[149]一週間分の充電

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寂しい。
 
 
臣)……
 
 
♡が◇ちゃんのところに行ってるから
昨日は一人で寝て。
 
 
スマホのアラームで
一人寂しく目を覚ました。
 
 
いつもだったら…
 
 
「臣くんおはよー♡
 ご飯できたよー♡」
 
 
そう言って♡が可愛い笑顔で
起こしてくれるのに…。
 
 
臣)……
 
 
しょぼん…。
 
 
もそもそ起きて、
顔を洗って歯を磨いて。
 
 
♡がいないと、ほんとつまんね…。
 
 
今日は朝から3人で病院行って
午後はレコーディング。
 
 
夜は少しでも早く帰ってきて
♡とむぎゅむぎゅするんだ。
 
 
 
……
 
 

 
 
 
岩)じゃあ俺撮影行くね!
臣)おう。行ってらっしゃい!
隆)頑張ってねーー
 
 
検査を終えて病院を出て
撮影に向かった岩ちゃんを見送って。
 
 
俺は隆二と車で事務所に戻った。
 
 
隆)はぁ…。何もないといいな…。
臣)……うん。
 
 
地味にちょっと緊張した。
…って、まだ結果出てないけど。
 
俺…
この先ほんと一生♡に捧げるから、
どうか病気じゃありませんように。
 
 
臣)てゆーか、そういえば
  ♧さん、どうなってんの?
  まだ様子変なの?
隆)……うん。
  やっぱり電話は出てくれなくて…
臣)マジか…。
隆)もう一週間以上経つし、
  明日オフだから様子見に行く予定。
臣)おっ…
 
 
やっと動く気になったか。
 
 
隆)サマンサのイベント行く前にも
  一回見に行ったんだけど
  見つけられなくて…
臣)……
 
 
そうだったのか。
だからあんな優柔不断だったのか。
 
 
臣)会えるといいね、明日。
隆)うん。
 
 
それから事務所に着いて
すぐスタジオに入った。
 
 
今日のレコーディングは
『銀河鉄道999』。
 
LIVEでも何回も歌ってるから
結構スムーズに進んで
予定より早く終わった。
 
 
デ)お疲れさまでしたー。
臣隆)お疲れさまです。
 
 
ふぅ…。
 
 
隆)臣は明日からいないんだもんね。
  次のレコーディングは…
  ミスチルかぁ。
臣)おおお…。
 
 
来年の春に出す俺たちのアルバムと
カバーアルバムと
夏に出る予定のハイローのアルバム。
 
日々レコーディングだらけで
てんやわんやだ。
 
 
まぁカバーやりたいって言ったのは
俺たちなんだけど。
 
 
臣)それまでに曲決めとかないとね。
隆)うん。
  時間あるしちょっと見てみよっか。
臣)うん。
 
 
事前に集めてもらってた資料を広げて。
 
 
臣)どれにしようって言ってたっけ。
隆)『HANABI』じゃなかった?
臣)そうだっけ。
隆)違うのでもいいけど。
 
 
二人で色々見てみる。
 
 
隆)あ、これ……
臣)ん?
 
 
隆二が見てるのは
『抱きしめたい』。
 
 
臣)あ、それ隆二の歌みたいじゃんw
隆)…これ…歌った…//
臣)へ?
隆)♧に…。
臣)え!!
 
 
何それ!!
 
 
臣)終わった恋の心の傷跡は
  僕にあずけてって?!
隆)……(こくん)///
臣)ひゅぅ〜〜〜♪
隆)やめろw
臣)やらしいね今市さん。
隆)何が!!w
  臣だって歌ってたじゃん!
臣)え?
隆)♡ちゃんと付き合う前!
臣)……
 
 
だって…
聞きたいって言うから…
 
 
臣)でも俺こんなストレートなの
  歌ってないもんw
隆)……///
臣)これまんま隆二じゃんw
隆)……///
臣)でも…傷跡って言うほど
  ♧さん、瞬のこと引きずってないよね。
隆)え…?
臣)この間も普通に話してたし。
  もう完全に吹っ切れてる感じ。
隆)……
 
 
今はどう見てもお前のこと好きでしょ。
 
 
隆)これなんか臣の歌じゃんっ!
臣)へ?
 
 
対抗するように隆二が渡してきたのは
『君が好き』。
 
 
臣)あ、これ♡に歌ったことある。
隆)臣だってやらしいじゃん!!
臣)いや、付き合ってからだよ?w
  ♡が聞きたいって言うから…
隆)『君が好き 僕が生きるうえで
   これ以上の意味はなくたっていい』
  だって!
臣)……
隆)ふ〜〜〜ん。
臣)なんだよ!w
隆)あ、これも臣みたい。
臣)ん?
隆)『Everything』。
臣)……
 
 
『何を犠牲にしても
 守るべきものがあるとして
 僕にとって今君が
 それにあたると思うんだよ』
 
 
隆)臣って命がけで♡ちゃん
  守りそうだもんね。
臣)…男なんてみんなそうじゃないの。
隆)今までの彼女もそう思ってた?
臣)……
 
 
思ってない。
♡が初めて。
 
 
臣)お前は…?
隆)……
臣)♧さんのこと、それぐらい好きなの?
隆)……好き。
 
 
素直に答えた隆二が
なんか可愛くて。
 
 
臣)もう早く付き合えよ…w
 
 
思わず笑った。
 
 
隆)付き合うもん…//
臣)おう。
 
 
……あ。
 
これは…俺と岩ちゃんみたい。
 
 
『あとどのくらいすれば
 忘れられんのだろう?
 過去の自分に向けた この後悔と憎悪』
 
 
臣)……
 
 
後から悔やんでも遅くて…
過去の自分に腹が立つけど…
 
忘れることも消すことも出来なくて。
 
でも、それでも諦めたくない。
 
 
隆)『NOT FOUND』?
臣)ああ、うん…。
隆)これも臣みたい。
臣)え?
隆)『自分だって思ってた人格が
   また違う顔をみせるよ
   ねぇそれって君のせいかなぁ』
  ってとこ。
臣)……
隆)臣、♡ちゃんと付き合い始めて
  変わりまくったし。
臣)…そんな…変わった…?
隆)みんな言ってんじゃん。
臣)……
 
 
もしそうなら…
それは絶対♡の影響だと思うけど…
 
 
隆)すげぇ丸くなったし…
  最近じゃみんなの前で
  平気でイチャつくし。
臣)そこ?!w
隆)前はしなかったじゃん。
臣)……
 
 
そうだっけ。
 
 
隆)もう好きで好きで
  しょーがないんだな〜って感じ。
臣)…お前だってそうじゃん!
隆)何が?
臣)ヘタレだったくせに
  ♧さんのことになるとなんか違ぇじゃん!
隆)ヘタレって言うな!!w
臣)すげぇ慎重派だったくせに
  意外にグイグイいくし。
 
 
俺がそうつっこむと、
だってって口を尖らせて
「好きなんだもん」とか言う隆二。
 
乙女か!!
 
 
隆)ミスチルファンには
  『口笛』が人気らしいよね。
臣)ああ、言ってたね。
  俺もこれ好き。
隆)メロディいいよね。ほんわかする。
 
臣)〜♪さあ 手を繋いで
  僕らの現在が途切れない様に
  その香り その身体
  その全てで僕は生き返る♪〜
 
隆)〜♪夢を摘むんで帰る畦道
  立ち止まったまま
  そしてどんな場面も二人なら
  笑えますように♪〜
 
 
臣隆)いいじゃん!!
 
 
思わずハモって、二人で笑った。
 
 
隆)あ、でも…これもいいなぁ。
臣)ん?
隆)『HERO』。
臣)あーー、俺も好き。
 
隆)〜♪ずっとヒーローでありたい
  ただ一人 君にとっての
  ちっとも謎めいてないし
  今更もう秘密はない♪〜
 
臣)〜♪でもヒーローになりたい
  ただ一人 君にとっての
  つまずいたり 転んだりするようなら
  そっと手を差し伸べるよ♪〜
 
 
臣隆)いいじゃん!!
 
 
またハモって、二人で笑った。
 
 
臣)ちょ、真剣に選ぼw
隆)いや、選んでるよ!w
臣)あとなんだっけ、HANABIだっけ?
隆)そうそう。
臣)これはもうテッパンだもんな〜〜
隆)な〜〜
 
 
で、結局決められない俺たち。
 
 
S)臣〜〜〜
  あれ、まだやってたの?
臣)あ、いや、終わったけど。
S)これ、頼まれてた物件のやつ。
臣)ああ、ありがと!
隆)え、臣、引っ越すの?!
臣)うん。
隆)なんで?!
  あっ!撮られたから!?
臣)うーん、それもあるし…
  もっとちゃんとしたスタジオ作りたいし。
隆)いいなぁ…。
臣)家決まったらさ、
  そこにドーン!とピアノ置いて
  ♡びっくりさせようと思って。
隆)そっか!届くのもうすぐか!
臣)うんw
隆)♡ちゃん喜ぶねぇ〜〜〜
臣)へへっ♪
 
 
早く驚かせたいな。
 
 
S)いつ見に行くーー?
臣)えっと…
 
 
明日からいないから
今日行っちゃいたいけど…
 
 
臣)♡に電話してみる!
S)はいよ〜〜〜
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
課)♡〜〜〜
  この仕事頼んでいい?
♡)はーい!
M)課長ってば…
  先輩にばっかり頼むんだから…。
K)断わんないってわかってるからなw
海)あの…っ
  私もお手伝いしましょうか?
♡)大丈夫だよ、ありがと♡
  パパッとやっちゃうー!!
 
 
って、思ったけど
臣くんから電話だー!!
 
 
♡)ちょっと離脱!
K)ほいよ。
 
 
携帯を持って休憩スペースまで走った。
 
 
♡『はいっ!もしもし!!』
臣『お疲れさまーー』
♡『えへへ、お疲れさまっ♡
  どうしたのー?』
臣『今日お前何時上がり?』
♡『今日…は、えっと……』
 
 
さっき頼まれた仕事を今からやるから…
 
 
♡『早くて18時半!』
臣『お、いいねぇ。
  じゃあさ、物件見に行かない?』
♡『!!!』
 
 
物件!!
新しいおうちっ!!
 
 
♡『行きたいっ!!♡』
臣『はははw
  頼んでた資料さっきもらってさ。
  いくつか候補あるから。
  一緒に見たいなって思って。』
♡『見たいっ♡♡』
臣『じゃあ18時半くらいに
  迎えに行くわ。』
♡『うんっ!ありがとう♡』
 
 
ピッ。
 
 
♡)……えへへへ♪
 
 
新しいお家、楽しみだなぁ♡
 
早く仕事終わらせようっと♪
 
 
女)こんなとこで電話してんなっつーの。
女)彼氏いること自慢したいんじゃない。
女)やな感じ〜〜w
 
♡)…っ
 
 
また営業の子たちだ…!
 
 
女)やだ!また睨まれた!こわ〜〜っ
♡)…睨んで…ないもん…
女)なんか言ってきたんですけどーw
女)行こ行こっw
  性格悪い女と一緒にいたら
  こっちまで性格悪くなっちゃう〜〜
女)あはははw
♡)……
 
 
あの子たち…
 
なんであんなに私のこと嫌いなの…?
 
 
蒼)モテる人は大変ですねーーw
♡)…っ
 
 
蒼くんは笑いながら自販機にコインを入れた。
 
 
蒼)女の僻みって怖いなーー
  僕、男で良かったですw
♡)……
 
 
僻み…?
 
 
蒼)♡さんは可愛いから。
  特に営業部の女子には目の敵に
  されてるみたいですね。
  うちの畑を荒らすな、って。
♡)なに…それ…
蒼)前に紅から聞きました。
♡)……
蒼)はい、良かったらどうぞ。
 
 
そう言って手渡された野菜ジュース。
 
 
♡)えっ、いいよ!
蒼)間違って押しちゃったんで
  もらってください。
♡)……
 
 
…じゃあ…もらう。
 
 
♡)ありがとう。
蒼)いいえ♡
♡)……
 
 
蒼くんは…
あの一件以来は、ずっと良い子。
会社ではいつもこんな感じ。
 
 
蒼)今月、JさんとTさんが
  えげつない闘いしてるみたいですねーw
♡)え?
 
 
缶コーヒーをプシュッと開けて
蒼くんが笑った。
 
 
蒼)誰がどう足掻いても追いつけないような
  雲の上でバトルしてるから
  すげぇ悔しいって紅がぼやいてましたw
♡)……
 
 
そんなにすごいんだ、あの二人。
 
 
♡)でも…
蒼)……
♡)悔しいって思うってことは…
  自分もそうなりたいってことだよね…。
蒼)……
♡)紅くん偉いね。頑張ってるんだね。
蒼)……♡さんはお人好しですねw
♡)え…?
蒼)紅のこと嫌ってるかと思ってました。
♡)…っ
蒼)なのにそんな風に言ってくれるなんて。
♡)……
蒼)やっぱり優しいなぁ…♡
 
 
そう言った蒼くんの顔が
右側に近付いてきて…
 
 
♡)!!!
 
 
私は慌てて一歩後ろに下がった。
 
 
蒼)あれ…、まだ警戒されてるw
♡)…っ
 
 
今…
またほっぺにチューしようとした?!
 
 
蒼)お先に戻ってまーすw
♡)……
 
 
なんて油断ならない子なの…
 
むきぃっ!!! 
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
S)あ、来た来た♡ちゃんw
臣)また走ってる!転ぶなよーー
 
 
俺が窓からハラハラ見てると、
 
 
S)臣、お母さんみたいw
 
 
そう言って笑われた。
 
 
♡)お待たせーーっ!!♡
臣)お疲れさんw
♡)仕事急いで終わらせてきたよーっ♡
臣)おお。
♡)えらいー?えらいー?
臣)えらいえらい♡
 
 
俺が頭を撫でてやると、
 
 
♡)えへへぇ♡♡
 
 
嬉しそうにニコニコ笑ってる。
 
ああ可愛い。癒される。
 
 
♡)Sさんいつもありがとうございますっ♡
S)いえいえーー。
臣)物件もSさんが探してくれたんだよ。
♡)ええっ!ありがとうございます!!
S)いえいえーーw
♡)そうだ!
  Sさんにパン焼くんだった!
  いつがいいかな…
S)いつでもいいよーーw
  焼いてもらえるだけでありがたい…w
臣)俺明日からいないしなーー
♡)そうだよね。
  じゃあ臣くん帰って来たら焼くー♡
  ちゃんと渡してねっ♡
臣)はいはいw
 
 
隣でるんるんしてる♡が
懐いてくるねこみたいで可愛い。
 
 
臣)ご機嫌だね。
♡)だって新しいおうち楽しみだもんっ♡
臣)ベッド以外になんか欲しい家具ある?
♡)えっ…、考えてなかった。
臣)折角だから新調してもいいかなって。
♡)そっかぁ……
  なんだろうなぁ…
臣)欲しいのあったら言ってね。
♡)うんっ♡
 
 
ーーーーーーーー
 
 
一番最初に連れてきたのは
俺的に一番本命の部屋。
 
 
間取りのバランスがすごく良くて
キッチンも風呂も広い。
 
♡が喜びそうだなぁって。
 
 
♡)わぁぁぁっ!広ーーいっ!♡
臣)まぁまだ家具なんもないからねw
♡)キッチンすごーい!
  見て見てぇっ!!
臣)うん。
♡)綺麗だねっ!!
臣)うん。
♡)こんなキッチンでお料理したい〜♡
臣)うんw
 
 
やっぱり気に入ったか。
 
 
♡)収納もいっぱいあるーー!
  きゃはーーーっ♡
臣)……ww
 
 
♡はご機嫌で家の中を走り回ってる。
 
 
♡)リビングも今より広いね!
  ここなんてピアノ置けちゃいそう!
 
 
ドキィッ!!!
 
 
♡)あ、部屋は防音なの?
臣)今日見に行くとこ全部防音だよ。
♡)わぁ♡
 
 
♡は嬉しそうにくるくる回って
キョロキョロして。
 
 
ここに真っ白なグランドピアノが入って
その前に座る♡を想像すると、
なんか俺まで嬉しくてニヤける。
 
早く喜ばせたいな。
 
 
♡)部屋も今より一つ多いよー!
臣)うん。
  客間とかにいいかなって。
♡)おお…っ
臣)誰か泊まりに来た時とかさ。
♡)そうだねっ!
  最近よく来るもんねっ!
  お姉ちゃんも来たいって言ってたし♪
臣)いや、姉ちゃんは
  どうでもいいんだけどさw
♡)わ!こっち!
  クローゼットも広い〜〜!!
臣)お前服多いから丁度いいじゃんw
♡)わーーーいっ♡
臣)……
 
 
こんなに喜んでくれて良かった。
 
ほんとは引っ越すのやだとか
思ってたりするかな?って
ちょっと心配だったから。
 
 
臣)お風呂もさ、広いんだよ。
♡)見に行くーーっ!♡
 
 
♡はパタパタと走って行って…
 
 
♡)わぁぁぁぁ♡
 
 
また可愛く叫んでる。
 
 
臣)気に入ったー?w
♡)素敵だよーー!!♡
臣)こんな広かったら
  いっぱい一緒に入れるなーー♡
 
 
後ろから腕を回して抱き寄せると
♡がえへへと笑った。
 
 
臣)毎日一緒に入れるなー♡
♡)……毎日は…入りません。
臣)……
 
 
ちっ。
 
 
♡)洗面台もピカピカー♡
臣)広いよね。
♡)うんっ♡
 
 
嬉しそうに笑う♡と
鏡越しに目が合って、
俺はまた♡を抱き寄せた。
 
 
……チュッ。
 
 
♡)……///
 
 
首筋にキスすると、
鏡の中の♡が少し照れたように
頬を染めて…
 
 
臣)……
 
 
チュ…ッ
 
 
その反応が可愛くて、
耳やうなじにも、キス。
 
 
♡)え、え、ちょ…っと…///
 
 
♡が首をすくめるから
また鏡を見れば…
 
 
♡)なんか…エッチな顔してる…///
 
 
そう言われて。
 
 
隣に映ってる自分を見れば
確かにエロい顔をしてた。
 
俺、いっつもこんな顔してんの…?
 
 
「写真俺も見たけど…
 全部臣が今にも
 襲い掛かりそうだったから…」
 
 
ふと、Sさんの言葉を思い出した。
 
 
♡)…離し…て…///
 
 
そんな可愛い顔で抵抗されたら
なんか、燃える。
 
 
♡)ん…っ、///
 
 
♡の抗議なんて無視して
また柔らかい肌に口付けていけば
 
鏡の中の♡は
どんどん赤くなる。
 
 
臣)かわい…w
 
 
やべ…
止まんないかも……
 
 
♡)あっ…、や…んっ…///
 
 
薄い服の中に手を差し込めば…
 
触れる肌の柔らかさにも、
恥ずかしがる甘い声にも、
 
どんどん興奮する。
 
 
臣)…は…ぁ……、
 
 
もっとキスしたい。
 
 
目の前にはもう
本能を剥き出しにしたような自分が映ってて…
 
 
欲情した俺に
好き勝手されてる♡の姿も可愛くて…
 
 
ああ…なんだろこれ…
 
 
臣)触っていい…?
 
 
太ももを撫で上げてスカートを捲ると…
 
 
♡)…だ…め…っ!///
 
 
その手をピシッと叩かれた。
 
 
臣)…やだ、無理。
♡)えっ…
臣)触りたい。
♡)…ちょ…っ
 
 
もう…我慢できない。
 
 
臣)シたい。
♡)////
 
 
興奮のままに、下着に手をかけると
♡にまたピシッと叩かれた。
 
 
♡)こんなとこでダメっ!///
臣)…っ
 
 
俺の腕からすり抜けて、
真っ赤な顔で怒ってる。
 
 
臣)なんで。
♡)なんで…って…///
 
 
だって…
昨日も♡はいなかったし
明日からは一週間も会えないし、
 
そんなの俺、死んじゃうもん。
 
 
♡)ここは…ダメだから…
  帰ったら…シようね…?///
臣)……
 
 
♡は駄々っ子を宥めるみたいに
可愛く首を傾げてきて…
 
 
臣)帰ったら死ぬほどする。
 
 
そう宣言してやった。
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
車に戻ると
Sさんがジトーっと臣くんを見てて。
 
 
S)どうだった…?
臣)すげぇ良かったよ。
S)ふーん…。
臣)な?
♡)えと、うんっ!
S)随分遅かったねーー
臣)そう?色々じっくり見てたから。
S)……チュッチュしてたんでしょ。
♡)!!!
 
 
どうしてわかるの?!
 
 
臣)してねーしw
♡)////
 
 
今度は私がジーッと見られてる。
 
 
S)はい、嘘つきーー
臣)何が!!w
♡)////
 
 
Sさんは笑いながら
次のおうちに連れてってくれた。
 
 
それから2つ、内覧したけど…
最初に見たおうちの感動が忘れられなくて…
 
 
臣)お前、一番最初んとこがいいんでしょw
 
 
あっさり見抜かれた。
 
 
♡)他のところもいいんだけどねっ、
  最初のおうちがすごく素敵だったから…
 
 
臣くんは…どうなのかな…
 
 
臣)じゃああそこに決める?
♡)いいの…?
 
 
ドキドキ…
 
 
臣)実は俺もあそこが一番お気に入り♡
♡)ほんとっ?!♡
 
 
その言葉に、嬉しくなった。
 
 
臣)じゃあそういうことで、
  Sさんよろしく。
S)はーーいw
♡)わぁぁぁ♡
 
 
もう決まっちゃった!
どうしよう!
 
わくわくっ!!♡♡
 
 
臣)お前…荷物まとめんのとか
  時間かかりそうだから…
  今のうちにちょっとずつやっとけよー?
♡)はっ!ほんとだ!!
 
 
旅行の荷造りだけで
あんなに時間がかかるのに…!
 
 
♡)頑張ります!!
臣)はははw
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
そのままご飯を食べて帰ってきて。
 
駐車場で車を降りて、
今日も一応、変な奴がいないかチェック。
 
 
臣)……いねぇか。
 
 
もう記事にしたから張ってねぇのかな。
 
いや、でも。
他の週刊誌の奴がいるかもしれない。
 
 
♡)いないって何が?
臣)……なんでもないよ。
♡)…パパラッチ…?
臣)…っ、えっと…、うん。
♡)見つけたら私が退治してやるーー!!
臣)いや、虫じゃないんだから…w
♡)てやぁっ!!
臣)……
 
 
なんか、パンチが様になってる。
 
 
臣)ボクシングの効果出てきたんじゃない?
♡)え?
臣)なんか強そう。
♡)へへへー♪
  頑張ってるもんねっ!
 
 
そんな話をしながら
やっと帰ってきた我が家。
 
 
臣)んーーーー♡
 
 
待ってましたと言わんばかりに
襲いかかる俺に、
♡は慌てたように逃げていった。
 
 
臣)こら!!
♡)お風呂が先っ!///
臣)やだ!Hする!!
♡)後でっ!
臣)後でもするし今もするっ!!
♡)……///
 
 
俺の押しに負けて、黙り込む♡。
 
 
臣)明日から俺いないんだからな!
♡)…っ、あ!そーだ!!
  ◇ちゃんのお家に
  お泊まりする準備もしなくっちゃ!
臣)あ…。
 
 
そうだった。
 
 
臣)一週間泊まるんだっけ?
♡)うん!その予定だよ!
 
 
そう言って自分の部屋に
パタパタ走っていく♡。
 
 
♡)このキャリーケースにしようっと!
臣)……
♡)服は…どうしようかなぁ…
臣)◇ちゃん、どうだったの?
♡)えっ……
臣)……
 
 
なんで泊まりにいくことになったのかも
聞いてないし。
 
 
♡)えっと…、色々…あって……
臣)……
 
 
その色々を聞きたいんだけど…
 
 
♡)でもね、きっと大丈夫!!
臣)え…?
♡)私、信じてるもんっ!!
臣)……
♡)◇ちゃんと岩ちゃんは
  きっと仲直りできるもんっ!!
臣)……
 
 
なんか俺には言えないような話が
あんのか…?
 
 
まぁ…
相手が岩ちゃんだしな…。
 
 
臣)一週間も迷惑にならないの?大丈夫?
♡)うんっ!
  ルームシェアみたいだね!って
  昨日二人で話してたのっ♡
臣)……
 
 
俺を置き去りにして
二人でキャピキャピしてたのね…。
 
まぁ…
◇ちゃんのことは俺も心配だし…
♡は困ってる友達をほっとけるわけないし。
 
 
♡)臣くんも海外でいないから
  丁度良かったーー♪
臣)…っ
 
 
オイ!!!
 
なんだよそれ!!!
 
 
臣)……少しは寂しがれ。
♡)え?
臣)何喜んでんだよ。
♡)喜んでるわけじゃ…っ、きゃ…っ///
 
 
ドサッ。
 
 
♡の腕を掴んで、ベッドに押し倒した。
 
 
♡)…喜んでるわけじゃ…ないもん…
臣)じゃあ…寂しい?
♡)……
臣)俺が一週間いないの、寂しい?
♡)……(こくん)///
臣)ほんと…?
♡)そんなの…
  寂しいに決まってるでしょ…
臣)……
 
 
だったらもっと甘えてよ。
 
 
♡)一週間も…ぎゅって出来ないんだよ…?
  …寂しいよ……///
 
 
あ、またそんなずるい目で俺を見る。
 
可愛いじゃん…もう…
 
 
臣)ぎゅーだけじゃないよ。
♡)…ん、…っ
 
 
押し付けた唇は、
♡の唇の柔らかさに溶け込むように
重なって。
 
 
臣)こんなことも…出来ないよ…?
♡)……///
 
 
ゆっくり何度も、キスをして。
 
その隙間から、二人の吐息が漏れ始める。
 
 
♡)…は…ぁ…、…///
 
 
ああ、もう欲しい。
 
 
臣)こんなことも…
  出来なくなんだよ…?
 
 
口付けた肌は、もう熱を帯びてて。
 
するすると脱がせば
柔らかな景色が広がる。
 
 
臣)…は…ぁ……、
 
 
たまんね……///
 
 
♡)……あ、……や…っ、///
 
 
小さくピクンと反応する身体が可愛くて。
 
 
さっきまで風呂に入るとか
抵抗してた♡は…
 
今はもう、俺にぎゅっとしがみついてる。
 
 
臣)♡……、
♡)…っ、は…ぁ…っ
 
臣)一週間分…抱いていい…?
♡)っ…、あ…、っ…///
 
 
会えない分も…
いっぱい充電しておきたい。
 
 
臣)♡……、
♡)ん…ん…っ、///
 
臣)……可愛い。
♡)////
 
 
あっという間に甘くとろけた瞳は
俺を可愛く見上げて…
 
 
♡)いっぱい…したい…///
 
 
そう呟いた。
 
 
♡)一週間分…
  いっぱい…しよ…?///
臣)////
 
 
そんなことを言って
俺に可愛くキスしてくるから…
 
 
愛しい熱は、どんどん二人の身体を溶かして
夜は甘く甘く、染まっていった。
 
 
何度も、抱き合って。
 
 
満たされて。
 
 
求め合って。
 
 
夜が明けるまで…ずっと。
 
 
愛しくて幸せな時間に、包まれた。
 
 
 
 
 
ーendー

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  1. ユキ より:

    臣君1週間のイチャイチャ充電しましたね(*^^*)隆二君もそうなる時くるかな?もうすぐ紅白ですね去年は
    赤組勝ったので今年は白組勝って欲しいです\(^o^)/

    • マイコ より:

      紅白は毎年不満しかないからなー(・ε・` )
      今年はちょんまげという恐怖も残ってるし…どうなることやら…

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