[25]イイ女とは…

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今日はカバーアルバムの
お互いのソロのレコーディング。

俺は『らいおんハート』。
隆二は『レイニーブルー』。


隆二が今日は調子いいから
先に録りたいって言うから

俺は色んな悶々を吹き飛ばすために
ジムでランニング中。


臣)ふぅ……

T)あー!登坂っち見っけーー!♪


後ろから聞こえてきた、元気な声。


臣)TAKAHIROさん。
  お疲れさまです。


俺はマシンを止めて、ちょっと休憩。


T)昨日いなかったから
  寂しかったー♡
臣)……


TAKAHIROさんが目をキラキラさせながら
俺の腕にくっついてきた。

それをそっとよけると


T)ひどい!!
  可愛い子ならよけないくせに!!


TAKAHIROさんがぷくぅっと
頬を膨らませた。


臣)女子ですかw
T)ぷんぷんっ!♡
臣)ぶはっw


俺が息を吐いて壁にもたれると
なんだか楽しそうに俺を見てる。


臣)なんすか…w
T)その後、どうなったの?
  わくわく♡
臣)……


やっぱりそれか。


臣)それは…もういいんす。
T)え?!
臣)……


俺は決めたんだ。


臣)俺、修行僧になりますわ。
T)はぁ!??
臣)ストイックに生きていきます。
T)意味がわからん!
臣)……一週間だけ…
T)……、生理?
臣)……


俺は頷いた。


臣)でも…断る口実かも…
T)彼女の生理周期くらい
  わかるでしょ。
臣)……まぁ全然ずれてはいないですけど…
T)でもそれを
  断る口実だと思ってしまうくらい
  傷ついてる登坂っちの心!!
  ああ〜〜かわいそうに!!
臣)……


ぎゅむっと抱きしめられた。


臣)はぁ…こんなゴツい腕、やだ。
T)なんだと!
臣)♡がいい……
T)…修行僧になるって言ったくせに…
臣)……
T)……


でもとりあえず俺は
一週間、禁欲生活をする!!

その間はもうそのことは考えない!!


♡、俺のこと嫌なのかなとか
そんなこと考えれば考えるほど
悲しくなるだけだから…

一旦、封印!!!!


♡の生理が終わったら
もう一度ちゃんと向き合って

その時まだ♡がHやだって言うなら
今度こそ、ちゃんと話し合う。


だから…


一旦、封印!!!!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


♡)誰もいない……


午前中に珍しくアポが入って
オフィスに戻ってきたら

もうみんなランチに行っちゃってて
誰もいない。


しょぼん……


♡)たまには一人で行こっかな。


お財布を持って最上階の社食に向かうと…


◇)あ、♡ちゃん!
♡)あ!◇ちゃんだ!!
多)あら、姫ちゃん…
♡)えっ


姫ちゃん?!

トレイを持って並んでる
◇ちゃんの前にいた女性が、
私を見て微笑んだ。


◇)♡ちゃん、一人なの?
♡)あ、うん。出遅れちゃって…w
多)あらあら♡
  じゃあ一緒にどーお?♡
♡)えっ
◇)あ、この方、多田さん。
  あたしの先輩w
♡)わっ、初めまして…///
  じゃ…ないか、えっと…
  昨日はありがとうございました♡
多)こちらこそ、
  ケーキごちそうさまでしたー♡
◇)あ、あたしも!
  本当にありがとうね♡
♡)ううんっ♡


私は結局、多田さんの言葉に甘えて
ご一緒させてもらうことに。

好きなプレートを選んで
日当たりのいい窓際のテーブルに
トレイを置いた。


多)こんな若い子二人とランチだなんて…
  いっぱいエキスを吸っておかなくちゃ♡
◇)ぷっww
♡)あはは♡


多田さんはとっても話しやすくて
優しそうな人。


◇)いっつも大体、
  多田さんとランチしてるの。
♡)そうなんだー!
多)お弁当仲間だからねw
◇)でも今日は二人でサボって社食の日w
多)そうそうw
♡)ふふっ♡私も久々の社食ー♡


真っ赤なミニトマトをパクリ、
口に放り込んだ。


多)でもね、昨日も話してたんだけど
  姫ちゃんと◇ちゃんが
  いつの間にやら仲良しで
  みんなびっくりしてたのよ〜〜
◇)へへへw
♡)◇ちゃん、私が困ってる時に
  助けてくれて…
多)あら!
♡)それからすっごく仲良しなんです♡
  ◇ちゃん大好きーー♡♡
多)あらあら!
◇)////
♡)ねっ♡♡
◇)う、うん…///
♡)同い年だしー♡♡
多)あら、そうなの??
♡)はい♡♡
多)……
◇)多田さん、今あたしのこと
  老けてるって思ったでしょう?
多)思ってないわよ!!w
  思ってないけど…
  姫ちゃんって随分若く見えるなって…
◇)同じだし!ww
多)いやいや、ほら、あの…その…w
♡)私…子供っぽいですか…?


しゅん…


多)違うのよ!違うのよ!w
  ほら、姫ちゃんは雑誌に載ってる時とかは
  もう少し大人っぽくて素敵よ?
♡)あれは…いつもよりメイクが…


そっか…
メイクが濃いともっと大人っぽく
見えるのかな…


◇)♡ちゃんはそのまんまで
  十分可愛いからいーのっ
多)そうよそうよ!
  雑誌だって毎回買ってるわよ〜♡
♡)ええっ!


一瞬喜んだけど、
◇ちゃんが小声で

「多田さんの目的はTくんだけどねw」

って、教えてくれた。


多)Jさんもカッコイイけど
  私はやっぱりTくんなのよねぇ♡
♡)そうなんですか…
多)ほら、私、三代目の中でも
  岩ちゃんが好きだから
  甘い顔が好きなのよ〜♡
♡)えっ!!


岩ちゃん?!!

三代目って言った!?


◇)そっか…なるほど…
  その系統でいくと
  JさんよりTくんですね。
多)そうそう♡
◇)あ、多田さんはかなりの
  岩ちゃんファンなの。
  かなりの…ね。
多)ふふーー♡
♡)そうなんですか……


岩ちゃんってば年上キラーだなぁ。


♡)えっと…三代目が好きなんですか?
多)そうよ〜〜♡
♡)…臣くん…とかは…?
多)臣くんー?
  臣くんもイケメンだから好きだけど
  タイプとはちょっと違うかな〜〜
♡)なるほど…
多)ダントツで岩ちゃんっっ♡♡
♡)あはは♡


私が臣くんの名前を出したからか、


◇)♡ちゃんは臣さんファンなんだもんね?


◇ちゃんにそう聞かれた。


そういえば…
◇ちゃんの家でJ.S.B. DREAMのMVを見て
そう思われてるんだった。


♡)えっと…えっと…
多)あらぁ〜!
  姫ちゃんも三代目ファンなのぉ!?
  臣くんファンかぁ〜〜♡
♡)……はい…///


なんか、すごく恥ずかしい///


多)どこが好きなのー?
  やっぱりあの美しいお顔かしら♡
♡)もう全部、大好きですっ♡
多)あらっ♡
◇)そうだったんだ…
♡)はっ!


私ってばつい…


♡)////


また恥ずかしい…
ううう…///


多)うちの会社のアイドルから
  こんなに愛されてるなんて
  臣くんもさすがね…
♡)…あの……///
多)そういえば!!
◇)えっ?


多田さんが◇ちゃんの顔を真っ直ぐに見た。


多)◇ちゃんの恋のお相手は
  どんな人なのよぉ〜〜〜♪
  私は今日、それを聞きたかったんだから♡
◇)ぶっっ


うきうき楽しそうな多田さんと
困ったような◇ちゃん。


多)付き合ってるんでしょ?
◇)……ハイ///
多)きゃ〜〜〜♡
  青春ねぇ〜〜〜♡
♡)あははは♡
多)どんな人なの?ねぇねぇ♡


グイグイ攻める多田さんと
おずおず答える◇ちゃん。


何をしてる人なのか聞かれて
◇ちゃんが知らないって答えると
多田さんの表情が曇った。

そういえば私も、職業聞いてなかったな。


多)まさかニートじゃないでしょうねぇ?
◇)それはないです!!
多)彼女にも教えてくれないなんて
  怪しいじゃない?
◇)えっと…
  ちゃんと仕事はしてるので大丈夫です!
多)ほんと〜〜?
◇)はいっ!ほんとに!絶対!
多)ならよかった。
  可愛い可愛い◇ちゃんが
  騙されたりなんかしたら
  私、殴り込みにいっちゃうわよ!
◇)ええっ!
♡)あははは♡頼もしい♡


ドヤ顔する多田さんは
なんだか全然年上に見えないくらい
可愛らしい。


多)で、もう…シたの?///
◇)えっ!!
多)夜の相性は…どうだったの?
◇)////


◇ちゃんの顔が一気に赤くなった。


多)一番大事なとこじゃな〜い♡
◇)////
♡)////


3回もシたっていうのは聞いたけど…
相性までは私も聞いてなかった。


多)どう?良かった?♡
◇)…えっと…、あの…、///


ずっともごもごしてた◇ちゃんが
しばらくして、開き直ったように顔を上げた。


◇)すっごくすっごく…
  ありえないくらい上手なんですけど…
  なんだと思います!?////


その言葉に
私と多田さんは、思わず顔を見合わせて
恥ずかしくなった。


◇)ほんと…ありえない…
  絶対おかしい///
多)過去イチ…?
◇)比べるにも値しないくらい…///
多)まっ///


◇ちゃんは真っ赤な顔を
両手で隠しちゃって…

多田さんは何か納得したように口を開いた。


多)それは…
  相当なプレイボーイだったのねぇ。
♡)えっ!
◇)プレイボーイ?!
多)そこまで上手いなんて…
  相当な経験を積んできてる以外、
  ありえないわ。
♡)…なるほど……
◇)えーーっ!やだーー!!!


◇ちゃんが眉をしかめた。


◇)やっぱりあいつ、遊んでやがんのか。
  くっそ!!
多)でもヘタな男よりいいじゃない。
◇)他の女のおかげで上手くなった男も
  嫌ですよ。
♡)なる…ほど……
◇)はぁ……
多)まぁまぁ、過去の話はいいじゃない♪
  そんなにHが上手なら
  見逃してあげなさい♡
◇)……


今度は口をむぅっと突き出す◇ちゃん。


♡)…上手な人は…
  絶対遊んでた人なんですね…
多)え?
♡)……
◇)あっ!ちょ!違うよ!
  ♡ちゃんの彼氏は
  今は真面目になったんだから
  気にしちゃダメだよ?!


◇ちゃんが慌てたように
私にフォローしてくれた。


多)あら!姫ちゃんの恋人も
  元プレイボーイなの?
◇)今は違いますよ!!
多)…そう…、過去の話なのね?
◇)そうです!今は改心して
  ♡ちゃん一筋なんだから!
♡)……


精一杯フォローしてくれる◇ちゃんの姿を見て
家出した時、それだけ心配かけてたんだなって
改めて反省する。


多)◇ちゃんの彼も、同じじゃないの?
◇)え…?
多)今は改心したんじゃないの?
◇)……
♡)……
◇)どうなんだろ…
  ちょっと今度、釘刺しとこ。


◇ちゃんの目がギラリと光った。


多)まぁ二人ともきっと
  それだけ女の子からモテるイケメンくんと
  付き合ってるんだと思うけど…
  過去に遊んでたとしても
  男は女次第でいくらでも変わるからねー?


多田さんが優しく笑って、そう言った。


多)「男の浮気を許す女」が
  イイ女だって言われたりするけど、
  本当にイイ女は
  「男に浮気させない女」よ。
◇)おお……
♡)浮気…させない…女…
多)そう。
  二人とも頑張って
  イケメンくんを育ててね♡
◇)……
♡)……


人生の先輩の言葉は
なんだか胸に響いた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


レコーディングルームに入ると
隆二がまだ録ってる途中で

俺はソファーに座って
その歌声に耳を寄せた。


デ)よし、いいんじゃないかー?
隆)ちょ、今の最後のとこ
  もっかいいいですか?
デ)……はいはいw
隆)お願いします!


『レイニーブルー』

俺も好きな曲だし
隆二にいたっては俺よりも
思い入れがあるだろうし…


隆二が満足するまで何度か歌って
ブースから出てきたのは30分後。


隆)はぁぁぁ♡
臣)…ふはっw
  いい笑顔。
隆)やりきったーーw
臣)お疲れw
デ)じゃあ次は臣だな。
  準備するから待ってて。
臣)はい。


『らいおんハート』

もう一度改めて、歌詞をなぞる。


臣)……


今のちょっとしょぼくれた気持ちで
歌ったらダメだ。

いろいろ思い出そう。


これを…最初に♡に歌ったのは…
そう、ベッドの中。


俺が歌い終わったら…
♡が泣いてて…


「私、この歌みたいになるっ!」


そう言ったんだ。


「臣くんが…失ったものは…
 みんなみんな…埋めてあげたい。」


そう言って
俺を抱きしめてくれて…


「臣くんの…
 心の隙間がもしあるとしたら
 それも全部全部…
 愛でいっぱいになりますように…」


臣)……


思い出しても…
心があったかくなる、あの夜。


「臣くんの側にいることが…
 私の生まれてきた意味になるくらい
 臣くんのこと、大事にするの…」


そう言ってくれた。



臣)……はぁ…//


ほんとずるいよな、あいつ。

いつも俺の心を
簡単に掻っ攫ってく。


隆)なんか臣が一人でニヤけてる。
臣)!!!


トイレから戻ってきた隆二が
俺の顔を見てそう言った。


…ぼふっ


臣)なんだよ。
隆)何が?
臣)なんで隣に座んの。
隆)ダメかよ!w
臣)……終わったんなら帰ればいいじゃん。
隆)お前の歌、聴きたいじゃん?
臣)…聴かなくていいじゃん?
隆)恥ずかしいんじゃん?
臣)別に恥ずかしくはないじゃん?
隆)どうせ♡ちゃんのこと
  考えてたんじゃん?
臣)……///


悪ぃかよ。


臣)帰れよ〜〜〜〜
隆)やだね〜〜〜〜
臣)……
隆)♡ちゃんを想って臣が歌う
  『らいおんハート』を
  ちゃんと最後まで聴き届けてやるから♡
臣)……
隆)……
臣)…この…暇人っ!///
隆)あはははw


なんか…
そう言われると変に意識すんじゃん。
くそーーー


臣)お願いしまーす…


ブースに入ってヘッドフォンをつける。


__目を閉じて、深呼吸。


そんな何回も録りたくないから
意識を集中して…


♡が言ってくれた言葉とか

同じように俺も、あいつを守りたいって
何度も思ったその時の気持ちとか

色んなものが、鮮明に蘇ってくる。


デ)じゃあ頭からいくよー
臣)はい。よろしくお願いします。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


M)先輩、来週いないのかぁ〜〜〜〜
♡)ごめんねー
M)寂しくて仕事にならない…ぐすん…
海)あははは♡
♡)お土産買ってくるから〜♡
K)海外いいな〜〜〜
  あたしも行きたい。


有休3日と土日を足して
3泊5日のLA旅行。


P)♡さん、昨日の企業の資料
  休み明けで大丈夫ですか?
♡)あ、うん、よろしくね♡
海)♡さん、ここのスケジュールは
  後半の方がいいですかね?
♡)うーん、そうだね!♡
  それで調整してくれる?
海)はいっ♡


4月に新人が増えて
業務量も前よりさらに平準化されて

最近、定時に帰れることも増えてきた。


K)みんなすくすく育って
  よかったよかった。
♡)あははは♡
K)どうなるかと思ったPも
  ミスかなり減ってきたしね。
♡)うん!


Pくんは最近、メキメキ成長してる。


K)あんたに任せて良かったよ。
♡)私は何もしてないよー!
P)いえ!♡さんの日々の
  ご指導ご鞭撻のおかげです!!
K)あんた…そんな日本語使えたんだね。
M)あはははw
♡)Pくんがいろいろ頑張ってるからだよ♡
P)……///
♡)いつもありがとう♡
P)////
♡)これからも一緒に頑張ろうね♡
P)…(こくこく)///


今日も定時に帰れそうだし
晩御飯は何にしようかな〜〜

臣くんのスケジュールは…

ふむふむ、今日はレコーディングか。

何時に終わるのかな。


一緒に食べれるかなー?

今日は会食は入ってないみたいだし…


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


スムーズにレコーディングを終えて
下に降りると

丁度岩ちゃんがいて…


岩)お、お疲れさまー!
臣)おう。
隆)じゃあ俺、お先に〜〜〜
臣)おう、お疲れーー
岩)もう終わり?
臣)うん。


岩ちゃんももう帰り支度をしてて…


岩)飯食ったー?
臣)まだー
岩)お腹すいたーー
臣)何それ。
  なんか奢れって?w
岩)そうじゃないけどw


いや、その目はそうだろw


臣)彼女んとこ行かないの?
岩)今日は先約があるって
  さっきフラれたとこ。
臣)ほ〜〜〜


岩ちゃんなんて
相当ハードスケジュールなんだから

岩ちゃんの時間がある時くらい
彼女も合わせてやればいいのにな。


臣)彼氏2号と密会か。
岩)は?誰が??
臣)岩ちゃんの彼女。
岩)何それ!!そんなんいねーし!w
臣)わかんねぇぞー?
  女は怖ぇんだから。
岩)いません〜〜〜
  うちの子に限っていません〜〜〜
臣)あーあ、安心しきっちゃって。
岩)ちょっと!
  付き合いたてなんだから
  ひどいことばっか言わないでよ!w
臣)あはははw
岩)ってことで、臣さんち行くわ。
臣)……は?!
岩)♡ちゃんのご飯食べる。
臣)何それ…
岩)ほら、帰ろ。
臣)いやいやいや。
岩)今日のご飯、何かな〜〜♪


図々しい子犬には
日本語が通じず。


帰りの車の中で
♡に電話をかけると…


♡『お疲れさまーー♡』
臣『おう。』
♡『もう終わったの?』
臣『うん、今から帰る。』
♡『はーい♡』
臣『なんか…食うもんある…?』
♡『あ、一応あるよー』
臣『あ、ほんと??』
♡『私先に食べちゃったけど
  今日はいっぱい作っておいたの。
  もしかしたら臣くん食べるかなーって。』
臣『ちなみに、何?』
♡『コロッケだよ♡
  色んなの作ったの♡』
臣『っしゃーー!♡』


岩)え、なになに?


臣『あ、ちなみにそれ、
  岩ちゃんの分もある?』
♡『岩ちゃん?!!
  うん、いっぱいあるけど…』
臣『じゃあ子犬連れて帰りまーすw』
♡『岩ちゃんも来るの?w
  わかったよ〜待ってまーす♪』

ピッ。


岩)ねぇ、何?
  今日のごはん、なんて??


目を輝かせてる岩ちゃん。


臣)……煮干し。
岩)はぁ?!!
臣)……
岩)それは臣さんのご飯でしょ?
  俺のは?
臣)……するめ。
岩)はぁ!??


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


臣くんから電話が来て
急遽岩ちゃんも来るって言うから
二人分のご飯を慌てて準備。


あ、そういえば…
岩ちゃんに会うのってあの日以来かも。


私が家出してて…

偶然、隆二くんと健二郎くんと岩ちゃんと
一緒にランチに行ったあの日。

結局私は何も食べずに出てきちゃったけど…


♡)……


あの時、岩ちゃんは…
臣くんを庇うためもあったのかもしれないけど

女遊びは大したことじゃないんだって
何度もそう言ってた。


私はムキになって
泣きながら色々言い返しちゃったけど…


岩ちゃんもやっぱり
そーゆー風に遊んでるわけで…


「それは…
 相当なプレイボーイだったのねぇ。」


なぜか、ふと…
今日のお昼の多田さんの言葉が
頭に浮かんだ。


岩ちゃん…
新しい彼女、出来たんだよね?

もう遊んだり…しないよね?


「男の浮気を許す女が
 イイ女だって言われたりするけど、
 本当にイイ女は
 男に浮気させない女よ。」


多田さんがそう言ってた。


岩ちゃんの彼女が…そんな女の子だといいな。



……



臣)ただいまーー
岩)♡ちゃんただいまーー♪


二人の声が聞こえて、
玄関まで迎えに行った。


♡)おかえりなさーい!
岩)たーだいまっ♡
  ごはんなぁにー?
♡)コロッケだよー!
岩)やったぁ〜〜!!
♡)手洗ってきてね♡
岩)はーい!!
臣)……ちょっと待て。
  なんでお前らがカップルみたいな会話
  してんだよ。
♡)あははっ、ほんとだ!w
岩)ヤキモチ妬かない妬かない♡
臣)妬いてねーわ!w
♡)あはははw




ー続ー

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