【24】嵐の後の壁ドン

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ほんとに嵐のようだった。


臣くんは笑って
私の頭をポンポンしてくれて…


臣くんだって疲れてるはずなのに…
仕事の後に
こんな女子会に付き合ってくれて…
ごめんね…?

ありがとう。


♡)あ…、私片付けてくるね。
臣)俺も手伝うよ。
♡)え!いいよいいよ!私やるから!
臣)なんで。一緒にやろ。
♡)えっ…
臣)一緒にやった方が早いじゃんw
♡)…ありがとう。
臣)全然?
♡)なんかごめんね?
臣)なーにがw


臣くんはほんと優しい…


使った食器を片付けて
洗い物を始めると

臣くんは隣で
洗った食器を拭いてくれる。


臣)ダンスはもう完璧なの?
♡)あ、えっとね…
  今日までに全員覚えてきて
  合わせるはずだったんだけど…
  Mちゃんが全然覚えてきてなくて…
臣)え…
♡)今日は個人レッスンで終わっちゃった…
臣)はははw
  あのぶりっ子、どうしようもねぇなw
♡)ねー…
臣)ほんとにお前のこと崇拝してるしなw
♡)ねー…
臣)すげーテンション高ぇしな。
♡)ねー…
臣)100人斬りだしな。
♡)ねー…
  …って、えっ!!聞こえてたの?!!
臣)声でけぇんだもんw
♡)…っ


あんな恥ずかしい会話
聞かれてたなんて…///


もう~~Mちゃんのバカ~~!!


臣)登坂さんて上手なんですかぁ?
♡)えっ?!


洗い物を終えた私に
タオルを渡しながら

臣くんがMちゃんの真似をする。


臣)どうなんですか~?
♡)な、何それ…、知らないっ//
臣)なんで知らねんだよ!w
♡)登坂さんと…
  したことないです…
臣)お前は…苦し紛れに
  どんな嘘だよっ!!w
♡)やだぁっ// いたい~!w


後ろから回された腕に捕まった。


♡)だって知らないもんっ//


そう言い張ると、耳元で低い声。


臣)…散々抱いてんじゃん?
♡)////


耳が…熱くなる。


♡)し、知らないっ///
臣)ふーん…あっそ。
  じゃあ今から確かめる??
♡)……や…っ//


耳たぶを甘噛みされて
そのままキスされた。


♡)ちょっとぉっ///


私が押しのけると
舌を出して意地悪に笑った。

もう!//


臣)ってかお前さー
  俺に変な練習させたけど…
♡)え?


変な練習??


臣)お前の方が練習しといた方が
  いんじゃねーの?
♡)え?なんの??
臣)悪い男が寄って来た時の練習~
♡)えっ
臣)俺こないだちゃんと
  付き合ってやったじゃん?
♡)…っ


ジリジリ詰め寄ってくる臣くん。


臣)だってお前…
  こんなことされたんでしょ…?


キッチンの壁についた臣くんの左手が
私の前を塞いだ。


な、何これ…


えっ…えっ…


♡)////


なんだか臣くんの顔を見れなくて…

私は下を向いたまま、答えた。


♡)そ、そうだけど…
  …ちゃんと…逃げたもんっ
臣)えらいじゃん♪
  はい、じゃあもっかい練習。
♡)えっ?
臣)誰に迫られても
  ちゃんと逃げられる練習。
♡)え…


臣くんの顔が近付いてくる。


臣)突き飛ばせよ…w
♡)っ…


目を細めて私を見つめながら
息がかかるくらい…近付いて


左手は壁についたまま
私の頬に触れる右手が
そのまま…髪を…耳にかけて…


♡)////


何これ!!!!
ど、ど、どうしよう…///


唇が触れる寸前の
ギリギリの距離に

耐えられなくなった私が
ぎゅっと目を瞑ると


コツン、と
ぶつかるおでこ。


臣)逃げねぇの…?


耳元近くでそう言うと

今度は…首筋を舌でなぞられた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


♡)やっ、やだぁぁぁっっ!!///


両手で自分の顔を覆って
へなへなと♡が床に座り込む。


耳まで真っ赤だし…


♡)こ、こんなエッチな壁ドン
  してくる人なんて…いないもんっ!!
  ばかぁっ!!///


真っ赤な顔して反論する♡は
もう半泣きで…


臣)////


何これ…
可愛すぎんだけど…w

やべぇ…//



しゃがんで…♡の顔を覗きこんで…


臣)おい。
♡)…っ
臣)ごめんてw


顔を隠してる♡の手を
よけようとすると


♡)やだっ!見ないでっ///


その手を振り払われた。


♡)ばかばかばかぁ~~っ//
臣)…っ

♡)だ、大体、臣くんが壁ドンなんて…
  しちゃダメなんだからっ!//
臣)……なんで?

♡)そんなの…
  キュンキュンして死んじゃうっ…//
  逃げられるわけないもんっ!//
臣)ふはっww
 

必死なのが可愛くて
思わず笑った。


臣)誰かさんがさ~
  なんかすげ~モテてるみたいだから…
  意地悪しちゃった、ごめんw
♡)…ち、違うもん…


♡が口を尖らせた。


♡)モテて…ないもん…
臣)…いや、別にいんじゃね?
♡)え?


咄嗟に出た言葉は
別に強がりとかじゃなくて…


臣)それだけお前が
  イイ女ってことでしょ?♪
♡)…っ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


臣)どんな奴がきても
  心変わりなんて
  ぜってーさせねぇし。


力強くそう言うと
臣くんはニヤッと笑った。


♡)ぜったい…?
臣)絶対。
♡)……
臣)……


絡まる、熱い視線。


真っ直ぐ見つめて来る臣くんに
胸がドキドキ、音を立てる。


心変わりなんて…しないもん。


こんなに臣くんのことが大好きで
こんなに臣くんでいっぱいなのに…

ずるいよ…//


♡)臣くん…だけだもん…
臣)……
♡)私がこんなに…ドキドキするの…


臣くんの腕を…掴んだ。


♡)他の人なんてやだ。
臣)……
♡)臣くんが…好きなの。
臣)……



瞳を見つめて
そう伝えると…

あたたかい手のひらが
私の頬を包んだ。



臣くんは…
切なそうな表情を浮かべて…



臣)…抱いていい?



さっきまで意地悪だったのに
今度は優しく抱きすくめられて…



♡)……



腕の中で頷いて…


そっと身体が離れたら

臣くんの頬に、手を伸ばした。



♡)うん…



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



他の人なんて嫌だって…
俺が好きだって…

素直にそう言われて…


その真っ直ぐな想いが
愛しくなって…


「…抱いていい?」


口が勝手にそう言った。


臣)……
♡)……


潤んだ瞳に捕まれば
欲しい気持ちは止まらなくなる。



俺…、こんな独占欲
強かったっけ…



こんなに誰かを
自分だけのものにしたいとか
思ったことない。


あんな話、聞いた後だからかな。

…いや、関係ねぇか…



♡が俺を想ってくれてんのは
わかってるのに

それでもいつも…

もっと…

…もっと、欲しくなる。




♡)……好き。


そう言って回された、細い腕に


ああ。
俺…どこまでこいつのこと好きになんだろ。
好きな気持ちって限界ねぇのかな…


そんなことを思いながら
力強く、抱きしめた。




ー続ー

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