[53]Do you want me?

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いっぱいお買い物しちゃったから
帰りもタクシーで帰ってきた。

 

♡)ふぁ〜〜〜っ!大漁です♡
臣)買いすぎたかな?w
♡)大は小を兼ねるからいいのです!
臣)でも明日ディズニーでも
  お土産買うだろー?
♡)は!そっか!!
  お土産だらけになっちゃう!
臣)荷物入りきらないかもなw
♡)あーーん!困るーー!

 

キャリーケースを開けてみたけど…

今の時点でギリギリ…。

 

♡)明日のお買い物は控えます…
臣)あはははw

 

後ろからのしかかってきた臣くんが
私のうなじにチュッとキスをした。

 

臣)じゃあ…
  ちょっとお酒でも飲みに行きますー?
♡)お酒っ?!

 

なんか楽しそう!
わくわくーー!♪

 

♡)行くーーっ♡
臣)よっしゃw

 

また二人で手を繋いで
るんるんお出かけ。

 

♡)どこ行くのー?
臣)んー?LAっぽいところ?w
♡)なにそれーーw

 

車の中から見る景色がもう夜の色。

10分くらいで辿り着いたのは…

 

♡)バー??
臣)みたいな…クラブみたいな…
♡)ほーーー……

 

音楽が溢れる賑やかなキラキラ空間。

 

♡)オシャレなお店だね!
  ほんとにLAっぽい!
臣)でしょ?w
♡)うんっ♡

男)No! No! Children can not enter.
♡)ほえ??

 

男の人に腕を掴まれて…

 

臣)No! No! She is an adult. Not a child.
男)Really?
臣)Yes!
♡)……

 

よくわかんなくて
ぽけーっとしてると、

臣くんがスマホで何かを見せて、
男の人が私をジロジロ見て
ようやく中に入れてくれた。

 

♡)何だったの…?
臣)なんでもないw
♡)???

 

中に入ると、
ダンスフロアで踊ってる人がたくさん。

 

♡)すごいね!
臣)何飲む?
♡)あ、えっと…
  私が飲めそうなやつ!
臣)了解w

 

臣くんがカウンターにオーダーしに行って…
私は周りをキョロキョロ。

日本でもクラブとか行かないから
なんだか新鮮。

 

男)Hey! Dance with me?
♡)えっ?!
男)Are you alone? You’re cute.
♡)ひゃぁっ!///

 

いきなりほっぺにチューされた!
誰この人!!

 

男)You are sexy.
♡)え?え??

 

腰に手を回されて…

 

♡)臣くんっっ!!!

 

思わず叫ぶと…

 

臣)はいよ。

 

後ろから片腕でぎゅってされた。

 

臣)This is my girl.
男)Oh! Hahaha!
♡)??

 

よくわからないけど、
男の人は笑っていなくなった。

臣くんが戻ってきてくれて良かったぁぁ……

 

臣)何さらわれそうになってんのw
♡)よくわかんないけど…びっくりした//
臣)俺の側、離れんなよー?
  ほら、酒。
♡)あ、ありがとう♡

 

もらったカクテルは、甘くて飲みやすくて。

 

♡)臣くんは何飲んでるのー?
臣)お前にはムーリーw

 

一口もらおうと思ったのに
上にあげられた。

 

臣)すげー強いもん、これw
♡)えー!そんなの飲んでるの?
  大丈夫??
臣)俺を誰だと思ってんの。
♡)……酒豪・登坂広臣。
臣)ぶはっww

 

ニッコリ笑った臣くんに
頭を撫で回された。

 

臣)……あ、俺この曲好き。
♡)ん?

 

私は洋楽全然わかんないから、さっぱり。

 

臣)サビがめちゃくちゃかっけーの。
♡)ふむ……

 

ニコニコご機嫌で、音に乗る臣くん。
私も隣でゆらゆら揺れてみる。

 

周りもみんな楽しそうで、ノリノリで。

 

わっ…
あの人たち、すっごく密着してる!

わわわ…っ///

 

臣)……何してんの?w

 

私が両手で目を覆ってると、
臣くんにその手を掴まれた。

 

♡)だって…
  あの人たち、エッチなんだもん///
臣)はー?w

 

クスクス笑う臣くんの視線は
エッチな人たちの方へ。

 

臣)ああ、あれね?w
♡)……エッチだよぅ///
臣)あんなのいっぱいいるってw
♡)え…っ

 

そう言われてその周りも見てみれば…

身体を極端に密着させた男女が
腰を揺らして踊ってる。

 

♡)はわわっ///
臣)なーに、お前も踊りたいのー?w
♡)いいいいらないっ!///
臣)あはははw

 

海外ってすごいなぁ…
日本ももしかしたらこんなんなのかな?

 

女)Hi! You are cool♪
臣)Hi.
女)Dance together?
臣)No thank you very much.
♡)ん?

 

臣くんが反対側から
誰かに話しかけられてる。

 

女)Just a little, is not it?
♡)!!!

 

臣くんのほっぺ、撫で撫でしてる!!

何この人!!!

 

♡)ダメーーーーッ!!!

 

ぎゅむっ!!

 

♡)何なのあなた!!あっち行って!!
女)Oh…
♡)臣くんに触っちゃダメーー!!
臣)ぶはっっww

 

私が臣くんに抱きつくと、
女の人は離れていった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

♡)何あれ!!
臣)んー?w
♡)臣くんのこと誘惑してた!!
臣)してたねーw
♡)むきーーっ!!
臣)あはははっw

 

誘惑っていうか…
挨拶程度だけど。

♡はほっぺを膨らませて
めちゃめちゃ怒ってる。

 

♡)臣くんに勝手に触って!!
臣)……ww
♡)勝手になでなでして!!

 

女に触られた俺の頬を
ゴシゴシ擦ってくる。

可愛すぎw

 

臣)怒ってんの…?
♡)激おこだよ!!
臣)ふはははw
♡)……私の臣くんなんだからっ
臣)ん…?
♡)私の…なんだから…っ!///

 

ぎゅむっっ!!

 

♡)ううう///
臣)……///

 

人目もはばからず、俺に抱きついてくる。

そんなにヤキモチ妬いたの?
かわい…w

 

臣)はいはい、俺はお前のだよー♡

 

ぎゅっと抱きしめて
背中を撫でてやる。

 

♡)……そうだよっ!///
臣)あはははw

 

ほんと可愛いなw

 

♡)誰も触っちゃダメなんだからぁっ

 

そんなこと言って、
俺の胸にぐりぐりしてくる。

 

臣)も〜〜〜、可愛すぎw

 

チュッ

 

♡)…っ

 

頭にキスすると、♡が俺を見上げて…

 

チュッ

 

今度はおでこにキスをした。

 

♡)////

 

俺をじっと見つめる瞳が
少し近付いて

♡が背伸びしたのがわかる。

 

♡)……ちゅぅ…///
臣)……///

 

はいはい、出ました。
ウルウル上目遣いからのおねだり。

 

臣)……ん!

 

チュッ。

 

柔らかい唇に音を鳴らすと、

 

♡)えへへ…///

 

ようやく満足したように、可愛く笑った。

 

臣)……///

 

なんなんだよ、も〜〜〜〜

 

臣)おかわり、もらってくる///
♡)うん♡

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ビートに合わせて身体を揺らして。

なんか私、パリピみたい!!

 

甘いお酒も飲みやすいから
グイグイおかわりしちゃって…

もう、何杯目だろ?

 

♡)おかわりぃ〜〜♡
臣)はいはい、持ってきますよw
♡)えへへ〜〜♪

 

なんか楽しいなっ♪

少しフラつく足元で、壁にもたれると…

 

男)You got drunk? Let’s dance!♪
♡)えっ……

 

知らない人に、腕を引かれて…

 

♡)わわっ、誰?離して〜!
男)OK! OK!
♡)何がOKなのー?!
男)Hmm~~~, you are cute!
♡)えっ?!

 

急に抱きしめられて、強い香水の匂い。

 

♡)やだ!離して!!

 

身体が大きいから、
抵抗してもびくともしなくて。

 

男)According to me♪
♡)ひゃぁぁっ!

 

腰を押し当てられて…

 

男)Tonight, with me.
♡)やだぁっ!!!

 

必死にもがいてると、
やっと臣くんの声が戻ってきた。

 

臣)Hey, what? This girl is mine. Get out!
男)Oh, sorry …
♡)…っ

 

臣くんがギロッと睨むと、
男の人はやっと私を離してくれた。

 

♡)ふぇぇん…っ、怖かったよぉ…っ

 

ぎゅむっ…

 

臣くんに抱きつくと、

 

臣)何お前ヤラれそうになってんのw
♡)ヤ、ヤラれ…?!!
臣)めっちゃ擦り付けられてたじゃん。
♡)…っ

 

あれってそういう意味だったの!?

 

♡)やだっ!気持ち悪い〜〜!!
臣)…んー、よしよし。

 

臣くんがなでなでしてくれて…

安心する、臣くんの腕の中。

 

私が好きなのは、この匂いだもんっ!
他の人なんてやだっ!!

 

♡)ねぇ…
臣)んー?
♡)さっき、なんて言ったの?
臣)……
♡)男の人に…
臣)……

 

私がそう聞くと、
臣くんはぷくっとほっぺを膨らませて、

 

臣)お前は俺のだもん…っ
♡)え…?
臣)触っちゃやだーっ!
♡)…っ

 

さっきの私の口真似。

 

♡)もう、すぐそうやって真似してー!//
臣)あはははw

 

臣くんは笑いながら
私のほっぺをなでなで。

 

♡)……///

 

こんなイタズラな笑顔も
大好きだなぁ…なんて、思っちゃう。

 

♡)臣くん…、//

 

ぽすん…、っ

 

臣)なーに、酔っ払っちゃった?

 

甘やかすような優しい声が
頭の上で聞こえるから…

 

♡)うん、酔っちゃったの…///

 

ちょっぴり嘘をついた。

歩けないほどじゃないけど…
まだ、くっついてたいから。

このまま腕の中にいたくて…。

 

臣)甘えんぼーーー
♡)……///

 

すりすり…

 

♡)甘えんぼだもん…///
臣)……///

 

なんかわかんないけど…
すっごく甘えたい気分。

お酒のせいかな?

もう臣くんから、離れたくないの。

 

音楽がガンガン鳴ってるし…

私がこんな風に甘えてても
誰も気にも留めない。

 

臣)……かわい///

 

耳元で聞こえた甘い声は
すぐに音楽にかき消されて…

そのままぎゅっと、
腕の中に閉じ込められた。

 

♡)////

 

ドキドキ…ドキドキ…

 

背中に回した手で、服をキュッと掴むと…

臣くんの唇が、ゆっくり肩に触れた感触。

 

そのままその柔らかさが…首筋に移動して…

 

♡)ん…、っ///

 

思わず肩をすくめるけど…

 

キスはそのまま下に降りて
鎖骨にチュッと、音を立てた。

 

♡)臣く…ん…?//

 

身を屈めてる臣くんの肩を掴むと…
くるっと反転させられて…

 

♡)…わ…っ……

 

壁にもたれてる臣くんに、
私がもたれてる。

 

♡)臣くん…?//

 

返事の代わりに
耳たぶを甘噛みされて…

 

♡)ひゃ…っ//

 

後ろを振り向こうとしても、
包み込まれてるから動けない。

耳や首に次々落ちてくる唇に
一人でオロオロしてると…

 

♡)…っ!!

 

臣くんの手が、服の中に入ってきて…

 

♡)え、ちょ…っと、臣くん?!//

 

慌てる私を無視して
服の中でゆっくり動く、熱い手のひら。

 

……パチン。

 

いきなり胸元が緩んで、
ホックを外されたって気付く。

 

♡)臣くん!!///

 

びっくりして、臣くんの手を掴んだ。

 

♡)こんなところでダメだよ!///

 

強引に後ろを振り返ると…

 

臣)こんなところじゃなかったら…いいの?
♡)…っ///

 

その目はとっくに、スイッチオンしてた。

いつの間に…?///

 

臣)じゃあ…

 

臣くんにグイッと腰を抱かれて…

 

男)Something to drink?
臣)No, thanks. Instead, lend the back space.
男)Roger that!
♡)え、え…っ

 

店の奥の、少し仕切られたスペース。

 

臣)ここなら…いい?

 

カーテンを閉めたのと同時に
唇を塞がれて…

 

♡)ん…、っ…、……

 

最初から溶けそうに深いキスは
アルコールの強い香り。

 

お酒に酔ってるのか
キスに酔ってるのか

わからなくなるほど、クラクラ…ふわふわ…

 

♡)……は…、ぁ…っ…///

 

状況判断できるような頭じゃなくて…

 

♡)臣…くん、……

 

小さく名前を呼ぶと、
色っぽく光る、臣くんの瞳は…

 

臣)Shut up…

 

…優しく微笑んで。

 

甘いキス。

 

♡)ん、…っ、……//

 

また…
服の中を這っていく…指先…

 

♡)…、待っ…て…!
臣)Drunk with me?
♡)あ…っ、…ん、…臣く…ん…っ
臣)I want……
♡)ん…んっ…///

 

臣くんは手を止めてくれなくて…
服はどんどん乱れていく。

 

♡)待って、…っ
臣)You make me crazy…
♡)…や…、ん…っ///

 

ジリジリと追い詰められて、
壁についた背中が、ひんやり心地良い。

 

♡)……///

 

臣くんにいくら目で訴えかけても

その瞳は甘く優しく、微笑むだけ。

 

臣)Crazy about you…
♡)英語…わかんないよ、ずるい…//

臣)Crazy for me, now…
♡)…あっ…、///

 

もう逃げられないくらい、
二人の身体が密着して…

 

臣)You like it?
♡)や、や…ぁ…っ、だ…め…っ///

臣)Hmm…
♡)ダメ、だよ…、っ…臣く…ん…///

 

ダメ、って…
言ってるのに…

ダメって、思ってない身体が

どんどん…熱くなる。

 

立っていられなくなりそうで
思わず臣くんにしがみつくけど…

 

どうしよう…

 

臣くんの唇から、指先から、
送り込まれてくる熱が

私をおかしくさせるの。

 

臣)Don’t think, feel…
♡)ん、ん…っ!///

臣)Feel me more…,more…
♡)はぁ…っ、…んんっ///

 

もう…ダメ……

 

いつの間にか汗ばんでる、二人の肌が…

一つになりたいって…
急かしてるみたいで…

 

♡)臣……く…ん、…っ

 

甘い夜に浮かされて、
大好きなその名前を呼べば…

 

臣)Do you want me?

 

騒がしい音楽の中でも
ハッキリと綺麗に耳に届いた。

色っぽくて、甘く優しい、囁きが。

 

♡)////

 

どうしてか、それだけは意味がわかって…

 

熱っぽい瞳を見つめたまま、
素直に頷いた。

 

♡)……(こくん)///

 

その瞬間に臣くんは
私をぎゅっと抱きしめて…

 

臣)I love you …, so much…

 

一番の甘い囁きを、私にくれた。

 

♡)…や…っ…ぁ!///

 

きつく…抱きかかえられて…

 

♡)臣…くん…、っ!///

 

もう何も、考えられなくなる。

 

甘い熱が、ふわふわの身体に
一気に広がって…

 

臣)My sweetheart…
♡)…は…、ぁ…っ///

臣)My precious…
♡)んんっ……、///

 

英語ばっかり…意地悪、って…
思ってたけど…

何度も紡がれる愛の言葉に、
私も気持ちを返したくなる。

 

だって…
こんなに、大好きなんだもん…

 

ねぇ、臣くん……

 

私、全然英語わかんないけど…
好きって気持ち、全部込めて伝えるから…

 

受け取ってね…?

 

♡)…はぁ…、っ……//
臣)は…ぁっ…、//

 

混ざり合う、二人の吐息。

 

♡)……っ

 

視線が、甘く絡んで…

 

♡)………I love you, Omi…///

 

私の精一杯の言葉に

臣くんは少し…驚いたような顔をして…、

 

臣)……可愛すぎ///

 

そう言って

私を最後に強く、抱き上げた。

 

 

ーendー

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