たっぷり二人で海を堪能して、
名古屋のホテルに着いたのは午後3時過ぎ。
チェックインして通された部屋は
あまりにも豪華で、私は言葉を失った。
隆)まだ時間あるねー。
スパ行ってくる?
♧)え?
隆)ほら、これ。
♧)…っ
渡されたのは、豪華なエステチケット!
隆)帰ってきてからでもいいし
今行ってきてもいいよー?
♧)これ…は…、
隆)俺からのプレゼント♡
♧)…っ
隆)いつも色々してくれてるお礼♡
♧)…っ
そんな隆二くんの気持ちが嬉しくて、
目がうるうるしてきた。
隆)あー!泣かないの!w
♧)だって…
温泉だってこのお部屋だって
このエステチケットだって…
♧)どうしてこんなにしてくれるの…?
贅沢すぎるよ。
私のために…こんな…
隆)♧に喜んでほしいんだもん。
笑ってほしいんだもん。
♧)そんなに甘やかしたら…
私悪い女になっちゃうよ…?
隆)えー?あはははw
涙をごまかしながら冗談を言う私を
隆二くんは笑いながら抱きしめた。
隆)いいの。
♧にはなんでもしてあげたいの。
俺が持ってるものならなんでもあげる。
♧)だから…そんなに甘やかしちゃ…
隆)いーのっ!
隆二くんはぎゅむーっと私を閉じ込めた。
隆)いつものお礼だって言ったじゃん!
♧)…っ
隆)受け取って?ね?
♧)……(こくん)///
隆二くんの顔をじっと見上げて
「ありがとう」って伝えたら…
その顔はふにゃんって緩んで、
私の大好きな綿あめスマイルになった。
♧)隆二くん、大好き///
隆)俺も大好き♡
♧)ほんとにほんとに大好き///
隆)あんまり可愛いとまた襲われるよー?
♧)えっ!///
隆)ほら、エステ行ってきたら?w
♧)行ってきます!///
隆)ははは、行ってらっしゃーいw
私はもらったエステチケットを握りしめて
部屋を出た。
ホテルの最上階にあるスパは
とってもラグジュアリーな空間で…
綺麗なお姉さんに
「結婚式ですか?」なんて聞かれて
驚いてしまった。
きっとここのエステは花嫁さんとかが
ブライダルエステとかで来るような
特別な場所。
そういう時にしか味わえないような
とっておきの施術なんだ。
ドキドキしながら贅沢な90分を
しっかりと堪能して…
ふわふわ夢見心地で部屋に戻ると、
隆二くんはベッドにうつ伏せで眠っていた。
運転…疲れちゃったかな?
そっとベッドサイドに腰掛けて
隆二くんのサラサラの前髪に指をかけた。
LIVEは18時から。
そろそろ起こした方がいいかな…?
♧)……隆二くん…?
隆)……ん…、
あ。
ゆっくり目を開けた隆二くんが
私の手をそっと掴んだ。
隆)…っ
私の姿を確認したその瞳は
ハッと見開いて…
隆)びっくり…した…///
♧)え…?
本当に驚いたように、パチパチ瞬きしてる。
♧)どうしたの?
隆)いや、だって…すげぇ綺麗じゃん///
♧)え…?
隆)女神かと思った…。
♧)…なに…言ってるの…///
隆二くんはゆっくり起き上がって
私を抱きしめた。
隆)……うん、女神だ。
♧)まだ言ってる…///
隆)だって…
♧)エステの最後にね?メイクしてくれたの。
隆)そう…なんだ。
どうだった?エステ。
♧)すっごく気持ち良かったのー!
贅沢だった♡ 癒された♡
全身ピカピカに磨いてもらったもん。
♧)本当に本当にありがとう♡
隆)へへ、良かったw
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
エステから戻ってきた♧は
なんかツヤツヤピカピカ輝いてて。
メイクもいつもと雰囲気が違って
グッと大人っぽくて、色気も二倍増しで。
もうこのままどこかに攫っていって
二人でデートしたいなー
なんて思ったけど、いかんいかん。
今日はEXILEのLIVEだし
その後はHIROさんとの食事だし。
隆)よし、そろそろ行こっか。
♧)うん♡
それから二人で部屋を出て
会場に向かって。
HIROさんに挨拶してから席についた。
EXILEのLIVEはやっぱり三代目とは違う。
まず客層から全然違う。
子供からお年寄りまで
年齢層がすげぇ幅広い。
三代目は女の子ばっかりだもんな。
こんな三世代に渡って
応援してもらえるようなグループに
俺たちもなりたい。
ああ、この曲いいなぁ…
こんな演出にしたんだー。
ああ、ここはさすがだな。
会場の空気が一瞬で変わった。
ああ、NAOTOさんと直己さんと岩ちゃんは
やっぱりEXILEにいるとEXILEの顔になる。
三代目の時とは違うんだよなー。
なんてマジマジと観てたら、
あっという間に終わっちゃった。
♧)はぁぁぁぁ…///
隆)どうだった?w
♧)すごかった!!
隆)あはははw
♧は感動したように拍手してる。
♧)でも…
隆)ん?
♧)EXILEのLIVEも素敵だけど
私は三代目の方が好きだなぁ。
隆)え??
♧)三代目のLIVEの方が好き♡
隆)…っ
♧)だって…
そこに隆二くんがいるのといないのとじゃ
全然違うんだもん。
隆)……///
可愛いこと言っちゃってぇ〜〜
隆)それは皆の前で言っちゃダメだよ…w
♧)言わないよ!w
なんて二人でクスクス笑いながら
裏に挨拶に行った。
N)おお!隆二!
直)あ、♧ちゃんも!
隆)お疲れさまでーす。
岩)隆二さん!写真撮ろ写真撮ろー♪
直)お、三代目メンバーで撮りますかw
N)いいねw
スタッフさんに4人で写真を撮ってもらって…
その後、俺の携帯で
♧も入れて5人で撮ってもらった。
隆)ありがとうございまーす。
N)♧ちゃん、どうだった?EXILEは。
♧)カッコ良かったです!
迫力がすごかったです。
岩)三代目とどっちが良かったー?w
直)こら、そんな困る質問しないのw
♧)でも人数が多いから
誰がどこにいるか探すのが大変でした。
N)あはははw
それから他のメンバーにも挨拶をして。
M)あれー!隆二!
わざわざ名古屋の観に来たの?!w
隆)はいw
T)お前あれっしょ。
俺らのLIVEより彼女とのデートが
メインでしょ。
TAKAHIROさんがニヤニヤしながら
肘でつついてきた。
隆)そんなことないですよ!w
ちゃんと観させてもらいました。
世)あ、今市さん!お疲れ様です!
大)お疲れさまです!
隆)お疲れーーー
世)お二人で観てたんですか?
隆)うん。
♧がペコっと頭を下げると
大樹が照れたように笑った。
T)何ニヤニヤしてんだよーw
大)いや、すごい大人っぽい人だなーって///
T)♧ちゃん、前に会った時より
色気が倍増してる、うん。
♧)ええ?!///
隆)エステ効果じゃない?w
そんな話をしてたら、
HIROさんが戻ってきて。
H)じゃあ行こっか。
隆)はい!
俺たちはそのままHIROさんと一緒に
会場を出た。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
HIROさんが連れてきてくれたのは
高級そうなお寿司屋さん。
カウンターに3人で並んで座って
少し緊張しながら、最初の乾杯をした。
H)ごめんね、折角の二人の時間をw
隆)いえいえ!!
H)一緒に食事行こうよって
前から言ってたんだよ。
♧)そうなんですね!ありがとうございます!
H)今日は懐石のフルコースにしてあるけど
それ以外にも食べたい握りとかあったら
どんどん大将に頼んでねw
隆)うわ〜〜!楽しみです!
ありがとうございますw
HIROさんは笑顔がとっても優しい
ダンディーな人。
H)♧ちゃん、EXILEのLIVEはどうだった?
は!また聞かれてしまった!
♧)とっても素敵でした。
H)ははははw
でも♧ちゃんは三代目のLIVEの方が
楽しいでしょ。今市出てるし。
♧)そ、そんなことは…///
H)あはははw
わぁ…
この真鯛の姿造り、とっても美味しい。
なんか昨日から
豪華なものばっかり食べてるなぁ。
H)♧ちゃんは何が好きなの?
♧)えっ、ええと…
隆)♧は好き嫌いないよね?
♧)はい!
隆)なんでも食べれるもんね。
H)そうなんだ。
♧)はい!
わぁ…
この貝のお造りもとっても新鮮で美味しい!
H)♧ちゃんは保育士さんなんだよね?
♧)はい!
H)仕事は楽しい?
♧)はい、とっても楽しいです。
子供たちが本当に可愛くて♡
隆)もう♧の天職だよねw
H)あははは、確かに似合うよなぁw
HIROさんは色々私に話しかけてきてくれる。
優しい人だなぁ。
H)家での今市はどう?
♧)え?!
隆)ちょ、変なこと聞かないでください///
H)え、変なことなの?w
♧)家での隆二くんは…このまんまです。
隆二くん、裏表ないから…
H)あははは、そっかw
♧)いつも美味しそうにご飯食べてます♡
H)それは♧ちゃんのご飯が
美味しいからでしょw
隆)はいw
H)あ、ATSUSHIから電話来た。
隆)えっ!
HIROさんは電話を持って席を立った。
♧)海老の天ぷらもぷりぷりしてる♡
美味しいー♡
隆)ね、全部美味いよね、ヤバイよね。
♧)あはははw
隆)……緊張しない?大丈夫?
♧)うん、HIROさんとっても良い人だし♡
隆)そっか、良かったw
俺の方が緊張してるかも。
♧)ええ?w
そんな話をしてたら、
HIROさんが戻ってきて。
H)ATSUSHIも来るってw
隆)えええ?!
H)今市と彼女と飯食ってるって言ったら
俺も行きたいってw
隆)今から来るんですか?
H)うん、そうみたいw
大将、いいですか?
大)もちろん!
お店の人はHIROさんの隣に
急いで席を作って…
それから20分くらいで
すぐにATSUSHIさんがやってきた。
A)どうもどうもw
いきなりごめんねw
隆)いえ!お疲れ様です!!
A)♧ちゃん、だよね?どうも。
♧)はい!♧です!お疲れさまです!
A)あー、めっちゃ腹減ったーーw
大)どうぞいっぱい召し上がってくださいw
A)やったーーw
ATSUSHIさんはニコニコご機嫌で
サングラスを外すと
なんだかとっても優しそうな人。
A)♧ちゃん、どうだった?LIVE。
H)あんね、それ俺も聞いたからw
A)あ、ごめん!かぶっちゃった!w
♧)いえw
迫力があってとてもカッコ良かったです。
A)ほんとー?誰が良かったー?
♧)えっ!ええと…
しまった、どうしよう。
♧)あの…実は…
私…トレンディーなことに疎くて…
A)トレンディー?!w
♧)メンバーの皆さんの…顔と名前が
なんとか一致するようなレベルで…
A)え、EXILE知らなかったの?
♧)あ、知ってはいたんですが…ええと…
名前だけは…
A)俺のことは?知ってた?
♧)ATSUSHIさんとTAKAHIROさんは
わかります!
A)ああ、それくらいってことか、
あはははw
♧)今は覚えましたよっ!
でも、その…、髪型とかが変わると…
判別が難しくて…
私が正直に話すと
なぜかHIROさんもATSUSHIさんも
大笑いだった。
A)じゃあ三代目のことも知らなかったの?
♧)はい…。
A)うっそ!マジで?!
今市のことも?
♧)はい…。
A)ええ〜〜!!
隆)俺、最初の頃「髭おじさん」とか
呼ばれてましたもん。
A)髭おじさん!!w
H)やべぇ!あはははw
また二人に大笑いされてしまった。
A)すごいなぁw
H)今になってさ、三代目のこと知らない人と
出会うのなんて難しいじゃん?
A)ほぼないですよねw
H)貴重な出会いしたねw
隆)はいw
A)それでそれで?w
♧)え?
A)♧ちゃんはいつのタイミングで
その髭おじさんに恋したの?w
♧)えっ///
A)今市が先に好きになったの?
隆)ええと…、ハイ///
A)あ〜〜、照れてるーこのやろーw
隆)ちょ、やめてくださいw
ATSUSHIさんにからかわれて
隆二くんはタジタジで。
A)でも♧ちゃんもいいなーとかは
思ってたんでしょ?
♧)ええと…
隆)全然ですよー。
♧、他に好きな人いたし。
A)ええっ!!
H)そうなの?!
♧)ええと…
A)そこを強引に振り向かせたの?
やる〜〜〜w
隆)ええと…、///
H)すごいじゃん。
隆)へへへ///
隆二くんははにかみながら
日本酒を口にした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
A)え、じゃあさ、
初めて今市の歌聞いた時、どう思ったの?
♧)えっ…
和牛のステーキを頬張りながら
グイグイ質問してくるATSUSHIさんに
俺も♧もタジタジしてます。
♧)ええと…
すごく歌の上手い人だなぁって…
びっくりしました///
H)あはははっw
A)すごく歌の上手い人、だってw
隆)へへへ///
A)俺らってさ、今更「歌上手い」とか
褒めてもらうことってあんまなくない?
だからすげぇ嬉しくない?w
隆)……確かに。
H)その歌の上手さで
♧ちゃんは惚れちゃったわけだ?w
♧)ええと…そういうわけじゃ…
ないんですけど…///
A)じゃあどこに惚れたの?w
隆)どこに惚れたの?
♧)どうして隆二くんまで聞いてくるの!///
隆)あははははw
恥ずかしそうに困ってる♧が可愛くて
ついつい。
H)で?
♧)あ、ええと…///
わからないんですけど…
気付いたら、好きでした///
A)おおお…
♧)優しいところとか…
男らしいところとか…
ちょっとわがままなところとか…
隆二くんの人柄全部に、
惹かれてたんだと思います。
隆)え、俺わがままだった!?
♧)え、うん…///
隆)ええっ!
H)それめっちゃ聞きたいw
どんなわがままだったの?w
♧)ええと…、///
はっ!そっか!
そう言われてみれば、俺わがままだったかも!
嘘ついてほっぺにチューさせたり
なんだかんだ好き勝手なことして…
隆)いやいや、その話はいいですよ。
A)何ごまかしてんだよ!w
隆)あ〜〜のどぐろの煮付けめっちゃ美味い。
H)ぶはっw
それから大将が次々に出してくれる握りにも
舌鼓を打って。
HIROさんは美味しそうに食べる俺たちを見て
「二人の笑顔はそっくりだね」
なんて言って、優しく笑った。
よく言われるけど…
俺たちってそんなに似てるのかな?///
H)じゃあ♧ちゃん、
東京でもまたなんか食べに行こうね。
♧)ありがとうございます!
今日はご馳走様でした!
A)俺もまた一緒に飲もうねー♪
♧)はい!ぜひ!ありがとうございます!
隆)ご馳走様でした。ありがとうございます。
食事を終えて、二人にお礼を伝えて。
帰りのタクシーの中でも
お礼のメールを送っておいた。
隆)ふぅ…、お腹いっぱいだぁ。
♧)本当に美味しかったね♡
隆)うん、ヤバかったw
♧)贅沢だったなぁ〜♡
隆)ははははw
ああ、今日の♧はなんかほんと綺麗だなぁ。
♧って…メイクとか服とかで
いくらでもイメージ変わりそう。
俺はどんな♧も大好きだけど。
♧)どうしたの?
隆)んー?なんでもないw
それからホテルの部屋に戻ると
バスルームから良い匂いがして。
♧)わぁっ…!すごい!
すごいよ隆二くんっ!!///
お風呂に散りばめられた綺麗な花びら。
隆)へへへ、気に入った?w
♧)すごーーい!///
すごいな。写真通りだ。
めっちゃ綺麗。
隆)一緒に入ろっか♡
♧)え…っ
隆)ほら、入ろ♡
♧)えっと…///
そのためにこんな素敵な演出
してもらったんだから!
隆)ね?
♧)……(こくん)///
よっしゃーーー!
♧)こんなお風呂に入るの…初めて…///
身体を洗い終わって
湯船に身体を沈めると
♧がパチパチと瞬きをして
花びらを掬い上げた。
隆)豪華だよねーw
♧)うん、すごい///
♧が少しでも癒されるように、
喜んでくれるように、って
俺いろいろ考えたんだもん。
隆)あれ…?
♧)ひゃ…っ///
隆)なんか♧、すっげぇすべすべ。
♧)////
隆)いつもすべすべだけどさ?
今日はとくに。
ほら、こっちも!
♧)どこ触ってるの!///
隆)全身すべすべだよ!!
♧)……エステ効果…かな?///
隆)あ、そっか!それか!
エステすごい!!
どこを触ってもすべすべだよ!
隆)ちょー気持ちいい…
♧)…触り…すぎだよ…?///
隆)だって気持ちぃんだもん…。
♧)////
♧は俺の手から逃げるように離れて
向かい合うようにこっちを向いた。
♧)隆二くん、全然
不器用でもシャイでもない///
隆)へ?何それ。
♧)ATSUSHIさんが言ってたの。
今市は男らしい分、
不器用だしシャイだから
愛情表現とか苦手かもしれないけど、
って。
隆)えっ!
ATSUSHIさんそんなこと言ってたの!?
俺がトイレ行ってた時かな?
♧)隆二くん、ATSUSHIさんの前だと
そんなキャラなの?///
隆)えっ…、だって…
先輩の前でこんなデレデレした顔とかは
見せないでしょ///
♧)ほんとの隆二くんは
すっごく素直だし可愛いし
愛情表現だっていっぱいしてくれるし
甘えんぼだし…
隆)そ、それは…っ
♧だけが知ってればいいのっ!///
俺が慌てたように♧を抱き寄せると、
可愛いタレ目がじーっと俺を見つめてきた。
♧)私だけが知ってる…隆二くん…?///
隆)そうだよ…?
♧)……そっか、ふふ♡
♧は嬉しそうに俺にスリスリしてきて…
♧)隆二くん、大好き♡
すっごく可愛く甘えてきた。
隆)////
……そうだよ。
ほんとの俺なんて
♧のことが大好きで大好きで
♧にデレデレで甘々で
どうしようもない彼氏なんだから。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
二人でお風呂から上がって
バスローブに身を包むと
あまりにも素肌に気持ちいい素材で…
「これ、うちにも欲しい!」
って、二人ではしゃいで。
ベッドに寝転んで、綺麗な夜景を眺めてたら
今度また夜景が綺麗なところに
連れてってあげる、って
隆二くんが約束してくれた。
隆二くんは夜景が大好きなんだって。
私も大好き。
隆二くんと一緒に見られるなら、尚更。
どんな景色も、心の中に大切に
積み重なっていくんだ。
……
…
隆)寝ちゃってたーー!!!
次の日の朝は、
隆二くんの大絶叫で目が覚めた。
♧)んぅ……
時計を見ると
そんなに寝坊したってわけではないけど…
隆)どうしよう!寝ちゃってた!
♧)何か困るの?
そう聞いたら、
隆)Hしないで寝ちゃった!!
そんなことを真剣な顔で言うから、
思わず笑っちゃった。
隆)何笑ってんの!
♧)だって…w
昨日あんなにしたのに。
隆)せっかくさ、こんな部屋泊まって
一緒にお風呂入って
夜景も綺麗で…、って、
夜景なくなってるじゃーん!!
窓の外に広がる明るい朝の街並みを見て
ガックリ肩を落とす隆二くん。
隆)ベッドでしたいから
お風呂では我慢してたのに…!
そう…だったの…?///
隆)あああ〜〜もう、俺のばか!!
そこまで打ちひしがれなくても…
♧)ね、朝ご飯食べよ?
絶対美味しいよー♡
気分転換にそう言ってみたけど、
隆二くんの目は一気に色を変えて…
♧)え…っ
まさか…
こ、こ、この目は…
この色っぽい目は…
絶対ロックオンしてる!!///
隆)♧、おいで…。
♧)ダメ!///
隆)ダメじゃないから。ほら。
♧)ダメ!///
…って言ったのに、
隆二くんが本気を出した時の色気になんて
敵うわけなくて…
隆)♧…、
♧)////
フカフカのベッドの上、
隆二くんに見下ろされた私は
静かにゆっくり、目を閉じた。
♧)……あ、…っ
隆)ねぇ♧、すごい。
♧)んっ、///
隆)まだすべすべだよ、ほら。
♧)あ、…だめ…っ、///
隆)エステ効果、一晩続いてるw
♧)……はぁ、…っ///
肌をなめらかに滑っていく
隆二くんの指先と舌先に、
甘い声が勝手に漏れ出てしまう。
隆)♧…、
♧)……っ、あ…っ///
甘い刺激に、目を開けると…
愛おしそうに私を見つめる隆二くんが
そこにいて。
隆)♧、可愛い。
♧)////
優しく頬を撫でられて、
胸が甘く疼いてしまう。
朝陽を浴びて光る髪も…肌も…
その全てが、綺麗で。
思わず見惚れていたら…
隆)♧…、ほんと綺麗…///
♧)えっ…
隆二くんがたまりかねたように
私をぎゅっと抱きしめた。
ドキドキドキドキ、心臓が音を立てる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
甘い声を漏らしながら
愛おしそうに俺を見つめる♧が
本当に可愛くて。
朝陽を浴びて光る髪も…肌も…
その全てが、綺麗で。
触れるたびに、目眩がするような…
そんな尊い感覚さえ覚える。
隆)……はぁ、♧…、ヤバイ…///
♧)…っ///
気持ち良すぎて、どうにかなりそう。
好きな人とこうして肌を合わせて
体温を溶け合わせて。
同じ想いを重ね合わせる行為は
どうしてこんなにも気持ちいいんだろう。
♧)隆…二…くん…っ///
こんな風に乱れる姿さえ
綺麗なんだ、♧は。
♧)あっ…隆二く…っ、ああっ///
もっともっと、奥まで。
もっともっと、深く、熱く、
♧と繋がり合いたくて。
隆)♧…っ///
二人の身体が震えた後も、
俺はその欲を止められなかった。
隆)♧…、♧…っ
♧)…っ///
♧はもう声にならないような息を上げて…
俺は止まらない愛しさをぶつけるように
♧を抱き続けた。
ー続ー
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