[156]幸せハヤシライス(隆二&♧Side)

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少ない♧の荷物は
あっという間に片付け終わった。
 
 
♧は大分顔色も良くなったし
笑ってくれるようになったけど…
 
さっきアパートに帰った時は
やっぱり少し怯えてて
 
男の部屋の前を通る時は
俺の手をぎゅっと握ってきた。
 
 
そんなすぐには
気持ち切り替えられないよな。
 
 
こんな広い家に
♧を一人で残していくのも、まだ心配で。
 
 
隆)…一緒に行く…?
 
 
俺がそう聞くと、
♧は遠慮がちに頷いたから
 
俺は午後の仕事に
♧を連れていくことにした。
 
 
今日は楽曲の打ち合わせくらいだし
♧は退屈かもしれないけど
側にいてくれたら俺も安心だから。
 
 
男)あれ…?
男)隆二の彼女?
隆)はい。
 
 
スタッフさんにはそう答えた。
 
 
♧)え…っ///
 
 
勝手に答える俺に、♧は戸惑ってて…
 
 
隆)そう言った方がややこしくないから。
 
 
なんて、それらしいことを言えば
♧は「わかった」と小さく頷いた。
 
 
男)隆二が彼女連れてくるなんて
  初めてじゃんw
男)めずらし〜〜〜
隆)へへ……//
 
 
みんなに「彼女」って言われると
勝手についた嘘でもなんか嬉しくなる。
 
 
男)一応前回から絞った曲がこれね。
隆)ありがとうございます。
男)このへんとか隆二好きだと思うけど…
隆)聞きたい。
 
 
今日は次のアルバムに入れる
俺のソロの楽曲選び。
 
『All LOVE』とは
また全然違う感じにしたくて。
 
 
隆)あ、この曲のテンポ好きだなー
男)うん。
隆)こっちもメロディ綺麗だし…
 
 
うーん…迷う。
 
 
隆)臣ってもう決めたんでしたっけ?
男)まだだよー。
  作詞の方はこの間あげてきたけど。
隆)あ、見たい!!
男)ええと、はいこれ。
 
 
受け取った紙には
『Beautiful Life』ってタイトルが
書かれてた。
 
 
男)まだ直したいって言ってたから
  一旦仮でね。
隆)……
 
 
歌詞は…めちゃくちゃ俺たちっぽい
仲間のことを書いてる内容で…
 
 
隆)へへ、なんかこれ照れるね…w
男)はははw
  臣がこんな素直な歌詞書いてくるのが
  ちょっと意外だったけど。
隆)だってあいつ丸くなったもん。
  丸臣だもん。
男)丸臣!あはははw
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
隆二くんが一緒に行く?って言ってくれて
 
一人で家で待ってるのは
なんだか不安で、寂しくて…
 
その言葉に甘えて
ついてきちゃった仕事現場。
 
 
隆二くんのソロの楽曲選びをしてるみたいで…
私は部屋の隅で聞き耳を立てながら
少しドキドキしてる。
 
 
隆二くんのソロ…。
 
それはいつ発表されるのかな。
 
どんな歌になるのかな。
 
 
きっと…すごく素敵な歌になるんだろうな。
 
 
早く聞いてみたくて、
一人で勝手にわくわくしてる。
 
 
男)こっちは臣が帰ってきたら
  相談だなーー。
隆)はい。
男)あいつは今頃オランダかーー
  いいなぁーー
隆)はははw
 
♧)オランダ…?
 
 
臣くん、オランダにいるの?
 
 
女)今みんなで海外行ってるんですよ。
 
 
思わず呟いた私に
スタッフさんが小さい声で教えてくれた。
 
 
女)ベルギーのTomorrowlandを
  観に行くみたいで。
♧)……
 
 
トゥモローランド…?
何かのテーマパークとかかな…?
 
 
女)Afrojackに招待されたんですよ。
♧)……
 
 
アフロジャック…?
何かの組織かな…?
 
 
♧)なんか…すごいですね…
女)今市くんはMステが控えてるからw
♧)Mステ?!
女)今週の金曜日ですよ。
♧)…っ
 
 
Mステ!私でも知ってる!
あの生放送に隆二くんが出るんだ!
 
 
♧)え、でも…
  臣くんいないのに…?
女)DANCE EARTH PARTYで
  出演するんですよ♪
♧)ダンスアースパーティー…?
女)ええと…これです。
 
 
スタッフさんが渡してくれたCDは、
『BEAUTIFUL NAME』。
 
 
女)MV観ますか?
♧)観たいですっ!!
 
 
そう言うと、スタッフさんは
iPadで映像を再生してくれた。
 
 
♧)…わ…ぁ……
 
 
なんだかカラフルな世界観。
 
私がいくつか見た三代目のMVとは
全然違う。
 
 
ニコニコ歌ってる隆二くんが可愛くて…
最後は子供達がたくさん出てきた。
 
 

 
 
♧)ふふ…可愛い…♡
女)今市さんらしいですよね…w
♧)はい…♡
 
 
そういえば隆二くん…
子供大好きだって言ってたもんね…。
 
この曲…なんか好きだなぁ…♡
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
退屈してないかな、なんて
少し心配でたまにチラッと見ると
 
女性スタッフさんと仲良く話してたりして。
 
 
♧が笑っててくれるだけで
すごくほっとする。
 
 
男)じゃあこっちはまた次回な。
隆)はい。よろしくお願いします。
 
 
仕事も予定通り終わって、荷物をまとめた。
 
 
隆)お待たせ。
♧)お疲れさま♡
隆)……///
 
 
……可愛い…。
 
今の笑顔でなんか全部吹き飛んだ。
 
…って、別に今日は疲れる仕事でも
なかったんだけど…。
 
 
隆)えっと…ご飯どうしよっか。
  どっか食べに行く?
♧)あ…、
 
 
あ、でも…!
♧は病み上がりなんだった!
 
外食は良くないかな?
 
 
隆)えっと…家でなんか作ろうか?!
 
 
って言っても…
俺、なんも作れない…どうしよう…
 
でも!!
 
 
隆)なんか身体に良さそうなもの作るよ!
 
 
レシピとか調べて頑張るよ!!
 
 
♧)えっと…
  良かったら…私が作ろうか…?
隆)えっ!!
 
 
だって…
♧は病み上がりなのに…
 
 
隆)ダメだよ♧は休んでなきゃ!
♧)…わた…しっ…
  もう…大丈夫だよ…?
隆)…っ
♧)ご飯も…食べられるようになったし…
  もう身体も平気だし…
隆)……
 
 
ほんと…に?
 
 
♧)だから、私が作るよーー♡
隆)……///
 
 
そんなの…めっちゃ嬉しい…。
 
 
隆)じゃあ…俺も…手伝う…
 
 
役立たずかもしんないけど…
 
 
♧)じゃあ一緒に作ろ…?♡
隆)……(こくん)///
 
 
思わず緩む頬。
なんか…心がほっこりする。
 
 
男)隆二がニヤけてる…w
男)イチャイチャするなら早く帰れw
隆)はっ…
 
 
周りにつっこまれて、
 
 
隆)えと、お疲れ様でした。
  お先です…///
 
 
俺たちはそのまま下に降りて
車に乗り込んだ。
 
 
S)じゃあスーパー寄ればいいのかな?w
隆)うんっ!!
 
 
走り出した車の中で、
隆二くんは何が好きなの?
なんて聞かれて…
 
お寿司!ラーメン!って元気に答えたら、
おうちのご飯でお願いしますって
♧に笑われた。
 
 
隆)そっか、そうだよね…//
 
 
ついつい普通に答えちゃった。
 
 
♧)作れない事もないけど…
隆)ううん!もっと家庭的なやつにする!
 
 
折角作ってくれるんだもん!
 
 
隆)えっと…なんだろう…
♧)男の人って…カレーとかハンバーグとか…
S)やっぱり王道が好きだよねーw
♧)ふふ、そうですよねw
隆)…っ
 
 
そう言われて、
誰かに作ったことあんのかなって
一瞬モヤっとしたけど。
 
♧は付き合ったことないんだから
そんなのあるわけない。
 
 
隆)料理作るの、初めて?
♧)え…?……男の人に?
隆)うん。
♧)…そう…だけど…//
 
 
へへへ♡
その答えに、大満足。
 
全部全部俺が初めてなんだ♡
 
 
♧)むーこはカレーよりハヤシライスが好きで
  よく食べに来てたけど…
隆)あーー!!ハヤシライスーー!!
♧)ん?好き?
隆)大好き!!
♧)じゃあ今日はハヤシライスにする?w
隆)うんっ!!♡♡
 
 
やったーー!!♡♡
 
 
S)ぶくくく…w
隆)……なに、Sさん。
S)隆二が…幼稚園児みたい…w
隆)はぁ?!///
 
 
何を言うか!失礼な!
 
 
S)じゃあ買い出しは俺と♧ちゃんで
  行ってきますねーー
隆)は?!
 
 
なんで!?俺は?!
 
 
S)隆二は待っててねー。
♧)行ってきます♡
 
 
スーパーの駐車場。
 
そう言って二人は
仲良く車を降りていった。
 
 
隆)……
 
 
……ずるい。
 
俺だって行きたかった…。
 
 
どれにしようか、なんて
一緒に野菜選んだりさっ
 
カート押してあげて並んで歩いたりさっ
 
そんなウキウキな買い物、したかったのに…
 
 
ダメですよね。
 
わかってるよ。
 
臣も岩ちゃんも撮られたばっかりだし
俺だっていつ撮られるかわかんないし。
 
 
でも…
 
だからってなんでSさんが!!
 
♧に一人で行かせるのはそりゃ心配だけど…
 
だからってなんでSさんが!!
 
 
……むぅぅぅ。
 
 
……
 
 

 
 
 
S)ただいまーー
♧)お待たせーー♡
隆)(じとーーーっ)
S)……さ、出発しよ…w
隆)(じとーーーっ)
♧)隆二くん…?
隆)……
♧)美味しいハヤシライス作るね…♡
隆)……///
 
 
ふにゃんって笑った♧の笑顔に
小さな嫉妬が一瞬で消えた。
 
 
隆)うん…♡
 
 
なんか…幸せだ、どうしよう。
 
同棲生活初日。
 
スタートからこんな幸せで、俺いいのかな。
 
 
S)ぶくくく…w
 
 
そんな俺をミラー越しに見て
またSさんが笑ってる。
 
 
隆)なんだよ…///
S)いやぁ…?w
 
 
ふんだ。
 
 
どうしたって、顔はニヤけるし…
嬉しい気持ちが、勝手にこぼれるんだもん。
 
笑われたっていいもんね。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
隆二くんのおうちに帰ってきて
早速キッチンで準備を始めると
 
隆二くんもいそいそと手を洗って
隣に立ってニコニコしてる。
 
 
♧)……
 
 
ハヤシライスなんて一瞬で出来ちゃうし…
手伝ってもらうほどでもないんだけど
どうしよう…
 
 
やっぱり隆二くんは座って待ってて?
って言おうとしたら…
 
 
隆)俺、何したらいい?♪
♧)…っ
 
 
隆二くんがあまりにニコニコ笑うから、
人参を渡した。
 
 
♧)じゃあ…
  これ切ってもらっていいかな?w
隆)はーい!
 
 
……可愛いな…///
 
 
隆)……へへ、楽しいね…♡
♧)……///
 
 
隆二くんって…
どうしてこんなに可愛いのかな。
 
 
隣で私はサラダ作り。
 
さっきお買い物しながら
マネージャーのSさんと色々話してたら
やっぱり栄養は気をつけた方がいいみたいで。
 
生野菜とかフルーツとかヨーグルトとか
色々買ってきた。
 
 
隆)なんかイイ匂いしてきた〜!♪
 
 
コトコトと音を立てる圧力鍋。
 
 
ハヤシライスはあっという間に完成して、
その隣にサラダも並べて。
 
 
隆)なんかめっちゃ美味そう!!
  お店みたいじゃない?!♪
 
 
はしゃいでる隆二くんが
やっぱり可愛くて。
 
 
♧)ふふ、じゃあ食べよっか♡
 
 
テーブルに座って、二人で手を合わせた。
 
 
隆♧)いただきます!
 
 
隆二くんは、一口食べるなり
目を輝かせて、美味しい!って叫んで…
 
とびっきりの笑顔で
ありがとうって言ってくれた。
 
 
♧)一緒に作ったんだよ…?//
隆)そうだけど…へへっ
  ありがとう♡
♧)……///
 
 
隆二くんの笑顔は、魔法みたい。
 
 
ふにゃんって綿あめみたいに
ふわふわ甘くって…
 
見てるだけで、心がほぐれていくの。
 
 
こんな風に一緒にご飯を作って…
一緒に食べて…
 
美味しいって言ってもらえて…
 
私…こんなの初めて。
 
 
誰かと一緒に暮らすって
こういうことなのかな…?
 
こんなに幸せで…いいのかな…?
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
隆)どうしたの?
 
 
ハヤシライスにがっつく俺を
じーっと見てる♧。
 
 
♧)んー……、なんか…不思議で。
隆)何が?
♧)いつもご飯を作っても
  一人で食べるだけだったから…
隆)……
♧)美味しいって言ってくれる人がいると
  すごく嬉しいなぁって…
隆)……
♧)ありがとう…♡
隆)……///
 
 
ありがとうは…俺なのに…
 
 
♧)キッチン借りて大丈夫だったら
  朝ごはんとかも作るから…
隆)借りるとかじゃなくて…っ
♧)え…?
隆)好きに使っていいから!
  うちにあるもの、なんでも!
 
 
そんな気を遣わないでほしい。
 
 
隆)自分の家だと思ってよ!!
♧)…っ
 
 
♧に安心して過ごして欲しいから。
 
 
隆)ほんとに!
  …あ、そーだ!!
  
 
渡そうと思ってた、スペアキー。
 
 
隆)はい、これ!
♧)…っ
隆)これで、ここは♧の家だからねっ!
♧)……
隆)なんでも使っていいんだからね!
♧)……
 
 
だから…笑って?
 
 
隆)むーちゃんとかいつでも呼んでいいから!
♧)え…?
隆)いつも遊びに来てたんでしょ?
♧)……
隆)俺いない時とかでも全然いいから。
♧)……
隆)ほんとに、自分の家だと思って。
 
 
何度もそう言う俺に、
 
 
♧)……ありがとう…♡
 
 
♧はようやく笑ってくれて…
 
 
隆)……///
 
 
それだけで、俺…幸せ。
 
 
♧)えっと…じゃあ…
  …朝ごはんは…いる…?
隆)えっ…
  ほんとに…作ってくれるの…?
♧)うんっ。
 
 
そんなの…
めちゃくちゃ嬉しいんだけど…
 
 
♧)隆二くんは朝は…
  和食派?洋食派?
隆)和食っっ!!!
 
 
思わず元気に答えた俺に、
♧がふふって笑った。
 
 
♧)朝食べる白米とお味噌汁って
  美味しいよね♡
隆)そう!それ!めっちゃ美味しい!!
  もうね、朝パンとか出てきたら
  すげぇガッカリしてたもん。
♧)実家にいる頃…?
隆)そう!
♧)ふふっ…w
  じゃあ朝は和食にするね…♡
隆)うんっ!!♡♡
 
 
はぁ、どうしよう…
朝起きるのがすごく楽しみになっちゃった。
 
 
こんな浮かれっぱなしで
俺、大丈夫かな…?
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
食後の後片付けも
隆二くんが手伝ってくれて…
 
そんなに量もないから
パパッと洗っちゃおうって思ったんだけど…
 
隣でニコニコしてるから
洗ったお皿を拭いてもらった。
 
 
それが終わると、今度は元気に
「お風呂洗ってくる!」なんて飛んでいって…
 
なんだか隆二くん…
うちの子供たちみたいで…可愛い。
 
 
先にお風呂をいただいて、
入れ替わりで隆二くんがお風呂に入ってる間…
 
家にあるものはなんでも使っていいよなんて
言ってくれたから
 
私はずらりと並ぶDVDラックから
三代目のLIVE DVDを取り出して
大きなTVで再生した。
 
 
♧)ドキドキ……
 
 
MVとかはいくつか見たけど
まだ見てないのもたくさんあるし…
 
LIVE映像はまだ一度も見たことがない。
 
ここにあるDVD、全部見たいっ!!
 
 
♧)……わ…、
 
 
スクリーンにはカウントダウンが映って…
 
これがゼロになったら始まるのかな?
 
なんて、その時をドキドキ見守ってると…
 
 
隆)あああ!!
 
 
後ろから、隆二くんの声。
 
 
隆)何見てんの!!///
 
 
すぐに飛んできた隆二くんに
リモコンを取り上げられた。
 
 
♧)ごめんなさい…っ
 
 
やっぱり…
勝手に見ちゃダメだったかな…
 
 
隆)そうじゃなくて!
  恥ずかしいじゃん!
♧)…っ
隆)見るなら俺がいない時にして…//
♧)……
 
 
いない時なら…いいの…?
 
じゃあ明日、1日中見ててもいい…?
 
 
♧)てゆーか…隆二くん…///
隆)ん…?
 
 
また、服着てないんだけど…
 
 
♧)裸は…やめてください…///
 
 
居候の身でこんなこと
言えた立場じゃないけど…
 
さすがに服は着て欲しい。
 
目のやり場に困るから。
 
 
隆)だって風呂上がりで暑いんだもん。
  夏だしいいじゃん。
♧)……
 
 
夏だけど…
部屋の中は冷房も効いてるのに…
 
 
隆)慣れて♡
♧)……///
 
 
これは…慣れるものなのかな…?
 
 
隆)いつでも触っていいよー
♧)?!///
隆)って俺、変態みたいだねw
 
 
自分で言って、自分で笑ってる。
 
 
♧)(じーーーっ)
 
 
ムキムキな隆二くんの身体。

触るなんて恥ずかしくて無理だけど
とりあえず慣れてって言われたから
じっと見てみる。
 
 
隆)えっと……
  そんなに見られたら…さすがに照れる。
♧)えっ…
 
 
触るのはいいのに、見るのはダメなの?!
 
 
♧)…慣れようと…思って……
 
 
私がそう言うと、
 
 
隆)じゃあおいでーーーw
 
 
隆二くんがニッコリと両手を広げた。
 
 
♧)!??///
 
 
おいでって、何?!
その体勢は、ハグですか!?
 
 
隆)へへ、なんちゃってw
♧)////
 
 
良かった、冗談だったみたい。
 
 
でも……
 
昼間も少しだけ触らせてもらった二の腕。
 
私とは全然違って…
 
 
……ちょん。
 
 
思いきって、触ってみた。
 
 
隆)……腕フェチなの…?w
♧)えっ!!
隆)昼間も触ってたからw
♧)あ、そうじゃなくてっ…
  こんな風に…なりたいなって…
隆)えええ?!
 
 
私の言葉に、隆二くんが目を丸くした。
 
 
隆)やだよこんな女子!やめて!
♧)えっ…
隆)♧はそのままでいいじゃん!
  なんでこんなんになりたいの!
♧)…っ
 
 
だって…
 
 
♧)…強く…なりたいんだもん…。
隆)……
 
 
弱い自分が嫌だから。
 
 
隆)…そ…っか…。
 
 
隆二くんはそれ以上何も言わずに
私の頭を優しく撫でてくれた。
 
 
♧)…っ
 
 
その顔をそっと見上げると…
心配そうに私を見てて…
 
 
♧)私…もう大丈夫だよ…?
 
 
慌ててそう言った。
 
 
♧)…っ
 
 
隆二くんに、そんな顔させたくないの。
 
そんな顔、もうしてほしくないから…
だから、強くなりたいの。
 
 
隆)無理…しなくていいからね?
♧)…っ
 
 
無理なんて…してないよ…?
 
 
♧)ほんとにもう、大丈夫…。
隆)……
 
 
昨日の今日で
隆二くんが心配してくれる気持ちは
わかるけど…
 
 
♧)あのね、もうほんとに平気なの…。
隆)……
 
 
思い出したらやっぱり少し怖いけど…
でももう、怯えたりしない。
 
 
♧)隆二くんがいっぱいぎゅってしてくれて…
  いっぱい側にいてくれて…
  本当にもう元気になったのっ
隆)…っ
 
 
だって…
隆二くんが笑ってくれるだけで…
それだけで、力になるんだもん。
 
 
隆二くんのおかげなんだよ…?
 
だから…
 
そんな顔、しないで。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
あんなことがあったばかりで
そんなすぐ切り替えられないと思うのに…
 
俺に心配をかけないためか
もう大丈夫だよって笑う♧。
 
 
♧)私、隆二くんに負けないくらい鍛えて
  強くなるっ!!
隆)ええっ!!
 
 
そんなことを言って
勇ましくパンチを繰り出した。
 
 
隆)……
 
 
そういえば…
 
 
隆)♡ちゃん、
  ボクシング習ってるって言ってた…。
 
 
ふと思い出した。
 
 
♧)ボクシング?
隆)うん。
♧)いいな!私も習いたいっ!!
隆)……
 
 
♡ちゃんと一緒なら、なんか安心かも。
 
 
隆)♡ちゃんに聞いてみたら?
♧)うん、そうするっ!
 
 
そう言って♧はニッコリ笑ったけど
「あ、私…連絡先知らないんだった…」
ってしょんぼりして。
 
 
俺が♡ちゃんに連絡すると、
♡ちゃんからすぐに♧にLINEしてくれた。
 
 
♧)早速明日行ってくるね!
隆)え?!明日!??
 
 
すげぇ急だな!!
 
 
♧)なんかね、丁度明日が
  ♡ちゃんもジムに行く日だったんだって。
隆)すごいタイミングだね…
♧)それで、無料体験やってるって言うから
  私も行くことにしたの♡
隆)そっか…。
 
 
ほんとにもう体調は大丈夫なのかな?とか
いろいろ心配はあるけど…
 
気分転換になるならいいことだし、
♧が嬉しそうに笑ってるからヨシとしよう。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
隆)もうそろそろ…寝る…?
 
 
そう言われて時計を見ると、
もう0時を過ぎてて…
 
 
♧)うん…。
 
 
私が頷くと、
隆二くんはニッコリ笑って
私の頭を撫でてくれた。
 
 
♧)……///
 
 
……あれ…?
 
 
さっきまで…子供みたいで可愛いななんて
思ってたのに…
 
急に男の人みたいに見える。
 
 
少しドキドキしながらついていって…
隆二くんを意識しないように
こそこそとベッドに潜り込んだ。
 
 
隆)顔…見えない…w
 
 
頭までタオルケットをかぶると、
隆二くんにクスクス笑われて。
 
 
♧)……///
 
 
両手で掴んでたタオルケットを
ちらっと目の下までずらすと…
 
 
隆)今日は…いいの…?
 
 
ベッドの中で頬杖をつきながら
優しくこっちを見てる隆二くんがいて…
 
 
♧)////
 
 
なんか一気に、恥ずかしくなる。
 
 
♧)…いいのって…何が…?
 
 
私がそう聞き返すと、
片手をヒラヒラさせる隆二くん。
 
 
隆)手、繋がなくて…いいの?
♧)…っ
 
 
優しい笑顔に、甘い声。
 
 
♧)……いい…の…っ///
 
 
隆二くんの目をもう見てられなくて、
私はまたタオルケットに隠れた。
 
 
ドキン…
 
ドキン…
 
 
そんな優しい目で見られたら…
甘えたくなっちゃう…
 
 
隆)…なんだ…、残念……。
♧)…っ
 
 
だって…昨日は…
 
色々あったから甘えたくなって
 
手、繋ぎたいなんて…
ワガママ言っちゃったけど…
 
今日までそんなの…ダメだもん…///
 
 
…ほんと…は……
 
繋ぎたい…けど…。
 
 
♧)……///
 
 
昨日は繋いだら安心して寝ちゃったけど…
 
今日は繋いだらドキドキして
眠れなくなる気もするから。
 
 
なんて…
 
一人であれこれ考えてたら、
そっと頭に触れた、優しい気配。
 
 
♧)…っ
 
 
隆二くんの大きな手のひらが
私の頭をそっと撫でて…
 
 
隆)ゆっくり休むんだよ…?
  ……おやすみ…。
 
 
甘い甘い声が、耳をくすぐって…
 
 
♧)…おやすみ…なさい…///
 
 
私は顔を出せないまま、
 
精一杯の返事を返して、目を閉じた。
 
 
 
 
 
ーendー

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コメント

  1. NATSUKI より:

    ラブラブとイチャイチャがヤバイ❗
    二人ともかわいい❗
    今隆二くんたちに癒されてます❗

  2. ユキ より:

    2人のイチャイチャ楽しみです
    ハヤシライス大好きです
    私は福神漬けかシーチキン入れて食べたりしますね(^.^)

  3. さゆがん より:

    あーキュンキュンが止まらない♡
    キッチンでニコニコしてる隆二くん
    おうちに届けて欲しいです(笑)
    はやく思いを伝え合ってほしいけど
    もう少しやきもきしたい♬

    • マイコ より:

      ほんと園児りゅーじ可愛すぎて…。゚(゚´ω`゚)゚。作者も悶えてます笑
      まだまだやきもきシーズン続きますのでどうぞよろしく(ฅ¯ω¯ฅ )

  4. a__ichin.y より:

    マイコさん♡
    明けましておめでとうございます\( ¨̮ )/♡

    隆二ストーリー読みながら寝落ちしたおかげで夢に隆二出てきて、さらに隆二にもってかれてる年明けです(笑)

    今年もマイコさんの執筆いつも心待ちにしてます(灬´ิω´ิ灬)

    • マイコ より:

      あいちんさーーん(っ≧ω≦)っ
      あけおめですっ!
      ハッピーな夢の助太刀ができて嬉しいっす!!w

  5. 明日花 より:

    やったーー!!ようやく二人はラブラブし始めた!隆二本当に子供みたい。ギャップが可愛い~。臣くんは海外行ってるし岩ちゃんは…今はそんな状況じゃないし隆二が今はほっこりして良い気分です。
    でも隆二って今の岩ちゃんとか見たいに暗黒期みたいなのは来るんでしょうか?
    気配が全くないんで。

    • マイコ より:

      隆二には来ないよん!\(°∀° )/(作者の甘やかしw)
      隆二イチャイチャ期のあとに剛典の重たいのがどーんと来るから今は心を休めておいてね!w

  6. みぃー より:

    遅くなりましたが明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします(^^)新年から隆二くんと♧ちゃんに癒された(笑)何気にこの2人の組み合わせが1番好きかもですっ\( ˙▿︎˙ )/

    • マイコ より:

      こちらこそ今年もよろしくですー!(っ≧ω≦)っ
      しばらくこの二人のイチャイチャ続きますのでお楽しみください♡

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