(14)JさんStory ①

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俺は結婚願望なんてサラサラない。

 

結婚は人生の墓場だなんて
男はよく言うけど…

本当にその通りだと思う。

一人の女にずっと縛られるなんて、ごめんだ。

 

女)ねぇ…こっち来てよぉ…
J)どうしたの?
女)もう一回…///
J)え?

 

女が後ろから抱きついてきた。

 

J)足りなかった?w
女)そうじゃないけど…
J)……
女)どうしてJさんて
  そんなに上手なの…?///
J)あはは、何それw
  可愛いこと言うね?
女)だって…
J)いいよ?もう一回する?
女)うん…///
J)おいで?
女)あ…っ、…や…ぁっ///
J)嫌じゃないでしょ?
女)んんっ/// …はぁっ///

 

女がまた可愛い声をあげる。

 

適当な女と
適当にSEXするのが一番いい。

後腐れがないからだ。

 

女)ねぇ…っ///
  あたしのこと好き?
J)好きだよ?
女)あっ…/// ん…っ///
  愛してる?
J)どうしたの?
  いつもそんなこと聞かないよね?
女)や…っ/// は…ぁ…// だって…っ
J)……
女)愛してるって…言ってよ…
J)もう黙って。
女)ああっ…ん…/// やぁっ///

 

愛してるわけがない。

可愛い女の子は好きだけど…
「愛」じゃない。

 

お互い割り切って
身体だけの関係が一番ラクなのに…
深入りされると面倒だ。

この子は…もうダメだな。

 

……

 

 

朝…。

女がまだ寝てるうちに俺はホテルを出て
会社に向かった。

 

眠いな…。

 

目をこすりながら
会社のエントランスに入ると
走ってきた女の子が俺にぶつかって
書類をぶちまけた。

 

♡)わ!!ごめんなさい!!
J)大丈夫?
♡)はい!本当にすみません!
  あ、大丈夫です!自分で拾います!
J)いいよ、手伝うよw
♡)わーん!ごめんなさい!!

 

俺が書類を拾い集めて手渡すと
やっと彼女は顔を上げて、俺の顔を見た。

 

♡)あ!MVPの人!!
J)え?
♡)あ、すみません!
  えっと…、Jさんですよね?
J)うん。
♡)ありがとうございました!
J)あ、待ってよ。

 

俺は思わず彼女の肩をつかんだ。

 

♡)??
J)あ…ごめん。なんでもない…。
  気をつけてね?
♡)はい!!
  ありがとうございます♡

 

そう言って笑顔を見せると
また彼女は走っていった。

 

なんで俺…、呼び止めたんだろう?

 

俺が昨日、本社集会で表彰されたから
俺のことは知っていたんだろう。

 

俺も彼女のことは知っていた。
名前は♡ちゃん。

昨日の新人挨拶の時に
彼女とKちゃんという女の子の時だけ
会場が湧いたのを覚えてる。

確かに二人はとてもキレイだった。

 

俺は面倒なことはごめんだから
社内の女には手を出さない主義だ。

でも…
この二人ならアリかな…
と思うくらい、二人とも可愛かった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

俺は後日、まずKちゃんを誘ってみた。

 

J)どうも♪
K)あ、お疲れさまです。
J)Kちゃんて彼氏いるの?
K)は?

 

彼女は怪訝そうな顔で俺を見てきた。

「は?」って…w

俺一応先輩なんですけど…ww

 

J)俺と付き合わない?
K)彼氏いますけど。
J)あ、そうなんだ、残念だな~w
K)いなくても付き合わないですけど。
J)なんで?w
K)全然タイプじゃないです。
J)あっはははw
  ハッキリ言うねぇ?w
K)あなたモテそうだし…
  面白半分で声かけただけでしょ?
  失礼します。

 

そう言うと彼女はすぐにいなくなった。

面白いな~w
あーゆー裏表のないキツいカンジの子も
好きだけど…

 

俺はこっちの子の方が気になってる。

 

J)お疲れさま。
♡)あ!お疲れさまです。
J)この間はどうも♪
♡)あ…拾ってくださって
  ありがとうございました♡

 

うわ~~
何回見てもやっぱり可愛いな…

こんな子…連れて歩いたら自慢だよな~

 

J)可愛いね。
♡)え?何がですか???
J)何がって…w
  ♡ちゃんが。
♡)えっ!!
J)……
♡)え、え、え…///
  あの…//
  ありがとうございます…//

 

え、何この反応…。

散々可愛いって言われて
ちやほやされて育ってきたんじゃないの?

 

J)俺と付き合わない?
♡)えっ!!

 

俺の言葉に
彼女は驚いたように、目を丸くして。

 

♡)えっと…私、彼氏います。
J)あ、そうなの?
♡)はい。
J)そりゃそうか…
  こんだけ可愛いんだしw
♡)えっと…//

 

赤くなって俯いて。
いちいち可愛い反応するな~~
いじめたくなる…

 

J)彼氏に飽きたら俺のとこおいでよw
♡)え!??
J)じゃあね♪

 

なんだか面白くなりそうだな~♪

 

俺がそのまま会社を出ると、電話が鳴った。

また別の女からだ。

 

会いたいと呼び出されて
女の家に行くと
玄関でいきなり抱きつかれた。

 

J)なーに。
女)なにって…
  わかってるくせに…w
J)……
女)シよ?♡

 

俺は誘われるままに女を抱いた。

 

J)彼氏出来たんじゃないのー?
女)出来たよ?
J)じゃあこんなことしてちゃ
  ダメじゃん?w
女)そんなこと思ってないくせにw
J)え?
女)どうでもいいんでしょ?
  人のことなんて。
J)……
女)彼氏とは…
  あんまり相性良くないの…
J)身体の?
女)うん。
J)ふーん。
女)彼氏とは…っていうか…
  他の男でも…なんかダメ…
J)え?
女)Jくんじゃなきゃダメみたい…//
J)可愛いこと言うねー?
女)だって…ほんとなんだもん//
  全然違うんだもん///
J)でも…俺にあんまりハマんないでね?w
女)なんでぇ?
J)面倒臭いのは嫌いだから。
女)…ほんと冷たいのね。
J)知ってたでしょー?w
女)そうだけど…
  本当に誰も好きにならないの?
J)好きだよ?
女)え?
J)でもみんな同じ。
  いなくても困らない。
女)何よそれ…、ほんとひどい男…
J)でしょ?w
  だからもう離して?
女)いや。
J)……
女)もっと抱いて?//
J)…ほんと女の子ってタフだよね?w
女)え?
J)いや?w
  いいよ。こっち来なよ。
女)あ…っ///

 

……

 

 

次の日、俺がまた寝不足で出社すると
エレベーターで♡ちゃんに会った。

 

♡)あ!Jさん!
  おはようございます!♡
J)あ、♡ちゃん…、おはよう。

 

寝不足の身体に
♡ちゃんの笑顔は少し眩しすぎる…。

 

♡)疲れてますか?
J)うん。ちょっとねw

 

好きでもない女と
結局3回もヤッて寝不足だって言ったら
この子はドン引きしそうだな…w

 

♡)大丈夫ですか?
J)大丈夫だよw

 

あ~あ…
可愛い顔して無邪気に俺の顔を
覗きこんでくる。

 

J)やっぱり大丈夫じゃないかも…
♡)え?
J)って言ったら癒してくれる?w
♡)え!どうやってですか??

 

そこ…普通に聞き返すんだw

 

J)ハグでもキスでもなんでもいいけどw
♡)え!?!
J)ぷっw
♡)もう!!
  Jさんてばまたふざけてる!!//
J)あはははw

 

俺がデスクに向かうと
もうTくんの姿が見えた。

相変わらず早いな…。

 

J)おはよう。
T)あ!おはようございます!
J)早いね?w
T)Jさんも…いつも早いですよね?
J)朝の方が色々はかどるからね~
T)なるほど…

 

今回入った新人は、
男も女もキレイどころが集まっていて
人事が顔で採用したんじゃないかと
噂になっていた。

 

その中で俺が興味を持ったのは
♡ちゃんとKちゃん。

そしてうちの営業部に配属されたこの子だ。

 

ジャニーズ系の甘いマスクに似合わず
ものすごいガッツがある。

配属されてから約1週間。
毎日俺より早く来てて…

 

朝早めに会社に来て
誰もいないオフィスで新聞を読みながら
とっとと仕事を片付けて
夜は早めに帰るのが
俺のスタイルだったんだけど…

そんな俺より早く来て
彼は色々頑張ってた。

 

ことあるごとに俺に色々質問してくるし
俺から色々学ぼう…っていうより
盗もうっていう気迫をすごく感じる…。

 

それにどうやら、朝だけじゃなくて
夜も遅くまで残ってるらしいと
部長から聞いた。

 

どれくらい持つかなー♪
と思って見ていると

1ヶ月経っても
3ヶ月経っても
それは変わらなかった。

 

そして気付いたのは…
♡ちゃんも毎朝早く来てることだった。

この二人…すごい頑張るな~

 

ある朝俺が♡ちゃんに話しかけに行くと、
♡ちゃんが元気良く立ち上がった。

 

♡)おはようございます!!
J)ああ、おはようw
  朝から元気だねw
♡)はい!!
  どうしたんですか…?
J)顔見たくなって来ただけw
♡)えっ!!
J)あははw
♡)もう…
  そうやっていつもからかうの
  やめてください//
J)だっていちいち可愛いからさw
♡)……//
J)仕事どう?慣れた?
♡)全然です…
J)何かあったらいつでも相談に乗るから
  何でも聞いてね?♪
♡)えっ!ほんとですか?!
J)うん。
♡)ありがとうございます!!

 

そう言った次の日の朝、
早速♡ちゃんが俺のデスクまで来た。

 

J)お!おはよ♪ どうしたの?
♡)あの…
  教えて欲しいことがあって…
J)あははw 何でもどうぞ?♪
♡)どうしたらJさんみたいに
  ものすごいスピードで仕事できるのか
  教えて下さい!!
J)え?
♡)Jさんは人の何倍も仕事してて
  成績も一番で…
  なのに夜は割と早めに帰ってて…
  どうしたらそんな時短できるのかなって…
T)俺も聞きたい!!!
J)えっ…
♡T)教えて下さい!!
J)…っ

 

二人してメモ帳片手に
真剣な目をして聞いてきた。

仲良しかってw

 

一生懸命色々吸収しようと
こんなストレートに聞いてくるんだ。

 

こんな頑張る子たち…
最近ずっといなかったよな~~。

 

俺が業務効率化のコツを
素直に教えてあげると
二人は小犬みたいな目をして喜んだ。

 

♡)すごーい!!
T)うわ!!俺さっそく
  今日から真似してみよう!!
♡)私もー!!
T)頑張ろ!!
♡)うん!!
♡T)ありがとうございました!!
J)はいはいw

 

ほんと可愛いな…
憎めない二人だよな~~w

 

それからも二人は毎日仕事を頑張ってて。

多分この二人は似てる。

そんなに器用じゃないのに
根性でそれをカバーするくらい
やる気と熱意があるタイプだ。

 

俺は昔からなんでも
器用にこなせてしまうタイプだから
そーゆーのはよくわからない。

でも…

がむしゃらに頑張る人間は好きだ。
見てて気持ちがいい。

 

俺がもしいつか…
営業成績で誰かに抜かれる日が来るとしたら
それはTくんなんじゃないかなと思ってる。

 

ま、簡単には抜かさせないけど♪

 

 

それから♡ちゃんとも
たまにご飯に行ったりするようになったけど
彼女は大抵、仕事の話ばかりだった。

 

俺がちょっかいを出すと、照れたりするくせに
俺のことは全然男として見てくれない…

こんな女の子は初めてだ。

 

俺が言い寄ったら、大体の子は落ちる。

もちろん俺の中身なんて見てない。

 

俺の家が金持ちだからとか
俺の見た目とかで
女は簡単に落ちる。

今まではそうだったのに…。

 

少し悔しくて
落としたくなる反面…

彼女の笑顔が見られれば
それだけでいいやと
満足している自分もいた。

 

それくらい彼女の笑顔は可愛くて
真っ黒い俺の心を
簡単に浄化してしまうような…

そんな感覚を覚えた。

 

 

ー続ー

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