(29)お互いの夢

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とくん…

とくん…

 

繋がれてる、手と手。

 

♡)……
臣)……

 

私…

自分の気持ちが
まだよくわかんないけど…

でもやっぱり…

 

もっと臣くんのこと、知りたい。

 

♡)……臣くん……
臣)……ん?

 

名前を呼んだら
こっちを向いてくれた臣くんが
すごく優しい顔をしてて…

 

♡)……///

 

私は思わずまた、下を向いた。

 

臣)……どうした?
♡)……///

 

なんだか…
声まで優しい気がする。

 

とくん…

とくん…

 

♡)……えっと…、、
臣)うん。
♡)…臣くんの夢って…なぁに?
臣)え?……急に何w
♡)えっ、あ…えっと…
  聞いてみたいなって思って。
臣)夢かぁ…
♡)うん。

 

少しでも…
臣くんのこと、知りたいんだもん。

 

臣)いっぱいあるけど。
♡)いっぱい?
臣)うん。
♡)どんなー?
臣)小さい夢?大きい夢?
♡)全部聞きたいっ♡
臣)ははっw
  うーん…そうだなー
  まずは三代目で代表曲を作りたい。
♡)代表曲?
臣)うん。
  これはいっつもメンバー皆で
  言ってんだけどさ。
♡)代表曲って…
  『花火』じゃないの?
臣)うーん。
  今のところ一番認知されてんのは
  『花火』だと思うけど…
  EXILEでいう『Choo Choo TRAIN』
  くらいの代表曲。
♡)わぁ…!
臣)世代問わずわかってくれて
  盛り上がってくれるような…
  三代目といえばコレ!!
  っつーくらいの代名詞みたいな、
  そんな代表曲が欲しいなぁって。
♡)なるほど…
臣)あとは…三代目が…
  HIROさんの武器になれるような
  LDHの武器になれるような、
  そんなグループになりたい。

 

臣くんが、強い瞳でそう言った。

 

臣)今はまだやっぱり俺らのこと
  知らない人なんてたくさんいてさ、
  番組とか出させてもらっても
  絶対『EXILEの弟分』っていうワードが
  ついてくんだよね。
♡)うん。
臣)でも…しっかり一つ一つ
  目の前の目標をクリアしていけば
  いつか『EXILEの弟分』って言わなくても
  三代目としてちゃんと
  認知してもらえる日がくるからって、
  いつもHIROさんが言ってくれてて…
♡)うん。
臣)俺たちもそう信じて頑張ってる。
♡)……
臣)だからいつか…三代目として
  これが代表曲です!!
  って言えるようなのが出来て
  世代に関係なく色んな人に知ってもらえて
  俺たちの歌とか想いを
  伝えられる日が来たらいいなぁって。
♡)…うん。

 

夢を語る臣くんは
すごくキラキラしてて…

そんな日が来たらいいなって
私も強く思った。

 

臣)あとは…レコ大も取りたいし
  ドームツアーもしたい!
  三代目で。
♡)わぁ!!レコ大??
臣)うん。
♡)すごーい!
臣)今年はさ、HIROさんの勇退もあるし
  EXILEがレコ大狙いにいってて
  LDHもそれでめっちゃ動いてんだ。
♡)『EXILE PRIDE』?
臣)うん。そう。
  まだどうなるかわかんないけど
  絶対取れるって俺らは信じてるし…
  いつか俺ら三代目でも
  取りたいねっていうのは話してて。
♡)そうなんだ。
臣)うん。
♡)すごいなぁ…。
臣)今年はEXILEのドームツアー
  一緒にまわってるけど…
  ドームも…三代目単独で
  まわれる日が来たらいいなって。
♡)うんっ!
臣)そんでいつかは世界進出!!
♡)わぁ!!世界??
臣)うん、でっかい夢だけどw
♡)すごーい!!♡
臣)出来たらいいなって
  いつも皆で話してるw
♡)すごいね!!!
臣)出来ればねw
♡)わぁぁ♡

 

夢はどんどん広がっていくんだ。

 

臣)まぁそのためには
  一人一人がもっと頑張んなきゃいけないし
  7人の絆ももっと
  深めていかなきゃなーって
  思ってるけど。
♡)そっか…
  でもみんなすごく頑張ってるよね?
  本当に仲良しだし…
臣)まぁ仲はいいけどねw
  次のツアーでまた結束強まりそう。
♡)そっか!ツアーあるもんね。
臣)うん。
♡)忙しくなる?
臣)うーん、そうだなー。
  つーか俺は11月から
  映画の撮影も始まるから…
  ツアーのリハと両立が大変そう…
♡)あ…っ、

 

そうか!そうだった!!

 

♡)『ホットロード』だよね??
臣)うん。
♡)わ…わ…ほんと大変だね。
臣)うん。
♡)でも…臣くんご指名だったんだもんね?
臣)…うん。
♡)すごいなぁ…
臣)ほんとは…何で俺なんだって思ったし
  三代目の活動と並行して
  出来る気もしなかったから
  最初は…断ろうと思ってたんだ。
♡)そうなの?
臣)うん。……でも…、
♡)……
臣)HIROさんが…
  すげぇ背中押してくれてさ。
♡)うん。
臣)ホットロードって作品のすごさとか
  色々教えてくれて。
♡)うん。
臣)原作者の紡木先生も…
  そのままの俺でいいって
  言ってくれて…
♡)……
臣)なんか心動かされたし…
  そーゆー個人活動って
  グループにもプラスになると思うし…
  演技とかやったことねぇけど…
  それも絶対歌に返せると思ったから。
♡)だから決めたの?
臣)うん。
♡)「歌に返せる」かぁ…
  なんか臣くんらしいなぁ♡
臣)そう?
♡)うん♡ 楽しみだね!!
  ……緊張する?
臣)そりゃーなw
♡)そっか…
  頑張ってね♡ 応援してます♡
臣)うん。ありがとw

 

そう言って臣くんが優しく笑った。

 

臣くんってすっごくいっぱい
色んなこと考えてるんだなぁ…。

 

そして…

どれに対してもすごく真摯っていうか…
やっぱりLDHの人なんだなって思う。

 

本当に真剣に向き合って、頑張ってて。

 

私も…
頑張らなきゃって思えてくる…。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

手を繋ぎながら話してたら…

なんだかすげぇ素直な気持ちで
いろいろ話せた。

 

臣)♡は?
♡)え?
臣)夢。
♡)え…っ、私の夢?
臣)うん。
♡)いっぱい…あるよ?
臣)いっぱいあんの?w
♡)うん!
臣)聞かせてよ。
♡)えっと…
  臣くんみたいにまとまってないし…
  やりたいことバラバラすぎるんだけど…
臣)いーよw

 

♡のことが、もっと知りたい。

 

♡)えっとね…
  私、絵本作家になりたいの。
臣)え!絵本作家??
♡)うん。
  イラストも物語も自分で描いて
  子供たちが笑顔になれるような
  そんな絵本が作れたらなぁって…
臣)え…すげぇ…
  あ!だから絵本もいっぱいあったの?
  部屋に。
♡)あ、うん!そう!
臣)へぇ~~~
♡)あとはね…
  心理学の勉強もしたいの。
臣)し、心理学??
♡)うん!
臣)それはどんな…?
♡)えっと…
  最近、心が病んじゃう人が多いでしょ?
臣)うん。
♡)だから…
  いつ自分の大事な人たちも
  そうなっちゃうかわからないし…
臣)……
♡)そうなった時に
  何も知識がない自分と
  色々知ってる自分が関わるのだったら
  全然結果が違う気がして…
臣)……
♡)たとえば相談一つ聞くにしても
  違う気がしない?
臣)うん…、確かに。
♡)私…今の会社に入社した時…
  最初結構仕事がハードで…
  身体壊したりメンタルやられて
  辞めてく同期の子とかが多くて…
臣)そうだったんだ…
♡)うん…
  だからそれがキッカケで
  そう思うようになったんだけど…
  もっと困ってる人とか
  悩んでる人にとってプラスになれる
  存在になりたいなぁって。
臣)そっか…
♡)うん。

 

なんかすげぇ♡らしいなって思った。

 

♡)あとは…
  これはちょっと現実味ないんだけど…
臣)うん?
♡)洋服のデザインとかも
  してみたかったなー♡
臣)へぇ!!
♡)こんな服あったらいいのになぁとか
  いつもデザインがいっぱい思い浮かぶの♡
臣)おお!すげぇな!!
♡)だから…、デザイナーとかにも
  なってみたかったーって♡
臣)そうなんだ。

 

見てみたいな、♡のデザイン。

 

♡)あとは…
  って…こんないっぱい喋っていいのかな…
臣)なんで、全然いいじゃんw
♡)なんか一貫性がないし…
臣)でも全部興味があって
  やりたいことなんでしょ?
♡)うん!
臣)じゃあ聞かせてよw
♡)えへへ…//

 

♡のことなら何でも知りたい。
俺に話してくれるのが嬉しいから。

 

♡)あとはねっ、
  この歳からじゃ遅いけど
  演技とかもしてみたかったなー!
臣)え!!そうなの??
  女優ってこと??
♡)うーん…女優っていうか…
  なんでもいいんだけど
  お芝居してみたかったなぁって。
臣)なんで??
♡)全く別の人の人生を
  生きられるのって、面白くない?
臣)……
♡)私…すぐ感情移入しちゃうタイプだし…
  役に入りこんで…お芝居の中だけでも
  全然違う人になるのって
  すごく面白そうだなって思う♡
臣)そうなんだ……。
  今から目指さないの?
♡)うーーん…
  今は今の仕事を一生懸命やりたいから
  難しいかな…。
  それにやってみたいだけで
  全然下手かもしれないし!
臣)あはははw
♡)だから臣くんの映画も
  すっごく楽しみなんだよー♡
臣)おっと…
  圧かけてきますねー?w
♡)そんなんじゃないよー!w
臣)あはははw

 

演技をやりたかったっていうのは
なんだか意外。

でも…
こんだけ可愛かったら
どんなオーディションでも受かりそうだけど。

 

♡)あとは…
臣)うん?
♡)すっごく大きな夢なんだけど…
臣)うん。
♡)発展途上国でボランティアしたり
  学校建てたりしたいの。
臣)えっ!!
  ……すげぇ規模がでかくなったな。
♡)うん。一番大きい夢なの。
臣)……
♡)何歳になってからでも
  どんな形でもいいから
  いつか何か貢献出来たらいいなぁって。
臣)そうなんだ…
♡)LDHは日本の未来のために、だもんね。
臣)うーん…そうな。
♡)私は…、日本の未来も
  日本の子供たちも大事だけど…
  やっぱり日本は恵まれてる気がするから…
臣)……
♡)水も飲めなかったり
  衣食住に不自由してたり…
  そんな子供が一人でも減ったらいいなって
  いつも思ってるんだ。
  すぐに何か出来るわけじゃないけど…
臣)うん。

 

これも♡らしいなって…
聞いててすごく思った。

 

♡)それで…
  本当の本当の本当の夢は…
  世界から戦争がなくなったらいいのになって
  思ってる。
臣)………うん、それは俺も思う。
♡)……
臣)なんかさ…戦争もそうだし…
  普段のニュースとかでもそうだけど…
  絶対どっかで誰かが争ってたり
  傷つけられてたりすんじゃん。
♡)うん。
臣)そーゆーのほんと嫌だなって
  ずっと思ってたけど…
  でも…自分の周りの人が幸せなら
  それでいいかって思ってた時もあって。
♡)うん。
臣)でも…それってやっぱり
  違うなって思った。
♡)……

 

きっと、そういうことじゃなくて。

 

臣)人それぞれ育ってきた環境も違えば
  価値観も違うし…
  人を思いやる気持ちを忘れてたり
  平気で他人に危害を加えたり…
♡)……
臣)愛を知らない人とかって、
  やっぱりどうしてもいるじゃん?
♡)うん。
臣)そういう人がいる限り、
  自分の周りの人もいつ被害に遭うか
  わかんねぇよなって思って。
♡)……
臣)自分の家族とか友達とか仲間とか
  自分の大事な人を守りたかったら、
  そういう心に闇を抱えた人とか
  愛を知らない人を少しでも
  減らさないとダメなんだなって思って。
♡)うん。
臣)俺らの活動とか…俺らの歌で…
  どれだけの人に影響を与えられて
  どれだけの人の心を
  救ったりできるかなんて
  全然わかんねぇけど…、でも…
♡)……
臣)少しでもそういう人が減ったらいいなって
  いつも思ってる。

 

目に見えるような形じゃなくても…
ほんの少しでもいいから…

 

臣)大事な人がいるって気付いたり
  人を思いやる優しさを思い出したり
  何かを頑張る希望や夢を持ったり…
  そういう人が一人でも増えたら
  少しでも争いとか悲しいニュースとかって
  減るんじゃないかなって…
♡)すごく思う…!!
臣)え…?
♡)笑顔になれる人が、一人でも増えたら…
  幸せになれる人も周りにもっと
  増えていくんじゃないかなって。
臣)……
♡)すっごく思う!!
臣)うん、そうだよな。
♡)だから私、LDHが好きなんだよ♡
臣)え…?
♡)「愛」と「夢」と「幸せ」って
  年齢とか性別とか国とかに関係なく…
  人が生きていく上で…
  絶対に必要なものだと思うから。
臣)……そうだよな。
♡)うん!!

 

人が生きていく上で…
欠かせない、大事なもの。

 

♡)臣くんのお仕事は
  笑顔とか幸せをいっぱい増やしていく
  素敵なお仕事だよね…♡
臣)……
♡)これからも…
  臣くんの想いがたくさんの人に
  伝わりますように♡

 

そう言って♡は、
繋いでる手にぎゅっと力をこめた。

 

♡)えへへ♡ 念じたー♡
臣)…っ

 

無邪気に笑うその笑顔が
なんだか愛しくて。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

繋いでる手にぎゅっと願いを込めると、

 

臣)お前の夢も叶いますように。

 

そう言って臣くんも
ぎゅっと手を握り返してくれた。

 

♡)……えへへ♡

 

なんだか、不思議。

 

臣くんの前だと…
心が素直になれる気がするの。

 

♡)ありがとう♡♡
  私もいっぱい頑張ろうっと!!
臣)うん。

 

ほら、そんな優しい顔で笑ってくれるから…
心があったかくなって…

 

♡)こんなにいっぱい…
  自分の気持ち、誰かに話したの…
  初めてかも…
臣)そうなの?
♡)うん。

 

繋いでる手から
なんだかパワーをもらえるみたいに
夢が叶いそうな気がしてくる。

すっごく不思議。

 

♡)臣くんもいっぱい話してくれて
  ありがとう♡
臣)え?
♡)なんか嬉しかった♡
臣)……
♡)えへへ♡
臣)……///

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

手を繋いだまま、無邪気に笑う♡が
なんだかやっぱり愛しくて。

 

ずっとこのまま、こうしていたい。

 

……なんて思ってたら…

 

ピロリロリロ♪ピロリロリロ♪

 

臣)あ、マネージャーだ。
  ごめん、出ていい?
♡)あ、うん!!

 

俺が携帯を取ろうとすると
繋いでた手は簡単にほどかれた。

離さなくていいのに…っ!!

 

臣『もしもし。』
S『あ、臣!お疲れ!ほんとごめん!』
臣『なに?』
S『昨日臣に渡したデータさ、
  間違えてNAOTOのだったんだけど
  まだ開いてない?』
臣『え、開いてないっすけど。』
S『NAOTO今日作業しないと
  時間ないらしくて
  臣のPCから送ってくれないかな…』
臣『え?マジ?今?』
S『うん。今家?』
臣『いや…違うけど。』
S『え!あ…もしかして彼女ん家?』
臣『…うん。』
S『え!嘘!うわ!ほんとごめん!!』
臣『……』
S『え、じゃあ今日帰んない?お泊まり?』
臣『違うっつーのw』
S『うわ~~
  一緒にいるとこほんっっっとごめん!!』

 

ほんとにな!!

折角いい感じだったのに!!

 

臣『じゃあ今から帰って送るわ…。』
S『え、ほんと?』
臣『だってNAOTOさん困んでしょ?』
S『うん。』
臣『わーーかりました。』
S『…怒ってる?』
臣『……』
S『キレてる?明日俺殴る?』
臣『殴んないよ!!w』
S『彼女にも謝っといてー』
臣『あーー、うーん…
  つーか違ぇけど…』
S『じゃあお願いね。
  ほんとありがとー!よろしく!』
臣『あーい。
  じゃあお疲れっすー。』

ピッ。

 

臣)はぁ……

 

なんだか夢から覚めた気分。

 

♡)…臣くん、殴るの??
臣)はい???
♡)電話…
臣)殴んないっつーの!w
♡)あはははw
臣)え、聞こえてた?
♡)臣くんの声だけ。
臣)そっか。
♡)うん。お仕事??
臣)うん。
♡)もう帰る?
臣)うん。帰んないと。
♡)そっか。
臣)……
♡)……
臣)寂しい?
♡)全然寂しくないよー!!
臣)え…っ

 

この間は「わかんない」だったのに
「全然寂しくない」って…

なんか後退してねぇか!?

 

♡)臣くんといっぱい話せたから
  楽しかったよ♡
臣)……

 

俺はまだ一緒にいたかったんだけど…

 

♡)なんか…
  臣くんと一緒にいるといつも時間が
  あっという間だなぁ…
臣)俺も。
♡)え?
臣)すげぇ早い…
♡)……

 

俺が♡の顔を見つめると
♡はニコッと笑った。

 

♡)じゃあ行こっか。

 

そのままマンションの前まで歩くと
♡がくるっと振り返って。

 

♡)えっと…
  うちに忘れ物とかないよね?
臣)うん。ない。はず。
♡)よかった。
  じゃあお仕事頑張ってね♡
臣)頑張るような仕事じゃないんだけど…
♡)そうなの??
臣)うん。
  でもありがと。
  飯もほんと美味かった。
  ごちそうさまでした。
♡)ありがとうございます♡
臣)……

 

次…いつ会えんだろ…
また…

 

♡)また一緒に食べようね♡

 

えっ!!

 

♡からそんなん言ってくれるとか…
マジで?!

わ……、///

 

♡)臣くん…?
臣)あ、うん、食べる!!!
♡)あはははw
臣)ほんとありがと。
♡)うん♡
臣)……
♡)あ…、
臣)?
♡)頭ポンポン…
臣)あっ…

 

また無意識に触ってた…
やべ…

 

……でも…

 

臣)…いいじゃん別に。
♡)え?
臣)お前だけだもん。
♡)えっ…
臣)……

 

こんな触りたくなるの、
お前だけだもん。

 

♡)……///

 

あ~~もう帰りたくねぇな~
このままチューしてぇーー///

 

♡)じゃ、じゃあ…おやすみなさい//
臣)ん。おやすみ。

 

俺はそのまま♡が中に入るのを見送って
自分の家まで歩いた。

 

………はぁ。

 

今日…
少しは前進したんかな…

 

俺の気持ちはもうわかってるよな?

あんだけ散々言ったし…

 

いや…でも…
あいつハンパなく鈍いからな…。

 

あいつが微妙な状態で
俺から気持ち伝えても
またフライングみたいになりそうだし…

一回それで失敗してっから
なんか慎重になるよな…
また変な誤解されてもやだし…。

 

少しは俺のこと…
意識してくれてるとは思うんだけど。

 

あ~~~
早く振り向かせたい…!!

チューして抱きしめたい。

 

臣)…はぁ……///

 

 

ーendー

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