[250]二つの悩み(岩&◇Side)

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岩)……っ、
◇)…あ、…っ///
岩)はぁ…っ、……はっ…
◇)…っ、…は…ぁっ…///
 
 
熱い肌。
 
流れる汗。
 
 
もうどうにかなりそうなベッドの上。
 
 
岩)まだ…、ダメ、、
◇)あ、っ…!///
 
 
もう無理、って…
◇が目を潤ませて訴えてるけど…
 
 
岩)まだ…待って、……ッ
 
 
無茶な注文してるってわかってる。
……でも。
 
 
岩)は…ぁっ、……はぁっ///
 
 
止まんねぇ……。
 
 
◇)ん、ん、…っ、///
 
 
甘く濡れた二人の息遣いが
何度も何度も、絡み合う。
 
熱く燃える二人の身体が
何度も何度も、とろけ合う。
 
 
◇)……ッ!!
 
 
◇がグッと俺にしがみついて
その身体を震わせるけど…
 
 
岩)……ごめん、全然おさまんない///
◇)はぁっ、はぁっ、はぁっ///
 
 
おかしいんだよ、俺。
 
ここんとこ…ほんと、おかしいんだ…。
 
 
気持ち良すぎて…、抑えられない。
 
 
このとてつもない快楽と幸福感から
どうやったって、抜け出せないんだ。
 
 
 
 
……
 
 
 

 
 
 
 
岩)……ん。
 
 
うっすら倦怠感を感じながら目を覚ますと
カーテンの向こうはもう明るい。
 
 
もう朝が来てしまったことに
少し恨みがましい気持ちを抱きながら…
 
柔らかくて心地良い◇の身体を
もう一度味わうように抱きしめる。
 
 
俺にふにゃふにゃにされ尽くした◇は
ころんと小さくなってすぐに眠っちゃうから
俺はそんな◇を背中から包み込んで眠るんだ。
 
 
……ああ、気持ちいい。
 
 
後ろから抱きしめれば
まるでパズルのようにぴったりと
俺の身体におさまる柔らかいお尻。
 
目の前には白くて柔らかい首筋と肩があって
そこに顔を埋めると
舐めたくなったり噛みたくなったりして
しょうがない。
 
おっぱいは触ったら怒られるから
お腹に腕を回してるけど、
そこもなめらかで気持ちいいから
俺の手は◇のおへその周りをくるくるくるくる
行ったり来たり。
 
 
岩)………はぁ。
 
 
幸せなため息……。
 
 
腰のくびれを撫でれば
女らしさを感じて興奮して…
 
腹の下に感じるお尻の柔らかさに
手を伸ばして…
 
結局我慢できなくなって
おっぱいにまで伸びる俺の手。
 
 
岩)あぁ………。
 
 
幸せなため息は次第に
興奮を潜めた息遣いに変わっていって。
 
 
くるくると◇のお腹を撫でていた俺の手は
最終的に、下へ、下へ……
 
 
岩)……、
 
 
寝る前の甘い熱がまだ色濃く残ってる身体。
 
 
そんな◇に溶け込むように、
ゆっくりと一つになる。
 
 
岩)あぁ……、///
 
 
……たまんねぇ……。
 
 
一気に全身を包む、深い快楽に…
 
ただただ夢中で、◇を味わう。
 
 
そうこうしてる間に◇も目を覚まして…
 
起きたばかりのぽやんとした瞳は
あっという間に色っぽく潤みだす。
 
 
少し掠れてる声も、甘く震えて。
 
 
岩)◇……、///
◇)…は…ぁっ、…あ、…ん///
 
 
……最近、毎日こう。
 
 
一緒に眠る夜は
当たり前のように愛し合って。
 
でもどんなに愛し合っても
朝起きたら俺はまた◇が欲しくなってる。
 
 
だからこんな風に
寝てる◇に、そのまま……
 
 
岩)は、ぁっ、…っはぁ///
◇)…っ、…あぁ…、ん///
 
 
おかしいんだよ、俺。
 
ほんと…おかしいんだ…。
 
 
……ずっとずっと、我慢してた反動なのか、
もう一度◇と一つになれたあの日は
あまりの気持ち良さに
どうにかなってしまいそうだった。
 
 
あれから、ずっとなんだ。
 
 
◇を欲しい気持ちが止められない。
抑えが効かない。
 
 
なんでだろう?
 
 
こんなSEX、俺は知らない。
 
自分が自分じゃないようで。
 
 
◇を好きだと思う愛しい気持ちと
 
本能でその身体が欲しいと思う気持ちが
 
相乗効果になって
止まらない興奮を生み出す。
 
 
岩)……俺、お前のこと好きすぎて
  もうダメだ……。
 
 
これが「ハマる」ってことなのかな。
 
もうほんと、抜け出せる気がしない。
 
 
岩)おかしくなりそうだよ…、///
 
 
甘い快楽に飲み込まれながら
正直に打ち明けたら…
 
息をするのもやっとなくらい
俺にめちゃくちゃにされてるくせに
 
 
◇)……ん、
 
 
◇は優しく微笑んで……、
 
 
◇)おかしく…なって…いいよ…///
 
 
俺を包み込むように抱きしめた。
 
 
岩)…ッ、…あぁぁ……///
 
 
もうダメだ、ほんと。
 
抗えない。
 
 
岩)◇……ッ!///
 
 
飲み込まれる。
 
 
どこまでも、深く、深く……
 
甘い、甘い、幸福感の果てまで…
 
 
これほどにないくらいに、飲み込まれる。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
剛典の匂い…、熱…、感触……。
 
 
あたしに覆いかぶさるようにして
はぁ、はぁ、って息を乱してる剛典を
抱きとめながら
 
あたしもなかなか整わない息に、目を閉じる。
 
 
……最近、いつもこう。
 
 
一週間前に仲直り?のHをしたあの日から、
剛典はおかしい。
 
……ううん、おかしいのはあたしも一緒。
 
 
どうしちゃったんだろうね?
あたし達…。
 
 
岩)◇……。
◇)……うん。
 
 
困ったように笑いながら
あたしの頭を撫でる剛典を見上げて
 
なんだか愛しくてたまらなくなる。
 
 
夜は時間をかけてたっぷり愛されて…
 
朝は目を覚ますともう剛典の腕の中で
身体を揺らされてるの。
 
 
でも、嫌じゃないのは…
 
そこにどうしようもない
剛典の愛しさを、感じるから。
 
 
ただヤリたいだけで
そんなことしてるなら
あたしは間違いなく抵抗するけど、
 
切なく持て余してるような愛情を
全部ぶつけるみたいに、
あたしを抱くから…
 
もう剛典の好きにしてほしいって思って
身を委ねてしまうの。
 
 
岩)大丈夫……?
◇)大丈夫だよ…。
 
 
激しく深く、抱くくせに…
こんな風にあたしの身体も心配してくれる。
 
 
◇)剛典は…大丈夫…?
岩)ん……?
  俺の…身体…?俺の…性欲…?
◇)…っ、えっと、……どっちも?///
岩)んーー、身体は…大丈夫。
  なんか…すげぇ満たされるから。
◇)……そっか///
 
 
気だるい色気を纏ったまま
真顔で言うの、やめてほしい。
 
 
岩)……性欲は…、さ。
  ………ね?
◇)////
 
 
ヤバイよね?って言うみたいに
眉を下げて笑ってる。
 
その顔を見たら、なんかまた
愛しくなってきて…
 
 
◇)ねぇ……
岩)ん……?
 
 
隣に身体を沈めた剛典の胸に
小さくぎゅっと、抱きついた。
 
 
◇)どうしてこんなに…
  …気持ち…いいのかな?///
 
 
あたしの言葉に、剛典はピクッと動いて。
 
 
そっと顔を見上げると…
 
 
岩)ね…?///
 
 
今度は照れたように、笑ってた。
 
その笑顔も、愛しい。
 
 
岩)お前もそんなに…気持ちいいの…?///
◇)……(こくん)///
岩)俺だけかと思ってたから…
  なんか嬉しい…///
◇)…だって……、、
 
 
剛典に少し触れられるだけで、
もっともっと、って…
身体が勝手に反応するの。
 
本能で求めるみたいに。
 
 
岩)お前の身体、ほんと…なに?
  ……すごいんだけど///
◇)////
 
 
剛典は仰向けのまま両手で顔を覆いながら
しみじみそんなこと言うから
あたしの顔はなんだか一気に熱くなった。
 
 
岩)なんか…、ほんと…すごい、うん///
◇)////
 
 
何回も言わないでほしい。
 
 
岩)俺……、こんなの初めて…///
◇)////
 
 
小さな声でひとり言みたいに言った
その言葉が嬉しくて…
 
 
◇)あたしも…だよ?///
 
 
剛典の首元にずいずい潜り込んだ。
 
 
◇)何されてもいいって思うくらい
  すぐふにゃふにゃになって…
  もっともっと触ってほしくなって
  剛典のこと、欲しくなって…
岩)////
◇)自分が止まらなくなっちゃって…
  こんなにしても…全然嫌じゃなくて…
岩)////
◇)Hすればするほど、
  どんどん気持ち良くなっちゃうの…。
  こんなの…、
岩)ちょ、朝からデレタイムやめて!///
◇)えっ…?
 
 
「こんなの初めて」って言おうとしたら
それを封じるように
剛典に抱き潰された。
 
 
◇)苦しいよぅ……///
岩)俺も苦しい。
◇)……あっ
 
 
もう元気になってる。うそ。
 
 
岩)なんでそういう可愛いこと言うの?
◇)え…っ
岩)興奮してヤバイから、やめて///
◇)////
 
 
あれ?
あたし何か変なこと言ったかな?
 
今更恥ずかしくなってきちゃった。
 
 
剛典が素直に言ってくれて嬉しかったから
あたしもそうしたんだけど…
 
 
岩)あ〜〜〜〜〜、もぉ…///
◇)////
岩)……もっかい…する?///
◇)朝から2回はダメだよ…///
岩)……だよね、
 
 
だって最近は
夜も1回じゃ終わらないことの方が
多いんだもん…///
 
 
岩)……わかった。
  夜まで取っとく。
 
 
取っとく!?
何を取っとくの?!///
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
◇)はいっ、お弁当!
岩)ありがと♡
 
 
先に仕事に出る俺を見送ってくれる◇。
 
 
岩)今日もキャラ弁?w
◇)ひみつーーーw
岩)あははは♡
 
 
イタズラに可愛く尖らせてる唇に
小さくキスをして。
 
 
岩)行ってきます♡
◇)行ってらっしゃい♡
 
 
こんな俺たち。
端から見たらすんげぇ幸せそうなカップル。
 
……に、見えるじゃない?
 
 
でも…さ。
 
 
岩)……はぁ。
 
 
俺には悩みがあって。
 
 
◇の身体に溺れてる話は置いといて…
 
もう一つの悩みは、
一緒に住む話を断られたこと。
 
 
Mステの帰りに隆二さんの新居に行った夜。
 
割と酔っ払ってた◇は
二人になった途端にデレモードになって
すんげぇ可愛く甘えながら
素敵な部屋だったね〜〜♡
なんて言うから。
 
酒も抜けたであろう次の日の夜、
◇の機嫌を見計らいながら
「俺たちも一緒に住もっかーー」
なんて軽く言ってみたんだけど…
 
◇はピタッと真顔になって少し考えた後、
「うーん、……いいやぁ…」
って。
 
 
ちょっと…、てゆーか
結構ショックだった俺。
 
なんで?とか聞き返せないまま終わってる。
 
 
「嫌だ」とかじゃなくて、「いいや」。
 
遠慮しときますみたいな感じ。
 
なんで?
 
 
T)どうしたの、ぽや〜〜んとして。
岩)あ、おはようございます。
T)朝からやらしい妄想してたでしょ。
岩)してないっすよw
T)朝からやらしいことしてきたでしょ。
岩)……
T)したんかーーい!w
岩)あ、……///
 
 
ケラケラ笑うTAKAHIROさんの後ろから
NAOTOさんがひょっこり顔を出した。
 
 
N)なになに?
  岩ちゃんが何したって?
T)あ、おはよNAOTOくん。
  岩ちゃんってばさ〜〜
  こんな爽やかな顔して…
岩)いや、言わなくていいです!///
N)なになに?
T)なんか悩んでるみたい。
岩)えっ
T)ストレッチしながら
  ぽや〜〜〜んってしてんだもん。
N)悩んでんの?
岩)……
 
 
悩んでます、ハイ。
 
 
T)やらしい悩みならいつでも聞くよ。
岩)やらしい悩みってなんすか!w
N)うん、それなら俺も聞こう。
岩)……
 
 
そっか。
じゃあそっちを話してみようかな。
 
 
岩)実は…
NT)うん。
岩)なんか最近…
NT)うんうん。
岩)めちゃくちゃ気持ちいいんすよ。
NT)……
 
 
二人はしばらく止まってから
二人同時に俺にチョップを食らわした。
 
 
岩)いてぇ!w
T)なんの話やねん。
N)ほんまやで。
岩)だって悩みないかって言うからw
T)それ悩みちゃうやろ。
N)ただのノロケやろ。
T)せやんな。
N)な。
岩)……
 
 
この二人、相性抜群だな…。
 
 
岩)いや、なんつーか…
  ほんとすごいんですよ。
T)何が!!w
 
 
二人につっこまれながらも
俺は事の顛末を話してみた。
 
 
N)それはさ、あれだね。
岩)え?
N)距離置いてる間?別れてる間?
  ずっとしてなかったんでしょ?
岩)はい。
N)だからだよ。
岩)はい?
T)久しぶりすぎて
  岩ちゃんの岩ちゃんが
  岩ちゃんになっちゃったんだよ。
岩)いや、全然意味わかんないっすw
N)これさ、前に誰だっけな…
  臣かな?にも話したんだけどさ、
  したいしたいしたい〜〜〜ってのを
  ずっと我慢してためとくと
  気持ち良さが倍増するんだって。
岩)え。
N)毎日寸止めで我慢して
  その寸止めを繰り返して。
岩)……うーん…
  別にそんなことはしてないんですけど…
N)まぁ我慢してたのは一緒だからさ?
  同じ効果があったんじゃない?
T)ねぇねぇNAOTOくん。
  すげぇドヤって話してるけど
  その寸止め説NAOTOくんに話したの、
  俺ね?
N)えっ!w
岩)そうなんすか?w
N)そうだっけw
  うわ〜俺めっちゃ恥ずかしいやつじゃん!
  すげぇ知ったかで!
T)うん。いつ突っ込もうかと思ってたw
岩)あはははw
直)でもその寸止め説でいくと
  効果があるのって一回でしょ?
N)うおっ!びっくりした!!
 
 
NAOTOさんとTAKAHIROさんの間から
直己さんがヌッと現れた。
 
 
直)でも岩ちゃんは毎回なんだから
  それとは違うんじゃない?
N)と言いますと?
直)◇ちゃんのことをちゃんと
  「好き」っていう気持ちがあるから
  違うんじゃないの。
岩)危機になる前もちゃんと好きでしたよ。
直)うん、でもさ。
  失うかもってなって人って初めて
  その大切さが身に沁みたりするじゃん?
岩)……
直)そういう気持ちの効果じゃないのかなー
岩)……
 
 
なるほど。
 
そう言われてみると、そんな気もしてきた。
 
 
◇のことがすげぇ好きで
戻れてほんとに嬉しくて
もう絶対に失いたくなくて。
 
その気持ちが身体にまで影響してんのかな?
 
 
岩)あ。
 
 
そういえば…。
 
 
「そんなこと言ってても
 一回したら爆発するよ。
 岩ちゃん変態だもん。」
 
 
◇と戻ってすぐの時に
ハグとキスだけでもじもじしてたら
臣さんにそう言われたんだっけ。
 
 
岩)……
 
 
臣さんもそうだったのかな。
 
この爆発はいつおさまるのか
今度聞いてみよう。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
多)はぁ、楽しみだわぁ〜〜〜
  京セラ初日♡
◇)楽しみですねーー♡
多)この間のBPから二週間しか空けずに
  もう次のLIVEが観られるなんて!
  もう贅沢すぎてどうしましょ!///
 
 
今週末から始まるEXILEのツアー
“AMAZING WORLD”
 
多田さんは娘さんと行くみたいで
もうチケットも確保済みらしい。
 
 
多)年長組も見納めだし
  どんなLIVEになるかドキドキだわ〜〜♡
◇)ふふふ♡
多)岩ちゃんと亜嵐が
  黄色い声援をかっさらっていくに
  違いないわね!
◇)そうなのかなw
 
 
EXILE新メンバーの5人は
EXILEのLIVEは今回が初めてだから
すごく気合いが入ってるって
剛典が言ってたっけ。
 
今週末、あたしも観に行くけど…
EXILEとしての剛典を
生で観るのは初めてだから少しドキドキ。
 
 
多)はーあ、ほんと毎日の癒しだわー♡
 
 
多田さんは西武公演の直後は
私もう岩ちゃんの話とかしない方がいい?///
なんて遠慮気味だったけど
 
全然気にしないで下さいって言ったら
今までと変わらずでいてくれて。
 
 
◇)あ。LINE来てた。
多)岩ちゃん?
◇)はい。
 
 
あたしももう隠さなくていいから
気が楽になった。
 
 
◇)今日もキャラ弁にしてやったんです
  あいつのお弁当。いっしっしw
 
 
届いたのは、お弁当を開けてる剛典の横で
物欲しそうに指をくわえてる
TAKAHIROさんとNAOTOさんの写真。
 
 
多)あはは、可愛いw
  でもなんでキャラ弁なの?w
◇)ネタ的に面白いかなって。
 
 
だってもしかしたら
元カノとかにも作ってもらったこと
あるのかもしんないし。
 
でもキャラ弁だったら絶対かぶんないし。
 
 
◇)海苔とか切ったりちょっと工作みたいで
  楽しくって。ハマりそうです。
多)あはははw
 
 
明日はなんのキャラにしようかな〜〜
なんて考えながら
定時になって会社を出ると
丁度剛典からまたLINEが来た。
 
 
『今日珍しく早めに終わった!
 友達と飯食って来るわ👍』
 
 
友達?誰だろ。
 
そういえばあたし、
剛典の友達って一人も会った事ないや。
 
どんな友達がいんのかなー
 
めっっっちゃパリピとかだったらどうしよ。
 
いや、でも、なんだかんだあいつ
普段は地味だから。
 
友達も落ち着いた感じかなーー
 
 
とか想像してたら電話がかかってきた。
 
 
◇『もしもし?』
男『よ、俺!』
◇『オレオレ詐欺かよw』
男『そうそう、ちょっと今から言う口座に…
  ってオイ!w』
◇『あはははw』
男『何してたー?』
◇『仕事終わって会社出たとこー』
男『予定ある?漫画借りに行っていい?』
◇『いいよーー
  あ、あたしもこの間の続き!
  あれ新刊出たでしょ!持って来て!!』
男『言うと思ったw』
◇『ご飯は食べる?』
男『食べたい!』
◇『じゃあ適当に作って待ってるねーー』
男『さんきゅー!』
 
 
やった〜〜〜!
あれ続き気になってたんだよね〜〜
 
 
さて。何作ろう。
 
あいつはラムが好きなんだよなー
ラム料理にしてやるか、うん。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
岩)他の女なんてもう考えらんないよ。
悠)くくく…w
岩)なんだよ。
悠)いや、彼女が出来たことは聞いてたけどさ
  そこまでベタ惚れしてるとは
  思ってなかったからw
岩)……///
悠)そんなに夢中かい、彼女の身体に。
岩)別に身体だけじゃねぇよ///
悠)はいはいw
 
 
EXILEのリハを終えてやってきた
和食海鮮バー。
 
久しぶりに会った悠に
最近の俺の二大悩みを話してみた。
 
 
悠)なんで一緒に住みたくないんだろなー
岩)うん。
悠)向こうは遊びなんじゃない?
岩)オイw
悠)あはははw
 
 
そんなわけない。
でもじゃあなんでかって言われたら
それもわからない。
 
 
悠)彼女会ってみたいなーー
  今何してんの?呼んだら来ない?
岩)えっ
悠)呼んでみてよ。
岩)……
 
 
そういえば俺、
あいつに友達会わせた事まだないや。
 
あいつの友達には会ったけど。
 
 
岩)じゃあちょっと電話してみるわ。
悠)うんうん。
 
 
何してるかなーと思いつつコールを鳴らしたら
◇はすぐに電話に出た。
 
 
◇『もしもし?』
岩『どーも。』
◇『どーも?!w』
岩『今何してますー?』
◇『家にいるけど?』
岩『出て来ない?』
◇『へ?』
岩『一緒に飲もうよ。
  って、友達も。』
◇『友達……』
岩『うん。』
◇『パリピなお友達?』
岩『はい?!w
  いやー、パリピ…ではない。』
 
 
俺の返答に向かいで悠が笑ってる。
 
 
◇『じゃあ行く。』
岩『うん、場所送るわ。
  気をつけて来いよ。』
◇『はーい。』
 
 
電話を切ると悠がニヤニヤしてて。
 
 
悠)「気をつけて来いよ」だって〜〜w
岩)えっ
悠)優しい顔しちゃって…w
岩)別にしてねーし!//
悠)はいはいw
 
 
それから◇は30分くらいで到着。
 
 
岩)幼馴染の悠。
悠)3歳からの付き合いですw
◇)ぬっ?!3歳!?すごいね〜〜
  大親友じゃん!
 
 
目を丸くする◇に悠も笑ってる。
 
 
◇)初めまして、◇です。
悠)どうも。
 
 
あ、こいつちょっとお嬢様モードになってる。
と思って顔を覗き込んだら
なんやねんってほっぺをつねられた。
 
 
岩)また猫かぶってんなーってw
◇)かぶってないし!
悠)普段はどんななの?w
◇)別にこのままだよ!
  変なこと言うな!
岩)いてっ!
 
 
またほっぺたつねられた。
 
 
悠)ぶくくw
  じゃあ乾杯しますか。
岩)うん。
悠)◇さん?◇ちゃん?
  なんて呼んだらいい?
◇)ん?呼び捨てでいいよーー
悠)……大丈夫かな。
  彼氏に殺されない?
岩)殺さねーわ!w
 
 
それから3人でグラスを合わせて
みかんサワーを一口飲んだ◇は
不思議そうに俺を見た。
 
 
◇)二人だったんだ。
岩)うん?
◇)あたしいていいの?
  男同士の熱い語り合いとかないの?
悠)ぶはっw
  大丈夫、もう語り終わったから。
◇)そっか。
  何話してたのー?男同士の秘密ー?
悠)そうだねー秘密だねーー
◇)はははっ、気になる!w
岩)お前もう飯食ったの?
◇)食べたよーー
  友達来てたんだ。
岩)ん?
◇)だから一緒に食べたよー
岩)友達?
◇)うん。
悠)じゃあその子も連れてくれば
  良かったのにー
◇)あ、男だよ?
岩悠)えっ
 
 
男?!
 
友達来てたって…
家に来てたってことだろ?
 
家に男あげたわけ?二人きりで?
 
 
◇)漫画借りたんだーー♪
岩)あっ、この間の人?
 
 
あの人ならまだ…
 
 
◇)ううん、違う友達。
 
 
なんだとーー!!
 
……お前の漫画仲間は何人いんだよ!
 
 
岩)ご飯って…また作ったの?
◇)うん!
悠)え、手料理?
◇)うん!今日はラム料理にしたんだー
岩)え、珍しくない?
◇)うん、友達がラム好きだからーー
岩)……
 
 
何それ。
わざわざ好みに合わせて作ってやったわけ?
ただの友達に?
 
ふーーーーーーん怒
 
 
悠)友達にわざわざ手料理作ってあげんの?
◇)うん?
  一人分も二人分も一緒だし。
岩)…っ
 
 
違うから!
手間の問題じゃないから!
 
 
悠)俺以外の男に
  手料理ふるまってんじゃねーよ。
◇)えっ
悠)って顔してるよ、彼氏。
岩)ぶっ、ごほっ
 
 
悠の言葉に◇は俺の顔をじーっと見てきて…
 
 
◇)そんなヤキモチ妬かないもんね?剛典。
岩)へ?
◇)だって別に手料理っていうか
  ただご飯作っただけだし。
岩)……
 
 
それでもヤキモチ妬いてますけど。
 
いや、ヤキモチっつーかなんつーか
ただ単に、いい気はしないって話。
 
だって俺が女友達の家で
その子の手料理食ってたらどうなの?
 
って思ったけど…
 
 
◇)でもね、剛典のご飯とかお弁当作るのは
  やっぱり楽しいよ。
 
 
なんて、ニコッと可愛い笑顔を見せてきて。
 
 
◇)剛典が美味しいって喜んでくれるからね、
  作るの楽しいんだ♡
 
 
そんな可愛く笑われたら…
 
 
岩)////
 
 
ああ、もういいや。
 
 
……ってなっちゃうじゃん!!
 
チョロいな、俺……。
 
 
悠)お前、弁当作ってもらってんの?w
岩)うん。
悠)贅沢だな〜〜〜〜
岩)見る?
 
 
俺がこの三日分のキャラ弁の写真を見せると
悠は大爆笑だった。
 
 
悠)いや〜〜〜最高だねw
岩)うん。
  現場でも大人気だよ。
  今日のも美味しかった。
◇)ほんと?
岩)うん。ごちそうさまでした。
◇)えへへ♡
 
 
……ああ可愛い。ほんとずるい。
 
 
悠)でも俺だったら
  彼女が他の男と二人きりとか
  心配だけどなーー
◇)へ?
悠)話戻るけどさ。
  男と女なんて、いつ何が起きるか
  わかんないでしょ?
◇)いやいや、わかる!絶対ない!
  男友達となんて絶対どうにもなんないよ!
悠)そう?
  俺はこいつとは絶対付き合いたくねぇ
  って思うような女とは友達になんないよ。
◇)え…?
悠)相手のいいところを知ってるから
  友達なわけでしょ?
◇)うん。
悠)人として好きって感情があるんだから
  どんなきっかけやタイミングで
  どうなるかなんて、わかんなくない?
◇)うーーん……
  確かに男友達は人として好きだけど
  恋愛対象では100%ないの。
  まったく対象外。
  今のあたしがそういう対象で見れるのは
  剛典だけだから。
  …あ、もう一人いた!Jさん!
岩)オイ!そこはもう一人いたらダメだろ!!
◇)あはははw
岩)しかも「今のあたしが」ってなんだよ!
◇)えーーだってこれから新たに
  出逢うかもしんないじゃん。
岩)オイ!!
 
 
くっそーーーー
なんつー正直な女だ!!
 
 
悠)ぶくくくww
  そのJさんとやらは恋愛対象なんだ?
◇)うん♡
悠)隣で彼氏がピキピキしてるけど大丈夫?w
◇)うん♡
岩)「うん♡」じゃねーわ!w
◇)いたっww
岩)あいつが本気で口説いてきたら
  どーすんだよ。
◇)え?本気でって?
岩)本気で好きだから付き合おう、とか。
◇)えーーーーっ
  やだちょっと!///
  そんなのどうしよ!やーーん!///
 
 
嬉しそうに
俺の腕をバシバシしてるんですけど…
 
こいつ一回頭突きしていいかな…?
 
 
悠)そんなイイ男なんだ、おもしろーw
岩)いや、全然おもしろくねーし。
◇)冗談だよ…?
岩)ん?
 
 
小指を小さく握られて隣を見たら…
 
 
◇)冗談だよ?
  剛典だけだもん…
岩)…っ
◇)剛典じゃなきゃやだよ?
岩)……///
 
 
それさ、そんな可愛い上目遣いで言うわけ?
いきなりなんなの。
 
 
◇)へへへ♡
岩)////
 
 
あ〜〜〜〜〜もうっ!
 
 
◇)あ、これ美味しそうっ♡
  頼んでもいい?
悠)どうぞどうぞ。
◇)やったーー♪
  写真見たら食べたくなっちゃったw
 
 
メニューを片手にニコニコ注文し終えた◇は
パタッとメニューを閉じると
俺側にじりじり寄ってきた。
 
 
◇)ね、もっとそっち行って。
岩)えーー
◇)狭いのーー
岩)いいじゃん。くっつこうよw
◇)やだよ、暑い。
  そっち行ってってば。
岩)ほんとお前はつれない女だよ…
悠)あはははw
岩)だってさ、LIVEの時とかも!
  トロッコから手ぇ振っても
  あたしに振らなくていいとか言うんだよ?
悠)へぇ。なんで?
◇)なんでって…、うーん…
  LIVEは別に彼氏の岩田剛典を
  見に行ってるんじゃなくて
  三代目の岩田剛典を見に行ってるから。
  彼氏なことしなくていいから
  「岩ちゃん」でいなよって。
岩)……
◇)ファンの人達は三代目といられる数時間を
  ずっとずっと楽しみにして
  会場に来るわけでしょ?
岩)うん。
◇)きっと一秒一秒を大事に
  目に焼き付けてるんだと思うから…
  そんな大事な一秒を
  あたしに使わなくていいよってこと。
岩)……
 
 
そういうことだったのか。
 
 
悠)理解ある彼女だねぇ…
岩)でもさ、健二郎さんの彼女とか
  絶対あたしに手振ってね〜〜♡
  とか言ってたよ?
  SHOKICHIさんとか啓司さんとかも。
 
 
そういう女が好きなわけじゃないけどさ。
 
 
◇)うーん…それはさー
  健二郎さんが好きなんじゃなくて
  三代目の山下健二郎と付き合ってる自分、
  が好きなんじゃないの?
岩)……
 
 
なるほど…。
 
 
悠)でも女の子って割とそうなっちゃわない?
  やっぱり自慢したくなるでしょ。
◇)自慢?何を?
悠)あれが私の彼氏なの〜〜♡
  私の彼氏すごいでしょ〜〜♡
  ってさ。
◇)うーん……
悠)◇ちゃんはないの?
  あたしの彼氏岩ちゃんなの〜〜♡
  って言いたくなること。
◇)え、ない。
 
 
即答かい!!
 
 
◇)何が自慢になるかわかんないし。
 
 
オイ!!ひでーな!!
 
 
悠)だってほら、これだけ有名で
  人気もあってさ…w
◇)うん。剛典が頑張ってるのは応援してるし
  尊敬もしてるけど…
  すごいのは剛典でしょ?
  あたしがすごいわけじゃないし。
岩)……
◇)付き合ってるだけで
  なんの自慢にもならないよ。
岩)……
 
 
ひねくれてる感じじゃなくて
普通にサラッとそう言う◇。
 
 
付き合ってる相手が有名だとか
イケメンだとか高収入だとか高学歴だとか
そういうのを自慢に思う女って
たくさんいると思うけど…
 
そういう相手のステータスと自分とを
ちゃんと分けて考えられる女だから
俺は好きになったんだった。
 
 
 
 
 
ー続ー

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  1. さゆれ より:

    はぁー、いいお話。確かにファンは岩ちゃんが自分の彼女だけのために愛想振りまかれたら嫌だ。彼女居たとしても、ライブの時は三代目の岩ちゃんでいて欲しい。
    ♢ちゃんが理解のある彼女で良かった。
    Twitterでも読んだのに、こっちで読むのも大好きです**(ू•ω•ू❁)**

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