(79)KちゃんStory ③

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♡が珍しいことを言い出したのは、
それから数年後。
 
 
♡)…えっと…私ね…、
  好きじゃない人に触られたりしたら
  基本、不快なんだけど…
K)あんた潔癖だもんね。
♡)でも…、嫌じゃない人がいたの。
K)ほぅ。
♡)なんでだろ??
 
 
触られて嫌じゃないって…
 
♡にとっては
すごく大きいことな気がするけど。
 
 
それからしばらくすると、
今度はその人のことが
気になるって言い出して。
 
 
K)好きって言われたの?
♡)え?
K)その男に。
♡)え、言われてないよっ!!///
K)ふーん。
  今回は言われてないんだ。
♡)え?
K)でも気になってんだ?
♡)…うん。
 
 
ま~た言い寄られてんのかと思ったら
今回はどうやら違うらしい。
 
 
そんでもってまたしばらくすると、
今度は好きだって打ち明けられた。
 
 
K)……
♡)……
K)やっとハッキリわかったの?
♡)うん。
K)そっか…
♡)……
K)……
♡)大好き…なの。
K)……
 
 
♡がそんなこと言うなんて、初めてで。
 
 
少し照れたように
そう言う♡が可愛くて…
 
あたしはすごく嬉しかった。
 
 
やっと♡が好きになれる人が現れて
♡が嬉しそうで
 
幸せになってほしい。
絶対絶対幸せになってほしい。
 
 
 
♡が好きだっていう相手は
三代目ってグループのヴォーカル。
 
 
めちゃめちゃイケメンだし
TVで何回か見たけど歌も上手い。
 
すっげぇキャーキャー言われてる。
 
 
芸能人かよ!!
って最初はびっくりしたけど…
 
 
♡はそんなことで見方変える子じゃないし
初めて自分から好きだって言ってんだし
 
あたしは応援しようって決めた。
 
 
 
なのに…
 
 
正月。
 
 
 
実家に帰って、正月特番を見てると
丁度三代目がまたTVに出てて。
 
 
K)うん。やっぱイケメンだな。
兄)何お前、三代目好きなの?
K)いや…
 
 
あたしじゃなくて♡がね。
 
 
姉)え~~Kちゃんは
  ジャニーズ一筋だと思ってたw
K)うん。一筋。
姉)あ、そうなの?あはははw
  でも最近、三代目の人気すごいよね~
K)え?
姉)周りにも狙ってる子たくさんいるし。
K)……
 
 
去年兄貴と結婚したお義姉さんは
舞台女優をやってる。
 
 
兄)でもこーゆー子達って
  やっぱ遊んでんだろー?
姉)うん。三代目はねー
  結構簡単にお持ち帰りするよ。
K)は!?
姉)モデルの友達も何人か
  お持ち帰りされたことあるって言ってた~
K)え、三代目の誰??
姉)誰って…
  この人達みんな遊んでるでしょ?
  私の友達は…、ああ、この人。
  岩ちゃんって子と、ヴォーカルの二人。
  バーで飲んだ後そのままって言ってたよ。
K)はぁ!?登坂?!
  ヴォーカルの登坂??
姉)うん。
兄)やっぱ女が寄ってくんのかね~~
姉)そうだろうね。
  かなり遊んでるみたいだし。
K)ちょ、それいつの話?
姉)いつって…
K)登坂がお持ち帰りしたの!!
兄)なんでお前は登坂にこだわんの?w
K)いいから!
姉)確か夏ぐらいだったと思う。
K)夏!?
姉)うん。
 
 
夏って…
確か♡が会ったのも夏だよな?
 
♡と会った後も女遊びしてるってこと?
 
 
K)その後も遊んでんの?
姉)え~~
  そこまで三代目に詳しくないよーw
K)……
姉)私が最後に聞いたのは
  その夏頃の話だけど…でも
  前から遊んでるって聞くから
  今でも遊んでると思うよー?
K)……
 
 
登坂ァァァァ!!!!
ふざけんなーーーー!!!!!
 
 
あたしはすげぇイライラして
自分の部屋に戻った。
 
 
最初っから気にくわない奴だったけど
♡の話聞いてたら
やっぱりイイ奴なのかなって…
何より♡があんだけ好きになる男だから
きっとイイ奴なんだって
 
そう思ってたのに。
 
やっぱりチャラ男じゃねぇか!!
ふざけんな!!
 
 
 
ポ)今日は何してたの?
K)別に。
 
 
むしゃくしゃしながら
寝る前にポールとスカイプ。
 
ポールは今留学中だから…
毎日スカイプで話すのがあたし達の日課。
 
 
ポ)どうしたの?機嫌悪い?
K)悪い。
ポ)アハハハw
  Kはほんと素直だなーw
  何があったの?
K)……
ポ)話したくないなら聞かないけど…
K)♡が…
ポ)……
K)好きになった男いるでしょ。
ポ)ああ、言ってたね。
K)その男が…すっげぇ女遊びしてんだって。
ポ)今?
K)わかんない…
  …去年までしてたのは確実。
ポ)そっか…
 
 
ああ、ほんと腹立つ。
 
 
K)…そんな男…やだ。
  ♡は…あんなに純粋な奴なのに。
ポ)そうだね…
K)……
ポ)その彼は今は真面目になったとかじゃ…
  ないのかな?
K)……
ポ)ほら…Kもよく言ってるでしょ?
  ♡は…何だか人を浄化する力があるってw
K)……
ポ)一緒にいると心が
  キレイになる気がするって。
K)……
ポ)その彼も…もしかしたら
  そうなのかもしれないよ?
K)……
 
 
そう…なのかな…。
 
 
ポ)♡の愛情で目を覚まして、
  自分を悔い改めてるかもしれない。
K)……
ポ)人間は誰でもやり直すことができる。
K)……
ポ)悔い改める人間を
  神様は必ずお許しになる。
K)……
ポ)そうでしょ?
K)…うん。
 
 
そう…だけど…
 
 
ポ)Kは…♡が大事だから
  ♡に傷ついてほしくないんだね?
K)…うん。
ポ)そんな優しいところが
  僕は好きだよ。
K)……っ
 
 
ポールは…
すぐ素直に好きって言う…
 
 
ポ)♡が好きになった人を…
  一緒に信じてあげよう?
K)……
ポ)もしも…もしも♡が
  傷つくようなことになったら
  その時は思いきり抱きしめてあげよう。
 
 
ポールが優しくそう言ってくれた。
 
 
K)……うん。
ポ)……
K)信じて…見守る。
ポ)うん。
K)でも…もし♡を泣かせるような男だったら…
  その時は全力でぶっ飛ばす。
ポ)アハハハハww
  Kは相変わらずだなぁww
K)……
ポ)…会いたい。
K)え…?
ポ)会いたいよ。
K)……
 
 
ポールが
画面の向こうから優しい眼で
あたしを見つめてる。
 
 
ポールと話してると
なんかあたしまで、心が穏やかになってく。
 
 
K)あたしも…
ポ)え?
K)会い…たい…///
ポ)……///
 
 
素直にそう言ったら、
なんだか恥ずかしくなった。
 
 
K)もう寝るっ!!!///
ポ)えっ!!!!
K)おやすみっ!!///
ポ)わかったよ♡
  Good night and sweet dreams♡
K)~~///
 
 
あたしはそのままスカイプを切った。
 
 
K)はぁ……。
 
 
ほんとに…
会いたいな…ポールに…。
 
 
 
ポールと話してると
心が穏やかになって
 
この人に愛してもらえるような
自分でありたいって
 
いつもそう思う。
 
 
 
あたしがそう思うように…
 
登坂も…
散々女遊びしてたくせに…
 
♡のことを好きになって…
今はそう思ってるんだろうか。
 
 
♡に愛されたいって
♡を大事にしたいって
 
そう思ってるんだろうか。
 
 
K)……
 
 
神様…
 
どうか登坂が生まれ変わってますように。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
そんな正月からしばらく経って
♡は登坂に告白するって言いながら
もたもたしてた。


K)あんたいつ
  とさ…臣くんに告白すんの?
♡)あのね!!
  臣くんの誕生日に
  デートする約束したの///
K)ほ~。いつ?
♡)来月の12日だよー♡
K)じゃあそこで告白?
♡)うんっ///


すげぇ嬉しそう。


♡)誕生日ね、一緒にいたいって
  言ってくれたの…///
  すっごく嬉しくて…
K)そりゃーそうだろ。だって
  とさ…臣くんはあんたのこと
  好きなんだから。
♡)……///


それから♡は登坂に会えるのを
毎日楽しみにしてて

誕生日前日。


♡)あの…ねっ…、明日…なの///
K)何が?
♡)…臣くんの…誕生日…
K)ああ!!
  デートするって言ってたやつ?
♡)うん…///
K)おおお!!
  じゃあ遂に明日だ!告白!
♡)うん…///
K)なるほどね~~
  それで今から緊張してるわけね。
  可愛い奴w
♡)だって…///
 
 
♡はもじもじしながら
頬を赤く染めて。
 
 
♡)あのね、毎日にゃんこと
  練習してるんだけど…
K)はい?にゃんこって何?
♡)あ、うちの抱き枕。
K)ぶっww
♡)最近やっとにゃんこになら
  言えるようになったの…///
K)あんた…どこまで可愛いのw
 
 
こんな一生懸命で可愛い♡を
傷つけるような真似したら
マジでぶっ飛ばすからな!登坂!!
 
 
 
 
……その二日後。
 
 
昨日の誕生日デートどうだったんだろ。
ちゃんと告白出来たのかな。
 
 
あたしは朝は直行で
14時くらいに会社に行くと
♡はデスクに座りながら無心で仕事をしてた。
 
 
K)戻りましたー!!
女)お帰りなさーい
女)おかえりーー
 
 
おかしい…。
 
 
K)……
 
 
いつも絶対♡が一番大きい声で
お帰りなさいって言ってくれるのに
まったく気付いてないし。
 
 
K)♡!
♡)……
K)♡!!!
♡)あっ…
K)戻りました。
♡)あ、お帰り…
K)…どうした。
♡)……
 
 
なんか、心ここに在らず。
 
 
課)K~~!!
  ○○社さんがこれからなら
  時間作れるって!!
K)え!!今からっすか?!
  戻ってきたばっかなのに…
  わかりました!!行きます!!
課)頼むな~~!!
 
 
タイミングわりぃなーー。
 
 
K)♡!あんた今日夜予定あんの?
♡)え…あ、、ないよ。
K)じゃあご飯行こ!
  とりあえず出てくるわ。
  行ってきまーす!!
女)行ってらっしゃーい!
 
 
ぽわーんと無言のままの♡を残して、
あたしはとりあえず会社を出た。
 
 
なんだ??
明らかに変だろ。
 
登坂とうまくいったんじゃねーの?
 
 
それから忙しくアポを済ませて
会社に戻る途中で、
さくちゃんからLINEが来た。
 
 
さ『ねぇ!!😳
  ♡が全然既読にならないんだけど
  生きてる?会社来てる?💦』
K『会社来てたよ!』
 
 
って返信したら、
電話がかかってきた。
 
 
K『もしもし?』
さ『♡来てんの?』
K『うん!来てた!
  今日全然話せてないけど。』
さ『どうだった?様子。』
K『変だった。』
さ『え!!』
K『なんか放心してるっていうか
  心ここに在らず的な。』
さ『マジか…』
K『なんかおかしいから
  とりあえず今日ご飯行こうって
  言っといたけど。』
さ『それあたしも行く!!』
K『あ、ほんと?』
さ『うん!!』
K『じゃあ店決めて連絡するわ。』
さ『わかった!ありがと!!』
 
 
 
それから19時過ぎ。
 
 
ボーッとした♡を連れて
予約した店に行くと、
もう先にさくちゃんが待ってた。
 
 
♡)あれっ!さくちゃん!
さ)ういーーー!!
♡)今日…3人?
K)うん。
さ)つーかあんたLINE見んかい!
♡)え??
さ)何回も送ってんのにー!!
 
 
さくちゃんにそう言われて
♡は慌てて携帯を取り出した。
 
 
♡)わ!!ほんとだ!!
さ)全然気付かなかった?
♡)ごめんね。全然見てなかった。
さ)それどころじゃなかったかんじーー?
♡)……
さ)まぁまぁ座って座って。
  飲みもん頼も~~
 
 
それから3人で乾杯をすると
さくちゃんがすぐ切り込んだ。
 
 
さ)付き合ったの?臣くんと。
♡)……
K)……
 
 
あたしもそれが聞きたかった。
 
 
さ)告白したの?
♡)…ううん。
さ)じゃあされた?
♡)え??
さ)告白。
♡)……っ
 
 
♡は驚いてさくちゃんの顔を見た。
 
 
さ)されたんだ。
♡)……
さ)昨日ね、臣くんの誕生日、
  夜だけみんなでお祝いしたの。
K)あ、そうなの?
さ)うん。
  それでね、その時…二人して
  「この後告白する」って言ってたから
  どうなったのか気になってて。
K)二人して?
さ)そ。
♡)え…臣くんも?
さ)そうだよ。だから臣くん、
  お酒飲んでなかったでしょ?
♡)…あっ!!
K)……
 
 
♡に告白するから
自分のパーティーなのに酒は自粛したって事?
ほ~~~
 
 
さ)だからみんな、
  どっちが先に告白するんだろうって
  話してたのw
♡)あ!だから笑ってたの??
さ)そw
♡)そう…だったんだぁ…
K)うーん。じゃあ結局
  とさ…臣くんが先に告白したってこと?
さ)なんでしょ?
♡)うん…
さ)で、♡も自分の気持ち伝えて
  めでたく付き合ったってこと?
♡)……
K)???
 
 
♡はしばらく黙り込んで、
みるみるその目を潤ませた。
 
 
さ)ちょ、どうした!!
♡)…私ね、言えなかったの。
さ)え?
K)好きだって?
♡)…うん。
さ)え!!言わなかったの?!
  なんで!?
♡)…っ
さ)告白するつもりだったんでしょ?
♡)うん…。
さ)……
♡)最初はね、自分が告白することで
  頭がいっぱいで…必死で…
  なんて言おうってそればっかりで
  ずっとドキドキしてたの。
さ)うん。
♡)そしたら…
  急に臣くんから好きって言われて…
  びっくりしちゃって、
  頭が真っ白になって…
さ)うん。
K)……
 
 
♡の頬をポロリと、涙が伝った。
 
 
♡)臣くん…ね、すっごくいっぱい
  気持ち伝えてくれたの…
さ)……
♡)臣くんの気持ちは前から感じてたけど…
  初めて言葉にしてちゃんと言われて
  こんな風に真剣に想ってくれてたんだって
  そう思ったら…
K)……
♡)私…涙が止まらなくなっちゃって…
さ)泣いたの…?
♡)うん…なんかね…、感動したの//
K)……
♡)いっぱい好きって気持ち、
  言葉にしてくれて…
  おじいちゃんおばあちゃんになっても
  隣にいてほしいって言ってくれたの。
さ)どええ?!!
  何それ!プロポーズ?!
♡)あ、違うよ!!
  そういう深い意味じゃないと思うけど
  でも…逆にサラッとそう言ってくれたのが
  嬉しかったの…。
K)……
♡)ほんとに…自然に…
  そう思ってくれてるのかなって…
K)……
 
 
登坂…
♡のことそんな風に思ってんだ…。
 
 
♡)…それでね、
  臣くんはああいうお仕事だし…
  それで私が嫌な思いしたり
  傷ついたりすることが
  あるかもしれないって言われたの。
K)うん…。
♡)そうだとしても、それでも
  一緒にいて良かったって…
  そう思えるくらい大事にするって…
  絶対大事にするからって
  言ってくれて…、……っ
K)……
 
 
♡の目は涙でいっぱいで…
 
あたしが頭を撫でると
一気に涙をこぼして抱きついてきた。
 
 
♡)うわーーんっ
K)なんで泣く。
♡)だって…っ、ぐす、…ぐすっ
さ)臣くん…そんな風に言ってくれたんだぁ。
  なんか感動……
♡)うん…っ、だから
  泣いちゃったの…、うううっ
K)よしよし。
♡)うわーーんっ
K)泣くな泣くなw
♡)ううう…、ぐす…っ
さ)うーんと…じゃあさ、
  告白しようと思ってたら
  臣くんに先に言われて
  パニックになったけど、でも…
  その告白に感動して
  泣いちゃったってことでしょ?
♡)…うん。
さ)そしたら私も好きって言って
  めでたく付き合う流れに
  どうしてならないの??
K)うん。そこだよね。
 
 
なんでまだ付き合ってないんだ??
 
 
さ)なんて返事したの?
  臣くんと今どういう状態なの??
K)……
♡)…時間欲しいって…お願いしたの。
さ)は??
K)何の時間??
♡)なんだろう…
K)……
♡)なんか…私、言葉にするのが
  得意なわけじゃないし
  臣くんのことちゃんと考えたくて…
さ)考えるって何を!
  だって好きなんでしょ?
♡)好きなんだけど…
  なんか自分が情けなくなっちゃって…
 
 
♡がしょんぼり俯いた。
 
 
さ)は??なんで??
♡)…臣くんは…こんなにいっぱい
  私のこと想ってくれてて
  ちゃんと言葉で伝えてくれて…
  なのに…私は全然ダメダメだなって…
  そう思ったの。
K)……
♡)私…告白とかしたことないし…
  「好き」って言葉を伝えれば
  ゴールな気がしてて
  その一言を言うのだけでも
  ずっとパニパニしてたのに…
  全然そうじゃないって思って。
さ)……
♡)私も臣くんが伝えてくれたみたいに
  ちゃんと自分の気持ち…
  伝えたいって思ったの。
さ)…うん。
♡)でも…その時には
  言葉が出て来なくって…
K)……
♡)胸がいっぱいで…
K)…うん。
さ)だから…時間欲しいって?
♡)うん…。
K)……
 
 
なるほど…
そういうことか。
 
 
♡)それに私…、
  臣くんのことが好きっていう
  気持ちだけで…
K)……
♡)臣くんの側にいるってことが…
  付き合うってことが…
  どんなことか全然考えてなかったの。
  臣くんは…ちゃんと考えてくれてたのに…
K)……
♡)臣くんは…
  私が泣いてる時も笑ってる時も
  側にいたいって言ってくれて…
  ふと私はどうなんだろうって思ったの。
  臣くんのことをどんな風に好きで
  どんな風に側にいたいんだろうって…
さ)うん。
♡)そんなこと考えたことがなかったのも
  なんか情けなくて…
  臣くんの気持ちが真っ直ぐだからこそ
  こんな今の私で簡単に返事しちゃ
  いけないような気がしたの。
さ)好きなのに?
♡)うん。好きだから。
K)向こうの気持ちが真剣だからこそ
  自分も真剣に応えたいって思ったの?
♡)そう。
K)そっか…
 
 
♡らしくて、納得。
 
 
K)で、考えたの?昨日一晩。
♡)…うん、ずっと考えてる。
さ)答えは出たの?
♡)答えっていうか…
  よくわからなくて…
K)何が?
♡)付き合うとしたら…
  私…何したらいいんだろう…
さ)キスとかHって話じゃなくて?
♡)違うよっ!//
さ)ってゆーか…
  別に何もしなくていいんじゃない?
♡)え?何も?
さ)別に臣くん、♡に何かしてほしいとか
  そんなん求めてないと思うけど。
♡)え…っ
さ)側にいてくれるだけで
  それだけでいいんじゃないかなぁ?
♡)側に…いるだけ?
さ)うん。
K)あんたが側にいて
  笑ってるだけで嬉しいんじゃない?
♡)笑ってるだけ??
K)うん。あーー、なんつーか
  適当な意味じゃなくてさ…、
  あんたの笑顔にはそれだけの力が
  あるっていうか…
さ)うん、わかる。
♡)…っ
さ)♡だって…
  臣くんが隣で笑ってくれてるだけで…
  嬉しくならない?
♡)嬉しいっ!!!!
 
 
即答した♡に、さくちゃんが吹き出した。
 
 
さ)ぷっww
  それと一緒ってこと♡
♡)……そう…なのかな…///
K)だから…難しく考えすぎなくて
  いいんじゃない?
さ)まぁでも…ある程度
  覚悟はしといた方がいいかもねーー
K)覚悟??
さ)一応臣くん芸能人だしさ。
K)なんの覚悟がいるわけ?
さ)臣くんが言ってるみたいに
  付き合ったら何があるか
  わかんないじゃん?
  それをちゃんと♡が
  乗り越えていけるかどうか…
♡)!!!!
 
 
さくちゃんの言葉に、
♡が背筋をピーンと伸ばした。
 
 
K)何があんだろ…
  事務所から別れろって言われるとか?
♡)えっ!!!
さ)よし、じゃあちょっと色々
  最悪のパターンをとことん考えてみよう。
♡)はいっ!!!
K)事務所の人が金持って来て
  これで金輪際近付くなって言ってくる。
さ)まぁよく聞く話だよねーー
♡)えっ!!!
さ)あとはファンにバレる。
K)バレたらどうなんだろ。
さ)カミソリ大量に届く。
K)昭和かって!w
さ)生卵ぶつけられる。
K)だから昭和かって!w
さ)まぁとにかく嫌がらせされる。
K)それはあるかもね。
♡)……っ
さ)あとは週刊誌に撮られたり、
K)ありそーーーー
さ)あることないこと書かれて…
K)NETとかも大炎上してね。
さ)会社にまで記者が押し寄せる。
♡)え!!会社にまで!?
さ)まぁ可能性はあるっしょ。
K)うん。
♡)わわわ…っ
さ)で、♡の家族まであぶりだされて
  写真撮られたり。
♡)ええ!ママや瞬まで!?
K)レイコさんなら
  撮るなら金よこせ!って言って
  笑い飛ばしそうだけどなーw
♡)は!確かに……
さ)あとは…♡がストーカーされたり…
K)うんうん。
♡)……
 
 
あたし達が好き勝手言うから
黙っちゃった♡。
 
 
さ)怖くなってきた?
♡)え?
さ)臣くんと付き合うの。
 
 
さくちゃんがそう聞くと、
♡は首を横に振った。
 
 
♡)ううん。
K)全然平気?
♡)私が闘えることなら。
K)ぶっっww
  あんたはそういう奴だったw
 
 
逞しいもんね、ほんと。
 
 
♡)でも…
  私と繋がってるせいで…周りの人たちに
  迷惑がかかっちゃうことがあったら
  どうしよう…
さ)あたし友人Sとかでなら
  全然出ていいけどw
K)出たがりかって!w
さ)あははははw
K)でも…、うん。
  あんたと繋がってる人間は
  そんなことで迷惑だとか
  思わないっていうか…
さ)うん、それくらい♡のことを
  好きな人たちばっかりだと思うよ。
K)家族も友達も、みんな。
さ)うん。
♡)…Kちゃん…、さくちゃん…
K)げ、また泣く!
♡)うわーーーんっ
K)わかったって!もう!w
さ)あははははw
 
 
ほんとに泣き虫だよなーーもう。
 
こりゃー登坂も付き合ったら苦労すんなw
 
 
さ)ま、今のは最悪な場合の話だし、
  とりあえず♡は今は
  余計なこと考えないで
  幸せになんなさい♡
K)うん。
♡)幸せ…?
さ)早く臣くんに
  好きって言ってあげなってことw
K)…つーかさ、
  向こうは大丈夫なの?
♡)え?
K)あんたにフラれたとか
  思ってんじゃないの?
♡)えっ!!!!
さ)うーーん…保留にしてるわけだもんね。
  どうなんだろなーー
♡)あわわわわっ
K)…まぁ…とりあえず週末とかさ、
  ゆっくり考えて、気持ち落ち着かせて
  それから好きだって言っても
  いいんじゃない?
さ)そっか、土日でゆっくりねー。
♡)……うん…そうする…。
 
 
そう言って♡はニッコリ笑った。
 
 
♡)二人ともありがとう♡♡
K)ん。
 
 
あたしがもし登坂の友達なら
登坂がちょっと可哀相だから
早く返事してやれって言ったと思うけど
 
友達でもないし
女遊びの恨みもあるし
 
どうせ両想いなんだから
ちょっとの間くらい悩めバーカ。
 
 
そんで絶対…
死ぬほど大事にしろよッ!!!
 
 
 
 
 
ーendー

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