[16]悔しいけど好き(岩&◇Side)

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岩)俺、まだ…
  ◇の「彼氏」じゃないんだよね…w
◇)……


彼氏…?


◇)……あっ!!!


あたしが声を上げると
剛典がフッと笑った。


そうだ。

あたし、今日はちゃんと
自分の気持ちを伝えようって思ってたのに

お泊まりに気を取られて
ドキドキして、いっぱいいっぱいで…


◇)////


ちゃんと…言わなきゃ…


そう思って、剛典を見上げると
剛典の大きな手のひらが
あたしの頬を優しく撫でた。


岩)◇…?
◇)…っ


あたしの名前を呼ぶ、甘い甘い声。

あたしを見つめる、甘い甘い視線。


岩)俺は、お前が好き。
◇)…っ
岩)お前の気持ち、聞かせて?
◇)////


ドキン。

ドキン。


胸が早鐘のように、音を立てる。


こんなの…

「好き」以外の答え、許されるの?

なんか、ずるい///


◇)やっぱりやだっ!///
岩)はぁ?!!


くるっと背中を向けると
慌てたように
剛典があたしの前にまわった。


岩)やだって何!!
◇)だって…


こんな完璧なシチュエーションを用意されて

あとはあたしが「好き」って言えば
全部シナリオ通り、みたいな
そんな感じ…


◇)なんかずるいもんっ!///
岩)何が!!
◇)ううう///


でも…ここまで揃えられたら
逃げ場がないのはわかってる。

だから余計に、悔しい。


岩)俺のこと、どう思ってんのか教えてよ!
◇)……やだっ!!
岩)なんで!!
◇)絶対やだっ!!
岩)こんの…天の邪鬼…っ!!
◇)ぷいっ!!///


天の邪鬼でもいいもんっ

なんか…悔しいんだもんっ!


岩)ねぇ…
◇)ぷいっ
岩)俺のこと好きでしょ?
◇)はぁ?!!


その言葉に思わず振り向いた。


岩)俺のこと、好きでしょ?
◇)…っ


自信満々に…何なの?


◇)好きじゃないもんっ!!
岩)好きだろ!!
◇)好きじゃないっ!!
岩)〜〜〜っ
◇)……///


「俺のこと好きでしょ」って何!!
ばか〜〜っ!!!///


岩)……
◇)……


ぶつかる視線に、ドキッとする。


岩)じゃあもう…抱いていい?
◇)……
岩)……
◇)は!!????


なんて言った?!!


岩)全然素直になってくんないから…
  ベッドの中だったら
  素直になるかなー♡って。
◇)な、な、なっ…


何言ってんの?!この人!!


ジリジリ迫ってくるから
ゆっくり後ずさると

後ろには綺麗な夜景が広がっていて
もう逃げ場がない。


岩)ん?ここがいいの?
◇)は?!!
岩)大胆だなー♡
◇)な、何が!???
岩)こんな夜景が見える出窓で
  襲われたいなんて♡
◇)そんなこと言ってない!!///
岩)あはははっww


え、え、日本語通じない!!
何この剛典ワールド!!


岩)うん、ここでもいいや…
◇)え?!!


いいやって何が!???


岩)抱いてい…?
◇)ひゃぁっ///


耳元で…低い声で囁かれて…

あたしはいつの間にか
押しやられて、出窓に座ってて…


◇)ちょ、ちょ、ちょっと待って!!
  なんかおかしい!!///
岩)え…?


剛典の両肩をグイッと押し返した。


岩)何がおかしいの?
◇)何がって…///


何もかもがおかしいでしょ!!!


岩)俺は…
◇)…っ///


ふわっと抱きしめられて、
耳元で剛典が囁く。


岩)抱けるなら、どこでもいい。
  もう…我慢の限界。
◇)////


そう言って口付けられた首筋が
熱く、熱を持つ。


◇)あたしっ、剛典のこと…
  好きなんて…言ってないよ?
岩)うん、いいよ…
◇)…っ


いいよって…


岩)言わなくても、もうわかるから。
◇)////


な、なんで…っ


岩)言わなくても、
  お前は俺のことが好き。
◇)…っ


また、首筋に触れる唇。


◇)好きじゃ…っ、ない…
岩)好き。
◇)…んっ、好きじゃ…ないっ//
岩)好き。
◇)ん…っ、//
岩)……
◇)好きじゃないもんっ!//


剛典のキスを押し返すと
剛典がニヤッと笑った。


岩)俺が先に言い過ぎて、
  悔しくて言えなくなった?w
◇)何が…?//
岩)俺のこと、好きって。
◇)////


だから…
なんでそんな自信満々なのー!!!


◇)ん…ぅっ///


今度は鎖骨に落とされた、熱いキス。

思わずぎゅっと目を瞑ったけど

このまま剛典のペースなのは
なんか悔しくて…


◇)剛典…っ!!///


あたしが呼ぶと、
剛典の手が一瞬止まって

まぁるい瞳が、あたしを捉えた。


岩)……なに?
◇)////


悔しいけど…

悔しいけど…


◇)好きだっ!馬鹿っっ!!///


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


◇はそう言って、
俺に噛み付くようなキスをしてきた。


岩)…っ
◇)…は…ぁ…//


やっと聞けた「好き」の言葉が
想像以上に嬉しくて…

悔しそうなキスが、
めちゃくちゃ可愛くて…


岩)はぁ……///


出窓に乗せてる小さな身体を
めいっぱい、ぎゅっと抱きしめた。


岩)もっかい…聞かせて…?
◇)…っ
岩)……
◇)…や…だ…っ
岩)……
◇)……
岩)好きだよ。
◇)…っ
岩)◇が好き。
◇)////


ああ、なんか…
すげぇ愛しいな。


岩)好き。
◇)……//
岩)……
◇)剛典……
岩)……
◇)好き…//
岩)…っ
◇)……大好き…///
岩)////


ちょ、急に素直になるとか…
ほんとずりぃから…///

マジで何なの…///


岩)ああ…もう…///


ぎゅぅっっ


岩)やっと…俺のもんになった///


短いようで、長かった。

最初は、めっちゃ嫌われて
警戒されてるところから始まって…


岩)やっと…


なんか…感動…


◇)剛典のものになんか…
  なってないもん…っ//
岩)……


は?!!


◇)まだ、なってないもん///
岩)……


身体をそっと離して
その顔をのぞけば

真っ赤になって、口を尖らせてる。


岩)俺のもんじゃないの…?
◇)……
岩)好き、なんでしょ?
◇)好きだよ…?
岩)……
◇)でもまだ…
  剛典のものじゃない…
岩)……


俺を見つめる瞳に、色が宿った気がした。


◇)あたしが…欲しい?
岩)…っ


そう動いた唇が

俺を見つめる瞳が

一瞬で俺を…狂わせるみたいに…


岩)欲しいよ…?
◇)…っ


一筋縄じゃいかない
そんなお前が…好きだから。


岩)お前だって…欲しくないの?俺が。
◇)…っ


コツンと重なる額。

近付く、息遣い。


◇)欲しいよ…?
岩)……


そう呟いた唇に、吸い寄せられるように

素直じゃない二人の唇が
一つに重なれば


さっきまでの
強気な言葉が

互いにどこに消えたのか
わからなくなるほど…


熱く、とろけて。


◇)剛…典…っ//

岩)…◇…っ、


夢中で求め合うキスは
やわらかくて、甘くて

脳の奥が痺れそうなくらい
気持ちイイ……


◇)は…ぁっ…//

岩)…っ


甘くとろけ合う、唇の隙間から
小さな吐息が漏れ出る。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


キスに溺れるように
夢中になってると

あたしの身体はいつの間にか
ふわりと浮いて、


それでもまだ、キスに酔いしれている間に

二人の身体はもう、ベッドの上にあった。


キスだけで…
こんな風になるのは、初めて。


身体の芯から…熱くなるみたいに

もう剛典が欲しくて…
仕方なくなってる。


◇)んんっ…///


それは、剛典も同じ。


あたしに触れる唇から…
指先から…

あたしが欲しくて仕方ないって、
すごく伝わって来る。


お互いにそれがわかるから
余計に熱くなる、二人の身体。


求めて、求められて…
二人の熱が…溶け合ってく。


◇)や、ぁ…っ//

岩)…ダメ、…見せて…

◇)ん…っ、あ…ぁっ…//



激しいのに…優しくて…


こんな風に…
抱かれたこと、ないし…

こんな風に…
自分が求めるのも…初めてで…


◇)や…ぁっ、…剛…典…っ//


初めてじゃないのに、
全部が…初めてみたい。


岩)俺…余裕ないかも…


そう言って、切なそうに笑う顔も
愛しくて…


たまらなくなって
手を伸ばせば

たくましい身体が、覆いかぶさるように
あたしを強く、抱きしめた。


◇)んん…っ///

岩)はぁ…ほんと…ヤバい…///

◇)…は…ぁっ、剛…典…っ

岩)それ、ずるい…//


え…?


岩)名前…呼ばれるの…たまんない//
◇)////


無意識だったけど…
あたし、そんなに呼んでた?


岩)すげぇ可愛い…///
◇)////


甘い腕に閉じ込められて
息苦しいくらい、幸せな時間。


岩)は…ぁ…っ//
◇)…っ///


汗ばむ肌…

揺れる身体…


岩)◇…っ


切ない表情で
あたしの名前を呼ぶ、剛典。


岩)◇…っ


ああ…ほんとだね…


そんな愛しそうに…名前を呼ばれるのって…

たまんない。


なんか…泣きそうになる。


岩)◇…?
◇)…っ


剛典の手が、優しく頬に触れた。


岩)なんで…泣いてんの…?
◇)…っ


わかんない…

あたし…泣いてるの?


岩)ああ…もう…///


またぎゅっと、抱きしめられた。



岩)このまま…繋がってたい。
◇)……///
岩)もう…すげぇ好き…///



あたしも…同じ気持ちだよ…?


なんだろう…

剛典が…すごく愛しくて
勝手に涙がこぼれる。



……チュッ


頬を伝った涙に
剛典の唇が、優しく触れた。




ー続ー

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