[228]魅惑の太もも(隆二&♧Side)

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ドキドキドキ。
 
 
私は今、
隆二くんのクローゼットの前にいます。
 
 
隆二くんがお仕事で大阪に行っちゃって
すごく寂しくて。
 
 
「俺の服、着たいの?
 いいよ、好きなの着て。」
 
 
隆二くんの言葉を思い出して。
 
 
いいよって言ってたから、着ちゃうもんっ!
 
 
薄手のサマーパーカーを取り出して
えいっとかぶってみた。
 
 
♧)……///
 
 
くんくんくん。
 
隆二くんの匂いがする。
 
 
すぐ隣の鏡で見てみると、すごくブカブカ。
 
なんだかこれを着てると
隆二くんに抱きしめられてるみたい。
 
 
とくん…とくん…
 
 
これなら一人で寝ても寂しくない。
 
 
このお家を出て行ったら
もう隆二くんはいなくて。
 
毎日一人で眠る生活に戻るだけ。
 
 
でも…
 
寂しくて泣いちゃうかもしれないから…
 
隆二くんの服、一つだけ…
もらっちゃダメかな…。
 
 
♧)おやすみなさい…。
 
 
隆二くんの匂いが残るベッドの中で
一人呟いて、目を閉じた。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
なんだこれは。
 
目の前に広がる、魅惑の光景。
 
 
白くて…柔らかそうな…
 
 
隆)////
 
 
なんでこんなことになってんの?
 
 
a-nationを終えて
次の日の朝、大阪から戻ってきて。
そのまま仕事して、夜は会食で。
 
早く♧に会いたいのに
もう寝ちゃってるだろうなぁって
家に帰ってきたのが午前1時。
 
 
寝室の電気を点けたら、
俺のパーカーを着てスヤスヤ眠ってる
無防備な♧の姿。
 
 
なんで俺のパーカー着てるんだろ…
 
 
隆)はっ…!
 
 
もしかして!
 
 
「帰ったら隆二の服着て待ってんでしょ?w
 隆二の服着たがってたらしーから♪」
 
 
臣が言ってたアレって…
こーゆーこと?!
 
 
「着ても…いいの…?///
 …気持ち悪く…ない?」
 
 
♧がもじもじしてたのも…
こーゆーこと?!
 
 
隆)……///
 
 
めっちゃ可愛いんだけど…。
 
寂しくて俺の服着てるってこと?
 
もしそうならたまらん。
 
 
そんなに寂しかった…?
 
そうだよな。
俺が大阪に行くのが寂しくて
ぎゅーだってしないとか言うくらいだもんな。
 
 
……はぁ、可愛い///
 
 
てゆーかさ!
俺の服着てるだけじゃなくて…
 
そこから飛び出してるこの脚は何なの!!
 
パンツ見えそうなんですけど!///
 
 
白くて柔らかそうな太もも。
 
………めっちゃ触りたい。
 
顔面ダイブしたい。
 
この太ももに挟まれたい。
 
とか、どんどん妄想がヒートアップする俺は
変態の手前。
 
 
ヤバイヤバイ。
 
 
頭を振って理性を取り戻そうとするけど…
 
 
♧)……う…うん……
 
 
艶かしく動くその太ももから
もう目が離せない。
 
 
なんで下履いてないの?
ありがとうございます。
万歳!!
 
って、俺もうわけわかんなくなってきた。
 
 
そもそもなんで部屋の中こんな暑いの?
暑いから下履いてないのか?
 
 
そっと寝顔を覗けば
額にしっとり汗をかいてて寝苦しそう。
 
エアコンを見上げると、止まってる。
 
 
隆)なんで!!!
 
 
真夏だぞ?!
そんなバカな!
 
慌ててリモコンで電源を入れた。
 
 
……そりゃ暑いよ。
 
そりゃ太ももも出ちゃうよ。
万歳!!
 
って、そうじゃなくて。
 
 
隆)……
 
 
なんかエロいなぁ…///
 
少し汗ばんでるのが、
まるで事後みたいで。
 
 
♧)……ん……、
 
 
少しだけ涼しい風が流れてくると、
♧はまた寝返りを打って。
 
うつ伏せ気味のその姿勢は
相変わらず無防備な白い太ももで
俺を誘惑してる。
 
 
隆)……はぁ///
 
 
もう誰かどうにかしてよ、コレ。
 
 
ため息をついてベッドに入る。
 
 
隆)♧…、ただいま。
 
 
寝てるから聞こえてないだろうけど
一応声をかけて。
 
 
隆)なんでエアコン切ってんの?
  暑いでしょ。
  ……なんで俺の服着てんの?
  ぶかぶかじゃん…。
  なんで下履いてねーの?
  エロすぎんだけど…。
 
 
寝てるのをいいことに
一人言のように話しかけて
 
そっと腕の中に抱き寄せる。
 
 
汗ばんでる身体は、温度も高くて。
 
 
隆)大丈夫…?w
 
 
おでこに張り付いてる前髪をよけてやった。
 
 
♧)……ん、……ん…
隆)!!!
 
 
下半身に感じた♧の手の感触に
思わず一瞬、腰を引いた。
 
 
♧の手が…!
 
♧の手が俺のリュージに…!
 
動いた拍子にすごい命中率で
ぶつかったーー!!
 
 
隆)あの……、
 
 
いつまで触ってるんですか…?
…って言っても
寝てるから無意識なんだろうけど。
 
触ってるっていうかぶつかってる程度だけど。
 
 
隆)……///
 
 
きっと触ったこともないんだろうなぁ…
とか
 
意識がある時に触ったら
どんなリアクションするのかなぁ…
とか
 
一人で色々妄想して。
 
 
抱きしめてる柔らかい身体への欲情が
どんどん高まる。
 
 
隆)……ねぇ。
 
 
少しでいいから…
 
 
隆)太もも…触っていい…?
 
 
丸出しな方が悪くない?
 
先に触ってきたの、♧だし!
しかもよりによって俺のリュージを!!
 
だったら太もも触るくらい
プラマイゼロっていうか…
 
 
隆)失礼しまーす……
 
 
めっちゃ小声で一応断りを入れて。
 
 
さっきから視覚で俺をノックアウトしてきてた
魅惑の太ももに、そっと手を伸ばした。
 
 
隆)…っ
 
 
触れた瞬間、今度は触覚で
俺をノックアウトする。
 
柔らかくて、滑らかで、すべすべで。
 
 
その弾力と気持ち良さを指先から手のひらで
堪能すれば…
 
当たり前だけど…
 
 
隆)ああ、……やべ///
 
 
♧が無意識に触れてるリュージは
硬さMAX。
 
こんな単純に簡単に反応する自分の身体に
少し苦笑い。
 
 
……あーーー、どうしよ。
 
 
ほんとはもう
今すぐこのパーカーの中に手を突っ込んで
アレコレしたい。
 
ううううう///
 
 
太ももに触っちゃったせいで…
いつもは必死に見ないようにしてる
胸の膨らみにまで意識が向かう。
 
 
だってさ、寝る時だからノーブラなわけで。
 
今まではたまに谷間が見えたりしても
必死で目を背けて意識を逸らしてた。
 
でも今は…
 
 
隆)////
 
 
ああ…もう…
この胸に顔を埋めたい。
 
ダメだほんと。理性がぶっ飛んでる。
 
 
だって大阪行く前はぎゅー禁止されてたし。
なんならその前からずっと拷問ベッドで。
 
そりゃ欲求不満だって爆発するわ。
 
 
もういいや。
♧が目を覚ましても
寝ぼけてたことにして誤魔化そう。
 
 
俺はずりずりと下にずれて、
パーカーの上から柔らかい♧の胸めがけて
顔を埋めた。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
なんだか…あったかい…。
 
 
あれ…?
さっきまでは…すごく暑かったのに…
今は…あったかい。
 
 
息苦しさがなくなって…
腕の中には、ぬくもりを感じる。
 
 
うとうと心地良い感覚で
ゆっくり目を開けた。
 
 
♧)……
 
 
………え?
 
私…、隆二くんを抱きしめてる。
 
 
これ…本物かな?!
 
 
起きたての頭で動揺しながら
エアコンからそよそよと気持ち良い風が
流れてきてることに気付く。
 
 
♧)……
 
 
隆二くん…帰ってきたんだ…。
 
なんか…よくわからないけど
私の胸に顔を埋めるみたいにして
ぎゅって抱きついてて…
 
なんだか可愛い。
 
 
♧)////
 
 
男の人を
「可愛い」とか「愛しい」って
思うのが初めてで
 
自分でもなんだか不思議。
 
 
寝てる間に隆二くんが私を抱きしめてることは
よくあるけど…
 
こんな風な体勢は今までなかった。
 
 
隆二くんの頭にそーっとスリスリして
また目を閉じる。
 
 
♧)おかえりなさい…。
 
 
嬉しくて小さく呟くと…
 
 
隆)……ただいま…。
♧)!!!
 
 
返事が返ってくるなんて
予想してなかったからびっくりした。
 
 
♧)……えっ…
 
 
寝てるんじゃないの?
寝ぼけて抱きついてるんじゃないの?
 
 
隆)ただいま…。
 
 
隆二くんはもう一度そう言って
私の胸にスリスリしてくる。
 
 
♧)////
 
 
これは…何だろう…?
 
甘えて…る…のかな…?
 
私の心臓のドキドキ、
ダイレクトに伝わっちゃわないかな…?
 
 
でも…
何も言わずにぎゅっとしがみついてくる
隆二くんが可愛くて…
 
 
私はもう一度、
隆二くんの頭を抱え込むように
抱きしめた。
 
 
ドキン…
 
ドキン…
 
 
隆)いいの…?
♧)……え?
 
 
いいの?…って、……何が…??
 
 
って、思った瞬間、
 
 
♧)!!!
 
 
太ももを撫でられた感触に、
身体がビクッと反応した。
 
 
♧)え…?///
隆)……ん、
 
 
私の胸に顔を埋めたまま、
隆二くんの手は間違いなく
私の太ももを触ってて…
 
 
♧)……、や…っ///
 
 
その手がお尻まで辿り着きそうになって
私は慌てて隆二くんの肩を掴んだ。
 
 
隆)……
 
 
胸から顔を上げたその瞳と
視線が重なって、驚いた。
 
 
♧)////
 
 
その瞳がすごく艶っぽくて、
熱っぽかったから。
 
 
その視線に見とれてると、
隆二くんはそのまま下に下がっていって…
 
 
♧)!!!
 
 
太ももに感じたのは、
今度は手じゃなくて、隆二くんの唇の感触。
 
 
♧)え、え、ちょっと待って…!///
 
 
太ももに、キスされてる!?
 
 
パニックになって暴れると、
 
 
むぎゅっっ。
 
 
♧)…っ
 
 
隆二くんが今度は
太ももと太ももの間に
顔を埋めたのがわかった。
 
 
♧)////
 
 
一気に顔に火がついたみたいに
恥ずかしくなって…
 
動揺しすぎて、言葉も出てこない。
 
 
隆)……やわらけぇ……
 
 
隆二くんが喋ったせいで
息がかかって、くすぐったくて…
 
 
隆)このまま死にたい……
♧)!!??
 
 
もう、なんて返事するのが正解なのか
全くわからない。
 
どう反応していいのかも勿論わからなくて
私の身体は硬直したまま。
 
 
隆)気持ちぃ……どうしよう……
 
 
「どうしよう」は私のセリフです!!!!!
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
ドクン…
 
ドクン…
 
 
もう、リュージが爆発しそう。
 
 
胸に顔を埋めてたら
♧が目を覚まして…
 
怒られるかなって思ったのに
優しく抱きしめてくれて。
 
 
このまま進んでいいってこと!??
 
って、浮かれて舞い上がって
おかしくなりそうで。
 
 
今俺は、
さっきから俺を誘惑して止まない
魅惑の太ももに埋もれています。
 
想像通り…
いや、想像以上の柔らかさで。
 
気持ち良くて、死にそうです。
 
 
もう心臓バクバクで。
リュージはギンギンで。
 
身体が沸騰しそうなくらい興奮してる。
 
 
隆)ほんとにいいの…?
 
 
このまま進んでも。
 
 
♧)え…?
 
 
♧の返事を聞く前に、俺はもう…
 
目の前の太ももに、舌を這わせてた。
 
 
♧)きゃぁっ!///
隆)ゴフッ!!
 
 
…………悶絶。
 
 
隆)……いっっ……てぇぇぇ〜〜
 
 
俺の暴走にびっくりしたのか、
♧が咄嗟に立てた膝が
リュージにクリーンヒット。
 
 
♧)えっ!嘘!!大丈夫?!!汗
 
 
慌てて起き上がった♧は
俺が股間を押さえてるのを見て、
上からそこを、撫でてきた。
 
 
♧)ぶつかった?!痛かった!?
  大丈夫!??
隆)…っ
 
 
痛みも吹っ飛ぶわ!!
 
 
隆)どこ触ってるかわかってる?
 
 
俺の言葉に、♧は一時停止して…
 
 
♧)!!!!
 
 
目を丸くして
キャァァ!!って、飛び退いた。
 
 
隆)キャーって何!!
♧)だだだだって!///
  何も考えずに触っちゃった!///
 
 
……だろうね。
 
 
♧)ごめんなさい!///
 
 
触っちゃったその手を
どうしようって感じでワタワタさせてる。
 
 
♧)えっと…ほんとに大丈夫!?///
隆)……
♧)すごく腫れてるよ?!痛い!?
 
 
……それ、天然?
 
 
隆)これは腫れてるんじゃなくて…
♧)え…?
 
 
俺が言い淀んでると…
 
 
♧)!!!!
 
 
♧はまた目を丸くして
ひゃぁぁ!!って、
タオルケットの中に隠れた。
  
 
隆)ええと…意味、わかった…?
 
 
必死にコクコクと頷く、タオルケット。
 
 
隆)……
 
 
どんな顔してんのか見たくなって
タオルケットをめくると…
 
 
♧)////
 
 
ゆでだこ発見。
 
 
じーっと見つめると…
 
 
♧)触っちゃって…ごめんなさい///
 
 
もじもじと謝られた。
 
 
隆)別に…今触られたから
  こうなったわけじゃないよ?
 
 
わかってると思うけど…
 
 
♧)え…?
  ……あ、……えっと…///
 
 
あ、また隠れた。
 
 
♧は恥ずかしそうで…
 
俺だって恥ずかしいし
なんだか気まずいし…
 
 
隆)触りたかったらいつでもご自由にどうぞ。
 
 
なんて冗談で誤魔化せば…
 
 
♧)そんな日は一生来ないので
  大丈夫です!///
 
 
ショックな一言が返ってきた。
 
 
隆)何それ!ひでぇじゃん!
♧)えっ!
 
 
タオルケットをもう一度剥いだ。
 
 
♧)ひどい…の???
隆)触りたくなんかないってこと?
♧)えっ!
隆)ひでぇ…
♧)えっと…触って…ほしいの??
隆)えっ!
♧)……
隆)……
 
 
思わず見つめ合って…
 
 
♧)////
隆)////
 
 
わけがわからなくなってる会話に、
お互い戸惑う。
 
 
♧)えっと…
  触りたくないって意味じゃ…なくて…///
隆)俺も…触ってほしいって意味じゃ…
  なくて…///
 
 
…って、何の言い訳だ、コレ!
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
なんだかもう
次から次へと起こる展開に
頭がついていかなくてパニックになってると…
 
 
隆)ええと…寝ましょうか…///
 
 
隆二くんがそう言ってくれたから…
 
 
♧)……ハイ///
 
 
そう返事だけ返して、
タオルケットをおでこまで引っ張り上げた。
 
 
バクバクバク…
 
バクバクバク…
 
 
心臓がまだ騒いでる。
 
 
思わず触っちゃった、隆二くんの…。
 
 
痛いの痛いの飛んでけ〜ってするみたいな
いつもの癖で
咄嗟に撫でちゃったけど…
 
硬く膨らんでた感触が、
リアルに手に残ってて。
 
 
♧)////
 
 
なんてことをしてしまったんだろう。
私のバカ!!!
 
 
………でも…、
えっと……
 
そこそこの知識しかないけど…
 
男の人って…
そういう時に、そうなるんだよね?
 
 
ということは…
隆二くんは…私に…
 
 
♧)////
 
 
考えたら、恥ずかしくなってきた。
 
 
隆二くんが私を
女として意識してくれてるんだって
自覚したら…
 
さっきの数々の行為の記憶も
一気に色めいて。
 
 
その瞬間は何をされてるのか
パニックだったけど…
 
 
♧)////
 
 
どうしよう。
顔から火が出そう。
 
 
隣にいる隆二くんを
必死に意識しないように意識して
無理やり目を閉じた。
 
 
 
 
 
 
ーendー

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  1. さゆがん より:

    なんだなんだ臣隆ふたりして夜這いか。゚(゚´ω`゚)゚。
    隆二のリュージご無事で何よりw
    もうちょっと我慢したらたくさん振りかざしてね*·˚ ༘♡←

    • マイコ より:

      二人揃って夜這いでやんす。゚(゚^∀^゚)゚。
      リュージ〜〜あともう少しだよ〜〜!笑

  2. W.M より:

    ♡ちゃんとおんなじパターンね!
    ♡ちゃんもそんな感じでゆーててな。
    思い出したわ

    楽しみにしてます!

  3. 外山咲良 より:

    おぉぉい!?
    今市さん。乙です。♡ちゃんの生理の時と一緒ね。思い切って言ってしまえ!
    早くしないと、どっか行っちゃうよ。

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