[292]引っ越しサプライズ(岩&◇Side)

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♡)どうしてわざわざ迎えに来てくれたのー?
岩)んー?
  ♡ちゃんが方向音痴って噂だからさー
♡)ひどーい!
  臣くんいるから大丈夫だもん!
岩)あはははw
 
 
今日は金曜日。
♡ちゃんのサプライズ決行day。
 
 
で、気付いたのが。
 
俺ら家で待ってたら
肝心なサプライズ場面、見れないじゃん!
って。
 
だからわざわざ臣さんちまで
迎えに来たってわけ。
 
 
♡)ねぇ、二人ともそんな薄着で来たの?
 
 
はっ!しまった!
外から来たにしてはラフすぎた!
 
 
◇)暑いから!ね、剛典!
岩)おう!暑い暑い!
◇)薄着でじゅーぶん!
岩)俺らね〜、来る前に色々してたから
  あっつくてさーー
♡)いろ…いろ…?///
◇)ちょ、違うよ!変な事じゃないよ!///
♡)暑くなるような…///
岩)♡ちゃんやらしーーw
◇)こら!///
  してないから!!
臣)お待たせーー
  じゃあ行こっか。
 
 
仕事の電話をしてた臣さんが
戻ってきた。
 
 
♡)臣くん、上に何か着ないの?
臣)え…。
 
 
そう言う♡ちゃんは
薄手のストールを羽織ってる。
 
そうだよね〜〜
外に出ると思ってるもんね〜〜
最近、夜も涼しくなってきたしね〜〜
 
思わず◇と顔を見合わせて、クスリw
 
 
臣)うん、いいよ。
♡)そんな薄いの一枚で風邪ひかない?
臣)大丈夫だってw
♡)……
 
 
♡ちゃんが変な顔してる。
そろそろ怪しまれるかもw
 
 
♡)ね、ほんとに歩いてすぐなの?
岩)すぐすぐw
♡)臣くん着なくても大丈夫かな?
◇)大丈夫大丈夫、ほんとすぐだから!
♡)そっか…。
 
 
そんなこと言いながら
臣さんちを出て。
 
エレベーターに向かった。
 
 
臣)お前は今日も可愛いなぁ。
♡)はい?!///
 
 
臣さんが♡ちゃんの前に立ちはだかって
階数表示が見えないように
ほっぺをなでなでしてるw
 
 
♡)急になぁに?
臣)いつも思ってるよ?
♡)ええと…///
 
 
…ポーーン。
 
 
俺らの階に着いて、先に降りると。
 
 
♡)あれ!戻って来ちゃった!
 
 
階数が違うことに気付いてなくて、
俺と◇は笑いを堪えるのに必死w
 
 
♡)臣くん忘れ物したの?
  あ、やっぱり上着着てく?
臣)うん、そうそうw
♡)もぉ〜だから言ったのにぃ〜〜
 
 
そう言って廊下を歩いて行く二人を
俺と◇は後ろから撮影中。
 
あらかじめ渡しておいたカードキーで
突き当たり一番奥の部屋のドアを
開けた臣さん。
 
 
♡)ここで待ってるよぉー?
臣)なんで、入れよw
♡)上着取ってくるだけでしょ?
臣)いいから。
♡)わっ
 
 
臣さんに強引に手を引かれた♡ちゃんは
玄関に入ってピタッと止まった。
 
 
♡)あ…れ…?
 
◇(ぶくく…w)
岩(シッ、 笑うなってw)
◇(だってww)
 
 
玄関をキョロキョロと見て
オロオロしてる♡ちゃん。
 
 
♡)臣くん!うちがなんか変だよ!!
臣)はいー?w
 
 
先に中に入った臣さんも
笑いながら肩を揺らしてる。
 
 
♡)うちじゃなくなってる!!
臣)ぶふっww
 
 
臣さんが堪えきれずに吹き出すから、
 
 
岩◇)ぶはっww
 
 
俺たちまで笑っちゃった。
 
 
♡)ね、なんか家の中が変わってるの!!
 
 
真剣な顔で振り向いた♡ちゃんは
俺たちがスマホで撮影してるのにも
気付いてない。
 
こんなにカメラ向けてるのに…w
 
 
♡)今出たばっかりなのに!
  どうしよう!怪奇現象だよ!!
岩◇)ひぃっww
 
 
♡ちゃんが面白すぎて
思わず引き笑いしちゃったら◇とハモって
二人で爆笑。
 
 
臣)お前も早く上がんなさいw
♡)え?上がるって…
岩)ようこそ俺たちの新居へ〜〜♡
◇)サプライズ大成功〜〜♡
♡)え?……俺…たち…?
  新居…?
 
 
♡ちゃんは目をパチパチとさせて。
 
 
♡)サプライズ…?
 
 
きょとんとしてるところを
後ろから臣さんにチョップされた。
 
 
臣)お前は飲み込みが遅いな!w
  ここは二人の新居!
♡)違うよ!私たちの家だよ!!
臣)だーかーらーー!w
♡)誰か入ったのかな?!
  どうして…、きゃぁっ!!
 
 
臣さんにガバッと担がれた♡ちゃんは
そのままリビングに連行された。
 
 
臣)ほら!
  うちじゃないだろ!
♡)!!!
臣)な?
♡)ピアノがない!!
臣)だからうちじゃないんだってばw
♡)間取りが…ちょっと違う!
  何ここ!!
岩)だから俺らの家なんだってばw
♡)どういうこと?
◇)だからサプライズだってばw
 
 
♡ちゃんはオロオロしっぱなしで
俺ら3人は大爆笑ww
 
 
しばらくして
ようやく事態を把握した♡ちゃんは
ほっぺを膨らませた。
 
 
♡)どうして言ってくれなかったの!
臣)だって内緒って言われてたし。
♡)◇ちゃんも知らないフリしてたでしょ!
◇)だってサプライズだったからw
♡)どうして私だけサプライズなの!
岩)一番面白いから…?w
♡)もぉぉぉぉ!!
 
 
♡ちゃんは俺らにプリプリ怒って…
でもふと我に返った様子で、
 
 
♡)じゃあこれからは同じマンションなの?
  ◇ちゃんと一緒…?
 
 
そう言って、◇が嬉しそうに頷くと
もっと嬉しそうに◇に抱きついた。
 
 
♡)やったぁ〜〜〜♡♡
臣)ぶふっ、単純ww
 
 
笑った臣さんはベシッと叩かれたけどw
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
同じマンションになったことを
♡ちゃんがすっごく喜んでくれて
あたしも嬉しい♡
 
 
◇)これからよろしくね♡
♡)わーいわーい!
  楽しいねっ♡
◇)うん♡
♡)一緒にご飯食べたり
  おすそわけとかも出来るねー♡
◇)うん♡
♡)いっぱい遊ぼうねー♡
◇)うん♡
 
 
相変わらず可愛い♡ちゃん。
 
 
臣)いっぱい遊ぼうって…
  小学生みたい…w
♡)ぷん!臣くんなんて知らない!
臣)はぁ?!なんで!!
♡)私のこと騙してたもんっ
臣)岩ちゃんの陰謀だよ!岩ちゃんの!
岩)陰謀って!人聞き悪いな!w
♡)ねっ!お部屋見たい〜!見せて〜!
◇)いいよ〜〜♪
 
 
そのまま家の中を案内。
って言っても
造りはほとんど一緒なんだけどw
 
 
♡)◇ちゃんの部屋は
  そのまんまなんだね!
◇)うん!
♡)岩ちゃんの部屋はー?
岩)こっちー。
♡)見てもいいの?
岩)いいけど全然片付いてないよw
臣)うわ、ダンボールだらけじゃん!w
岩)まだほとんど開けてないw
♡)きゃぁっ!
臣)おいっ!
 
 
ダンボールにつまづいた♡ちゃんを
咄嗟に臣さんが支えた。さすが。
 
 
♡)あ、ごめんね。
  これ中身出ちゃった!
岩)ああ、いいよいいよ。
 
 
…って、♡ちゃんが拾ったソレに
みんなが目を丸くした。
 
 
♡)…こ…れ……
岩)!!!
臣)何だろなこれ〜〜w
◇)ちょっとぉぉぉ!!
  なんでこんなもん持ってんの!!
岩)いや、違う!違うんだって!
♡)あの…///
臣)そっと箱にしまってあげなさい。
♡)はい…///
 
 
♡ちゃんはピラピラした布を
そっとダンボールに戻した。
 
 
◇)今のは何かな?
岩)う〜〜ん、その2?
◇)その2?!
岩)セクシーランジェリーその2?
 
 
剛典がてへっみたいな顔してる。
 
 
◇)その2て何やねん。
岩)ほらーー
  その1がすげぇ可愛かったからさーー
◇)は?!///
岩)ウキウキした岩ちゃんは
  その2も買っちゃったんじゃない?
◇)他人事か!///
岩)だって買ったのすげぇ前だもん。
臣)すげぇ前なの?
  なんで眠ってたわけ?
岩)……まぁ、色々ありまして…。
臣)良かったね、◇ちゃん♡
◇)何がーーー!///
臣)今日着てあげるんでしょ?w
◇)誰がーーー!///
 
 
あたしがプリプリしてると
♡ちゃんがそっと近付いてきて
あたしに耳打ちした。
 
 
♡)◇ちゃん、今の…
  なんだかものすごかったよ///
◇)えっ…
♡)なんか…、なんか…、///
◇)////
 
 
あたしは一瞬しか見えなかったけど…
そんなとんでもないの買ったのかよ…。
 
 
岩)さ、さ、ほらほら!
  お腹空いたよ!ご飯食べよ!
 
 
ぐぬぬぬ…
 
絶対着ないからなっ!///
 
 
臣)あ、すげぇ美味そう。
♡)ほんとだーー!♡
◇)全部並べちゃうねー
♡)私も手伝うよーー♡
 
 
作っておいた料理を
あたためて、盛り付けて。
 
女子二人でテーブルを用意してたら
男二人は何やらパソコンを覗いてる。
何してんだ。
 
 
♡)ああ!!
◇)どうしたの?
 
 
手伝ってくれてた♡ちゃんが
「しまった!!」って顔であたしを見た。
 
 
♡)お祝い、忘れてきちゃった!!
◇)お祝い?
♡)引っ越しの!
◇)ええ!わざわざ用意してくれてたの?
♡)わーーーん!
臣)取りに帰ればー?
  エレベーター乗るだけだぞw
 
 
パソコンを見たままの臣さんが
笑いながらそう言った。
 
 
♡)は!そうか!
  ここは同じマンションなんだった!
◇)うんw
♡)じゃあ私取ってくる!!
◇)ほんと?
♡)待っててね!
◇)はーいw
 
 
♡ちゃんはパタパタと出て行って…
グラスを並べ終えたあたしは
こっそり男二人の後ろへ…
 
 
臣)なるほど、ここで買ったわけね。
岩)可愛いの多いっしょ?
臣)うん。いいね。
  あ、これエッロ〜〜w
岩)おおお〜〜〜w
臣)俺も♡に新しいの買おうかなーー♪
岩)NAOTOさんに貰ったやつ破いたし?w
臣)ぶっw
岩)あ、これすげぇエロい!
臣)おおお!いいねいいね!
◇)何してんだコラーー!!///
岩臣)おわぁぁ!!
 
 
二人揃ってニヤニヤとーー!!
 
 
◇)人のパソコンで変なもん見るな!///
岩)いつ使ってもいいよって言ったじゃん!
臣)変なもんじゃないって!大事なもん!
◇)はぁ?!///
臣)岩ちゃんがその3、選びたいって。
岩)いやいや、臣さんが…
◇)もぉ!!!
 
 
ほんとにこの二人は〜〜!!
 
 
♡)えへへ、ただいまーー♡
◇)あ、ちょっと聞いてよ♡ちゃん!
♡)んー?
◇)この二人ってばこんなの見てんの!
♡)なぁにー?
 
 
男二人は慌てたように
♡ちゃんの方を向いた。
 
 
岩)違うんだって!w
  臣さんがね、欲しいんだって。
臣)お前に可愛いのないかな〜ってw
♡)私に?……オモチャー?
◇)え?
 
 
オモチャ???
 
 
♡)臣くん、オモチャが欲しいの?
 
 
♡ちゃんの言葉にびっくりしてるあたし。
ぎょっとしてる二人。
 
パソコンを覗いてる♡ちゃんの後ろから
みんなでもう一度画面を見ると…
 
 
◇岩臣)!!!
 
♡)私に可愛いオモチャくれるの?
 
臣)どわっ!え!?
岩)ちょっ!
◇)…っ
 
♡)なんでオモチャなのー?
  また子供扱いしてるんでしょー
 
臣)いや!ちょ、だっ
岩)でっ!おあ!?
 
 
画面を見ても意味がわかってない♡ちゃんと
パニックの男二人。
 
 
◇)なんでこんなもん見てんねん〜〜!!///
岩)違う!!見てない!!
臣)ほんとに違う!!
◇)…っ
 
 
じゃあ下着のページから
リンクとかで飛んじゃったのかな?
 
あ、臣さんがページを戻した。
 
 
臣)俺らが見てたのは下着!!
♡)下着??
臣)そ!可愛い下着!!
♡)あ〜〜〜〜
  またエッチな下着でしょ!///
臣)そうそう、それそれ!
♡)じゃあなんでオモチャ見てたのー?
 
 
って言って、
また画面を見ようとする♡ちゃん!!
 
 
臣)見なくていい!!
岩)見なくていい!!
 
 
二人は慌てて隠そうとしたけど…
臣さんがふと、思いついたような顔をした。
 
 
臣)……オモチャ…欲しい…?
◇)コラーーー!!///
 
 
♡ちゃんに何を聞いとんねん!!!
 
 
♡)私子供じゃないもんっ!
臣)いや、だからさぁ、…大人の…
◇)コラーーー!!///
 
 
って止めたあたしの腕を
グイッと引いたのは剛典。
 
 
岩)ちょっと面白いから見てよーよw
◇)え…。
 
 
臣さんに抱き寄せられて
パソコンの前に座らされた♡ちゃん。
 
 
臣)一緒に選ぼっか♡
♡)オモチャなんかいらないよー
臣)可愛いの、いらない?
♡)だから私は子供じゃ…
臣)だーかーらーー
  大人のオモチャだよーー♡
♡)大人の??
  大人が遊べるやつ??
臣)うん。
♡)みんなで出来るの?
臣)ぶっw
 
 
♡ちゃんの言葉に
あたしと剛典も後ろを向いて、爆笑ww
 
 
岩(ねぇ、本気でわかってないよね?w)
◇(♡ちゃんはピュアなの!w)
岩(天然記念物じゃない?w)
 
 
臣)みんなでは、出来ないかな〜
♡)一人で遊ぶの?
臣)一人用がいいの?!うそっ!
♡)え?
臣)いや、なんでもないw
  折角だから一緒に遊べるやつにしよっか♡
♡)臣くんと?
臣)当たり前だろ!
♡)じゃあそうするー♡
 
 
岩(臣さん悪いな〜〜w)
◇(♡ちゃんいつ気付くんだろ…w)
 
 
臣)ほら、じゃあ選んでいいよ♡
♡)うんっ♡
 
 
臣さんが開いたページを
じーっと見つめる♡ちゃん。
 
 
♡)大人のオモチャ…
  …プロが選ぶ…大ヒットアイテム…
  ……!!!
 
 
♡ちゃんは画面をしばらく見た後、
やっと理解したのか、バッと立ち上がって
顔を真っ赤にした。
 
 
♡)臣くん!!!///
臣)はい♡
♡)また騙したでしょ!!!///
臣)なんのこと?w
 
 
岩(オモチャの存在は知ってたんだな…w)
◇(知らなかったら
  どうしようかと思ったよ…w)
 
 
臣)ほら、選ぶって言ったじゃん。
  どれにするー?♡
♡)離してぇぇぇ!!///
臣)俺と一緒に遊べるやつ
  欲しいんだろー?♡
♡)やぁぁぁぁ!!///
 
 
♡ちゃんが泣きそうな顔で
こっちを振り返った。
 
 
♡)◇ちゃん!助けてぇぇぇぇ!!
◇)よしよし。
 
 
臣さんの腕から逃げ出してきた♡ちゃんを
抱きとめた。
 
 
臣)へぇ…今こんなのあんだー。
  すごくね?
岩)何これ。てゆーか種類ありすぎ!w
臣)ね。
岩)それだけ売れてんのかねぇ。
臣)だろうねぇ。
 
◇)コラーーー!!
  いつまで見てんだ!!///
 
 
パソコンを無理やり閉じると
二人揃って、てへって顔で振り向いた。
 
 
◇)ったく!///
臣)だって♡が欲しいって言うからさ〜
♡)言ってないもんっ!///
  ばかっ!臣くんのばかっ!
岩)いや〜〜笑ったわw
臣)全然気付かねんだもんw
岩)あははははっw
♡)二人ともきらいっ!!///
岩)折角だから臣さんに
  買ってもらえば良かったのに〜〜
 
 
からかうように言った剛典を
信じられないって目で見てる♡ちゃん。
 
 
♡)岩ちゃん…まさか…
岩)え?
♡)◇ちゃんに…
◇)つつつ使ってないから!!///
 
 
あらぬ誤解を受けそうで、慌てて弁解した。
 
 
臣)どもっちゃってあやし〜〜w
◇)使ってない!!///
岩)じゃあ俺らも選ぼっか?w
◇)選ぶか!アホ!!!///
臣)岩ちゃん使いたいってよw
岩)使いたいの臣さんでしょw
臣)いや、ぶっちゃけ俺はあんまり…
岩)そうなの?
臣)うん。なんかさーー
  オモチャって…
  愛し合うのそっちのけで
  プレイメインになりがちじゃん?
岩)……
臣)俺、♡とはそんなんしたくないなー
◇)……
 
 
あたしと剛典は目を合わせた後、
♡ちゃんを見た。
 
 
♡)使ったこと…あるってこと?
 
 
…って、なりますよねぇ?
 
臣さんバカだなぁ…。
 
 
臣)いや、えっと…ないけど…。
♡)今の言い方だと…
臣)想像!あくまで想像!
♡)……
 
 
ああああ〜〜
みるみる♡ちゃんのほっぺが
膨らんでいく〜〜〜
 
 
岩)違うんだって♡ちゃん!
♡)…っ
岩)とある人がさ〜〜
  オモチャにハマってる時期があって!
 
 
なんだと?
 
 
岩)新作を試しまくって
  セットになってるやつを
  メンバーに分けたりとかしてたの!
♡)新作…?セット…?
◇)お菓子かいな!
  てかそれNAOTOさんでしょ。
岩)えええ!??
 
 
マスオさんばりに声が裏返った剛典。
 
 
岩)と、とある人って言ったじゃん!
◇)NAOTOさんでしょ!
  言い方でわかるわ!
岩)うっそ!!
◇)それで分けてもらったオモチャを
  使ってたわけね!
岩)使ってないって!
◇)どうせまた行きずりの女と
  遊んだんでしょ!!
岩)…っ
 
 
一通りのことは試したとか言ってたけど…
そういう事かぁぁぁ!!
 
 
♡)臣くんももらったの?
臣)もらってない!もらってない!
♡)……。
 
 
♡ちゃんは臣さんの嘘を見抜けるのか、
しょんぼりと俯いた。
 
 
岩)いや、てかさ!
  別に悪い事じゃないでしょ!w
♡)……
岩)臣さんは色々経験した上で
  ♡ちゃんとは使いたくないって
  言ってるんだしさ!
 
 
色々経験した上で…?
 
剛典、お前フォロー下手だな。
 
 
岩)臣さんはオモチャなんかに頼らずに
  ♡ちゃんと愛し合いたいんだよ!
  ねっ?!
臣)いや、頼るっつーか…
  プレイメインになるのが嫌で…
 
 
だからそのワードを使うなー!
へたくそー!
 
 
臣)俺は♡とは
  ちゃんと愛し合いたいの!
 
 
♡ちゃんとはそうでも
プレイメインな女たちもいたってことね…。
 
 
臣)でも…♡が使いたいって言うなら…
  リクエストには応えるけど…///
 
 
バカ!?
バカなの?臣さん!!
 
ニヤニヤしてる場合じゃないから!
♡ちゃんのぷくぷくほっぺが見えてないの!?
 
って、背中向けてるから見えてないのか。
 
 
臣)使うーー?
 
 
ご機嫌取りな感じで
臣さんが♡ちゃんの後ろから顔を覗き込んで…
 
 
♡)使うわけないでしょ!!!
  ばかっっ!!!!
 
 
思い切り突き飛ばされた。
 
当たり前や…。
 
男ってほんといいわけ下手くそだな…。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
臣さんを突き飛ばして
キッチンに逃げていった♡ちゃんを
◇が追いかけていった。
 
 
岩)臣さんバカだなぁ…。
臣)岩ちゃんが変な話、すっからじゃん!
岩)フォローしたんだよ!
臣)フォローになってねーよ!
  NAOTOさんの話とか
  完全に要らなかったろ!
岩)……確かに。
 
 
それは失敗した。
 
 
臣)てかなんでそもそも
  オモチャのページなんて開いたの。
岩)俺じゃねぇって!
臣)俺でもねぇよ!
岩)…どっかクリックしちゃったのかな?
臣)そっか…。
 
 
二人でしばし考えて、
気になるキッチンの方に目を向けた。
 
 
臣)怒られちゃったじゃん…。
岩)臣さんが変な事言うから。
臣)俺変なこと言ったかなぁ?
  誠実だと思わない?
岩)俺は男だから言いたい意味わかるけど。
臣)でしょー?
  俺はさぁ、プレイを楽しむとか
  そーゆースタイルじゃなくて
  ♡とする時は愛を確かめ合いたいんだよ!
岩)うん。
 
 
俺に力説されても…
 
 
臣)オモチャなんかじゃなくて、
  俺が触りたいの!俺の手で!
岩)うん…。
臣)俺で気持ち良くしてやりたいの!
岩)うん…。
 
 
手つきがリアルなんですけど…
 
 
臣)♡に変なもん使いたくねぇし。
岩)うん。
  オモチャってなんかグロいもんね。
臣)まだ怒ってるかな…?
岩)うーん…
  ♡ちゃんが怒ってるっていうか
  拗ねてるのは…
  臣さんが他の女と使ってた事じゃない?
臣)そんな…常連だったわけじゃ…
岩)だよね。NAOTOさんじゃあるまいし…。
臣)ちょっと使ったことくらい
  みんなあるじゃんね…
岩)…っ
 
 
そう言われて、ハッとした。
まさか、◇もあんのかな?
 
 
臣)あると思うよ。
 
 
俺の心を読んで勝手に返事する臣さん。
 
 
岩)ちょっとやだな…。
  俺今♡ちゃんの気持ち
  ちょっとわかったわ…w
臣)えええ!
 
 
あるとしたら、あいつかな。
ストールで目隠ししたって言ってた元カレ。
絶対そいつだ。
 
くそ〜〜〜〜〜
 
 
臣)ちょっと様子見に行ってみよ…。
岩)うん…。
 
 
二人でこっそりキッチンに近付いた。
 
 
♡)◇ちゃんも使った事あるの?
 
 
なにぃっ!!
なんてタイムリーな会話だよオイ!!
 
 
◇)あるよー。
 
 
あるんかい!!!!!!
 
 
ガックリうなだれた俺の肩を
臣さんが静かにぽんぽんと叩いた。
 
 
◇)でもさ、なんてゆーか…
  大した事ないよー。
  臣さんが言ってた感じだよほんと。
♡)え…?
◇)プレイメインになるっていうか…
  主役がオモチャになる感じ…?
♡)そうなの…?
◇)そんなすごいの使ったことないから
  あたしもわかんないけどさー。
♡)うん。
◇)愛し合うっていうより
  プレイを楽しむ感じになるっていうか…
  純粋に「愛し合う」っていう行為とは
  少し離れちゃう感じ。
♡)そうなんだ…。
◇)長く付き合ってたら
  そういう「楽しむ夜」も
  あってもいいのかなーとは思うけど…
♡)うん…。
◇)ちゃんと手で触れて
  肌と肌で感じ合う方が
  よっぽど愛を感じるし気持ちいいよ。
♡)そっか…。
◇)だから臣さんが
  ♡ちゃんには使いたくないって言ったの、
  愛だと思うなーー
♡)…っ
◇)って、なんか偉そうに言っちゃったけど
  あたしもほんと詳しくないからね?!
  そんなに知らないからね!?///
♡)うん。
 
 
なんか…
◇が見事に上手に説明してくれてた。
さすがです。
 
 
♡)臣くん…変態なのかなって
  思っちゃって…
◇)ぶっw
  変態はNAOTOさんでしょ。
♡)そっか、NAOTOさんか。
 
 
ああああ…
我らがリーダー…
こんなところで変態認定されてる。
 
って、俺のせいか!
 
 
♡)はぁ、色々びっくりしちゃった…。
◇)あはははw
♡)あ、そうだ!あのね、お祝い…
  臣くーーん!
  あれ、いない。
 
 
俺たちを探し始めた二人に
今来ましたよ感で登場してみた。
 
 
岩)ご飯できたー?
◇)うん!
♡)ね、臣くん!
  お祝い渡してもいーい?
臣)いいよー。
♡)はい、これ♡
  臣くんと一緒に選んだのーー♡
◇)わぁ!お皿だーー!
♡)これね、すっごく軽くて使いやすくて…
◇)知ってるー!
  ここの食器、大好きー!
♡)やったーー♡
岩)あ、ほんとだ。めちゃ軽い。
♡)良かったね、臣くん♡
臣)ん。
 
 
笑顔に戻った♡ちゃんに
臣さんも嬉しそうに頷いた。
 
 
◇)じゃあ食べよっかー♪
岩)だな♪
 
 
平和になったテーブルで
グラスを合わせて乾杯。
 
 
…と思いきや、
またすぐに嵐がやってきた。
 
 
 
 
 
ー続ー

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  1. (。・д・。)/ より:

    マイコさんお久しぶりです~!臣くん達にどん引きしそうになってたらNAOTOさんが出てきてNAOTOさんにどんびきしましたw 嵐こないでよーー四人平和でいいじゃないか

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