（68）止まらないぎゅっ

トクン…トクン…
　
あったかい…
　
　
優しくぎゅって包まれてる…
　
幸せ…だなぁ…
　
　
すごく…気持ちいい…
　
あったかい…
　
　
………あったかい…？
　
え…？
　
どうして…こんな…
あったかいんだろう…
　
　
あれ…？
　
　
……ゆっくり目を開けると、
　
　
♡）！！！
　
　
わっ！！
　
わっっ！！！///
　
臣くんだ！！
　
　
♡）…っ///
　
　
え？え？え？
　
　
……あ、そうだ…。
　
臣くんと一緒に…寝てたんだ…
　
　
♡）……///
　
　
臣くんの腕の中で耳を澄ますと…
臣くんの静かな寝息が聞こえてくる。
　
　
臣くんの…心臓の音も聞こえる。
　
トクン…トクン…
　
　
♡）……
　
　
良かった…
臣くん寝てる…。
　
　
昨日はいっぱい看病してくれたから
絶対臣くん寝てないもん。
　
　
いっぱい寝てね！
疲れ取ってね！！
　
　
……あ…、
　
臣くんから
私と同じ匂いがする…。
　
　
そっか…
シャンプーの匂いかな。
　
柔らかいベルガモットの匂い…。
　
なんか…同じ匂いって嬉しいな///
　
　
♡）……
　
　
臣くんの腕の中…
すごく安心する…
　
もちろんドキドキするんだけど…
　
でも…
　
なんだかすごくあったかいの。
　
　
トクン…
　
トクン…
　
　
♡）……
　
　
さっきは…
臣くんにおいでって言われて
ぎゅってしてもらったら
　
なんかもう臣くんのこと好きって気持ちが
止められなくなって…
　
愛しくて、胸がきゅうってなって…
　
いっぱいぎゅむぎゅむしちゃった。
　
　
♡）////
　
　
だって…止まらなかったんだもん…
大好きなんだもん///
　
　
臣くん…
大好きだよぉ…///
　
　
ぎゅぅっっっ
　
　
♡）……///
　
　
今…何時なんだろう…
　
　
わからないけど…
　
すっごく気持ちいいから…
まだ眠ってたい…
　
　
臣くんの腕の中にいたい…。
　
　
臣くん…大好き…
　
　
……大好き…。
　
　
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
　
　
♡）臣くん…
臣）……
♡）臣くん…
臣）……んー？
♡）臣くん好き♡
臣）え？？
♡）臣くんだぁいすき♡
臣）え！！
　
　
俺が目を開けると
♡がニッコリ笑ってる。
　
　
臣）俺のこと…好き？
♡）うん♡
臣）俺の聞き間違いじゃないの？？
♡）うん♡
臣）えっと…
　　それは…「Like」？
♡）「Love」だよぉ♡
臣）え！！
♡）好ーき♡♡
臣）……///
　
　
ヤバい…
これ…告白された？？
　
え…？？
　
　
臣）ルイくんは…
♡）そんな人知らないってばぁ！
臣）えっと…
　　Xmasに男と会った？
♡）会ってないよ！！
臣）アクセサリー貰わなかった？
♡）あ……
臣）……
♡）もう…
臣）……
♡）そんなのどうでもいいから
　　太もも触って…？♡
臣）は、はい！？
♡）触りたいって…言ったでしょ…？♡
臣）言ったけど…
♡）早く…触って…？♡
臣）え…っ///
　
　
う、うそ…っ
　
　
♡）色んなところ…いっぱい…触って？///
臣）いい…の？///
♡）うん…♡
　　臣くんにね？触ってほしいの…///
　　いっぱい…♡♡
臣）え…///
　
　
そ、そんなん言われたら…
俺…止まんねぇけど…///
　
　
臣）…っ
　
　
服の上から…太ももを撫でたけど…
　
ヤバい…
直接触りたい…///
　
　
♡）足りないよぉ///
臣）え？？
♡）もっと…ちゃんと触ってぇ？///
臣）え…///
　　いや、だって…服が…
♡）脱がせて…？///
臣）え！！！
　
　
ほんとに…？！///
　
　
♡）だって…
　　もう私の裸…見たんでしょ？
臣）見てないって！！
　　目瞑ってたんだって！！
♡）見ても…いいよ♡
臣）え！！？？
♡）だから…脱がせて…
　　いっぱい触ってぇ？♡
臣）え、え、え…///
　
　
ヤ、ヤバい！！
ほんともう止まんねぇ！！
　
　
臣）襲っていいの？
♡）うん♡ Ｈしよ…？♡♡
臣）するっ！！！！///
　
　
俺は興奮のままに、
♡の肩紐をおろした。
　
　
♡）んっ……
　
　
え？？
　
　
♡）…ん……っ
　
　
あれ？？
　
　
臣）…っ
　
　
目を開けると、
♡が俺にぎゅっと抱きついてる。
　
　
あれ？？
　
え？？？
　
　
臣）…っ
　
　
わ、夢？？！！
　
え、どれが夢？？
　
　
あれ？？！
　
　
腕の中にいる♡の身体を
確かめるように触る。
　
えっと…
　
　
臣）……///
　
　
夢だった…な、うん///
　
　
少しだけ身体を離すと、
♡の肩紐が全部落ちてて
胸が見えそうになってて…
　
　
臣）！？？///
　
　
えっ！！！
　
お、俺！！？？
犯人、俺！？！？
　
俺が脱がせた！？！///
　
　
俺は慌てて肩紐を上げて
肩にかけてやった。
　
　
臣）…っ///
　
　
びっくりした…！！
　
俺、ほんとに…脱がせてた！！
　
あぶねぇ！！！！！
　
　
全部脱がせてたら
マジでシャレになんなかった！！
途中で起きて良かった！！！！
　
　
臣）はぁ……///
　
　
でも…
　
　
あのまま…
　
夢の中でいいからシたかった///
　
　
めっちゃ可愛かったな～～
めっちゃエロかったな～～
　
あ～～もう襲いてぇ～～～///
　
　
俺どんだけ欲求不満なんだよ。
　
　
なんか最近エロい夢ばっか…
　
つーか夢なんだから最後までヤらせろよ！
　
くそ～～～
　
　
♡）ん……
臣）…っ
　
　
♡が俺の腕の中で動いた。
起き…んのかな？
　
　
♡）スー……、スー……
　
　
あ、まだ寝てる。
　
　
臣）……
　
　
つーか…こいつ…
こんなずっと俺に抱きついてたのかな…
　
　
臣）……///
　
　
可愛すぎる…
　
そりゃーエロい夢も見るわ！！！
　
はぁ……もう……///
　
　
俺は♡の柔らかい髪を撫でて…
　
そのまま♡を抱きしめて、
また目を閉じた。
　
　
臣）……
　
　
今…何時だろ…
　
わかんねぇけど…
　
　
まだこうしてたい。
　
ずっと…こうしてたい…
　
　
まだ起きたくない。
　
もう少し…
　
　
このままで……。
　
　
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
　
　
臣）ほら…おいで。
♡）え？
臣）甘えたいんだろ？
♡）えっ///
臣）ぎゅってしてほしいんだろ？
♡）……///
　
　
どう…して…
　
　
臣）お前…俺のこと好きなの？
♡）えっ！！///
臣）好きなんだろ？
♡）〜〜〜///
　
　
やっぱり、バレてた…。
　
　
臣）そんなんバレバレだっつーのw
♡）////
臣）俺のことが好きで好きで
　　しょーがないんだろ？w
♡）…うん…///
臣）だからほら、こっち来い。
♡）……うんっ♡
　
　
ぎゅっ♡♡
　
　
♡）えへへ♡♡
　
　
臣くんが…
頭をなでなでしてくれる。
　
　
♡）いつから…気付いてたの？///
臣）何がー？
♡）私が…臣くんのこと…、えっと…///
臣）大好きだって？
♡）…うん…///
臣）さぁ？w
♡）えっ…
臣）知らねw
♡）えー！！///
臣）いいじゃん、どうでもw
♡）……///
臣）俺、彼女3人いるけどそれでもいい？
♡）……は、はい！！？
　
　
今、なんて言ったの！？？
　
　
♡）3人？！！
臣）うん。
♡）え、え、それ…徳井さんじゃなくて？
臣）俺。
♡）え、え、ほんとに？？
臣）うん。
♡）…っ
　
　
臣くん…何を言ってるの…？
　
全然…頭が追いつかない…
　
　
♡）えっと…
　　私のこと…どう思ってるの？
臣）好きだよー？
♡）え…
臣）大好きだよー？
♡）…っ
　
　
臣くんは笑って私の頭を撫でるけど…
でも…
　
笑顔が、いつもの臣くんじゃない。
　
　
♡）違う…
臣）えー？
♡）臣くんじゃない！！
臣）はー？
♡）あなた、偽者でしょ！！
臣）何言ってんの？お前ww
♡）臣くんはそんな人じゃないもん！！
臣）何がw
♡）そんなチャラい人じゃないもん！！
　
　
絶対に偽者だっ！！
　
　
臣）俺の何を知ってんの？
♡）え…っ
臣）俺、女大好きだよ？
♡）…っ
臣）太もも触りてぇし。
♡）え…っ
臣）Ｈしたいんだから
　　しょうがねぇじゃん。
♡）…っ
　
　
うそ…っ
　
　
♡）だから…彼女が3人もいるの…？
臣）そう。
　　いつでもHできるように。
♡）…えっ、最…低…
臣）そんな最低な俺のことが
　　お前は大好きなんだろー？w
♡）違うもん！！
臣）ほら…こっち来いって。
♡）やだっ！！
臣）……
♡）臣くんじゃない！！
臣）……
♡）絶対違うもん！！
臣）……
♡）偽者だもんっ！！
臣）……
♡）正体を見せろーっ！！
　　偽者ーーっ！！！
臣）……
　
　
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
　
　
♡）正体を…
臣）いてぇ！！
♡）見せろーー！！
臣）いてぇって！！暴れんな！！
♡）うわーーん！！
臣）おい！！！
　
　
いきなり暴れ出した♡の手を、
慌てて押さえた。
　
　
臣）なんなんだよお前は！！
♡）えっ…
　
　
♡は目を開けるとハッとして…
　
　
♡）やだぁっ！！偽者！！
臣）は！？？
　
　
俺を見てそう言った。
　
　
♡）あ…れ…？
臣）…っ
♡）本物…？
臣）は？？何が？？
♡）…っ
　
　
今度は俺のほっぺたを
ペタペタ触ってくる。
　
　
♡）本物…？良かっ…た…
　
　
何のこっちゃ！！
　
　
臣）お前は何泣きそうになってんだよ！w
♡）だって…
臣）本物だの偽者だの…正体見せろだの…
　　何の夢を見てんだよ！w
♡）…うう…
　
　
ぎゅっ
　
　
♡）やだぁ…
　
　
ぎゅっ
　
　
臣）////
　
　
なんか…
今度は可愛く抱きついてきた。
　
　
臣）怖い夢だった…？
♡）…うん。
臣）そっか…
　
　
じゃあ仕方ないか。
　
俺はそのまま♡の頭を撫でた。
　
　
♡）彼女…3人もいないよね？
臣）はい？？？
　
　
いきなり何！
　
　
臣）え…、徳井さんの話？？
♡）ううん、臣くん。
臣）何でやねん！！w
♡）…っ
臣）アホか！！w
　
　
…って、もしかして…
　
　
臣）お前…そんな夢見たの？
♡）…っ
　
　
ぎゅっ
　
　
臣）…っ
　
　
そんな夢見て…
やだって…ぎゅっと抱きついてくるとか…
　
え……？///
　
　
臣）お前…さ…
♡）……
臣）俺のこと…
♡）……
臣）好き…なの？
　
　
思わずそう聞くと、
　
　
♡）！！！
　
　
♡は俺からバッと離れた。
　
　
♡）やっぱり偽者だ！！
臣）は？？
♡）同じこと言ってる！！
臣）え、ちょ、待って…、はい！？
♡）やだぁ！！
　　好きじゃないっ！！
　　そんな最低な臣くん、大っ嫌いだもん！！
　　やだーーっ！！！
臣）え…、いや、だから…
♡）わーーんっ！！
臣）いや、ごめん、わかったからw
♡）わーーんっ！！
臣）落ち着け！！！
　
　
ぎゅっ！！！
　
　
♡）……っ
　
　
暴れる♡を抱きしめたら、
すぐにおとなしくなって…
　
　
臣）……
　
　
まだ…寝ぼけてんのか…？
なんなんだよもう…
　
　
♡）んん……
臣）ん？
♡）苦しい…
臣）ああ！ごめん！！
　
　
腕を緩めてやった。
　
　
臣）落ち着いた…？
♡）……
臣）……
♡）おはよ……
臣）へ！？
　
　
今起きたんかいな！！
　
　
臣）……
♡）……
　
　
ぐーきゅるるーー
　
　
臣）あ。
♡）え…？
臣）腹鳴った。
♡）私？？
臣）いや、俺？？わかんないw
♡）お腹…空いた…
臣）俺も。
♡）今…何時だろ…
臣）ちょっと待って…
　
　
手を伸ばして携帯を手に取る。
　
　
臣）え！！もう16時だ！！
♡）え！！うそ！！
臣）マジ。ほら。
♡）わぁ！！
臣）……すんげぇ寝たな。
♡）……うん。
臣）二人して爆睡。
♡）爆睡した！！
臣）そりゃー腹も減るわw
♡）臣くん、いっぱい寝れた？
臣）爆睡した言うとろうがw
♡）疲れ取れた？？
臣）え？
♡）身体休まった？？
臣）……
　
　
そっか…
心配してくれてたんだっけ。
　
　
臣）うん。めっちゃ寝たし。
♡）そっか…、良かったぁ…♡
臣）お前は…
　
　
♡のでこに手を当ててみた。
　
　
臣）お、熱下がったな。
♡）あ…ほんと？
臣）うん。
♡）良かった♡
臣）うん。ほんと良かった。
♡）えへへ♡
　
　
いっぱい寝たのが良かったのかな。
　
　
臣）じゃあ…そろそろ起きっか。
♡）うん！…あ…、でも…
臣）ん？
♡）えっと…///
臣）?？
♡）…あと…ちょっとだけ…
臣）え？
♡）あと1分だけ…っ///
　
　
ぎゅっ
　
　
♡が抱きついてきた。
　
　
臣）え？！///
　
　
なんだよ急に！
　
　
臣）1分？///
♡）だけ…、こうしてて…///
臣）…っ
　
　
何これ…ヤバい…
……めっちゃ可愛い///
　
　
臣）あと…3分。
♡）え…？///
臣）こうしてる…///
　
　
ぎゅっ
　
　
♡）じゃ、じゃああと5分！///
臣）じゃああと10分///
♡）え…///
　
　
ぎゅっ……
　
　
臣）……///
♡）……///
　
　
トクン…トクン…
　
　
　
ああ…
なんかもう…
　
♡を抱きしめすぎて…
感覚が麻痺してくる…。
　
　
好きだ。
　
好きだ。
　
　
こんなに抱きしめ合ってたら…
♡も俺のことすげぇ好きな気がしてくる…。
　
　
つーか…
好きじゃねぇのかな…
　
　
さっき聞いたら…
大っ嫌いとか…やだとか言われたけど…
　
　
だってこんな甘えてくんだぞ！///
ぎゅってしてて…って…
ああ～～〜！！可愛いっ！！///
　
　
　
ぐーきゅるるるーー
　
　
♡）あっ！
臣）ぶっw
♡）今度は二人とも鳴った！
臣）うんw
♡）お腹空いたねw
臣）だなw　起きっかw
♡）うん…w
　
　
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
　
　
二人で起き上がると…
　
　
臣）ぎゅう…足りた？
♡）えっ…///
　
　
臣くんが優しく私の顔を覗いてきて。
　
　
♡）足り…た///
臣）よしw
♡）あり…がと…///
臣）ん。
　
　
臣くんはそのまま私の頭をポンポンして
優しく笑うと
先にベッドから降りて…
　
　
臣）よっし！
　　じゃあ何か作るかー！！
　
　
そう言ってキッチンに向かった。
　
　
♡）……///
　
　
ドキドキ…、ドキドキ…、、
　
　
……臣くん///
　
　
なんか…
いっぱい甘えちゃった///
　
　
いっぱい…ぎゅってしてもらって…
わがままいっぱい言った気がする…///
　
　
でも…
臣くんずっとぎゅってしてくれてた///
　
　
ドキドキ…、ドキドキ…、、
　
　
もう…こんなに臣くんが大好きで…
　
私の気持ちなんて…
臣くん絶対わかってるよね…///
　
　
♡）私も手伝うっ！
臣）はぁ？お前は座ってろっての！
♡）え…もう元気だもんっ！
臣）ダメ！！
　　またすぐ熱出るかもしんねぇから！！
♡）え……
臣）俺が作るからお前は大人しくしてろ。
♡）……はい。
　
　
仕方なくソファーに座ると、
キッチンからイイ匂いがしてきて…
　
　
ぐーきゅるるるー
　
　
またお腹が鳴った。
　
　
本当に…お腹ペコペコだぁ…
　
　
だって…
朝からずっと寝てたんだもんね。
　
　
途中で何回か目は覚めたけど…
　
臣くんと離れたくなくて…
くっついてたくて…
またぎゅってして…
　
　
♡）……///
　
　
こんなにずっと何時間も…
ぎゅってしてたんだぁ…///
　
……胸がきゅうってなる。
　
　
　
あ！そうだ…
カーテン開けよう！
　
　
♡）わ、すごい良い天気！
臣）えー？
♡）すごく晴れてるよー！
臣）お、ほんとだ。
♡）わぁ♡気持ちいいなぁ♡
臣）だなー。
♡）うんっ♡
　
　
こんなお天気なのに
こんな時間まで寝ちゃって贅沢だったなぁ…
　
　
♡）……はっ！！
　
　
ふと振り返ると、目に入った紙袋。
　
　
ど、どうしよう！
　
Ｊさんにもらったやつ！
ずっとそのままで放置してた！！
　
　
臣くん…
見たら気付いちゃうよね！！？
どうしよう！！
　
　
♡）…っ
　
　
臣くん…は…お料理してる…から…
　
今のうちに隠すーー！！！
　
　
♡）……これでよし、っと。
　
　
紙袋は寝室のクローゼットの中に封印。
　
　
ほっ…
　
　
臣）飯出来たぞ～～～
♡）はーいっ！
　
　
呼ばれてリビングに戻ると、
また美味しそうなご飯が並んでる。
　
　
♡）臣くん…
臣）なに。
♡）ラーメン屋さんで一体
　　どんな修行を積んだの…
臣）なにそれ！w
♡）だって…
　　お料理上手すぎるんだもん…
臣）別に普通だし！
　　ほら、食べんぞー。
♡）……
　
　
ラーメン茹でてただけじゃ
なかったんだろうか……
　
　
♡）いただきます！
臣）いただきまーす。
♡）美味しいっ♡
臣）……
♡）美味しいっっ♡♡
臣）ふっw
　　そりゃ良かったっすw
♡）美味しいよぉ～♡
臣）いっぱい食えよ～～
♡）はい！！
臣）ほんと…大分元気になったな。
♡）うん！！
　　臣くんがいっぱい……
臣）……
♡）…な、なんでもない///
臣）何やねんw
♡）……///
　
　
いっぱい…ぎゅってしてくれたからとか…
変なこと言っちゃいそうだった///
あわわわ…っ
　
　
♡）えっと…臣くんって…
　　昔から料理するの？？
臣）別にー？普通。
♡）え～～～
臣）まぁ…ラーメン屋よりは
　　バーで働いてる時の方が
　　色々作ってたかな。
♡）そっか！！
臣）うん。
♡）プライベートでは？
臣）まぁ、たまに？
♡）美容師時代とかは？
臣）すっげ～～金なかったから白米のみ！！
♡）え？？
臣）ご飯だけ詰めて店持ってって
　　運良かったら誰かが
　　おかず恵んでくれてたw
♡）え！そうなの！？
臣）うんw
♡）えーーーー
臣）でもほんとにおかずない時は
　　ポテトチップスとか砕いてかけたり…
♡）わぁ！それ美味しいの？
臣）んなわけねーだろw
　　でもとにかく何か味をつけようとしてw
♡）わーーー
臣）ほんと貧乏だったね～～～
♡）臣くんにもそんな時代が…
臣）ありますよーーー
♡）その頃の臣くんにご飯作ってあげたい。
臣）あははははw
　　お願いします。
　　喜んで飛びつくわww
♡）あはははw
　
　
そんな話をしながら、
ご飯はあっという間に完食。
　
　
臣）お、ぺろっと食ったな。
♡）食べました♡
臣）よし。
♡）ごちそうさまです♡
　　ありがとぉ♡
臣）デザートは？
♡）え？？
臣）りんごも…まだあるし…
　　ぶどうといちごと…
♡）ぶどう食べたい！！♡♡
臣）はいよw
　
　
えへへ…優しいな♡
　
　
♡）美味しい…♡
　
　
臣くんが洗ってくれたぶどうを
パクパク食べてると、
　
臣くんはマネージャーさんと電話中。
　
　
臣）うん。そう。
　　公園の横のマンション。
　　え？？
　　別に！！！///
　　うん。お願い。
　　あーい。お疲れっすー。
　
　
ピッ。
　
　
♡）お仕事…？
臣）うん。
　　あと30分くらいで迎えに来るって。
♡）そっか…
臣）ん。
♡）臣くん…
　　折角のお休みだったのに…
　　ごめんね？
臣）いや、休みじゃねぇってw
　　これから仕事w
♡）あ、そっか！
　　でも…せっかく時間いっぱい
　　あったのに…
臣）だから…
　　一番大事な用事だっつったろ！
♡）わ、わ、わっ
　
　
頭をわしゃわしゃされた。
　
　
♡）ありがとう…///
臣）ん！！
　　それ食ったら薬飲めよ！！
♡）はいっ！！
　
　
ちゃんと飲んで完治させます！！
　
　
♡）臣くん…次は…えっと…、横浜？
臣）ああ、LIVE？そう。明後日。
♡）そっか…
臣）ペルーじゃねぇぞw
♡）あっ！！
臣）ははははw
　　何の夢見たんだかw
♡）……///
　
　
だって…臣くんの夢…
いっぱいいっぱい見たもん///
　
　
臣）あ、そーだ！お土産！
♡）え？
　
　
臣くんは自分の荷物を開けた。
　
　
臣）はい、これ。
♡）わ！何これ！可愛い♡
　　すっごいカラフル！！
臣）一口大のミルフィーユだって。
♡）えーー！！美味しそう♡
　　てゆーか可愛い♡
臣）やっぱ女子は見た目なんだなーw
♡）え？？
臣）いや…味だけじゃなくて
　　見た目も大事なんだなーってw
♡）うん！大事！可愛いっ♡
臣）あはははw
♡）わーい！ありがとぉぉぉ♡
臣）あ、でさ、それ大阪土産だけど
　　他のは家にあるから
　　持って来れなかった。
　　今回真っ直ぐ来たから。
♡）あ！そっか！
臣）うん。どうしよっかな…
　　明日とか…夜いる？？
　　つーかいるよな、病み上がりだし。
♡）うんっ！
臣）じゃあ明日の夜、届けるわ。
♡）わざわざ来てくれるの？
臣）うん。待ってて。
♡）……うん///
　
　
明日も…
臣くんに会えるんだ…
　
嬉しい…///
　
　
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
　
　
明日も♡に会えると思うと
なんか嬉しい。
　
　
♡）ありがとう…///
臣）ん。
　
　
じゃあお土産は明日渡すとして…
　
あ！そーだ！！誕生日！！！
　
　
臣）…っ
　
　
誕生日の件…は…
うーん…どうしよう。
　
……こいつ今こんなんだし…
　
明日もっと元気になってたら
明日言ってみるかな。うん。
　
　
臣）これありがとなー。
♡）うん！
　
　
借りてたスウェットを脱いで、
仕事に行く準備をして。
　
　
荷物をまとめながら
ふとガラスケースに目をやると…
　
　
臣）……
　
　
あれ？
　
あの紙袋が…なくなってる。
　
　
え…？
いつなくなった？？？
　
　
だって…
あったよな…？絶対。
　
　
臣）……
　
　
………ってことは…
　
隠した？？？
　
　
臣）…っ
　
　
隠すとか…
余計怪しいんですけどーーー！！！
　
　
なんだよ！
やましいのかよ！！
　
やっぱり男かよ！！
って、絶対男だろうけど。
なんで隠すしーー！！
　
　
♡）臣くん…？？
　
　
俺がガラスケースをガン見してると
後ろから♡が声をかけてきた。
　
　
♡）どしたの…？？
臣）これ…どうしたの？
　
　
俺はプリザーブドフラワーを指差して
聞いてみた。
　
　
♡）あ！これ？
　　これね、もらったの！！
　　すっごく可愛いでしょ？♡
臣）…うん。
　
　
可愛いけど…
誰にいつもらったんだよ…。
　
って聞いたら
さすがに女々しいから聞けない。
　
　
でもなんか素直に嬉しそうだし…
これはそんな気にしなくていいんか…？
　
　
でも…
　
あの紙袋！！！
　
あっちは…
隠したってことはなんかあんだろ！！
　
　
うあ～～～～～～
　
気になる！！！！
　
　
　
ピロピロ♪ピロピロ♪
　
　
臣）あ、来た…。
　
　
Ｓさんから着いたってLINEが来て
荷物を持って玄関に向かうと
♡が見送りに来てくれた。
　
　
臣）……
　
あ…、
なんか思い出すな…これ…。
　
　
Xmasに…
我慢出来なくて、ここで抱きしめた。
　
　
臣）……
　
　
俺が靴を履いて振り返ると
♡が俺をじっと見てて…
　
俺はまた、その頬に触れる。
　
　
♡）…臣くん…、ありがとう///
臣）ん。
♡）ほんとにありがとう///
臣）ん。
♡）お仕事頑張ってね？
臣）ん。
　
　
ああ…
離れたくねぇな…。
　
　
臣）じゃあ明日な。
♡）うん♡待ってるね♡
　　行ってらっしゃい♡
臣）うん…
　
　
こんなに一緒にいたのにな…。
　
　
臣）…行ってきます。
♡）行ってらっしゃい♡
　
　
バタン。
　
　
　
　
　
ーendー