♡が食卓に並べてくれたのは
たくさんのミニコロッケ。
岩)可愛い!w
岩ちゃんが嬉しそうに目を輝かせた。
煮干し食ってればいいのに… ←
♡)いっぱいあるからねー♡
岩)やったー♡
♡)えっとね、こっちが野菜コロッケ。
こっちが野菜コロッケその2。
こっちは普通のコロッケ。
これはカニクリームコロッケ。
臣)めっちゃたくさんある!w
♡)色々楽しめるようにミニサイズなのです♡
臣)ありがとw
あーあ、♡と一緒に食いたかったなー
岩)んまいっ!!!♡
隣では幸せそうに
ガツガツ食う岩ちゃん。
♡)いっぱい作っておいて良かったぁ♡
岩)一人なのに多めに作ったの?
♡)うん、冷凍しようと思ってたんだけど
全部なくなりそうw
岩)すいませんw
♡)ううん、全然いいよー♡
食ってる俺らを
向かいで♡がニコニコ見てて…
♡)岩ちゃん、なんかご機嫌だね?
そう言った。
岩)んー?
コロッケが美味しいからw
♡)うちに来た時からご機嫌だったよ?w
岩)んー?
♡ちゃんに会えるからw
♡)岩ちゃん、プレイボーイなの?
臣)ぶっっww
岩)プレイボーイ?!!ww
臣)昭和か!w
♡)だって……
まぁ確かに岩ちゃんは
ずっとご機嫌だけど。
臣)可愛い彼女ができたから
ニヤニヤが止まらんのですよ、
岩田さんは。
岩)ごほっ、ごほっ!
♡)岩ちゃん、おめでとう。
岩)えっ、えっと…ああ…、うん///
ありがとうw
♡)臣くんから色々聞いたよー♡
岩)えっ!
岩ちゃんが俺の顔を見た。
岩)一体何を…
臣)……
おっぱいの話はしてねーよ。
♡)ラブラブなんでしょ?♡
岩)ああ…、うん…///
♡)ふふっ、良かったねーー♡
岩)////
なぜか照れてニヤニヤしてる岩ちゃん。
♡)今度会わせてねっ♡
岩)……うーん、うんww
臣)……??
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
二人はコロッケ各種を綺麗にペロリ。
岩)お腹いっぱ〜〜〜い。
岩ちゃんはまた
ソファーにごろりん。
臣)ふぅ……
臣くんはソファーに座って
首に手を当ててコキコキしてる。
♡)疲れてるのー?
マッサージするー?
私が飛んでいくと、
臣)ふはっw いいよいいよw
臣くんは笑って私の手を取った。
♡)してあげるよぉ!
臣)んーー、、
♡)はい、前向いてーー
臣)……ありがとw
ソファーの後ろから
臣くんの肩をマッサージ。
岩)いいなーー俺もしてぇーーー
♡)いいよーあとでねー
臣)いらん!!
♡)え?
臣)岩ちゃんには要りません。
岩)なんで!!w
臣)彼女にでもしてもらえ。
岩)いないじゃん!!w
今してほしいのに〜〜〜
臣)NO!!
♡)あはははw
岩)……ケチ。
臣くんの肩と頭を
マッサージし終えて
私はうたた寝してる、岩ちゃんの元へ。
♡)どこが疲れてるのー?
岩)えっ!
岩ちゃんが飛び起きた。
岩)してくれるの?!
♡)うん、いいよー
岩)……
岩ちゃんは少し考えた顔をして…
岩)臣さんの機嫌悪くなったらあれだから
やっぱりいいや、ありがとw
そう言ってにっこり笑った。
岩)臣さんは…?
♡)トイレ行ってるー
岩)…座んなよ。
♡)うん。
隣をポンポンされて、
岩ちゃんの隣に腰掛けた。
岩)コロッケ美味しかった。
ありがとう。
♡)ううん♡
岩)……
♡)……
岩)あの…さ、…
♡)うん…?
岩ちゃんが改まって、私の方を向いた。
岩)俺…今の彼女…
ちゃんと大事にしたいと思ってるよ。
♡)…っ
それは、さっき私が聞きたかったこと。
岩)なんていうか…
♡)……
岩)……なんか…こんなこと言うの
照れんな…///
♡)聞きたいっ!!!
岩)…っ
ちゃんと聞きたい。
岩)♡ちゃんには…
いろいろ言っちゃったし…
俺のことクソ野郎だと
思ってると思うけど…
♡)そこまでは思ってないよ!
岩)……ぶっww
♡)え…?
岩)「そこまでは」ってことは
ある程度は思ってんのね?w
♡)あ…、、
しまった。
岩)いやいや、いいよw
俺が悪いし。
♡)ごめん…//
岩)うん。
岩ちゃんは一呼吸置いて
また口を開いた。
岩)♡ちゃんさ、覚えてる?
♡)え?
岩)この間、言ってくれたこと。
♡)……??
岩)2月くらいだったかな?
俺がご飯食べに来た時さ、
まともな出逢いがない〜〜〜
みたいに、俺がぼやいてた時。
♡)あ……
確かあの日はハンバーグだった。
岩)あの時…
ちゃんと俺の中身を見て
俺のこと好きになってくれる子が
絶対いる、って。
♡)…っ
岩)俺が金持ちじゃなくても
三代目じゃなくても…
そんなステータスは関係なしに
好きになってくれる子。
♡)……うん。
思い出した。
岩)そんな子がいるって
♡ちゃんが言ってくれて
俺、すげぇ嬉しかったんだよね。
♡)……
岩)で…、
♡)……
岩)やっと付き合えた今の子は
そーゆー子だと思う。
♡)……
岩)俺のこと…
「岩ちゃん」じゃなくて…
「岩田剛典」として
一人の男として、見てくれてると思う。
♡)……
そう話す岩ちゃんは
口元がほころんで、嬉しそう。
♡)……良かったね///
岩)うん///
なんか…やっぱり私まで嬉しいな♡
岩)なので…クソ野郎は
一応卒業しようと思ってます。
♡)一応って何!
岩)わっ
岩ちゃんが私の勢いに驚いて、仰け反った。
岩)ちゃんと…!
ちゃんと、卒業します!汗
♡)そうだよ!
「一応」じゃないよ!!
岩)ごめんなさいw
♡)もう…っ
__ガチャッ
♡)あ、おかえりー♡
臣)……
戻ってきた臣くんは
少しムッとした顔で、またソファーに座った。
どうしたんだろ…?
岩)今、♡ちゃんにノロケてたとこ。
臣)また彼女の話かい。
岩)うんw
♡)岩ちゃんの愛の深さを知った♡
岩)ぶっw
臣)何それw
♡)ふふー♡
臣くんはクッションを抱えて
ゴロンと寝転んだ。
臣)まぁプレゼント大量に
用意するくらいだしなー?
♡)え?
臣)気合い入れて
ホテルのスイート予約しちゃうしー?
♡)えっ…
臣)サプライズづくしだもんなー
確かに愛は深いわw
♡)……
隣の岩ちゃんの顔を覗くと
ふいっとあっちを向いた。
♡)プレゼント…たくさん…?
臣)なんだっけ。
色々用意したんだろ?
女が喜びそうなやつーー
岩)……
♡)……
岩ちゃんは急にだんまりで…
臣)あれしか覚えてないや。
誕生石のブレスレットだっけ?
♡)!!!!
そのワードにハッとして
もう一度岩ちゃんの顔を見ると
ピロリロリロ♪ピロリロリロ♪
臣くんの携帯が鳴った。
臣)やっべ、仕事の電話だ。
ちょっと部屋行ってる。
♡)あ、うん。
ピッ
臣)もしもしーー
はい、ああ、はい!大丈夫です。
臣くんはそのまま
自分の部屋に行っちゃって…
♡)……
岩)……
ホテルのスイート。
たくさんのプレゼント。
誕生石の…ブレスレット。
まさか…
まさか…
こんな偶然あるのかな?
違うかな?
そうかな?
……どっち!???
♡)あの……
岩)……
ドキドキ…
ドキドキ…
♡)岩ちゃんの…彼女って…
岩)……
ただの偶然かな?
でも…
♡)…◇ちゃん…って…、名前…?
岩)……
私のその質問に
ようやく岩ちゃんはこっちを向いてくれて
ふっと口角を上げた。
岩)やっぱり、バレちゃった?w
♡)!!!!!
うそっ…!!!
ほんとに?!!!!
岩)もう〜〜〜
臣さんが余計なこと言うからぁ〜〜
♡)え、え、えっ、ほんとに…っ
岩)サプライズにしたかったのにな〜〜
♡)え、え、えっ、あのっ、
岩)バレちゃったか。
♡)え、え、えっ、ええ?!
岩)♡ちゃん、落ち着いてw
♡)だって!!!///
落ち着けないよ!!!!
嘘でしょ?!
ほんとに!???
♡)だって…だって…
え、本当に◇ちゃん?!!
岩)……うんw
♡)◇ちゃんって、◇ちゃん?!!
岩)うんw
♡)小さくてお目目くりくりしてて
八重歯が可愛くて…
岩)その◇ちゃんww
♡)えーーーーっ!!!/////
ど、ど、ど、どうして?!!
一体何がどうなって…
♡)えーーーーっ!!!/////
もう何度絶叫したかわかんないけど
私の頭の中はパニックで…
まず思い出したのは、
今日の◇ちゃん。
♡)音楽の仕事してる人!!!!
岩)???
私が岩ちゃんを指さすと
きょとんと目をクリクリさせる岩ちゃん。
♡)はっ!!!!
「ありえないくらい上手なんですけど…
なんだと思います!?////」
Hがありえないほど上手な彼氏!!!
♡)////
岩)♡ちゃーん?w
♡)////
ダ、ダメだ…っ///
これは一旦忘れよう!!
「すっごい自己中でマイペースで…
ガサツでおっちょこちょいで…
なんか色々ずるい人//」
♡)◇ちゃんを振り回してる…B型…
岩)え??
はっ!!!
もしかして!!!
♡)◇ちゃんの家にあった
三代目のDVDって…!!!
岩)え、なんで知ってんの?
あれは…
熱狂的なお友達じゃなくて…
♡)岩ちゃんが…あげたの?
岩)……うん///
そうなんだ!!
おかしいと思ったけどそれなら納得!!
岩)◇の家、行ったことあんの??
♡)…っ
岩ちゃんが少し驚いたように
私を見た。
♡)この間…家出してた時…
岩)あ〜〜〜!!!
岩ちゃんが何か激しく納得したご様子。
じゃあ…
じゃあ…
たまに泊まりに来るって言ってた
◇ちゃんの好きな人は
岩ちゃんだったわけで…
♡)////
あ!!
♡)クッキー!!!
一緒に焼いたあのクッキー!!
岩)クッキーって…もしかして…
♡)あれ、岩ちゃんだったんだ!!
岩)俺の顔面クッキーのこと?w
♡)それーー!!!
うそーー!!!
♡)◇ちゃんが一生懸命作ってた…
岩)えっ!一緒に作ってたの?
♡)うん…私は健二郎くんの誕生日用に…
岩)あーーー!!!!
また納得したような岩ちゃん。
岩)まさか一緒に作ってたとは…
♡)まさか岩ちゃんのだったとは…
岩)……
♡)……
「まさか」だらけで
頭が追いつかないけど
◇ちゃんから聞いてた人は
全部全部、岩ちゃんだったわけで…
♡)なんかもう…びっくりすぎて…///
岩)だよねーw
♡)……
てゆーか…
岩ちゃんは知ってたの?!
♡)なんで◇ちゃん、
言ってくれなかったんだろう…
岩)だって…
♡ちゃんが臣さんの彼女だなんて
知らないもん、あいつw
♡)えっ!!
そっか!
知らないのか!!
岩)だから驚かせてやりたいんだよね〜w
♡)…っ
岩ちゃんがニヤッと笑った。
岩)あいつさ、♡ちゃんとKちゃんが
載ってる雑誌持ってて
それで、知り合いなんだって
俺も知ったの。
♡)ああ!!
そういうことだったんだ!!
岩)で、バラす日を楽しみにしてたんだけど
俺が知らないうちに
二人が仲良くなってたみたいで…
ちょっとびっくりした。
♡)え…?
岩)まさかお泊まりするほどの仲だったとはw
♡)あ、それは……
岩)あいつの誕生日も
お祝いしてくれたんでしょ?
♡)…っ
岩)すげぇ喜んでたよ。
嬉しそう〜〜〜にさw
♡)……
岩)ありがとね♡
♡)////
◇ちゃんのことを「あいつ」って呼んで
◇ちゃんのことを嬉しそうに話して
◇ちゃんのことで「ありがとね」って
お礼を言う岩ちゃんは
どうやらやっぱり本当に
◇ちゃんの彼氏みたい。
♡)なんか…///
岩)何ニヤけてんのw
♡)私がドキドキしちゃう///
岩)なんで!w
♡)だって…
大好きな二人が…まさかの…
岩)……//
◇ちゃんと岩ちゃんが…
両想いで…付き合ってて…
♡)どうしよう///
やっぱりニヤけちゃう///
岩)……変態w
♡)なんで!!w
岩)あはははw
それから岩ちゃんは
悪戯な顔で笑って、私に耳打ちした。
岩)臣さんにもまだ内緒ね?
人差し指でシーッてして
ニヤッと笑う岩ちゃん。
♡)言っちゃダメなの?!
岩)ご対面までナイショーーw
驚く人数は多い方が楽しいじゃん?
♡ちゃんにはバレちゃったけどw
♡)え〜〜〜〜!!!
私…
臣くんに隠し通せるかな…
岩)臣くんに隠し通せるかな…
♡)!!!!
岩)って顔、してるww
♡)……///
笑いをこらえる岩ちゃんに
心の中を読まれたみたいで
なんだか悔しい。
♡)私…すぐバレちゃいそうだもん//
岩)そこはなんとか頑張ってw
♡)いつご対面するの…?
岩)いつにしよっかー♡
♡)はっ!!
ということは私…
臣くんだけじゃなくて◇ちゃんの前でも
知らないフリしなきゃいけないの?!
岩)とーぜんw
♡)え〜〜〜〜!!!
嘘つくの下手なのに…
バレちゃわないかな?!汗
♡)もう◇ちゃんと
岩ちゃんの話、できない…//
岩)何それw
♡)だって…
その話題になったら
私、絶対ニヤけちゃうもん///
岩)てゆーかさ、……
♡)ん…?
岩)そんなにいっつも
俺の話題、出るの?
♡)出るよ?
岩)////
だって女子は恋バナが大好きだもんっ!
♡)いつも話してるし…
誕生日のあとに
付き合った報告してくれた時なんか
◇ちゃん、もうとろけちゃいそうなくらい
幸せそうで…
岩)////
途中まで言いかけて
同じように照れ照れな岩ちゃんに気付いた。
♡)岩ちゃんのこと…
大好き…みたい…
岩)……ん、///
自分で聞いてきたくせに
すごく嬉しそうに照れてる岩ちゃんを見て
本当に◇ちゃんのことが
大好きなんだぁって…思った。
岩ちゃんは照れてるのを誤魔化すように
クッションをばふばふ叩いて
岩)まぁ…そんなこんなで…
あいつと仲良くしてやってね?//
そんなことを言う岩ちゃんは
やっぱり「彼氏」の顔。
♡)もうとっくに仲良しだもんっ♡
岩)そっか…w
♡)岩ちゃんこそ…
岩)大事にします。
♡)…っ
岩ちゃんが先にそう答えてくれた。
岩)ちゃんと。
♡)……うんっ♡
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
電話を終えてリビングに戻ると
ソファーに隣同士に座ってる
♡と岩ちゃんの距離が、やたら近くて…
照れたように見つめ合って笑ったり
嬉しそうにはにかんだり…
何?!!
俺がいない間に、何があったわけ!??
二人の異様な雰囲気を
即刻、打ち壊すために
俺は二人の間に無理矢理、割って入った。
岩)わぁっ!臣さん!なに!
臣)うるせぇっ
どけろどけろーー!!
岩)急になんだよぉ〜〜〜〜
♡)電話終わったの?
臣)ん!!!
岩ちゃんは仕方なく隣のソファーに移動して
俺は♡をぎゅっと抱き締めた。
♡)お、臣くんっ?!///
臣)……
俺のなのに…
ベタベタしやがって〜〜〜〜
何デレデレ話してやがんだよっ
ぎゅぅっっ
♡)臣くんってば!///
臣)……
聞こえないフリして
ひたすら、ぎゅーーーーー
♡)岩ちゃんいるよ!///
だから何じゃい!
♡)ねぇ、臣くんってば///
臣)……
仕方なく顔を上げると
呆れたように笑ってる岩ちゃん。
岩)俺そろそろ帰ろっかな〜〜w
相当邪魔みたいだし。
臣)うん。
岩)即答かよ!w
…まぁいいや、明日も早いし。
帰りまーす。
♡)え、岩ちゃん…っ
俺の腕から立ち上がろうとした♡を
またぎゅむっと抱き締めた。
♡)ちょ、臣くん…っ
臣)なに。
♡)お見送り!
臣)……
なんか悔しくて
♡の顔を両手で捕まえて、
思いっきりチューしてやった。
♡)?!!/////
♡は慌てたように岩ちゃんの方を見て
見られてなかったことに安心したように
ほっとした顔をした。
何ほっとしてんだよ。
俺は別に見られてもいーし!
♡)もう…臣くんのばか…///
はぁ〜〜?!
仕方なく♡の後について、
玄関まで岩ちゃんを見送る。
岩)今日は本当にごちそうさまでした。
♡)ううんっ♡
また来てねっ、…うふふ♡
岩)うん…ww
臣)!!??
やっぱりおかしくね?!
何その雰囲気!!!
カップルかよ!!!
岩)いろいろ…ありがとね…//
♡)うん///
岩)アレは…これだからね?//
岩ちゃんが人差し指を縦に口に当てた。
♡)うん、わかってる///
岩)心配だなぁ…w
♡)大丈夫っ///
岩)あははは♡
臣)……
だから…
カップルかよ!!!!
岩)じゃあお邪魔しました!
臣さんもありがとねー
俺はオマケか!
岩)♡ちゃん、またね。
近いうちに♡
♡)うん…♡♡
近いうちだと?!!
なんだよそれ!!
二人で密会でもする気か!??
__バタン。
……俺の理解力が追いつかないんですけど。
臣)……
一体…二人に何が…
♡)……はぁぁ////
リビングに戻ってくると
♡がうっとり、ため息を吐いた。
♡)ううう…///
臣)?!!!
なんだよ!!
なんでそんなに悶えてんだよ!!
臣)お前…なんかされたの?!
♡)えっ!
♡の手を掴んで
まっすぐ見つめると
きょとんした様子の♡。
臣)岩ちゃんに…
♡)……///
だから…
なんで「岩ちゃん」で頬を染める!!!
臣)岩ちゃんに何されたんだよ?!!
♡)え、何って…、何が??
臣)何がって…
なんでお前はそんなに
ぽやんぽやんしてんだよ…っ
臣)俺が電話してる間に、何あった?!
♡)えっ…
臣)……
♡)////
ニヤニヤふにゃふにゃして
俺から視線をそらす♡。
♡)何も…ないよ…///
臣)…っ
絶対何かある…!!!!!
まさか…
まさか…
臣)キスか何かされたの?
♡)えっ!!!
ありえないと思うけど…
時と場合によっちゃ…あいつ…
♡)されるわけないでしょ!
何言ってるの!
臣)…っ
じゃあ…なんで…
まさか…!!!
キス以上の何か?!!!
臣)ちょ、ほんとに何あったの!!!
言って!!!!
♡)…っ
俺が真剣にそう言ってるのに…
♡は頬を染めるだけで
♡)言えない…///
臣)……!!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今日の臣くんは何か変。
さっきだって
岩ちゃんが目の前にいるのに
ぎゅむぎゅむハグしてくるし…
最後にはチューまで…///
もうっ
私は臣くんに隠し事をするのに
精一杯で…
臣)俺には…言えないことなの…?
♡)うーんと…
何かよくわかんないけど
臣くんがさっきからしつこい。
♡)そのうち教えてあげる♡
臣)えっ!!
だって約束しちゃったから
ご対面まではまだ内緒だもんっ
♡)楽しみにしててね…♡
臣)楽しみに…!???
なんか臣くんが
すっごく驚いてる。
どうしちゃったんだろ。
変な臣くん。
ーendー
コメントを残す