[276]レイコStory ⑦

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♡)とらぁっ♡
  …とらぁっ♡
 
 
ニャーー
 
 
子供の成長は早いもんで
♡はもうすぐ3歳になる。
 
 
玲)♡の今日の頭、可愛い///
レ)ふふんっ!
 
 
♡の髪も伸びて
いろいろアレンジしたり
可愛い服を着せたり…
 
 
レ)女の子ってほんと楽しい♡
玲)誘拐されないか心配…
レ)大丈夫だって!w
  ♡ーーー!
♡)はーーい♡
レ)知らないおじさんがいたら
  どうするの?
♡)おかし…もらわないっ
レ)ん!
♡)ついて…いかないっ
レ)よし!
玲)す、すごい。
レ)じゃあ買い物行こっか。
玲)おう!
 
 
♡を真ん中に3人で手を繋いで歩くのが
あたし達は大好きで
 
 
♡)るんるんっ♡
玲)♡はご機嫌だなぁw
♡)おでかけーー♡
レ)そうだよーー
♡)ぱぱとままとおでかけーー♡
玲)嬉しいか?
♡)うんっっ♡
玲)……はぁ、可愛い////
 
 
毎日こんな感じ。
 
 
♡)あっ!!こんにちはぁ♡♡
 
女)あら、小さいのに
  ちゃんとご挨拶できて偉いわねぇ♡
 
♡)えへへっ♡
 
 
♡はすれ違う人すれ違う人に
元気よく挨拶する。
 
 
男)おお!♡ちゃんいらっしゃい!
♡)こんにちはっ♡
男)こんにちは〜〜w
♡)まーまっ、きょうはなにかうのー?
レ)お魚だよーー
♡)おさかなかいにきましたっ!
男)お〜〜!!えらいねぇ〜〜♡
♡)えへへへっ♡
 
 
魚屋さんが魚を捌いてて
♡はそれが見たいのか
ぴょんぴょん背伸びしてる。
 
 
玲)ほーら、おいでw
♡)わぁぁぁ♡
 
 
玲司が肩車してやると
♡は嬉しそうに、それに釘付け。
 
 
♡)おじさんかっこいーー♡
男)えーー?///
♡)しゅてきっっ♡
男)魚さばいて褒められるなんて…///
 
 
♡が愛想を振りまくから
いつも商店街の人たちは
♡にメロメロ。
 
 
男)♡ちゃーーん!
女)あら、♡ちゃんだ!
 
 
隣から八百屋のご夫婦が
♡を見つけて手を振ってる。
 
 
♡)こんにちはっ♡
女)こんにちはー♡
男)そうだ!
  ♡ちゃんにお菓子あげるよ〜〜〜
♡)えっ…!!
男)チョコレート!ほら。
♡)らめっ!!
男)えっ……
♡)ままーーっ
 
 
♡があたしにしがみついた。
 
 
♡)おじさんがおかしーーー
  もらっちゃらめなのーー
レ)ぶっww
  知らないおじさんじゃないから
  大丈夫!ww
♡)えー?
男)おじさん…怪しまれちゃったのかな…
玲)ぶはっww
 
 
ショックを受けてる八百屋のおじさんに
玲司が爆笑してる。
 
 
♡)もらってもいーのー?
レ)知ってる人ならいいよ?
♡)……
 
 
♡はおずおずとおじさんのところに戻って
 
 
♡)おじさん、ごめんね?
  ちょこれーと、ちょーらい?
男)う、うん…
♡)えへへー♡
  ありがとうっっ
  おじさん、だぁいすきーー♡♡
男)/////
 
 
そんな♡を見て
 
 
玲)なぁ……
  ♡って将来、魔性の女とかに
  ならないかな?
 
 
玲司が心配そうにそう言うから
今度はあたしが爆笑した。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
それから♡はすくすく育ったけど
あたし達が心配だったのはトラで…
 
トラは数年前から痩せてきたとは思ってたけど
 
病院に連れて行っても
病気とかじゃなく、老衰って言われて
 
あたし達はどうにも出来なかった。
 
 
ンナーーー
 
 
鳴き声も少し、か細くなった気がして
 
 
レ)トラ……、、
 
 
あたし達は、その日が来ることに
怯えていた。
 
 
玲)また痩せたな、トラ。
レ)……ご飯も…
  もうあまり食べられないの…っ
玲)……泣くな。
レ)うう…っ
 
 
ンナーーー
 
 
トラは歩くのももうゆっくりで
それでもあたし達のところにきて
すりすりしてくれる。
 
 
レ)トラぁ…っ
玲)少しでも長く…一緒にいような…
 
 
ニャーー
 
 
玲)大好きだよ、トラ……
レ)あたしも…っ
  大好きだよ、トラ…、、
  死なないでね…っ
 
 
ンナーーー
 
 
しばらくすると
まだ小さい♡もその異変に気付いたのか
 
 
♡)とらぁ…どうしたの…?
玲)トラはもうおばあちゃんなんだ。
♡)おばぁちゃん…?
玲)そう。
  歩くのもしんどいんだよ…
♡)…とらぁ…っ
レ)……
 
 
トラはもう段差を上るのも一苦労で
それでもあたしの膝の上に来たいと
あたしにすりすりする。
 
 
レ)ほら、おいで…
 
 
ンナーー……
 
 
抱き上げてやると
そのまま力なく丸まって
 
静かに寝息を立ててる。
 
 
いつからこんな…軽くなったの…?
 
 
レ)…っ
 
 
身体を揺らさないように…
必死で涙を堪えてると
 
♡があたしのところに来た。
 
 
♡)まま…いたいいたいの…?
レ)…っ
♡)…ま…ま……
 
 
泣きそうなあたしを見て
♡まで泣きそうになってる。
 
 
♡)まま…ぁ…っ
レ)トラが…、元気がないの…
♡)……とらぁ…っ
 
 
♡は優しくトラを撫でて
涙をこぼした。
 
 
♡)とらぁ…、げんき…あげる…
レ)…っ
♡)げんき…あげるから…っ
レ)……
 
 
♡は唇を噛み締めて
それでも真っ直ぐに、トラを見てる。
 
 
♡)…げんきに…なぁれ……
レ)…っ
 
 
泣きながら何度も
♡はトラを撫でてあげて…
 
トラはうっすら目を開けて
またか細い声で鳴いた。
 
 
レ)ありがとうって、言ってるよ…
♡)とらぁ…?
レ)だから、泣かないで、♡……
♡)…と…らぁ……っ
玲)お前たち…泣きすぎ…っ
 
 
玲司も泣いてるくせに
あたし達を抱きしめてくれた。
 
 
♡)とらぁ…げんきになる…?
玲)うん……
♡)……
玲)一緒にいられる時間を
  大事にしような…?
♡)…うん…っ
レ)トラ……
 
 
ずっと一緒だった。
 
 
この家で…ずっと一緒に過ごしてきた。
 
 
あたしが15歳の時から
ずっとずっと…
 
 
ねぇトラ…
 
あたし達が初めて出会ったのは
あのコンビニで…
 
あたしと玲司とトラは
同じ日に同じ場所で出会ったんだよ?
 
 
あの日から色んなことがあって
 
今こうして一緒にいられることが
奇跡みたいだね…?
 
 
トラ……
 
 
トラ……
 
 
 
お願いだからもう少しだけ…
 
あたし達と一緒にいて…?
 
 
 
……
 
 
 
……
 
 
 
 
それから一週間後、
 
トラはあたしの膝の上で
息を引き取った。
 
 
 
最後はもう鳴く力もないのに
少しだけ喉を鳴らして
 
あたしの手のひらに
少しだけ顔をすり寄せて
そのまま目を閉じたんだ。
 
 
あたしは…何も言葉が出なくて…
 
トラを膝に乗せたまま
涙が止まらなくて…
 
 
♡)…とらぁ…?
玲)♡…、、
 
♡)とらぁ…?
玲)♡…、トラはもう…、…っ
 
 
玲司も泣いてて
あたしも泣いてて
 
そんなあたし達を見て
♡まで泣いてしまった。
 
 
♡)わぁぁぁんっっっ
玲)♡、ごめんな…っ
♡)ぱぱぁっ…!!
玲)うん…、
♡)ままぁ…っ
レ)…っ
♡)とら…は…?
玲)トラはもう…動かないんだよ…
♡)どうして…っ
  とらぁぁっっ!!
玲)♡……、
♡)…とら…っ
  げんき…あげるから…っ
玲)…っ
♡)げん…きっ
  …あげるからぁ…っっ
 
 
♡がいくら撫でても
トラはもう、動かない。
 
 
♡)♡のげんきいっぱい…
  あげるから…っ
 
 
ポロポロと涙をこぼしながら
それでもまだ、瞳に大きな涙をためて
 
一生懸命に
トラを撫でる♡。
 
 
♡)とらっ…
レ)♡……、、
♡)とらぁっ!!
レ)トラは……
  ……死んじゃったの……
 
 
その言葉に、また涙があふれた。
 
 
トラが…
 
トラが死んじゃった……
 
 
もう…息もしてない。
 
 
レ)やだよ……
玲)…っ
レ)トラぁ…っっ
♡)うわぁぁんっっ
 
 
泣きじゃくるあたし達を
玲司はまた抱きしめてくれて
 
 
あたし達は3人で身を寄せ合いながら
涙が枯れるまで、泣き続けた。
 
 
一郎さんと華子さんが亡くなった時に
思い知ったはずなのに。
 
命には限りがあって
必ず、別れがくること。
 
 
なのにどうしてそれは
何度味わってもこんなに苦しくて
胸が張り裂けそうになるんだろう。
 
 
トラ……
 
トラ……
 
 
いっぱい色んな時間を過ごしたね。
 
 
いつも玄関に迎えに来てくれた。
 
 
あたし達がご飯を食べてると
いつもイタズラしてきて
 
お風呂上がりには嬉しそうにすり寄ってきた。
 
 
泣いてる時はほっぺを舐めてくれて
 
ザラザラした舌が痛かったけど
トラが慰めてくれてるみたいだった。
 
 
♡が生まれてからは
♡のこと踏んづけたり
♡にパンチされたり
なんだかんだで一緒に遊んでくれたね。
 
 
いつもいつも…
あたし達と一緒にいてくれた。
 
 
一緒に過ごした幸せな時間は
消えたりしないって
一郎さんと華子さんが、教えてくれた。
 
 
あたしは
トラと過ごした時間を一生忘れないよ…
 
 
トラ…
大好き。
 
 
 
ありがとう、トラ___
 
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
 
♡)ぱぱぁ……とら…あいたい…
玲)うん…、、
 
 
あれから一週間が経ったけど
♡は今でもたまに泣く。
 
 
そんな時の対応は
あたしより玲司の方がうまいんだ。
 
 
玲)♡が泣いてばかりいたら
  トラが心配するよ…?
♡)とらぁ?
玲)うん。
♡)とら…どこにいるの…?
玲)トラは…
  空の上から♡を見てるよ。
♡)そらぁ…?
玲)そう。
  トラは死んじゃってもう会えないけど
  空の上から♡を見守ってくれてるよ。
♡)とらぁ…あいたいよぉ……
玲)♡はトラが好き…?
♡)だぁいすき!
玲)トラも♡のことが大好きだよ。
♡)ほんとぉ…?
玲)そう。
  だから♡がいつまでも泣いてたら
  トラも悲しいんだ。
♡)どうして…?
玲)だって…
  ♡だってトラが泣いてたら
  悲しいだろ?
♡)やぁぁぁっ…ふえぇぇっっ
玲)ああ!ごめんごめん!!汗
♡)とらないちゃ…やぁぁっ
玲)うん。悲しいよな?
♡)うん…っっ
玲)だから、トラも一緒だよ。
♡)…っ
玲)トラも♡が好きだから
  ♡が泣いてたら悲しい。
♡)かなしい…?
玲)そう。
  「♡、笑って」って…
  きっと言ってるよ。
♡)わらって…?
玲)うん。
 
 
玲司が優しく笑ってやると
♡もやっと、笑顔になった。
 
 
玲)ん〜〜〜
  いい笑顔だ♡
♡)わらったら…とらうれし…?
玲)うん、きっと今も見てるよ、ほら。
♡)とらぁっっ
 
 
♡が空に、手を振った。
 
 
♡)♡ねっ、わらってるよっ
  とらぁっ
玲)きっと届いてるよ。
♡)とらぁっっ
  とらっ…だいすきだよぉっ
 
 
レ)……
 
 
あたしはまた泣きそうになって
必死に涙を堪えた。
 
 
♡)ぱぱぁ…だっこぉ…っ
玲)んーー、よしよし。
  そろそろお昼寝するか。
♡)うんっ
 
 
しばらくして戻ってきた玲司が
今度はあたしを抱きしめた。
 
 
レ)なんだよ…っ
玲)んーー、よしよし。
レ)あたしは♡かっ!///
玲)いいよ、我慢しなくて。
レ)…っ
 
 
優しく頭を撫でてくれる。
 
 
玲)泣きたい時は泣いたらいい。
レ)…うう…っ
 
 
我慢、してたのに……
 
 
玲)なんのために俺がいるんだよ…
レ)…っ
 
 
あったかくて…優しくて…
 
あたしは我慢してた涙が
一気にこぼれだした。
 
 
玲)んーー…、よしよし……
レ)玲司ぃ…っ
玲)うん。
レ)ありがとう…っ
玲)うん……
レ)…っ
 
 
前に玲司と二人で乗り越えた
「死」というものを
 
今度は三人で乗り越えて…
 
 
家族ってそういうことなのかなって、思った。
 
 
嬉しいことも悲しいことも
一緒に分け合いながら
生きていくのかなって……
 
 
玲)人間も動物も…
  先立つ命が遺していく者に
  最後にしてあげられることが
  その命をもって、命の尊さを
  教えることなのかもしれないな。
レ)……うん。
 
 
一郎さんと華子さん。
そして、トラ。
 
 
命には必ず別れがくる。
 
だから一緒にいられる今この時を
大切に生きるんだ。
 
 
 
 
……
 
 
 

 
 
 
 
あたしがまた妊娠してるとわかったのは
それからすぐだった。
 
 
玲)すごいな…///
  はっ!もしかして!
  トラの生まれ変わりじゃないか?!
レ)えっ!うそっ!///
♡)とらーー?
玲)♡!ママのお腹に
  赤ちゃんがいるんだぞー!
♡)あかちゃん…?
レ)♡はお姉ちゃんになるんだよ。
♡)おねえちゃん…っ
  ほわぁぁぁ////
玲)意味…わかってるかな?w
レ)いや、わかってないでしょw
♡)おねえちゃんっ♡
 
 
♡は嬉しそうに小踊りを始めた。
 
 
玲)今度は男の子だな!
レ)まだわかんないってばw
玲)ぜーったいそうだ!
  名前は瞬だからなっ!
レ)も〜〜〜〜w
玲)やっぱりきっと
  トラの生まれ変わりだ♡
レ)……そうかな///
 
 
なんかそう思うと
すごく嬉しくて…
 
 
別れゆく命もあれば、
めぐり逢う命もある。
 
 
人生はきっと、
そんな繰り返しなのかもしれない。
 
 
その一つ一つが
とても大切で、尊いものなんだ。
 
 
♡)とらがうまれてくるのぉ…?
レ)はっ!!
玲)ち、違うぞ、♡…ww
♡)とらぁ……
 
 
♡があたしのお腹に呼びかける。
 
 
玲)違う違う!
♡)とーら♡
レ)ぶはははっw
 
 
本当にねこが生まれてくると思ってたら
どうしよう、なんて
 
玲司と二人で笑いながら
 
あたし達はまた、
育児日記をつけ始めた。
 
 
何ヶ月かして、
やっぱり男の子だってわかると
 
玲司は大喜びして
もうそこからずっと
「瞬」って呼び始めて…
 
 
『俺の予想。
 ♡は俺に似てるから
 瞬はレイコ似になると思う(*^o^*)』
 
 
レ)ぶっww
  何この顔!へったくそ…ww
玲)うるせーなー!///
  可愛いだろ!
レ)ぶくくくw
 
 
『瞬が生まれたら
 カメラもギターも教えて
 サッカーか野球を教えるって
 玲司が一人で張り切ってる。
 こんなお父さんだけど
 よろしくね、瞬(o^▽^o)』
 
 
玲)ぶはっww
  お前の顔だって下手じゃん!ww
レ)うるさいなーー!///
 
♡)ままとぱぱなにかいてるのー?
 
レ)日記だよー♡
♡)♡もかくぅっ!!
玲)おっ!
  ♡はもうひらがなもおぼえたしな!
♡)うんっ!♡
 
 
♡がそこに描いたのは
なんとか頑張ればねこに見えるような
下手くそな絵で…
 
 
『とら』
 
 
つたない字で、そう書いた。
 
 
玲)♡!違うって!!w
  生まれてくるのはお前の弟だよ!
♡)とらーーー♡
レ)ぶはははっww
 
 
ああ、家族が増えるって
すごく楽しいな。
 
 
瞬……
 
早くお前も生まれておいでね♡
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
瞬)……ンキャッ/////
 
レ玲)か、可愛い〜〜〜〜/////
 
 
生まれたのは元気な男の子。
 
 
玲)すっげぇ顔立ち綺麗だなーー
レ)将来イケメンだな!
玲)レイコにそっくり…
レ)なんで寂しそうなの!w
  ♡は玲司にそっくりなんだから
  いいでしょっ!w
♡)そっくりー?
レ)そ!あんたはパパにそっくりだって話。
♡)パパとそっくりぃーー♡
玲)////
♡)えへへ♡
玲)うん、いっか♡
 
 
♡はお姉ちゃんになったことが嬉しいのか
やたらと瞬の世話を焼きたがった。
 
 
♡)ミルクあげるーー!!
玲)お、おお…っ
  じゃあお願いしようかな…
♡)うんっ!!
 
 
♡が瞬をなんとか抱きかかえて
ミルクを飲ませると…
 
 
レ玲)か、可愛い〜〜〜〜!!!///////
 
 
そんなツーショットに、またメロメロ。
 
玲司はアホみたいに
シャッターを切る。
 
 
瞬)ううう…がぼがぼがぼ…
レ)ああ!!瞬が溺れてる!!
♡)あれぇ…?
レ)♡、代われ!w
♡)ああんっ
 
 
ミルクまみれになった瞬の顔を
拭いてやった。
 
 
♡)♡、しっぱい…?
玲)うーん…w
  また頑張ろうな?
♡)うん!!
  ♡、がんばるっっ!!
レ)なんでそんな燃えてんだよ…w
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
それから…
♡も瞬もすくすくと元気に育って…
 
 
そんな二人の成長を
玲司と一緒に見守って
 
あたし達は毎日、幸せだった。
 
 
毎日笑って…楽しくて…
本当に本当に幸せで
 
 
あたし達がずっと夢見てた
「家族」の形が
今まさに目の前にあって
 
 
幸せすぎて、
たまに怖くなってしまうくらい。
 
 
 
……
 
 
 
♡の5歳の誕生日が近付いた
7月のある日。
 
 
そう、まるであたし達が出会った
あの時みたいに
外はジリジリと暑くて…
 
 
玲司が子供たちに
かき氷を作りながらこう言った。
 
 
玲)俺たちも…
  手紙、書こうか。
レ)……
 
 
それだけで、意味はわかった。
 
だってあたしも
同じことを考えていたから。
 
 
一郎さんと華子さんは
自分たちにいつ何があるかわからないから
あの手紙を用意してくれていた。
 
 
でも…
いつ何があるかわからないのは
誰でも同じ。
 
あたし達だって、そうなんだ。
 
 
♡)かき氷おいしい〜〜〜♡
瞬)シャクシャク♡
 
 
子供たちの笑顔を見てると
こんな幸せが永遠に続けばいいのにって
そう思ってしまうけど
 
そんなものは
この世に存在しないって、わかってる。
 
 
玲)来週…ちょうど♡の誕生日だし…
  そのお祝いが済んだら
  一緒に書こうか。
レ)うん……
 
 
 
 
……
 
 
 
 
♡の誕生日当日。
 
ご馳走とケーキで家族4人、お祝いして
写真もたくさん撮った。
 
 
♡はプレゼントのぬいぐるみを
嬉しそうに抱きしめながらすぐに眠って
 
瞬もスヤスヤと眠ってる。
 
 
あたし達は並んで座って
便箋を広げた。
 
 
玲)なんか…緊張するな…
  何書こう…///
レ)うん…///
玲)てゆーかさ、今書いても
  俺たちに何もなければ
  そのままどんどん歳取るじゃん?
レ)うん。
玲)どうしよう。
レ)手紙が古くなるってこと?
玲)うん。
レ)確かに……
  じゃあさ、5年ごとに書き直すのは?
玲)なるほど…
レ)今、♡が5歳だから、
  次書く時は♡が10歳の時!
玲)いいね。
  その時にはこれは破棄しよう。
レ)うん。更新更新。
玲)5年後かぁ…
  5年後ならまた一緒に書いてるよな?
レ)うん、きっとね。
 
 
その5年後が来ないこと…
一緒に手紙を書くのはこれが最後になることを
 
この時のあたし達は、まだ知らない。
 
 
玲)何歳の二人に宛てて、書く?
レ)はっ!そっか!
玲)なんか…節目がいいかなぁ…?
レ)成人?20歳とか。
玲)大人になるタイミングかぁ…
レ)でもハタチって別に大人じゃないよね。
玲)だよな……
レ)じゃあ結婚する時は?
玲)……
レ)♡と瞬が、それぞれ結婚する時。
玲)いいかも。
  二人が大事な人と出会って
  一緒に人生を歩いてくって決めた時。
レ)うん!!
玲)確かに成人のタイミングより
  伝えたいことがたくさんあるかも。
レ)あたしも!
玲)出来ればそれまで生きてて
  直接伝えたいけど。
レ)そりゃそーだ。
玲)長生きするぞ、レイコ!
レ)おう!!
 
 
そう言って、いざ筆を取ってみたものの…
 
どうまとめていいのか悩んでしまって…
 
 
一郎さんと華子さんが
遺してくれた言葉を思い出しながら
 
あたしも想像してみる。
 
 
あたしが死んでしまって
あたしがいなくなった後の、世界。
 
 
もし明日死んでしまったら
♡と瞬はまだあんなに小さいのに
母親を失うことになる。
 
玲司は…
一人で二人を育てていくんだろうか。
 
 
瞬はまだわからなくても
♡はいっぱい泣いちゃうと思う。
 
いっぱいいっぱい泣いて…
あたしのことを呼ぶのかな…
 
 
レ)…っ
 
 
そんなことを想像しただけで
涙が出てきて…
 
 
玲)ちょ、泣くなよ…///
  俺まで泣きそうになんじゃん。
レ)だって…っ
 
 
ダメだ!!書けない!!
 
 
レ)集中できないから、一人で書く!!
玲)ええっ!!
レ)隣の部屋で書いてるから
  玲司はここで書いてて!
玲)……うーん、わかった。
 
 
あたしはレターセットを握りしめて
寝室に移動した。
 
 
レ)ふぅ…っ
 
 
気を取り直して、いざ!!
 
 
レ)……
 
 
 

 
 

 
 
 
もしかしたら
あたしが死ぬかもしれないし
玲司が死ぬかもしれない。
 
 
もしかしたら
♡や瞬が、先に死ぬかもしれない。
 
 
人の命に順番はなくて、絶対もなくて
いつ何が起きるか、わからない。
 
 
願わくば
玲司と一緒に二人の成長を見届けて
 
歳の順に、死んでいきたいけど
 
 
レ)…っ
 
 
大好きな、あたしの家族。
 
 
本当に大好きで…
こんなに幸せなのに…
 
 
もしかしたらいつか
それが終わってしまうのかなって思ったら
 
すごく悲しいし、苦しい。
 
 
誰かが死んで、遺されるのも辛いけど
自分が死んで、大事な人たちを遺していくのも
 
同じくらい、辛い。
 
 
レ)……はぁ…っ
 
 
気持ちを文字にするたびに
涙がこぼれてきて、上手く書けない。
 
 
一郎さんと華子さんも
こんな気持ちで…
あたし達に手紙を遺してくれたんだろうか。
 
 
そのあたたかい優しさは
間違いなく、あたし達の心を救ってくれた。
 
二人を失くした、
どうしようもない哀しみから
 
あたし達を救ってくれたんだ。
 
 
もし…
あたしがいつか…
あの子達より先に死んでしまう日が来ても
 
 
この手紙が…
あの子達の心に、優しく届きますように。
 
 
傷ついた心を
少しでも、和らげてくれますように。
 
 
そんなことを祈りながら
なんとか手紙を書き終えて、
 
封筒に入れた。
 
 
 
『♡へ』
 
『瞬へ』
 
 
2通の手紙。
 
 
こんなに泣きながら
必死に書いたのに
5年後には書き直すのか…
 
そう思うと少しだけ笑えるw
 
 
だって…書き直すってことは
生きてるってこと。
 
 
どうか5年後も、玲司と二人で
この手紙を書き直せますように。
 
 
 
___ガチャッ
 
 
 
レ)あ…っ
 
 
手紙を2通持った玲司が
寝室に入ってきた。
 
 
レ)書き終わった…?
玲)うん……
  すげぇ時間かかっちゃった、
  ごめん///
レ)あたしも今書き終わったとこだよ。
玲)……
 
 
玲司の頬には、涙の跡。
 
 
レ)……泣いたの…?
 
 
その跡を、そっと指で拭うと
 
 
玲)それはお前だろ……
 
 
玲司は優しく笑って
あたしのほっぺを撫でてくれた。
 
 
レ)これ……
  どこにしまおうか。
玲)この引き出しでいいんじゃない?
レ)……ん。
 
 
二人で書いた4通の手紙を
引き出しの奥に、そっとしまった。
 
 
 
カチ、カチ、カチ……、、
 
 
時を刻む針の音が、静かに響く。
 
 
 
玲司を振り返れば
濡れた瞳が熱を持っていて
 
それはきっと、あたしも同じ。
 
 
レ)玲司…、愛してる。
玲)うん……
 
 
ぎゅっと抱きしめてくれた腕の中で
玲司のぬくもりを
 
何度も確かめる。
 
 
玲)レイコ、愛してる。
レ)……うん。
 
 
今聞こえるのは、
玲司の鼓動と、息遣い。
 
 
ずっと、こうしていたい。
 
 
生きてるって、感じられる…
この距離に。
 
 
玲)ずっと…一緒にいような。
レ)……うん。
玲)生きてる限り…、ずっと。
レ)うん…、ずっと一緒にいよう?
 
 
触れ合った唇は、誓いのキスみたい。
 
 
玲)愛してるよ…
レ)……愛してる…
 
 
重なる言葉。
 
重なる想い。
 
 
溶け合う唇。
 
肌と肌。
 
 
こんなに好きで…愛おしくて…
 
 
レ)いつか死ぬなら…
  玲司と一緒がいい。
 
 
そんなことを言ったあたしを
玲司は優しく叱った。
 
 
玲)ダメだよ、レイコ……
  俺たちには守るものがあるんだから。
レ)…っ
 
 
わかってる。
 
わかってるけど…
 
 
玲)俺だって、死ぬ時はお前とがいいよ。
レ)……っ
 
 
でも…
一緒には、死ねない。
 
 
レ)♡と瞬は…
  あたし達の宝物だもんね…
玲)うん……
 
 
♡も瞬も愛してる。
 
 
でも…
 
あたしが一番愛してるのは…
 
 
レ)玲司……
玲)……
レ)今日は…朝まで抱いて……
玲)…いいよ……、、
 
 
今は、今だけは
 
玲司のことを考えたい。
 
 
レ)愛してる、玲司…、////
玲)レイコ……
 
 
何年経っても、変わらない。
 
 
あたしは
玲司が好きで好きで仕方ない。
 
 
玲)愛してるよ…////
レ)////
 
 
熱い熱い、二人の身体。
 
 
玲司のぬくもりに抱かれながら
幸せな熱に、包まれながら
 
 
きっとあたしの方が
玲司を好きなんだ、って
 
そんな風に思ってたのに
 
やっぱり玲司には敵わなくて
 
 
玲司はいつだって
あたしを助けてくれて
 
守ってくれて
 
愛してくれて
 
 
尊敬してやまない、
あたしにとっては眩しい存在。
 
 
永遠に、あたしのヒーローなんだ。
 
 
そんなことにあたしが気付かされるのは
それから20年以上、先の話。
 
 
玲)レイコ、ほんとに愛してる…////
レ)……うん…////
 
 
玲司……
 
 
あたしも…
本当に本当に、愛してるの。
 
 
こんな気持ちを教えてくれて…
こんな幸せをあたしにくれて…
 
 
本当に…本当に…
 
 
レ)玲司……
玲)ん……?
レ)……ありがとう…////
 
 
 
 
 
 
ーendー

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コメント

  1. Kニャン/こもちな より:

    あけましておめでとうございます!
    こんな夜中にすみません笑
    感動する話ですね!
    ツイッターの方も拝見してます!
    頑張ってください。

    • マイコ より:

      何時でも大歓迎です!笑
      どうもありがとうございます!ヾ(≧∇≦)ノ”
      引き続きどうぞよろしくですーー!♡♡

  2. *** より:

    初コメントです!マイコさんのストーリー大好きです!毎日のように読み漁っていますw
    LIVEレポも笑いながら拝見させていただいています。
    これからも頑張ってください!

    • マイコ より:

      嬉しいです!!(っ≧ω≦)っ
      ありがとうございます!!♡♡

  3. hitomi より:

    明けましておめでとうございます(^^)
    今年もよろしくお願いしますm(_ _)m
    2019年早々に新曲&ツアーの発表がありましたね(^o^)
    日程を調整しながら、7人に会いに行こうと思っています☆
    何回もstoryを読みたいので、また始めから読み直して来ます( *´艸`)

    • マイコ より:

      あけましておめでとうございますヾ(≧∇≦)ノ”
      ツアー楽しみですね!
      Story読み返してくださってありがとうございます。゚(゚´ω`゚)゚。今年もどうぞよろしくですー!♡♡

  4. のんちゃん より:

    マイコさん今年もstoryでお世話になりました。来年も宜しくお願いします。♡ちゃんのパパ、ママstoryも読めたし、LIVEレポも嬉しかったし、またまた臣くんstory始まるし、新年も楽しみに待ってます。今日は臣くんいっぱい観ないとだから夜更かしだぁ(笑)良いお年をお迎え下さい。

    • マイコ より:

      こちらこそ!ありがとうございました!!(っ≧ω≦)っ♡♡
      2019年もどうぞよろしくです!!

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