(90)寝ぼけてふにふに

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ふに…
 
ふにふに…
 
 
ん?
 
 
ふにふに…
 
 
んん??
 
 
……え???
 
 
謎の感触にゆっくり目を開けると、
誰かの手が胸の上にあって…
 
 
♡)……
 
 
ふにふに…
 
 
……え??
 
 
♡)きゃあっっ////
 
 
思わずびっくりして飛び起きる。
 
 
後ろを振り向くと、
目を閉じて眠ってる臣くんがいて。
 
 
♡)…っ
 
 
え?
 
え????
 
 
状況が…つかめ…ない…。
 
 
臣くんは…
寝ながら私を後ろからぎゅって
してくれてたみたいで…
 
 
そのまま…
 
胸を…
 
触ってた?///
 
 
え、え、寝ながら触ることとかあるの?!
 
信じられない!!
びっくりした!!
 
 
えっと…
 
えっと…
 
 
たまたま手の位置に
私の胸があったのかな??
 
だ、だから…触っちゃったとか??
てゆーか寝てるから無意識だよね!?
 
 
ほんとにびっくりした…///
 
 
……てゆーか!!!
 
なんで臣くんがいるんだっけ!?
 
 
えっと…
 
えっと…
 
 
昨日確か…
臣くんから電話がかかってきて…
 
臣くんがうちに来てくれたんだよね?
 
なんで…来てくれたんだっけ??
全然わからない…。
 
てゆーか…
臣くんが来てくれて
嬉しかったっていう気持ちしか
覚えてない…。
 
 
なんか…会話したのかな??
 
 
どうしよう!!
うわーーん!!
 
なんで私覚えてないのーー!!
 
 
♡)…っ
 
 
時計を見ると、まだ朝の6時。
 
 
♡)……
 
 
もうちょっと…
くっついてても…いいかな…
 
 
ドキドキ…
 
 
私はもう一度臣くんの隣に横になった。
 
 
臣くん…
ぐっすり寝てる…。
 
 
ほっぺをそっと撫でると、少し動いて…
 
 
臣)ん……
 
 
わ、わ、起こしちゃったかな?
ごめんなさいっ
 
 
臣)んん……
 
 
ぎゅっ
 
 
♡)え…っ///
 
 
臣くんが…
寝てるのに私をぎゅって
抱きしめてくれた。
 
 
ドキン…ドキン…///
 
 
腕の中…あったかい…
 
なんか…嬉しいな…///
 
 
臣)…脱…ぐな……
 
 
え??
 
なんか喋った!!
 
脱ぐな…って言った??
え???
 
 
臣)…♡……
♡)……
 
 
私の…夢…、見てるのかな??
 
 
臣)…ばか……
 
 
え??
 
バカって言われた?!
 
え??
私??
 
 
脱ぐなバカってこと??
 
え、え、え…
 
臣くんの夢の中で…
私、脱いでるの?!
 
 
脱いでるって…何を?どこまで??
え!!??///
 
ちょ、ちょっと!!
夢の中の私!!
何してるのーーーーっ!!!///
 
 
臣)ん…っ
 
 
私をぎゅってしながら
臣くんが耳元で掠れた声を出すから
またドキドキしちゃう。
 
 
♡)……///
 
 
静かにじっとしてると…
 
臣くんの手が
ゆっくりと身体の前にまわってきて…
 
 
……え??
 
 
♡)きゃあっっ////
 
 
またおっぱい触られた!!!!!
  
 
思わず飛び起きると
私の叫び声で臣くんがうっすら目を開けて…
 
 
臣)……?
♡)……///
臣)ん……、
 
 
私に手を伸ばしてる。
 
 
♡)え…っと…、
臣)ん……!
 
 
こっちおいでってことかな??
 
 
よくわかんなくてじっと見てると
臣くんが口を開いた。
 
 
臣)なんでそんな…離れてんの。
♡)……///
 
 
だって…おっぱい…
 
 
臣)帰ってこい、酔っぱらい。
♡)え…っ!
 
 
酔っ払い???
 
 
臣)ん!!
 
 
また伸びてきた手に抱き寄せられて、
私は大人しく臣くんの腕の中に戻った。
 
 
ぎゅっ
 
 
♡)……///
臣)ん。
 
 
臣くんが満足そうに
私をぎゅむぎゅむしてる。
 
 
♡)臣くん…?
臣)…なに。
♡)……///
 
 
またおっぱい触られたらどうしよう…
 
 
臣)なに。
♡)……///
臣)なんだよーー、…酔っぱらい。
♡)酔っぱらい酔っぱらいって、なーにー!
臣)え?……覚えてねぇの?
♡)……え?……あ!!
 
 
そうだ!
私覚えてないんだった!!
 
 
♡)あ、…あの……
臣)…覚えてる?
♡)……ううん…//
臣)なんにも?
♡)えっと…
  臣くんが来てくれたのは覚えてる…。
臣)他は?
♡)……
臣)話したこととかは…?
♡)…覚えて…ない//
臣)……
♡)…ごめんなさい。
臣)……
♡)何…話したの?
臣)…何って…
♡)……
臣)お前がエロかったぐらい。
♡)えっ!!!
臣)……
♡)え、え、私、何言ったの!?
臣)……
♡)ねぇ!!!!
臣)あーばれんなw
♡)何言ったの!??
臣)……
 
 
私何か変なこと言ったのかな!?
エロかったって何?!!
 
どうしよう!!汗
 
 
♡)私何言ったの!教えて!
臣)聞かない方がいいと思うけど…
♡)えっ!!
 
 
うそ…っ
 
 
♡)そんな…変なこと言ったの?
臣)…うん。
♡)……教えて…ください…
臣)いいの?
♡)…うん…。
 
 
ドキドキ…ドキドキ…
 
 
臣)Hしたいって。
♡)……はい??
臣)……
♡)え?????
 
 
Hしたいって…
 
え???
 
わ、私が!!??
 
 
♡)絶対嘘だぁぁっ!!!!
臣)ぶっっw
♡)!!!
臣)あはははw
♡)もう!!///
 
 
臣くんがイタズラな顔して笑ってる。
 
嘘で良かった。
びっくりしたよぉ///
 
 
♡)ねぇ、ほんとは?
臣)んー?
♡)私…何言ったの?
臣)さぁ?
♡)え…、教えて…くれないの?
臣)……
 
 
なんで教えてくれないのーーっ!
気になるよぉ!!
うわーーんっ!!
 
 
♡)臣くんは…
臣)ん…?
♡)何の夢、見てたの?
臣)え?
♡)今…。
臣)……なんで?
♡)え…
 
 
なんでって…
だって…
 
 
♡)寝言…言ってたから…
臣)えっ!!!
♡)……
臣)なんて…言ってた?//
♡)……臣くんが教えてくれないから
  言わない。
臣)…っ
 
 
胸触ったこと…
覚えて…ないのかな…?
 
 
♡)臣くんに…
  エッチなことされた…。
臣)えっ!!!
 
 
私の言葉に、
臣くんがガバッと起き上がった。
 
 
臣)俺、何した!!??
 
 
目を丸くして、すっごく慌ててる。
 
 
臣)え、え、え…
  ほんとに!??
♡)…うん…。
 
 
私も一緒に起き上がった。
 
 
臣)え、俺…、何した!!??
♡)……
 
 
どうしてこんなに慌ててるんだろ…。
 
さっきのはきっと寝ぼけてたんだよね?
 
 
臣くんこんなに必死だし
なかったことにしてあげよう…、うん。
 
 
♡)嘘だよ?
臣)えっ!!
♡)嘘ーー♡
臣)……っ
 
 
私がそう言うと、
臣くんはすごく安心した顔をして
私を抱きしめた。
 
 
臣)良かった…
  マジ焦った…///
♡)……
臣)はぁ……
♡)……
 
 
私に何かしたかもしれないってだけで
こんなに焦ってる臣くんが
なんか愛しくてキュンてする…。
 
 
♡)嘘ついて…ごめんね?
臣)……
♡)…ね……、
臣)…ん?
♡)私は?
臣)え?
♡)ほんとに…変なこと言ったの…?
臣)……
 
 
ぼすっ
 
 
♡)…きゃあっ…///
 
 
ぎゅってしたまま倒れて、
ベッドの中で抱きしめられた。
 
 
♡)……///
 
 
ドキン…ドキン…
 
 
臣)俺のこと、大好きって。
♡)え?
臣)大好きすぎるって。
♡)えっ!!///
臣)メロメロなんだって。
♡)……///
 
 
え、え、私…
そんなこと…言ったの?!
本人に!??
 
 
恥ずかしすぎる!!///
 
 
臣)おーい…
♡)やぁっ///
臣)……
♡)…覚えて…ないもん///
 
 
もう臣くんの顔を見てられなくて
思わず両手で自分の顔を隠した。
 
恥ずかしいよぉっ!
うわぁーーんっ///
 
 
臣)…酔ってたから?
♡)…うん…///
 
 
昨日はいっぱい飲んじゃったし…
 
 
臣)じゃあ…酔って言っただけ?
♡)え…?
 
 
少し手をよけて臣くんの顔を覗くと…
 
 
♡)……///
 
 
真っ直ぐに私を見つめる視線が
そこにあって。
 
 
♡)…ううん…
  全部…ほんと…///
臣)……
♡)酔ってたけど…
  言ったの…覚えてないけど…
臣)……
♡)全部…
  ほんとのことだよ///
臣)……///
♡)……///
 
 
そう言ってから、また恥ずかしくなった。
 
 
♡)うわぁーんっ///
 
 
ぎゅっ…!!
 
 
思わずぎゅっと抱きつくと、
優しく頭をなでなでされて…
 
 
臣)はぁ…、…可愛すぎ…///
 
 
耳元で小さく呟いた臣くん。
 
 
♡)////
 
 
とくん…
 
とくん…
 
 
髪に触れる臣くんの手が
すっごくすっごく優しくて…
胸がきゅうってなる。
 
 
♡)……メロメロで…ごめんなさい///
臣)は!?
  …なんだよ…それ///
 
 
だって…///
 
 
臣)んな可愛いことばっか言ってたら
  襲うぞ。
♡)えっ!!!
 
 
その言葉に、
私は慌てて臣くんから離れた。
 
 
♡)やぁっ!///
 
 
危ないっ!
 
 
♡)またおっぱい触る気だぁ!!
  エッチ!!///
臣)え!!??
♡)あ…っ!
 
 
言っちゃった…
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
♡が真っ赤な顔して俺から距離を取って
変なことを言うから、頭が一瞬止まった。
 
 
臣)また…って…、何?
♡)……///
臣)え、え、俺…、触った…の?
♡)……///
 
 
♡は自分の胸を隠しながら
恥ずかしそうに頷いた。
 
 
臣)え、え、ほんとに?
♡)…うん///
臣)え、え、どんな…風に?
♡)ど、どんな風って何それ!
  エッチ!!///
臣)え、だって…
  全然覚えてねんだもん…
♡)……///
臣)どんな風に触った?
♡)だからそんなエッチなこと
  聞かないでよぉっ!///
臣)えっ!!!
 
 
俺…
そんなやらしい触り方したのか!??
 
我慢出来なすぎて無意識に?!
 
とんでもねぇエロ男じゃん!!!
 
 
臣)ごめん…
♡)……///
臣)マジで…覚えてない///
  ……ほんとに…ごめん。
 
 
俺…、ほんとに触ったのかな…
 
でも……
 
 
臣)覚えてねんなら…
  触った意味ねぇし…
♡)え!!
臣)触ってねぇのと一緒だし…
♡)え!!
臣)ノーカンで。
♡)な、な、何それー!///
臣)だって折角触ったのに
  全然覚えてねんだぞ!!
♡)せ、折角って…//
臣)くっそ…なんで覚えてねんだよーー
♡)……///
 
 
ちらっと♡を見ると
なんか必死で胸をガードしてる。
 
 
臣)覚えてねぇから…
  もっかい触ってい?
♡)な、な、ダメに決まってるでしょー!///
臣)なんで。
♡)なんで…って…、や、やだっ///
臣)……
♡)…や…っ…///
 
 
あ……やべ……
なんか…またスイッチ入りそう。
 
 
狭いベッドの中で
一生懸命、俺から逃げようとしてる。
 
 
そんな可愛い顔して
やだとか言われたら
 
余計したくなるのが
男なんですけど…
 
 
臣)ちょっとだけ。
♡)え…っ///
 
 
とか言いながら…
今触ったら絶対俺止まんねぇな…。
 
 
臣)触らして…
♡)エッチ!!///
臣)うん。
♡)え、え、や、やぁっ///
臣)ちょっとだけ…
♡)や、離し…て、やっ///
臣)ん、いいから。
 
 
触れようとしたその瞬間、、
 
 
♡)やぁんっ///
臣)……っ
 
 
♡がエロい声を出すから
スイッチが入るどころか、なぜか我に返った。
 
 
ダメだ…!!
 
危ねぇ…///
 
うっかり流されて
そのままいっちゃうところだった。
 
 
ダメだ!ダメダメ!!
 
俺は大事にするって
決めたんだから!!!
 
何をちゃっかり触ろうとしてんだよ!
 
 
俺はくるっと逆を向いて
♡に背中を向けた。
 
 
♡)臣…くん?///
臣)……
♡)…触ら…ないの?///
臣)え!!触っていいの!?
♡)いや…ダメだけど…
臣)何だよそれ!!w
♡)だって…///
 
 
一瞬期待したわ!!
はぁ…、もう…///
 
 
♡)急に…どうしたの?
臣)……我慢できなくなるからやめた。
♡)え?
臣)……
♡)我慢って…何の我慢?
臣)はぁ?
 
 
俺はまたくるっと向きを変えて
♡の方を向いた。
 
 
臣)なんのって…
  わかんだろ。
 
 
♡のほっぺをつねると…
 
しばらくぽやんとしてた♡の表情が
急にハッとした。
 
 
♡)……///
 
 
気付くの遅っ…
 
 
臣)触ってほしかったら
  いつでも触るけど。
♡)な、な、何それっ!!///
臣)ぶっww
♡)もぉぉ~~!!///
 
 
いや、本音だけど。
 
 
♡)あ…っ
臣)…え?
 
 
俺が少し動くと
♡が俺の腕をキュッと掴んだ。
 
 
♡)あ…なんでもない…
臣)どう…した?
♡)…また…そっち向いちゃうかと思った。
臣)……
♡)…やだ。
臣)……
♡)寂しいもん…
臣)……
 
 
さっき一瞬背中を向けたのが
寂しかったのか?
 
 
臣)ふ…っw
♡)なんで…笑うのぉ///
臣)いやー?
  ほら、おいで。
♡)……///
臣)ん。
 
 
ぎゅっ
 
 
まねき寄せた腕の中に、
♡が嬉しそうに飛び込んできた。
 
 
♡)えへへ…///
 
 
ぎゅーっ
 
 
♡)臣くん…///
臣)んー?
♡)ありがとう♡♡
臣)何がー?
♡)寝てる時も…
  いっぱいぎゅってしてくれてたから…///
臣)……///
♡)嬉しかったの///
  ありがとう♡♡
臣)…ん。
♡)えへへ…///
 
 
はぁ、可愛いな…///
 
 
♡)あ!あと!!
臣)…ん?
♡)今日…来てくれて、ありがとう♡♡
臣)…うん。
♡)どうして急に…来てくれたの…?
臣)…会いたく…なったから。
♡)……///
 
 
素直に言葉にすれば、
♡の手が俺の背中に回った。
 
 
♡)会いたいって思ってくれたら…
  また…来てくれる…?
臣)来て…いいの?
♡)来て…ほしい…///
臣)じゃあ…来るよ。
♡)うん…///
 
 
ぎゅっ…
 
 
一生懸命俺をぎゅっと抱きしめる♡の腕から…
 
俺のことがほんとに好きなんだって
伝わってくる…。
 
 
ああ…
ほんとに…両想いなんだよな…。
 
 
なんか…ほんと…
 
幸せ…だな……。
 
 
臣)……好き。
♡)…えっ!!
臣)……
♡)え?
臣)……
♡)え??
臣)…何回聞き返すんだよ!!w
♡)だ…って…//
臣)好きだっつったんだよっ///
♡)……///
臣)…なに。
♡)……嬉しい…///
臣)……
♡)私も…大好き…♡♡
臣)……///
 
 
ああ…まただ…
 
なんだろう…。
 
 
♡に好きだって言われる度に…
 
なんだか優しくてあったかいものに
心が包まれていくようで…
 
その気持ちいい幸せに
目を閉じてしまいたくなる…。
 
 
 
ピピピピッ…、ピピピピッ…
 
 
♡)わぁっ!
臣)…ん…、アラーム?
♡)うん、ごめんね?
臣)何時?
♡)7時。
臣)そっか…
♡)臣くん、お仕事何時?
臣)9時。
♡)そっか…。
  朝ご飯作るから一緒に食べよ?♡
臣)ん。ありがと。
♡)うん♡♡
 
 
にっこり笑って俺の腕の中から
出て行こうとする♡を…
 
なんでだろう。
俺は無意識に引き止めちゃって…
 
 
♡)え??
臣)あ…、ごめん。
♡)???
 
 
何してんだろ、俺。
 
 
♡)どしたの…?
臣)わかんね。
♡)……
臣)……
 
 
ぎゅっ…
 
 
♡は俺を抱きしめて…
 
 
チュッ。
 
 
臣)えっ…
 
 
いきなり俺のでこにチューしてきた。
 
 
♡)えへへ♡♡
 
   
♡はそのまま起き上がって…
 
 
♡)はい♡♡
臣)え??
 
 
ニコニコしたまま
両腕を広げてるから
俺もそのまま起き上がった。
 
 
♡)おはよーーー♡♡
  ぎゅーー♡♡
臣)……何…これ…///
♡)おはようのぎゅーだよ♡♡
臣)……///
♡)じゃあ起きよっか♡♡
臣)ん。
 
 
なんなんだこいつは…
 
これは…
恒例化するんだろうか…///
 
 
毎日朝起きて
こんな可愛くぎゅってしてきてくれたら…
 
……最高すぎる///
 
 
 
 
 
ー続ー


 

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