(37)嫉妬と罪悪感

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朝目が覚めると、
一番最初に頭に浮かんだのは
臣くんの顔だった。
 
 
♡)……
 
 
あれ…
 
んん…
 
眠いなぁ…
 
 
♡)…は…ぁ…。
 
 
会社に行く用意をしながら
思い出すのは、昨日のJさんの言葉。
 
 
プロポーズ…かぁ…。
 
何回かされたことあるけど…
 
あんな強引なのは…初めてだった…。
 
 
YES以外聞かないって…
そんなの…
断りようがないってことだもん。
 
 
ほんとに…
私に彼氏がいても
ずっと好きなのかな…。
 
 
でも…
 
いつもふざけてるJさんが
あんな真剣な顔するなんて…
 
 
♡)はっ!!
 
 
また考えちゃってる!!
 
もう~~~~!!!
 
 
 
M)せーんぱいっ♡
♡)おはよう。
M)おはようございます♡
 
 
会社に行くと
Mちゃんが元気に話しかけてきた。
 
 
M)今日のランチは新しく出来た
  向かいのビルのスペイン料理のお店に
  行きましょうよぉ♡
♡)ス、スペイン料理?すごいね!
K)朝一からもう昼何食うか話してるw
M)いいじゃないですかぁ!
  ね!Kさんも行きましょ!
K)はーいはいw
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
臣)あーーくそ…、ねみぃ…
健)なーんや臣!
  朝からおこかいな!w
臣)いや、怒ってないけど…
健)いや、機嫌悪いやろ。
臣)んなこと…
健)そんな臣にええ情報教えたるわ!
隆)え、なになに?何情報?
  俺も知りたいw
健)めちゃめちゃ可愛い新人情報。
臣)……
 
 
新人…?
 
 
岩)あ、AVの話っすか?w
健)せや!
隆)めっちゃドヤってるし!w
N)何!!どんな子??
岩)NAOTOさん入ってきたしw
健)この子、この子…、ほら。
隆)お、めっちゃ可愛い!!
N)この子がAV出てんの?!
健)そうなんっすよ、ヤバいっすよね?
岩)めっちゃ可愛い…。
N)そのへんのアイドルより可愛いじゃん。
  アイドルやりゃいいのに。
健)しかもこの子の声がまた
  むちゃくちゃイイんすよ!
N)え、どんな?どんな?
健)すっげぇ可愛いんすけど
  そんなアニメ声なわけでもなくて。
隆)うわ~~聞きてぇ~~
N)つーかお前はどこで
  こーゆー情報を仕入れてくんだよw
健)TAKAHIROさんっす。
N)出たー!TAKAHIROくん!w
隆)あ、俺も前TAKAHIROさんに
  勧められたやつ観たけど
  超ヤバかった。
N)え、なんてやつ?なんてやつ?
健)つーかNAOTOさんは
  彼女いるっしょ!w
N)それとこれとは別でしょうよ!
岩)つーか臣さん、全然入ってこねぇ。
臣)……
 
 
岩ちゃんが俺の顔を覗き込んできた。
 
 
隆)どうした?
健)体調悪いん?
臣)いや……
岩)昨日のこと?
臣)え??
岩)臣さんが連れてった女の子、
  昨日店に戻ってきたから。
臣)え…っ
岩)そんでブチ切れてヤケ酒してて
  絡まれたw
臣)……
 
 
マジか。
 
 
健)なんでキレてたん?
岩)臣さんが…ホテルに
  置き去りにしたんだってw
N)え??ヤッた後??
隆)臣たまにそれやるじゃん。
健)せやんな。別に普通ちゃうの?
岩)いや、ヤんないで。
健)は??
N)え、ヤんないで置き去りにしたって
  どーゆー意味??
隆)手出さなかったの?
臣)……
岩)最後までヤんなかったんでしょ?
臣)ん。
N)えええ!!
  ホテルまで行っといて??
健)どうしたん?
  勃たへんかったん??
 
 
驚いたみんなの視線が
一気に俺に集まった。
 
 
隆)え、女に難ありだったの?
N)難って何よ。
隆)いや…わかんないっすけど…
  すげぇSMだったとか?
健)はははは、どんなんや!w
臣)別に…普通の女だったけど。
健)え、そうなん?
臣)つーか普通にヤリたかったけど。
  俺は。
健)ほんならなんでせぇへんかったん??
臣)……
 
 
だって…
 
 
隆)え…もしかして…、♡ちゃん?
臣)……
隆)そんなん…臣気にしないじゃん。
健)え?
隆)彼女いる時だって
  普通に遊んだりしてたじゃん。
臣)そうだけど…
岩)え、好きな子いるから直前でやめたの?
健)え、直前ってどこ??
臣)……
隆)なんか…ちょっと感動なんだけど…
岩)え?
隆)ほんとに…好きなんだね。
臣)……
 
 
そうだよ。
 
 
N)鬼畜な臣が変わっちゃうくらいー?
岩)鬼畜ってw
N)そっか。臣、好きな子いんだー。
岩)俺も知らなかった。
健)え、直前ってどこ?
隆)健ちゃんが気になってんのそこ?w
健)だってさぁ!
 
S)はーいみんな出るよー!!
  用意してー!!
 
岩)あ、はーい!!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
3人でランチをしながらも…
私はやっぱりJさんのことを考えちゃってて…
 
 
♡)はぁ…。
M)どうしたんですか先輩っ
  ため息なんてついて!!
K)そーだよ、こんな飯美味いのに。
M)ここにして良かったですよねー♡
K)うん、こりゃリピだな。
M)あははw
♡)……はぁ…。
M)だーかーら!
  どうしたんですか?
♡)なんでもないよ…。
M)え~~
  絶対なんでもあるじゃないですかぁ…
K)例のあの人?
♡)え??
K)ほら、あの、嵐。
♡)…あっ!!!
 
 
Kちゃんにそう言われて、
私は臣くんに返事を返してなかったことに
気付いた。
 
 
♡)……
 
 
最近…
毎日LINEしてて…
 
昨日もしてたのに…
私で止まっちゃってる。
 
 
今更返すの…変かな…
どうしよう…。
 
 
昨日は…なんか頭がいっぱいで…
忘れちゃってた。
 
 
K)今度は困った顔してどうしたよ。
♡)あ…ううん、何でもない。
M)もぉ~~
  先輩朝から変~~~
♡)え、そんなことないって!
  普通だよ!!
M)え~~~~
 
 
それからランチを終えて、
給湯室にお茶を淹れに行くと
バッタリJさんに会った。
 
 
J)お疲れさま。
♡)わ、お、お疲れさまです//
J)なーにその可愛いリアクションw
♡)え、え、あ、えっと
  昨日はごちそうさまでした!!
J)全然。
  付き合ってくれてありがとね。
♡)いえ!
J)……
♡)……
 
 
気まずい……
 
 
♡)えっとえっと…じゃあ、失礼します!!
J)ちょーっと待った!
♡)えっ!!!
J)まだお茶淹れてないでしょw
♡)あ、あ、後で淹れるからいいです!
J)ちょいちょいちょいw
♡)えっ
J)避けないでよw
♡)…っ
 
 
だって…
 
 
J)♡ちゃんと距離あけたくて
  言ったんじゃなくて
  前進させたくて言ったんだよ。
♡)……
J)避けられたら意味ない。
♡)…だって…
J)なに?
♡)なんか…昨日から…
  頭がいっぱいいっぱいで…
J)なーにw
  本当にそんな俺のこと考えてくれてたの?
♡)だって…
J)嬉しいなぁ♡
 
 
あ…また…
優しい顔で私を見てる…。
 
 
J)俺のこと、
  全然意識してくれてなかったのに…
♡)え…っ
J)やっぱり前進したのかな。
♡)……
J)ねぇ…
 
 
わ、わ、近いっ///
 
 
T)ちょっと!!!
♡)きゃっ
 
 
後ろからグイッと抱き寄せられた。
 
 
T)何やってんすか!!
J)何って…
T)近すぎです!!
  何すか今の距離!!
♡)…っ
T)大丈夫?
♡)あ、うん、…離して。
T)え?
♡)え…これ…
T)あ、あ、ごめん!///
 
 
Tくんは慌てたように
私の腰に回した手を離してくれた。
 
 
J)じゃあね?♡ちゃん、
  お疲れ~w
♡)お疲れ…さまですっ!
 
 
Jさんはにっこり笑って戻っていって…
 
 
T)何か…されなかった?
♡)さ、されてないよっ!!
 
 
Tくんが心配そうに
私の顔を覗き込んできた。
 
 
T)ほんと?
♡)うん。
T)ならいいけど…
 
 
そう言ってTくんは私の頭に手を置いた。
 
 
♡)…心配してくれたの?
T)うん。心配っつーか…、ヤキモチ。
♡)え?
T)……//
♡)え?え?
 
 
ヤキモチって…
えーと…
 
え???
 
 
そっか…
ヤキモチってやっぱり…
好きな人じゃなくても
妬くものなのかな??
 
 
♡)えっと…ありがと♡
T)え??///
♡)じゃあ私、戻るね?
T)あ…うん…//
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
隆)臣…なんでさっきから
  携帯ばっか見てんの?
臣)え?…あ…、俺…見てた?
隆)うん。
臣)……
隆)なんかの連絡待ち?
臣)いや、全然違う。
 
 
そうじゃ…ないけど…
 
 
隆)♡ちゃんとは…まだ毎日LINEしてんの?
臣)うん。
隆)すげーよなぁw
  彼氏彼女じゃん、ほんとw
臣)……
隆)なんでそんな顔?
臣)いや…昨日から返事なくて。
隆)そうなの?
臣)まぁ別に大した内容じゃないんだけど。
隆)……
臣)つーか…
  多分いつもだったら…
  電話しちゃってんだけど。
隆)……
臣)……
隆)昨日はしなかったの?
臣)うん。
 
 
なんか…
 
 
臣)さすがに…
  他の女とホテル行った後で
  何もなかったように
  あいつに電話とかする気になれなくて…
隆)そりゃそうだよね。
臣)……
隆)でも未遂でしょ?
臣)うん。
 
 
そうなんだけど…
 
 
隆)直前ってどこ?
  って俺、健ちゃんじゃないけどw
臣)入れてない。
隆)ふーん。
  じゃあチューはしたんだ。
  つーかするよな。当たり前か。
臣)……
隆)それ…セーフなのかアウトなのか
  よくわかんねぇけど…
臣)……
隆)でも良かったね、未遂で。
臣)え?
隆)未遂でもそこまで気にすんなら
  ヤっちゃってたら
  合わす顔なかったんじゃない?w
臣)……そう思う。
  思ってやめた。
 
 
こんなの…初めてで…
 
 
隆)♡ちゃーーーん
  臣めっちゃ好きみたーーーい
臣)おい!やめろ!w
隆)だってそうじゃんw
臣)……///
隆)ま、一日経てば時効っしょw
  今日電話してみたら?
臣)…ん。
 
 
ピロピロ♪ピロピロ♪
 
 
臣)あ!LINE来た!!
 
 
♡『臣くん、昨日ごめんね?
  なんかバタバタしてて💦
  MV撮影無事終わったのかな?
  お疲れさまです(๑^ ^๑)
  早く見たいな✨
  今日もお仕事遅いの?』
臣『無事終わりました。
  いいの撮れたよ🎥✨
  今日はたぶん23時くらいまでかな。』
♡『じゃあ寝る前電話してもいーい?』
臣『俺も電話しようと思ってた。』
♡『ほんと?(≧∀≦)
  じゃあ夜ね🍀お仕事頑張って~🌸』
臣『頑張ります💪』
 
 
良かった…
やっと返事来た…。
 
 
隆)返事返したー?
臣)うん。
隆)ぷっw
臣)え、なに。
隆)いや、さっきと全然顔ちげーからw
臣)なんだよっ//
隆)いや、もういいよw
  ほんと臣好きだわw
臣)何が!///
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
夜…、お風呂に入って
やっぱり考えちゃうのはJさんのこと。
 
 
ちゃぽん……。
 
 
♡)はぁ……
 
 
…なんか……
Jさんのことばっかり
考えちゃうけど…
 
もし昨日のあの言葉を言ってくれたのが
Jさんじゃない人だったら…
 
きっとその人のこと気になってるよね?
 
 
他の人…
 
他の人…
 
えっと…例えば…
 
 
臣くん…?
 
 
♡)……
 
 
私は昨日のJさんとのやりとりを
臣くんに代えて想像してみた…。
 
 

 
 
……
 
 
 
キャーーーー!!!///
 
ど、どうしよう!死んじゃう!!
 
ドキドキして死んじゃう!!///
 
 
バシャバシャバシャッ!!
 
 
♡)は…っ!!
 
 
お湯なくなっちゃう…!!!
 
落ち着いて、私っ!!!!
 
 
♡)はぁ…っ///
 
 
び、びっくりした////
 
わわわ…
 
 
えっと…
 
私……、
 
 
Jさんの真っ直ぐな気持ちに
心打たれたけど…
 
やっぱり今私が惹かれてるのは
臣くんなんだと思う…。
 
そう気付いた。
 
 
私に好きな人がいても彼氏がいても…って
Jさんはそう言ってくれたけど…
 
私の気持ちがハッキリしたら…
 
臣くんのことが大好きって
胸を張って言える日がきたら…
 
その時はやっぱりちゃんと
Jさんに言おう。
 
うん。
 
 
♡)はぁ……///
 
 
お風呂から上がって…
 
腹筋を100回やったあと
いつものストレッチをしながら、
 
私は23時になるのを待った。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
マネージャーに送ってもらって
家に着いたのは22時半。
 
少し早かったな。
 
 
プルルルル…プルルルル…
 
 
俺はすぐに♡に電話をかけた。
 
 
♡『はい!もしもし!』
臣『お疲れ。』
♡『お疲れさまー♡
  わ、少し早かったね?』
臣『うん、今家着いた。』
♡『お帰りなさーい♡』
臣『ただいま。』
♡『今家着いたって…
  着いてすぐ電話くれたの??』
臣『あ…、うん。』
♡『落ち着いてからで良かったのに…』
臣『え。』
♡『ちゃんと手洗いうがいしたぁ?』
臣『って俺は子供か!w』
♡『だって大事でしょー!!
  風邪引いて声出なくなったりしたら
  日本の全国民が悲しむんだからぁ!』
臣『どんだけデカい話やねんw』
♡『ちゃんとしたの?』
臣『え…まだ…』
♡『早く行ってきてーー!!』
臣『え、今?』
♡『そう!待ってるから早くー!!』
臣『は、はい。行ってきます。』
 
 
1分後。
 
 
臣『ただいま戻りました。』
♡『あはははw
  お帰りなさーい♡
  いい子いい子♡』
臣『だから俺は子供かっつーの!w』
♡『あはは、そうだよ~w
  ちゃんと手洗いうがいしない人は
  子供だもーん。』
臣『子供に子供って言われた。』
♡『えっ!何それ!
  私のこと子供なんて思ってないって
  言ってくれたのにー!』
臣『思ってないよ?』
♡『え??どっち??』
臣『さぁ?』
♡『えー!もう!何それー!』
臣『あはははw』
 
 
ああ…
 
なんかやっぱり…
 
好きだな。
 
 
こいつの声…聞いてるだけで…
 
なんか…
 
 
♡『わっ、わぁっ!』
臣『どうした??』
♡『バランスボールに乗ってたら
  落っこちちゃった!』
臣『ああ、置いてあったよね。
  ピンクのやつでしょ?』
♡『そうそうw
  今丁度ストレッチとかしてたんだぁ。』
臣『腹筋100回?』
♡『は、もう終わったよー♡』
臣『すげぇなw』
♡『えへへw
  ねぇねぇ、昨日のMV撮影
  どんなカンジだったのー?』
臣『どんなって…』
♡『何時までやってたの?』
臣『夜まで。』
♡『わぁ!朝からでしょ??
  すごーい…お疲れさまぁ!』
臣『うん。』
♡『じゃあ昨日は帰ってきて爆睡だったぁ?
  疲れたでしょ?』
臣『……』
 
 
ええと…
 
 
♡『臣くん?』
臣『あ、あぁ、うん、爆睡だった。』
♡『そうだよね。』
臣『お前…は?』
♡『え?』
臣『昨日…バタバタしてたって。』
♡『あっ!!…あのっ、えっと…
  し、仕事…でっ、バタバタ…してて』
臣『なんでそんなどもる。』
♡『え、あ、えっと、
  ど、どもってなくて
  別に…な、なんもないよ?』
臣『……』
 
 
なんだこれ。
明らかに挙動不審だろ。
 
 
臣『なんか浮気を必死に隠す
  旦那みたいになってんぞw』
♡『えっ!!!!!』
臣『……』
♡『……』
 
 
え、なんで黙る???
 
 
臣『え……他の男と…いた?』
♡『え!!!』
臣『……』
♡『……』
 
 
黙ったし!!!
え、マジで??
 
 
臣『え、二人??』
♡『……』
臣『……』
♡『……うん。』
臣『…っ』
 
 
二人で…って…
 
 
臣『デート…ですか?』
 
 
俺がそう聞くと、
 
 
♡『違うっ!!!』
 
 
♡は慌てたように断言して…
 
 
♡『デートじゃないし
  デートじゃないって言ったし
  もう行かないって言ったもん!!
  昨日は…もう予約してるからって
  言われて…』
臣『……』
 
 
やべぇ…
なんかすげぇショック受けてる、俺。
 
 
そっか…
男といたんだ…。
 
 
臣『……』
 
 
えーと…
話のカンジからするに…
絶対♡に好意がある男だよな?
 
 
臣『……』
 
 
♡が…俺以外の奴とも
デートしたりしてるかもとか…
なんで今まで思いもしなかったんだろ…。
 
どっかで安心してたのかな、俺…。
 
 
つーか…
少しずつ前進してる気でいたけど…
 
♡が他の男を好きになる可能性だって
あんだよな?
 
 
臣『……っ』
 
 
やべぇ…
なんか…いきなり焦ってきた…
 
 
♡『臣…くん?』
臣『……』
♡『もう行かないよ?』
臣『……』
♡『あの…昨日は断れなかったの。』
臣『……』
 
 
なんで…俺…
♡に言い訳なんてさせてんだろ。
 
 
別に彼氏でもなんでもねぇのに…
 
 
♡『ごめんね?』
 
 
なんで♡は謝るんだ。
なんで俺は謝らせてんだ。
 
 
それに…
俺は…何してたんだって話だし…
 
 
♡『臣くん、ごめ…』
臣『いや、いい!』
♡『え?』
臣『謝んないで。』
♡『え…っ』
 
 
謝る必要なんか…どこにもねぇし…
 
 
なんかもう…
 
嫉妬とか不安とか焦りとか…
後悔とか罪悪感とか…
色んな感情が一気に胸に湧いて
自分でもわけがわかんねぇ。
 
 
臣『……っ』
 
 
でも…
 
わかるのは…
 
 
ああ、もう…
 
 
臣『会いてぇ…』
♡『えっ…』
 
 
くそ…
何やってんだ俺…。
 
 
ああもう…顔が見たい…
笑顔が見たい…
 
今すぐ会いに行きたい。
 
 
♡『私に会いたいで合ってる??』
臣『え?……うん。』
 
 
合ってるけど…
 
 
♡『あのね、私明日から沖縄なんだけど…』
臣『え!!明日から??』
♡『うん。』
臣『……』
 
 
今月行くのは知ってたけど…
いきなり明日かよ…
 
 
♡『だからお土産買ってきたら
  臣くんのお家に届けるよー♡』
臣『えっ…』
♡『そしたら会えるでしょ?』
臣『…えーと…』
 
 
あわよくば
今から無理矢理会いに行こうと
してたんだけど…
 
 
♡『だから待っててねー♡』
 
 
そんな可愛く言われたら…
はぁ…。
 
なんか気が抜けた…。
 
 
臣『いつ帰ってくんの?』
♡『土曜日だよー♡』
臣『え、そんなに行くの??』
♡『うん!折角だから有休とくっつけて
  みんなで色んなとこ行くんだー♡』
臣『そっか…いいな。』
♡『沖縄初めてだからね、
  キレイな海見れるのが
  すっごく楽しみなのー♡』
臣『いい写真撮れたら送ってよ。』
♡『うんっ♡LINEするねー♡』
臣『うん。』
♡『それじゃあ私そろそろ旅行準備するね。』
臣『あ、そっか。』
♡『うん♪ 電話くれてありがとう♡』
臣『いや、全然。』
 
 
声聞きたかったのは俺だし。
 
 
♡『なんかね、やっぱり…』
臣『……』
♡『臣くんの声聞いたら、安心しちゃった♡』
臣『え?何が?』
♡『昨日から…
  頭いっぱいいっぱいで…
  ゴチャゴチャしてたんだけど…
  なんかほっとしちゃった♡』
臣『そう…なの?』
♡『うん!ありがとう♡』
臣『うん?』
♡『それじゃあおやすみなさい♡』
臣『おや…すみ。』
 
 
ピッ。
 
 
臣)……
 
 
えーと…ちょっと待て。
 
最後の、ようわからんかったぞ。
 
 
俺の声聞いてほっとした…
っていうところで喜ぶのは置いといて…
 
 
昨日から頭いっぱいいっぱいだったって
言ってたよな?
 
それって…
 
誰かとデートして、それでってこと?
 
なんか…されたとか?
告白とか…まさか…キスとか…
 
 
あー!!!!!
そーいや!!!!
 
 
♡にキスしようとした男!!
 
あいつか??
 
って、どいつか知らねぇけどよ!!
 
 
え、え、でも…っ
 
そんなヤツ嫌だって言ってたし…
まさかデートしねぇよな?
 
え、じゃあ他の男?
 
 
臣)…っ
 
 
つーか…
 
バタバタしてて俺に返事出来なかったって…
 
他の男とデートしてて
バタバタしてたってことだよな?
 
 
他の男といて…
俺のことなんか頭になかったって…こと?
 
 
つーかバタバタって何?
 
何か立て込んでたんすか?
 
 
え…、やっぱり何かされた?
 
 
臣)…っ
 
 
ああ…ダメだ…なんかもう…
 
頭ん中が…ぐるぐる…
 
 
臣)うあああ~~~っ!!
 
 
俺は思いっきりベッドにダイブした。
 
 
臣)くそーーーっ
 
 
なんなんだこの展開。
俺なんかした?
 
 
あ、したか。
 
 
 
あ~~~~もうっ!!!
 
 
 
…早く…
あいつに会って…
 
笑顔見て…
 
 
こんなモヤモヤ吹き飛ばしてぇ。
 
 
 
……土曜日って…遠いな。
 
 
 
 
 
 
ーendー

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