[96]整理できない気持ち

スポンサーリンク

なんだか眠れなくて…

ベランダから、夜空を見上げてた。

心に蓋をして、涙を止めて。

見上げる空には星なんて見えない。
ただ真っ暗な雲が、広がるだけ。

♡)……

昨日と今日で、いろんなことがありすぎて…
すごく疲れちゃった。

だからさっき、
臣くんの声を聞いた時に…

一気に涙があふれ出して、びっくりした。

慌てて電話を切ったけど…

LIVEで疲れてる時に、ごめんね…臣くん。

LIVE…どうだったのかな。
笑顔で…楽しめたかな。

臣くんがLIVEの日は
いつもステージで歌う笑顔の臣くんを
頭の中に思い浮かべるのに…

今回は自分のことで
いっぱいいっぱいで…

そんな余裕もなかった。

♡)……

でも…

昨日も今日も、
一人で良かったのかもしれない。

だってなんか…
心がぐちゃぐちゃで…

上手く息が吸えない。

何も考えたくなくて…

心を空っぽにして

ただただ夜空が
黒から群青色に変わっていくのを
静かに眺めてた。

♡)……

遠くで…声が聞こえる……

「♡……」

私を優しく呼ぶのは…誰だろう…

……

パ)♡、誕生日おめでとう。
♡)パパぁ〜♡
マ)今年のプレゼントは自転車だよ〜〜
♡)わぁ!可愛い〜〜!!♡
パ)ハルキの自転車はこっちだ。
ハ)わぁぁ……
♡)ハルくんのはカッコイイね!
  わ〜〜〜いっ♡
ハ)ありがとうございます!
♡)これでいろんなところに行けるね!
ハ)うん!
マ)あんまり遠くまで行って
  迷子になるなよ〜?w
♡)ハルくんと一緒なら
  大丈夫だも〜ん♡
パ)あはははw

パパもママも笑ってる。

隣を見れば、ハルくんも…

♡)えへへ…楽しいね♡
ハ)うん♡

大好きな、ハルくんの笑顔。

父)プレゼントはまだあるよ。
  ほら。
ハ)わぁ!模型セットだ!
  ありがとうお父さん!
父)♡ちゃんにはこっちだよ。
♡)わぁ!ビーズセットだぁ!♡
  お父さんありがとう♡
マ)去年はドリルもらって
  固まってたからねw
パ)あはははw

美味しいご馳走を食べて
プレゼントをもらって

とっても嬉しい、幸せな夜。

ハ)♡、誕生日おめでとう。
♡)え…っ

ハルくんが改まって、私にそう言った。

ハ)生まれてきてくれてありがとう。
♡)…っ

それは私が去年、ハルくんに言った言葉。

♡)ハルくん…っ

なんだか胸があたたかくなって
涙がこぼれて…

そしたらハルくんが
優しく頭を撫でてくれるから

私はそのままハルくんに抱きついた。

パ)ちょ、ちょ、ちょっ…
  ハグするのはまだ
  早いんじゃないかなぁ?汗
マ)ぶくくくww
  ラブラブ〜〜〜♡
パ)ちょ、レイコも笑ってないでさ!
マ)いいじゃん、減るもんじゃないしw
パ)そ、そうだけど…っ
マ)♡〜〜、パパがヤキモチ妬いてるよ〜〜
♡)……

ハルくんは私の涙を拭いてくれて…

パパはそんな私たちを
同時に抱き上げてくれた。

瞬)ケーキーーー!
マ)あんたそんな食ったら腹壊すよ!
瞬)まだ食べるーー!
パ)ははははw

パパに抱っこされながら…
ハルくんと手を繋いで…

あたたくて…幸せで…

「愛してるよ、♡……」

そう言ってくれたのは…誰…?

「♡、愛してる。」

私を優しく抱きしめてくれるのは…

パパ…?

ハルくん…?

「あんたなんかいなくなればいいのに!!」

♡)…ッッ

ビクッと身体が跳ねて、目が覚めた。

♡)はぁ…、はぁ…っ……

目の前に広がるのは、
いつの間にか朝焼けで…

♡)…っ

椅子から立ち上がって、空を仰いだ。

♡)パパ……

会いたい。

パパに…会いたい……

涙がこぼれそうになったその時、
車の音が聞こえて…

……バタン。

静かな朝に、響く音。

ベランダからそのまま下を見下ろせば
小さく見えたのは、臣くんの姿だった。

♡)…っ

え…?

見間違い…?

私まだ、寝ぼけてるのかな。

だって…
臣くんはまだ大阪だよね?

今日の新幹線で帰ってくるんだもん…

うん、やっぱり気のせいだ。

♡)はぁ……

私…疲れてるのかな。

少し冷えた肩をさすって、部屋の中に戻った。

ベランダの窓を閉めて、鍵をかけると…

ガチャン。

玄関の鍵が、開いた音。

♡)……っ

まさか…

カーテンを掴んだまま、
その場に立ち尽くしてると…

ガチャッ!

臣)ああ、起きてた!

リビングのドアを開けたのは、
やっぱり臣くんだった。

♡)…う…そ…っ

どう…して…

臣)♡……っ!

両腕を広げる臣くんの姿が
涙でにじんで見えなくなって

私はそのままその胸に飛び込んだ。

♡)臣くん…っ
臣)…ただいま。

ぎゅぅぅぅ……

♡)臣くん…っ!!
臣)……ん。

あったかい……

臣くんの腕の中。

どうして…
どうして…

♡)臣ぐん…っ……

涙が、止まらない。

臣)ん、泣いていいよ。
♡)……っ

優しく背中をさすってくれる手のひら。

喉がきゅぅぅってなる。

苦しくて…

♡)ふぇぇぇ…っっ

顔はもう、涙でぐちゃぐちゃで…

♡)うぇぇんっ!ふぇぇぇんっっ…

私は臣くんにしがみついたまま、
ひとしきり泣いた。

臣くんは何も言わずに…

ずっと優しく私を抱きしめてくれてて…

ずっと…ずっと……。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

俺が帰ってくるなり
♡は俺に飛びついてきて、

俺の腕の中で、わんわん泣いた。

もしかしたら…
一人で泣くのを我慢してたのかなって。

無理してたのかなって。

そう思ったら少しでもラクにしてやりたくて…

俺はずっと♡を抱きしめながら、
その背中をトントン叩いてた。

いつかのあの夜みたいに。

しばらくして♡が泣き疲れた頃、
♡を抱き上げてソファーまで
連れていったけど…

♡が俺にしがみついて離れないから…

俺は♡を膝の上に乗せた。

♡は俺にぎゅっと抱きついて…

少しずつ…
今回のことを、話してくれた。

音源は谷本さんがちゃんと
用意してくれてたけど
それをリノアが隠したみたいで…

俺たちの予想はほぼ当たってた。

頬も思いっきり引っ叩かれたみたいで…
涙の跡がたくさん残る頬を
俺が撫でると…

♡)叩かれたことより…
  心が痛かった…っ

そう言ってまた、涙をこぼした。

♡)今まで…悪口言われたり…
  罵倒されることは…あったけど…
臣)……
♡)あんな風に…泣きながら…
  憎しみをぶつけられたのは…初めてで…
臣)……
♡)リノアさん…
  ずっと楽しみにしてたって…言ってた…っ
臣)……

それは正直、♡のせいじゃないし…
松浦さんが勝手に仕組んだことだし…

それに俺は、松浦さんが♡に
チャンスを与えたいと思った気持ちもわかる。

リノアって奴には悪いけど、
それがこの世界だと思う。

♡)リノアさん、もしかしたら
  このフェスのために…
  すごく頑張ってたのかなって…
臣)……
♡)なのに…私が…っ
臣)……

リノアがたとえ努力してたんだとしても
その努力より、♡の才能を選んだんだ。
松浦さんは。

それを悪いことだとは俺は思わないけど…

人を傷つけたり押し退けてまで
自分がどうにかなりたいなんて

♡はこれっぽっちも思ってないし
そんな性格じゃないから…

今回のことはすごく嫌だったんだと思う。

芸能界に向いてないって言えば
それまでなんだけど…

臣)お前は悪くないよ……
♡)……
臣)自分を責めなくていいし、
  昨日あのステージで歌ったことを
  後悔してほしくない。
♡)え…?

♡がゆっくりと、俺の目を見た。

臣)お前が昨日あそこで歌ったことで
  笑顔になった人や泣いてる人がいたろ?
♡)……うん…。
臣)お前の歌が、
  誰かの力になったんだから…
  歌わなきゃ良かったなんて
  思わないでほしい。
♡)……。

俺がそう言うと、
♡は俺にぎゅっとしがみついて…

♡)あそこで歌えたのは、楽しかったの…。

耳元で小さく、そう言った。

♡)お客さんもいっぱいいて…
  アクシデントはあったけど…
  みんな優しくて…
  いっぱい助けてもらって…
臣)うん。
♡)歌えて、楽しかった。
臣)うん。

そう思える気持ちがあるのに
♡の心が傷ついてるのが、
なんだか悔しいし勿体ない。
  

♡)後悔は…してないよ…。
臣)そっか、良かった。
♡)ありがとう…。
臣)うん。

♡は俺の首元に顔を埋めて…

♡)あ、そういえばね…
  清水さんと杉本さんに…
  MVに出てほしいって言われたよ。
臣)えっ!うっそ!
♡)ほんと。
臣)すげーじゃん!!
♡)……えへへ//

♡がやっと、少しだけ笑って…

それが俺は、すごく嬉しくて…

またぎゅっと、♡を抱きしめた。

臣)いつか俺らのMVにも出てよw
♡)ふふ…っ
臣)三代目じゃなくてもいいよ。
  俺がいつかソロやったらそれに出て。
♡)臣くんのソロのMV?
臣)うん。
♡)わぁ!すごい!

また笑ってくれた。

その笑顔が愛しくて、
俺は♡の頬を両手で包んだ。

やっぱりお前は…
笑顔でいてよ。

笑顔が一番、似合うから。

臣)好きだよ。
♡)……っ

俺の言葉に、♡はまた目を潤ませて
俺に抱きついてきた。

臣)…好きだよ、♡。
♡)……っ

微かに震える背中を
手のひらでゆっくり優しく、
トントン叩く。

泣いてた理由がそれだけじゃないことくらい、
わかってる。

一人で泣かなくていいから…

俺がこうしててやるから…

だから…

臣)♡…?
♡)……
臣)土曜日…、話せた?
♡)…っ

気になってた本題。

お前がさっき、あんなに泣いたのは…

♡)土曜日は……

♡がそう言いかけた時だった。

ピピピピッ!ピピピピッ!

携帯のアラームが鳴って、
♡は俺の膝から降りてそれを止めに行った。

普段起きてる時間のアラーム。

♡)土曜日は…返事できなくてごめんね?
臣)……
♡)…ハルくんの…話は…
  夜、帰ってきたら……
  ……聞いてくれる?
臣)……

そう言って俯いた♡の頭に
そっと手を乗せた。

臣)ん、わかった。
  わかったから、顔洗ってきな。
♡)……うん、ありがとう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私が洗面所から戻ると
なんだか甘い、イイ匂いがして…

♡)えっ…
臣)あ、おかえり。
  簡単に作ったよ。
♡)えっ…、あり…がとうっ
臣)何びっくりしてんだよw
♡)だって……

昨日はぼーっとしてて
何も用意してなくて…

臣)ほら、食え。

臣くんが作ってくれたフレンチトースト。

♡)いただき…ます。

一口、口に運ぶと…
甘くて優しい味が広がった。

♡)美味しい……
臣)ん。

臣くんは優しくニッコリ笑って…

♡)どうして…作ってくれたの…?
臣)んー?別に……
  お前珍しくなんも用意してなかったから
  昨日それどころじゃ
  なかったんだろうなって思って。
♡)……

私のことなんて、お見通しなのかな…

♡)臣くんは…
  どうしてこんな早く帰ってきたの?
臣)んーー…
  急な仕事入ってさ、
  間に合わなそうだから車で帰ってきた。
♡)そうだったの?
臣)うん。
♡)LIVEの後なのに…大変だね。
臣)全然大丈夫。
♡)……

そんな疲れてる時に
私の話を聞いてくれて

ずっとぎゅってしてくれてたんだ。

♡)臣くん、ありがとう。
臣)何が?
♡)……これ、美味しい。
臣)ん、ちゃんと食えよ。
  朝飯は1日の活力の源なんだろ?w
♡)……ふふ、うん♡

どうして…
一人で良かったかもなんて思ったんだろう。

臣くんはこんなに優しくて
私に寄り添ってくれるのに。

一人で苦しかった私に
ちゃんと泣き場所を作ってくれて…

♡)臣くん……
臣)なーにw
♡)……ありがとう、大好きだよ。
臣)…知ってる。
♡)ふふ、もう…w

本当に、大好きだよ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

車の中で寝たものの、さすがに眠くて…

♡を見送った後、
俺は一人で昼前まで眠った。

それから起きて、用意して…
午後の仕事で事務所に行くと

俺が昨日タクシーで帰ったことが
すっかり噂になってて。

M)臣、すごいね!
V)いくらかかったの?!
D)男気ありすぎだわ〜〜〜

PKCZの3人にまでそう言われた。

E)結局なんで帰ったの?
  ♡ちゃんでしょ?
臣)…あーー…、うん。

無邪気なELLY。

D)彼女がどうしたの?
M)何かあったの?
臣)何かっつーか……
V)ん?
臣)……泣いてて。
E)えっ……
M)彼女が…泣いてたの?
臣)はい。
D)何かあったの?
臣)いや、そういうわけじゃ……
E)何もなかったの?
臣)うーーん……
V)泣いてる彼女が心配で
  タクシー飛ばして帰ったの?
M)大阪から東京まで?!
D)LIVEで疲れた身体で!?
臣)……///

そう言われると、
なんかすげぇ恥ずかしくなってきた。

E)♡ちゃんが泣いてるから
  20万かけてタクシーで帰ったの!?
臣)……そーだよッ!//

何回も言うなし!

皆)マジか……
臣)……///

いいもん。
後悔してねぇもん。

おかげで♡が会社行く前に
家に帰れて…

ちゃんとあいつのこと
ぎゅってしてやれたもん。

だからいいんだもんっ。

V)すっっげぇ好きなんだね。
臣)……//
D)うん、愛を感じた。
臣)……//
M)感動しちゃった。
臣)……//
E)臣、♡ちゃんが世界で一番
  大事なんだもんね。
臣)だ〜〜っ、うっさい!//
  もういいから!ほら!
  打ち合わせやっぞ!//

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

男)姫〜〜〜!
  昨日のLIVE最高だったよーー!!
女)見に行って良かったーー!♡
♡)えへへ…ありがとうございます♡
男)またやる時は教えてね!
女)社内メールで告知してほしい!
男)それいい!あはははw

出社すると、いろんな人に声をかけられて…

頭が少しぼーっとするけど…
頑張って笑ってよう。

パシャッ

♡)ん…?

後ろから聞こえたシャッター音。

M)今日の写真はこれにしておきます。

ランチに向かう途中、
少し困り顔のMちゃん。

海)♡さんいつも可愛い髪飾り
  付けてますもんね♡
  いいかも〜〜〜♪

Mちゃんが撮ったのは
ヘアアクセが映るバックスタイルと
編み込みがわかるサイドスタイル。

M)ずっとシャッターチャンス狙ってたけど
  今日の先輩は元気ないから。
♡)……
K)なんかあったか?
  とりあえずご飯食べて元気出せ。
♡)……ありがとう。

ランチを食べながら
Mちゃんが昨日のことを説明してくれた。

K)ふーん。じゃあ松浦のおっさんには
  断ったんだ。
♡)うん。
M)松浦さんはどうでもいいんですけど
  私はもうあのリノアって女が
  ムカついてムカついて…むきぃっ!
K)いきなり殴られたら
  あたしなら倍返しだな。
M)だから私がやり返したんですよ!
K)よくやった!!
海)あはははw
♡)……

今日のクリームオムライスは
なんだか少ししょっぱいな……

M)そうだ!昨日の反響で
  また仕事の依頼が来てるんですよー!
♡)えっ…
M)バラエティ番組のゲスト出演!
K)おえ?!すっげぇ!
海)わぁ!!TVですか??
♡)……

バラエティ…番組…

M)どうしますかー?♪
♡)……
M)先輩…?
♡)私…、TVは出たくないな……
M)……
K)そっか。
  まぁ乗り気しない仕事は
  別に無理してしなくていいんじゃない?
M)バラエティってギャラいいですよ?
  いいんですか?
♡)……うん、出ない。
M)そっかぁ…、うん、仕方ない。
  また何か入ったらご報告しますね♡
♡)ありがとう。

それから、ランチを終えて…

歯磨きセットを持って
上のフロアに向かった。

♡)はぁ……

Mちゃんは本当は…
バラエティに出て欲しかったのかな。

私…
将来の夢のために
この仕事でお金を貯めたいって思ってるのに…

だったらバラエティの仕事も
やればいいのに…

なんかもう、
よくわからなくなってきちゃった。

芸能界はきっと、
私が思ってるよりもずっと大変な世界で…
私より努力してる人だってたくさんいる。

そんなの…
わかってたはずなのに…

♡)……

私の将来の夢も…本当は…

「まだ学校がない国や地域に
 学校を建てて、増やしたい。」

「すごい!!
 私もそれ、お手伝いするっ!!」

子供の頃に、ハルくんと思い描いた夢。

二人でパパのアルバムを見ながら…
たくさん語り合った。

「夢も繋がるし、
 誰かを想う気持ちも、愛も
 繋がっていく。」

ハルくんが言ってくれたこと。

繋げていきたい、一緒に。
強く強く、そう思った。

子供の頃の約束。
どうして今、思い出すんだろう。

ハルくんにはもう…会えなくて…
さよなら…したのに。

ハルくんはきっと今は…
違う人と、違う夢を描いてる。

♡)……

「二人でいろんな国を見てまわろう!」
「うん!一緒に行こうね!」
「二人で一緒に…」
「約束だよ♡」

♡)……っ

なんで…思い出すの…

♡)…ふ…ぇ……っ

◇)♡ちゃん?

♡)…っ

その声に、私は慌てて涙を隠した。

♡)◇ちゃん……
◇)どうしたの?大丈夫?
♡)うん、ちょっと目が痛くて…
◇)……
♡)……
◇)昨日、お疲れさま。
  動画あたしも見たよー!
♡)…うん、ありがとう♡
◇)……

誤魔化すように
化粧ポーチを開いた。

◇)元気…ない…?
♡)…ううん、元気だよ。
◇)……
♡)……

そう言ったのに、
◇ちゃんは優しく私の背中を
さすってくれて…

♡)…っ

ぽろっと涙がこぼれた。

◇)ん、無理しちゃダメだよ。
♡)…っ

ハルくんと別れてから…
ずっと気持ちが整理できてなくて
苦しい。

◇)♡ちゃんには支えてくれる人や
  力になってくれる人が
  たくさんいるんだから…
  一人で抱え込まないでね…?
♡)ぐすっ…
◇)あたしも、いつでも頼って!
♡)あり…がとう…っ

優しい優しい◇ちゃん。

◇)ほら、今日臣さんも帰ってくるじゃん!
  いっぱい甘えちゃいなよ♡
♡)あ…っ
◇)ん?
♡)臣くんね、今日の朝帰ってきたの。
◇)へ?!大阪から!?
♡)うん。
◇)どうやって!??
♡)車で帰ってきて…
  だから朝会えたんだ。……えへへ♡

いっぱいぎゅってしてくれて、
すっごく安心した。

◇)車でって……
♡)なんか急な仕事が入っちゃったって
  言ってた。
◇)………それって…
♡)え…?
◇)……ううん、なんでもない。
♡)……??

◇ちゃんに励ましてもらったおかげで
少し元気が出て…

なんだか実家に帰りたくなった。

ママと瞬に会いたいな。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『今日実家に行って
 LAのお土産渡してくるね🎁
 臣くんが帰る時間には帰れると思います😊』

♡から届いたLINE。

臣)……

お土産って、土曜日渡したんじゃねーの?
渡しに行くって言ってたよな?

……ハルくんに会ったから?
実家には帰んなかったのか?

じゃああの日は…
ずっとハルくんと…一緒にいた…?

まだ聞けてない空白の時間に
モヤモヤと不安が募る。

大体…
まだ行ってなかったんなら
俺誘ってくれたっていいじゃん!

一緒に行きたかったって俺言ったよな?

V)どうしたの臣w
臣)えっ
M)こんな口になってるよw
D)こんなんw

そう言って口を尖らせる
MAKIさんとDARUMAさん。

E)臣拗ねてんの?
臣)別に拗ねてねーしっ!
V)あはははw

今日は…
仕事終わるのが22時くらいか。

間に合うわけないよな。

__コンコン。

S)臣ーーー
臣)あい!
S)この後の確認作業、明日でいいよ。
臣)えっ!!!

Sさん、あなたは神ですか!!

S)昨日ちゃんと寝てないしょ。
  今日はゆっくり休みなよ。
M)マネージャーやっさしーーw

マジで神だ。

V)20万のタクシーだもんなーー
D)そりゃー疲れも取れないわ。
M)ちゃんと休まないとね。
臣)……//

このネタ、いつまで言われんだろ……

V)じゃあ俺らの打ち合わせも
  ほぼまとまったし…
  臣もう帰って寝なよ。
臣)いやいやいや!
D)うん。もうOKだよね。
E)よっしゃーーー
  俺は飲みに行こーっと!
M)ELLYはいつでも元気だなw
臣)……

マジか。

時間は19時。
車で向かえば20時前には着ける。

よっしゃ!行こ!!!

ー続ー

スポンサーリンク

コメント

  1. !! とさか ゆちょぱ !! より:

    こんばんは !
    いつも三代目story楽しみに見てます!
    臣くんの優しさが溢れててほんとに涙出ました(><) 臣くんのことを知ってるからこそこんなstoryが書けるんだなって思いました!これからも頑張ってください!応援してます!

    • マイコ より:

      ゆちょぱ!!!
      (呼んでみたかっただけ、ごめんw)
      どうもありがとう(❁´ω`❁)
      でもわたしゃ臣くんのことなんぞなんも知らんぞ。
      私の理想を詰め込んでおるだけですじゃ。
      どうぞこれからもよろしく!!(っ≧ω≦)っ

  2. さゆがん より:

    初コメントします
    いつもドキドキハラハラキュンキュンしながら読ませてもらってます。
    今後の展開も楽しみにしています♡
    ちなみにAimerさんの歌で六等星の夜ていうのがあるんですけど♡ちゃんにぴったりな気がします(^ ^)

    • マイコ より:

      いつも読んでくださってありがとうございます!ヾ(≧∇≦)ノ”わはーい
      なんと(´⊙ω⊙`)初めて聞きました!早速You tube行ってきます!♡♡

  3. 外山咲良 より:

    照れてる臣くんも可愛くてやばし。
    ♡ちゃんは、どうするんでしょうか?

    • マイコ より:

      照れ臣可愛いよねぇ…(❁´ω`❁)ずるいよねぇ…♡
      ♡ちゃんの心の穴は…わかる人にはわかるのかなぁ…
      頑張れ臣くん!!

  4. のんちゃん より:

    マイコさんおはよう〜(^_^)臣くんの優しさに惚れたよ〜(≧∇≦)LIVEで疲れてるのに、大阪からだよ!びっくりだよ。でも、優しく♡ちゃんの話し聞いて背中トントン神だよ(^_^)だって、自分が1番不安なのに・・・♡ちゃん、こんな愛してくれる人いないよ〜お願いハル君のところいかないで(>_<)臣くんだけをみてて。臣くんどうなっちゃうの?臣くんの優しさ考えてると臣くんが切ないよ。本当、臣くん優し過ぎこのストーリーの臣くん好き(^_^)わかめ頭でも、キモ臣くんでも、もう許す!カッコ良い(≧∇≦)更新楽しみです。本当にマイコさんのストーリー大好き今日は、お休みだから出逢い編から読み直します

    • マイコ より:

      これはねーー、私も驚いた。゚(゚^∀^゚)゚。
      構想では普通に新幹線で帰らせる予定だったんだけど、いきなりタクシーで帰るって言い出して、作者もびっくり。
      マジかよ!!!(´⊙ω⊙`)
      ってなって、仕方ないからそのまま書いた。゚(゚^∀^゚)゚。
      こんなはずじゃなかったのに臣くんったら…w

コメントを残す