[162]可愛い駄々っ子(隆二&♧Side)

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隆)ただいまーーー
 
 
隆二くんの声が聞こえて、
玄関まで飛んでいった。
 
 
♧)おかえりなさいっ♡
 
 
お酒の袋を持った隆二くんと
大きな箱を抱えた健ちゃん。
 
 
む)おお、すごいな、でかいな。
健)ちょ、むーちゃん、持って〜〜
む)はいよ。
♧)お酒、むーこも買ってきてたんだよー
隆)あ、ほんと?w
  ま、大は小を兼ねるってことでw
♧)あはははw
 
 
みんなで荷物をリビングに運んで。
 
 
隆)わぁ!何これ!!
♧)そうめんだけじゃあれかなって…
  色々おつまみ作っておいたよー
隆)すげぇ〜〜〜♡
♧)ふふふ…♡
隆)ありがとう♡
♧)うん♡
 
 
そんな会話をしてたら、
 
 
健)何やねん。新婚かいな。
 
 
健ちゃんにぼそっと突っ込まれて…
 
 
♧)////
 
 
私がこそこそキッチンへ逃げると、
 
 
隆(変なこと言わないでってば!///)
健)いって!
 
 
隆二くんが健ちゃんを
ポカポカ殴ってる。
 
 
それから料理をお皿にうつしたり
乾杯のグラスを用意したりしてると
 
隆二くんがキッチンまで来て
手伝ってくれた。
 
 
隆)今日頑張って仕事早く終わらせたんだー
♧)そうだったの?お疲れさまー
  そんなにそうめん食べたかったの?w
隆)俺のこと食いしん坊だと思ってるでしょ…
♧)え、違うの?
隆)もう……
 
 
ぎゅむ…っ
 
 
♧)?!!///
 
 
ま、また…いきなり後ろから…っ
 
 
♧)りゅりゅりゅりゅーじ…くん…?///
 
 
何してるの?!///
 
 
♧)みみみ見られるよ?!///
 
 
思わず声が裏返った。
 
 
隆)見えないよ、大丈夫。
♧)…っ///
 
 
大丈夫って…
そういう問題?!
 
てゆーか…
この言い方じゃ私も、
見えなきゃいいみたいになっちゃった!
 
 
♧)…離し…て…?///
隆)んー、……も…ちょっと。
♧)……///
隆)仕事頑張ったご褒美。
♧)…っ
 
 
そう言われると、何も言えない。
 
でも…ずっとぎゅってされてるのも
恥ずかしくて…
 
 
♧)本当にお疲れさま…///
 
 
ゆっくり振り返って
隆二くんの頭をなでなですると…
 
なぜか少し尖る、隆二くんの口。
 
 
♧)どうしたの…?
隆)俺のこと…園児扱いしてない…?
♧)えっ!!
 
 
こんな大きい園児、いないよ?!
 
 
健(あいつら何してんの、ほんま。)
む(さっきからイチャイチャと…)
健(見えてへんと思てんねやろか。)
む(むっちゃ見とるっちゅーねん。)
健(普通に新婚さんやろ、あれ。)
む(せやんな。)
健(むーちゃんさっきから関西弁やで。)
む(健ちゃんにうつされてん。)
健)ぶはっww
む(あの二人、もどかしすぎるけど
  ある意味おもろいからもうええわ。)
健(せやんな。ほっとこ、もう。あほらし。)
む(勝手にイチャイチャしとけい!)
健(せやせや!)
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
健)ほんならとりあえず、カンパーイ!
皆)カンパーイ!♪
隆)ぷは〜〜っ!!
 
 
仕事の後の酒は最高だーー♪
 
 
む)ああ、美味い。
 
 
腰に手を当てて
グラスを飲み干したむーちゃん。
 
 
健)むーちゃん、男らしすぎるやろw
隆)あはははw
♧)このお酒飲みやすい…♡
隆)飲み過ぎはダメだよ!
♧)わかってるよぅ…。
 
 
外だったら一杯までって言うけど…
今日は家だからまぁいいか、って。
 
でも飲ませすぎないようにしないと
♧は寝ちゃうからな。
 
 
健)よーし!ほんなら始めるでー!
む)いえーーい!!
隆)俺、初めてだ。流しそうめん。
♧)私もだよー。
 
 
セットは健ちゃんが組み立ててくれて
俺たちはお椀と箸を構えた。
 
 
健)とりゃーーー!!
隆)わ、わ、わ、えっ!!
む)えーい!!
♧)わわわっ!!
 
 
健ちゃんが流してくれたそうめんを
3人で慌ててキャッチして。
 
 
健)全然取れてへんやん、へったくそ!w
隆)だって!!w
 
 
隣では、僅かにキャッチできたそうめんを
♧がもぐもぐ食べてる。
 
 
♧)ふふ、美味しい♡
む)あたしも流したーい!
健)ほんなら交代やw
 
 
そんなこんなで4人でわいわい
そうめんを食べて。
 
 
健)てゆーかなんでわざわざ流すんやろな。
  普通に食うたらええやんな。
 
 
セットを持ってきた張本人が
そんなことを言い出すから、
俺たちは腹を抱えて笑った。
 
 
む)この竹の涼しげな感じがいいんじゃん!w
隆)そうだよ、夏っぽいじゃんw
健)せやけどさ〜〜〜
♧)楽しいからいーの♡
健)ほんならええかw
 
 
満足するほど食べたら、
その後はソファーでつまみをつつく。
 
 
健)これむっちゃ美味いわぁ〜〜
♧)ふふ、ありがとう♡
 
 
♧の料理は健ちゃんもうならせて。
 
 
健)これとかどないなってんの?
む)あ、それあたしも手伝ったけど
  面倒臭かった!
隆)あはははw
健)♧ちゃん、毎日こんなん作ってんの?
♧)うん。慣れたらすぐだよー
健)あ、こっち!これ美味い!!
  これ一番美味い!!!
♧)ほんとー?♡
健)めっちゃ俺好み!!
  まだある?
♧)あるよーー。
健)ほんなら遠慮せんとがっつくわw
♧)ふふ、良かったら持って帰る?
健)え!ええの?!
♧)いいよーーー♡
隆)え、ちょ、ちょ、ちょっ!!
 
 
何それっ!
 
 
♧)どうしたの?
隆)健ちゃんにあげちゃうの?!
♧)うん。まだ余ってるし。
健)持って帰るーー♪
隆)……ダメっ!!!
♧健)え……。
 
 
思わずそう言った俺を
ぽかんと見てる二人。
 
 
健)お前も好きなん?これ。
隆)……
♧)隆二くんには
  またいつでも作ってあげるよ?
隆)……
 
 
でも、あげたくない。
 
 
隆)……ダメ。
健)なんでやねん!!
♧)隆二くん……
隆)……
 
 
そんな困った子見るような顔しないでよ…
 
 
健)お前は子供か!!w
隆)…っ
 
 
しまった。
このままじゃまた園児扱いされる…!
 
 
♧)また作ってあげるから。ね?
隆)……
♧)これは健ちゃんにあげてもいい?
隆)……(こくん)
 
 
仕方なく、頷いた。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
みんなどんどんお酒も進んで、
私ももう3杯目。
 
むーこはもう6杯目だけど…
 
 
健)むーちゃんて何でもいけるん?
む)うん!嫌いなお酒ないよ!
隆)すごいな…
♧)……
 
 
むーこと隆二くんは
どっちが強いのかな。
 
健ちゃんは、私と一緒で
そんなに強くないみたい。
 
もう顔が真っ赤だし。
 
 
健)うちの彼女もむっちゃ強いねん。
む)そうなんだぁ!
♧)えっ!!!
 
 
彼女?!!
 
 
隆)一緒に飲んだりすんの?
健)うん。でも絶対勝たれへんw
む)あはははw
♧)……
 
 
健ちゃん…
彼女いたんだ…。
 
どうやら私だけ知らなかったみたい。
 
 
だって…
むーこがなんだか
健ちゃんとすごく仲良しだから
 
もしかして…、
なんて思ってたのに。
 
ただの私の邪推だったのかな。
 
 
む)三代目では誰が一番強いの?
健)誰やろな〜〜〜
隆)うーーん。
健)みんなそこそこ強いやんなー?
隆)だよねー。
む)臣くんとかずーっとあのクールな顔で
  飲み続けてそう。
健)あはははw
  あいつ意外と可愛いんやでー?
む)えー?
健)酔っ払ったら
  きゃっきゃきゃっきゃ笑うし。
む)あ、そうか。
  彼女にもデレデレだったしね。
  もうクールキャラじゃないんだった。
隆)あはは、クールキャラ降格したの?!w
む)うん、全然イメージと違ったんだもんw
♧)……
 
 
確かに…。
 
すっごくラブラブでびっくりしたもんなぁ…。
 
 
健)何やねん。
  むーちゃんはクールな男が好きなん?
む)全然そんなことないよー。
隆)むーちゃん、NAOTOさんの
  ファンだったんでしょ?
  びっくりした。
む)ああ、そうそう。
  前からダンスカッコイイなって思ってて。
♧)……
 
 
そうだったんだ…知らなかった。
 
 
む)でも三代目の中だったら
  健ちゃんが一番タイプ!
隆)えええ?!
健)何やねん、見る目あるや〜〜ん♪
♧)…っ
 
 
やっぱり…
むーこは…健ちゃんのこと…?!
 
 
む)実際話してみたら
  一番楽しいんだもん。
健)ほんなら俺にしとけば良かったやん。
  なんでNAOTOさんにしたんw
む)だって健ちゃん彼女いるじゃん〜〜
健)別にええやん、バレへんし。
む)やだよ。
  彼女いる男とは絶対やんない。
健)一回も?
む)しないよ。
♧)……
 
 
ええと…
さっきから何の話してるのかな…?
 
 
健)俺が彼女おらんかったらええの?
隆)健ちゃん、酔ってんの?w
  こんなとこで口説かないでくれる?
健)俺ともしよーーー♡
む)やーだ!もう。
 
 
抱きついてきた健ちゃんを
むーこがむぎゅっと押しのけた。
 
ええと…
 
「俺とも」…って…?
 
 
隆)てゆーかさ、気になってたんだけど…
む)んー?
隆)NAOTOさんは何がダメだったの…?w
む)……あ、…聞いたの…?
隆)あ、ごめん、うん。
む)うーん…、なんかねぇ〜〜
健)ヘタやったん?
む)うん。
 
 
即答したむーこに、二人が笑い出した。
 
 
健)ぶはははっw
  せやから俺にしとったら良かったやん!
隆)むーちゃん…厳しい…w
む)なんていうかねぇ、
  やる気ないよね、あの人!
♧)…やる気…?
 
 
一体何の??
 
全然話についていけてないのは、私だけ…?
 
 
む)べろんべろんだったせいも
  あるかもだけど…
  ムード作りとかもないし
  キスはへったくそだし!
健)ぶはっw
隆)キスがヘタ?!!w
む)そうだよ〜〜!!
隆)どんなキスなの、それw
む)なんかさ〜〜
  面積比がおかしいよね。
健)面積比?!なんやそれ!ww
♧)……
 
 
ちょっと待って。
 
もう、思いきって、聞いていい?
 
 
♧)むーこ、NAOTOさんとキスしたの?
む)あ、Hしたよー。この間。
♧)!?!?!!
 
 
びっくりして言葉を失った私に、
「そうらしいよ。」って
隆二くんが小さく耳打ちしてくれた。
 
知らなかったの…私だけ…??
 
 
む)どうせお持ち帰りされるなら
  健ちゃんが良かったけど
  健ちゃん彼女いるって言うからさ〜
健)そうやったん?!言うてや!!
む)だから彼女いる男はやだってば。
健)なんでやねん〜〜〜
♧)……
 
 
健ちゃんは…
さっきからむーこにベタベタしてるけど…
むーこのこと、好きなの…?
 
彼女いるんだよね…??
 
 
む)で、NAOTOさんは
  眠くなっちゃった〜♡
  とか言って甘えてくるから
  ああ、ホテル行きたいんだなって思って。
♧)思って…?
む)一緒に行ったの。
♧)…っ
 
 
むーこは浮気とか不倫とかはしない子だけど…
たまにこういうところがある。
 
でも…
その相手がNAOTOさんってなると
私はびっくりなわけで…
 
 
隆)ねぇ、ヘタなキスって何なの?
  面積比って何??
♧)……
 
 
隆二くん…
気になるのはそこなの…?
 
 
む)う〜〜ん、
隆)どうヘタだったの?
む)なんか全然気持ち良くなかったんだよね〜
隆)キスが?!
む)うん。
健)ぶっちゅーってはみ出してきたん?w
む)うん、そんな感じ。色気ゼロ。
健)ぶはははw
♧)……
 
 
色気…
 
キスには色気が必要なの…?
 
 
む)あたしはもっと
  とろけるようなチューがしたかった!
健)あはははw
♧)……
 
 
とろけるような…チュー…?
 
 
♧)……
 
 
そう言われて思い出すのは…
 
隆二くんのキス。
 
 
だって…
 
私の人生には
キスの記憶はあれしかなくて…
 
夜の川辺で、初めてされたキス。
 
 
「こっちに、していい…?」
 
 
ほっぺにキスした後、
私の唇をなぞってそう言った隆二くんは…
 
なんだかすごくエッチだった。
 
 
♧)……///
 
 
そうか…
あれが色気なのかな…///
 
 
私の頬に触れた手も
私を見つめる瞳も
 
すべてが熱くて。
 
 
「やじゃないなら、する。」
 
 
そんな強引な言葉とは裏腹に
キスはすごく優しくて…
 
角度を変えて何度か重なった唇は
柔らかくて…
 
 
♧)////
 
 
思い出したら、顔が熱くなってきた。
 
 
だって…
 
一生忘れられない、あんなキス。
 
 
本当に…甘くて…優しくて…
「好き」って流れ込んでくるような…
 
それこそ、とろけそうなキスだった。
 
 
思い出すだけで…
心臓がバクバクして…
 
 
♧)////
 
 
隆二くんは…
あの夜のキス、覚えてる…?
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
むーちゃんがNAOTOさんのキスに
ブーブー文句を言ってて。
 
ヘタなキスって何だろう、って
すげぇ気になって。
 
 
俺は大丈夫かな?って
少し不安になって、隣を見たら…
 
なんか♧が俺のこと、
じーーーっと見てて。
 
 
隆)…っ
 
 
思い出すのは、川辺でのキス。
 
気持ちが抑えられなくて
俺から勝手にした。
 
 
♧も…思い出してたり…する…?
 
てゆーか…
そんなじっと見てるのは、何!?
 
もしかして…
 
俺もヘタだったの!??汗
 
 
はみ出てた!?
色気なかった?!!
 
 
下手くそだったなぁ…とか思ってんの?!
 
 
♧)……
隆)…っ
 
 
無言の視線に、動揺する。
 
 
どうしよう。
 
あの時は…
そんなキスのテクニックなんて
何も考えてなかったし…
 
 
ただ、♧が好きで…
その気持ちだけを込めて、キスをした。
 
 
やっぱり…
ヘタだったの?!!泣
 
 
健)ほんなら俺とチューしてみるー?♡
む)もぉ〜〜酔っ払い〜!
健)酔うてへんよ、別に。
  俺のチューむっちゃ良かったら
  どうするー?
む)うーん、いいや。
健)ひっど!!w
 
 
向かいでは
酔っ払い健ちゃんが
むーちゃんにじゃれついてて。
 
でも俺の頭の中は、キスのことでいっぱい。
 
 
隆)姉御……
む)姉御?!!!
隆)どうしたらキスは上達するんですか…
む)ぶはっ!何それ!ww
 
 
だって…
大事なことでしょ。
 
 
む)まぁその時々じゃない?
 
 
その時々?!!
とは!??
 
 
む)とにかくNAOTOさんは
  遊び慣れてるなーって感じだったの。
隆)……
む)こういうキスとかHで
  通用するような子とばっかり
  遊んでるんだろうな〜って。
隆)……
 
 
姉御のレベルが高すぎて
よくわからない。
 
 
健)Hもヘタやったん?
む)身体は良かったんだけどね〜〜
隆)……
 
 
てゆーか。
 
姉御は下ネタ全然OKな感じで
つらつら話してるけど…
 
 
ふと心配になって隣を見れば…
 
 
♧)////
 
 
ああ…っ
やっぱり…!!
 
真っ赤になって俯いてるじゃん!!
 
 
隆)ちょっと!
  そーゆー話、やめてくれる?!
 
 
俺は慌てて♧の耳を塞いだ。
 
この子、ピュアなんだからねっ!
 
 
健)いや、お前さっきまで
  めっちゃ食いついてたやん…w
隆)だめだめっ!!
 
 
思わず♧の頭をなでなですると、
 
 
♧)子供扱い…しないで…///
 
 
♧がほっぺを膨らませた。
 
 
隆)……
 
 
あれ…?
 
子供扱いされてたのは…
俺だったはずなんだけど…
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
キスが上手とか…下手とか…
 
Hが上手とか…下手とか…
 
私には未知の世界すぎて。
 
 
だって…
したことないもん…。
 
 
でも…
 
好きな人とそういうことするのって…
すごく特別なことじゃないの…?
 
上手とか下手とかじゃなくて…
 
だって…好きな人だよ…?
 
 
なんかもう…
 
好きな気持ちがあふれて…
いっぱいになっちゃわないの…?
 
 
私は…
隆二くんのキスを思い出すだけで
こんなにいっぱいいっぱいで…
 
 
好きじゃない人と
そういうことするなんて、
全く想像できない。
 
 
健)俺の方が上手いで〜〜〜♪
む)適当なこと言わないの、酔っ払い。
健)してみなわからんやん〜〜
む)もうチャラいなぁ。
  どうせ健ちゃんも
  遊びまくってるんでしょー
健)えー?w
む)そのへんのアイドルとか
  食い散らかしてるんでしょー
健)人聞きわるっ!!w
♧)…っ
 
 
アイドル…?!
 
アイドルといえば…
乃木坂46!!
 
隆二くんがもらってたラブレター!!
 
 
健)俺らそんな遊んでへんよなー?
隆)ははは…
健)何やねんその乾いた笑いはw
隆)健ちゃんはあれだよねーー
  適当な彼女と付き合ってる時は
  チャラいよねーー
健)何やそれ!!w
む)やっぱ芸能人はチャラいんだな、うん。
♧)…っ
 
 
それって…
 
隆二くんも…?
 
 
違うよね…?隆二くんは……
 
 
健)俺より隆二の方がモテモテやで〜
む)うん、そうだろうね。
健)こらーー!w
む)だってヴォーカルだもんw
♧)…っ
 
 
ドキン…ドキン…
 
胸が嫌な音を立てる。
 
 
隆)俺、NAOTOさんとか健ちゃんほど
  チャラくないもん。
♧)……
 
 
「ほど」ってことは…
少なからずは…って…こと…?
 
 
健)お、♧ちゃんグラス空いてるやん!
  健ちゃんが注いだるで〜♪
隆)ちょ、あんま飲ませないでよ?
♧)…っ
 
 
隆二くんが止めようとしたけど、
私はグラスを奪い取って
一気に飲み干した。
 
 
隆)えええ?!何してんの!
♧)…隆二くん…もっ
隆)え?!
♧)遊んだりしてるの?!
隆)…っ
 
 
思いきって、聞いてみた。
 
 
隆)……
♧)……
 
 
ドキドキ…
 
ドキドキ…
 
 
隆)……うーん…と…、それなり…に。
 
 
小さく返ってきた返事。
 
 
♧)…っ
 
 
胸がズキンッて
大きく音を立てた。
 
 
それなり…って、何…?
 
 
それなりって…
 
それなりって…
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
「隆二くんも遊んだりしてるの?」
 
 
突然そう聞かれて、一瞬フリーズした。
 
 
でも…
「してない」なんて答えたら
俺、ただの嘘つきクソ野郎になっちゃうし…
 
それで臣が♡ちゃんに家出されたのも
岩ちゃんが今もめてるのも知ってるから…
 
嘘をつくわけにはいかないって思って…
 
 
「……うーん…と…、それなり…に。」
 
 
すっげぇ意味わかんない返事をした俺。
 
 
言った後で、冷や汗ダラダラで…
 
なんかもう、♧の顔を見れなくて…
 
 
む)やっぱ隆二くんも遊んでるのかぁ…
健)隆二モテるもん。
 
 
酔っ払ってる向かいの二人は
大したことじゃないみたいに
会話を続けるけど…
 
俺、ヤバくない?!!
 
 
すげぇ女遊びしてるクソ野郎みたいに
なってない!??汗
 
 
隆)そ…、そんなには…遊んでないよ…。
 
 
必死に誤魔化そうとして、
情けない小さな声。
 
 
健)ほら、LIVEの後とかは
  しゃーないやんなー?
隆)あ、うん!そう!
む)何がしゃーないの?
健)やっぱりいろいろ出さんと。
む)ああ、そっか。
  男ってそうだよねー。
 
 
謎の理解を見せる姉御。
 
 
む)レーサーとか終わった瞬間
  女とヤるとか言うもんねー
健)そうそう。
む)医者とかも。
隆)医者!??
む)手術終わったりすると
  興奮おさまらなくて
  看護師とかとヤるらしいよ。
隆)何それ!
 
 
それは初耳だけど…
 
 
む)そういう危機迫った状況の後って
  男は出したくなるんだろうねーー
健)そうそう。
 
 
……ダンッ
 
 
隆)!!!
 
 
大きな音に、思わずびくっとした。
 
 
グラスを勢い良く置いた♧は…
そこにまた次の酒を注いでて…
 
 
隆)え、ちょ…っ
 
 
俺が止める前に、またそれを飲み干した。
 
 
♧)…LIVEって…
隆)…っ
♧)そんなに…危機迫ってるのっ!
 
 
♧はまた酒を注いで…
 
 
隆)ちょ、もうダメだって!!
 
 
取り上げようとする俺の手を振り払って、
またそれを飲み干した。
 
 
健)ええ飲みっぷりやなぁ!
 
 
そうじゃなくて!!
 
 
む)♧がこんな飲むなんて珍しー♪
 
 
そうでもなくて!!
 
 
♧)それなりって…何!!!
 
 
♧がまたグラスを飲み干して、
俺は慌てて周りの酒を全部片付けた。
 
 
隆)もうダメ!!!
 
 
どんだけ飲む気だよ!!
 
 
♧)それなりって何!!!
隆)…っ
 
 
もう…
♧の目がすわってる…。
 
 
健)まぁまぁ、隆二も男やからw
♧)…っ
 
 
♧は今度は健ちゃんを睨んで。
 
でも空気を読めない酔っ払い健ちゃんは
ヘラヘラ笑ってる。
 
 
健)LIVEの後はHしたくなんね〜んw
  あ、あとお酒入った時もーw
隆)ちょ、もういいから!!
 
 
これ以上余計なこと言わないで!!
 
 
隆)…っ
 
 
飲むお酒がなくなった♧は
ぎゅっと膝の上で握り拳を作って…
 
 
隆)♧……?
 
 
隣からそっと顔を覗くと、
 
 
隆)…っ
 
 
ポロポロと涙をこぼしてる。
 
 
隆)なん…で…っ
 
 
その涙に、俺がパニックになってると…
 
 
♧)ふぇぇ……っ
 
 
♧は俺にぎゅっと抱きついてきた。
 
 
隆)!!?///
 
 
一体何がどうなってるのか
酒の入った頭じゃ、判断力も鈍くて。
 
 
隆)どうした…?///
 
 
♧の身体を抱きとめたけど、
♧はやっぱり泣いてて。
 
 
♧)やだ…ぁ……っ
  …ふぇ…ぇ…っ
隆)…っ
♧)そういう…こと…しちゃ…
  や…だぁ…っ
隆)……
 
 
♧は…
子供みたいに俺にすり寄って
しくしく泣いてて…
 
 
隆)////
 
 
なんなの…?これ……。
 
 
めちゃめちゃ可愛い…
 
どうしよう…///
 
 
隆)…や…なの…?///
♧)やだ…ぁっ!
隆)////
 
 
駄々っ子みたいに…
俺にすりすりしてくる…
 
 
♧)もう…しちゃ…だめ…ぇっ
隆)……うん///
 
 
すげぇ可愛い…
 
 
泣いてるのに、ごめん。
 
可愛くて仕方ないんだけど…///
 
 
♧)やだよぉ…っ…ぐす…っ、ぐすっ
隆)もう…しないから…
♧)ふぇぇ…っ
 
 
なんで…
こんなに泣いちゃうの…?
 
 
♧)ぜった…い…だめ…っ
隆)うん…///
 
 
ヤキモチ…だよね…?
 
 
♧)ぜったいぜったい…だめぇ…
隆)うん、もうしないから…
 
 
約束するから、もう泣かないで…。
 
 
♧)ほん…と…?
 
 
目を潤ませてポロポロ泣きながら
 
小首を傾げて可愛く俺を見つめる♧。
 
 
♧)ぜったい…だよぉ…?
隆)////
 
 
泣かせてごめんって思う気持ちと…
可愛すぎてめちゃくちゃにしたい気持ちとで
 
もう頭がこんがらがってて…
 
俺は、ただ必死に頷いた。
 
 
♧)りゅ……じ…くん……
隆)…っ
 
 
♧は最後に俺の首元に
すりすり顔を寄せて…
 
そのまま静かになった。
 
 
♧)スー……、スー……
隆)……///
 
 
寝た…のかな…?
 
 
ドキドキ…、ドキドキ…、、
 
 
健)……むっちゃ可愛えやん…///
む)こんな♧、初めて見た…w
隆)////
 
 
酔っ払ってたんだろうけど…
俺もびっくりした。
 
 
健)隆二が女遊びしたら嫌やって。
隆)うん…。
健)こんな可愛く嫌やって言われたら
  もう出来ひんな…?w
隆)もう…しないよ。
む)ほんとにー?
隆)絶対しない。
 
 
腕の中で
俺に必死にしがみついて眠る♧が
愛しくて、仕方ないから。
 
 
隆)身体…、あつ…w
 
 
あんな一気に飲んだりするから…
 
♧の肌は赤く染まって、
体温も高くなってる。
 
 
隆)……よしよし。
 
 
むちゃくちゃな体勢になってる♧を
抱っこし直して…
 
背中をトントンと叩いた。
 
 
ぴったり俺にくっついてる♧のぬくもりで…
なんだか俺まで、眠くなってきて…
 
 
健)あの魚、むっちゃ美味いやん?
む)でも釣れた時の喜びはさー
 
 
姉御は釣りの話までいけるのか…
 
なんて…
 
 
二人の会話を遠くで聞きながら…
 
 
気付いたら俺も、眠りに落ちていた。
 
 
 
………
 
 
 
……
 
 
 

 
 
 
 
ー続ー

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コメント

  1. ゆう より:

    初コメですいっつも楽しみに見させてもらってますほんまキュンキュンするし三代目のこと知り尽くしてるからリアルやし実話並の完成度!もうまじでこの小説のファンです❤️更新楽しみにしてます

    • マイコ より:

      ゆうさんヽ(*^ω^*)ノ
      初コメありがとうございます♡♡
      そう言ってもらえると嬉しいです〜〜〜!!
      どうぞこれからもよろしくお願いしますっ!!♡♡

  2. 三代目妄想love より:

    にゃーーーーーーー!!!!!!!!!!
    健ちゃん空気よめぃ!w
    もう早くHしちゃえーーー!!!!って感じよ!!!

  3. マイコ より:

    私が抱きしめたいくらい…(´。•ω(•ω•。`)ぎゅー♡

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