岩)髪乾かしてきましたーー!!♡
◇)……//
岩)ベッド入ってい?♡
◇)……いいよ?
許可がおりて飛び込むと
むぎゅっと顔を挟まれた。
岩)何これ…
◇)Hはしないよっ!//
岩)じゃあ何すんの…?
◇)お喋り…?//
岩)お喋り…?
お喋りか……
そうだ。
そういえば。
岩)ねぇねぇ…
俺のこと、いつ好きになったの?
◇の隣に座って
ベッドのヘッドボードに並ぶ
ふかふかクッションに、背中を預けた。
◇)いつって…//
岩)出会った時から好きだったー?♡
◇)んなわけないでしょ!!!
岩)…そうですよね。
なんてったって…
あんな出会いですし…
◇)…そう聞かれると…わかんない。
岩)……
◇)剛典に…流されてるだけな気がしてきた…
岩)えっ!!!
何それ!!!
◇)いっつも…剛典のペースで…
剛典に振り回されて…
ドキドキさせられて…
岩)……
◇)気付いたら…気になって…
好きに…なってたんだもん//
岩)……
◇)気のせいなのかも…
岩)おいっっ!!!!w
◇)……あははっw
◇が悪戯に笑って
俺の肩にちょこんと、頭を乗せた。
◇)ね、剛典……
岩)ん…?
◇)あたし、こんなの初めて…//
岩)…っ
◇)こんな嬉しい誕生日、初めてだよ…
岩)……フライングだけどね?
◇)くすくす♡
◇の肩に腕を回して、抱き寄せた。
◇)本当にありがとう♡
岩)ん♡
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あたしの肩を優しくさする、
剛典の大きな手があったかい。
チュッ…
◇)…っ///
チュッ…
◇)////
あたしのこめかみ…、ほっぺ…
左側から、チューの嵐。
◇)なぁに…//
岩)何って何。
◇)……//
いっぱい…チューしてくるから。
岩)彼女が可愛くて
チューが止まんない。
◇)は?!// か、彼女!?///
岩)えっ…
◇)////
「彼女」って…
岩)え、彼女じゃないの?
ここに来て俺の独りよがりだったとか
そんなオチ、やめてね?
◇)…っ
彼女って…
彼女って…
◇)////
岩)もしもーーし…
剛典の手が、目の前でヒラヒラしてる。
岩)聞いてる?w
◇)うん…//
岩)え、ちょ…、「彼女」で…いいんだよね?
◇)…(こくん)///
岩)焦らせないで…w
◇)だって…//
なんか…
◇)「彼女」って響きが…
慣れないんだもん…//
岩)……
なんか…恥ずかしい//
岩)何それ…
可愛すぎんだけど…
またほっぺにチュッと、キスされた。
◇)「彼女」…なの…?//
岩)そうでしょw
◇)剛典は…「彼氏」なの…?
岩)違うんかーいw
◇)……//
岩)……
なんか…
両想いって実感が改めて湧いてきて
嬉しくなる。
◇)ううう///
両手で顔を覆うと
剛典が呆れたように息を吐いた。
岩)はぁ…もう…///
◇)……?
岩)だから…お前のそれは…
計算なわけ?//
◇)え…?
岩)あ〜〜!もう!可愛いっ!
◇)ひゃぁっ!///
ヘッドボードにもたれて
二人で並んでたのに
剛典にもみくちゃに抱きしめられて
気付けばベッドの上で
二人で向かい合ってた。
◇)もう…髪ぐちゃぐちゃー//
岩)はははっw
剛典の綺麗な指先が
あたしの髪を梳いていく。
岩)サラサラ…
◇)……//
愛おしそうに、髪に触れる。
そんな剛典の表情に
あたしの胸はまた、キュンとしてしまう。
しばらくあたしの髪を梳いた後
両手であたしの頬を包んだ剛典は
無邪気な子犬みたいな顔で
笑って見せた。
……好き。
あたしも…
剛典の頬に、そっと触れる。
そのまま見つめ合えば
重なる視線は、熱を持ち始める。
岩)キス…したい。
◇)……
あたしも、したい。
岩)でも、したら止まんない。
◇)……
あたしも…そんな気がする。
◇)はぁ…//
岩)……なに?
◇)こんなの…初めて…//
岩)…っ
あたしがそう言うと
剛典が目を細めて、唇を開いた。
岩)お前のそれ、わざと…?
◇)え…?
岩)「こんなの初めて」ってやつ。
◇)えっ…
岩)それ、言われると…
男は興奮するんだけど…
◇)…っ///
あたし…
そんなに言ったっけ??
そう言われると、恥ずかしくなる。
岩)ちなみに…今度は何が初めてなの?
◇)……//
俯いたあたしの顎を引いて
「ん?」って顔をする剛典。
その優しい瞳に、また頬が熱くなる。
◇)……2回も…するの…//
岩)……
◇)……
岩)…あはっww
剛典が笑いながら
あたしの頭を撫でる。
岩)2回、シたことないの?ww
◇)ないよ…//
あ…、朝と夜とかは…あるけど…
岩)……
◇)2回続けてなんて…
岩)…うん、いいや。
もう言わないで。妬くから。
◇)……///
妬くの…?
あたしの過去なんかに…?//
岩)想像したくない。
◇)…っ
岩)……
◇)剛典は…あるの…?
岩)え?
◇)2回……
岩)2回どころか5回くらいあるけど…w
◇)!!!!
なんか…聞いて後悔した。
◇)もう言わなくていい。
岩)……
◇)……
岩)ねぇ、それ何なの//
ほんと可愛いんだけど//
そう言って剛典にほっぺをつつかれて
あたしは無意識に頬を膨らませてたことに
気付く。
岩)妬いたの…?w
◇)想像したくない。
岩)俺と一緒じゃん。
◇)……
岩)……
剛典が優しく笑って
あたしをそっと、抱きしめた。
岩)何かと比べるとかじゃなくて
俺たちだけの
「こんなの初めて」、作ろ?
◇)……
あたしたち…だけ?
岩)……
◇)……
あたしの肩に触れる、剛典の手も
見つめ合う瞳も
なんだか熱い。
その熱に…浮かされたくなって…
静かに目を閉じると
柔らかく、唇が触れた。
大事なものに触れるみたいに
優しく優しく、重なる唇。
肩から首筋をなぞる手のひらに
あたしの身体は、素直に反応して
もっと…
触れてほしくなる。
キスの隙間から、
二人の吐息が漏れ始める頃には
頭はもうフワフワしていて
とろん…と、夢見心地。
◇)は…ぁ……//
岩)……
剛典の頬に手のひらを添えた。
◇)あたし…、
キスだけでこんなに気持ちイイの…
初めて…
ぽわんとした状態で
素直にそう伝えると
剛典は少し驚いて
その後すぐに、口元を緩ませた。
◇)ううん、キスだけじゃなくて…
剛典が…すごく気持ちイイの…///
岩)…っ////
もっと…してほしくて…
唇を近付けると…
岩)あのさ…、///
すげぇエロいこと言ってる自覚、ある?
◇)え…?
…だって、
◇)剛典が…二人だけの
「こんなの初めて」…作ろうって…
岩)……うん//
◇)だから…
初めてなこと…伝えたくて…
岩)////
剛典はそんなあたしの言葉を
キスで塞いで、
岩)あんまり興奮させないで…///
俺もこんなん、初めてだから…
そう言って、あたしを抱きしめた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
トロンとした表情で
俺を見つめる瞳は…うるうる潤んでて…
紅潮した顔で
そんな可愛いこと…可愛く言われたら
ほんとたまんないから///
本人無自覚なのが、余計にタチが悪い///
◇)ん、…っ、ん…っ//
お前がこんな興奮させたんだから…
責任取れよ?
◇)んぅ…っ、んんっ//
息が出来ないほどの深いキスは
息苦しいようで、気持ちイイ。
何も考えられないくらい
二人の意識が、キスに集中してて
甘く絡み合う舌は
とろけそうに柔らかくて
本当に…気持ちイイ。
◇)は…っぁ…//
◇の吐息一つにも、興奮が止まらない。
◇)どうにかなりそう…//
岩)……ん、俺も……
また、重なる唇。
◇)んぅ…っ//
岩)…っ
キスだけでこんな気持ちイイなんて
俺だって初めてだよ…
次に進みたいような…
まだキスに溺れていたいような…
そんな甘い葛藤を
先に壊したのは、◇だった。
◇の白くて柔らかい腕が
俺の首に巻きついて…
二人の身体がグッと近付けば
もう、止まらない。
お互いの身体に触れたくて
もどかしい手のひらが…指先が…
互いの身体を行き来して…
◇)ん…っ、…剛…典…っ//
岩)◇…、っ
夢中で、求め合う。
上昇していく、二人の体温。
触れ合う肌は、次第に汗ばんで…
早く一つになりたいと、
俺たちを急かす。
◇)剛典……
俺の頬に伸びてきた手を、そっと握ると…
◇)こんなに…欲しいって思うの…
あたし、初めてだよ…
可愛い唇が、小さくそう告げた。
岩)だから…あんま煽んないで…///
たまらなくなって、抱きしめる。
さっきから◇は…
すげぇ素直で…可愛くて…
もう…俺をどうする気なんだよってくらい…
岩)俺だって…こんな余裕ないの…
初めてだから…///
暴走しそうな気持ちと身体が忙しくて
追いつかない。
自分の手に負えないくらい
本能で…求めてて…
◇)んっ/// ……や…ぁっっ///
ああ…
その甘い声に…
お前の熱に…
簡単に…溶けてしまいそうになる。
岩)は…ぁ…っ//
一つになった身体は…
どこまでも…熱く…熱く…
昇り詰める。
ーendー
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