[132]止まらない嫉妬

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女)では当日、どうぞよろしく
  お願いいたします。
♡)こちらこそよろしくお願いします♡
男)今日はどうもありがとうございました。
T)ごちそうさまでした。
 
 
会食が終わって
ビルのソファーで一旦ひと息。
 
 
M)ふぅ、美味しかったーー♡
T)な!めっちゃ美味かったw
M)撮影楽しみですねー♡
T)なんか…付き合ってるって
  誤解されたままだったけど…
  いいのかな。
M)いいんですよ別に。
  今日のお昼の写真の件もあるし、
  むしろその方が話題性もあって
  向こうもいいんじゃないですか?
T)そうなのかな…
♡)あ、臣くんからだ!
 
 
『ビルの裏口で待ってるから🚘』
 
 
♡)えっ…!
 
 
もしかして、迎えに来てくれたのかな?
うそ…っ
 
 
M)どうしたんですか?
♡)臣くんが来てるみたい。
M)えーー!お迎えですか?
♡)わかんないけど…
M)じゃあ行きましょ行きましょ♡
 
 
それから3人でエレベーターを降りて
裏口から外に出ると…
 
 
♡)あっ!
 
 
臣くんの車だ。
ワゴンじゃない。
 
 
駆け寄ると、運転席の窓が開いた。
 
 
臣)お疲れw
♡)臣くんっ♡
  迎えに来てくれたの?
臣)うん。乗れよ。
♡)ありがとうっ♡
M)いいないいなーーー♡
  お迎えいいなーーー♡
臣)はいはい。
  Mちゃんも送るから、後ろ乗ってw
M)やったーーー♡
T)……
臣)……お前も乗れよ。
T)えっ…
♡)あのね、Tくんは◇ちゃんと
  同じマンションなんだよ♡
臣)って言われても俺わかんないから
  ナビしてw
♡)はーい♡
T)……どうも。
 
 
みんなで車に乗って、出発!
 
 
臣)どっちが近いの?
♡)Mちゃん家!
臣)ほーい。
M)もう覚えてくれたんですかぁ?
臣)うんw
M)ありがとうございます〜♡
♡)ね、ね、臣くん、
  どうして迎えに来てくれたのー?
臣)どうしてって……
♡)お仕事で疲れてるのに…ごめんね?
  ありがとう♡
臣)……//
♡)嬉しい♡えへへ♡
臣)……ん。
 
 
臣くんはマスクしてるから
表情は見えないけど…
 
目元が優しく笑ってて
胸がきゅんってした♡
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
M)どうもありがとうございましたー♡
臣)はーい。
♡)Mちゃんまた明日ねー♡
T)お疲れ。
M)お疲れさまでーーす♡
 
 
Mちゃんを送り届けて、次はTの家。
 
 
♡が口頭で説明してくれたから
場所はすぐにわかったけど…
説明が下手くそすぎて。
 
さすが、方向音痴。
 
 
臣)道空いてるし10分くらいで着くわ。
T)……どーも。
臣)……
 
 
こいつと引き離したくて迎えに来たのに
ついつい乗れよとか言っちゃった俺。
 
だってなんか…Tだけ置いて
♡とMちゃんだけ乗せて帰ったら
さすがに俺、ヤな奴じゃん??
 
 
♡)あのね、あのね、今日ね、
  商談もうまくいったんだよー♡
臣)……へぇ。
♡)Tくんがね、すっごく上手だったの!
臣)……
T)いや、お前のおかげだから…w
♡)違うよぉ!!
臣)……
 
 
良かったですねーー
上手くいって。
 
 
臣)……それって…
♡)ん?
臣)二人じゃなきゃダメなわけ?
♡)え…?
臣)一人じゃ決められないような
  商談なの?
♡)…っ
 
 
あ、なんか…
言い方にトゲあったかも。
 
 
♡)Tくんはいつも一人で決めてくるよ!
  でも今回はそういうのじゃなくて…
臣)……
 
 
なんでお前がムキになって
言い返すわけ?
 
 
♡)Tくんは本当に頑張ってるし
  すごいんだから!
T)いや、いいって…w
♡)だって…
臣)……
 
 
ああ、なんかまたイライラしてきた。
 
 
臣)まぁ良かったんじゃない。
  契約取れて。
  オメデトーゴザイマス。
♡)……
臣)その後も仲良く写真撮られてたしね。
♡)あっ…
T)……
臣)……
 
 
その反応は知ってんのか。
そりゃそうだよな、あんだけ拡散されてたら。
 
 
♡)なんか隣の席の人に撮られてたみたい…。
臣)うん。
♡)……
臣)撮られたら普通、気付かない?w
♡)えっ…
T)サイレントカメラだったんだろ。
臣)…っ
 
 
だとしても普通気付くだろ。
あんなに撮られたら。
 
つーかお前はあんなデレデレしてたから
気付かなかったんだろーが!
 
 
臣)お前もこういう仕事していくんなら
  もっと気を付けたら?
♡)…っ
 
 
ああ、なんだろ…
 
俺…なんか…
さっきからどんどん嫌な言い方に
なってる気がする。
 
 
臣)……着いたけど。
 
 
モスグリーンのマンションの前。
 
車を停めてルームミラーを覗くと
Tが鏡越しに俺を睨んできた。
 
 
T)商談に♡を連れてったのは
  今回は♡の紹介だったから。
臣)……っ
T)その後昼飯食ってる時に写真撮られたのは
  別に♡のせいでもなんでもねぇだろ。
臣)……
T)いちいち♡に当たるな!
臣)…っ
 
 
ムッカァ〜〜〜〜〜!!
 
 
T)今度の西野カナの仕事も
  お前はムカつくだけかもしんねぇけど
  仕事だから!
臣)…っ
T)俺は♡のことはもうなんとも思ってない。
臣)……
 
 
嘘つけ!!
デレデレしてたくせにっ!!
 
 
T)♡が好きなのは…お前なんだから…
臣)……っ
T)いちいち小さいことで♡に当たるな。
臣)……
 
 
なんだよそれ…
 
なんか俺が…
めっちゃ小せぇ男みたいじゃん。
 
 
T)あと……
臣)……
T)この間は…悪かったな。
臣)……
T)俺は…今は…♡のことは
  大事な仕事仲間だと思ってるから…。
  それだけだから。
臣)……
T)じゃあな。
 
 
そう言ってTは車を降りていった。
 
 
臣)……
♡)……
 
 
静かになる車内。
 
 
その気まずさを紛らわすように
俺はすぐにエンジンをかけた。
 
 
♡)……写真…ごめんなさい…
臣)……
♡)今度から…もっと気をつけるね?
臣)……
 
 
なんでだよ。
お前のせいじゃないじゃん。
 
んなこと俺もわかってんだよ。
 
 
♡)心配かけて…ごめんなさい…
臣)……
 
 
心配じゃない。
ただの嫉妬。
 
あいつの言う通り、
ヤキモチ妬いて♡に当たって、
ほんと俺バカみてぇ。
最悪。
 
 
謝られたら余計自己嫌悪になるから
やめて。
 
 
♡)この間って…なぁに…?
臣)……
♡)……
臣)……
 
 
言いたくない。
 
 
♡)…ねぇ、なぁに…?
臣)……
♡)……
臣)……
 
 
………はぁ。
 
 
臣)お前が…家出してた時。
♡)え…?
臣)……
♡)……
臣)あいつと…話したから。
♡)えっ!?
臣)……
♡)いつ??
臣)……忘れた。
♡)…っ
 
 
そう言ってるのに
♡がずっと横から俺を見てくる。
 
 
臣)……会社に…、迎えに行った時。
♡)えっ…、あの時…?
臣)いや、違う日。
♡)え…?
臣)結局お前には会わないで帰ったから。
♡)……っ
臣)……
♡)何…話したの…?
臣)別に。
♡)……
臣)二度と来んなって…言われただけ。
♡)…っ
臣)……
♡)……
 
 
俺がそう言うと、♡は黙り込んで。
 
 
なんなの…?
あいつのこと考えてんの…?
 
私の知らないところで
そんなこと言ってくれてたんだ、とか…
そんな風に思ってんの?
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
♡)……
 
 
全然知らなかった。
 
 
あの時臣くんは…
私が知らない時も
会社まで会いに来てくれてたんだ。
 
 
忙しいのに…
疲れてるのに…
 
私のために。
 
 
今日だって、わざわざ迎えに来てくれて。
 
 
臣くん…
いつもありがとう。
 
 
私…何も知らなくて…ごめんね?
 
 
♡)……
 
 
赤信号で車が止まって…
ふと運転席を見ると…
 
 
臣)……
♡)……
 
 
臣くんが目を細めて私を見てて…
 
 
♡)…っ!
 
 
スッと伸びてきた右手に、
後頭部をつかまれて…
 
 
♡)んん…っ
 
 
臣くんは左手でマスクを下ろして
私にキスをした。
 
 
♡)んっ……ん…っ///
 
 
噛み付くようなキスは
息をする間も与えてくれなくて…
 
 
苦しくて、臣くんの肩をキュッと掴んだ。
 
 
♡)……は…、ぁ…っ///
 
 
唇が離れて…
臣くんを見上げると…
 
 
臣)あいつのこと、考えないで。
 
 
臣くんが目を細めながら…
切ない表情を浮かべて、そう言った。
 
 
♡)……あいつ…?///
 
 
まだキスのドキドキが残ってて…
意味がよくわからない。
 
 
臣くんはフイッと前に視線を戻して
アクセルを踏んだ。
 
 
臣)……あいつ!!
♡)…っ
 
 
……Tくんの…こと…?
 
 
♡)私…今…
  臣くんのこと考えてたんだよ…?
臣)……は?
♡)……
 
 
家出してる時…
臣くんにいっぱい迷惑かけたんだなぁって…
 
 
♡)臣くんのことしか…
  考えて…ないもん……
臣)……
 
 
それから車の中は
ずっと無言で……
 
 
おうちに着いて、駐車場に車を停めると
臣くんがハンドルに腕を乗せて
突っ伏した。
 
 
臣)……はぁぁ……
♡)……?
 
 
どう…したのかな…
 
 
臣)……
♡)……
 
 
臣く…ん…?
 
 
臣)……ごめん。
♡)え…?
 
 
臣くんをじっと見てると
ゆっくり顔だけこっちに向けて、
困ったように笑った。
 
 
臣)なんか…ごめん。
♡)……
 
 
臣くんの左手がゆっくり伸びてきて、
私のほっぺを優しく撫でた。
 
 
♡)えへへ…あったかい…♡
臣)……
♡)…臣くん、だいすき…♡
 
 
ほっぺに触れてる臣くんの手に
自分の手を重ねて、目を閉じた。
 
 
臣)……っ
 
 
そのまま目を閉じてると、
唇が優しく重なって……
 
さっきとは違う、優しい優しいキス。
 
 
何度も角度を変えて、重なって。
 
 
ゆっくり目を開けると…
 
 
♡)……///
臣)……
 
 
視線が重なった後は、深くなる。
 
 
♡)……ん…、、っ///
 
 
臣くんの熱に…
ゆっくり溶かされていっちゃうような
甘いキスになって。
 
 
臣)……ああ、ダメだ…帰ろ///
♡)え…?
臣)このまま襲っちゃいそう…
♡)////
 
 
そう言われて、車を降りて
手を繋いでエレベーターに乗った。
 
 
臣くんは一度も私を見てくれなくて…
 
家に入ると、
背中をグイッと押されて
洗面所のドアを閉められた。
 
 
♡)え…?臣くん…?
臣)そのまま風呂入って。
♡)えっ……
 
 
あ、もうお風呂出来てる。
 
 
臣)今すぐ襲っちゃいそうだから…
♡)…っ
臣)……ごめんな。
 
 
そう言って、臣くんの足音は
リビングの方に消えていった。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
♡を風呂に押しやって
俺はそのままソファーにダイブした。
 
 
臣)はぁぁ………
 
 
俺って…
なんでこんなダセぇんだろ…。
 
好きすぎて。
すぐにヤキモチ妬いて。
 
 
「臣くんのことしか…考えて…ないもん…」
 
 
♡はいつだって
俺のこと想ってくれてるのに。
わかってるのに。
 
 
「臣くん、だいすき…♡」
 
 
臣)……
 
 
ほんとは…
今すぐ抱きたかったけど…
 
そんなモヤモヤをぶつけて
自分の独占欲とか支配欲を
満たすような抱き方、
 
したくなかったから。
 
 
そんなんじゃなくて…
♡と身体を重ねる時は
ちゃんと愛し合いたいから。
 
 
臣)……はぁ…//
 
 
ちゃんと反省しよ…。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
お風呂から上がって
臣くんがお風呂に入ってる間、
 
さっきの会食でもらった資料に
目を通してみた。
 
 
「ほっぺをくっつけて写真を撮る。
 上から桜吹雪。」
 
「浴衣で手を繋いで夏花火。
 シルエットでキス。」
 
 
♡)え…っ!!!
 
 
こ、これは…
ふりだよね??
ほんとにキスはしないよね??!
 
 
「夜紅葉と月を見上げて寄り添う。」
 
「星空を眺めて後ろからハグ。」
 
 
♡)……
 
 
なんか…
すごくラブラブシーンが多い…。
 
 
「他の男がお前に触るとか…ほんとやだ…」
 
前に臣くんに言われたこと。
 
 
だってTAKAHIROさんでも
手を繋ぐまでで、ハグはダメって
言ってたもん…。
 
 
♡)どうしよう…。
 
 
……ガチャ。
 
 
臣)ただいま。
♡)あっ…
 
 
臣くんがバスタオルで頭を拭きながら
戻ってきた。
 
 
臣)何見てんのー?
♡)…えっ…と……
 
 
ドサッとソファーに座った臣くんの隣に
私も腰かけた。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
♡)あの…ね…?
臣)うん。
♡)西野カナちゃんのMVなんだけど…
臣)……
♡)なんか…思ってたのと違って…
臣)……
♡)カップルっていう設定なんだって。
臣)……
 
 
知らなかったの?
俺は聞いてたけど。
 
 
♡)それでね、なんか……
  ラブラブなシーンが…多くて…
臣)……ふーん。
 
 
まぁキスシーンなきゃいいって
OKしたのは俺だし。
 
 
臣)どれ。見せて。
♡)あっ…
臣)……
 
 
「ほっぺをくっつけて写真を撮る。
 上から桜吹雪。」
 
 
ほっぺをくっつけるだぁ!??怒
そんなもん、離れて撮れよ!!!
 
 
「浴衣で手を繋いで夏花火。
 シルエットでキス。」
 
 
は!!???
 
キスはダメだって言ったじゃん!!!!
 
……シルエット…?
 
じゃあ、フリだけってこと?
 
 
臣)……
 
 
フリでもムカつくんですけど。
 
 
「夜紅葉と月を見上げて寄り添う。」
 
 
寄り添わんでええわ!!
勝手に一人で見上げてろ!!!
 
 
「星空を眺めて後ろからハグ。」
 
 
ハグすんな!!!怒
一人でそのへんの木でも抱きしめてろ!!
 
 
臣)……
 
 
くそぅ………
 
 
「今度の西野カナの仕事も
 お前はムカつくだけかもしんねぇけど
 仕事だから!」
 
 
仕事だって…
そんなんわかってんだよ!
お前に言われなくても!
 
 
♡)ごめんね…?
臣)…っ
♡)こんなのって知らなかったの…。
臣)……
 
 
Mちゃんは♡に言ってなかったのかな。
 
 
♡)臣くんにダメって、やだって、
  言われてたのに…
臣)……
 
 
いや、確かに言ったけど。
 
 
臣)最初からわかってたら断ってたの?
♡)うん!
臣)…っ
 
 
♡が即答して、少しびっくりした。
 
 
♡)だって私、臣くんが一番大事だもん。
臣)……
 
 
MVに出演するなんて…
仕事内容的には絶対にやりたいはずなのに…
 
だって実際に喜んでたし。
 
 
なのに…
 
俺が嫌がるなら断んの…?
 
 
そんなに…
俺のこと、好き…?
 
 
臣)今回は仕方ないじゃん。
  もう引き受けたんだし。
♡)うん。
  だから今回は全力で頑張る!!
臣)……
 
 
いや、全力じゃなくてもいいんだぞ?
 
 
♡)でもねっ、この曲…
  歌詞見たら、臣くんみたいなの…♡
臣)え…?
♡)歌詞の内容が…
  臣くんのことみたいだなぁって♡
臣)……
 
 
♡が嬉しそうに笑ってる。
 
 
臣)歌詞見せて。
♡)あ…っ
 
 
『今までの恋の失敗も 君と出会う為だったの
 24/7 all days
 もしこの先の運命も 二人のこと結ぶのなら
 歩いていこう 明日をずっと
  
 これからの未来は
 虹色に全て染まっていくの
 だって君が笑ってる
 ありがとう、今日も明日も幸せ。』
 
 
臣)……ふーん…、
♡)臣くんが笑ってるだけで幸せだよって♡
臣)……//
♡)臣くんのこと想うだけで…
  いつでも幸せだよって♡
臣)……///
 
 
……はぁ。
 
俺はほんと、♡の笑顔に弱い。
 
 
ずるいなぁ…もう。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
ポイッ!
 
 
♡)えっ…
 
 
資料をテーブルに投げた臣くん。
 
 
♡)怒ってるの…?
臣)激おこだ!
♡)えっ!!
 
 
でも…
そんな怒ってるようには見えないけど…
 
 
♡)きゃぁっ!!
 
 
いきなり抱き上げられて、
慌てて臣くんにしがみついた。
 
 
♡)どこ行くの?!
臣)ベッド。
♡)えっ……
 
 
もう…寝るの?
 
 
………ボフッ!!
 
 
臣くんは私をベッドにおろして…
 
 
臣)明日はうちの家族来るから。
  荷物になるかもだけど
  LAのお土産持ってきて。
♡)は、はいっ!わかりました!!
臣)あと、賢司にも言っといたけど
  明日は裏来て。
  スタッフ迎えに行くから。
♡)はいっ!!
 
 
どんどん業務連絡みたいに
色々言われて…
 
 
臣)明日はちゃんと俺のこと見てて。
♡)えっ…
臣)初めてでしょ、今回のLIVE。
♡)……うん!いっぱい見る!!
 
 
私が手を挙げて宣言すると、
臣くんもベッドに上がってきた。
 
 
臣)よいしょ。
 
 
ヘッドボードにもたれた臣くんに
抱っこされて…
 
向かい合って座ってる。
 
 
♡)どうして一気に説明したの…?
臣)だってお前、
  H終わったらすぐ寝ちゃうじゃん。
♡)えっ!
臣)だから先に言っとかないと。
♡)……
 
 
えっと…それは…///
 
 
臣)はい。
♡)えっ…
 
 
臣くんが目を閉じて、顔を上げた。
 
 
♡)なぁに…?
臣)わかんだろ!
♡)…っ
 
 
……チュー…かな…?///
 
 
♡)もう…怒ってなぁい?
臣)怒ってるよ!激おこだよ!
♡)…っ
 
 
でもその口調は優しくて。
 
 
……チュッ
 
 
小さくキスをすると、
臣くんが左目だけ少し開けて
私を見てきた。
 
 
臣)全然足りない。
♡)あははっ
臣)はい。
 
 
また閉じられた瞳。
 
 
♡)怒ってるの…?w
臣)そうだよ!
♡)あははっ♡
 
 
全然怒ってない臣くんが、
キスを催促してくる。
 
 
……チュッ♡
 
 
♡)えへへ…♡
  機嫌直ったぁ?
臣)全然直んない!
 
 
そう言って、笑ってる。
 
 
臣)もっと機嫌取って。
♡)あはははっ♡
 
 
チュッ♡
 
 
臣)まだ。
 
 
チュッ♡
 
 
臣)足りない。
 
 
チュッ♡
 
 
臣)激おこ。
♡)ええっ!!ww
 
 
こんなにチューしてるのに!
 
 
♡)あはははっww
臣)何笑ってんだよぉ〜〜
 
 
私が笑うと
臣くんの両手が脇をくすぐってきた。
 
 
♡)やだーーっ!ww
臣)こんにゃろ〜〜〜
♡)あははっ!
  だって臣くん全然怒ってないんだもんw
臣)怒ってるっつーの!w
♡)え〜〜〜!w
 
 
こんなにニコニコしてるのに?
 
 
♡)どうしたら機嫌直るの?
臣)わかんないの?
♡)え…?
臣)俺が機嫌直る方法。
♡)……
 
 
あ。
 
私を見る目に、色が差した。
 
 
♡)……///
臣)なんで急にもじもじしてんのw
♡)だって……
 
 
チュッ。
 
 
♡)////
 
 
今度は臣くんからキスされた。
 
 
臣)俺怒ってんだから早くして。
 
 
すごく優しく笑いながら
臣くんがそんなことを言う。
 
 
♡)…まだ…怒ってる…?
臣)うん。
 
 
チュッ。
 
 
♡)……///
 
 
キスだって…
こんなに優しいのに…?
 
 
♡)……ううう///
臣)なーにw
 
 
愛しくなって、
臣くんにぎゅって抱きついた。
 
 
♡)……だいすき…///
臣)俺こんなワガママなのにぃー?w
♡)////
 
 
どんな臣くんも…大好きだもん…
 
 
臣)いつまでしがみついてんの…w
♡)だって…///
 
 
離れたくないもん…
 
 
臣)……可愛すぎるから…
  やっぱり俺から襲っていい?
♡)えっ!!
 
 
……ドサッ
 
 
♡)わっ……///
臣)全然待てない……
♡)……ん…っ、
臣)我慢できない。
♡)……っ///
 
 
臣くんの唇から…
身体中に…
 
甘い甘いキスが…たくさんこぼれる。
 
 
♡)は…ぁ……、っ臣くん……
臣)…ん…?
♡)まだ…怒って…る…?
臣)うん…w
 
 
臣くんの瞳が…
私を優しく見下ろした。
 
 
臣)可愛すぎて、ムカついてる。
♡)////
 
 
また優しく笑って、そう言うの。
 
 
♡)臣くん…大好き…///
臣)ふーん。
♡)大好きだよ…///
臣)あっそ。
 
 
そんな返事なのに、
言葉は甘く耳元に溶けていく。
 
優しい優しい、キスみたいに。
 
 
全然怒ってなくて…
全然ワガママじゃなくて…
 
どうしたってやっぱり優しい臣くんに
 
身体が甘く、濡れていく。
 
 
いっぱい大好きがあふれて…
 
愛してるって…
いっぱい感じられる、幸せな時間。
 
 
その幸せを抱きしめるように、
私は臣くんの身体を抱きしめた。
 
 
 
 
 
ーendー

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  1. 三代目妄想love より:

    こんばんは!
    今日もすぐ見ました‼
    臣くんの嫉妬がかわいい(ノ≧▽≦)ノ
    大胆な夜になりましたねーw
    次も楽しみにしてまーーーーーーす!(●^o^●)

    • マイコ より:

      なんだかんだでイチャイチャな二人でした。゚(゚^ω^゚)゚。
      次回もよろしくです笑♡

  2. マイコ より:

    Mステ何歌うのかな〜(びくびく)

  3. Omilove Morning より:

    Tくんへの嫉妬が!!w 自分もやってるくせにー!
    でも絶対Mちゃん悪意あったなーw次が楽しみだー

    • マイコ より:

      Mちゃんはある意味敏腕マネージャーだからなー(ฅ¯ω¯ฅ )笑

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