[267]キス事件(隆二&♧Side)

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子)あ!隆くん戻ってきたーー!
子)もう!どこ行ってたんだよー!
隆)ごめんごめんw
 
 
隆二くんが戻ってくると
子供たちは一斉に隆二くんを取り囲んだ。
 
 
子)今ね、♧姉ちゃんが
  ピアノ弾いてくれてたの!
隆)おおお!
子)隆くんもピアノ弾けるんでしょ?!
子)ねぇ!隆くんなんでこんなに脚長いの?
隆)え?
子)顔も小さくない?
子)モデルみたいでカッコイイ♡
子)モデルと芸能人って何が違うの?
子)一緒じゃん!
隆)ちょ、ちょっと、順番に話してw
  俺、聖徳太子じゃないからw
 
 
次々に話しかけられて
困りながらも嬉しそうな隆二くん。
 
一人一人の顔をちゃんと見ながら
返事をしてあげてて。
 
ほんとに子供が大好きなんだなぁ♡
 
 
子)あ!奏兄ちゃん帰って来たー!
 
 
廊下を覗いてた子が嬉しそうに声を上げた。
 
 
子)奏兄ちゃん!早く早くー!
奏)おう、どうしたー?
 
 
中学生と高校生たちも
みんな学校が終わって帰って来たみたい。
 
 
子)♧姉ちゃんの彼氏が来てんの!!
 
 
その言葉と同時に、部屋に入って来たみんな。
 
隆二くんが初めましてって挨拶すると
全員、目が点になってる。
 
 
女)うそ…っ!本物の隆二くん!?///
男)マジで?!!///
奏)…っ
子)付き合ってるんだって!すごいよね?!
子)見てほら!お揃いみたいな服着てさ!
  ラブラブなんだよ!
子)そうでしょ♧姉ちゃん!
♧)……ええと…///
子)ほんとに付き合ってるならさ、
  ここでチューしてみてよー!
子)チュー!見たい!
♧)ええっ!?///
 
 
いきなり何を言い出すのかな?!
 
 
子)チュー!チュー!♪
子)チュー!♪チュー!♪
 
 
子供たちからチューコールが巻き起こって
隆二くんはコラーって笑ってて。
 
 
♧)あ、そうだ!
 
 
奏くんに紹介する約束してたんだ。
 
 
♧)奏くん。
  あのね、歌のお仕事してるって
  言ったでしょ…?
  私の好きな…
 
 
子供たちのチューコールから逃げるように
奏くんに話しかけたら…
 
 
♧)!!??
 
 
唇に当たった、柔らかい感触。
 
力強く、掴まれた腕。
 
 
一瞬、何が起きたのかわからなかった。
 
 
♧)……
 
 
何度か瞬きをしたら…
目の前には、奏くんの顔。
 
ゆっくり、離れていった唇。
 
 
………私…、今……
 
キス……、されたの……?
 
 
時が止まったみたいに…
びっくりして、動けない。
 
 
固まってる私の周りに、音はなくて。
 
みんなもびっくりして固まってるんだって
わかった。
 
 
♧)え……?
 
 
ゆっくりと顔を上げて、
奏くんと視線を合わせたら…
 
 
どうしてか、奏くんは泣きそうな顔で
私を見てて。
 
 
何も言えない私。
何も言わない皆。
 
 
そんな沈黙を破ったのは、隆二くんだった。
 
 
隆)ちょっと表出ようか。
 
 
それは私に向けられた言葉じゃなくて。
 
 
隆二くんの視線の先は、奏くんだった。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
てめぇふざけんなよ表出ろやコラ!!!!
 
ってのをオブラートに包んで
くそガキを外に連れ出した。
 
 
さっき館長と話してた、奥の部屋。
 
 
入るように促したら
俺の目は見ずに、そのまま椅子に座った。
 
 
落ち着け。
落ち着け、俺。
 
 
昔ならあの場でぶん殴ってたと思うけど
俺も大人だし。
相手は子供だし。
 
 
………ふぅ。
 
 
目の前で告白どころか
目の前でキスされたんですけど。
 
顔面だけじゃなくて
全身真っ黒に塗り潰したらいいか?
 
おい誰か!!
一番太い黒マッキー持ってこいや!!!
 
 
……って、落ち着け俺。
落ち着け、落ち着け。
 
 
………ふぅ。
 
 
あんなんキスでもなんでもねぇよ。
ふざけた真似しやがって。
 
こっちはな!
ここに来る前に
散々濃厚なチューをかましてきたんだよ!!
 
 
なんなら昨夜なんて…
 
……って、張り合ってどうすんだよ、俺。
相手は子供。子供。
 
…って、子供か?
高校生って子供か?
 
そもそも子供だからって
勝手にキスして許されるか?
 
 
許されねぇだろ!!!
 
おい誰か!!
一番太い黒マッキー持ってこいや!!!
 
 
奏)なんで何も言わないんすか…。
隆)…っ
 
 
ようやく顔を上げて俺を見たくそガキ。
 
 
ふてぶてしい顔してたら
ガツンと言ってやろうと思ったのに…
 
なんで泣きそうな顔してんだよ、こいつ。
 
 
隆)……
奏)……
 
 
この間から…予感はしてたけど…
やっぱり、そうなのかな。
 
 
隆)好きなの?♧のこと…。
奏)…っ
 
 
俺の質問に、彼はキッと俺を見据えた。
 
 
奏)♧が好きなのは俺だって
  言いたいんですか。
隆)は…?
  ……んなこと言ってないじゃん。
奏)なんなんですか?
隆)は?
奏)いきなり出てきて♧の彼氏だとか…
  あなたみたいな人が。
  意味わかんないんですけど。
隆)…っ
奏)♧はずっと瞬兄ちゃんが
  好きだったのに…
  なんでいきなりあなたなんですか?
隆)……
奏)俺の方が…ずっと…
 
 
そう言って口をつぐんだけど
その先は、わかる。
 
 
「俺の方がずっと好きだったのに。」
 
 
奏)怒らないんですか。
隆)あ…?
奏)さっきのこと。
隆)……子供がしたイタズラに
  いちいち怒んないよ。
奏)…っ
  子供扱い…すんなよ。
隆)あ?
  相手の気持ちも無視して
  勝手にあんな真似すんだから、
  子供だろ。
奏)…っ
  子供じゃ、ない。
隆)子供じゃないって言うなら
  一人の男として話すけど。
奏)…っ
隆)お前が♧を好きなのはわかったけどさ、
  じゃあ何かしたわけ?
  今まで何か、自分から動いたのかよ。
奏)…っ
隆)♧が瞬くんを好きだったのなんて
  俺も知ってるよ。
  すげぇ好きだったもん。
  瞬くんしか見えてなかったもん。
奏)…っ
隆)それでも。
  ♧が誰を好きでも
  俺は♧が好きだったから。
  何がなんでも振り向かせたかったから。
  だから頑張って、行動を起こして
  今があんの。
奏)……
隆)別に「いきなり」でもないし
  ♧があっさり心変わりしたわけでもない。
  俺たちには俺たちの時間があるんだよ。
奏)……
 
 
俺がどんだけ頑張ったと思ってんだよ。
 
 
隆)♧は優しいけど…
  お前が衝動に任せてキスしていいような
  女じゃない。
奏)…っ
隆)ちゃんと謝れ。
奏)…っ
 
 
俺がそう言うと、
目の前でぎゅっと握られた両手の拳。
 
顔を見ると、
歯を食いしばって泣くのを堪えてる。
 
 
奏)あんなこと…
  するつもり…なかった…っ
隆)……
奏)子供たちが…騒いでたから…
  ほんとにキス、すんのかなって…
  パニックになって…
隆)……
奏)そしたら…♧が…
  「私の好きな人」って……
  俺に紹介しようとしたから…
隆)……
奏)俺は…その先を…聞きたくなくて…っ
 
 
我慢してたであろう瞳から、
涙がぽたりとこぼれ落ちた。
 
 
奏)♧に彼氏ができたってわかって…
  すげぇショックだったけど…
  ♧が幸せならそれでいいやって
  何度もそう思おうとした…っ
隆)……
奏)でも…顔見たら…やっぱり好きだし…
  そんな風に割り切れなくて…
  悔しくて…苦しくて…っ
隆)……
 
 
黙って話を聞いてたら、
コンコンって音が聞こえて…
 
扉の外には心配そうな顔をした♧が立ってた。
 
 
♧)入っても…大丈夫?
隆)うん。
 
 
話は聞こえてなかっただろうけど
不安そうな顔してる。
 
俺がぶん殴ってるとでも思ったのかな。
 
 
♧)あの…さっきのことだけど…
 
 
♧にそう言われて、
慌てて涙を拭いた彼は、ゆっくり顔を上げた。
 
 
♧)どうして…あんなことしたの…?
奏)…っ
 
 
ほんとは二人で話した方が
いいのかもしれないけど…
 
お前は前科があるからな!
俺はここにいるからな!
 
 
奏)俺、ずっと♧が好きだった。
 
 
彼は俺には言わなかったその言葉を
やっと素直に口にした。
 
♧は驚いたように目を丸くしてる。
 
 
奏)全然気付いてなかったと思うけど
  ずっと好きだったんだよ。
  子供の頃から、ずっと。
♧)…っ
奏)俺がさ、
  シンガーソングライターになりたいって
  初めて打ち明けた時…。
  バカにされそうで誰にも言えなかったけど
  初めて♧に話した時。
  覚えてる?
♧)うん…。
奏)……あの時にさ、言ってくれたじゃん。
  素敵な音をたくさん奏でて
  素敵な声をたくさん届けて
  これから先、たくさんの人を
  笑顔にするんだね、って。
♧)……
奏)お父さんとお母さんは
  幸せを奏でられるように
  「奏」って付けてくれたんだね、って。
♧)うん…。
奏)俺…、それまで…
  自分の名前の意味とか
  考えたことなかったし…
  父さんも母さんも死んじゃって
  もう聞くことも出来ないけど…
  ♧がそう言ってくれてすごく嬉しかった。
♧)…っ
奏)俺の名前に
  そんな素敵な意味をくれた♧に
  すごく感謝してる。
♧)…っ
 
 
彼がそう言うと、
♧の目から涙がポロリと零れ落ちた。
 
 
奏)♧はいつも優しくて…
  いつも笑顔でいてくれて…
  何度♧に癒されて励まされたか
  わかんないよ、俺。
♧)…っ
奏)ほんとにありがとう。
  今までいっぱい、ありがとう。
♧)…っ
奏)大好きだよ。
 
 
そう言われた♧は
涙を拭いて、まっすぐに彼を見つめた。
 
 
♧)ありがとう。
  今まで全然気が付かなかった。
  そんな風に想ってくれてたなんて…
  本当にありがとう。
 
 
♧の言葉に
彼は少しほっとしたように頬を緩めた。
 
 
奏)どんな男なんだろうと思ってたら…
  いきなりこんなすごい人連れてくるし
  ずりーよ、ほんとw
♧)…っ
奏)俺は少しでも瞬兄ちゃんに追いつきたくて
  頑張ってたのにさぁw
♧)……
奏)…最後にもっかい、聞いていい?
♧)うん。
奏)♧は今…、幸せ?
♧)うん。とってもとっても幸せだよ。
 
 
迷いなく答えた♧に、
彼は笑顔を見せて…
 
 
奏)さっきはごめんね。
 
 
素直にそう謝った。
 
 
本当に反省してるっていうか
少し後悔してる感じ。
 
 
♧はそんな彼を優しく見つめて
こう言った。
 
 
♧)奏くんの気持ちとファーストキスは
  ありがたく頂戴しました。
 
 
優しく微笑みながら
そんな言い方を出来る♧を見て、
 
いい女だなぁ…
なんて、どこか他人事みたいに
思っちゃった自分がいた。
 
 
とても深い、その言葉。
 
 
無理矢理キスしたことを
怒ったり責めたりせずに
そんな風に言ってあげられるんだ、って。
 
 
今回のことも、
♧を好きになったことも、
 
きっと全部。
 
彼の心の中には
後悔や自責としてじゃなく
優しい思い出として残るんじゃないかな。
 
 
隆)……
 
 
おいお前!!
良かったな、初恋の相手がこんなイイ女で!!
 
 
 
 
子)奏兄ちゃん、
  ♧姉ちゃんのこと好きだったの?!
子)びっくりしたんだけど!!
 
 
もう夕飯の時間だから、って
食堂に移動したら
やっぱりなんの遠慮もない子供たち。
 
でも。
 
 
奏)おう。好きだったんだよ、ずーっと!
  見事にフラれたけどな!
 
 
もう開き直ったのか
スッキリした顔してるアイツ。
 
 
子)元気出してよ奏兄ちゃん。
子)高校でモテてるんでしょ?
  他にもイイ女いるよ、きっと…。
奏)余計なお世話だ!w
子)頑張れ!頑張れ奏兄ちゃん!
奏)はいはい、頑張りますーー
  でもな、♧姉ちゃんよりイイ女なんて
  そうそういねぇんだよ!
子)わぁ〜〜!!
 
 
隆)……当たり前だろ。
 
 
ボソッと呟いた俺を見て
♧が向かいで笑ってた。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
今市くんがここへ来たことも
♧ちゃんとのことも
みんな内緒だからね!
 
って、館長が口止めしてくれて。
 
子供たちは「ハーイ!」って元気なお返事。
 
 
また遊びに来てね!
また隆くん連れて来てね!
 
って、最後も盛大に見送られて、
帰りの車の中。
 
 
隆二くんは片手で私の手を握ったまま
赤信号でふぅ、っと息を吐いた。
 
 
♧)疲れちゃった…?
隆)いや?楽しかったよ?
♧)そっか、良かった♡
隆)太い黒マッキー10本くらい
  持ってけば良かったとは思ってるけど。
♧)!!!
隆)なんてねー
 
 
冗談っぽく笑って
またアクセルを踏む隆二くん。
 
 
隆)あの子、いい歌い手になるね、きっと。
♧)え、本当?!
隆)うん。良い声してたし。
  割とイケメンだし。
♧)イケメン!!
 
 
そんな風に見たことなかったけど
そうなのかな?!
 
 
隆)また行きたいな。
♧)え?
隆)子供達にもさ、
  今度は歌うたってーーって言われてるし。
♧)うん!
隆)瞬くんと♡ちゃんって月イチで
  来てるんだっけ?
♧)そうだよ。
隆)時間合えば俺もその時行こうかなーー
♧)わぁ!すごい!豪華だー!
隆)ははははw
 
 
そんな豪華なお客様が一気に3人も来たら
みんなびっくりして大喜びだよ。
 
 
隆)みんな隆くんって呼んでくれて
  可愛かったなー♡
♧)隆二くんってお友達に
  隆くんって呼ばれてるんだね?
  知らなかったーー
隆)うん。友達とか今までもみんな、うん。
♧)……
 
 
あれ。
なんか今の感じ、私わかっちゃった。
 
友達とか、今までの彼女もみんな、
って意味だと思う。
 
なんでかわかっちゃった。
これが女の勘ってやつなのかな?!
 
 
♧)隆くん……
隆)うん?
♧)って、私は絶対呼ばない。
隆)へ?!何それ!w
 
 
絶対呼ばない。
呼ばないもん。
 
 
隆)別になんでもいいけどさ、
  俺は♧が「隆二くん」って呼んでくれんの
  すごく好きだよ。
♧)え?
隆)なんかわかんないけど。
  好きな人が呼んでくれたら
  自分の名前、好きになるよね。
♧)……///
 
 
ふにゃんと笑って
嬉しそうにそんなこと言ってくれる隆二くんに
また胸がキュンとなった。
 
 
♧)私も…
隆)ん?
♧)隆二くんが「♧」って呼んでくれるの…
  大好き……、///
隆)えーー何それ。可愛いんだけど。
♧)……///
隆)じゃあいっぱい呼んじゃう。
  ♧ーー。
♧)ふふっ
隆)♧ーー。
♧)なぁに?w
隆)♧ーー、好きだよーー。
♧)……///
隆)♧ーー、大好きだよーー♡
♧)////
 
 
なんだろう、こんな時間。
幸せすぎて、ほこほこしちゃう。
 
 
 
……
 
 
 

 
 
 
それからお家に帰って来て、お風呂に入って。
 
 
まだ寝るまで時間があるから
ミシンしようかな、なんて
自分の部屋に向かうと、
 
後ろからひょいっと抱き上げられた。
 
 
♧)え?!!
 
 
そのまま連れて行かれた先は、寝室。
 
 
♧)え?え?
 
 
ベッドに優しく降ろされて
私の上には、隆二くん。
 
 
♧)えっと…///
 
 
この急な展開は何かな?
って、うろたえてると…
 
 
隆)夜、ちょうだいって言ったじゃん。
  ……もう夜だよ?
♧)!!!
隆)あれ、すっげぇ可愛かった///
♧)////
 
 
ぎゅっと抱きしめられて、
心臓が…バクバクバク。
 
 
隆)俺のこと、欲しくて欲しくて
  仕方ないんでしょ?
♧)そんなこと、言ってないよ!///
隆)あれー?w
 
 
イタズラに笑う顔は、確信犯。
 
 
♧)その先が…欲しくなっちゃうって…
  言っただけだもん…///
隆)よく覚えてるじゃん、イイ子だね。
♧)////
 
 
ほっぺを優しく撫でられて、
私は目を逸らした。
 
 
隆)どうなったらそうなるんだっけ?
♧)…っ///
 
 
わかってるくせに、
私の唇をわざとなぞる、意地悪な指先。
 
 
♧)……キス、されたら、だよ///
隆)どんなキス…?
♧)////
 
 
なんか今日の隆二くん、エッチだ。
私を見る目が色っぽすぎる。
 
 
隆)どんなキスか、教えてよ。
 
 
ほら、ずるい顔。
 
 
隆)ああ、でも待って。その前に。
♧)え…?
 
 
私の唇をなぞってた指先が
少し強めに、そこをこすった。
 
 
そして……
 
 
チュッ!
 
 
唇を鳴らしたら、
 
 
隆)上書き削除。
 
 
隆二くんが少し強めにそう言った。
 
 
隆)あのキス、
  あの子が最後の思い出に取っとくのは
  百歩譲っていいけど…、
  ♧が取っとくのはダメ。忘れなさい。
♧)…っ
 
 
優しく頬を引っ張られて…
ほっぺむにむにの刑、されてる。
 
 
♧)私が…大事な思い出に
  取っておいてるのは…
  隆二くんが初めてしてくれたキスだもん。
隆)え?
♧)初めてしてくれたキス、
  すごく優しくて、あったかかった。
隆)…っ。
  そうだよ。大好きって気持ち込めたもん。
  伝わった?
♧)……(こくん)///
 
 
いっぱいいっぱい伝わって、
ドキドキしたんだよ。
 
 
♧)私の大事なファーストキスだもん///
隆)……///
♧)それだけじゃないよ…?
隆)え?
♧)隆二くんがしてくれるキスは、
  全部特別。全部大切。
隆)……///
♧)キスって…
  「好き」っていう気持ちがお互いにあって
  その気持ちを受け取り合うみたいな
  そんな行為でしょ…?
隆)うん。
♧)そんなキスを、隆二くんは今まで
  いっぱいしてくれたし…
  これから先も、そんなキスを
  重ねていきたいなって思うの。
隆)……ん。///
 
 
隆二くんは少し照れたように頷いて、
私を優しく抱きしめてくれた。
 
 
隆)はぁ…、もう…。
  ほんと好きだなぁ…///
♧)え…?
隆)……大好きだよ。
♧)////
 
 
とくん、とくん、、
 
その言葉に、私の胸が
「嬉しい」って音を立ててる。
 
 
♧)私も、大好き///
隆)////
♧)隆二くんが大好き///
隆)////
 
 
じっと見つめ合えば、
その気持ちはお互いにどんどん増すみたい。
 
 
隆)キス、していい?
♧)……(こくん)///
隆)♧が俺のこと欲しくなっちゃうキスだよ?
♧)…っ///
 
 
そんな聞き方、ずるいって
思ったけど…
 
 
「俺はとっくに、♧が欲しい。」
 
 
ぎゅっと抱きしめられて、耳元に熱い囁き。
 
 
隆二くんの想いと熱が伝わってきて、
私もそれを早く伝えたくなって。
 
 
ぎゅっと抱きしめ返した後、
私から深い深い、キスをした。
 
 
 
 
 
ーendー

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