♧)!!!?
朝目が覚めると、
私の腕は隆二くんの身体を
ぎゅっと抱きしめてて…
びっくりして、固まった。
これ…ほんとに隆二くんだよね…?
匂いも温度も隆二くんなんだけど…
少し不安になってそーっと見上げると
いつものお髭が見えて。
♧)……///
私…、
昨日は隆二くんの枕を
ぎゅってして眠ったはずなのに…
いつの間にか本物に代わってたみたい。
ドキン…、ドキン…///
……隆二くんが帰ってきたんだ。
そう思うとすごく嬉しくて…
でも、抱きついてるのが恥ずかしくなって。
腕をそっと外して
起こさないように離れようとすると…
……グイッ
♧)わっ…///
大きな手に掴まれて
私の腕はまた、隆二くんの身体に回された。
♧)隆二くん…?起きてる…の?///
そーっと見上げると
ゆっくり開いた瞳が、優しくフッと笑った。
隆)おはよ…。
♧)////
二日ぶりのこの笑顔は…
なんだかすごくずるいな…。
♧)お、おはよ…///
返事を返して、また離れようとしたけど…
グイッ。
♧)…っ
また手を引かれて。
…なんか…抱きしめさせられてる///
♧)えっと…あの…///
隆)言っとくけど今日は俺じゃないからね。
♧)え…?
隆)抱きしめたの。
♧)……
え?
隆)♧から抱きついてきたもん。
♧)……えっ…
隆)昨日…。
俺に…ぎゅーーーって。
♧)…っ
……うそっ
ほんとに…?!///
♧)ご、ごめんね…?!///
慌てて離れようとしたけど…
またグイッと手を引かれて…
隆)いーのっ!
♧)////
ぎゅってしてていいよ、って言うみたいに…
自分の身体に私の手を回す隆二くん。
隆)……ただいま。
♧)…っ
その優しい囁きに、
なんだか胸があたたかくなって…
♧)おかえり…なさい…っ
私はそのまま隆二くんの胸に、頬を寄せた。
隆二くんがいなくて
すごく寂しかったけど…
その分、帰ってきた時に
こんなに嬉しい気持ちになるんだ。
会えない寂しさも…
一緒にいられる嬉しさも…
一人で暮らしてたら、
どっちも知ることのなかった気持ち。
私…
このお家に来てから
いろんな初めてを経験してる気がする。
……ううん。
ここに来てからじゃなくて…
隆二くんと出逢ってから、ずっと…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今日はミーティングがあるから
ご飯用意しておくから後で食べてねなんて
言われて。
そんなの寂しいから、
俺も♧に合わせてベッドから出て、
一緒に朝ごはんを食べた。
だって…
一緒に食べたいもん。
隆)……へへへ、美味しい♡
♧)よかった…♡
ほら。
こうして笑ってくれる♧が
向かいにいるのといないのとじゃ
ご飯の美味しさだって、全然違う。
♧)今日はどんなお仕事なのー?
隆)今日はねー、日曜のリハだよ。
♧)そっか。
もう明後日に迫ってるソロLIVE。
隆)家族もみんな観に来る予定。
♧)そうなの?!
隆)うん。LINE来てた。
楽しみにしてるーって。
♧)わぁ!そっか、そうだよね。
初めてのソロLIVEだもんね。
隆)うん。
♧)私も本当に楽しみ♡
♧がふにゃんと可愛く笑うから
なんだか心が和む。
♧)何着て行ったらいいのかなぁ…
隆)え?
♧)みんなどんな服で来るの?
隆)別になんでも大丈夫だよw
♧)そうなの?
隆)うん。
……あ、そういえば。
「帰ったら隆二の服着て待ってんでしょ?w
隆二の服着たがってたらしーから♪」
臣がよくわかんないこと言ってたな。
隆)ねぇ。
♧)え?
隆)俺の服、着たいの?
♧)……えっ!!
俺の言葉に、♧は目をまん丸くして…
♧)////
ほっぺを真っ赤に染めて、小さく呟いた。
♧)そういえば隆二くんは
エスパーだったんだ…///
隆)……???
全く意味がわからない。
隆)着たいの??
♧)////
俺、♧のテイスト、結構好きなんだけど…
でも…
イメチェンしてみたくなったのかな?
隆)別に好きなの着ていいよ。
♧)えっ!!
隆)俺の服。
♧)…っ
あまりにゴリゴリ系になられたら
ちょっと困るけど…
たまにイメチェン程度に着るくらいなら。
♧)着ても…いいの…?///
隆)うん。
♧)…気持ち悪く…ない?///
隆)え??
気持ち悪いって…何?!!
隆)何に使うの!!??
なんかすげぇ方向性を目指してるとか?!
♧)何にって…えっと…
悪用は…しないけど…///
隆)……
なんか少し心配になってきた。
もし♧が変な路線に走っちゃったら
俺が軌道修正しよう、うん。
だって…
♧に似合いそうな服も
たくさんプレゼントする予定だしっ。
隆)いいよ、好きなの着て。
俺がそう言うと、
♧は嬉しそうにはにかんで、
「ありがとう」って笑った。
それから二日後。
いよいよ迎えた、ソロLIVE当日。
♧のことは健ちゃんに頼んだ。
臣と♡ちゃんも一緒に来るみたいだし
大丈夫かなって。
終わったら家族で久々に
ご飯でも食べに行こうかって話になってるから
一緒に行く?って聞いたけど…
「えええっ!私はいいよ!
家族水入らずで行ってきて!」
♧はびっくりしたようにそう言った。
隆)……
まぁ…
まだ彼女じゃないし…
なんて紹介していいのか微妙だけど…
でも会わせたかったな。
S)いや〜〜楽しみだな〜〜〜w
リハを終えると
SHOKICHIさんがニコニコ笑って
俺の背中を叩いてきた。
S)トリなんてすごいね、隆二。
隆)いや、ほんとヤバイっすw
プレッシャー半端ないっす。
S)だよねw
SHOKICHIさんがサプライズゲストで
一曲だけコラボしてくれるから心強いけど…
それ以外は一人なわけで。
しかも今日は
♧が初めて俺のLIVEを見てくれる日。
絶対カッコイイところ見せたい!!
隆)っしゃーーー!!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ドキドキしながら
一人、会場に向かうと
健ちゃんが裏口まで迎えに来てくれた。
♧)健ちゃん、どうしよう!
健)何が?
♧)口から心臓が出そうだよ!
健)なんでやねん!それは隆二やろw
♧)…っ
そっか…
隆二くんも今頃緊張してるのかな?
でも…
私も初めて見るLIVEに
ずっと心臓がドキドキで…
♡)あ、♧さん来たぁーー♡
私を見つけて駆け寄ってきてくれた
♡ちゃんの可愛い笑顔に、
少しだけ心が安らいだ。
数)初めまして。
片)初めまして。
♧)えっ…
この男の子たちは…誰?!
臣)GENERATIONSってわかります?
私がオロオロしてると
臣くんが声をかけてくれて…
♧)じぇねれーしょんず…?
臣)そう。そのヴォーカル。
数)数原龍友です。
片)片寄涼太です。
すごく丁寧に挨拶してくれたけど
全然わからなくて…
♧)ごめんなさい!
私、トレンディーなことわからなくて…
私が慌ててそう言うと、
健)ぶっっww
トレンディーて!w
横で健ちゃんが吹き出した。
臣)こちら♧さん。
隆二の彼女。
数)そうなんですね!
片)よろしくお願いします。
♧)!!!!
か、か、彼女?!!
その紹介にびっくりして臣くんを見ると
ニヤッと笑ってて…
♧)////
違いますとも言えずに、
私はそのままみんなの後ろをついていった。
臣)ファンから見えるから後ろ座って。
♡)はい!
♧)……
関係者席なのかな?
臣くんたちは前に4人並んで座って、
私と♡ちゃんはそこから離れた後ろの方に
こっそりと座った。
トップバッターは平井堅で…
歌声がすごく柔らかくて素敵だなぁ…って
酔いしれて。
♡ちゃんは大原櫻子ちゃんが大好きみたいで
「可愛いっ♡」って喜んでた。
加藤ミリヤの歌声はすごく切なくて、綺麗で。
どのアーティストも
生で聴くとすごいなぁって思ってたら、
あっという間に来た、隆二くんの出番。
「キャアァァァァァァ!!♡♡」
♧)…っ
まだ本人が出てきてないのに、
会場は割れんばかりの歓声で…
ここの人たち、みんなが
隆二くんのファンなの?!
って驚くくらい。
真っ白な衣装に身を包んだ隆二くんが現れると
また歓声が巻き起こって…
私は隆二くんの姿に
見惚れっぱなしだった。
ピアノのバラードもすごく素敵で…
EXILEの人とのコラボもすごく楽しそうで…
最後の『All LOVE』は
聴いてて涙が勝手に溢れてきた。
♧)…っ
隆二くんのあたたかい歌声が
会場中に優しく広がっていくようで…
隆二くんって
本当にすごい人なんだって…
改めて肌で感じた。
……
…
♡)はぁ…素敵だったなぁ♡
健)♧ちゃん泣きすぎやんw
臣)ははははw
♧)……
LIVEが終わってからも…
なかなか余韻が消えなくて。
健)ほなカンパーイ!♪
4人で飲みに来てグラスを合わせたけど
私の頭の中はさっきの隆二くんでいっぱい。
臣)なんかまだポーッとしてる、♧さんw
♧)……はっ。
目の前では
臣くんと♡ちゃんがニコニコ笑ってて。
♧)なんか…
初めて生で観たから…///
私がそう言うと、
隣に座ってる健ちゃんが顔を覗いてきて…
健)惚れ直したー?w
からかうようにニヤッと笑った。
♧)////
その質問はスルーして、
私はまたグラスを一口。
健)でもすごいやんなー、隆二。
一人だけ尺長かったし。
♡)みんな4曲なのに6曲歌ってたね!
臣)まぁトリだしね〜〜
♡)トリなのもすごいっ!
健)うんうん。
♡)カッコ良かったなぁ〜♡
臣)カッコ良かったね〜〜
健)惚れ直したー?w
健ちゃんがまた私の顔を覗いてきたから
私は健ちゃんの膝をバシッと叩いた。
健)顔に書いてんで。
♧)何が?!///
健)隆二くんカッコ良かった〜♡
隆二くん好き〜♡
って。
♧)かっ、書いてないもんっ!///
恥ずかしくて思わず否定したけど…
臣)好きじゃないんすか?
向かいから真顔で聞かれて…
♧)////
何も言えなくなった。
健)どうなん、その後の同棲生活は。
♧)……///
健)はよ付き合うたらええのにw
むーこと同じこと言う健ちゃん。
♧)だって…
健)ん?
まだ自信がないし…
正直よくわからないんだもん…。
♧)付き合うって…
どうしたら…いいの…?
健)そんなん好きやって言うたらええやんw
臣)えーー
♧さんから言うの?w
健)どっちからでもええやん。
両想いなんやったら。
♡)ドキドキ…///
臣)そんなん隆二ウハウハじゃん。
健)あかんのかい。
臣)なんかもっと苦労させたい。
健)なんでや!w
…あ、お前自分が苦労したからか。
臣)えっ
健)散々♡ちゃんに振り回されたもんなぁ〜w
臣)その話はいいから…///
臣くんは少し照れたように頬杖をついた。
♧)……
私が好きって言ったら…
何か変わるのかな…?
♧)どんな風に…なるのかな…
健)んー?
♧)付き…合ったら…
健)……
誰とも付き合ったことない私は
何もイメージできなくて…。
♧)何をしたらいいのかとか…
そういうの…わからなくて…
今日改めて隆二くんのすごさを
目の当たりにしたから…
余計に自信がなくなっちゃった。
臣)別に何もしなくていいよね。
健)うん。
♧)え…?
臣)側にいてくれるだけでいいと思う。
♧)……
臣)別に何かしてほしいから
付き合うわけじゃないし…
♧)……
臣)好きな人は側にいてくれるだけで
力になるから。
臣くんが穏やかな表情でそう言ってくれた。
♡)隣で笑っててくれるだけで幸せだもん♡
♧)……
隆二くんが笑ってくれるだけで…
確かに私は毎日幸せで…
♡)初めてのこととか
わからないことがあっても…
何が普通とか、そういうのはないし
人それぞれなんだよって。
私も臣くんに教えてもらったから…
♧)……
♡)二人で一緒に作っていけばいいんだよね?
臣)うん。
♡)えへへ♡
そう言って笑う♡ちゃんは
やっぱり幸せそう。
♧)……
二人で…一緒に…、か。
私も…
そんな風になれるのかな…。
「好きな人は側にいてくれるだけで
力になるから。」
隆二くんにとって…
そんな存在に…なれるのかな…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
LIVEも無事終わって
緊張の糸も一気に解けて。
久しぶりに家族で飯を食って
いろいろ話した。
妹)お兄ちゃんのピアノ
めっちゃ緊張したーーw
兄)あれ、見てる方が緊張するよなw
隆)いや、一番緊張してんの俺だから!w
ほんとドキドキだったんだから。
母)平井堅さん素敵だったわーー♡
妹)ミリヤちゃんも良かったー♡
父)あんな中で隆二がトリとか…
兄)すげーな。
隆)…なんか…すいません///
俺だって俺でいいのかなって
恐縮だったんだけど…
兄)SHOKICHIくん出てきた時
あからさまにほっとしてたしょw
隆)いやーほんと安心したw
いつも7人だから…
一人ってこんな心細いんだなって。
妹)でもカッコ良かったよ、お兄ちゃん。
隆)……ありがと///
緊張はしたけど、やっぱり楽しかったし…
いつかソロでツアーするのが夢だって話したら
家族はみんな頑張れって応援してくれた。
隆)今日はありがとね。
母)たまには帰ってきなさいよー
隆)うん。
母)彼女連れてきてもいいんだからね。
隆)あっ、うん、そのうち連れてく。
皆)彼女できたの?!
俺の言葉に、ハモる家族。
仲良しかよ。
隆)いや、えっと…出来たら。
兄)なんだよ。架空の話かよw
妹)がっかり。
父)変な女に騙されるなよ。
母)ちゃんとまともな子にしてね。
隆)……はいはいw
俺って信用ないのかな…。
まぁ仕事が仕事だし仕方ないか。
早く♧を紹介したいな、なんて
まだ付き合ってもないくせに
また頭の中で一人暴走して。
だって♧はあんなに良い子だし。
絶対みんな気に入ると思う。
あの独特の…
癒し系なふにゃんとした笑顔で
絶対みんな和むと思うんだよなー
健)お、来た来た。
臣)おつかれ。
家族と解散して、
♧がまだ健ちゃん達といるって言うから
迎えに来た。
♧)隆二くんお疲れさま。
隆)うん。どうだった?
♧)え?
隆)LIVE。
♧の感想が気になって早速聞いちゃった。
♧)えっと…
健)カッコ良かったよーー♡♡
隆)えっ
健)惚れ直しちゃったーー♡♡
酔っ払って代わりに答える健ちゃんは
♧にバシバシ叩かれてる。
健)なんやねん!間違ってへんやろ!
ボロボロ泣いとったくせに!
♧)健ちゃん!///
隆)…っ
♧…、泣いてたの…?
……てゆーか。
あれ?
隆)なんか顔赤くない?
♧)えっ…
隆)酒飲んだの?
♧)うん。
隆)はー??何杯飲んだの!!
♧)ええと…3杯…。
隆)そんなに?!!
外で飲むの禁止って言ったじゃん!
♧)えっ…
そうだっけ、みたいな顔してる。
健)俺らしかおらんねんからええやんw
隆)だめっ!
臣)隆二ってそんな過保護だっけ…w
隆)…っ
お前には言われたくないぞ、オイ。
健)まぁ…もうええ時間やし
うるさいおっさんも来たし
そろそろ帰ろかーー
隆)誰がおっさんだよw
♡)ほんとだ、もうこんな時間だー。
臣)よし、帰ろ帰ろーー。
結局そのまま
みんなバラバラにタクシーに乗って。
俺は車の中でずっと♧の手を握ってた。
♧)隆二くん怒ってるの…?
隆)んーー……。
怒ってはいないけど…
♧)外で飲むの…ダメなの…?
隆)そう言ったじゃん。
♧)この間むーこと飲んできた時は
何も言わなかったのに…
隆)むーちゃんは女の子でしょ。
♧)……
隆)男がいたらダメ。
♧)…健ちゃんとかでも?
隆)ダメ。
俺がいる時以外、ダメ。
♧)……
だって…
「…ね、……し…て?///」
酔っ払ったら…
あんなに可愛くなって誘惑してくるんだから
そんなん俺以外の男にしちゃったら
どーすんの!!
隆)♧は前科があるからダメ。
♧)前科???
隆)酔っ払ったらキスしてって言うから。
♧)!!??///
俺の言葉に♧は目を丸くして
恥ずかしそうに俯いた。
♧)そんなの…言わないもん…///
隆)覚えてないくせに。
♧)……覚えて…ないけど…
隆)……
♧)隆二くん以外の人に…
…言わない…もん…///
隆)え…?
そう言われて隣を見れば
♧は俯いたまま、
俺の手をキュッと握り返した。
隆)……///
俺以外の人には言わないって…
何それ。
じゃあ…
♧は覚えてないけど…
無意識だったけど…
俺だからキスしてって言ったってこと?
隆)////
そんな可愛くてずるい言い訳に
もう何も言えなくなって。
……
…
家に帰ってくると
「すぐにお風呂入れてくるね!」
なんて、風呂場に走ろうとする♧。
その腕を掴んで、引き止めて、
ぎゅむっと、腕の中に閉じ込めた。
♧)どうしたの??///
隆)お風呂なんか後でいいから。
♧)え…?
隆)先にこっち。
♧)…っ
……早く、こうしたかった。
♧)これ…なぁに…?///
隆)ただいまのぎゅー。
いつもしてるじゃん。
♧)……そう…だけど……
一緒に帰ってきた日も…するの?///
隆)そうだよ。
♧)////
ほんとは別に理由なんてなんでも良くて。
ただ、♧を抱きしめたいだけ。
隆)今日…来てくれてありがとう。
♧)ううん!呼んでくれてありがとう!
隆)……LIVE、どうだった?
さっきはちゃんと聞けなかったから
もう一回聞いてみた。
♧)すごく感動したよーーー///
隆二くん、素敵だった!!
隆)……ほんと?
♧)うんっ!!
なんか…もう…ほんとにすごくて…
会場中が隆二くんの癒しオーラで
包まれてたよ!!
隆)……
癒しオーラ??
♧)隆二くんの声は
すごく優しくてあたたかくて…
あ、歌によっては
色っぽくて深みがあったりもするし…
とにかくね、すごいの!魔法みたい!
隆)…っ
♧)本当に感動したのっ♡
そう言って笑ってくれる♧は
俺にとってはやっぱり天使みたいで。
俺の歌がちゃんと
♧にも届いてたんだって思うと、
それも嬉しくて。
隆)へへへ…///
思わずニヤけて、♧のほっぺを撫でた。
♧)隆二くんは本当にすごい人なんだぁって
改めて思ったよ。
隆)……俺、別に何もすごくなんかないよ。
♧)え…?
隆)……
だって。
好きな子にこうして触れてるだけで
勝手にニヤニヤしちゃうような
ただの男だもん。
♧)三代目のLIVEもすごく楽しみだよ♡
隆)……
♧がそう言ってくれるだけで
すっげぇやる気が湧いてくる、単純な俺。
……なでなで。
♧)……///
ほっぺを撫でてると、
♧が照れたように俺を見上げてくるのが
可愛い。
……なでなで。
隆)…っ
今度は♧が俺の頬に手を伸ばして
なでなでしてきた。
隆)何…してんの…?//
♧)隆二くんの…真似…//
この間と同じ返事。
俺の真似するの…好きだよね?
隆)……///
♧)……///
俺たち…何してんだろ。
なんかまた愛しくなってきた。
どうしよう。
隆)……ねぇ。
撫でてた右手をピタッと止めて、
♧の頬をそのまま包んだ。
トクン…
トクン…
酒が入ってるせいか
♧の頬は少し熱くて…
目を潤ませながら俺を見つめてくるから
キスしたくて、たまらない。
隆)……キス……
♧)…っ
……赤い唇をそっとなぞると、
♧がピクンと反応した。
隆)…して…ほしい…?
♧)?!!///
したいのは自分のくせに、
変な聞き方しちゃった。
……でも、したい。
あの日ほど酔ってないってわかってるけど…
また可愛くおねだりしてくんないかな、なんて
そんなこと思って…
隆)……
少し腰をかがめて…
ゆっくり距離を縮めて…
唇が数センチまで近付いたら…
……ぽすっ!!
隆)…っ
♧が俺の首に顔を押し当ててきた。
♧)……キス…するの…?///
隆)……うん。
♧)////
隆)……ダメ…?
♧)…口に…するの…?///
隆)うん…。
俺の服をぎゅっと握ってる♧の手から
緊張が伝わってきて…
なんか可愛い。
隆)口じゃなかったら…いい…?
♧)…っ///
だっておでこには毎朝してるし。
ほっぺにだって何度もしてるし。
隆)……
♧の身体をキスできる距離まで離すと、
真っ赤になって俯いてるから…
俺はそのまま、
♧のおでこにチュッとキスを落とした。
♧)////
そのまま、ほっぺにも。
チュッ。
♧)////
その都度、反応を伺うけど
♧は固まってて。
だからそのまま、あごに手を添えて
こっちを向かせた。
……チュッ。
♧)!!!!
前みたいなチューしたら
俺だって爆発するから。
おでこやほっぺにしたくらいの
可愛いキスで、唇に触れた。
♧)////
♧の顔はみるみる赤くなって…
可愛いタレ目は泣きそうに潤んでる。
隆)……はぁ///
……ぎゅ…、っ
ほんとはもっとキスしたい気持ちを
必死に抑えて、
俺はもう一度、♧を抱きしめた。
♧)……おふっ、お風呂…っ
入れてくる!///
隆)…っ
♧は俺をグイッと押しのけて
真っ赤な顔で風呂場に走って行った。
隆)あーー……、、
またやっちゃった、俺。
暴走しちゃった。
でも……
唇…柔らかかったなぁ…///
隆)……はぁ、///
こんなんじゃダメだ。
しっかりしろ、俺!!
告白する日まで暴走禁止!!!
そう決意を改めて、
ソファーに寝転がった。
ーendー
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いつも楽しみに読んでます♡
臣くんと♡ちゃんのストーリーも、今市くんとか岩ちゃんのも大好きです♡
臣くん♡ちゃんの、結婚とか、子供生まれて幸せな家庭♥️みたいなのも見たいです♥️
これからも楽しみにしてます♥️
いつもありがとうございます(❁´ω`❁)♡
はるか遠い未来になりそうですが、そこまで書けたらいいなぁ♡
臣くんカップルは
♧ちゃんに敬語なんですね♬
ふふふ(ฅ¯ω¯ฅ )お察しあれ♡
唇を指でなぞるなんて\(//∇//)\
もうエロスでしかないよーー
隆二のだだ漏れエロスを想像しただけで心臓がバクバク(((o(*゚▽゚*)o)))♡
暴走最高!!!
だだ漏れエロス…!。゚(゚^∀^゚)゚。www
まだまだ暴走しまっせ〜(ฅ¯ω¯ฅ )にひひ
ヾ(>y<;)ノうわぁぁ!もどかしい!もどかしすぎてムズムズしてきた笑笑
そして画質が最高すぎる♡早くくっつけー๛ก(ー̀ωー́ก)!
くっつけビーム、キャッチ!!(((○~Σ\(▽≦*\)