臣)なに?あらすじ聞きたいって?
あのねぇ、
岩)それはさすがに臣さんでも殺意だよ。
臣)あははは!w
俺が札幌でLIVEしてる間にー!
くそー!!
臣)レイトショーでこっそり二人で
観てきたんだ。楽しかったー!
岩)ふーーん。
臣)岩ちゃんも行けばいいじゃん。
◇ちゃんスターウォーズ好きなの?
岩)大好きって言ってた。
臣)おおお!
そっか、レイトショーね。
そうと決まればもう今日行きたい。
岩)◇に電話しよ。
臣)はやっ!w
直)今朝札幌から帰ってきたのに
休まなくていいの!?w
岩)あ…、でも今日月曜か。
あいつは一週間始まったばっかりだし
夜更かしツライかな?
聞いてみよっと!
プルルルル…、プルルルル…、
◇『はい!』
岩『◇ー?今大丈夫?』
◇『うん!お昼休みだから大丈夫だよ!
お帰りなさい♡』
岩『ああ、ただいまw
あのさ、今日って夜予定何かある?』
◇『今のとこないよー?』
岩『レイトショー行かない?』
◇『へ?映画?なんの?』
岩『スター…』
◇『行くっっ!!!!』
食い気味に来たな!!w
◇『めっちゃ観たかったの!』
岩『だろうねぇw』
◇『行く!絶対行く!』
岩『じゃあ終わったらとりあえず連絡するわ。
もし早めに終わりそうだったら
飯も外で食おうぜ。』
◇『えっ!』
岩『ん?なんかまずい?』
◇『ううん。
でもデートなら…
違う服で来れば良かった。』
岩『へ?w』
◇『普通の服で来ちゃったもん。』
岩『別にいいじゃんw
お前会社行く時も
いつも綺麗にしてんじゃん。』
◇『違うのー!
デートとなるとまた違うのー!』
岩『何着てても可愛いからw』
◇『もぉーー!』
オシャレしたかったのかな?
可愛いヤツw
臣)何着てても可愛いだってーw
岩)なにw
電話を切ると臣さんがニヤニヤしてて。
臣)何着てても可愛いし
何も着てなくても可愛いもんね?
岩)ああ、そうだねーー
むしろ何も着てない方がいいねーー
臣)あはははw
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
やった♡やった♡
剛典とデートだーー♡
最近ほんと二人の時間がないから…
すっごく嬉しい♡
多)まさかの…
岩ちゃんからデートのお誘い電話?///
◇)あっ…、えと、ハイ///
多田さんが恋する乙女みたいな顔で
あたしを見てる。
多)映画行くの?
◇)はい!スターウォーズ!
多)岩ちゃんと映画デート…
くぅぅぅぅ♡
◇)あのー…w
多)楽しんできてねっ!
◇)ありがとうございますw
やっぱり一回帰って着替えようかなー
うん、そうしよう。
定時でちゃちゃっと上がって
急いで帰ってーー
着替えてメイクも直してーー
剛典からの連絡を待とうっと♡
多)それにしても岩ちゃんったら…
◇)ん?
多)札幌2daysから帰ってきたその日に
早速◇ちゃんとデートだなんて…
タフだわぁ〜〜
◇)はっ、そういやそうですよね。
でも…きっとデートってより
スターウォーズが観たいだけだと
思いますw
多)ええっ!w
◇)絶対そうだな、うん。
多)そんなことないわよぉ〜〜〜
きっと◇ちゃんと
イチャイチャしたいはずよー。
◇)イチャイチャ!?///
多)いっぱい充電させてあげてね♡
◇)……ハーイ、///
それから午後の仕事に戻ったあたしは
超高速で片っ端から仕事を片付けて。
定時ちょうどにピシッと退社!
よし!
……あ、剛典からLINEが来てた。
『もうすぐ終わりそうだから
飯食わないで待ってて😃
一緒に食べよ🍴』
えへへ、やったー♡
『撮影順調です✌️』
ん?
動画が送られてきてる。
なんだろ。
◇)あ。
何これ何これ何これ!
可愛いんだけど!!
てか剛典ってば上手いじゃん!!
そういえば中学の時バスケ部って
言ってたっけ!
あたしなら絶対入んないな…コレ。
◇)ふふ…w
何回か動画を見返してる間に家に着いて。
あたしは早速クローゼットを開けた。
◇)何着よっかなー♡
食事と映画ならなんでもいいよね。
久々に高めのヒールも履きたいなー♪
◇)よし、これにしよっと♡
メイクも夜用に直して…、と。
岩)ただいまー。
◇)あれ!剛典も帰ってきた!
岩)あっ…完成してる。
◇)完成って何やねん!w
岩)すげぇ綺麗なんだけど…何?///
◇)えっ…
気合い入れすぎた?///
◇)剛典はなんで帰ってきたの?
岩)だって…今日めっちゃ
テキトーな服だったから。
着替えたくて。
彼女もせっかくオシャレしてくれてるし。
◇)……///
岩)……てかさ、とりあえずぎゅーしない?
◇)するっ!!!
両手を広げてくれた剛典の胸に
あたしは勢いよく飛び込んだ。
◇)お帰りなさいっ♡
岩)たーだいま♡
◇)ね、剛典大丈夫なの…?
岩)何が?
◇)札幌から帰ってきたばっかりで
疲れてないのかな、って。
岩)だから今充電してんじゃん。
◇)……そっか///
ぎゅーーってあたしを抱きしめてる剛典。
あたしもぎゅーーって抱きしめ返す。
岩)てかさ、お前こそ大丈夫?
無理してない?
◇)え?
岩)今日月曜だから…明日も会社じゃん?
金曜まで長いのに…
レイトショーとか疲れない?
◇)大丈夫だよっ!
あたしは剛典が時間作れる時なら
無理してでも一緒にいたいもんっ!
岩)……何それぇーー
可愛い彼女だな///
◇)可愛い彼女ダヨ///
岩)あははは♡
剛典は笑いながら
あたしのおでこにチュッとキスをした。
◇)……///
岩)……///
……あ。
こんな見つめ合っちゃったら…
ダメなやつだ///
岩)あーー……、
このまま押し倒したい…///
◇)////
岩)やっと会えた◇がこんな可愛くて
目の前にいるのに
我慢しなきゃいけないとか…
拷問だ。
◇)……あたし…も///
岩)え?
◇)このまま押し倒されたい…///
岩)……は!?///
◇)やっと会えた剛典に
こんなにキュンキュンしてるのに…
我慢しなきゃいけないとか…
拷問だもん///
岩)////
◇)////
もう一度見つめ合ったら、
剛典は「はぁぁぁぁ……」って
深いため息を吐いて、
あたしを抱きしめた。
岩)お前はなんでそうやって…
はぁ…、もう!///
◇)え…?
岩)ほんと可愛すぎて腹立つ…!///
◇)……///
そーっと剛典を見上げると
ほっぺをむにゅっと潰された。
岩)デートやめて…Hする?///
◇)……しない///
岩)ですよねーー……
ああああ〜〜もぉ〜〜〜
◇)だってスターウォーズ観たいでしょ?
岩)……観たい。
でも今現在の欲求で言えば
お前を抱きたい方がはるかに勝ってる。
◇)////
ほんとはあたしだって…
Hしたいもん…///
岩)でもさ、デートも楽しみにしてんだよ。
◇)あたしもだよ…?///
岩)じゃあなんとか我慢するから…
あとでしよっか///
◇)うん。
岩)映画館で。
◇)……ん?映画館で?何を?
岩)だからH。
◇)はぁぁ!??ど変態か!!!
岩)ぶはっw
冗談だっつーの!w
◇)剛典が言うと冗談に聞こえん!!
岩)ひでーーーw
剛典は笑いながらクローゼットを開けて
デート用の服に着替え始めた。
……カッコイイな…///
岩)こんな感じでどうでしょうかお嬢様。
◇)はい??
岩)お嬢様に釣り合う感じに
なりましたでしょうか?w
◇)何言ってんの、バカ//
岩)バカってなんだよ!w
◇)……カッコイイよ、バカ///
岩)…っ
あたしが後ろから抱きつくと、
剛典は壁に向かって大声で叫んだ。
岩)あああああああ!!///
Hしてぇぇぇぇ!!!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
岩)で、何食べたい?
◇)お寿司かフレンチ!!
岩)あははは、りょーかいw
ハッキリ言ってくれて助かりますw
岩)じゃあフレンチにしよっかー。
寿司最近食っちゃったし。
◇)うん!
個室がある店を探そうとしたら
◇が先に電話でパパッと予約してくれて…
なんて頼もしい彼女だ。
それからタクシーで移動して
店に着いたら着いたで
すげぇ雰囲気も良くて。
夜景の綺麗な個室に通してもらって
俺は変装モードを解除した。
岩)すげぇいいね、ここ。
◇)うん!大学の先輩にオススメされてて
来てみたかったんだー!♡
岩)へぇ〜〜
それから二人で乾杯して…
映画が控えてるから酒はほどほどにしとこう
ってことで、
今日は主に料理を楽しんだ。
◇)はぁ、美味しい♡ 幸せー♡
岩)満たされるわー♡
料理は美味いし、夜景は綺麗だし。
……てか◇がすげぇ可愛いんだよ。
可愛いっていうか色っぽいっていうか…
数日ぶりに会えたから、余計かな?
すげぇキラキラして見える。
岩)やっぱこうやってデートすんのいいね。
◇)え?急に何?w
お前の魅力に改めて気付かされるから。
◇)剛典は普通にフレンチも
付き合ってくれるから嬉しい♡
岩)へ?
なんの話ですか?
◇)こういう雰囲気、
緊張するから好きじゃないって人も
多くない?
岩)……それは元カレの話か?
◇)え、あっ、そういうわけじゃなくて…
世間一般的に?!
岩)元カレだろ。
◇)……ハイ、すいません。
岩)連れてってもらえなかったの?
◇)うん、みんな好きじゃないって。
みんなだと?
そういえば聞いたことないけど
◇って今まで何人と付き合ったことあんだろ。
…って聞いたら俺も聞き返されそうだから
聞かないけど。
岩)うち家族で結構食いに行ってたから。
◇)フレンチ?
岩)そうそう。
◇)うちも!
岩)一緒やんw
◇)だって美味しいよね♡
あたしフレンチ大好き♡
お嬢様ですねーーw
◇)あーあ、ほんと楽しいなぁ♡
お料理は美味しいし夜景は綺麗だし
剛典はカッコイイし♡
岩)へ?!
何それ!
俺と同じこと思ってたわけ!?
◇)えへへへ♡
岩)……///
なんか照れる…。
ピロリロリロ♪ ピロリロリロ♪
岩)あ、ごめん。電話だ。
◇)うん、全然いいよ。
ピッ。
岩『もしもし?』
S『ああ、岩ちゃん?
報告なんだけどね、
来年の幻冬舎文庫20周年記念フェアの
キャラクターに
岩ちゃん起用してもらえるってー。』
岩『はい?!』
S『さっき連絡もらってさ。
やったじゃん。…っていう報告w
一応お礼の連絡岩ちゃんからもしといて。』
岩『マジで?
わかった!ありがとうございます!』
俺は電話を切って
すぐに見城さんに電話をかけた。
岩『あ、お世話になってます、岩田です!』
見『おお岩ちゃん!』
岩『お忙しいところすみません。
今お時間大丈夫ですか?』
見『大丈夫だよー』
岩『あの、20周年記念のキャラクターに
起用していただけるって
今ちょうど連絡もらいまして…』
見『ああ、そうそう!よろしくね!w』
岩『僕でいいんですか?!
ありがとうございます!!』
見『いやぁ、誰にお願いしようかなーって
話してたら…
うちの秘書がぜひ岩ちゃんにって
言うもんだからさぁw』
岩『えっ!!』
見『あんなに丁寧で物腰柔らかで
細やかな気配りができる人は
他にいません、ってさーw
岩ちゃんからメールもらったの
嬉しかったみたいw』
岩『!!!』
見『だからじゃあ岩ちゃんに
お願いしようか、ってw』
岩『ありがとうございます!
頑張ります!』
見『うん、よろしく頼むねーー
じゃあまた。』
岩『はい!ありがとうございます!!
失礼します!』
電話を終えて、
俺はすぐに◇を見た。
◇)なになに??
見城さんって…幻冬社?
の、キャラクターに起用されるの??
岩)うん!!
◇)すごいじゃん剛典〜!
おめでとーーw
岩)◇のおかげ!!
◇)へ?あたし??
岩)俺を選んでくれた理由がさ、
この間の会食の時に
俺が秘書さんにもお礼メールして、
その秘書さんが俺を
推してくれたんだって!
◇)わぁ!!ほんとに!?
岩)うん!
◇)やったぁぁぁぁああ!
よっしゃぁぁあああ!!
◇はいきなりガッツポーズをして…
それがお嬢様な見た目と似合わなすぎて
俺は思わず吹き出したw
岩)いやーー、こんなことあるんだな。
◇)あるんだよ!
俺がメールしてなかったら
きっとこの話なかったよな。
岩)ありがとう、◇。
◇)ううん!
これからもどしどし仕事掴んでこうぜ!!
岩)ぶっw
◇がまた戦友モードになっちゃったw
◇)そういえば見城さんとも
フレンチ食べたことあるよー。
岩)……はい!??
◇のいきなりのぶっ込みに
俺は声がひっくり返った。
岩)どどどど、どういう…
◇)大学の教授が仲良くてね、
食事するからって
一回連れてってもらったのー。
岩)東大の教授?
◇)そうそう。
その時あたし丁度ミスに選ばれた後で
お祝いも兼ねて、って
ご馳走してもらったんだ。
岩)へぇぇ……
すげぇなオイ。
まさかそこが面識あったとは…!
岩)何話したの?
◇)んー、なんだっけな。
あ、君は東大生っぽくないなって
笑われた!
岩)えっ
◇)なんでかは忘れちゃったけど…
岩)そうなんだ…。
もし今お前連れてったら覚えてるかな?
◇)えーー、絶対忘れてるよーー
一回しか会ったことないもん。
岩)……。
そうかな。
覚えてる気がするけど…
まぁいいや。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◇)ごちそうさまでした♡
ありがとう♡
岩)いいえーーw
食事を終えて席を立つと、
剛典がまた変装スタイルに戻ろうとしたから…
◇)待って…っ
あたしは慌てて駆け寄った。
岩)どうした?
◇)…っ
この後、映画館に行ったら…
またしばらく二人きりになれないし…
◇)……ん、///
岩)え…?
チューしたいなって思って目を閉じたら、
剛典は全然してくれなくて…
あれ?って思って目を開けたら…
岩)////
剛典はじーーっとあたしの顔を見てた。
◇)なんでしてくんないの!///
岩)いや、可愛いからなんか見てたくて。
◇)恥ずかしいじゃん!やめてよ!///
チュー顔をまじまじと見られるとか…
死にたい///
◇)もういい…///
岩)えっ!ちょっと待てよ!
◇)ふん…///
岩)チューしよって!チュー!
◇)もうしない///
岩)する!!
◇)しない///
岩)する!!
◇)しなっ…、んんっ!///
剛典に背中を向けたのに
ぐいっと振り向かされて…
◇)……っ、
なんでこんなエロいチューすんの!///
岩)え、わかんない…、
止まんなかった…///
剛典はポーッとした顔でそんなこと言って。
◇)////
ドキドキしてる心臓が、なんか悔しい。
◇)個室だけど一応お店の中ですからね///
岩)誰も見てないじゃん///
◇)そう…だけど…
岩)誰も見てないから…
もっかい…、しない?
◇)え…っ
岩)今のじゃ全然足んねぇ…///
◇)////
でも…
これ以上したら…、
って思う暇もなく、すぐに塞がれた唇。
◇)ん…ん…、っ///
こんなキス、ダメって思うのに…
気持ち良くて……
……身体の力が…抜けちゃいそう…。
岩)はぁ、…っ
このままもう脱がせたい…///
◇)…っ///
岩)こんなに抱きたいのに
我慢しなきゃいけないとか…
拷問だ。
◇)……あたし…だって///
岩)え?
◇)こんなに気持ちいいキスして…
これ以上は我慢なんて…
拷問だもん///
岩)////
◇)////
もう一度見つめ合ったら、
剛典はまた「はぁぁぁぁ……」って
深いため息を吐いて、
あたしを抱きしめた。
岩)だから可愛すぎて腹立つって///
◇)……///
そーっと剛典を見上げると
またほっぺをむにゅっと潰された。
岩)映画やめて…どっかでHする?///
◇)……しない///
岩)ですよねーー……
ああああ〜〜もぉ〜〜〜
◇)でも…、したい…。
岩)……へ!?///
◇)すっごく…したい…///
岩)…っ///
じゃあ…、する…?
◇)しない///
岩)だぁぁぁぁ!!
俺を弄ぶなぁぁぁぁ!!!
てかこのやりとり何回やってんだ
俺たちーーーー!!
剛典は小声で叫びながら
あたしを抱きしめてきて…
岩)ほんっっっとに…抱きたい…///
耳元でそんなことを囁くから、
あたしの身体はきゅぅって鳴いた///
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あえて選んだ地味〜〜な映画館は
それでも結構人がいて。
さすがスターウォーズ。
まだ公開一週間も経ってないしな。
でも幸い俺の変装が上出来で
誰にも気付かれることなく
無事に◇と二人で席に着いた。
◇)楽しみ楽しみ♪るんるるーん♪
岩)マジで楽しみ。やべぇ。
◇)ねっ!
岩)お前、エピソードⅡが好きって
言ってたっけ?
◇)うん!全部好きだけど、Ⅱのね、
なんてスターウォーズ話を始めたら
もちろん止まらなくて。
俺たちは予告の間もずっとヒソヒソ喋ってた。
岩)よし、始まるぞ!
◇)おう!じゃあまた後で!
岩)へ?w
隣にいるのに別れるような言い方で…
話しかけんなよと言わんばかりに集中して
一人観覧スタイルに突入した◇。
俺と似てて助かるわーーw
……
…
◇)ふぁぁぁ……
岩)……終わったな。
◇)おう。
エンドロールまでしっかり見届けて
劇場内が明るくなったけど
とりあえず俺たちは
他のお客さんが帰るまで待機中。
◇)面白かったーーー
岩)観に来た甲斐あったな。
◇)おう。
◇はまだ残ってるポップコーンを
俺の口にむにっと突っ込んできた。
岩)映画に集中しすぎて
隣にお前いんの忘れてたわ。
◇)おいコラw
……でもB型男ってそうだよね。
岩)え?
◇)集中したらそうなるじゃん。
岩)……元カレもB型だったの?
◇)え、いや、えっと…
岩)ぜってーそうだろw
◇)……実は歴代彼氏全員、B型です…w
岩)全員!??
どんだけB型好きなんだよ!
◇)別にそれで選んでるわけじゃないけどー
気付いたらB型なんだもん。
岩)マジか……。
とか話してるうちに
俺たちが最後になったから
こそこそと席を立って、劇場を後にした。
岩)俺さー、映画って基本は一人で観たくて
誰かいると集中できないんだけど…
お前となら大丈夫だったな。
◇)それ、あたしも!
岩)でも折角のデートだったし…
手でも繋いだ方が良かった?w
◇)え、やだよ、集中できないじゃん。
岩)ぶっw
ほんとお前のそーゆーとこ好きだわーw
岩)でも臣さんと♡ちゃんは
絶対手ぇ繋いでるよなw
◇)繋ぐね!間違いなく繋ぐね!
♡ちゃんがなんと言おうと
臣さんが離さないね!
岩)あはははw
◇)あの二人も映画とか行くのかな?
岩)俺らより先に観に行ってるよ、
スターウォーズ。
◇)なにぃぃぃぃ!!!
それから真っ直ぐ家に帰ってきて。
ソファーにバッグを置いて
そのままいなくなろうとする◇を
俺は慌てて捕まえた。
◇)えっ、何?
岩)どこ行くんだよ。
◇)お風呂の準備…、
岩)そんなんいいから!
ドサッ!
◇)え、ちょ…っ///
岩)そんなもん待ってられっかよ…
◇)えっ!ちょっと、剛典!?///
岩)俺がどんだけ我慢して
死にそうだったと思ってんの…。
◇)…っ
岩)お前はこんな…
いつも以上に可愛いしさぁ…
◇)……///
岩)いい加減、脱がせてよ。
◇)////
◇がおとなしくなった隙に、
俺はそのまま唇を塞いで。
もう遠慮なんていらない、深いキス。
さっきしたキスよりも
ずっとずっと色濃く絡み合って。
その気持ち良さに
興奮が一気に加速して…
◇の服に、手をかけたら
◇がきゅっと俺の腕を掴んだ。
◇)待っ…て、っ///
岩)待たないって。
◇)お風呂…入りたい…っ
岩)そんなん、いいから。
◇)だって…っ!
岩)…っ
◇の顔はもう赤くて…
その瞳は熱く潤んでる。
◇)このまま抱かれたら…
すごいことになっちゃいそう…///
岩)……え?
◇)お風呂入って…
一回冷静になりたい///
岩)……何言ってんの…?///
◇)あっ…!
俺はそのまま◇の肌に埋もれながら
一枚一枚、布を剥いでいった。
岩)すごいことに…なればいいじゃん///
◇)…っ///
岩)そんな可愛いこと言われて…
俺が逃がしてやるとでも思ったの?
◇)////
もうお互い、限界だろ。
岩)大人しく抱かれろよ。
◇の手をきゅっと握ったら…
◇)……(こくん)///
◇は恥じらうように可愛く頷いた。
欲しくて欲しくて、何度も我慢して。
ここまで昂まってるお互いの身体。
今すぐ溶け合わせないと、もう無理だから。
◇)あ、あっ…、あ…っ!剛典…っ!///
ほら。
身体が快感に悲鳴を上げてる。
これ以上の幸せ、ないって…
叫んでる。
深く深く、身体の奥まで繋がったら
もう何も考えられなくなって。
無我夢中で、お互いを求め合う。
ただそれだけでいいんだ。
ーendー
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