[274]レイコStory ⑤

スポンサーリンク

冬になると、
自分の家とも呼びたくないその場所は
 
さらに居心地が悪くなっていて
 
 
どうやらおじさんが外に女を作ったみたいで
おばさんは毎日ノイローゼ気味。
 
あたしを見るたびに
すごい目つきで睨んできて
 
物を投げてきたりする。
 
 
あたしはそんな場所へは
ほとんど帰らなくなって
 
玲司の家に、入り浸っていた。
 
 
玲)ただいまーーー
レ)おかえり!!!
 
 
ニャーーッ
 
 
今日もトラと一緒に
玲司を玄関まで迎えに行く。
 
 
玲)今日はお前の方が早かったんだw
レ)うんっ!
玲)んー、ただいま♡
レ)おかえり///
 
 
ぎゅっと抱きしめられて
 
 
玲)好きだよ、レイコ。
レ)…っ////
 
 
玲司の優しい笑顔と
甘い言葉が降ってくるのは
 
もういつものこと。
 
 
好きだ、とか…
たまにたまに…愛してる、とか////
 
前まで言葉にしたことがなかった玲司が
いきなり変わって…
 
 
きっとそれは…
一郎さんと華子さんが
 
人生には必ず終わりが来ること。
そしてそれは、いつ訪れるかわからないこと。
 
それを教えてくれたからだと思う。
 
 
一瞬一瞬を大切にするように…
 
玲司は想いを言葉にして
伝えてくれるようになった。
 
 
 
玲)今日は泊まるの?
  送ってく?
レ)……泊まる///
玲)そっか。
 
 
玲司が優しく笑って
あたしの隣に座った。
 
湯上りのいい匂い。
 
 
この匂いが好きなのか
トラも玲司にすりすりしてる。
 
 
レ)ねぇ、玲司。
玲)んー?
レ)あたし、玲司が好き///
玲)ん、俺も好きだよ?
レ)////
 
 
そう言って優しく髪を撫でてくれる。
 
 
レ)…っ
玲)!!!
 
 
我慢できなくなって
あたしからキスをするのも、いつものこと。
 
 
そしたら玲司は
ちゃんとそれに応えてくれる。
 
 
あたしの腰を抱き寄せて…
首の後ろに手を回して…
 
 
レ)ん…、///
玲)……
 
 
離れてしまった唇。
 
 
あたしはもどかしくて…
 
その先が、とっくに欲しい。
 
 
レ)いつになったら
  玲司の女にしてくれるの!///
玲)…っ
 
 
キスじゃ足りない。
 
 
玲)……大人になってから言いなさい///
レ)…っ
 
 
そう言って、
玲司はいつもあたしから離れてしまう。
 
 
レ)やだっ!もっかいキスして!
玲)今日はもう…ダメ///
レ)なんで?やだっ!もっかい!
玲)ちょ、ダメだって…!///
 
 
玲司を押さえつけようとしたあたしの手は
あっさり玲司に捕まえられた。
 
 
レ)キスならいいじゃん!///
玲)俺の身にもなれよ…///
レ)…っ
 
 
何言ってんの?
 
 
レ)あたしは玲司の女になりたい!!
玲)ストレートに言うな!///
レ)だって…
 
 
こんなに好きなのに…
 
 
玲)さすがに15歳には手ぇ出せねんだよ…っ
レ)……
 
 
玲司が困ったように視線を逸らした。
 
 
レ)16になったらいいの?
玲)…っ
 
 
ああ、なんであたし早生まれなんだろう。
 
周りはもう16になってるのに。
 
 
レ)ねぇ!16になったらいいんでしょ?!
玲)…まぁ…一応…結婚できる歳だしな?///
レ)…っしゃ!!
玲)ガッツポーズはやめなさい///
 
 
早く誕生日来ないかな。
 
くっそーーーー
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
女)春から英ちゃんがうちで暮らすから。
レ)……ヒデちゃん??
男)俺の甥っ子だ。
  東大受験するらしい。
女)すごいわよねぇ…
男)ああ。
レ)……
 
 
どうでもいいけど。
 
 
男)お前もチャラチャラした仕事ばかり
  してないで…
  自分の将来をちゃんと考えなさい。
レ)うるせーな…
  モデルの仕事をバカにすんな。
女)誇れるものでもないでしょう。
  英ちゃんなんて東大受験するのよ?
レ)……
 
 
それがなんだよ。くだらねぇ。
 
 
男)お前がうちに帰ってこないのは
  知ってるが…
  近所で変な噂を立てられるような
  そんな真似だけはするなよ?
レ)……
 
 
世間に顔向けできねぇことしてんのは
てめぇだろ…
 
 
レ)偉そうな口叩いてんじゃねぇよ。
女)こら!待ちなさい!!
  なんなのその口の利き方は!!
 
 
たまに帰ればこれだ。
馬鹿馬鹿しい。
 
 
あたしはそのまま、学校に向かった。
 
 
16歳になったら
あたしは玲司のものになれる。
 
 
なのにあたしの誕生日は
腹立つことに、3月31日で。
 
信じらんねぇ。くっそ。
 
 
玲司はカメラマンの仕事もどんどん増えて
あたしもモデルの仕事が増えてきて
 
すれ違うことも増えてきた。
 
 
でも待ちに待った、あたしの誕生日。
 
 
あたしはその日の撮影を終えて
ダッシュで家に帰った。
 
 
レ)明かり…ついてる…っ
 
 
急いで玄関を開けると…
 
 
ニャーー
 
 
レ)トラ!ただいまっ!!
 
 
駆け寄ってきたトラの後ろから
玲司が玄関まで来てくれて…
 
 
玲)おかえり、レイコ。
レ)ただいまっっ♡♡
 
 
あたしは玲司に抱きついた。
 
 
この日が待ち遠しかった。
 
ずっとずっと…
早く16歳になりたくて…
 
 
リビングのテーブルには
ご馳走とケーキが並んでて…
 
 
レ)なに…これ…///
玲)……///
 
 
え、え、玲司が…作ったの…?
 
うそ…っ
 
 
玲)誕生日おめでとう、レイコ。
レ)////
玲)せっかくだから写真でも撮るか。
レ)え…っ
玲)地味にさ、俺らって
  二人で撮ったことなくない?
レ)ほんとだ!!!
 
 
いつも一緒にいすぎて、気付かなかった。
 
 
レ)初めてのツーショット///
玲)それがお前の誕生日なんて
  なんかいいじゃん?w
レ)うんっ♡
  玲司のものになる日記念!!
玲)ぶっっ
  その話はあとな…///
 
 
二人で顔を寄せ合って
写真を撮った。
 
 
レ)早く出来上がり見たい♡
玲)明日には見せてやるよ。
レ)他にもいっぱい撮ろう!
  このご馳走もケーキも撮って!!
玲)はいはいw
 
 
慣れないながらも
玲司が一生懸命作ってくれたであろう料理は
どれも美味しくて
 
二人でケーキを食べて
 
いっぱい笑って
 
 
 
___夜、
 
 
ついにその時が来た。
 
 
 
玲司のベッドで
ぴょんぴょん飛び跳ねるあたしに
困ったように笑う玲司。
 
 
玲)暴れるな…w
レ)だってだって!!
 
 
玲司が座って、その重みでさらに沈むベッド。
 
 
レ)玲司…♡♡
玲)…っ
 
 
あたしは玲司をぎゅっと抱きしめた。
 
 
レ)さぁ!!
  あたしを玲司のもんにしろ!!
玲)ぶっっwww
 
 
玲司が腹を抱えて笑い始めて
 
 
レ)何がおかしいんだよ、おい。
玲)お前は…ww
  言葉遣い直したんじゃねぇのかよww
レ)…っ///
 
 
そうだった。
つい、嬉しすぎて…
 
 
レ)じゃあやり直しっ!///
玲)やり直し?!ww
レ)玲司……
玲)…っ
レ)あたしを…玲司のものにして……
玲)…っ////
レ)お願い…、、
玲)////
 
 
気付けばあたしの身体は
シーツに沈んでて
 
見上げる先には玲司の部屋の天井。
 
 
そして…
 
真っ直ぐにあたしを見下ろす、
玲司の瞳。
 
 
玲)どっちでも変わんなかった。
レ)え……?
玲)どっちでも可愛いや……
レ)……は?!////
玲)もっかい、言って…
  死ぬほど可愛いやつ。
レ)/////
 
 
そう言われると…
急に恥ずかしくなる。
 
 
レ)あたしを…
玲)……
レ)玲司の…ものに…////
玲)……
 
 
ダメだ、恥ずかしい!!
 
 
レ)んん…っ////
 
 
言葉の途中で塞がれた唇は
 
熱くて…甘くて…
 
 
今までのキスとは、全然違う。
 
 
玲)もう待てない。
レ)////
 
 
自分でもっかい言えって
言ったくせに…
 
 
玲)ほんとに覚悟…できてんの…?
レ)…っ!!!
 
 
何…これ…っ
 
なんか…身体が…っ
 
 
レ)や、ぁっ、…玲司、待って…///
玲)待てねぇって言ったじゃん。
レ)やっ、ダメっ、待って…っ///
玲)……無理。
レ)んん…っ////
 
 
こんなの、知らない。
 
 
自分の身体が…自分の身体じゃないみたいに…
 
どんどん、おかしくなってく。
 
 
レ)待って、玲司…っ///
玲)……俺がどんだけ待ったと思ってんの?
レ)…っ
 
 
あたしを見つめる瞳は
いつもと同じように、すごく優しいのに
 
その瞳の温度だけが、全然違う。
 
 
すごく…熱くて…
 
 
玲)散々我慢してきたんだよ、今日まで…
レ)/////
 
 
ああ…あたし…
 
玲司といると…
 
 
「生まれて初めて」が、たくさんだ。
 
 
 
レ)は…ぁ…っ、…ん…っ///
 
 
 
初めて名前を呼ばれて
 
自分の名前が特別になった、あの夏の日。
 
 
 
初めて手を繋いで
 
初めてその腕に抱きしめられた、夜の海。
 
 
 
初めて、好きだと思って…
 
初めて、守りたいと思って…
 
 
 
そして今、初めて…
 
 
 
レ)玲司が…愛しい…っ
 
 
 
誰かを愛しく想う感情が
 
涙と一緒にこぼれ出す。
 
 
 
玲)それは…俺のセリフ…っ///
 
 
 
降り注ぐ玲司の愛情に
 
あたしの身体は溶けてしまいそう。
 
 
 
玲)レイコ…好きだ……
レ)…っ
玲)……愛してるよ……
レ)…っ
 
 
 
幸せすぎて苦しくなるから
 
そんなにたくさん、愛さないで……
 
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
 
初めて玲司と結ばれた
誕生日の夜から
 
あたし達は何度も身体を重ねて
愛を確かめ合うようになった。
 
 
だからあたしは、幸せボケしてたんだと思う。
 
 
久々に荷物を取りに家に帰ると
おばさんは憔悴しきっていて…
 
 
女)あの人が…帰ってこないのよ…
レ)…っ
女)あんたのせいよ…
レ)…っ
女)あんたのせいであの人は!!
 
 
その姿はまるで
 
お前は父親に捨てられたんだと
酒に酔ってあたしをなじり続けた
もう顔も思い出せない、母のようで…
 
 
女)あんた…あの人に色目使ったんじゃ
  ないでしょうね…
レ)……は!?
女)あんたがあの人を狂わせたんでしょう!!
レ)…っ
 
 
意味がわからない。
 
 
女)あの人を返して!!!
レ)…っ
 
 
おばさんがあたしに
襲い掛かってこようとしたその時だった。
 
 
英)おばさん、喉が渇いたな。
女)…英ちゃんっっ!
英)ジュースもらってもいい?
女)もちろんよ♡
  今すぐ用意するから待っててね♡
レ)……
 
 
態度を豹変させたおばさんが
気持ち悪くて
 
あたしはそのまま自分の部屋へ上がった。
 
 
今日も玲司の家に泊まりに行こう。
 
着替えを準備して荷物をまとめてると
 
 
ヒデちゃんとやらが
あたしの部屋をノックした。
 
 
英)入るよ?
レ)は…?
 
 
バタン。
 
 
レ)勝手に入ってくんな!出てけよ!!
 
 
なんなんだよこいつ。
 
 
英)さっき助けてやったのに
  冷たくない?レイコちゃんw
レ)…っ
 
 
名前を呼ばれて、寒気がした。
 
 
レ)どうもありがとうございました。
  早く出て行け。
英)くすくすw
  ひどいなぁ〜〜少しくらい相手してよ?
レ)…っ
 
 
勝手にベッドに座ってきて
あたしはそれを避けるように立ち上がった。
 
 
英)レイコちゃん、
  モデルやってるんだってね。
レ)……
英)俺さぁ〜〜
  受験勉強のストレスで疲れてんだよね。
レ)……
 
 
ニヤリと上がった口角。
 
 
あたしが荷物を持って
出て行こうとすると
 
後ろから捕まえられて…
 
 
レ)離せ!!!!!!!
英)いいじゃん。
  色んな男とやってんだろ?
  一回ぐらい相手しろよ。
レ)!!!!!
 
 
そのままベッドに突き飛ばされて…
 
 
レ)ふざけんな!!!!
英)騒いでも、おばさんは来ないよ?
レ)…っ
英)僕がハンバーグが食べたいって言ったら
  ご機嫌で買い物に行ったんだ。
  情緒不安定だよね、あの人ww
レ)…っ
 
 
押さえつけられて、ビクともしない。
 
 
英)ほら、早く楽しませてよw
レ)やめろ!!!!!
 
 
顔が近づいてきて、
あたしは思いきり頭突きした。
 
 
英)…ッッ
 
 
痛がってるところに
急所に蹴りも入れてやった。
 
 
英)うぐ…っっ
 
 
股間をおさえて悶絶してるそいつを残して
あたしは家を飛び出した。
 
 
気持ち悪い!
 
気持ち悪い!!
 
 
嫌だ…っ
 
嫌だ…っ、玲司…!!!!
 
 
 
……
 
 
 
玲司はあたしの話を聞いて、目の色を変えた。
 
 
その表情に一瞬あたしまで怖くて
震えそうだったけど、
 
そんなあたしに気付いて、
玲司はいつもの玲司に戻った。
 
 
玲)レイコ…怖かったな。
  大丈夫か…?
レ)…っ
 
 
優しく抱きしめてくれる、玲司の腕。
 
 
レ)怖いってより…気持ち悪かった。
  怖くなんかねぇよ、あんな奴。
  再起不能にしてやったし。
玲)たくましくて、何よりだよww
レ)ふんっ!!
玲)よしよし…
レ)……
 
 
あたしは別に
そんなに弱い女じゃないのに
 
玲司が甘やかすから、甘えてたくなる。
 
 
レ)すっごく気持ち悪かったから
  あとで全部上書きして。
玲)……手首、掴まれたんだっけ?
レ)そう。
  玲司で全部上書きして。
玲)はいはいw
レ)////
 
 
あたしはただ、玲司に愛して欲しいだけ。
 
 
レ)あたしは玲司のもんなのに
  気安く触りやがって。
玲)いや、それ俺のセリフな?w
  お前が言ったら男前すぎるからww
レ)だって!
 
 
チュッ……
 
 
玲)ほんとヤンチャなんだから…w
レ)////
 
 
玲司のキス一つで
こんなに大人しくなるのに
 
あたしはヤンチャなの?///
 
 
玲)もうお前さ、ここに住めよ。
レ)え…?
玲)まぁ今も住んでるに等しいけど…w
レ)…っ
玲)俺が明日、お前の家に行って
  話つけてきてやるから…
  お前は何も心配しなくていい。
レ)それって…
 
 
玲司が何を言ってるのか
よくわかんなくて
 
腕の中から、顔を見上げると…
 
 
玲)だから…///
レ)……?
玲)俺と結婚しろって言ってんの!///
レ)…っ
 
 
けっ…こん……?
 
 
玲)ほんとはいつしても良かったんだけど…
  お前が高校卒業するまではって
  一応そう思ってて…
レ)……
 
 
ほんと…に…?
 
玲司と…結婚…?
 
 
玲)でも…そんな家にお前置いとけないし…
レ)……
玲)まぁそれだけじゃなくて…
  俺ももっと…お前といたいから。
レ)……///
玲)結婚したら毎日一緒だろ?
レ)////
 
 
嬉しすぎて涙が止まらなくて
返事を出来ずにいると
 
 
玲)ほんっと泣き虫…w
 
 
そう言って玲司が涙を拭いてくれた。
 
 
レ)玲司と結婚するっ!!!
玲)…っ
レ)玲司と毎日一緒にいるっ!!!
玲)ふ…っw
レ)玲司大好き!!////
玲)俺も好きだよ…///
 
 
何度もぎゅぅぅって抱きしめた。
 
 
嬉しい。
 
すごく嬉しい///
 
 
あたし…玲司のお嫁さんになれるの…?
 
 
レ)あたしが幸せにしてやる////
玲)だから、それ俺のセリフだからww
 
 
そう言って玲司は
笑いながらあたしにキスをくれた。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
次の日の夜、
玲司は本当にうちに来てくれて…
 
あたしは初めて、玲司のスーツ姿を見た。
 
 
カッコ良くて…惚れ惚れして…
でもそんな呑気なあたしをよそに
 
玲司は驚くくらいシャキシャキと
話を進めて、
 
おじさんもおばさんもびっくり顔。
 
 
玲)ご署名、ありがとうございました。
  ではレイコは連れて行きますので。
  今までお世話になりました。
 
 
玲司が頭を下げるから
一応あたしも一緒に頭を下げた。
 
 
まだぽかんとしてる
おじさんとおばさん。
 
 
厄介者のあたしがいなくなって
せいせいしてるでしょ?
 
 
玲)お前の部屋は?
レ)2階だよ。
玲)荷物まとめろ。
レ)うん。全然ないから。
 
 
あたしが僅かな小物や衣類を
バッグの中に詰め込んでる間、
 
玲司はベッドに座って
あたしの部屋を見渡してた。
 
 
レ)どうしたの…?
玲)んーー
  ここでレイコが暮らしてたんだなって。
レ)そんなしみじみ言っても
  ろくな思い出ないよ?
玲)ははっ、そっかw
  まぁ今日で最後だしさ?
レ)うん。せいせいする。
 
 
バッグを持って部屋を出ると
玲司がピタッと足を止めた。
 
 
バタン!!
 
 
どうやらあのクソ野郎が
覗いてたみたいで…
 
 
玲)おい。
 
 
玲司がクソ野郎の部屋のドアを開けた。
 
 
英)な、な、なんだよ!
  勝手に入るなっっ!!
 
 
声、震えてんじゃん。
 
でも仕方ないかも。
 
 
今の玲司は人でも殺しかねないくらい
恐い形相をしてる。
 
 
玲)てめぇだな…?
英)ひぃぃっっ
 
 
玲司が胸ぐらを掴むと
クソ野郎はガクガク震え始めて…
 
 
玲)二度とこいつの前に
  そのツラ晒すなよ?
英)……っ
玲)もしまた近付こうもんなら
  お前の、捻り潰して
  ぶっ殺すからな?
英)…っ
 
 
玲司はそのままクソ野郎を
床に突き飛ばして、扉を閉めた。
 
 
玲)よし、行くか。
レ)……ぷぷっww
玲)何笑ってんだよw
レ)いや、あいつ泣いてたなって。
玲)ほんとはボコボコにしたかったけど。
レ)もういいよw
玲)ははっw
レ)ねぇ、コレ捻り潰したらどうなんの?
玲)死ぬんじゃね?
  こら、触んな!ww
レ)あはははっww
 
 
 
その日は真っ直ぐ家に帰って
 
翌日。
 
 
あたし達は二人で、
役所に婚姻届を提出した。
 
 
レ)受理…された…///
玲)おう…///
 
 
手を繋ぎながら帰る、帰り道。
 
 
レ)玲司の…奥さんになった///
玲)レイコの旦那になった///
 
 
顔を見合わせて、思わず笑う。
 
 
レ)嬉しくてニヤける///
玲)俺も…///
 
 
家に帰るとトラが走ってきて
 
 
玲)トラさん!
  俺たち、夫婦になりました!
レ)トラに報告してる!www
玲)いいだろ、嬉しいんだから///
レ)あはははっww
 
 
トラはきょとんとして
あたし達にすりすりしてきた。
 
 
レ)今日からここがあたしの家か…
 
 
ちゃんと、正式に…
あたしの家。
 
玲司がいて…トラがいて…
 
 
レ)なんか…幸せすぎて泣きそう…
玲)……バカ。
レ)////
 
 
隣を見上げれば、
すごく優しい目であたしを見てる玲司。
 
 
玲)あっ!ほんとに泣いてやんの!
レ)だって…、…っ
玲)ほんとにもう…
 
 
玲司は困ったように笑って
あたしを抱き上げた。
 
 
レ)ど、どこ行くの?///
玲)んー?……ベッド?
レ)なんで?!///
玲)お前が可愛いから。
レ)////
 
 
だって…
だって…
 
 
レ)まだ昼間だよ?
玲)だから?
レ)…っ
玲)愛し合うのに、時間なんて関係あんの?
レ)////
 
 
ダ、ダメだ…///
 
なんか…身体がふわふわする。
 
 
レ)なんか今日…
  おかしくなっちゃいそう…///
玲)はぁー?///
 
 
ベッドにおろされて、
あたしがそう言うと…
 
 
玲)抱く前からそんな可愛いこと
  言わないでくれる?
レ)/////
 
 
だって…
だって…
 
 
玲)ただでさえ…幸せすぎて…
  おかしくなりそうなんだから///
レ)それは…あたしだもん///
 
 
ああ…
 
好き…
 
 
すごく、好き。
 
 
レ)玲司…、、///
 
 
こんなに好きになれる人に出会えるなんて
思ってなかった。
 
 
こんなに好きで好きで仕方なくなるなんて
思ってなかった。
 
 
玲)レイコ……
 
レ)…は…ぁ…っ///
 
 
全部全部、玲司が教えてくれたの。
 
 
あたし、色んな初めてを
玲司からもらったけど
 
 
これから訪れる「初めて」も
全部全部、玲司とがいい。
 
 
レ)玲司が欲しくて…おかしくなりそう////
玲)////
 
 
ぎゅっと抱きしめられて
 
一つに重なる熱。
 
 
レ)玲司が好きだよ…っ
 
玲)ん…、、
 
レ)好きで好きで…
  どうしたらいいの…?
 
玲)……大丈夫、、
 
レ)…っ
 
玲)俺も同じだけ…
  お前のこと、好きだから。
 
レ)はぁっ、は…ぁっ///
 
玲)レイコ、愛してるよ……
 
レ)…玲司…っ///
 
 
 
何度繋がっても
最後には離れてしまうことが
もどかしいくらい
 
 
本当に一つになってしまいたいくらい
 
玲司のことが好き。
 
 
 
溢れ出て止まらない愛情を
 
お互いの身体に溶かし込むように
 
 
あたし達は、抱き合った。
 
 
 
求めて、求められて…
 
何度も何度も……
 
 
時間も忘れて。
 
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
 
女)レイジさんってほんとカッコイイ///
女)薬指に指輪してても全然イイ///
女)はぁぁぁ///
 
 
結婚しても
なぜか玲司はやたらとモテてて…
 
 
そんな女共を蹴散らすのに
あたしはいつも忙しい。
 
 
女)玲司さぁぁん♡
  今日一緒にご飯でも…
 
レ)散れ!!!!
 
女)…っ
 
 
あたしがいる時は追い払えるけど
あたしがいない時はどうしてんだ?
 
 
玲)ヤキモチ妬き〜〜〜♡
レ)はぁ?!///
 
 
玲司がカメラの片付けの手を止めて
あたしを抱きしめてきた。
 
 
玲)可愛いなぁ〜〜
  うちの奥さんは♡♡
レ)……///
玲)ん〜〜〜♡
レ)////
 
 
チュッ……
 
 
玲)はぁ…、ほんと好き。
レ)////
 
 
こんな甘々だって
騙されないんだから!!
 
 
レ)無駄にモテやがって…っ
玲)いいじゃん…
  俺、お前しか見てないもん。
レ)…っ///
玲)お前こそさっき、
  変なおっさんに名刺もらってたろ。
レ)だから何。
玲)心配。
レ)何も問題ありません。
玲)ほんと?
レ)あたしだって玲司しか見てないもん。
玲)……ぷっww
レ)あたし達、バカかな?w
玲)いいじゃん、ラブラブ夫婦♡
  新婚だもん♡
レ)うん♡♡
 
 
あたし達は毎日、こんな感じ。
 
 
玲)俺、来週からロサンゼルス。
レ)えーーーー
  寂しい。やだ。
玲)なんだよ、可愛いなw
レ)じゃあ今日はいっぱいくっつく。
玲)いいよ?w
 
 
その夜、玲司は約束通り
あたしをいっぱい抱きしめてくれた。
 
 
レ)あ、その歌、好き!
玲)お、弾いてやるか?
レ)いいのっ?!
 
 
何気なく玲司が口ずさんだ曲。
 
玲司は一郎さんに教えてもらってたから
ギターも弾ける。
 
 
一郎さんがいた頃みたいに
あたしの好きな歌を弾いてくれる
こんな時間が、あたしは大好き。
 
 
一緒に歌を歌って…
 
 
愛を語り合って
 
抱き合って
 
 
そんな夜を重ねて
 
 
 
何年か経つと、
玲司が海外の話を聞かせてくれることが
増えた。
 
 
玲)お前の写真集…
  いつか俺が、海外で撮りたい。
レ)……///
 
 
玲司が教えてくれる海外の話は
あたしには未知の世界で
 
すごく面白かった。
 
 
玲)いつか海外で暮らすのも
  いいかな、なんて思ってるよ。
レ)わぁ……
玲)お前を連れて行きたい国も
  たくさんあるんだ。
 
 
玲司が優しく笑った。
 
 
レ)ほんとにあたしが知らない世界…
  まだまだあるんだなぁ…
玲)え…?
レ)まだまだ世界は広いから…
  可能性は無限だから…
  玲司がそう教えてくれたじゃん。
玲)……
 
 
玲司はあの日を思い出したのか、
照れたように笑った。
 
 
レ)ねぇ…玲司…
玲)んー?
レ)玲司はずっと、あたしのヒーローなの。
玲)……なんだよ、それ…///
レ)……
 
 
きっと、そう。
初めて出会った、あの日から。
 
 
あたしは玲司に見とれて
心奪われて
 
あたしにとって、
眩しい太陽みたいな存在なの。
 
 
レ)尊敬…してるの…
玲)…っ
レ)キラキラしてて…あたしはずっと…
 
 
玲司が欲しくて欲しくて
仕方なかった。
 
 
玲)そんな可愛いことばっかり言って
  俺をどうしたいの?w
レ)ふふ…っ
 
 
散々愛し合った後でも、
また甘くなる、二人の空気。
 
 
レ)ね、抱いて…?
玲)何度でも。
 
 
今こうして玲司の側にいられることが
当たり前なんかじゃなくて
 
 
永遠でもないって、わかってる。
 
 
 
だからこんなに、切なくて愛しいの。
 
 
 
レ)玲司…、愛してる…っ
 
玲)愛してるよ、レイコ…、、
 
 
 
愛しくて…愛しくて…
 
 
 
 
 
 
ー続ー

スポンサーリンク

コメント

  1. さゆがん より:

    レイコさんそんな若く結婚してたんですね♡
    ♡ちゃん似てるなーて思うし
    所々◇ちゃんにも似てる気がする( ˘ω˘ )
    レイジさんどんだけいい人なんだろ

コメントを残す