[176]愛しい笑顔(隆二&♧Side)

スポンサーリンク
スポンサーリンク

最後の『R.Y.U.S.E.I.』を
パフォーマンスし終えて、楽屋に戻ると…
 
♧は♡ちゃんと
すごく楽しそうに盛り上がってた。
 
 
♧♡)あ、おかえりなさい♡
 
 
俺たちに気付いてハモった二人が可愛くて
思わずニヤけると、
隣で臣も同じ顔をしてた。
 
 
臣)帰るぞーーーー♡
♡)わわっ、重たーーいっ
隆)……
 
 
早速イチャつきやがって…
 
 
N)あれ?衣装なくね!?
直)あっちの楽屋かも!
岩)行ってきまーす!
 
 
まだEXILEの最後の出番が残ってる3人は
バタバタと控え室を出て行った。
 
 
臣)帰ろ♡
♡)え、まだ終わってないよ?
臣)俺ら終わったもん。
♡)最後まで見ないの?
臣)見たいの?
♡)EXILEは見たい。
臣)……
 
 
あ、臣が拗ねた。
 
どうせ早く帰って
イチャイチャしたいだけだろ。
 
 
♧)EXILEまだだよね?
  私お手洗い行ってくるねーー
隆)場所わかる?大丈夫?
♧)うんっ
 
 
♧が楽屋を出て行くと…
 
 
♡)隆二くんっ!!
 
 
♡ちゃんがいきなりこっちを見た。
 
 
隆)どうしたの?
♡)大変なのっ!
隆)へ?
♡)♧さんとさっき話しててねっ
隆)…っ
 
 
何?!
なんかあったの!?
 
 
♡)隆二くん、♧さんの誕生日、知ってる?!
隆)えっ…
 
 
誕生日??
 
 
隆)…知らない。
♡)やっぱり!!
 
 
え、え、何…?
 
 
♡)あのね、あのね、9月2日だったの!!
隆)……
皆)えええ!!!
 
 
俺が理解するより先に
みんなが叫んだ。
 
 
健)隆二と一緒やん!
E)すごい!!
臣)マジか…
 
 
え、え、ほんとに…?
 
 
隆)ほんとに…9月2日…?
♡)うんっ!そう言ってたよ!
隆)…っ
 
 
どうしよう…
これって…すごくない?!
 
 
♡)それでね、隆二くんの誕生日は
  まだ知らなそうだったから…
  うずうずしたけど言わないでおいたよ!
隆)…っ
健)おおお〜〜
E)もうこれサプライズ決定じゃない?
健)男の見せどころやんな〜♪
隆)…っ
 
 
え、え、どうしよう!
ほんとに…?!
 
 
隆)誕生日一緒って…
  なんか運命みたいじゃない?///
 
 
嬉しすぎて…
ニヤけそうなのを必死に堪えながら
思わず隣の臣を叩くと、
 
 
臣)は?
 
 
すげぇ冷たい返事。
 
 
隆)だから…っ
  誕生日一緒って…すごくない!?///
 
 
もうこんなの…運命だとしか…
 
 
臣)別に運命でもなんでもねぇじゃん。
隆)……は?
臣)ただ生まれた日が一緒なだけだろ。
隆)…っ
健)いや、十分すごいやんw
E)そうだよ!誕生日だよ?!
臣)誕生日一緒だからって何になんの。
隆)…っ
 
 
なんでいきなり機嫌悪いわけ。
 
 
臣)別に大したことじゃねーだろ。
  コーヒー買ってくる。
 
 
そう言い捨てて臣は楽屋を出て行った。
 
 
健)何やねんあいつ。
E)早く帰りたくてイライラしてんのかな?
隆)……
♡)ね、ね、何かサプライズするのー?♡
隆)…っ
 
 
♡ちゃんはお構いなしにるんるんモードだ。
 
 
♡)誕生日一緒ってなんだか嬉しいよねっ♡
隆)うん…、めっちゃ嬉しい…///
♡)私もねっ、誕生日同じ人がいるんだけど…
隆)えっ!そうなの!?
♡)うんっ♡
健)誰?
♡)えっとね、幼馴染の男の子♡
  昔は毎年一緒にお祝いしてたの♡
隆)…っ
健)…今でも…仲良いん?
♡)私の大事な人だよー♡
健)……
隆)……
 
 
その言葉で、全員理解した。
臣が不機嫌になった理由。
 
 
♡)だって、
  生まれてきてくれてありがとうって
  同じ日にお祝いできるのって
  すごく嬉しいよね♡
隆)ああ…、ええと…うん。
 
 
それは臣が帰ってきたら
もう言わない方が…
 
 
ガチャッ。
 
 
扉が開いた音にドキッと振り返ると、
帰ってきたのは♧だった。
 
 
隆(♡ちゃん、教えてくれてありがと!)
♡(うん!)
 
 
小声でお礼を伝えて。
 
 
頭の中は、誕生日どうしようってことで
もういっぱい。
 
 
だって…
 
だって…
 
 
誕生日一緒とか、嬉しいじゃん!///
 
臣には悪いけど…
俺は運命感じるし。
 
 
誕生日まであと1ヶ月。
どうしよう。何あげよう。
どんなサプライズしよう。
 
それまでには新居も見つけて
♧の部屋を用意してあげて…
 
 
隆)……///
 
 
むふふ…///
どうしよう、楽しみになってきた。
 
 
♧)どうしたの…?
隆)え?!
♧)なんか隆二くん…ニヤニヤしてる…
隆)……///
 
 
顔に出ちゃってた?
 
 
隆)ニヤニヤじゃなくてニコニコ!
♧)あ、そうなの?
隆)ニヤニヤだったら俺変態みたいじゃん!
健)お前は変態やろ。
隆)はぁ!?
健)ドスケベのむっつりや。
隆)なんで!!
 
 
♧の前で変なこと言うなよ!!
 
 
♧)そう…なの…?///
隆)違うから!!w
 
 
ほらーもう!
♧はなんでも信じちゃうんだから。
 
 
隆)ドスケベのむっつりは臣でしょ。
臣)は?
 
 
げ!!戻ってきてた!!
 
 
臣)誰がむっつりだこの野郎。
 
 
やべっ、余計機嫌悪くなる!
 
 
臣)俺はオープンなエロだ!
健)ぶっww
♡)なんの宣言なの…///
臣)いや、だって…
  むっつりってなんか変態感強いじゃん。
健)オープンだとしてもお前は変態やで。
臣)なんでだよ!!
隆)あはははw
臣)俺、変態じゃないよね?
  ノーマルだよね?
♡)なんで私に聞くのっ///
臣)お前以外誰に聞くんだよ…
♡)知らないっ!///
E)♡ちゃん顔赤い…w
健)臣が変態な証拠や。
臣)だから変態じゃねぇって!!
 
 
そんなアホなやりとりに、
♧は俺をじーっと見てて…
 
 
隆)……俺も変態じゃないからね?
 
 
少し焦ってそう言うと、
 
 
♧)……(こくん)///
 
 
♧は何も言わずに頷いた。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
それからEXILEの出番まで
みんなで一緒に見守って、
 
全部終わって
私はまた隆二くんと一緒に車で帰ってきた。
 
  
隆)ふあ〜〜〜〜
 
 
帰ってくるなり
バフッとソファーに倒れこんだ隆二くん。
 
やっぱり疲れたよね?
 
 
私は急いでお風呂の準備をして、
リビングに戻った。
 
 
隆)何してたの…?
♧)お風呂の準備だよー♡
  今日はゆっくり浸かって休んでね♡
隆)……
 
 
私がそう言うと、
隆二くんは寝転がったまま
「こっち来て。」って私を手招きした。
 
 
隆)お風呂…ありがと…。
♧)うん♡
隆)でも…こっちの方が癒される…
♧)え…?
 
 
そう言って、
ソファーに座った私の膝の上に
頭を乗せてきた。
 
 
♧)え?!えっ!?///
 
 
こ、こ、これは…!
膝枕だよね?!///
 
 
隆)へへ…、すげぇ落ち着く…♡
♧)////
 
 
甘えた声でそう言って
ふにゃんって笑った顔が可愛くて…
 
なんだか私の母性本能が
ニョキニョキニョキ…
 
 
隆二くんの頭を撫で撫でしたくなって
そっと触れようとした瞬間、
 
先に隆二くんの手が
私のほっぺに伸びてきた。
 
 
♧)え…?///
隆)……
 
 
隆二くんは…何も言わずに…
 
ただ愛しそうに私を見上げて、
優しく頬を撫でてくる。
 
 
とくん…
 
とくん…
 
 
♧)////
 
 
優しい視線と…指先に…
なんだか溶かされてしまいそう。
 
 
「一緒にいる時の視線とか仕草とか…
 行動の一つ一つに…
 愛情が…込もってた気がして…」
 
 
ふと思い出した、♡ちゃんの言葉。
 
 
思い出して、余計に顔が熱くなった。
 
 
隆)なんか…ほっぺ熱いね…?w
 
 
隆二くんが私を見上げながら
無邪気に笑った。
 
 
♧)////
 
 
熱いのは、隆二くんのせいだもん…。
 
 
なんだか愛しい気持ちが込み上げて…
私も隆二くんのほっぺに手を当ててみた。
 
 
とくん…
 
とくん…
 
 
そっと撫で撫ですると、
隆二くんが少し驚いたように私を見て。
 
 
隆)な…に…?///
♧)隆二くんの…真似だもん…///
隆)……///
♧)……///
 
 
なんだろう…。
 
少しでも、触れていたくて…
 
胸がきゅぅぅってなるの…。
 
 
隆)…されると、恥ずかしい///
 
 
そう言って隆二くんはすぐに
膝枕から起き上がった。
 
 
♧)…っ
 
 
もうちょっと…
撫で撫でしたかったな…、なんて思ってると
 
 
ぎゅむっっ
 
 
♧)?!!///
 
 
いきなり力強く、抱きしめられた。
 
 
♧)な、な、何っ!??///
 
 
思わず声が引っくり返る。
 
 
隆)…わかん…ない…
♧)…っ
隆)なんか…愛しい…///
♧)////
 
 
そんな言葉と、力強い腕に、
 
トクントクンって鳴ってた胸の音は…
バクバクバクと、激しくなる。
 
 
「愛しい」って…
さっきの私の気持ちと同じで…
 
隆二くんも同じように
感じてくれたのかなって…
そう思ったら、
 
なんだか私の中の愛しさも熱を上げて…
隆二くんの背中に、腕を回したくなる。
 
 
ピピーーッ、ピピーーッ
 
 
隆♧)あっ…
 
 
鳴ったのは、お風呂のタイマー。
 
 
隆)…めっちゃ邪魔された…w
 
 
隆二くんはクスッと笑って
私の頭をポンと叩いて
お風呂のお湯を止めに行った。
 
 
♧)////
 
 
ドキドキドキ…、ドキドキドキ…、、
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
先に風呂に入って
入れ替わりで♧が風呂に入ってる間、
俺は今日のFNSを再生してみた。
 
 
一番気になってたのは
鈴木さんと徳永さんとのコラボ。
 
 
隆)……
 
 
うーん…、俺も臣もガチガチだな…w
 
俺たちの歌に比べて、
やっぱり大御所二人はダントツの差を
見せつけてくる。
 
 
隆)はぁ…。
 
 
すげぇよなぁ…ほんと…。
 
どうしたらこんな風になれんだろ。
 
 
♧)あ、今日の放送?
隆)わっ!
 
 
お風呂から戻ってきた♧。
 
なんだか恥ずかしくて、
俺は慌てて早送りした。
 
 
隆)うん、ちょっと見返してた〜
♧)そうなんだ♡
 
 
隣に座った♧からは、ふんわりイイ匂い。
 
 
隆)なんか…
  気になったアーティストとかいたー?
 
 
そう聞くと、
♧は「うーん」って顔をしかめて…
 
 
♧)私…、トレンディーな曲は
  よくわからないから。
 
 
困ったようにそう言った。
 
 
隆)あははは、出た!トレンディー!w
♧)だってーー
隆)別に流行りは関係なしにさ、
  聞いてみていいなーって思う人とか…
♧)うーん…、いないかな。
隆)あら。
♧)♡ちゃんの歌が一番じーんとした♡
隆)えっ…?
♧)♡ちゃんが歌ってくれた山口百恵!
隆)…っ
 
 
その言葉に思い出すのは、
 
楽屋の外まで聞こえてきてた
♡ちゃんの綺麗な歌声と、
 
徳永さんの驚いた表情。
 
 
隆)♡ちゃんって…なんかすごいよね…。
♧)え…?
 
 
ほんの少しの歌声で、
一瞬で誰かの心を奪う。
 
その瞬間を今日、目の当たりにして…
 
なんだろう。
嫉妬じゃないけど…
 
ああいうのって…
才能っていうより、天性のものな気がする。
 
 
隆)徳永さんが…
  ♡ちゃんの声に一目惚れしてたから。
♧)うん、してたね…。
 
 
♧はふふっと笑って、
 
 
♧)だって♡ちゃんの歌って、
  もっとたくさん聴いてみたいって
  そう思うもん。
 
 
そう言った。
 
 
隆)……
 
 
「カバーってさ、ほんと難しいんだよね。」
 
 
思い出したのは、徳永さんの言葉。
 
 
「この人が歌うとこんな風になるんだ!
 って驚きを与えた上で
 もっと聴きたいって思わせないと
 いけないわけだから…」
 
 
徳永さんは♡ちゃんに対して
そう思ったってことだよな…。
 
 
♧)隆二くんと臣くんもだよ♡
隆)え…?
 
 
ボーッとしてる俺に、♧がニコッと笑った。
 
 
♧)今日、カバー歌ってコラボしてたでしょ?
隆)……うん。
 
 
さっき見返して、ちょっと凹んでたけど。
 
 
♧)二人が他の人の歌を歌ってるのが
  なんだか新鮮で…
隆)……
♧)もっと聴いてみたいなぁって思ったんだ。
隆)…ほん…とっ?
♧)うん♡
隆)…っ
 
 
♧はまた優しく笑って、俺を見た。
 
 
♧)隆二くんがもっと違う歌を歌ったら
  どんな風になるのかなぁって…
隆)…っ
♧)もっとたくさん聴いてみたいなぁって…
隆)……
♧)そう思ってね?
  勝手に想像してわくわくしちゃった♡
隆)…っ
 
 
そんなことを言ってくれるから、
なんだか嬉しくなって…
 
 
隆)今ね、臣と…
  カバーアルバムも作ってるんだ。
 
 
そう言うと、
 
 
♧)ほんとに…?!
  わぁぁ……楽しみ…っ♡
 
 
♧は本当に嬉しそうに笑ってくれた。
 
 
♧)ファンの人たちも絶対に大喜びだね♡
隆)……///
 
 
ああ、なんだろう。
♧の笑顔と言葉だけで…
胸がスーッと晴れていくみたいだ。
 
 
隆)出来上がったら…聞いてくれる…?
♧)絶対聞くよー♡
隆)……///
 
 
俺、頑張ろう。
 
もっともっと…
いい歌、たくさん歌おう。
 
 
隆)ありがとう…。
 
 
♧が笑ってくれるなら…
望んでくれるなら…
 
無限に力が湧いてくる気がする…。
 
 
……適当に早送りしたTVでは
ちょうど乃木坂が歌ってて。
 
 
♧)あ…。
 
 
♧が俺をチラッと見てきた。
 
 
隆)あ〜〜、ええと…
  全然可愛くないっ!
  ほんと普通だな〜〜〜〜
 
 
この間のことを誤魔化すように
そう言ってみたものの…
 
あまりに大根すぎて、自分で呆れた。
 
 
♧)隆二くんの嘘つき…。
  みんな可愛いよ?
隆)…っ
 
 
そう言って口を尖らせた♧に、
可愛いヤキモチが垣間見えて…
 
 
隆)いや、ほんと興味ない!
  可愛くてもどうでもいい!
 
 
そう言って肩に腕を回そうとすると…
 
 
♧)でもやっぱり♡ちゃんが一番だなー♡
 
 
♧がニコッと笑った。
 
 
隆)え…?
♧)♡ちゃんって…
  あんなに可愛くて、歌も上手で…
  歌手になればいいのにーって
  思っちゃったんだ。
隆)……
♧)だって今日TVに出てた人たちよりも
  ダントツで可愛いもん♡
隆)……
 
 
今日は…そこいらのアイドルが
こぞって出演してたのに…
そのどれより、
ダントツで可愛いって言われる♡ちゃん…。
 
まぁ確かに可愛いんだけど。
 
 
隆)やっぱりすごいな…
♧)え?♡ちゃん?
隆)うん。
 
 
可愛いのもあるけど…
なんていうか…
あの度胸というか、無邪気さも。
 
 
隆)ほら…、徳永さんに連れて行かれたけど…
  普通にケロッと帰ってきたじゃん?
♧)うん。
 
 
普通なら緊張するでしょ、あんな大御所。
 
なのに…
「楽しかったよー♡」って
ニコニコ笑顔で戻ってきたし…。
 
 
♧)♡ちゃんって人見知りとかしないよね♡
  私が初めて会った時もそうだったなー
隆)……
 
 
……確かに。俺もそうだったかも。
 
 
♧)前に…
  私の憧れのおじさんの話したの、
  覚えてる…?
隆)え…?
  それって…♡ちゃんのお父さんでしょ?
♧)うん♡
  レイジさんっていうんだけど…
  いつも私たちに、
  ちゃんと自分の目で真実を見れる大人に
  なるんだよ、って…
  そう言ってくれてたって。
隆)うん、覚えてるよ。
 
 
♧から聞いた話は、忘れない。
 
 
♧)世の中には色んな人がいるけど…
  どんなお金持ちの人も、貧しい人も、
  お年寄りでも、子供でも、
  みんなみんな同じ人間なんだよ、って。
隆)……
♧)一人一人に、命があって、心がある。
  すごく尊いものなんだよ、って。
隆)……
♧)だから…
  初めて会う人でも、先入観とか持たずに…
  自分の心で、
  ちゃんと相手を見るんだよって。
  そう言ってたの。
隆)……
♧)だから♡ちゃんは…
  どんな人にも壁がないし、裏表もないし、
  いつも素直で良い子なんじゃないかなって
  私は勝手にそう思ってる。
 
 
そう言って♧はニッコリ笑った。
 
 
♧)それにね、レイジさんが言ってたの。
隆)……
♧)人を思いやる優しい気持ちや笑顔は
  必ず周りに伝わって、広がって…
  幸せは繋がっていくんだよ、って。
隆)……
♧)私…、♡ちゃんの笑顔を見てると
  レイジさんの言葉の通りだなぁって
  いつも思うんだ。
隆)……
 
 
会ったことも見たこともない、
♧の憧れの人。
 
♡ちゃんのお父さん。
 
 
もう会えるわけないのに…
一体どんな人だったんだろうって
すごく会いたくなった。
 
 
♧)♡ちゃんだけじゃないよ…?
隆)え…?
♧)隆二くんの笑顔も、おんなじ♡
隆)……っ
♧)隆二くんが笑ってくれるだけで
  なんだか心があったかくなるし、
  幸せな気持ちになれるんだよ…?
 
 
そう言って♧は
俺の大好きな笑顔でふにゃんと笑った。
 
 
♧)隆二くんの笑顔は
  優しくて…あったかくて…
  ファンの人たちはもちろんだけど…
  たくさんの人を幸せにする力が
  あると思うな…♡
隆)……///
♧)隆二くんが笑ってくれたら…
  すごく嬉しいもん…♡
 
 
優しく弧を描くタレ目と、下がる目尻。
 
俺だって…
この笑顔が大好きなんだ。
 
 
隆)俺も…♧が笑ってくれたら…
  すごく嬉しい…///
 
 
……ぎゅっ。
 
 
♧)…っ///
 
 
俺の腕は、思わずまた♧を…抱き寄せてた。
 
 
♧)私が…笑ったら…嬉しい…の?///
隆)……うん///
 
 
なんだか心があったかくなって
幸せな気持ちになる。
 
今♧が言ってくれた言葉と同じ。
 
 
隆)愛しく…なる…、///
 
 
俺が小さくそう言うと、
ゆっくりと背中に回ってきた、♧の小さな手。
 
 
♧)私も…だよ…?///
 
 
そう言って、
背中にある手が、きゅっと俺を抱きしめた。
 
 
隆)////
 
 
トクン…
 
トクン…
 
 
……もう、どうしよう。
 
愛しさが…あふれる。
 
 
しばらく抱きしめ合って……
 
そっと身体を離せば、
真っ赤な♧が、俺をうるうると見上げてて…
 
 
そっと頬に添えた手のひらに伝わってくる、
♧の熱。
 
 
隆)////
♧)////
 
 
キス、したい……。
 
 
でも…
今したら、絶対止まんなくなる。
 
 
気持ちが爆発して、最後まで欲しくなる。
絶対…我慢出来ない。
 
 
それが…わかってるから…
 
 
隆)…っ///
 
 
俺はもう一度、♧を腕の中に抱きしめた。
 
 
……まだ、今じゃない。
 
 
ちゃんと…伝えるから。
どれだけ好きか、伝えるから。
 
 
それまで…待ってて///
 
 
 
 
 
ーendー

コメントを残す

  1. ナルセ より:

    作者さん初めまして!><!♡ 最近、三代目さんと今市くんという素晴らしい存在を知った者です!>< 6月らへんから三代目さんと今市くんの事を知ったので三代目さんと今市くんを知らない♧ちゃんを自分に重ねて読んでしまっています(〃艸〃)作者さんの書く今市くんと♧ちゃんの可愛らしいお話が大好きです…!これからも作者さんの素敵なお話楽しみにしております…!!…今市くん!♡ちゃんの歌声ばっかり褒めてないで♧ちゃんの歌声も好きって言って〜〜〜!!!><

    • マイコ より:

      ナルセさん初めまして〜ヽ(*^ω^*)ノ
      コメントありがとうございます♡
      隆二と♧ちゃん、まだまだ書きますので待っててください〜♪

  2. さゆれ より:

    まだ今じゃないって、、、。隆二ぃ〜!!頑張ってよぉ〜!!♧ちゃんへのプレゼントを考える前に告るのが先だよぉ〜!!!
    もどかしいなぁ〜、でもそんな二人を見てるのが楽しい( ^ω^ )

    • マイコ より:

      もどかしい日々はまだまだ続く…(ฅ¯ω¯ฅ )ニヤリ

  3. おみチョコ より:

    この2人どうなるんだろー♡♡
    楽しみーヽ(*´∀`)ノ

  4. 三代目妄想love より:

    はよヤれ~ーーーーーー!wwww

  5. おみちゅき より:

    ハウロング 2人が付き合うまで?
    マイコさん、私、けんじくんと凪ちゃんの結婚式地味に楽しみにしてます。
    その様子はサラッとですかね?じっくりですか?
    でもまだまだ10月まで長いですよねー
    マイコさんの丁寧な丁寧な模写のおかげで、1年間にビックリする位story進んでないけど、でもそれが嬉しいです!楽しみは長く続く方が幸せ٩(Ü*)❤

    • マイコ より:

      そうなの!。゚(゚^∀^゚)゚。ほんとStory進まなすぎてどうする!ww
      全然2015年から抜け出せない。゚(゚^∀^゚)゚。助けてww
      賢司くんと凪ちゃんの結婚式は詳細未定すぎるし御察しの通りまだまだ先なんだけど…(笑)、一応さくちゃんの時くらいには書く予定だよん(❁´ω`❁)待っててねん♡

  6. さゆがん より:

    なんてきゅんきゅんなんですか♡♡
    私の心臓ぎゅむぎゅむされちゃってます(笑)
    このふたりがひっつくまで心臓もつかなー

スポンサーリンク
スポンサーリンク