[13]すれ違う二人

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び、び、びっくりした///


何か…

チューは何回もしてるけど
久々に…深くなりそうなチューの気配がして

すっごくドキドキしちゃって

逃げてきちゃった。


♡)////


そんなチュー、しばらくしてないもん…//

はぁ…
心臓がドキドキしてる。

私…どうしたんだろ//



カーディガンを羽織ってリビングに戻ると
臣くんはソファーに座ってた。

その隣に私も座ると
臣くんが私の顔を覗き込んできた。


♡)な、なに?//
臣)ん……、なんでもない…
♡)???


どうしたんだろ…


臣)なぁ…
♡)…なぁに?
臣)……
♡)……
臣)俺のこと、好き…?
♡)えっ!!!
臣)……
♡)……


急に…どうしたの?


♡)好きだよ?
臣)……


どうして…


♡)大好きだよ?
臣)……
♡)急にどうしたの…?
臣)……
♡)……


私、大好きって…毎日言ってるよね?


♡)ん〜〜〜っ!!
臣)わっ…
♡)大好きだよ?//


ぎゅむっと抱きついた。


臣)ん、ありがと…
♡)……


笑ってるのに…
どこかまだ、寂しそうで…


臣)……
♡)……
臣)そういえばお前さ、
  エゴサとかしてるー?
♡)え?


臣くんがふとテーブルに視線を移して
何事もなかったかのように

昨日一緒に見てた雑誌を手に取って
パラパラめくり始めた。


♡)エゴサって…
臣)したことない?
  雑誌の反応とかさ。
♡)したことないー!
臣)俺らと載った時とかも、
  結構感想書かれてたよ。
♡)そうなんだ!!


そう言われてSNSを開いてみる。


臣)まぁお前、名前出してないから
  検索しにくいだろうけどw
♡)あ、そっか!
臣)……あれ…、でも……
♡)ん…?
臣)あ……
♡)え???


臣くんが見てる携帯の画面を
一緒に覗き込んだ。


臣)お前、会社バレてるかも。
♡)えっ!!!
臣)「姫」って…呼ばれてる。
♡)え、え、どゆこと?!!


全然意味がわからなくて
内容を見てみると…


『あの可愛い子、お兄ちゃんの会社だった!
 会社で姫って呼ばれてるらしい!!😳』
『姫とか…ぴったりすぎる😂💕』
『会社でもモテモテだって!!!✨』
『そりゃそうだよね…可愛すぎるもん😇』
『姫が働いてる会社、△△ってほんと?!🏢
 うちめっちゃ近い!!🙋www』


♡)わっ…こんなに…


ほんとに会社バレちゃってる!!


『姫と同じ帽子、買いに行く!!🎵』
『あたし、姫が着てたナイトウェア
 かなりヘビロテしてる😝❤️』
『姫の7月号、ゲットォォォ!!!✌️✨』
『姫の雑誌が少しずつ増えていく喜び🐱💕』


♡)え、え、これ全部、私のこと?!
臣)会話からして、そうじゃない?
♡)えーーー!!!
臣)名前ずっと出さないの?
♡)全然考えてなかった…
臣)このままだと「姫」が定着しそうだけど…
♡)はわわっ


これから仕事も増えていくなら
名前ないと不便なのかな…


♡)あ、そういえば…
臣)んー?
♡)あのね…、えっと…
臣)……
♡)水着のお仕事とか…
  来てるみたいなんだけど…
臣)は?


あ、臣くんの顔が怖くなった。


臣)断ったんでしょ?
♡)断った方がいい?
臣)は?断ってないの?
♡)えっと…
臣)却下!!!
♡)……はい。


即答された。


臣)前に下着のも却下しただろ!
♡)…そうだけど…
  水着なら違うかなと思って…
臣)下着も水着も一緒だろが!


やっぱりそっか…


臣)ぜってぇダメ!!!
♡)はい。
臣)…ったく…
♡)お仕事でも…?
臣)は?!
♡)なんでもないです!!汗
臣)……
♡)……
臣)やりたいの?
♡)あ、全然やりたくないです。
臣)なんだよそれw
♡)やりたくないけど…


臣くんがなんて言うのかなって…


♡)なんでダメなの…?
臣)はぁ?!
♡)…っ
臣)他の男に見られんだろが!
♡)……


それがダメなのか…


臣)ああ〜〜〜もう…っ


ぎゅぅっっ


♡)////


ぎゅっと抱きしめられた。


臣)露出も…ダメだし…
  男と無駄に絡む仕事とかもやめて。
♡)…っ


絡む仕事って…


♡)これも…ダメ…?
臣)…っ


今月号の…デート特集。


臣)これは…別に…
♡)……


って言いながら
口を尖らせて、不満そうな臣くん。


臣)これくらいなら…あれだけど…
  無駄な絡みとか、触るやつとか!
♡)……
臣)そーゆーのは禁止!
♡)……


禁止されちゃった//


♡)臣くんだって…
臣)え?
♡)いつも絡んでるのに…
臣)…っ


臣くんのは…
仕事だって思ってるからいいけど…

私は仕事でもダメなんだ。


臣)お前も…ほんとはやなの…?
♡)…っ


臣くんの手が
頭の上にポンと乗った。


♡)やじゃ…ないけど…
臣)……
♡)……
臣)……


むにっ


臣)「やじゃない」って顔、してない。
♡)……//


ほっぺを摘まれた。


♡)今までは…そんなにやだって
  思ったことなかったけど…
臣)けど…?
♡)新しいのは…やだ。
臣)……
♡)……
臣)見たの…?
♡)…(こくん)
臣)……


自分でもよくわかんない。

見たタイミングがあんなだったからなのか
普通にあの絡みが嫌だったのか

でも…もう見たくない。


臣)ヤキモチ…?
♡)……わかんない。
臣)……
♡)……


臣くんの顔を見上げると
少しニヤニヤしてて…


♡)なんで笑ってるの//
臣)…っ


私がそう言うと
それを誤魔化すように、また私を抱きしめた。


臣)はぁ……
♡)……
臣)可愛い…///
♡)…っ


何それ…

もう…///


臣)…俺も…ヤキモチ…
♡)……え?
臣)仕事だからって言われたら
  何も言えないけど…
♡)……
臣)断れるなら断って。
♡)…っ
臣)他の男がお前に触るとか…
  ほんとやだ…
♡)……//


子供みたいにそう言う臣くんに…

抱きしめる力が強まった腕に…


なんだか胸がきゅぅぅってなった。



さっきはあんな強気に
「禁止!」って言い切ったのに…

今度は甘えるように
「やだ…」って言う臣くん。


♡)もう…ずるい…//
臣)え…?
♡)ううう///


ぎゅぅぅっっ


臣)////


臣くんを力いっぱい抱きしめた。


♡)……だいすき//
臣)…っ


臣くんが大好き。


臣)俺…うざくない…?
♡)なんで?!
臣)…こんな…ヤキモチとか…
♡)うざくないよっ!!
臣)…っ


なんでそんなこと言うの?!


♡)臣くんが…ヤキモチ妬いてくれるの…
  嬉しいもん…っ
臣)…え?
♡)それだけ…好きって
  想ってくれてるんだって…
  嬉しいよ?
臣)……
♡)うざくなんかないもん…っ
臣)……そっか//


臣くんが安心したように笑って
私のほっぺを撫で撫でした。


♡)…私は…?
臣)え…?
♡)うざくない…?
臣)は?!!


だって…

仕事だってわかってるのに…

臣くんは一生懸命頑張ってるのに…

あのMV、二度と見たくないって思ったもん…
そんな私…最低な気がする…


臣)ばか……
♡)…っ


またぎゅって、包まれた。


臣)うざいわけないだろ、ばか//
♡)…っ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


新しいMV、見たの?って聞いたら
ほっぺを膨らませて頷いて…

その表情だけで
ヤキモチ妬いてるってわかったけど…

ヤキモチ?って聞いたら
「わかんない」って言って
余計ぷくーっとふくれたのが

どうしようもなく可愛くて…
たまんなかった。


そんなヤキモチが、うざくない?って
今度は心配そうに俺を見上げてきて

もう…なんでこいつ…
こんな可愛いんだろ…///


臣)はぁ…もう…///
♡)……//
臣)……俺も、一緒だから…
♡)え…?
臣)…ヤキモチ、妬いてくれたら
  それだけ好きって言われてるみたいで
  なんか嬉しい…//
♡)……//
臣)全然うざくないし…
  むしろ…もっと…


妬いてほしいわけじゃない。

もっと…

そう。

俺を…欲しがって欲しい。


ヤキモチ妬いてくれるのも嬉しいし
好きって言ってくれるのも
もちろん嬉しいんだけど…


♡)もっと…なぁに?
臣)…っ


大きな瞳が、俺を見上げる。


臣)……好きに、なって。
♡)えっ……


♡の目がパチパチしてる。

俺、何言ってんだろ…//


♡)好きに…って
  臣くんの…こと?
臣)うん……


そう聞き返されると
なんか恥ずかしい…//


♡)もっと…好きになるの?
臣)……//

♡)こんな好きなのに…もっと…?//
臣)…っ

♡)……//
臣)……//


見つめ合ってるのが
なんかすげぇ恥ずかしくなって

俺はまた♡を抱きしめた。


ぎゅ…っ


臣)////
♡)////


ああ…
すげぇ好き。


どうしよう…

すげぇキスしたい。


いいかな…

軽いのじゃなくて…
もう…


何も考えられなくなるような
キスがしたい。


気持ちをただ…ぶつけるような…


臣)♡…っ

♡)…っ、ん…っ//


重ねた唇はもう、我を忘れて
夢中で♡を求める。


♡)ん…、っ…ぅ…、//


ああ…

好きだ。

ほんとに…


♡)は…ぁ…っ//
臣)もっと…
♡)んん…、っ


熱くなっていくのは
唇なのか身体なのかわからない。

でも、


溢れる気持ちと一緒に
高まっていく熱で

キスはどんどん、深くなる。


このまま…抱きたい。
♡に、触れたい。


触れたくて仕方ない気持ちと
触れるのをどこかで恐れる気持ちが
せめぎ合って…


でも…どうしても止まらなくて
♡の腰に手を回して

その首筋に手を添えた瞬間…


♡)ん…っ//


♡がぴくんと反応して…


俺が首筋にキスを落とすと


♡)や…ぁ…っ//


甘い拒絶の声に、俺は思わず手を止めた。


臣)ごめん…っ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


急にごめん、って言われて…
臣くんが止まって…


臣)ちょっと…暴走した…


え…?


臣)ごめんな…


ぽんぽん。


♡)……


臣くんが少し悲しそうに笑って
私の頭をポンポンした。


臣)そろそろ寝よっか…
♡)……
臣)…先、行ってる…
♡)……


臣くんはそのまま寝室に行って…


♡)…っ


今の…
何だったんだろう。


暴走…だったの…?


私は…
このままHするのかな、って
思っちゃった…///

勘違いだったのかな…
なんか恥ずかしい///


だって…

息継ぎもできないくらい、
激しくて熱いキス。


久しぶりに感じたドキドキするような熱に
ほっぺも熱くなって
身体も…熱くなった。


もっと…キス、したかったな///

もっと、触れて欲しかった。


暴走って…よくわかんないけど
きっと臣くんは
そんなつもりじゃなかったんだよね…?

私ばっかりドキドキして…恥ずかしいな///



後を追うように寝室に入って
ベッドに潜り込んだ。


当たり前のように差し出される腕に
身を寄せれば

優しい指先が、私の前髪をサラリと撫でた。


臣)ごめんな…?
♡)…っ
臣)おやすみ……
♡)……


ごめんって…何がなんだろう?


はっ!!もしかして!!

私がHしたいなって思ったの…
臣くんわかっちゃったのかな?!

でも…俺は今日は疲れてるよ、とか
そういう意味かな?

わわわっ!恥ずかしい///


♡)ごめんなさい…///
臣)え…?
♡)ううう…///
臣)……


臣くんの胸に顔をうずめた。


チューしただけで…
Hしたくなっちゃって…ごめんなさい///

まだ…胸がドキドキしてる。


こうやってぎゅってして
一緒に眠れるだけで幸せなのに…
私ってば贅沢だな…//


でも…
やっぱりちょっとだけ…物足りないから…


♡)臣くん……
臣)……ん?
♡)ごめんね…?//
臣)……え?
♡)もう一回だけ…チューしてもいーい?
臣)えっ…
♡)////


ダメって言われる前に…
しちゃうもんっ//


チュッ…


臣)…っ


少し起き上がって
無理矢理臣くんにキスしちゃった。


♡)////


やっぱり恥ずかしい!!!


♡)ごめんなさい///
  お、おやすみっ!///
臣)…っ


臣くんにくっついて、ぎゅっと目を閉じた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


臣)……


「ごめんなさい」って…
そういう意味、だよな。


やっぱり…まだ
Hはしたくないってことだよな。


でも…俺が暴走したのがわかったから
♡は困って…

今のキスは、
そんな俺に申し訳なくて…
ごめんっていう意味の、キス?


臣)は…ぁ……


なんか…
少し…っていうか、かなりショック。


俺が首筋にキスした瞬間、
♡はやだって…後ろに身を引いた。

それまでのキスは…
想いが通じ合ってるような
熱いキスだったから…

俺の気持ちに応えてくれてるんだって
勝手にそう思ってたけど

違ったんだ。


♡は…
俺に好きだって何度も言ってくれるけど

それと…
Hが出来るかどうかは、別なのかな。


やっぱり…
こんな俺に触られんのなんか
嫌なのかな…


臣)……


もしかして…
♡は優しいから言い出せないだけで

本当は前ほど、俺のこと好きじゃない!?

好きは好きでも、前ほどじゃない、とか…


だって!
前に4日間離れた時は、帰ってきたら
俺のパーカー着て寝てて…

その後すぐにHしたし!


いっぱい触って、って…
俺でいっぱいにしてほしい、って…

「何回でもシたい♡」って…


臣)////


可愛いこと、いっぱい言ってくれたのに…


ああ、ヤバい。
思い出しただけで…なんか…///


♡)ん……にゃ……
臣)……


もう寝てる。

スヤスヤ気持ち良さそうな顔して…


臣)……


ダメだ。

俺…自信ないかも。


もし♡が…
前ほど俺のこと好きじゃないなら

俺に触られるのが嫌なら

俺はどうしたらいいんだろう。



……全然、寝れない。



ーendー

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