[71]♡ちゃんが選んだ人(◇Side)

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◇)あ。

臣)あれ、どうしたの。

リビングのソファーには、
臣さんが一人で起きてて。

◇)えっと…喉、渇いちゃって…
  お水をいただこうかと…
臣)ああ、持ってくるよ。待ってな。

臣さんはニコッと笑って
キッチンへ向かった。

あたしは臣さんが座ってたソファーの
斜め向かいのソファーに腰をおろして…

臣)はい、どうぞ。
◇)ありがとう…ございマス。

グラスを受け取った。

◇)…剛典…、寝てますか?
臣)うん。爆睡。
◇)あ、そうなんだ。

結構酔ってたしなーー

◇)臣さんは寝ないんですか?
臣)俺も喉渇いて起きてきただけw

臣さんはお水を飲むと
フーーーッて後ろにもたれて。

臣)ガールズトークは盛り上がりましたか?w

そう聞かれて、少し焦る。

◇)え!!聞こえてました?!///
臣)いや、全然。
◇)ほっ……
臣)聞かれちゃ困ること話してたのかよw
◇)いや、別に…そんなんじゃ…w
臣)下ネタか!
◇)違うし!!
臣)あはははw
◇)……もう//

は、まさか…

◇)臣さん、剛典と下ネタ話してたの?!
臣)なんでやねん!w
◇)……
臣)話してません!w
◇)ほっ……
臣)聞かれちゃ困るネタがあるんかいw
◇)いや、別に…そんなんじゃ…w
臣)ぶはははw
◇)……//

なんだこのやりとりw

臣)……あいつはもう寝た?
◇)あ、はい。
  話してる途中で、スヤスヤ…っと。
臣)ぶはっw
  あいつすげーしょ。
  のび太みたいにすぐ寝るから。
◇)そうなんですか?
臣)そうだよ。いつもビビるもん。
◇)あはははw

あたしはお水をもう一口飲んで
コトリとテーブルに置いた。

◇)今日、本当に楽しかったです。
  ありがとうございます。
臣)ねー。楽しかったねー。
◇)お泊まりまでさせてもらって…
臣)いつでもおいでよ。
◇)いいんですか?
臣)あいつも喜ぶし。
◇)……

そっか。
臣さんの基準は全部♡ちゃんなんだ。

やっぱり可愛い人だなw

◇)今日はお昼も一緒に
  ランチしてたんですよ、♡ちゃんと。
臣)え、そうなの?!
  ♡dayじゃんw
◇)はいw 羨ましいですか?
臣)……うん。
◇)あはっww

やっぱり可愛い、臣さんw

◇)♡ちゃんの仕事、
  これからいろいろ広がっていきそうだし…
  今、会社の人たちで
  いろいろ動いてるんです。
臣)あ、そうなの?
◇)はい!
  それがなんか楽しくって。
臣)……
◇)♡ちゃんは、
  みんなに助けてもらってばかり…って
  言ってたけど…
  みんなはそんなつもりなくて。
臣)……
◇)「何かをしてあげてる」とかじゃなくて
  ただ純粋に力になりたいんです。
  みんなもそう思ってるはず。
臣)……
◇)♡ちゃんに喜んで欲しいし
  ♡ちゃんの笑顔が見たいから。
臣)……
◇)周りにそう思わせるのも
  ♡ちゃんの「人間力」っていうか…
  魅力の一つだと思うし。
臣)……

臣さんはあたしの話を
穏やかな表情で聞いてくれてて…

臣)それ、さ。
  あいつに言った?
◇)え?
臣)みんながそう思ってるって。
◇)あ、いえ…
臣)今度機会があったら…言ってやってよ。

あ、優しい笑顔……

臣)あいつさ、ほんと無茶するし
  なんでも一人で頑張ろうとするから…
◇)……
臣)周りにそう思ってくれてる人がいるって
  きっとすごく嬉しいと思う。
◇)……
臣)ありがとう。
◇)……///

お礼言われちゃった。

なんだか素敵な彼氏だなぁ、ほんと。

◇)あたしは…
  ♡ちゃんのファンだったんです、ずっと♡
臣)へ?!w
◇)王族4人は、ずっとあたしの憧れで…
臣)4人?!
◇)はい。
  ♡ちゃんと、Kちゃんと。
臣)ああ、Kね?
◇)はい。

そっか、彼氏だし知ってるよね。

◇)あと、JさんとTくん。
  ♡ちゃんと一緒に雑誌に…
臣)はぁ?!あいつらー!?
◇)……

説明しようとしたら
こちらもご存知だったみたい。

臣)え、何?あいつら王族なの?
◇)あたしが勝手に呼んでるだけです。
臣)……ふーん…
◇)でも社内では王族みたいなもんです。
臣)どーゆーこと?
◇)♡ちゃんとKちゃんはあの通り。
  会社のイベントとかがあれば
  列が出来るくらい大人気だし。
臣)……
◇)JさんとTくんは
  うちの会社の稼ぎ頭ツートップだけど
  人気もツートップで。
  狙ってる女子社員がどれだけいるか…
臣)……

臣さんはふぅっとため息をついて。

臣)Mちゃんの話って…
  盛られてるわけでもなかったんだ…。

って、小さく言った。

◇)ちなみにあたしは…Jさんが好きです♡

ここでもコソッと打ち明けると、

臣)はぁ?!!

臣さんの顔が、また歪んだ。

臣)あんな奴のどこがいいわけ!?
◇)え…だって…イケメンだし…
臣)岩ちゃんのがカッコイイじゃん!
◇)え、それはないです。
臣)即答かよ!
◇)Jさんの方がカッコイイ。
  あたしのタイプ。
臣)ひでー彼女だな!ww

今度は笑い出した。

臣)岩ちゃんに言ってやろーっと。

なんて、べぇっと舌を出すから

◇)もう言ってます。

普通に返すと

臣)信じらんねぇ!ww

って、また肩を揺らして笑ってる。

臣)ちょ、あんま岩ちゃん
  苛めないでやってよ…w
◇)えー!苛めてないもん!
臣)そんなの絶対ヤキモチ妬くっつーの。
◇)……
臣)ヤキモチ妬いても…
  男はそーゆーの、なかなか言えないしさ。
◇)…そう…なんですか?
臣)そうだよ。
◇)……

あたしがじっと見つめると、

臣)まぁ俺は…
  大分言えるようになったけど…w

臣さんは、照れたような苦笑い。

臣)前はさ、全然言えなかった。
◇)……
臣)男がヤキモチ妬くなんて、
  なんかカッコわりぃじゃん?
  余裕ないみたいで。
◇)……

そうかな。
そんなことはないけど…

男の人はそう感じちゃうのかな。

臣)そんな自分もなんかダサいし…
  すげぇ気になってんのに
  気になってないフリして誤魔化したり…
◇)……
臣)好きな女の前でなら、なおさら。
  カッコつけたいしね。
◇)……

そう…なのか。
剛典もそうなのかな。

臣)でも、なりふり構ってらんないくらい
  好きで。
◇)……
臣)余裕ないのが現実なのに
  虚勢張っても仕方ねーなって思って。
◇)……
臣)あいつもさ、前より素直に
  気持ち伝えてくれるようになったし…
  それにつられて…じゃないけど
  俺も前よりは言えるようになったかな。
◇)……
臣)ヤキモチもそうだし、
  それ以外の気持ちもね。

穏やかにそう話す臣さん。

思ってることをちゃんと言い合おうって
二人で何度も話して

そういう繰り返しで今があるって
優しく笑った。

そこに二人の絆みたいなものを感じて
少し羨ましくなったし、

あたしも剛典と
そんな風になっていけたらなって

そう思った。

臣)まぁでも、あの二人は気にいらねーけど…

あれ。

今ぼそっと、言ったよね?

◇)あの二人って…
  JさんとTくんのことですよね?
臣)……
◇)会ったこと…あるんですか?
臣)……うん。
◇)♡ちゃんのこと、好きなのも…?
臣)だって俺に宣戦布告してきたし。
  二人揃って。
◇)えーーー!!

何それ何それ!!
初耳!!!

◇)Jさんはなんて言ってきたんですか?!
  やだ!カッコイイ!どうしよう!
臣)……

あ、臣さんが呆れ顔。

◇)教えて…ください…
臣)思い出したからムカつくから
  教えな〜〜〜い。
◇)えーーー!!

またべぇっと舌を出す臣さん。

教えてよぉ!!!

臣)どこがいいんだか…

またボソッと言うから…

◇)すっごく紳士で優しいんです♡

懲りずに続けるあたし。

◇)ほんとレディーファーストだし
  あたしが前に重たい荷物運んでた時も
  代わってくれて…
  「女の子がこんな無理しちゃダメだよ♡」
  って…、きゃっ♡♡
臣)け〜〜〜〜っ、ぺっ!
◇)あ!ぺってした!!
臣)ぺっ!ぺっ!!
◇)こらーー!!ww
臣)あはははw

どうやらJさんは臣さんの天敵みたい。

◇)Tくんも…嫌い…?

チラッと伺うと…

臣)……ふん!!

あ、嫌いなのねw

◇)あたし…Tくんと
  同じマンションなんです。
臣)え!!そうなの?!
◇)はい。会社のマンションで。
臣)ああ!なるほど!
  ……あれっ…、あのさ…
  ♡が家出した時は◇ちゃんの家に
  いたんだよね?
◇)はい。
臣)……ああ、そ。
◇)……

あ、そっか。
同じマンションって言ったから
もしかしてって不安になったのかな。

◇)Tくんはうちに来いって
  言ってましたけどね…

なんて、ちょっとイタズラ心でからかえば…

臣)……

あ、また表情が歪んだ。
わかりやすい!

なんてわかりやすいの、臣さん。
全部顔に出るな。

臣)他には…?
◇)え…?
臣)……
◇)……

Tくんのこと、気になるのかな?

◇)あたしの前で、好きだって言ってました。
臣)……
◇)なんかドラマみたいだったな。
臣)は?
◇)あんな風に言われたら、
  関係ないけどあたしがドキッとしちゃう。
臣)……
◇)同期旅行も…
  ♡ちゃん行かないって言ってたけど
  結局Tくんが連れて行ったし…
臣)…あいつ…行かないって言ってたの?
◇)はい。だって目もすごく腫れてたし
  それどころじゃない感じで…

…って、これ臣さんの話なのに
言っていいのかな。

聞きたくないよね、こんなこと。

臣)あいつ…そんなに…泣いてた…?
◇)……
臣)家出…してる時…
◇)……

うちのティッシュは、なくなりましたよ。

臣)……そっか。

あたしの無言をYESと受け取って、
息を吐いた臣さん。

◇)…でも…
  あんなに泣いても、
  ♡ちゃんは臣さんが好きで…
臣)……
◇)あんなイケメン二人に言い寄られても…
  臣さんが好きで…
臣)……
◇)臣さんってすごい!!
臣)……
◇)だって、♡ちゃんが選んだ人だもん!
  それだけですごい!!
臣)……

臣さんはあたしの言葉に
少し不思議そうな顔をして、

臣)そっか…

一人で納得したように呟いた。

臣)俺って…周りからは
  「♡が選んだ人」って、見られるんだ…
◇)……
臣)そっか…
◇)そうですよ。
  ♡ちゃんが選んだってだけで
  イイ男度100倍増しです。
臣)ぶっ、あはははっww

また笑ってる。

臣)ヤバいね、それw
◇)ふふっw
臣)そっか、そうなるのか。

臣さんはなんだか嬉しそう。

臣)俺も男磨かなきゃなーーー!
◇)……

それは…
「♡ちゃんが選んだ男」に
相応しくなれるように、ってことかな?

臣)じゃあ…そろそろ寝ますか?お嬢さん。
◇)あ。

気付けばこんな時間。

臣)付き合ってくれてありがとね。
◇)……

ベラベラ喋ってたのはあたしなのに
優しいな。

臣さんは立ち上がると、
♡ちゃんの部屋に向かってて…

◇)……あれ?

あたしの声に振り返ると

臣)シーーーッ

人差し指を立てて…

臣)岩ちゃんと寝てやんなよw

寝室を指差して、笑った。

◇)え……
臣)あ、変な意味じゃなくてね?
◇)え?
臣)好きな子にくっついてるだけで
  癒されるから。
◇)……
臣)明日からクランクインらしいし
  少しでも充電させてやって。
◇)……//

臣さんにまでそう言われると、
なんか照れる。

好きな子にくっついてるだけで癒される…って
それはまるで、自分もそうだって言うみたいに
♡ちゃんの部屋のドアを開けて…

臣)じゃ、おやすみ♡

臣さんはウインクして、いなくなった。

◇)……///

さっきまであんな話をしてたし…
きっと♡ちゃんと一緒に
寝たくなっちゃったんだな。

仕方ないから、あたしは寝室のドアを
静かに開けた。

広いダブルベッドの上では
剛典が大の字で寝てる。

◇)ぷっw

むしろ、あたしいない方が
伸び伸び寝れるんじゃない?w

なんて、思ったけど…

◇)お邪魔しまーーす…

そっとベッドに上がって、
布団の中に潜りこむと…

岩)んん……

剛典が少し動いて…

岩)…◇………

全然起きてないくせに、
あたしの名前を呼んだ。

◇)……///

それだけのことが、地味に嬉しい。
なんだよぅ、もう…っ///

岩)ん………

剛典の腕は
すごく自然に、あたしを抱き寄せて…

あたしをぎゅっと閉じ込めると、
満足したように

またスヤスヤと寝息を立てた。

◇)////

可愛い。
きゅーーーーーーーーん。

寝てる時まで無意識にあたしを
キュンキュンさせてくるとは…

このツワモノめ!///

◇)……おやすみ。

あたたかい胸に、頬をすり寄せて
あたしもゆっくりと、瞳を閉じた。

ーendー

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コメント

  1. まおみ より:

    うおおおーーー!
    らぶ。
    (すみません…この小説好きすぎて、つい。。)
    最後らへんめっちゃきゅんきゅんしました♡♡

  2. a__ichin.y より:

    キュンキュンしたー!!!!(∩˃o˂∩)♡
    最後の岩ちゃんの感じやばかったー!!♡
    マイコさんの頭の中ほんま最高(♡>艸<)
    忙しい中いつも更新ありがとうございます♡
    キュンキュンさせてくれてありがとうございます(^о^ )/
    家出の時は辛かったけど、臣くんと◇ちゃん話出来てよかった( *´꒳`*)

    • マイコ より:

      にひひ((っ´ω`)♥(´ω`⊂ ))
      無意識な岩ちゃんもかわゆす♪
      ◇ちゃんと話す臣くんはなんだか新鮮で(いつものデレ臣とは少し違うから)書いてて楽しかったです笑

  3. のんちゃん より:

    やっぱり臣君♡ちゃんと一緒に寝たかったんだぁ(^_^)臣君可愛い❤️でも、♡ちゃん目覚めたらビックリだよね〜(≧∇≦)臣君が、優しい顔で♡ちゃんのお話しするの癒される〜 臣君、俺様キャラだけど本当は、優しくて、話し下手で、可愛いよね〜。またまた更新楽しに待ってます。マイコさん大好きです♡

    • マイコ より:

      そうそう!そうなんです。゚(゚´ω`゚)゚。俺様キャラだけど♡ちゃんのことが本当に大事で…大好きで…。゚(゚´ω`゚)゚。
      次回はちょっと暴走しちゃいますが許してあげてください笑

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