[140]壊れかけの心

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♡)えっと…ごめんね…
  いきなり臣くん…帰ってきちゃって…
◇)……ううん。
♡)えっと…
  さっきの話だけど……
◇)携帯返して。
♡)…っ
 
 
◇ちゃんにそう言われて、
仕方なく携帯を手渡した。
 
 
♡)本気…なの…?違うよね…?
◇)本気だよ。
♡)…っ
 
 
どうして…
 
 
♡)本当に…新しい恋…探すの…?
◇)そうだよ。
♡)…っ
 
 
…そんなの…やだよ……
 
 
♡)岩ちゃん…は…?
◇)剛典とはもう終わったんだからいいでしょ。
♡)…っ
 
 
終わったって…
 
 
♡)ほんとに…終わりなの…?
◇)そうだよ。
♡)…っ
◇)全部嘘で、ずっと騙されてたんだから。
  終わり以外の結末、あるの?w
♡)…っ
◇)ほんとのことがわかってスッキリした。
♡)……
 
 
嘘だよ、そんなの…
 
 
♡)そんな風に…言わないで…っ
◇)…っ
♡)ほんとは…そんなこと…
  思ってないでしょ…?
◇)…っ、なんで…っ
  なんで♡ちゃんが泣くの……
♡)…っ
 
 
我慢してるのに…
涙が勝手にこぼれ落ちた。
 
 
♡)岩ちゃんが…◇ちゃんのこと…
  騙してたとか…
  全部嘘だったとか…っ
◇)……
♡)そんなこと、思ってないでしょ…?
◇)思ってるよ!!
♡)…っ
◇)全部全部嘘だったの!!!
♡)違うよっ!!!
◇)なんで♡ちゃんにわかるの!!!
♡)わかるもんっ!!!
◇)…っ
 
 
涙、止まって…。
 
 
♡)岩ちゃん…言ってたもん…っ
◇)…っ
♡)◇ちゃんのこと…っ
  ちゃんと大事にしたいって…
◇)……
 
 
◇ちゃんと付き合った後、
そう言ってくれたもん…。
 
 
♡)すごく嬉しそうに…
  そう…言ってたんだよ…。
◇)知らないよ、そんなん。
♡)…っ
◇)♡ちゃんにも適当なこと
  言ってただけでしょ。
♡)…違う…っ
◇)♡ちゃんも騙されてたんだよ。
♡)違うっ!!!
 
 
私がそう言うと、
◇ちゃんの目も、涙でいっぱいで…
 
 
◇)何が違うの?!違わないよ!!
  あいつは口でそう言いながら
  裏で平気で女と遊んでたの!!
♡)…っ
◇)あたしに好きだとか言いながら
  平気で他の女とヤッてたんだよ!!
  そんな奴の言うこと
  信用できるわけないでしょ!!
♡)…っ
◇)全部嘘だったの!!
  あいつがあたしに言ったことは…
  全部…っ、嘘だったの!!
♡)…っ
 
 
◇ちゃんの目に溜まってた涙が
ぼろっとテーブルに落ちた。
 
 
次から…次へと…
ぼろぼろ…こぼれて…
 
 
◇)全部…嘘で…っ
  あたしは騙されてたの。
♡)…っ
◇)そう思って忘れた方が…
  ラク…でしょ…っ
♡)…っ
 
 
苦しい…。
 
私ももう…顔がぐしゃぐしゃで…
◇ちゃんの顔が滲んでる…。
 
 
◇)一つ…一つ…思い出しちゃって……
  あれも…嘘だったのかな…とか…
♡)…っ
◇)信じてたのに…とか…
  好きだったのに…とか…
♡)…っ
◇)そんな風に考え出したら…
  心が…壊れそうに…なるの…っ
♡)……っ
◇)だからもう…っ、忘れたいの…っ
♡)…っ
 
 
ほんとは…
忘れたくなんか…ない。
 
だって…
大好きだったんだもん。
 
それなのに…
苦しくて…辛くて…
忘れようとしてる◇ちゃんが…悲しくて…
 
 
◇)…初めて…剛典が…
  好きって…言ってくれた時とか…
♡)……
◇)ドキドキしながら…
  初めて…キスした時とか……
♡)……
◇)剛典の…優しい気持ちとか…
  愛しい気持ちとか…
  いっぱい感じて…
♡)…っ
◇)それが全部…嘘だったなんて…
  ほんとは…っ、思いたく…ない…っ
♡)嘘じゃ…ないよぉ…っ
  ふぇぇ…っ
◇)でも…っ
 
 
二人でいっぱいボロボロ泣いて…
 
もうわけがわからない。
 
 
◇)でも、全部嘘だったんだもん…っ
♡)嘘じゃないもん…っ!!
◇)だって他の女にもしてたんだよ!!
♡)それはやだぁっ!!
  うわぁぁぁんっっ!!
◇)…っ
♡)ふぇぇぇんっっ
◇)…っ…っく…、ふ…ぇ…っ
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
ど、ど、ど、どうしよう!!!
 
 
なんか…
二人して号泣してて…
 
なんかもう…
どうしようもないんだけど!!
 
 
臣)……っ汗
 
 
俺、出て行くべき?!
 
ちょっと待て、落ち着け。
 
ここは俺が冷静にならねば。
 
 
えっと…
 
要は…
 
◇ちゃんはまだ岩ちゃんのことが
好きなんだよな?
 
好きだからこそ、あんな苦しんでるわけで…
 
 
♡の言うように、
岩ちゃんが◇ちゃんを好きな気持ちは
本物だし…
 
それをどうにかわかってくれたら…
少しはどうにか、ならないかな…
 
 
だって…
 
岩ちゃん、電話で泣いてた。
 
絶対泣いてた。
 
 
岩ちゃんは…
◇ちゃんのこと、本気で好きなんだから。
 
 
臣)…っ、
 
 
よし!!
 
頑張れ俺!!!
 
 
………キィ。
 
 
ドアを開けてリビングに出ると、
 
ボロボロ泣いてる二人が
同時にこっちを見た。
 
 
臣)…えっと……
 
 
女の涙って…
なんでこんなに攻撃力高いんだろ…
 
心、折れそう。
 
 
臣)話しても…いい…?
♡)…っ
◇)……
 
 
ダイニングに座ってる二人から
少し離れて…
 
俺はソファーに座った。
 
 
臣)えっと…
 
 
ヤバい、緊張する。
 
でもダメだ、しっかりしろ。
頑張れ俺!!
 
 
臣)岩ちゃんは…
  ◇ちゃんと付き合ってからは
  女遊びとか浮気とか
  マジで一回もしてないと思う。
◇)……
♡)……
臣)で、付き合う前…、に…
  ◇ちゃんに好きだとか言いながら…
  他の女と遊んでたことに関しては…
◇)……
臣)…確かに…最低かもしんないけど…
◇)……
臣)そこは、別なんだと思う。
◇)…は…?
臣)…っ
 
 
女には…
わかんないかもしんないけど…
 
 
臣)不誠実に見えると思うけど…
  実際…ほんとに…別物で…
◇)……
 
 
ああ、こんな話…
♡の前でしたくない。
 
でも……
 
 
臣)好きな子がいても
  他の女とそういうこと出来るしするし
  それで気持ちが変わるわけじゃないし
  全く別物だから
  罪悪感とかない時もある。
◇)……
臣)他の女を好きな子の代わりに
  することもあるし…
◇)……
臣)…だから……
  他の女とそういうことしてたから
  ◇ちゃんへの気持ちが
  嘘だったとか騙してたとか…
  そんなんじゃ絶対なくて…
◇)……
臣)そこはほんと別物だから…
◇)別物別物って…さっきから何。
臣)…っ
 
 
こ、こわい……
 
 
◇)全然意味わかんない。
  わかりたくもない。
臣)…っ
 
 
それは…そうかもしんないけど…
 
 
◇)他の女と平気でキスもHもしますー
  でも気持ちで好きなのは
  本命だけですー、って?
  なんだそれ、ふざけんな!!!
臣)…っ
 
 
…で、でも……
 
 
臣)ふざけんなって感じかもしんないけど…
  ほんとにそうだから…
◇)てゆーか…
  こんなの♡ちゃんの前でする話じゃ
  ないでしょ。
臣)…っ
 
 
確かに…そうなんだけど…
 
 
臣)俺は、過去のことはもう反省してるし…
  ♡に対して不誠実なことは
  一切してないししたくないし
  それは♡にも言ってるし誓えるから。
♡)……
臣)だから♡は誤解したりしない。大丈夫。
◇)……
 
 
そう言いながらも…
心のどっかでは少し不安で…
 
♡は俺のことわかってくれてる、って…
今は絶対そんなことしてないって
理解してくれてるって、信じたくて…
 
そんな願いも込めて、そう言った。
 
 
それより俺は…
◇ちゃんにわかってほしくて…
 
 
♡)あのね、岩ちゃんが言ってたの!
◇)え…?
♡)えっと…岩ちゃんだけじゃなくて…
  みんな言ってたんだけど…
◇)……
♡)好きじゃない子とそーゆーことするのって
  本当に意味ないんだって!
◇)…っ
♡)お腹が空いたから
  そのへんにある飴を食べるのくらい
  意味がないんだって!
◇)……
♡)そこに愛情も執着も何もないって!
◇)……
♡)そんなの理解できないし
  ただただ最低って思うけど…でも…
  ほんとにそうなんだと思う!!
◇)…っ
♡)岩ちゃんたちも言ってたし…
  Jさんも教えてくれたけど…
臣)…っ
 
 
なぬ?!!
 
薔薇男!!??
 
 
♡)そういう人は心と身体が別なんだって…
◇)……
♡)感情のない行為には
  なんの意味もなくて…
◇)……
♡)好きな子への接し方と
  そうじゃない人とは
  全く違うんだよ、って…
臣)……
♡)だから…っ
  岩ちゃんが他の女の子と
  そういうことしてても…
  それはほんと最低で信じられないけど…
  でも…っ
◇)……
♡)きっと、気持ちは動いてなくて
  心で好きなのは
  ◇ちゃんだけなんだと思う…っ
臣)そう!!
◇)…っ
♡)ほんとに最低で考えられないし
  気持ち悪いけど…
臣)……
 
 
そこまで…言う…?
 
 
♡)でもきっとそうなんだよ!
◇)……
臣)そうだよ。
  確かに最低なんだけど…
◇)……
臣)好きでもない女なんて…
  ほんとどうでもよくて…
 
 
こんな話、やっぱり♡の前では
したくないけど…
 
 
臣)言い方悪いけど…
  便利な道具みたいなもん。
◇)…っ
臣)愛情なんかかけらもないし…
  気持ちがゼロだから
  「SEX」でもないよ、あんなもん。
◇)……
♡)……
 
 
好きな気持ちがあふれて…
愛しくて愛しくて…
 
そんな感情で触れて、触れ合って
一つになるのとは
全くの別物で…
 
 
臣)ただの排泄行為みたいな感じ。
 
 
腹が減ったから飯を食う。
ほんとそれと一緒。
 
 
◇)だったら…っ
  なんでそんなどうでもいい女にまで
  優しくするのっ!!
臣)…っ
◇)愛情がないなら優しくしなきゃいいのに!
  なんで優しくするの!
  腕枕とかするの!意味わかんない!!
臣)……っ
 
 
ええと…
それは…
 
 
♡)それは…確かに…やだよぉ…ぐすっ
臣)!!!
 
 
ヤバい!
♡がまた泣く…!!
 
 
臣)えっと…それは、
  ほら、そういうのって
  盛って話す女いるじゃん?
◇)……
臣)適当なこと言ってるだけなんじゃん?
◇)……
臣)……
 
 
視線が…鋭い…。
 
 
臣)ええと…あとは…、ほら。
  変に言いふらされたりしないように
  口止め代わりっていうか…
◇)口止め代わりに優しくするわけ?
  腕枕するわけ?きもっっ!!!
臣)…っ
 
 
ええと…ええと……汗
 
 
♡)そんなの…やだ…っ
臣)!!!
 
 
あああ…っ
お前は頼むからもう泣かないで!!
 
 
◇)臣さんがどんなにフォローしても
  剛典がクソ野郎なことに
  変わりはないから!!!
臣)…っ
 
 
ガーン……
 
 
◇)ちょっとモテるからって調子こいて
  今まで散々遊んできたんでしょ!
  最っ低!!!
臣)…っ
◇)寄ってくるのはどうせあーゆー
  バカ女ばっかり!!
臣)…っ
 
 
そっか…
マンションで鉢合わせたんだっけ…
 
 
◇)だったらそういう女と
  アホみたいに遊んでろ!!
♡)あ、でも!!!
◇)…っ
♡)周りがそんな人ばっかりで
  まともな恋愛ができないって…
  岩ちゃん前に言ってて…
◇)……
♡)だから、◇ちゃんが自分を
  「岩ちゃん」としてじゃなく
  ちゃんと一人の男として見てくれるのが
  嬉しいって…
◇)…っ
♡)そう言ってたんだよ…
◇)……知るかそんなの!!!
臣)…っ
 
 
あわわ…っ
 
 
◇)バカ女とばっかり遊んでるから
  あたしが物珍しかっただけでしょ!
♡)…っ
◇)ああ、だんだんまた腹立ってきた!
臣)…っ
 
 
ひぃぃ……
 
 
臣)えっと…
◇)……
臣)確かに…俺たち…
  ほんとバカだし…どうしようもないし…
  散々遊んでたのも事実だけど…
◇)…っ
臣)それはほんとに…反省してるけど…
◇)……
 
 
でも…
 
 
臣)俺は♡に会えて変わったし変われたし
  変わりたいって思えたし…
♡)……
臣)岩ちゃんも…そうなんじゃないかな…。
◇)……
臣)◇ちゃんに会って、好きになって…
  ◇ちゃんをこんなに泣かせて
  今すげぇ反省してると思う…!
◇)反省するくらいなら最初っからすんな!!
臣)いや…ほんと…
  その通り…なんだけど…
◇)…っ
 
 
◇ちゃんの大きな瞳から
またボロボロ涙がこぼれて…
 
 
臣)ごめん…。
 
 
なんで俺が謝ってんのか
わかんないけど…
 
 
きっと…
 
♡も同じ気持ちで家出したのかなって…
 
こんな風に泣いてたのかなって…
 
どうしても重ね合わせてしまうから。
 
 
臣)ほんと…
  最初からすんなって話なんだけど…
  俺たちバカだから…
◇)……
臣)好きな子の涙を見て
  初めて気付くこともたくさんあって…
◇)……
臣)そこから後悔してももう遅いし
  過去なんて消したくても消せないんだけど
  でもほんとに…
  反省…してると思う。
◇)……
 
 
自分にとって大したことじゃないから
どうでもいいとか思っちゃうんだ。
 
でも…
 
 
自分の大事な人を傷つけて泣かせて…
それでやっと、
自分がどんだけバカで愚かだったか、
身に沁みてわかる。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
◇)……無理。
臣)え…っ
◇)理解できない。気持ち悪い。
臣)…っ
◇)別にそんなの、人の価値観それぞれだから
  好きにすればいいけど…
臣)……
◇)あたしはそんな男、要らない。
♡)…っ
 
 
◇ちゃんが
ハッキリ「要らない」って言い放った。
 
 
臣くんがいろいろ言ってくれたけど…
それでもダメで…
 
 
◇)あたし帰る。
臣)ちょ、待って!!
◇)剛典なんか大っっ嫌い!!!
臣)…っ
◇)ほんとに気持ち悪いっ!!!
臣)……
 
 
◇ちゃんは泣きながら
バッグを握りしめて…
 
 
◇)剛典なんか絶対病気だもん!!
  気持ち悪いっ!!
  二度と顔も見たくない!!
 
 
そう言い捨てて、玄関に走っていった。
 
 
♡)待って…っ!◇ちゃん…!!
 
 
慌てて追いかけたら
◇ちゃんはもう靴を履いて
玄関のドアに手をかけてて…
 
 
◇)♡ちゃん…ごめんね…。
♡)…っ
◇)臣さんにも…
  なんかひどい言い方いっぱいして…
  ごめんなさい。
 
 
そう言って、家を出て行った。
 
 
♡)……
 
 
結局何も出来なくて…
 
無力な自分が嫌になる。
 
 
♡)…ぐす…っ
 
 
そのままリビングに戻ると…
臣くんが私をぎゅっと抱きしめてくれた。
 
 
臣)なんか…ごめん。
  俺…マジで役立たずだった…。
♡)ううん!!
 
 
そんなことないもん!!
 
臣くんは一生懸命話してくれたもん!!
 
 
♡)◇ちゃん…
  ごめんねって…言ってたよ…
臣)…いや…、うん……
  俺の方がなんか…申し訳ない…
♡)そんなことないよ!
臣)……
 
 
臣くんは…
きっとあんな話、
私の前ではしたくなかったと思うのに…
 
岩ちゃんと◇ちゃんのために
言ってくれたんだよね…?
 
 
♡)◇ちゃんは…
  岩ちゃんのことが好きだから
  苦しいんだよね。
臣)うん、そうだよな…。
 
 
好きだから…
心がぐちゃぐちゃになって…
 
でも、ぐちゃぐちゃになっても
やっぱり好きで……。
 
 
♡)……今すぐは…無理でも…
臣)……
♡)仲直り…できるといいな…
臣)……うん。
♡)……
 
 
私も…苦しかったけど…
 
大事なのは過去じゃなくて
一緒にいる今だし、
一緒に作っていくこれからだから。
 
 
臣)……はぁ…。
♡)……
臣)…俺のこと…軽蔑…した…?
 
 
臣くんが…耳元で不安そうな声で
そう言った。
 
 
♡)……
 
 
「言い方悪いけど…
 便利な道具みたいなもん。」
 
「愛情なんかかけらもないし…
 気持ちがゼロだから
 SEXでもないよ、あんなもん。
 ただの排泄行為みたいな感じ。」
 
 
岩ちゃんたちやJさんからは
聞いてたけど…
 
初めて臣くんの口から聞いた。
 
 
♡)…軽蔑なんて…してないよ…?
臣)…っ
 
 
だって…
 
臣くんがそんな風に私に触れたことなんて
一度もない。
 
 
いつもいつも…優しくて…
 
大好きって、
愛してるって、
 
いっぱいいっぱい…伝えてくれるもん…。
 
 
「俺は、過去のことはもう反省してるし…
 ♡に対して不誠実なことは
 一切してないししたくないし
 それは♡にも言ってるし誓えるから。」
 
 
そう言ってくれた。
 
私は今の臣くんのこと、信じてるもん。
 
 
♡)私は誤解したりしないから…
  大丈夫なんでしょ…?
臣)…っ
 
 
私がそう言うと、
臣くんは私の肩に顔を埋めて…
 
 
臣)そうは言ったけど…
  ちょっと不安だった…。
 
 
頼りない声で、そう言った。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
俺が最低だったのは事実なんだけど…
 
また♡に最低とか思われたり…
あの時みたいな目で見られるのは
ちょっとさすがに耐えられなくて。
 
 
でも♡は…
優しく俺を抱きしめ返してくれた。
 
 
♡)私は臣くんのこと信じてるし…
  臣くんのこと、大好きだよ♡
臣)……っ
♡)だって私は…
  毎日いっぱい臣くんとぎゅってして
  キスして…Hして…
  いっぱいいっぱい臣くんから
  大好きって気持ちをもらって…
  本当に幸せだもん。
臣)……
♡)愛情のないSEXとか全然わかんない。
  そんなの知らない。
臣)……
♡)愛しい気持ちがいっぱいで…
  幸せなHしかしたことないもん。
 
 
♡はそう言って
俺の頬を両手で包んでニッコリ笑った。
 
 
♡)全部全部、
  臣くんが教えてくれたんだよ…♡
臣)……っ
♡)それにねっ、臣くんだってこの先は
  もうず〜〜〜〜っと
  幸せなHしかしないんだよー♡
臣)……え…?
♡)私が…大好きだよーって
  愛してるよーって
  いっぱい臣くんに伝えるから…
  臣くんはこの先もう、
  幸せなHしかできません♡
 
 
そう言って♡がまた俺を
ぎゅーっと抱きしめる。
 
 
臣)……///
 
 
愛しい気持ちが…
胸いっぱいに広がって。
 
 
 
「全部全部、臣くんが教えてくれたんだよ♡」
 
♡はそう言ってくれたけど
 
 
俺をこんな変えてくれたのも…
俺にそういう大事なこと教えてくれたのも
 
全部全部、お前だよ。
 
 
臣)……ありがとう。
♡)えへへ♡
臣)ほんと…大好き。
♡)私も大好きだよ♡
臣)……
 
 
__愛してるよ。
 
 
 
お前といると…
ほんとに…心が綺麗になってく。
 
素直になれる。
 
 
愛しい気持ちは
日に日に増えて、積み重なって。
 
 
♡がこんな俺でも
今こうして一緒にいてくれて…
 
♡がそばにいてくれることで
俺がこんなに変われたみたいに…
 
 
岩ちゃんと◇ちゃんも…
そうなれたらいいのに…。
 
 
どうか二人がもう一度…
前みたいに笑い合える日が来ますように。
 
 
 
 
 
ーendー

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  1. NATSUKI より:

    Story 読んでる私が泣いちゃった、、、、
    それぞれみんなが言いたいことわかる❗
    臣くんと♡ちゃん頑張って◇ちゃんにいろいろ言ってくれたから
    それがきっかけで合コン行かなかったらいいのに、、
    お願いだからラブラブな◇ちゃんとがんちゃんに戻って~

  2. 外山咲良 より:

    こっちまで泣けてくる。
    やっぱりさ、◇ちゃん好きなんだね。
    好きな人がそんなことやってるって知ったら気持ち悪くて忘れたくなるのは分かるけど
    ◇ちゃんは、忘れたくても忘れられないんだね。好きすぎるんだ。
    岩ちゃんと◇ちゃんにはより戻して欲しい!
    隆二くんもだいじょうぶかなぁ?

  3. 明日花 より:

    ◇ちゃんの気持ち分かります!岩ちゃんもちゃんと反省しているし仲直りしてよ。ずっと大好きだったのに裏切られた気持ちなんだね◇ちゃんは。
    そういえば話変わるんですけどマイコさんの三代目で好きな曲って何ですか?
    私は君となら、花火、Powder snow、風の中歩き出すです。

    • マイコ より:

      曲ならベスガ、花火、SRで
      MVなら花火とイニミニだよ〜
      ‹‹(●´꒳`● )/››‹‹(  ●)/››‹‹( ●´꒳`●)/››

  4. W.M より:

    感動やーん!!!
    ◇ちゃんと岩ちゃん仲良くなってほしいな…
    臣くんも頑張ったし、♡ちゃんも頑張ったもん!それがきっかけで合コンとか行かへんかったらいいな
    岩ちゃんとより戻してぇなぁぁぁぁ

  5. のんちゃん より:

    あぁ臣くん家政婦の臣子かよ!って思ってたけどこの臣くんかっこいい(≧∇≦)岩ちゃんの事も、♢ちゃんの事も想って♡ちゃんの居る所でこんな話出来る臣くんにビックリ!(◎_◎;)暗黒時代乗り越えて、♡ちゃんとの絆が強くなったからかなぁ
    ♢ちゃんの気持ちも凄い分かるから泣けてくるんだよね〜本当は岩ちゃんが大好きなんだよ!大好きだからこそ許せない・・・切ない、苦しい。こんなストーリーが思い付く書けるマイコさんってやっぱり素晴らしい。更新だけ読んで終わるの勿体なくて、やっぱり出会い編を最初から何度も読み返しちゃうんだよね〜マイコさんこれからも、更新大変だけど楽しみに何時も待ってます。長々とごめんなさい

    • マイコ より:

      ちゃっかり自分だけ♡ちゃんとの絆が深まった臣子でした、ちゃんちゃん。゚(゚^ω^゚)゚。笑
      出会い編のリニューアルもまだ途中なのに追いつかない〜〜くぅ〜〜!!自分が二人欲しい…

  6. Omilove Morning より:

    あー◇ちゃんの気持ちわかるー!涙
    オミくんが言いたいことも岩ちゃんが辛いことも♡ちゃんの必死さもすごいわかる!!
    でもすごいなー、マイコさんの想像力!いつも驚かされます!寒くなってきたのでお身体気を付けてください。楽しみに待ってます!

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