[22]ギリギリセーフ?(岩&◇Side)

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はぁ……

ほんとに仕事が手につかない。
どうしよう。


思い出すのは2日前のデート。
剛典と過ごしたホテルでの夜。

夜だけじゃなくて…朝も…


◇)////


ダメだ。

Kちゃんにも
「恋する乙女全開」とか言われたし

あたし、完全に浮かれ野郎じゃない?


剛典のことばっかり考えて
仕事も手につかないなんて

これじゃあ仕事中に隠れて
♡ちゃんのYouTube見てる奴らと
変わんないじゃん///


◇)はぁ…もう…///


ほっぺをペチペチ叩くと
向かいの同僚が
あたしをじっと見てた。


男)今日、ため息多くない?お嬢。
◇)えっ!
男)どうした?
男)俺も思った〜〜
  ずっとさ、「ふぅ」だの「はぁ」だの。
◇)!!!!


そんなにあたし、変だった?!///


多)ため息ばっかりついてるけど
  なんかほわほわしてるのよね〜
◇)えっ!///
多)不幸なため息ってよりも…
  なんか…


ギクギクギクッ


多)恋に悩む乙女♡
  みたいな〜〜♡


ぎゃああああ!!
多田さん!やめて!!!


男)恋に悩む乙女〜?!お嬢が?ww
男)恋してんのー?
男)あ、元彼とヨリ戻すとか?
◇)!!!
  あんな奴の話、すんな。
男)こえぇ!w
  なんだ、じゃあ違う男?
◇)……//


無視してパソコンの画面に
視線を落としたけど

みんながニヤニヤしてるのが
すごくわかる。

ううう///


多)やっぱり女子は
  恋してる時が一番楽しいわよね〜♡


多田さんがにっこり笑った。


男)多田さんはこれでしょ?
  恋の相手w
多)そうよ〜〜〜♡♡


同僚が指差した先には
あたしのデスクからは見えないけど

きっと、剛典の写真。

多田さんのデスクにある
カレンダーに挟まってる剛典の写真は
月1で入れ替わるんだ。


男)この人、最近人気ですよね〜〜
  だんちゃんでしたっけ?
多)がんちゃんよ!!
  だんちゃんって誰!!!
男)ああ、間違えたw


多田さんの目の色が変わった。


多)「岩田」だから岩ちゃんなのっ!
  ちゃんと覚えてよね!!
男)すんませ〜〜んw
男)あはははw
男)お嬢もこんな男、タイプ?
◇)ほえっ?!
男)どっから声出してんだよw
男)あはははっw
◇)……//


だって…
「こんな男」って…


男)「岩ちゃん」、タイプ?
◇)////


べ、べ、別に…っ


◇)タイプじゃない!///
男)あれ〜そうなんだ。
  女はみんな好きなのかと思った。
◇)別に、興味ないしっ!//
男)へ〜〜〜
多)◇ちゃんには、直己なんてどう?


なぬ!!!

多田さんのお勧めメンバーは
毎回変わるのか?!


◇)直己さん、カッコイイですよね!
  好きです!
多)あらっ♡
男)直己って…首太い人?
多)そうそう♡
男)あの人カッコイイっすよね。
  俺もあの人一番好きだなー
多)直己は男性人気が高いのよ。
男)ああ、わかる気するー!
多)でも私は岩ちゃん一筋♡
  ごめんねー♡


そう言って多田さんは
剛典の写真を眺めてる。


はぁ…///

仕事しなきゃ、仕事仕事!


と思ったところに、携帯が揺れて…


◇)ん…?


画面を開くと


岩『今日、なんとか0時前には行けそう💨
  ちゃんと良い子で待ってるように!』


◇)……ぷっw


良い子って何よw


でも…

そっか、日付変わる前に来てくれるんだ。


「なんとか」ってことは
今日中に来ようと頑張ってくれてるって
ことだよね。


◇)////


嬉しいな。


◇)……はぁ…//


『ありがとう😊💕良い子にしてる✨』


あたしにしては珍しく素直な返事を打って
携帯をデスク脇に置いた。


よし!今度こそ仕事仕事!
って思ったら

なんだかストレージの方が
ガヤガヤうるさくて

ふと視線を上げると
そこにひょっこり顔を出してたのは…


◇)♡ちゃん?!!!


思わず二度見。


♡)Happy birthday to you♡
皆)Happy birthday to you♪


え、え、なにごと!!??

どゆこと??!!


ローソクのついたケーキが
あたしに近づいてくる。


♡)Happy birthday dear ◇ちゃん♪
皆)Happy birthday to you♪


みんなが歌ってくれるバースデーソングで
祝われてるのは自分だって、
やっと確信した。


◇)な、な、なんで…
♡)◇ちゃん、ふーしてー♡♡
◇)////


可愛くお願いされて
何が何やらわからぬまま、
ローソクの火を吹き消した。


♡)わぁ〜〜♡♡おめでと〜〜!♡♡
皆)おめでと〜〜!!!
◇)////


ちょ、待って。パニック。

あたしの誕生日なんて
誰にも言ってないのに…


しかもしかも…!!
来客なんてほぼゼロのこのフロアに
なぜ♡ちゃんが…!!


男)え、え、姫がいる!!///
男)うおお!!本物?!!
  なんでこのフロアに!??///
男)やべぇ!!///


ほら、向こうの島まで騒ぎ始めてる。


呆然とするあたしに向かって
♡ちゃんの天使スマイルが炸裂した。


♡)◇ちゃん、誕生日おめでとう♡♡
◇)////


か、可愛い…

なんて見とれてたのも束の間。

♡ちゃんの後ろから顔をのぞかせたのは…


◇)!!!!!
  

ニコッと笑う爽やかな笑顔。白い歯。


J)おめでとう、◇ちゃん♡
◇)////


Jさん!!!!!!!!!!!!!

なぜにJさんがここに!!!!!!!!!!


J)これ、誕生日プレゼント♡
◇)!!!!!!!


ニッコリと手渡されたのは
フレーバーティーの詰め合わせ。

え、え、あたしに…
Jさんが…プレゼント???


さっきから脳内処理速度が低下してて…
現実についていけないあたし。


J)ごめんね、取引先から
  もらったやつなんだけど…w
◇)…っ


バツが悪そうにそう言うJさんに
あたしは必死に首をブンブン横に振った。


◇)あ、ありがとうございます…///


まさか…
Jさんからプレゼントをもらえる誕生日が
やって来ようとは…

鼻血出しそうだぜ。


♡)一人で来るの、心細いから
  一緒に来ちゃった///
J)姫の付き添いでしたw


なるほど!そういうことか!!

♡ちゃん…
こんなプレゼント、あたしほんと鼻血出すよ…


周りは…
お祝いムードと♡ちゃんに群がる男どもで
カオス状態。


♡)お仕事中にお騒がせして
  すみませんでした///
課)いえいえ、いつでも遊びにおいで♡
♡)ふふ♡ありがとうございます♡
  システム開発部って初めて来たけど
  みんな優しいんですね♡♡
課)////
男)////
男)////


♡ちゃんの笑顔に男たち全員、
課長までもノックアウトされてる。

さすがでございます。


男)ひ、姫も…
  一緒にケーキ食べていきなよ//
男)うんうん!!
♡)あ、いえ、私はもう戻ります。
  ありがとうございます♡
男)////
♡)◇ちゃん、みんなで食べてね♡
◇)ありがとう///
J)じゃあね、◇ちゃん♡
◇)は、はい…///


♡ちゃんとJさんは
嵐のように去って行って…

誕生日ケーキは
多田さんがナイフで綺麗に切り分けてくれた。


男)マジでびっくりしたわぁ〜〜!!
  お嬢いつの間に姫と仲良くなってんだよ!
男)ほんとだよ!
  俺らに言えよ!!
◇)……//


ちょっと優越感。

♡ちゃんは
うちにお泊まりだってしたんだから。
ふふんっ♪


男)マジで可愛かったなぁ///
男)サインもらっとけば良かった。
男)ほんとだよ!!しまった!!
男)姫の笑顔の破壊力、ヤバかった///
男)はぁ…///


みんなケーキを食べながら夢見心地。


課)ほんとあの子は太陽みたいな子だなぁ…


課長まで幸せそうで、なんだか可愛い。

♡ちゃんすごいな。
うちの部が一瞬でお花畑のように
色めき立ってるよ。


多)Jさんも近くで見ると
  ほんっとイイ男だったわ〜〜♡


はい、本当に///


多)私はTくんの方が好きだけどね♪
男)ああ、姫と噂あった方ですか?
多)そうそう♡
男)でもさっきの人の方が
  姫とはお似合いだなーー
男)うんうん、大人の男って感じで。
男)てゆーかJって人でもTって人でも
  どっちでもいいから
  姫と並んでお似合いとか言われる男に
  一日でもいいからなってみてぇ。
男)あはははは!ww
◇)……


♡ちゃんの彼は…
JさんよりTくんより
♡ちゃんにお似合いなんだろうか。

顔、見てみたいなぁ…


でもあたしはなんてったって
Jさん贔屓だから
Jさんの方がいいのに〜!って
思っちゃいそう。


◇)はぁ…///


プレゼント嬉しいな。

♡ちゃん、ありがとう///


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


◇の誕生日になった瞬間、
0時0分におめでとうメッセージは送ったけど

やっぱり誕生日中に
直接おめでとうって言いたいじゃん?


忙しくて抜ける時間もなくて
仕方なくスタッフに頼んだ花束を抱えて

◇の家に辿り着いたのは
ギリギリ23時55分。


玄関のドアが開いて
俺を見た◇は、目を丸くした。

いや、俺ってより、この花束かw


岩)こんばんは♡
◇)…っ///
岩)ギリギリセーフ?
◇)////


バタン。


ドアを閉めて
◇に花束を差し出した。


岩)誕生日、おめでとう♡
◇)////


ぽわーんとした顔で
花束を受け取った◇は
小さな声で

「王子様みたい」

そう呟いた。


岩)あはははっw
◇)はぅ…///


最初の頃は
「岩ちゃんのどこが王子様なの?!」
とか爆笑してたくせに…


岩)じゃ、行こっか、お姫様♡
◇)わぁっ///


花束ごと◇を抱き上げて
リビングに向かった。


岩)……


うん、やっぱ素通り。

そのまま寝室へ。


◇)えっ、えっ、えっ?!


ベッドの上におろすと
相変わらずクリクリしてる大きな瞳が
俺を見上げた。


岩)このまま襲っていい?♡
◇)!!!!


◇は俺のキスをかわすと
慌てたように立ち上がって
リビングへ逃げていった。


岩)……ケチ。


仕方なく俺もリビングへ戻ると

キッチンで花瓶に花を移しながら
なんだかんだ、嬉しそうな◇。


◇)へへ…綺麗だなぁ…♡♡


ほんとは俺が自分で選びたかったんだけどな。


◇)剛典、お花ありがとう♡♡
岩)……ん。
◇)すっごく嬉しい♡♡
岩)……//


◇はツンデレなくせに
プレゼントとかは
すごく素直に喜んでくれる。


◇)ねぇ…
岩)ん…?


◇が甘えた声で俺を見た。


◇)剛典…すぐ帰っちゃうの?//
岩)……


キスさせてくんなかったくせに
なにその可愛い顔。


はぁ…もう…///


◇)一瞬って…言ってたから…
岩)……


なんだよ…
俺と一緒にいたいの?

すげぇ可愛いんだけど///


岩)明日…5時起きだから…
◇)はやっ!
岩)帰ろうと思ってる。


…って言ったら、どうする?


◇)……それって…
岩)……
◇)うちから行っちゃ、ダメなの?//
岩)……


「帰んないで」って…

「泊まっていって」って…

そーゆーこと?


岩)朝早いから…
  お前起こしたら悪いしさ。


とか言って
それでも甘えてくる◇が見たい俺は
意地悪かな。


◇)そっか…
  剛典もゆっくり休みたいもんね。


あれ…?


◇)会いに来てくれてありがと♡


なぬーーー!!!

あっさり諦められたんですけど!!!


慌ててキッチンまで行って
後ろから◇を抱きしめた。


岩)泊まりたい!!
◇)えっ…


あっさり本音が出た自分に
自分でもびっくり。


岩)帰りたくない。
◇)……///
岩)朝、起こしちゃうかもしんないけど
  一緒にいたい!!
◇)////


駆け引きなんてやめた。


岩)泊めて!!
◇)……//
岩)……
◇)一緒に起きて…
  ちゃんとお見送りするもん///
岩)…っ


そう言って振り向いた◇が
なんかもじもじしてて可愛くて…


岩)はぁ///


ぎゅむっっっ

めいっぱい、抱きしめた。


やっぱりこのまま
ベッドに連れてっていいかな?


ひょいっ


◇)ひゃぁっ!何?!///
岩)ベッド行こ♡
◇)だめーー!!///


俺の肩の上で、暴れる◇。

そのまま寝室へ連れて行って
ベッドにおろす。(本日2回目)


◇)…っ///


俺を睨む目さえ、可愛いんですけど。


岩)ん♡


◇の肩を掴んで
キスと同時に押し倒そうとすると…


◇)てやぁぁぁっ!!

岩)!!!????


すごい勢いでベッドに転がされて
あっという間に俺に跨ってる◇。

一瞬で、形勢逆転。


岩)え…???
◇)////


真っ赤な顔して
俺に馬乗りになってんだけど…

襲ってくれるんすか?

俺…あんまそんな趣味ないけど。
だってSだし。


◇)Hはダメ!///
岩)えっ!!!


なんで!!!!!


◇)もう…剛典はHばっかり…//
岩)…っ


ちょっと待った!!

そんな誤解をされちゃ困る!!!


岩)俺、別にヤリたくて
  来たんじゃないから!!!


押し倒されたまま
情けない格好で必死の言い訳。


◇)そんなの…わかってるよ…//
岩)…っ


ほんとに?

俺のこと、
ただひたすらヤリたいだけの
性欲魔人だとか、思ってない?


◇)誕生日に間に合うように…
  急いで来てくれたんでしょ?//
岩)……うん。


良かった。
わかってくれてた。


◇)すごく嬉しかったもん…
岩)……//


そう言って◇は、
俺の身体に乗っかったまま
姿勢をおとして

俺の唇に小さくキスをした。


◇)ありがとう…///
岩)////


何これ。

ドキン…ドキン…///


◇)でも…Hはまだダメ…//
  Hしちゃうと…なんかもう
  わけわかんなくなっちゃうんだもん//
岩)え…?
◇)まだ…剛典の顔、もっと見てたいし
  話だってしたいし…
岩)……
◇)折角来てくれたから…
岩)……


そんな可愛い言い訳に
思わず口元が緩む。


◇)きゃぁっ!//


ドサッ


◇)…っ///


見下ろされるのも悪くなかったけど
うん、やっぱりこっちのがいいな。

◇の上に跨って
その小さな手をシーツに沈めた。


チュッ…


唇にキスを落として
耳元に顔を近付ける。


岩)じゃあ後でたっぷり
  わけわかんなくしてやるから♡
◇)!!!!


バシッ///

バシッ///


岩)いてーな!w
◇)ばかっ!エッチ!!///
岩)だからHはあとでしてやるって♡
◇)変態ーーーっ!!!///
岩)ぶはっww


◇は俺を押しのけて
またリビングへ逃げていった。

ああ、可愛いwww




◇)あ、そーだ!剛典見て〜!!


嬉しそうに俺を呼び寄せる◇の隣に
腰をおろした。


岩)なになに?
◇)これーー!!♡♡


見せてくれた携帯の画面には
誕生日ケーキの前でにっこり笑う◇と
それを取り囲む会社の人たち。


岩)おお、お祝いしてもらったの?
◇)ふふふ…ww
岩)ん?
◇)実はね、姫さんが♡♡
岩)え?


姫さんって…


◇)ケーキ持ってお祝いに来てくれたのー!
  きゃはーー!///


きゃはーってww


岩)あれ…?でも…
  姫さんって、たまに挨拶する程度じゃ
  なかったの…?


だからそのうち
驚かせてやろうと思ってたのに。


◇)実は仲良くなったんです♡♡


なにーーーっ!!
いつの間に!!


◇)今日も一緒にランチ行ったし♡
岩)へ、へぇ……


そんな仲良いんかい!


◇)姫さんねっ、本当に可愛くって
  すっごく良い子なの!
  大好きなの♡♡
岩)……


◇の誕生日もこうして祝ってくれたなら
本当に仲良くなったんだな…


◇)うちのフロアなんてね、
  普段はほんとむっさいから
  今日はみんなびっくりしちゃって。
岩)え?
◇)だって…誰か来ることなんて
  ほとんどないし、
  それがまさかの姫さんってなると
  もうみんな大騒ぎ!!w
岩)……


♡ちゃんはほんとに会社のマドンナなんだな…


◇)もうね、姫さんがにこって笑うだけで
  みんなニヤニヤ喜んじゃってw
岩)……
◇)課長なんて、
  あの子は太陽みたいだぁ〜〜
  とか言っちゃってw
岩)……
◇)うちの部署に、
  一気に春が来たみたいだったなぁ♡♡
岩)……


うん。わかる気がする。
♡ちゃんってそんな感じだよね。


でも俺は
そんな♡ちゃんの笑顔より
今目の前で嬉しそうに話す◇の笑顔が

可愛くてたまんない。


◇)この写真撮った時もねっ、
  姫さんがいる時に撮れば良かったぁ!
  って、みんなで後悔したの。
岩)はははw


それにしても…
相変わらず男だらけの職場ですなぁ。


岩)……こんなに男だらけでさ、
  誰かに言い寄られたりしないの?
◇)へ???
岩)若い人とかもいるじゃん。
◇)ないないない!!ww


ほんとに?


◇)あたしなんて女として見られてないもん!
岩)……
◇)サバサバしてて話しやすいとかは
  よく言われるけど。
岩)……
◇)絶対ありえないねーー
岩)……


そうかな。

サバサバしてて話しやすいって思ってた女が
急に可愛い一面を見せたりとか

そーゆーギャップの方が
案外やられたりしない?


◇)それにあたし、そーゆー部分は
  好きな人にしか出さないもん。
岩)……そーゆー部分?
◇)……
岩)って?
◇)////


あ、もじもじしてる。


◇)なんか…甘えたり…とか
  そーゆーのっ!///
岩)……


つまり、可愛い女の子モードは
俺の前でしか発動されないってこと?


◇)ううう…///


バシッ!バシッ!


岩)なんだよ!w
◇)ぷいっ///
岩)……www


ほんと可愛すぎる…www


岩)あーあ…//


ぎゅむっ


◇)わ…っ//


腕の中に、閉じ込めた。


ほんと…そんな可愛いお前は
俺以外に見せないで。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


岩)てゆーかお前、ケーキ食えたの?
◇)えっ?
岩)♡ちゃんが買ってきたケーキ。
◇)うん。…って、え??
  ♡ちゃん???
岩)!!!!!
◇)あたし、姫さんの名前言ったっけ??


あれ??
言ったか??


◇)前言ったっけ??
岩)うん!一回言ってた気がする!
◇)そっか。
  そうそう、姫さんは♡ちゃんっていう
  可愛い名前なんだけどね、
  このケーキはそんなに甘くなかったから
  普通に食べれたよー
岩)そっかそっか…汗
◇)何より、♡ちゃんがあたしのために
  わざわざ買ってきてくれたのが
  すっごく嬉しくて♡♡
岩)うん…w
◇)しかもねっ!これ見て〜!
岩)ん…?


Jさんにもらった
フレーバーティーセット。

さっき一つ飲んだけど
すっごく美味しかった♡♡


岩)それも♡ちゃんにもらったの?
◇)ううん、これはJさんにもらったの!♡
岩)Jさん…?
◇)あれ?前に言ったでしょ?
  あたしの憧れの人♡
岩)……はぁ?


あれ?
あたし、♡ちゃんの名前は言ったのに
Jさんは言ってなかったっけ??


◇)♡ちゃんと一緒に
  これ、渡しに来てくれたの///
  はぁ…♡♡


ほんとカッコ良かった…幸せ♡♡


ひょいっ


◇)えっ…


箱を取り上げられた。


岩)なんか気に入らない。
◇)はい??


剛典が口を尖らせてる。


岩)なんでそいつ、わざわざお前に
  プレゼント用意してんの?
◇)あ、違うよ!
  取引先にもらったって言ってたから
  たまたまそれをあたしにくれただけ!
岩)ふーーーーーん。
◇)……


え、なに…
まさか…

ヤキモチですか?


岩)それでそんな喜んでんだ。
◇)……だって…
岩)なんなの。
  そいつのこと好きなわけ?
◇)違うよ!!!


何言ってんの?!


◇)Jさんはただの憧れ!!
  好きとかそんなんじゃないから!
岩)……
◇)手の届かない人っていうか…
  芸能人みたいなもん!!
岩)……俺だって芸能人だけど…
◇)はっ!ほんとだ!!
岩)……
◇)ぷっww
岩)なんなんだよww
◇)あはははっw


思わず二人で笑った。


◇)そっか、剛典も芸能人だったね。
岩)お前って割とそれ忘れてるよね。
◇)忘れてないけど…
  「芸能人と付き合ってる」って感覚は
  全然ないかも。
岩)……
◇)剛典は剛典って感じ。
岩)……


あたしがそう言うと
剛典は少し嬉しそうに笑った。


岩)とりあえずこれムカつくから
  全部飲み干して帰っていい?
◇)……お腹壊すよ?
岩)……
◇)そんな嫌なら持って帰っていいよ。
岩)え?
◇)もらって嬉しかったけど…
  別にそーゆーんじゃないし…
  剛典が嫌ならいらない。
岩)え、そんなあっさり??
◇)うん。


だってあたしが好きなのは剛典だもん。


岩)いや、じゃあいいや。置いてく。
◇)何やねん!それ!w
岩)いや…、子供みたいなこと言って
  すみませんでした…//
◇)あはははっw


もう…何なのほんとw


◇)ヤキモチ剛典、可愛い♡♡


あたしがそう言って
剛典の頭を撫で回すと

剛典が少しむぅっと口を尖らせて
あたしを見上げたのが

さらに可愛くて…


◇)好きなのは剛典だけだよ♡


そんなことを言ってみたら


岩)当たり前だろ。


いきなり偉そうになった。

ほんと何なのこの子w


岩)大体さ、なんで俺があげたやつ
  着てないの?


剛典があたしのパジャマを引っ張って
不満そうにそう言った。


◇)あれは…昨日嬉しくて早速着たから…
  今は洗濯中//


剛典がくれた
ふわふわの気持ちいいナイトウェア。


岩)あれ脱がすの楽しみにしてたのに…
◇)ん??


今ボソッとなんて言った?


岩)まぁいいや。楽しみは取っとこっと♪
◇)…っ


そう言ってあたしを見た剛典の目が
なんだかもうロックオンしてて

本能でそれがわかった。


岩)ベッド…行こ?♡
◇)////


わけわかんなくされちゃう時間が来た。



この間のスイートより
ずっとずっと狭いベッドは

二人の重みで柔らかく沈んで…



岩)は…ぁ…//
  すげぇ気持ちぃ…//


あたしに触れながら
剛典が幸せそうにそんなことを言うから

あたしのHスイッチだって
簡単にオンになってしまう。


◇)剛典…///
岩)…っ///


いっぱい触って…

いっぱいキスして…


岩)どうせ5時起きだし…
  もう寝ないでずっとHしてる…?w
◇)……バカ///



でも…

それでもいいかななんて思っちゃうくらいに


触れ合う肌も体温も

その全てが気持ち良くて…



あたしたちは今日も
この幸せな熱に、溶かされる。




ーendー

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