一睡も出来なかった。
なんか…
嘘みたいで…
何も信じられない。
私が信じてたものって
何だったんだろう…
みんな…
そんなことしてるんだ…
EXILEも…三代目も…
臣くんも。
世の中にはそういう人もいるのかもしれない。
好きな相手じゃなくても
平気でそういうことをする人たち。
それはその人の自由だし
好きにすればいい。
でも私は嫌。
理解出来ないし、したくない。
「好きじゃないよ。」
「好きなわけねぇじゃん。」
♡)……
「有名人なら誰でもいい尻軽な女と
性欲を吐き出したい男。」
「やっぱり女が寄ってくる男は
各地に女がいるんだねーー」
考えたくない。
でも…頭から離れない。
嘘だって言って欲しかった。
そんなことしてないって
言って欲しかった。
♡)うう…っ、ぐすっ
泣いたって仕方ないのに…
すごく悲しい。
ピピピピピッ…、ピピピピピッ
♡)……
アラームを止めた。
朝ごはん…作らなきゃ…
……
顔を洗ってキッチンに立った。
どうしよう…
全然心の整理が出来てなくて
臣くんの顔…見れない。
「最低……」
あんなこと言っちゃったし…
いつも通り朝ごはんを作って
テーブルに並べたけど…
♡)全然食欲ないや……
重たい足取りで寝室に向かう。
♡)はぁ……
やだな…
どうしよう…
顔…見たくない…
コンコン…
重たい気持ちでドアをノックすると…
臣)はい。
♡)……
起きてたんだ。
♡)朝ご飯…出来たよ。
臣)ありがとう。今行く。
♡)……
ガチャッ…
臣)……おはよ。
♡)おはよ…
臣)……
♡)……
テーブルに向かい合って座ったけど…
やっぱり臣くんの顔を見れなくて…
♡)食べ終わったら置いておいて…
私が片付けるから。
臣)え…っ
ガタン。
自分の部屋に戻った。
♡)…っ
臣くんの顔…見れないよ…
♡)ふえっ…、ぐすっっ
もうやだ…っ
♡)うううっ…
ベッドの中で声を押し殺す。
♡)はぁっ…
胸が…苦しい。
ーーー
しばらくすると
臣くんがドアをノックした。
コンコン…
♡)……
臣)♡……
♡)……
臣)飯ありがとう。
ごちそうさま。
♡)……
臣)仕事、行ってくる。
♡)……
「行ってらっしゃい」の言葉が…
出てこない。
♡)…っ
しばらくしてドアを開けると
臣くんはもういなかった。
一緒に暮らし始めて…
初めてお見送りしなかった…
♡)ぐすっ…、ごめ…なさ…っ
キッチンを見ると
食器は全部洗ってくれてて
綺麗に片付いてた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
N)え!臣!クマ!!
臣)え、そんな目立ちます?
直)どうしたの??
臣)……
昨日全然寝れなかったからかな…
隆)うわ、ほんとにひどい顔だ。
臣)……
健)どないした〜〜ん!
なでなで…
臣)……
ぎゅっっ
健)お、甘えてきよったw
ほんまにどないしたん?
臣)……
E)♡ちゃんと喧嘩でもしたー?
岩)まさか〜〜w
臣)……
岩)……
E)え、ほんとに?
岩)喧嘩したの?!
臣)喧嘩っつーか……
何なんだろうあれ…
「喧嘩」なんだろうか…
臣)嫌われ…た…
皆)えええええっっ!!!!
臣)……
そんなハモるかよ…
N)臣ついに浮気したわけ?!!
隆)なんでだよ!!嘘でしょ?!
岩)嘘だ、待ってよ、えっ?!!
臣)……
すとん…
健ちゃんに椅子に座らされた。
健)とりあえず話してみぃ。
なでなで…
臣)……はぁ……
大きく息を吐いた。
なんか…
やっと呼吸ができた気分…
臣)なんか……
俺は昨日の出来事を話した。
N)なんだ〜〜びびった〜〜!!
そんなことか〜〜!!
岩)ああ、よかった〜〜w
臣)え?
隆)臣が浮気したとかじゃないじゃん!
臣)……うん。
隆)じゃあちゃんと仲直りできるでしょ。
直)修復可能で良かったw
臣)……
そう…なのか?
修復…可能?
だって…今朝だって…
俺の顔なんて見たくないって感じで…
部屋にこもって…
臣)俺…最低って言われたんだよ…?
N)わはははw
まぁそれは仕方ないな。
岩)てゆーか♡ちゃんの中で
俺らは全員最低になっちゃったのかな…
E)あちゃーー
隆)次会う時、気まずいな……
健)うーーーん…
N)まぁでも俺ら最低だし…w
健)ちょいちょーーい!w
N)でもまぁ、臣と♡ちゃんの話に戻るけど…
臣)……
N)そんな付き合う前のこと
どうこう言われたって
どうしようもなくね?
健)そうっすよねーー
N)臣は今こ〜んな真面目になって
丸臣になったんだから
それで十分じゃん!
隆)確かに。
N)今更どうにも出来ない過去のことを
最低とか言われてもねぇ!
岩)どうしようもないっすよね。
N)そーだよ!
臣)……
確かにどうしようもねぇよな。
やったことが消えるわけでもないし。
E)もうそのまま言うしかないんじゃない?
臣)え?
E)過去は最低でした!!
でも今は生まれ変わりました!!って。
岩)ぶっww
健)まぁでもそれしかないやんな。
臣が♡ちゃんのこと好きで
信じられへんほど大事にしてんのは
ほんまなんやし。
臣)……
直)そこは自信あるんでしょ?
臣)あります。
N)即答w
臣)……
隆)うん、じゃあ
そのまま伝えるしかないよね。
臣)……
岩)ちゃんと話せば
わかってくれるんじゃない?
E)♡ちゃんも昨日は
感情的になっちゃったんじゃないかな?
臣)……
そう…なのかな…
臣)今日帰ったら…もう一回話してみる。
隆)うん。
N)もしかしたらもう怒ってないかも
しれないしね!
臣)え?
N)時間が経って、ちゃんと消化できてたり。
岩)すげぇポジティブ思考w
N)いや、そうであってほしいなってw
岩)まぁ確かに。
臣)……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
少し腫れてる目を冷やして
私はランチに出かけた。
M)よーし!いっぱい食べるぞ〜!
先)ランチバイキングとか久々〜〜♡
先)元取らなきゃ!!
K)がっつり取りますよ!w
♡)……
やっぱり…
まだ食欲ないや…
でも
みんなに変に思われたくないから
ちゃんと食べよう。
M)やーん!このパスタ最高!♡
K)このグラタンも激ウマ!!!
先)バイキングばんざーい♪
♡)美味しいですね…♡
先)うん!おかわりおかわりー!!
K)……
はぁ……
K)大丈夫?
♡)え?
K)……
♡)……
K)いつもみたいに
美味しそうなリアクションじゃないから。
♡)あ…、美味しいよ!!
K)…なら良かった。
♡)……
本当は…
何を食べても味がよくわかんない…
M)ケーキの種類もいっぱいあるー♡
先)うわぁ!!山盛り持ってきたねぇ!
M)へっへへーー♡
先)あたしも持ってこよーー!
K)……
♡)……
K)あんたさ、昨日の…
♡)え…?
K)昨日の…
M)そーいえば先輩!!
私、調べましたよー!!
♡)…っ
Kちゃんの言葉を遮って
Mちゃんがケーキを頬張りながら
声をあげた。
先)調べたって??
M)EXILEと三代目の素行調査です!
先)ああ、言ってたね!
ほんとに調べたの?w
M)調べましたよ〜〜〜
ありとあらゆる情報網を使って。
先)こわいな…w
♡)……
K)聞きたくなかったら
聞かなくてもいいんじゃない?
♡)…っ
聞きたく…ない…
聞きたくないけど…でも…
K)ほら、あんた前にも…
ネットとかでそういうのは見ないって
言ってたじゃん?
♡)……
M)ちょっとKさーーん!
ネットに転がってるレベルの情報と
私のリサーチ結果を
一緒にしないでくださいっ!
K)え?
M)こっちは噂とかじゃなくて
確実なネタだけ集めてるんですー
先)すごいな…w
♡)……
M)でも…全然いい話じゃないですけど…
先輩、聞きますか?
♡)……
全然いい話じゃない…
でも…
もう全部知りたい。本当のこと。
♡)聞く。
K)いいの??
♡)……
M)先輩と付き合う前の話だと思うんで
ちゃんと割り切って聞いてくださいね?
♡)……
先)♡ちゃん…いいの?
♡)聞きます。
先)…っ
M)じゃあ…
Mちゃんが手を止めた。
M)とりあえず、昨日話してた話は
全部黒です。
♡)……
先)彼らに現地妻がいるって話?
M)はい。EXILEはもちろん
三代目の下のグループの子たちにまで
いるらしいです。
♡)えっ…
先)それって…なんだっけ
ジェネなんとか?
M)はい。
♡)…っ
嘘でしょ…?
だって…まだあんな若いのに…
M)で、三代目以外のことまで話すと
すっごく長くなるんで
皆さん相当遊んでますってことで
三代目にだけ絞って話しますね?
先)おお……
♡)……
Mちゃんがスマホを取り出した。
先)なに?メモしてきたの?
M)はい、しっかりと。
先)なんか聞くの怖いな…w
先)それは♡ちゃんでしょ。
先)そっか…
♡)……
Mちゃんが私の顔を見た。
M)ほんとに聞きますか…?
♡)……うん。
M)過去の話ですからね?
♡)うん……。
そんなに念を押すほどの内容なのかな…
でも…
どうしよう…
ー続ー
コメントを残す