臣)……。
岩)……。
S)…ええと…、着いた…よ?
臣)……。
岩)……。
S)……。
地下の駐車場。
車内で無言の、男3人。
岩)……帰ろっか…。
臣)……。
そう言われても、車を降りる気になれなくて。
S)ドライブでも…しますー?
Sさんが気を遣ってくれてるけど、
返事も出てこない。
……なんだよ、あれ。
臣)……浮気じゃね?
岩)浮気では…ないんじゃない?
S)浮気ではないでしょ、絶対。
わかってるよ。
でもやさぐれてっから
そんな言葉が出てくんだよ。
臣)浮気じゃないなら何。
岩)なんだろ…。
S)海外風の挨拶…?
岩)帰国子女なんでしょ?あの人。
臣)そう…だけど…。
S)ならなんも問題ないじゃん!
海外ならみんなするって、あんなの!
岩)うん、するね。
臣)……。
そうだよな、って同意できないのは…
あまりに二人の雰囲気が
恋人っぽい、それだったから。
さっきマンションの前で
タイミング良く…、
いや、タイミング悪く、か?
偶然♡とハルくんを見つけて。
ハルくんはわざわざ運転席から降りて
助手席を開けてやって…
降りてきた♡と仲良さそうに何か話した後、
♡の髪に、キスをした。
すごく、自然に。
それを見た瞬間、
身体がカッと熱くなったのが自分でわかった。
俺の女に何してくれてんだよ?
海外では挨拶がわりでもここは日本なんだよ
ふざけんな。
てかそれを普通に受け入れてる♡も何なの?
いつもなのかよ?
いつも送ってもらって
帰り際にキスされてるわけ?
頭の中は、そんなことばっか
ぐるぐる…ぐるぐる…。
岩)とりあえず降りない?
臣)今帰ったらあいつに何言うかわかんない。
岩)……。
まともに顔見れる自信がない。
嫉妬でおかしくなりそうだ。
臣)絶対♡のこと好きだと思うんだけど。
なんだろう、俺の勘がそう言ってる。
いくら帰国子女だからって
好きでもない女に
あんなに愛おしそうに触れるか?
てかなんであいつは気付かないわけ?
臣)鈍子もいい加減にしろよ…。
イライラ混じりの深いため息がこぼれた。
S)もうそのまま言っちゃえば?
臣)え…?
S)ハルくん、だっけ?
二人で会うのもう禁止ー!って。
臣)…っ
それは折角言うチャンスがあったのに
くだらない強がりで言えなかったんだよ。
岩)……とりあえず帰ってヤリまくれば?
臣)はぁ?
岩)そしたらスッキリするんじゃない?
S)なんちゅー解決策w
岩)いや、ふざけてるわけじゃなくてさw
さっきの彼が
♡ちゃんを好きなんだとしても
♡ちゃんとそーゆーことできるのは
臣さんだけでしょ?
臣)…っ
岩)♡ちゃんは浮気なんてしてないし
好きなのは間違いなく臣さんなんだし
悩んでるのもったいないよ。
臣)……。
岩)ちゃんと愛を確かめ合ったら
安心できるって。
S)ヤリまくって?
岩)そ!w
それくらいSEXってパワーあんじゃん。
S)あはははw
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
♡)よし、お風呂たまったー♡
入浴剤を選んで、服を脱ぎ始めると
玄関から臣くんが帰ってきた気配がした。
♡)あ、やっぱり臣くんだ♡
おかえりなさい♡
洗面所からぴょこっと顔を出して
そう言ったけど、
臣くんから返事はなくて。
♡)あ、手洗うよね?ごめん。
脱ぎかけてた服をもう一度着直して
洗面所のドアを開けた。
♡)私も今帰って…、…っ!!
んん…っ!
ガタン…ッ!
入ってきた臣くんに勢いよく唇を塞がれて
携帯が床に落ちた。
♡)んんっ、ん…んっ///
力強く抱きしめられてて、離れられない。
何かをぶつけるようなキスは激しくて
息をするのもやっとで…、
♡)どう…したの…っ?
ようやく離れてその顔を見上げたら、
臣くんの目は切なげに私を見つめてた。
♡)どうして…、っ
どうして急にこんなキスするの?
って、聞くこともできないまま、
また唇は塞がれて。
臣くんの手は何かを急ぐように荒々しく、
私の服を脱がせていく。
♡)待って、やっ…、臣くん…っ!
臣くんの胸を押し返すと…その瞬間、
臣くんの目の色が変わった気がした。
臣)酒…飲んだの?
♡)え…?
逃げられないような、鋭い視線。
臣)男と二人で飲むなって…
言わなかったっけ?
♡)え、飲んでな…っ、んん!
飲んでないのに、どうして?
臣)ワインの匂い、してんじゃん。
♡)…っ
これは違うの。
そう言いたいのに…
キスで言葉を止められて
身体の熱はどんどん上がっていく。
♡)…あっ、あっ…///
臣)いいから。
♡)…んんっ///
臣)このまま感じてて。
♡)んん…っ///
臣くん…、
今朝は甘々モードだったのに…
また広斗モードに戻っちゃったのかな?
なんだか強引で…
……でも、溶かされていく身体。
♡)…っ、や、やだ…っ、
顔見えなくなるの…やだっ…///
臣くんに後ろを向かされそうになって
縋るようにその腕を掴んだ。
臣くんがいつもと様子が違うのが
わかるからこそ、
顔が見えてないと不安で…
♡)きゃっ!
臣くんは私を台の上に抱き上げて…
♡)……っ、!///
深く繋がった勢いのままに
身体を揺らそうとするから
私はそれを止めるように、
ぎゅっと抱きついた。
♡)ぎゅって…してくれなきゃ…
やだ…っ///
臣)…っ
♡)ぎゅって…して///
一つになった時はいつも
最初に気持ちを込めるように
ぎゅってしてくれるのに…
臣くん…今日はどうしたの…?
♡)……臣くん…、
抱きしめてくれた後…
そっと目を合わせたら、
臣くんはやっぱり切なそうな表情で。
私はそっと臣くんの頬を両手で包んだ。
♡)臣くん、大好きだよ…。
臣)…っ
♡)臣くんが大好き。
そう伝えてぎゅっと抱きしめたら…
臣くんはいつもの臣くんに
戻った気がした。
臣)……動いて…い?
♡)……(こくん)///
……身体の奥深くで繋がって
熱く、溶け合って。
夢中で臣くんを受け止めながら
しがみついてたら…
臣くんは一言だけ、切なげな声で呟いた。
「……好きだよ。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
……
…
♡)えへへ、気持ちいいね♡
臣)うんw
一緒にお風呂に入って
♡を後ろから抱きしめた。
あんな抱き方をしたのに、♡は何も言わない。
帰ってきて♡の顔を見たら
ハルくんとのキスシーンが
どうしても頭をよぎって
自分を止められなかった。
♡を無茶苦茶に抱いて、
♡が俺だけのものになればいいのにって
そんな馬鹿な独占欲で。
でも…。
抵抗するどころか、
♡は優しく微笑んで…
「臣くん、大好きだよ…。」
そう言って、俺を包んでくれた。
その瞬間、我に返ったんだ。
俺、何してんだろって。
臣)……♡。
♡)なぁに?
臣)……好き。
♡)…っ
臣)好きだよ。
後ろからそっと囁けば…
♡)私も大好きだよぉ♡
♡は嬉しそうに笑って、
同じ気持ちを返してくれる。
それだけで、幸せなのに。
好きすぎてすぐ暴走しちゃうんだよな、俺。
♡と一つになった後なら、
冷静に思い返せる。
ハルくんは帰国子女だし
あんなのはただの挨拶だって。
愛おしそうに触れたように見えたのだって
そりゃハルくんにとっても
♡は家族みたいな存在なんだろうから
そりゃそうだよな、って。
今ならそう思えるのに…
ほんと俺って小せぇよな。
「とりあえず帰ってヤリまくれば?」
「それくらいSEXってパワーあんじゃん。」
岩ちゃんの言う通りだった。
♡)臣くん…?
臣)んー?
♡)臣くん♡
臣)んー?
♡)臣くん♡臣くん♡
臣)なんだよw
♡)えへへ、呼んだだけ〜♡
臣)はぁ?w
♡が嬉しそうに笑ってる。
♡)臣くん…?
臣)んー?
♡)臣くん♡
臣)んー?
♡)臣くん♡臣くん♡
臣)なんだよw
♡)……だいすき///
臣)////
ああああ〜〜!もう!
クソ可愛いな!
また飽きもせずに
ウズウズ湧いてくる♡欲は
どうしたらいいんだよ。
♡)私、臣くんとの約束は
破ったりしないからね?
臣)……うん、ごめん。
♡からワインの匂いがしたのは、
店員が♡の服にワインをこぼしたからだって
教えてもらった。
さっきはカッとなって
言い訳も聞いてやれなくて…、反省。
♡)ふぁぁ…、暑くなってきちゃった///
臣)もう上がる?
♡)……まだくっついてたい。
残念そうにそう言う姿が可愛くて。
臣)あとでまたくっつけばいいじゃんw
思わず笑みがこぼれた。
♡)いっぱいくっついてもいーい?
臣)いーよ?
♡)いっぱいだよ?
臣)うんw
♡)ぎゅーもたくさんしてくれる?
臣)もちろん。
♡)えへへ…///
じゃあ上がるー♡
可愛いなぁ、もう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
臣くんはすっかりいつもの臣くんに戻って
ほっとした。
でも…
もしかしたら何か嫌なこととか
あったのかもしれないから
あとでマッサージしてあげようっと。
少しでも臣くんを癒してあげるんだー♡
♡)よし、タイマー完了♡
炊飯器のスイッチをピッと押して
振り返ると…
♡)……どうしたの?
なんだか臣くんが可愛く覗いてる。
臣)明日…お弁当食べたいなぁ…。
♡)!!!
可愛い…っ
臣くん可愛い!!
お弁当のおねだりしてきた!!
♡)作ってあげる!!
可愛すぎて、思わず即答しちゃったけど…
材料あったかな?
冷蔵庫を開けて確認。
臣)……無理ぃ…?
♡)!!!
可愛い…っ
臣くんが後ろから甘えてきたぁ!!
♡)無理じゃない!作ってあげる!!
臣)……へへ、やった♡
♡)////
どうしよう。キュンキュンしちゃう。
臣くんってばさっきはあんなに
グイグイ強引で…
今はこんな可愛い臣子全開で…
なんて振り幅があるずるい人なの。
臣)なに?
♡)ううん、///
大好きだなって、思っただけだよ。
臣)ふぅ。
ソファーにドサっと座った臣くんの隣に
私も腰かけた。
♡)……。
うずうず。
臣)……ん?
うずうず。
臣)なぁにw
これじゃ足りねぇの?膝くる?
♡)////
臣くんが呆れたように笑って、
私のくっつきたい願望は
お見通しだったみたい。
♡)いいもん…。
臣)あれ、めずらし。
♡)ぴとってしてるからいいもん。
臣)ふーん、足りんの?w
♡)足りる…もん。
ほんとは全然足りない。
臣くんに抱っこしてもらって
ぎゅー!ぎゅー!ってくっつきたい。
でもそしたらなんだか甘えんぼが
止まらなくなっちゃいそうだから
今はまだ我慢。
臣)……あれ。
♡)ん?
臣)ドキドキしないの?
♡)え?
臣)これ。
臣くんが私の肩をトントン叩いてる。
臣)この間はドキドキしちゃうから
やめてーとか言ってたくせに。
♡)…っ
それは結婚式の二次会。
だってあの時は…
タキシード仮面の後だったし…
なんか色々キュンキュンしてたんだもん。
臣)今日こんなシチュエーションで
撮影だったからさ、
あの日のこと思い出したわw
♡)えっ…
臣)ん?
♡)こんなシチュエーションって?
臣)だから、こんな。
そう言って臣くんは
私の肩をぐいっと抱き寄せて
顔を覗き込むようにして、
私の鎖骨を優しく撫でた。
♡)こんなエッチなことしたの?!
臣)はぁ?どこがエッチだよ!
♡)だって…鎖骨なでたもん…。
臣)鎖骨っていうか…ネックレスね。
サマンサだから。
♡)…っ
女の子と…
こんな急接近したのかな。
臣)あ、ヤキモチ妬いてるーw
♡)別に…妬いてないもん…。
臣)まぁそれ以上のこともしたけど。
♡)えっ!!
そ、そ、それ以上って…
♡)……何…したの…?
臣)え、聞いちゃうの?
♡)…っ
臣)泣かない?
♡)えっ…
私が泣いちゃうようなこと…?
サマンサのCMで?
いきなり過激路線に変わったの!?
臣)あんねぇ…
♡)…っ
臣)ぶちゅーってして…
♡)!!!
臣)れろれろーってして…
♡)!?!?
臣)エロいこといっぱいした。
♡)…っ
そう言われて…
私は馬鹿だから…その画を想像しちゃって…
♡)……ぐすっ…
臣)ええ!!?
気付いたら涙が頬を伝ってた。
臣)なんで泣くんだよ!?
嘘だよ!嘘!!
どう考えたって嘘ってわかんだろ!!
♡)ぐすん…っ、ぐすっ
臣)嘘だって!してないって!
するわけねぇじゃん!!
♡)……ぐす…ん…っ
だって…
だって…
♡)想像したら…
すごく悲しかったんだもん…っ
臣)…っ
♡)やだもん…ふぇぇ…っ
臣)ああああ〜〜〜もう///
ごめん!ほんとごめん!
泣かせるつもりじゃなかった。
♡)ふぇ…っ
臣)ごめん!泣かないで…
ほら、もう…。よしよし。
♡)ぐす…っ
結局私は臣くんに抱っこされて…
ぎゅぅってしがみついたら
「なんでこんなんで泣いちゃうかなぁ…
可愛いなぁ…もう///」
って臣くんがずっと頭を
なでなでしてくれた。
臣)泣き止んだか?
まだです。
臣)泣きやまねぇとチューすんぞ。
それはしてほしいです。
臣)聞いてるか?
♡)…っ
むにゅっとほっぺを挟まれて…
臣)まーだ泣いてる…。
呆れたように笑った臣くんは
そのままおでこをこつんと重ねて、
私の唇を塞いだ。
……と、思ったら…
♡)…っ!…んんぅ…っ!?///
急に深くなるキスに、
思わず仰け反ったら…
臣くんはニヤッと笑って
口の端をペロリと舐めて…
臣)こんなキス、お前としかしねぇよ。
そう言って、私を真っ直ぐに見つめた。
♡)////
……やっぱり、臣くんはずるい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺がCMでチューしたなんて冗談言ったら
いきなり泣き出しちゃって。
どんだけ可愛いんだよコイツは。
冗談だってわかったあとも
でもイチャイチャはしたの?
鎖骨触ったんでしょ?
ってしつこく聞いてくるしw
臣)だから触ったのはネックレス。
♡)あとはどんなイチャイチャしたの?
臣)はぁ?
……別に。腕組んだりとかそんなん。
♡)…ふぅーん…。
あ、ほっぺが膨らんだ。
またヤキモチ妬いてる。
…つーかさぁ!
ハルくんにキスされてたお前に
言われたくないんですけど!!
お前は自分のこと棚に上げて
よくもそんな可愛く
ほっぺを膨らませられるなぁ!
ったく!
………よし。
ちょっと冗談っぽく聞いてみちゃおう。
臣)あのさぁ。
♡)なぁに?
臣)今日、ハルくん…
♡)あ!そーだ!!
臣)は?
♡)ハルくん!
ね、聞いて聞いて!
ハルくんがね!
あっさり俺の話、流されたんですけどぉ…
♡)会社のCMに出て欲しいって!
臣)へ?は?何が?誰が?
♡)だからね、ハルくんの会社のCM!
私に出て欲しいって言われたの!
臣)……は?マジで!?
♡)うんっ!
CMって…
めちゃくちゃデカイ仕事じゃん!
マジかよ…。
♡)なんかね、アキさんが
私がイメージに合うって
言ってくれたみたいなの♡
臣)へ?!
オイオイオイ!
会ったことねぇけどアキさんよぉ!
「私のハルキに近付かないで!」宣言を
してくれるどころか…
なに接点増やしてくれちゃってんだよォォ!!
♡)どんなCMかまだ全然わかんないけど…
すっごく楽しみなんだぁ♡
臣)へぇ……。
俺も出ようかな。
♡)ええ?!
臣)一緒にそのCM。夫婦役で。
♡)夫婦!?
臣)なんだよ、ダメなのかよ。
♡)ダメじゃないけど…
夫婦のCMなの?
臣)いや、知らないけど…
建築会社なんでしょ?
素敵なマイホームのCMなんじゃないの?
♡)そっか、そうなのかな!
臣)だから俺が出てやるよ、夫婦役で。
♡)……臣くんはギャラが高そうだから
ダメだよ。
臣)なんでだよ!w
つーかお前はいくらもらうの?
♡)そんな話、全然してないけど…
私、お金はいらないなぁ。
臣)はぁ?なんで!CMだぞ!?
♡)ハルくんのお手伝いできるだけで
嬉しいもん。
お友達価格で、無料で出演するー♡
臣)はぁ!?
何言ってんだコイツ。
ハルくんハルくんって…
このハルくん馬鹿め!!!
臣)つーかお前さぁ、
ハルくんにキスされてなかった?
♡)え!?
もうこの勢いで聞いてやる!
臣)帰ってくる時、車から見えたんだけど。
♡)キスなんてしてないよ!
臣)されてたろ、髪に。
♡)……あっ、そうだ、うん。
臣)あ、そうだ、うん、じゃねぇよ!
♡)…っ
臣)他の男にキスされてんじゃねぇよ。
よし!言ったぞ!
勢いのままに言ってやったぞ!!
♡)あれも…キスなの?
臣)キスだろ!!
♡)ハルくんでも…ダメ?
臣)ダメ!!
♡)ハルくん、帰国子女だから…
臣)帰国子女だろうがなんだろうがダメ!!
よし!言い切った!俺の勝ち!!
普段はいい彼氏ぶっちゃって
なかなか言えないけど…
思い切って言ってやったぜ!!
臣)ハルくんだってなぁ、
帰国子女を言い訳に
女にあんなことばっかしてたら
アキさんにフラれんぞ!
♡)ええっ!
臣)チャラ男!!バカ!!って。
♡)でも…アキさんもアメリカにいたから
そこは慣れてるんじゃ…
臣)うるさい。ここは日本だ。
♡)…っ
臣)とにかくお前がキスされんのは禁止。
つーかお前、毎回あんなことされてんの?
♡)うーん…毎回…じゃないけど…
いや、毎回…かな?
臣)どっちだよ!
♡)わかんないけど…
ハルくん、なんでも海外チックなの!
臣)はぁ?
♡)レディーファーストっていうか…
いつも助手席のドアも
わざわざ開けてくれるし…
それは見てたわ!
♡)おやすみ、とかの挨拶と一緒に
いつも「愛してるよ」って言うの。
そういう海外のクセが
抜けないんだと思う。
臣)愛してるよ!??
♡)え、うん…。
臣)愛してるよとか言うの!?
♡)……うん///
なんでお前はちょっと照れてんだよ!!
♡)なんか私は慣れないから
ちょっとドキドキしちゃうんだけど///
臣)はぁ?!
なに他の男にドキドキしてんだよ!
しかもそれを彼氏に言うな!!
臣)あったまきた。
♡)ええ!?
臣)今度ハルくんがキスしてこようとしたら
顔面パンチしろ。
♡)出来るわけないでしょ!!
臣)愛してるとか言ってきたら
私が愛してるのは臣くんだ!!
って言ってやれ。
♡)何それ!恥ずかしい!///
そんなこと言ったら
そういう意味でハルくんが愛してるのは
アキさんだよ、もう!///
臣)約束だからな。
♡)ええ?!
臣)俺との約束は絶対守るんだもんな?
♡)そんな勝手な約束、しないー!///
俺をポカポカ叩いてくる♡の手を掴んで、
そのまま横に抱き上げた。
♡)きゃぁっ
まっすぐ寝室に向かって…
ベッドの上に下ろして。
少し戸惑いながら俺を見つめる♡を
そのまま押し倒して、見下ろした。
臣)本気で言ってんだよ。
♡)え…?
言いながら、Tシャツを脱ぎ捨てる。
臣)他の男にドキドキしてんじゃねぇよ。
♡)…っ
臣)それ浮気だからな。
♡)…そんなんじゃ…ないもん///
臣)口答え禁止。
♡)…っ///
脱いだTシャツを♡の両手首に絡ませて
頭の上に押さえつけた。
♡)私が好きなのは…臣くんだもん///
臣)……。
♡)私がドキドキするのは…臣くんだもん///
臣)……。
♡)臣くん…ずるいんだから///
臣)……何が?
♡)どうして最近…広斗モードなの?///
臣)は?何それ。広斗モード?
もしかして…
最近割とHの時に意地悪モードっていうか
ついつい苛めちゃってるけど
それのこと言ってんのか?
臣)広斗モードが好きなの?
♡)////
臣)ふーん、そうなんだ。
♡)違うもん…///
臣)何が。
♡)全部好きなんだもん///
臣)は?
♡)広斗モードも…カッコ良くて…
ドキドキしちゃうけど…
優しい甘々な臣くんも大好きだし…
可愛い臣くんもキュンキュンしちゃうし…
全部好きなんだもん!
臣)…っ
♡)優しい臣くんも、意地悪な臣くんも
どんな臣くんでも全部大好きなのっ///
そう言った♡の目尻には
うっすら涙が浮かんできて…
♡)どうしてこんなに大好きなの…?///
その涙はスーッとこめかみを伝っていった。
臣)////
まただ。
なんでこいつはこうなんだろう。
俺のことが大好きで泣いちゃうんだよ。
前もそうだった。
大好きって言って…
その気持ちがあふれるように
涙をこぼすんだ。
♡)臣くん…、
臣)……ん。
俺は覆いかぶさるように
♡をぎゅっと抱きしめた。
♡)大好きなの…。
臣)うん…。
♡)臣くんが大好きなの。
臣)うん。
可愛くて、愛おしくて、たまらない。
俺だって同じくらい好きなんだよ。
……いや、きっとそれ以上。
好きだから呆れるくらい嫉妬するし
好きだから呆れるくらい一人占めしたくなる。
♡)本当に…大好きなんだよ…?
うん、わかってるよ。
俺はゆっくり身体を起こして
♡を見下ろした。
♡の目尻をそっと指で拭って…
そのあたたかな頬に手のひらを添えて。
臣)俺が…好き?
♡)……(こくん)
臣)そんなに好き?
♡)……(こくん)///
臣)だったら…、
♡の柔らかい唇に、そっと指を滑らせた。
臣)この後、どうして欲しい?
♡)…っ
臣)……言えよ。
♡)////
……触れてる頬が、熱を持つ。
♡)…臣くんのこと…、感じたい///
臣)……どうやって?
♡)…身体の…中で、///
臣)////
言わせたくせに…
俺までジリジリ熱くなる。
臣)じゃあ感じさせてやるよ。
♡)////
俺がどんだけお前のこと好きか、
思い知ればいい。
♡)…っ、あ…っ、あっ…!
何度触れても、
愛しくて、足りなくて。
好きで、好きで、仕方ない。
♡)…はぁ…、っ…、臣…くん、///
この可愛い唇で、何度だって俺を呼んで。
何度だって、甘い声を上げて。
♡)あっ、…んんっ!臣く…っ///
好きだよ。
好きなんだよ。
俺はお前を想う気持ちを
この熱に変えて
何度だってこうして、お前の身体に移すから。
ーendー
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帰って即ハメとかもう男優。゚(゚´ω`゚)゚。
♡ちゃんだから臣くんだから許されるけど
シャバの男なら完全A●だわ♡www
禁欲シーズンとがちあってたら
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こらーーー。゚(゚^∀^゚)゚。いい加減男優扱いやめてあげて〜〜!!ww
姫©の力凄い!一言で臣くんを元に戻した拍手喝采だよ おねだり臣くんカワエェ~ ドS臣くんもヤバイめっちゃ強引だしもはや文面から色気が感じられる