[259]裸の時間(岩&◇Side)

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カチカチカチ。
 
 
◇)ふむふむ。
 
 
カチカチカチ。
 
 
◇)えーーーっ
  …なんだぁ……ちえっ。
 
 
最近、剛典のお弁当を作りながら
どうせなら栄養士の勉強とかしたいなー
なんて思って。
 
ちょっと調べてみたら
「栄養士」も「管理栄養士」も
どっちもちゃんと学校に通わなきゃ
取れないみたい。
 
 
◇)国家資格だもんねぇ…
 
 
通信制とかで取れるなら
パパーッと勉強しちゃいたかったんだけどな。
 
 
◇)まぁでも、うん。
 
 
資格は取れないにしても
同等の勉強はできるよね。
 
今日から始めてみようっと。
 
 
剛典が色々頑張ってるから
あたしはあたしに出来ることをしてあげたい。
 
 
◇)ふぅ…。
  会食盛り上がってんのかな…
 
 
そもそも会食って盛り上がるのか?
接待みたいなもんだもんね。
 
時計はもうすぐ0時をまわりそう。
 
 
待ってるって言ったけど
少し眠くなってきちゃった。
 
 
だって……
 
昨日は…3回も……
 
 
◇)////
 
 
ピロピロ♪ピロピロ♪
 
 
◇)はっ!
 
 
あ、剛典からだ。
 
 
岩『終わったよー😃今から帰ります。』
◇『お疲れさま!』
岩『起きてた?』
◇『起きてるよ😊』
岩『ぎゅ。』
◇『ぎゅ?!何??』
岩『フライング。』
◇『なんの?!』
岩『だからぎゅーの。』
 
 
◇)えっ…
 
 
岩『早くぎゅーしたいから、ぎゅ。』
 
 
◇)……///
 
 
なんなの。
可愛すぎない?この子。
 
 
◇『ぎゅぎゅぎゅ!!』
岩『すげぇ!笑
  3倍返しされた!』
 
 
あたしだって早くぎゅってしたいもん。
 
 
◇『剛典大好き💕』
岩『それはあとで直接言って』
◇『気をつけて帰ってきてね😊』
岩『もう車だよ。』
◇『待ってまーす』
岩『大好きだよ』
◇『それはあとで直接言って』
岩『はいはい笑』
 
 
バカップルなLINEだなぁ…
なんて携帯を置いて、お風呂場へ。
 
剛典がすぐに入れるように
全部用意しとこーっと♡
 
 
「俺はお前がいる場所に帰ってきたい。」
 
 
この間、剛典が言ってくれた言葉。
 
あたし本当に嬉しかったんだ。
 
 
忙しい剛典が少しでも心休まるような
そんな場所になりたい。
 
 
岩)ただいまーー
◇)おかえりーー
 
 
20分くらいで帰って来た剛典。
 
玄関まで迎えに行くと
可愛い子犬スマイルで両手を広げてた。
 
 
◇)ぎゅ♡
岩)ははは、本物のぎゅーだw
◇)ぎゅぎゅぎゅ♡
岩)ぎゅぎゅぎゅー♡
 
 
剛典は靴を脱ぐと
あたしの顔を覗いてきてニコニコご機嫌。
 
 
◇)なぁに?
岩)可愛い子犬スマイルが飛んできたから
  嬉しくて。
◇)……
 
 
同じこと思ってたんかい。
 
 
◇)お風呂すぐ入れるよー
岩)おっ、全部用意してあるー!
◇)へへへ♪
岩)あーでも一個足りないなーー
◇)え、何?
 
 
パンツも出しといたのに!
 
 
◇)ん?
 
 
なんだ、そのニコニコ笑顔は…
 
は、まさか…
 
 
岩)一緒に入ろ♡
 
 
やっぱりぃぃぃぃ!!!
 
 
◇)……あたしもう入ったもん。
岩)もっかい入ろ♡
◇)……
岩)ほらほら。
◇)脱がすなーー!///
岩)入ろ。癒されたい。
◇)…っ
 
 
あたしと一緒に入ったら癒されるの?
 
 
◇)絶対エッチなことしない?
岩)しないよ、昨日3回もしたのにw
◇)そっか、そうだよね…///
 
 
じゃあ仕方ない。一緒に入るか。
 
 
◇)いいよ。
岩)やったーーー!♡
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
岩)はぁ〜〜〜〜♡
  いい湯だな〜〜〜〜♡
 
 
◇が背中を流してくれて
今は俺の膝の中にちょこんとおさまってる。
 
 
◇)すごい気持ちいいね〜♡
岩)な〜〜♡
◇)すげぇ気持ちいいね〜♡
岩)わざと「すげぇ」言うな!w
◇)あはははw
 
 
この間から◇は面白がって
わざと「すげぇ」とか「やべぇ」とか
わざわざ言い直すんだけど…
 
◇が言っても普通に可愛いだけなんだよな。
 
 
◇)他にないの?
岩)え?
◇)女の子が言ってたら嫌な言葉。
岩)えー?うーん…
  ってお前どうせまたわざと言うだろ。
◇)え?あはははw
岩)逆にないの?
◇)え?
岩)男が言ってたら嫌な言葉?
◇)えーーなんだろーー
  あ、いた!
岩)いた?!
  あった、じゃなくて?w
◇)昔付き合ってた子がね、
  「やだ〜〜〜」とか言う子だったの。
岩)……
 
 
付き合ってた子、ってことは
年下かな?
 
 
◇)やだ〜〜〜これ美味しい〜〜〜♡
  とか。
岩)え、オカマ?w
◇)そう!なんかオカマっぽいじゃん?!
  それが嫌で冷めちゃった。
岩)ええっ!w
◇)普通にいい子だったんだけど
  なんか、なよっちくて。
岩)え〜〜〜〜うそぉ〜〜〜〜〜
◇)こら、真似すんなw
岩)してないしぃ〜〜〜〜
◇)IKKOさんみたいだよ。
岩)ぶはっww
 
 
◇は笑いながら
自分の膝の上にある俺の手を
むにむにして遊んでる。
 
 
◇)今日のお仕事はどうでしたか?
岩)んー?w
  今日はメンバー会議してー
◇)三代目?
岩)うん。
  臣さんと隆二さんが
  お揃いのTシャツ着てた。
◇)ああ、あれね?w
岩)そうそうw
◇)そっか…、……臣さん…ねぇ……
岩)臣さんがどうした?
◇)はっ……なんでもない!
岩)なんだよーー
◇)なんでもないってば///
岩)あ、もしかして。
◇)…っ
岩)♡ちゃんから聞いた?昨日のこと。
◇)剛典も…聞いたの?///
岩)うん、聞いちゃったw
◇)あたし…びっくりして…
岩)俺もびっくりしたー
  まさかあの♡ちゃんがさー
◇)えっ!♡ちゃんから言ったの!?
岩)え?
◇)縛ってって!?
岩)は?!縛って!??
◇)えっ
岩)え?
 
 
全然噛み合ってない俺たち。
 
◇は俺を振り返って目を丸くしてる。
 
 
岩)縛ってって何?
◇)♡ちゃん…昨日臣さんに縛られたって…
岩)えええ!??
◇)聞いたんじゃないの?
岩)俺が聞いたのは
  ♡ちゃんがもっと噛んでって
  言ったことだよ!
◇)もっと噛んで?!!
  何それ!!
岩)知らないよ!w
◇)♡ちゃんがそんなこと言ったの!?
岩)うん、臣さんもびっくりしてた。
◇)あたしもびっくりだよ!
  何がどうなったら
  そんな発言飛び出すの!///
岩)……縛られたら、じゃない?
◇)なんてこった///
岩)つーか縛るってどう縛ったんだろ…
◇)へ?!
岩)縛るって言っても色々あるじゃん?
  手を縛ったのか…身体を縛ったのか…
◇)手じゃないの?!
  身体縛るって何!?変態?!
岩)いや、変態かどうかは知らねぇけどw
  そーゆーのもあるんじゃない?
◇)剛典!経験者なの!?
岩)……
 
 
俺は手を縛ったことしかありません。
 
 
◇)……ドン引きや。
岩)身体はないって!!
◇)手はあるんかい。
 
 
……しまった。
 
 
◇)うわぁ……
 
 
あ、俺から離れていった。
 
こんな狭い風呂ん中で
そんなに距離開けますか。
 
 
岩)♡ちゃんに言っとくわ。
  ◇がドン引きしてたよって。
◇)はぁ?!
  あたしが引いたのは剛典にだもん!
岩)なんで♡ちゃんならいいんだよ!
◇)他人様がどんなプレイしてようと
  どうでもいいもん!
岩)……
◇)でもまさか剛典が変態だったなんて…
岩)手縛るくらいで変態かい…
◇)縛るくらい?!
  もしや…もっとすごいことを…
岩)してねぇから!w
◇)……ふーん…
 
 
あーあ、ふてくされちゃった。
 
まぁ俺も
◇がそんなことしたことあるとか聞いたら
穏やかじゃないけど。
 
 
岩)違うんだって。
◇)……何が。
岩)若い頃ってさ、なんでも一通り
  試してみたくなるじゃん?
◇)なんでも!?一通り?!
 
 
あ、やべ。
俺また余計なこと言った?
 
 
◇)その中に縛るプレイが入ってたのね。
岩)いや、別にあんなのプレイの一種と
  呼べるほどでもないから!w
◇)ふーーん、…で?
岩)え?
◇)縛ってどうだったの。
岩)え。
 
 
どうだったって…
 
 
岩)あんま覚えてねぇなぁ…
◇)縛っといて!?
岩)うん。なんか酔った勢いでした気がする。
◇)酔った勢い!?行きずりの女と?!
岩)誰にしたかも覚えてないや…
◇)!!!
 
 
あ。すげぇ軽蔑の眼差しで見られてます。
 
 
岩)ほんとクソ野郎だなコイツ。
◇)は?
岩)お前の心を代弁してやった。
◇)……そりゃどーも。
 
 
拗ねてる背中を抱き寄せようと
手を伸ばしたら…
 
 
◇)あたし、目隠しならされたことあるよ。
 
 
いきなり爆弾ぶっこんできた、俺の彼女。
 
 
岩)目隠しぃぃ!??
◇)剛典もある?
岩)ねぇよ!
◇)ふーん。一通りあるって言うから
  あるかと思った。
岩)ちょっと待て。
  なんでお前はそんなことされてんの。
◇)わかんないけど。
岩)どういう流れでされたわけ!
◇)なんだっけなーー
  なんか衝撃的すぎてその事実しか
  記憶にない。
岩)マジか…
◇)その人が巻いてたストールで
  隠された気がする、確か。
岩)……
◇)集中してとか言われて…
  何されたんだっけな?
岩)思い出さんでええわ!!
◇)あ、そう?
岩)…っ
 
 
記憶にないとか言いながら
結構覚えてんじゃん!
 
……なんかムカつく。
 
 
◇)ってなんでこんな話になったんだっけ。
岩)臣さんと♡ちゃんのせいだよ!
◇)あ、そうだ。
  てゆーかさ、「もっと噛んで」って
  なんなの?!///
岩)……
◇)どうしよう。
  あたし明日から♡ちゃん見たら
  「もっと噛んで」が頭に浮かんじゃう。
岩)……
◇)それで臣さんは噛んだのかな…
岩)……
◇)わーん!♡ちゃ〜〜〜ん!
  帰ってきてぇぇ!!
岩)……
◇)ん…?
 
 
まったくリアクションしない俺に
◇がくるっと振り返った。
 
 
◇)どしたの?
岩)……なんかムカつく。
◇)は?何が?
岩)お前の…過去のそーゆーの聞きたくない。
◇)は?さっきの話!?
岩)……
◇)自分は行きずりの女の手、縛ったくせに?
岩)それは行きずりだからいいじゃん。
◇)何がいいんだよ!
岩)だってお前は元カレの話でしょ?
◇)一個前じゃないよ?
岩)でも付き合ってた男だろ。
◇)うん。付き合ってない人と
  しないもん、あたし。
岩)……
 
 
だからムカつくんだよ。
 
元カレとどんな風にしてたかなんて
そんなの聞きたくない。
 
嫌でも頭に浮かぶから。
 
 
岩)俺も後でやる。
◇)はい?
岩)目隠し。
◇)は?あたしに?
岩)うん。
◇)ははは、どうぞw
岩)……
 
 
冗談だと思ってんな?
 
全部上書きしてやるからな。覚えとけよ。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
お風呂から上がると
剛典が物件の資料を見せてくれた。
 
 
◇)うわ…家賃がおかしい…
岩)そーゆーのは見なさんな。
◇)だって気になるよ…
  剛典が出してくれるから余計に…
岩)いーのっ!
  これとか良くない?
◇)わ。おしゃれ〜〜〜!!
  あ、でもここじゃ乗り換え不便だ。
岩)あ、そっか。
◇)ここはキッチンが広いねーー
  …ん?てかこれ、隆二さんちじゃない?
岩)ん?ああ、そうそう。
◇)あ!こっちは臣さんちじゃん!
岩)そうそう。
  俺らが住めるとこ限られてるからさー
◇)芸能人OKなとこってこと?
岩)まぁ、それもだし、色々。
  だから意外と
  同じマンションに住んでる人とか
  多いんだよ。
◇)そうなんだ!
岩)HIROさんとTAKAHIROさんが
  同じマンションだったり。
◇)えーー!そんなこともあるんだ!
岩)うん。
◇)あ、臣さんちだと
  会社通うのにすごく便利。
岩)そりゃ♡ちゃんが住んでるからねw
◇)あ、そっか、だからここにしたのかな。
岩)ここにする?
◇)同じマンション?!
岩)うん。
◇)♡ちゃんと同じマンション!
  何それ!楽しそう!!
岩)お前ほんと大好きだよね、♡ちゃんw
◇)は、でも…
  ♡ちゃんはもう…
  あたしの知らない♡ちゃんに
  なっちゃったんだった…
岩)それは忘れろ!w
 
 
「もっと噛んで」については
今度こっそり聞いてみようっと。
 
 
岩)もしここにするならさ、
  俺ら別にピアノとか置かないから
  あそこまでリビング広くなくて
  いいじゃん?
◇)うんうん。
岩)だからもう少し下のフロアでも
  いいかなーって。
◇)うん、そうだね!
 
 
なんだかますますワクワクしてきちゃった♪
 
 
◇)♡ちゃんと同じマンションだったら
  色々おすそ分けとかも出来るし
  一緒にご飯食べたりも出来るし
  絶対楽しいな〜〜♪
岩)……あのさぁ。
◇)ん?
岩)俺と住むことより
  ♡ちゃんと同じマンションってことの方が
  楽しみになってない?
◇)……え、そんなこと…
 
 
ないとは言えない。
 
 
岩)はい。じゃあもう決まったし
  ベッド行きますよーーー
◇)えっ
 
 
立ち上がった剛典は
あたしをひょいっと担いで
寝室のドアを開けた。
 
 
◇)え、え、えっ…
 
 
わけがわからないまましがみついてると
剛典はあたしを抱えたまま
壁にかけてるストールを
一本シュルッと手に取って
あたしをベッドに下ろした。
 
 
◇)剛…典…?
 
 
バサッとTシャツを脱ぎ捨てて
あらわになる上半身。
 
 
◇)ど、どうしたの…?///
 
 
さっきまで一緒にお風呂に入ってたのに
目の前の筋肉質な身体が
なんだか生々しくて、ドギマギしちゃう。
 
 
◇)んんっ、…っ!///
 
 
剛典は何も答えないまま
あたしの唇を塞いで…
 
噛みつくようなキスを繰り返しながら
あたしを押し倒した。
 
 
◇)ね、ちょ…っと!
  部屋選びは?!
岩)もう終わったろ。
◇)エッチなことしないって約束したでしょ!
岩)それは風呂ん時の話だろ。
◇)…っ
 
 
いつの間にかシルクのパジャマは
前のボタンが全部外されてて…
 
 
◇)き、昨日3回もしたよ?!///
岩)だから?
◇)…っ
 
 
この色気の塊みたいな目の前の男は
一体誰なの?
 
可愛い子犬スマイルな剛典とは、
もはや別人。
 
 
◇)あ、ちょっと、待っ…
岩)もう黙れって。
◇)////
 
 
何これ何これ何これ。
 
なんでこんな俺様なの?
なんでこんな偉そうなのに
あたしはドキドキしちゃってんの?
 
あたしってばMなの!?
 
 
◇)ほんとに…するの…?///
岩)なんか文句あんの?
◇)…っ
 
 
目の前の剛典は余裕の笑みを浮かべて
あたしの頬に右手を滑らせた。
 
 
岩)好きがいっぱいで
  すっごく気持ちイイんでしょ?
◇)は?
岩)俺とのHはいつも。
◇)……な…に…言ってんの?
岩)お前が今朝、言ったんじゃん。
 
 
そう言われて、記憶を辿ると…
 
 
◇)あ…れ…?
  あたしそれ、言った?///
岩)言った。
◇)夢の中じゃなくて?
岩)じゃなくて。
◇)あ…れ…///
 
 
だんだん鮮明になってくる記憶に
頬が熱く焦げちゃいそう。
 
 
「いつもね、好きがいっぱいで…
 すっごく気持ちぃの……」
 
 
言った。確かに言った。
 
 
◇)……恥ずかしくて…消えたい///
 
 
剛典の視線から逃げるように
うつ伏せになって、背を向けた。
 
 
岩)すげぇ嬉しかったけど、俺。
◇)////
岩)お前ってさ、ベッドの中だと
  色々素直だよね?
◇)は?!///
岩)可愛いこと色々言ってくれる。
◇)////
 
 
そんなの知らないし!
 
 
岩)そんなにいつも気持ち良くなってくれて
  ありがと。
◇)…っ///
 
 
からかうようにクスッと笑った剛典が
後ろからあたしの髪を横に流して
うなじにキスを落としてきた。
 
 
岩)ほら。
 
 
ゆっくりと抱き起こされて…
 
 
岩)気持ち良くしてやるから、来いよ。
 
 
そんな囁きと同時に
スルリと肩から落とされたパジャマ。
 
 
◇)////
 
 
何これ何これ何これ!
 
なんかもう心臓もドキドキだし
身体もバクバクだし
色々おかしいんだけど!!
 
 
って思った瞬間、シュルルルって音がして…
 
一気に真っ暗になった、あたしの視界。
 
 
◇)え?
 
 
頭の後ろで結ばれた気配を感じた後は、
 
剛典の熱い唇が
あたしの肌に何度も触れる。
 
 
「俺も後でやる。目隠し。」
 
 
……あれ、冗談じゃなかったんだ…。
 
 
◇)……っ、ぁ…///
 
 
優しく食むように…
 
激しく啄むように…
 
 
同じ唇なはずなのに、
あたしを翻弄するように
その柔らかさを自在に変えてくる。
 
 
◇)剛…典…?
 
 
真っ暗な中で頼りなく手を伸ばしたら…
 
 
岩)…集中しろよ…。
 
 
そっと手を取ってくれた剛典の声が…
いつもよりも色っぽく耳元で響いて、
身体がドクンって脈打った。
 
 
◇)…あ、……ゃ、…っ///
 
 
あたしの肌に触れる、唇の音。
 
あたしの肌に吸い付く、舌の音。
 
 
全部が生々しく聴覚を刺激するのは、
きっと視覚が遮断されているせい。
 
 
◇)……は…ぁ……、っ
 
 
どう…しよう……
 
また、ふわふわ…ふわふわ…
 
 
身体が浮き上がっていくみたいに…
その熱を高めていってしまう。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
なんでだろ…。
 
 
視界を塞がれて
視覚以外の五感が研ぎ澄まされてるのは
◇のはずなのに…
 
俺までそうなってるみたいに。
 
 
◇を感じ取る舌先が…
 
◇を味わう指先が…
 
 
……ものすごく、敏感。
 
 
◇)……剛…典……、っ
 
 
見えないから不安なのか
頼りなく俺の名前を繰り返し呼ぶその声も
 
いつもよりも刺激的に、俺の鼓膜に響く。
 
 
岩)は、ぁ……///
 
 
甘い甘い、◇の身体。
 
その甘さを味わいつくそうと
身体を起こしたら…
 
 
◇)……や、……っ///
 
 
◇が繋ぎ合わせてる手に力を込めて
俺を止めた。
 
 
◇)…おね…がい…、外して…?
 
 
やだよ…。
 
 
◇)剛典…、おねがい……
 
 
だって…
 
見えなくて俺が与える刺激に
いつもより敏感に反応してる姿が
可愛いんだもん。
 
 
◇)……あ、…っ……///
 
 
ほら、ね。
 
 
◇)剛典っ…!、や、おね…がい…っ
岩)…っ
 
 
泣きそうに震える可愛い声に、
俺も思わず動きを止めた。
 
 
◇)外して…?
岩)……
◇)剛典が見えないと…やだ…っ
岩)…っ
◇)剛典じゃないと…やなの…っ
岩)…っ
 
 
甘えて縋るようなその声に、
俺の手はもう、ストールに伸びていた。
 
あーあ…、
俺ってほんと◇に甘いなぁ…。
 
 
岩)ほら…、
 
 
それを外せば、俺を見つめた瞳は
抱きしめて欲しそうに
頼りなく揺れていて…
 
 
岩)◇…、好きだよ……
 
 
自然とこぼれた言葉と一緒に
めいっぱい甘やかすように
優しく◇を抱きしめた。
 
 
◇)剛…典……///
 
 
ああもう…ほんと可愛いな……
 
俺の思考を溶かしてしまうような甘い声。
 
 
もうとっくに一つになりたい。
 
まだ◇を苛めたい。
 
可愛い◇をまだ見たい。
 
 
そんな気持ちが頭ん中で戦ってる。
 
 
岩)見えて安心した…?
◇)……(こくん)///
 
 
可愛く頷くその姿が
もっと苛めて欲しそうに見えて
俺の中のSが興奮し始める。
 
 
岩)だったらずっと見てろよ…?
◇)え…?
 
 
◇を見つめたまま、
さっきまでと同じ行為を始めれば…
 
 
◇)あ、…っ///
 
 
◇は顔を背けて甘い声を漏らすから、
 
 
岩)見てろって言ったろ。
 
 
その顔を強引にこっちに向かせる。
 
 
戸惑いながら俺を見つめるその瞳を
捉えて離さないまま…
 
見せつけるように音を鳴らして
◇の身体を味わっていく。
 
 
◇)……ん、っ……///
 
 
目を閉じたり逸らしたりすれば
刺激を取り上げて。
 
 
◇)////
 
 
その度に◇はもどかしそうに
俺に視線を戻す。
 
 
◇)……はぁ、……、ぁ、っ///
 
 
恥ずかしそうに俺を見つめる濡れた瞳が
「もっと」って言ってるようにも見えるのは
……俺の願望…?
 
 
◇)…や…ぁ…っ、剛…典……っ///
 
 
止まらない。
 
 
◇)ダメ…ッ///
 
 
止まんないって。
 
 
岩)ちゃんと見て。
◇)…っ///
岩)俺が見えないとやだって言ったの
  お前だよ…?
◇)////
岩)ちゃんと見てろよ、俺のこと。
◇)////
 
 
俺の指先がどんな風にお前を味わってるか。
 
俺の唇がどれだけお前を欲しがってるか。
 
俺の舌先がお前の肌の上をどう這うのか。
 
 
◇)は、…ぁ…っ
 
 
そう。
 
 
◇)……ぁ…ぁ…っ
 
 
ちゃんとその目で見てろ。
 
 
◇)…はぁ、…っ…///
 
 
………ああ、たまんねぇ。
 
 
恥ずかしそうに唇を噛みながら
小さな吐息を何度も漏らして
俺を見つめるその姿が…
 
可愛すぎて、どうしようもない。
 
 
◇)…ぁ、……ぁっ、……ぁぁっ///
 
 
もっと見たい。
 
 
乱れて、悶えて、我慢できなくなる姿が。
 
恥ずかしさに耐えながら
俺を見つめたまま…
どうにかなる姿が。
 
 
◇)あ、や…っ!……あぁ…っん…!
 
 
そう、もっと…
 
 
もっと…
 
 
もっと…
 
 
◇)やぁ…っ!剛典……ッ!///
 
 
甘く弾けた熱は
俺をどこまでも深く飲み込んで…
 
 
溶けていく…
 
 
溶けていく…
 
 
本能が、満たされる。
 
 
沸き上がる熱が、
 
吸い尽くされるように……
 
 
溶けて、溶けて、
 
 
意識の彼方に解き放たれて…
消えていく。
 
 
 
……
 
 
 

 
 
 
身体に意識が戻ってきた時には
◇は俺にしがみついたまま
その身体を小さく震わせていて…
 
俺は息を切らしながら
流れる汗に、目を閉じていた。
 
 
整わない呼吸と冷めない体温が
二人、同じで。
 
お互いに言葉はなくても
深く解り合えてる気がする、この時間。
 
 
ゆっくり…ゆっくり…
目を閉じたまま。
 
 
◇)…剛…典…、///
岩)ん…?
 
 
しばらくして俺を呼んだ◇の声が
少し掠れてた。
 
 
岩)声、大丈夫…?w
◇)……///
岩)苛めすぎた?
◇)……(こくん)///
岩)ははは♡
 
 
いつもなら「バカ!///」とか
怒られそうなのに…
 
ベッドの中で裸になってる時間は
◇が一番、素直な時間。
 
 
岩)どうだった?
◇)なに…が…?///
 
 
今日もちゃんと気持ち良く
なってくれたかなぁ、って。
 
 
岩)イマイチじゃなかった?w
 
 
俺の胸にぴったりくっついてた◇は
少しだけ上に上がってきて
俺の耳元に、唇を寄せた。
 
 
◇)剛典…、だいすき…///
 
 
可愛く呟いたその言葉がきっと、
質問の答え。
 
 
岩)そんなに良かったのぉ〜〜?
  もぉ〜〜〜w
 
 
からかうように抱きしめたら
今度こそ「バカ!///」って言われるかなぁって
思ったのに…
 
 
◇)……(こくん)///
 
 
すっげぇ可愛く頷いちゃうから、
俺まで激しく照れちゃう。
 
 
岩)好きだよ、◇///
 
 
ぎゅっと抱きしめたら
◇も俺にぎゅっと、しがみつく。
 
可愛くて仕方ない。
 
 
岩)なぁ…。
◇)なぁに…?
岩)お前さ、引っ越したら
  ベッドは別がいいとか言ってたけど…
◇)うん…?
岩)もしかして終わった後もほんとは
  別で寝たいとか思ってる?
◇)え…っ
 
 
そんなわけないのはわかってるのに
わざと聞いたのは…
 
 
◇)どうして…そんなこと言うの…?
 
 
可愛い返事が聞きたかったから。
 
 
◇)ぜったい…やだ…///
岩)何が…?
◇)そんなの…さみしいもん…
岩)……
◇)ぎゅって…してくれなきゃ…やだ…
岩)////
 
 
めっちゃ可愛いんだけど…。
 
 
◇)こうして…ぎゅってしてくれなきゃ…
  やだもん…っ
岩)うん…w
◇)……だめ…?…わがまま…?
岩)////
 
 
そんな可愛い目で見んなよ。
 
自分から聞いたくせに
ノックアウトされてる俺、情けねぇな…w
 
 
◇)朝まで…一緒にいてくんなきゃ…
  やだよ…///
岩)////
 
 
甘えたようにすり寄ってくる◇が
可愛くて、可愛くて。
 
 
岩)ずっとこうしてるよ。
◇)////
 
 
抱き寄せた◇の髪を
繰り返し…繰り返し…、優しく撫でた。
 
 
 
ベッドの中で裸になってる時間は
 
◇が一番、素直な時間。
 
◇が一番、可愛い時間。
 
 
そして…
 
 
 
岩)大好きだよ…。
 
 
 
_____俺の愛が、
あふれこぼれてしまう時間。
 
 
 
 
 
 
ーendー

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