♡)はぁ……
折角のリフレッシュ企画だったのに
私の頭の中はモヤモヤモヤ……
「EXILEだって絶対遊んでるでしょーー」
「現地妻がいて当たり前ですよ。」
♡)……
EXILEって…誰なんだろう…
みんな良い人なのに…
一部の人なのかな…
それとも全員なのかな…
「相手がいても現地妻は別だね。」
♡)……
彼女がいても遊ぶの?
それって浮気だよね?
LDHはあんなに真面目なんだもん。
浮気なんかしないよ。
そんなのきっと
ただの噂だもん!!!
彼女がいる人はちゃんと
彼女を大事にしてるはず!!
私は信じる!!!!
「まぁ女が勝手に
寄ってきそうですもんねぇ…」
「スポーツ選手もみーんないるし。」
♡)……
うわーーん!!
もうやだっっ!!!!
♡)にゃんこーー!!!!
ぎゅむっ!!!
♡)…っ
こんなモヤモヤ…
早く吹き飛ばしてほしい。
臣くんに聞いたら絶対
違うって言ってくれるもん!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
臣)ただいまーーー
♡)おかえりなさいっ!!!
パタパタパタッ!!!
臣)たーだいま♡
♡)おかえり…なさい。
臣)風呂あるー??
♡)うんっ
臣)じゃあ入ってくるーー
♡)……
臣)??
♡)……
臣)一緒に入る?w
♡)あ、ううん!
臣)……
なんだ?
なんか元気ない??
風呂から上がって
水を一杯飲み干すと
♡はソファーでにゃんこを抱きしめながら
ぼけーっとしてる。
臣)なんか飲むー?
♡)あ、ううん、大丈夫。
臣)……
俺は♡の隣に座った。
臣)今日、どうだった?
♡)え?
臣)なんだっけ、贅沢女子会だっけ?
♡)あ…、うん。
臣)……
♡)スパ…行ってきたよ。
臣)そっか。
の、割に元気ねぇな…
どうした??
♡)臣くんは…今日は…撮影だっけ。
臣)うん、TAKAHIROさんと。
めっちゃ楽しかった♪
♡)そっか…
臣)うん。
♡)……
臣)……
どうしたんだ??
なでなで…
♡の頭を撫でると
♡が俺の目をじっと見つめた。
♡)臣くん…
臣)ん?
♡)……
臣)……
♡)……
臣)どうした??
♡)……
臣)……
♡がにゃんこを膝から降ろした。
♡)あのね…、
臣)うん。
♡)EXILEって…現地妻がいるの?
臣)……
♡)……
臣)は?!!!
♡)……
いきなりの質問にびっくりした。
でも…
♡の顔は真剣で…
臣)どうした?急にw
♡)…いるの?
臣)「現地妻」って…ww
♡)いるの?
臣)……
♡)……
臣)うーん…聞かない方がいいと思うけどw
♡)えっ…
臣)……
♡)いるって…こと?
臣)……
なんて答えたらいいんだ?
♡)やっぱり…いるんだ…
臣)……うーーん…w
♡)みんな…いるの?
臣)え?
♡)EXILE…みんな…
臣)…みんなっつーか…
地方行ったら遊ぶのなんて
もう当たり前だしなーー
臣)どうだろね。
♡)……
俺の曖昧な返事に♡が俯いた。
臣)急になんだよw
♡)…っ
頭を撫でようとすると
♡が顔を上げた。
♡)三代目は?
臣)えっ?
♡)三代目は…いないよね?
臣)……
♡)……
臣)……
気まずい空気…
♡が真剣に聞いてるのはわかるから
笑ってごまかせる雰囲気でも
流せる雰囲気でもないし…
♡)いるの?
臣)…っ
♡)三代目もいるの??
臣)……
ぽんっ
臣)昔の話だよ?w
♡)……っ
……ぱしっ
俺がそう答えた瞬間
♡の頭に置いた手を、振り払われた。
臣)え……
♡)昔は…そういうことしてたの?
臣)……
♡)三代目…みんな?
臣)……
昔はっつーか…
今もみんなしてるけど…
♡)臣くんも…してたの…?
臣)……
♡)……
臣)昔だよ?
お前と付き合う前。
♡)…っ
嘘をついても見破られそうで
正直に話したけど
一気に潤んでいく♡の瞳を見て
一瞬で後悔した。
♡)色んなところで…
そーゆーこと…してたの…?
臣)…っ
♡)好きでも…ない人と…
臣)……
♡)……
臣)……
答えられずにいる俺に、♡が口を開いた。
♡)好きだったの?
臣)は?
♡)……
臣)……
どう答えるのが正解かわからないし
思考回路を鈍らせるような重たい空気。
嘘を考える余裕もなくて
俺はまた馬鹿みたいに正直に答えるしか
出来なくて…
臣)好きじゃないよ。
♡)……
臣)好きなわけねぇじゃん。
♡)…っ
ああ、この回答は間違いだった。
♡の顔を見ればわかる。
俺を見る瞳に
軽蔑の色が滲んでく…
♡)じゃあ好きじゃない人と
平気でそういうこと…してたの?
臣)……
♡)……
臣)……
♡)どうして…?
臣)……
どうしてって…
「男だから」とか
「ただの性欲処理」だとか
そんな理由が今この場で
通用するわけないことくらいはわかる。
臣)……
何も答えられない。
臣)……
♡)ファンの子たちが…
臣)…っ
♡)一生懸命お金ためて休み取って
地方に遠征して…
三代目を観に行ってる夜に
臣)……
♡)みんなは好きでもない女の人と
そういうことしてるの?
臣)……
♡)……
臣)そう並列されると…
俺らすげぇクズみたいじゃんw
♡)……
その通りだと言いたそうな無言の沈黙。
♡)ファンの前で
愛とか夢を伝えてる日に
見えないところではそんなことしてるの?
臣)……
なんかもう…
どんどん取り返しがつかなそうな
気配を感じて…
臣)今はしてないよ?
昔だよ?昔!
お前と付き合う前!!
これが今の俺に出来る
精一杯の言い訳。
臣)今はほんとにしてない!!
お前と付き合ってからそんなこと
一切してない!!
♡)……
♡の表情は変わらなくて
必死な言い訳も一切通じなくて
もどかしさが募る。
こんなにお前が好きで
今はこんなにお前のこと大事にしてて
なのに過去の話で
お前にそんな顔させてんのが
なんか…やるせなくて
臣)付き合う前の話だって。
もう昔の話なんだからいいじゃん。
俺の馬鹿な一言に
♡が冷たく口を開いた。
♡)付き合ってない時なら
何してもいいみたいな考え方、
私、嫌い。
臣)…っ
そうだった。
♡はそういう考え方だった。
臣)……
♡)……
どうしよう…
重たい空気にどんどん飲み込まれるみたいで
何も言えずにいると
ぽたっ
臣)…っ
ぽた…ぽた…っ
♡の涙がこぼれた。
臣)…泣くなよ……
ぱしっっ!!
臣)…っ
触るなと言うように
手をまた振り払われた。
♡)最低……
臣)…っ
ーーバタン。
…
……
臣)……
♡は自分の部屋にこもって
その夜は出てこなかった。
臣)……
♡の部屋に行って
何か言い訳した方がいいのかもしれない。
謝った方がいいのかもしれない。
でも…
どれも正解とは違う気がして
どうしていいのかわからない俺は
そのまま一人で
広いベッドに身を投げた。
臣)……
♡の涙が頭から離れない…
どうしよう…
どうしよう…
こんなこと初めてだから
どうしていいのかわからなくて…
「最低」
♡は怒ってるんだろうか…
臣)……
どうして俺…
最初に聞かれた時…
あんな気楽に答えたんだろう。
♡の真剣な表情を見れば
笑って済む話じゃないってわかったはずなのに
♡がそういうのを何より嫌うのは
わかってたはずなのに…
じゃあ嘘をつけば…良かったんだろうか。
三代目はそんなことしてない、
俺はそんなこと…したことないって…
臣)……
それも…違う気がする。
いや、でも…
♡にとってはそれが正解だったのかな…
もうわからない。
あんな気楽に答えたのは
無意識に心のどこかで
昔の話だから…
今はこんなに想い合ってるんだから
大したことじゃないって
そんな風に考えた俺の甘さだ。
俺は知らないうちに
♡の気持ちに甘えてたんだろうか…
慣れてたんだろうか…
ちょっとやそっとじゃ
♡の俺への気持ちは…変わらないって…
だとしたら本当に最低だ。
臣)……
一緒に住む時…
風邪ひいた時とかに
俺にうつしたくないから
別々で寝れるように
自分のベッドも残しておくって
そう言ってた。
でも…別々に寝る日なんて一度もなくて
毎日一緒に寝てたから…
今日は、初めて別々に寝る夜。
臣)……
どうしたら良かったのか
いくら考えても正解が見つからなくて
正解が見つかったところで
もう手遅れで
♡に言われた「最低」っていう言葉と
あの涙だけが…
ずっと頭の中を
ぐるぐると駆け巡ってる……
ーendー
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自らここに来てしまいズーンな気持ち(>_<。)笑 けど今幸せな二人だからまた読める気がする
ここは読み返しの常連さんたちも避けて通る人が多いのに…勇者だね(ฅ¯ω¯ฅ )笑