(67)やじゃなかったらおいで

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臣くんに言われた通り
大人しくベッドに入ったけど…
 
昨日いっぱい寝たし…
あんまり眠くないな…
 
 
♡)……
 
 
臣くん…
 
今日お仕事夜だけって言ってたけど
用事とかないのかな…?
 
 
 
しばらくすると
臣くんがシャワーから戻ってきて…
 
あ…、髪おろしてる…///
 
 
臣)シャワーさんきゅーー
  ドライヤー借りてい?
♡)うん…///
 
 
臣くんが…うちにいる….。
 
シャワー浴びて…ドライヤーしてる…。
 
なんか…変なの…///
 
 
臣)よし。
 
 
臣くんは髪を乾かし終わると
さっき膝に乗せてた本をまた手に取って
ベッドにもたれて座った。
 
 
♡)臣くん…
臣)んー?
 
 
もう…本読んでる。
 
 
♡)今日…用事ないの?
臣)ある。
♡)え…
臣)今日はお前の看病デー。
♡)え??
臣)大事な用事。
 
 
こっちを見ないで
本を読んだままそう答える臣くん。
 
 
♡)えっと…///
臣)俺が見てないと
  すぐ無茶しそうだし。
♡)……っ
 
 
ずっと…いてくれるのかな…?
 
 
臣)だから寝ろ。
♡)……///
 
 
とくん…
 
とくん…
 
 
♡)…臣…くん。
臣)んー?
♡)ありがとう…///
臣)……ん。
 
 
臣くんはこっちを見ないままだけど…
その返事はすごく優しくて。
 
 
なんだか胸があたたかくなる。
 
 
でも…
 
臣くんだって
ずっと大阪行ってて疲れてるよね?
 
昨日だってろくに寝れてないんだし…
 
 
♡)臣くん…眠くないの?
臣)んー……
  眠くなったら適当にソファー借りるわ。
♡)……
 
 
うちのソファー…
臣くんのお家のみたいに大きくないもん。
 
絶対…疲れ取れないもん。
 
 
♡)臣くん…一緒に寝よ?
臣)え?
♡)ちゃんとベッドで。
臣)は?
♡)疲れ取れないもんっ。
臣)はい??
 
 
やっぱりダメだよ!
 
 
♡)はい!!どうぞ!!
臣)は??
 
 
私が布団をめくると、
 
臣くんは本を閉じて
びっくりした顔をしてる。
 
 
♡)このベッド…ちょっと狭いけど…
臣)狭すぎだわ!///
 
 
でもそれは我慢してもらって…
 
 
♡)一緒に寝よう?
臣)寝るかアホ!!///
♡)えっ!!
臣)俺のことはいいから寝てろっつーの。
  ほんっとに…
♡)だめ!!
臣)何が!!
♡)ちゃんと寝てー!!
臣)だから眠くなったら寝るって!!
♡)ソファーじゃダメ!!
臣)なんで!!
♡)臣くんはみ出るもん!!
臣)ぶっww
♡)だからベッドでちゃんと休んで!
  ベッドの方が疲れ取れるもん!
 
 
LIVEで絶対疲れてるんだからっ!
 
 
臣)…ふーん…
  疲れ取れることしてくれんの?
♡)え?
 
 
疲れ…取れること??
 
 
♡)???
臣)……いや、何でもない。
  アホなこと言ってないで寝ろ。
♡)え…っ
臣)お前と一緒に寝るわけねぇだろ。
♡)なんで!!
臣)なんでって…
 
 
臣くんの身体が心配なんだもん!!
やだ!!!
 
 
♡)臣くん甘えていいって言ったもんっ!
臣)はい??
♡)さっき!!
臣)…言ったけど……
♡)ワガママ何でも言っていいって!!
臣)いや、そこまでは言ってねーぞ?w
♡)臣くんが一緒に寝てくれなきゃ
  私、寝れない!!
臣)は!!??
♡)だから一緒に寝て…?
臣)…っ
♡)お願い…っ
臣)お前は…何言って…///
 
 
私が臣くんの手をぎゅっと握ると…
 
 
臣)……はぁ、///
 
 
臣くんは大きなため息をついて
ベッドに入ってきてくれた。
 
 
臣)なんだこれ…
♡)良かったぁぁ♡はいっ♡
 
 
臣くんの肩まで布団をかぶせてあげて…
 
 
♡)ちゃんとゆっくり休んでね♡
臣)……
♡)おやすみなさい♡
 
 
これで安心だ♡
 
 
臣)…はぁ……
 
 
あれ…っ
また…大きなため息。
 
 
臣)……すげぇあったけぇ。
♡)え??
臣)こん中。
♡)うん。シーツも新しいから
  気持ちいいもん♡
 
 
私がばふばふ転がると
 
 
臣)暴れんな!
 
 
って怒られた。
 
 
♡)ごめんなさい。
臣)また熱上がんだろ!ばか!
♡)はい…
臣)ったく…
 
 
確かにちょっとフラフラする。
大人しくしてなくっちゃ…
 
 
臣)つーかお前はなんで冬なのに
  こんな薄着なわけ?
♡)え??
臣)お前のパジャマ全部袖ねぇんだもん。
♡)うん。
  夏も冬も袖なしだよー。
臣)なんで!
♡)だって…
  このまんま毛布にくるまるのが
  気持ちいいんだもん…
臣)あーー……
  うん、それはわかる。
♡)臣くんも?
臣)うん。薄着のくせに
  さみーさみーっつって
  毛布にくるまんのが好きw
♡)あははは♡
  一緒だーー♡
臣)でもお前は風邪ひいてんだからさー。
  あ、あつ。
 
 
臣くんが私の腕に触れた。
 
 
臣)え、お前ほんとに熱上がってない??
 
 
今度はほっぺに触れる臣くんの手。
 
 
臣)あ…そんなことねぇか。
  焦った。
 
 
あ…、手が…離れた。
 
 
♡)……
 
 
なんか…
もっと…くっつきたいな…
 
 
ダメかな…?
 
 
臣)つーか…
  ほんと狭いな。お前大丈夫?
♡)え?
臣)ちゃんと寝れる?
♡)うん!大丈夫だよ!
  狭くて…ごめんね?
臣)こんなくっついてるからって
  俺のこと襲わないでねー。
♡)えっっ!!///
臣)え?
 
 
こ、心読まれた?!///
わわわっ、恥ずかしい!!///
 
 
♡)そんなこと…しないもん!///
臣)だって誰かさん前科あるし。
♡)え?
臣)俺んち泊まった時。
♡)え!!?///
臣)コロコロ転がってきてさー
  いきなり抱きついてきて、
  変なとこいっぱい触ってきて。
♡)えっ!!
  う、う、嘘っ!///
  変なとこって…どこ!!??
 
 
あの大雨の日だよね?!
 
 
♡)ど、ど、どこ触ったの!?///
臣)ぶっ…w
♡)え…っ
臣)焦り過ぎだし!あはははww
♡)え…え…
臣)冗談だっつーのw
♡)も、もぉぉ~~!!!
  ばかぁ!!///
臣)ぶははははw
♡)私…痴女になったのかと思った…
  びっくりしたぁ…///
臣)痴女って…!!ww
♡)臣くんの嘘つき!ばかっ!
 
 
ほんとに焦ったんだから!
 
 
♡)大体変なとこ触ってきたのは
  臣くんだもん!!
臣)変なとこって?
♡)ふ、太もも触ったでしょ!///
臣)触ったけど。
 
 
なんか開き直ってる!
 
 
臣)あ~~思い出したらまた
  触りたくなってきた。
♡)えっっ!!!
臣)……
♡)え、え、え、え…
臣)ぶっww
♡)…っ
臣)冗談だっつーのw
  焦り過ぎww
♡)もうっ!!///
臣)まぁ冗談でもないけどw
♡)え!!!
臣)……
♡)さ…わり…たいの?
臣)触りたいっつったら
  触らせてくれんの?
♡)えっ…
臣)触りたい。
♡)えっ!!
臣)……
♡)え、え、え、え…///
 
 
私がオロオロしてると、
また臣くんは吹き出して…
 
 
臣)言うだけタダだし言ってみたw
 
 
そう言って笑った。
 
 
臣)いちいち本気にすんなっつーの!w
 
 
コツンと叩かれたおでこ。
 
 
♡)~~~///
 
 
なんか…もう…ずるいっ///
弄ばれてる…!
 
 
臣)つーかこんな喋ってたら
  お前寝れねぇだろw
  もう寝ろ。
 
 
あ…、今度は臣くんが優しく笑った。
 
 
♡)……
 
 
臣くん…
 
ちょっとだけくっつきたい…な…
 
ダメかな……
 
 
♡)臣…くん…
臣)んー?
 
 
私は身体を横にして、臣くんの方を向いた。
 
 
♡)えっと…///
臣)ん?
♡)ちょっとだけ…
  くっついてもいーい?///
臣)…は??
♡)えっと…
  ちょっとだけ…///
臣)……
 
 
私がそう言うと、
臣くんもごろんとこっちを向いて…
 
わっ、わっ、顔が近いっ///
 
 
臣)お前さぁ。
♡)はい…///
臣)ベッドん中だと甘えんぼなの?
♡)……え?///
臣)いや、違う、変な意味じゃなくて。
♡)え??
臣)変な意味っつーか…
  エロい意味じゃなくて…///
♡)え?
臣)いや、ごめん、だから…///
  …寝てると…甘えたくなんの?
♡)え?
臣)つーか…昨日のこと…覚えてる?
♡)え??
 
 
昨日のこと??
なんだろう…
 
 
♡)……
 
 
はっ!!!
 
も、もしかして…
 
ぎゅってしてって言ったことかな!??
 
 
わわわ…っ
絶対そうだ!!!
 
ど、どうしよう!!///
 
 
覚えてるけど…
 
恥ずかしくて死にそう…!!///
 
 
臣)なぁ…
♡)覚えて…ないっ…///
 
 
嘘…ついちゃった…
ごめんなさい…///
 
 
臣)覚えてねぇの?
♡)うん……///
臣)そっか…
♡)……///
 
 
ほんとは覚えてるのに…
私、悪い子だ…
 
臣くんごめんなさい…。
 
 
臣)じゃあ…どうぞ?
♡)え…?
臣)くっつきたいんでしょ?
  どうぞ?
♡)え…っ
 
 
いいの…かな…
 
 
どうぞって言われると…
それはそれで…
ちょっと恥ずかしい…///
 
 
だ、だって…
 
こんな向かい合ってるのに…
どうやってくっついたら…
 
 
♡)や、やっぱりいい!
  ごめんなさいっ!!///
 
 
なんだか急に恥ずかしくなって
慌てて壁側を向いた。
 
 
♡)……///
 
 
なんで…こんなこと言っちゃったんだろ…
くっつきたいとか…
ばかばかー!!///
 
うわーん!恥ずかしいよぉ!///
 
 
ううう…
 
 
私は端っこギリギリまで逃げて
布団に隠れた。
 
 
臣)くっつきたいんじゃねぇのかよ。
♡)……///
臣)おーい。
  どっかの甘えんぼ~~
♡)……///
臣)ったく。
 
 
……ぎゅっ。
 
 
♡)えっ!!
 
 
う…うそ…っ
 
 
♡)////
 
 
……臣くんが…
後ろからぎゅって抱きしめてくれてる。
 
 
わわわ…っ///
 
 
ドキドキドキ…ドキドキドキ…
 
 
臣)お前…あったけーな…
♡)え…?
臣)あ…そっか…微熱あるからか。
♡)…あ…、
臣)なんか…湯たんぽみてぇw
♡)……///
 
 
ドキドキドキ…ドキドキドキ…
 
 
臣)くっついてたら…安心すんの?
♡)え…?
臣)くっつきたいって…言うから。
♡)…っ
 
 
安心…?
 
 
そういえばどうして私…
くっつきたいなんて…言ったんだろ…。
 
 
なんか…
 
臣くんが優しくて
大好きって思ったら…
胸がキューッてして
 
ぎゅってしたくなって…
 
 
そう…
好きだから。
 
 
臣)寝れそう?
♡)……臣くんは…?
臣)……
♡)…私は…ドキドキして…寝れない…///
臣)うん。
♡)え?
臣)俺も…///
♡)え…?///
臣)……やめ…よっか。
 
 
そう言って離れた、臣くんの身体。
 
私はもう一度、臣くんの方を向いた。
 
 
♡)……///
臣)……///
 
 
なんか…沈黙が恥ずかしい…。
 
 
♡)ワガママ言って…ごめんね?///
臣)いや…、全然…///
  …お前に甘えられんのは…
  全然やじゃない。
♡)え…?
 
 
臣くんはそう言って、上を向いた。
 
 
♡)……///
 
 
とくん…
 
とくん…
 
 
こんな近くに臣くんがいたら…
 
ぎゅってされてなくても…
やっぱりドキドキして寝れないかも…///
 
 
臣)そーいやお前…、
  玄関に財布落ちてたぞ。
♡)え??
臣)拾っといたけど。ほら、そこ。
♡)あ!ありがとう!!
臣)なんであんなとこに…
♡)あ…えっと…
  薬買いに行こうと思って…
  お財布だけ持って出たんだけど…
臣)うん。
♡)帰ってきちゃった。
臣)なんで?
♡)歩くのが本当にツラくて…
臣)…マジか。
♡)うん。
 
 
エレベーターは降りたんだけど…
無理だった。
 
 
♡)帰って来てそのままベッドに戻ったから
  その時に落としちゃったんだと思う。
臣)……
♡)ごめんね?ありがとう。
臣)どこまで行ったの?
♡)あ、ほんとにマンションの
  エントランスまで。
臣)そんなしんどかった?
♡)……うん。
 
 
なでなで…
 
 
♡)え…?
 
 
臣くんの手が…
頭を優しく撫でてくれてる…。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
臣)良かった。大分良くなって。
♡)うん…
  臣くんのおかげだもん///
  ありがとう。
 
 
♡が鼻まで布団を引き上げて、
ニッコリ笑った。
 
 
それがなんか可愛くて…
俺はずっと♡の頭をなでなで…
 
 
早く…熱下がるといいな…。
 
 
♡)あんまり…眠くないな…
臣)え?
 
 
お前寝ないと意味ないんですけど。
早く熱下げんかい!
 
 
まぁ俺も…
眠いはずなのにギンギンだけどな。
おかげさまで。
 
 
♡)臣くんは…?
臣)あー?
♡)眠くなってきた…?
臣)全然。
 
 
あんなくっついた後で
即寝できるわけねぇだろが…
 
 
♡)なんか…面白い話して~♡
臣)は??
♡)面白い話ー♡
臣)…っ
 
 
ちらっと♡の顔を見ると
にこにこしながらこっちを見てる。
 
なんだその無邪気な無茶ぶりは。
 
 
臣)…ルイくんって誰?
♡)ルイくん???
臣)うん。
 
 
思いきって聞いてみた。
 
 
♡)だぁれ?それ。
臣)え??
 
 
それを俺が聞いてんだよっ!
 
 
♡)どこのルイくん?何の人??
臣)俺が知るか!w
♡)え???どゆこと???
臣)…っ
♡)私の知ってる人?
臣)……
 
 
知らねぇのかよ…
俺の聞き間違い??
 
じゃあ…
誰を呼んでたんだろ…
 
気になる奴とかじゃねぇのか??
 
 
このスウェットも…
弟のだったし…
 
じゃあ…俺の考えすぎ??
 
 
臣)……
 
 
あ、でもっ!!
あのアクセサリー!!!
 
 
臣)…っ
 
 
くそーーー
 
誰だよ……
 
 
♡)ねぇ~~
  全然面白くないよぉ…
  面白い話~~~
臣)……
 
 
俺の気も知らないでこのやろ~~~
 
 
臣)お前さ…
  絶倫じゃなきゃダメなの?
♡)はい???
臣)……
♡)ゼツリン?て…なぁに??
臣)え…、
 
 
知らないんかーい!!
 
 
臣)ごめん、冗談。いいや。
♡)え、何それ!!教えてよぉ!!
臣)いや、いいw
♡)ぶーーー
臣)……
 
 
やっぱり健ちゃんの嘘だったか。
 
 
臣)……
 
 
ん?大人しくなったな…
 
 
♡)えっ!!!
臣)え?
♡)な、な、何これ!!
 
 
いきなりでかい声を出す♡を見れば、
携帯を持ってびっくりしてる。
 
 
♡)なんでそんな変なこと聞くのー!///
 
 
……調べやがったな。
 
 
♡)え、え、意味わかんない!
  なんなの!!
  臣くんなんなのー!!///
臣)いや、えっと…
♡)な、なんで私が…っ///
臣)いや、ごめん、冗談だってw
♡)ばかー!!!///
 
 
怒られた…。
 
 
♡)え…、臣くん…、そう…なの…?
臣)は?
♡)これなの?
臣)違うわ!!w
♡)え…っ
臣)そんなん期待すんな!w
♡)し、してないしっ!///
臣)俺はいたって普通ですーー
  期待にお応え出来なくて
  すいませんね~~~
♡)期待なんかしてないってば!!
  臣くんのエッチ!!///
 
 
♡はそう言うと、口を尖らせて…
 
 
♡)きらいっ///
 
 
そんなことを言ってきた。
 
 
臣)ほ~~~~
♡)臣くんエッチなことばっかり
  言ってくる…///
臣)しゃーねぇじゃん。
♡)え?
臣)Hしたいんだもん。
♡)え!!!!
 
 
開き直ってやった。
 
 
♡)え、え、え、え…
臣)……
 
 
開き直ったけど…
♡がめっちゃうろたえてるから…
 
 
臣)いや、ごめんw
  今のは冗談がすぎたw
 
 
そう言って、笑って誤魔化した。
 
 
臣)冗談だってw
  嘘です。うそうそ。
♡)……///
 
 
あ…、ヤバい。
なんかすげぇ警戒体勢取られてる。
 
 
臣)なんもしねっつーの!
  ばーか!!
♡)……っ
 
 
ほんとはしたいけどな!
今すぐでも!!
 
でも…
するわけねぇだろバカ…。
 
 
臣)……
 
 
俺がもう一度♡の方に身体を向けると
♡はまた布団に隠れた。
 
 
臣)なぁ…
♡)……///
 
 
……無視かよ。
 
 
臣)なぁって…
♡)……なぁに?///
 
 
あ、布団から少しだけ顔を出した。
可愛い。
 
 
臣)こんな冗談言った後で
  なんなんだけどさ…
♡)え……?///
臣)絶対変なことしねぇから…
  やっぱくっつかない?
♡)え…っ///
 
 
俺の言葉に♡は目を丸くして…
 
 
臣)やだ?
♡)……///
 
 
そのまま俺をじーっと見てる。
 
 
♡)くっつくって……
  …ぎゅって…こと?///
臣)うん。
♡)……///
臣)だめ?
♡)…だって…ぎゅってしたら…
  ドキドキして寝れないもん///
臣)うん…、でも…
  こんな近くにいんのに
  離れてる方が…なんか違和感。
♡)え…?
臣)っつーのもなんか変な理屈だけど…
  ほんと変なカンジすっから…
  ん。
 
 
俺は右腕を♡の首の下に入れて
自分側の布団を少し持ち上げた。
 
 
♡)え…え…え…///
臣)ん。
♡)え…え…、んって…///
臣)やじゃなかったらおいでってこと。
♡)えっ!!///
臣)……
♡)////
 
 
そう言っても
♡は真っ赤になって固まってる。
 
…俺のせいで熱上がるかな?
 
 
つーか、全然来ねぇし!!
さっきはくっつきたいとか
甘えてきたくせに~~~!!
 
 
臣)5、4…
♡)え!!!
臣)3、2…
♡)え!え!!!!
 
 
俺がカウントダウンを始めると、
♡が慌てて俺の腕の中に
もぐりこんできた。
 
 
臣)ぶっw
♡)えっ///
臣)作戦成功ww
♡)…っ///
 
 
やっと捕まえた。
 
 
腕の中で動こうとする♡を
ぎゅっと抱きしめて…
 
 
はぁ……///
 
 
ドキドキはもちろんするけど…
すげぇ落ち着く…
 
なんだろこれ…
 
すげぇ癒される…///
 
 
とくん…
 
とくん…
 
 
少しあったかい体温が…尚更…
 
 
♡)ん~~///
 
 
え??
 
 
♡)んん~~!!////
 
 
え!!
 
な、何!!!
 
 
臣)…っ
 
 
いきなり♡がぐりぐり俺にすり寄ってきた。
 
 
ぎゅーーーっ
 
 
え、え、な、何?!!////
 
 
ぎゅーーーっ
 
 
臣)////
 
 
え、え、なんか…昨日みたいなんだけど!!
 
いきなり甘えモード発動?!///
 
すげぇ抱きついてきて
俺の首元に顔をうずめてきた。
 
 
♡)んん~~~!!///
臣)ちょ、くすぐってぇ!///
 
 
そこまでされたら
さすがにヤバい!!///
 
俺のが元気んなる!
やめろ!!!
 
俺を殺す気か!!///
 
 
臣)急に何!!///
♡)もうわかんないっ///
臣)えっ???
♡)んーーーっ!!///
 
 
わ、わ、また首元に
ぐりぐりしてくるし!!///
 
 
臣)わかったって!!///
♡)んーーー///
 
 
ヤ、ヤバい…///
息が…かかる…っ
 
唇当たってるし…
 
だ~~~~~~!!!!///
 
 
臣)落ち着け!!
 
 
これ以上♡が暴れないように、
少しでも自分の気持ちを抑えるように、
 
俺はゆっくり♡の頭を撫でた。
 
 
臣)…っ
 
 
落ち着け、俺…!
 
 
よくわかんねぇけど…
いきなり爆発したように甘えてきたけど…
 
手出すな手出すな手出すな。
 
 
出したら負け出したら負け出したら負け。
耐えろっ!!!!
 
 
自分にそう言い聞かせるように、
♡の柔らかい髪を撫でる。
 
 

 
 

 
 
…はぁ……
 
ほんとに殺されるかと思った……///
 
 
臣)……
 
 
♡が大人しくなって…
そーっと顔を覗くと…
 
 
♡)……すーー…
臣)え!!
♡)…すーー……すーー……
臣)え!!
 
 
ね、寝てる!!??

わけわからん攻撃仕掛けてきといて
自分はあっさり寝てる?!!
 
 
し、信じらんねぇ!!
 
このやろう…ッ///
 
 
……あ、
 
頭…撫でてんのが…
気持ち良かったのかな…?
 
 
臣)……
 
 
俺も…この間…
♡が撫でてくれてたの
なんかすげぇ安心したし…
 
 
…って
別に俺甘えんぼじゃねぇけどな!!//
 
 
って俺は誰に言い訳してんだよ…
 
 
はぁ……。
 
 
♡)ん……
臣)…っ
 
 
起きた?寝言??
 
 
♡)……み…くん…
臣)え??
 
 
臣くんって言った…?
 
俺のこと…??
 
 
♡)…お…み……く……
臣)…っ
 
 
眠ってる♡の唇が…小さく動いて…
 
 
♡)お…みくん……すき……
臣)………えっ!!!
 
 
確かにそう、呟いた。
 
 
臣)…っ
 
 
好きって…
 
好きって…
 
 
♡)……すーー……すーー……
臣)!!!
 
 
また寝てる!!
 
 
臣)…っ
 
 
え、え、え、
今の…なに…?!
 
 
臣)……///
 
 
今の…「好き」は…
 
「Like」ですか「Love」ですか?
勝手に「Love」で受け取ってもいいですか。
 
 
臣)////
 
 
好きって…
 
臣くん好きって…
 
 
言った。
 
言った。
 
 
言った!!!!
 
 
臣)…っ///
 
 
もう…
 
他の男の名前呼んでたとか…
Xmasに他の男になんか貰ったとか…
そんなんどうでもいいっ
 
 
今、俺の腕の中にいる。
 
 
俺の腕の中で…
安心して眠ってる。
 
 
もう…それだけでいい。
 
それだけでいい!!
 
 
臣)…っ
 
 
ぎゅぅ……っ
 
 
 
俺は…
 
 
好きで好きで仕方ない…
大事で大事で仕方ない…
 
そんな幸せを
そっと抱きしめるように…
 
 
あたたかい♡の身体を、
隙間なく抱きしめて…
 
 
__眠りに落ちた。
 
 
 
 
 
ー続ー

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