【244】心の限界

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◇『♡ちゃん、どうしよう(இдஇ; )』
♡『どうしたの?!😳😳』
◇『素直に言ってみたの!!(இдஇ; )』
♡『えっ!会いたいって?!😳😳』
◇『うん!!(இдஇ; )』
♡『きゃーー(っ≧ω≦)っ
  偉いよ◇ちゃんっ!!
  頑張ったね!!💕✨』
◇『そしたらね、なんかうちに来たの!』
♡『えっ!!😳😳』
◇『会いに来てくれた…(இдஇ; )』
♡『うそーーー!!
  きゃーー!!(´。✪ω✪。`)💕✨』
◇『俺も会いたいって言ってくれて…』
♡『それで飛んできてくれたのね?!
  やーーん(੭ु ›ω‹ )੭ु⁾⁾💕✨
  素敵っ!!!』
◇『嬉しすぎて死にそうなの(இдஇ; )』
♡『◇ちゃん…可愛い(ฅ¯ω¯ฅ )💕
  嬉しい報告ありがとう✨
  いっぱいラブラブしてね💕✨』
◇『ううう(இдஇ; )頑張る……』


昨夜の◇ちゃんとのLINE。


素直に会いたいって言ったら
飛んできてくれるなんて

きっと本当に◇ちゃんのこと
大好きなんだなーー♡


早く二人が付き合えますように♡



ト)♡ちゃん、本当に家に戻るの?
♡)うん。
ト)うち、いつでも泊まっていいから
  遠慮しないでね?
♡)ありがとう♡
  お世話になりました♡
ト)じゃあ今日も撮影頑張ってね♡
♡)うん!行ってきます♡


また重たいキャリーケースを引いて
トリちゃんの家を出た。


今日は…
撮影が終わったら、家に帰る。

臣くんはいない。


臣くんがいない部屋に、一週間ぶりに帰る。


♡)……


ずっと逃げてたけど
そろそろちゃんと進もうって思ってる。

でも…今日は折角Kちゃんと一緒の撮影だし
今はまだ心に蓋をしておく。
考えない。

撮影をめいっぱい楽しんで
最後まで頑張るんだ!!


♡)おはようございまーす!
J)お、姫、おはよう♡


まだJさんしか来てなくて
私は隣の椅子に荷物を置いた。


♡)今日は楽しみですね♡
J)んー?
♡)江ノ島での撮影♪
J)そうだねーー♪
♡)ん?
J)……


Jさんがニコニコ笑ってる。


♡)どうしたんですか…?
J)やっぱり姫が笑顔だと
  嬉しいなって思って♡
♡)……


Jさんは最近…
なんだか優しいお父さんみたい。


K)ういーーっす!
♡)あ、Kちゃんおはよ!
T)はよーーっす。
J)お、Tくんも来た来た。

佐)みんなおはよう!!
♡)あっ、おはようございます!
佐)4人揃ったわね、よしっ。
  これ今日の資料ね、目を通しておいて。
K)はい。
佐)ちょっと準備に時間かかってるから
  もう少し待っててくれる?
J)わかりました。
佐)こんな会議室じゃ息が詰まるでしょ、
  ごめんね?w
  下のフロアの休憩スペースで待ってて。
  お菓子もあるからご自由に!
K)やったーー♪
T)了解でーす。
佐)それじゃ!!


佐伯さんはまたバタバタと消えていった。

私たちは荷物をまとめて
下のフロアへ向かう。


K)海辺のデートファッションねぇ…
  ふむふむ。
T)結構着替えるんだなーー
J)ほんとだねぇ。


みんな資料を見ながら
階段を降りる。


K)あ、ここじゃない?
  お菓子見〜っけ♡
J)コーヒーもご自由にだって。
T)あ、俺入れてきますよ。
J)ありがとーー
K)あたしもー!
T)はいよ。
♡)……
T)お前…は、飲めないもんな、
  お子ちゃまだからw
♡)むぅぅぅ!!
T)だってミルクとか置いてないし、
  飲むとしたらブラックだよ?
♡)……いらない。
T)ぶくくくw
♡)バカにしてー!//
T)してないしてない♡

ポンポン。


Tくんは笑って
コーヒーを入れに行った。


J)うん、カップルのようだな。
♡)え??
J)Tくんと姫。
♡)えっ!!
J)なんかお似合いだなーって。
♡)……
K)……


ふとTくんを見ると
カップを3つ持とうとしてるから
私も手伝いに行った。


T)あ、わり、ありがと。
♡)無理したらこぼれちゃうよっ
T)いや、いけるかなと思ったんだけどw
♡)コーヒーのシミは取れないんだからー
T)え、服にこぼしたことないから知らない。
  そうなの?
♡)そう!
T)さすが鈍臭いだけあって
  そのへん詳しいっすねーー
♡)あー!またバカにしてる!!
T)ぶくくくw
  はい、お待たせしましたーー
K)さんきゅー♪
♡)はい、どうぞ♡
J)ありがと♡


みんなで座ってると
パーテーションで区切られた隣のスペースに
女の子が何人か入ってきた。


女)あ、今日のお菓子美味しそう♪
  いえ〜〜い♡
女)あ、あたしネイルはげてるー!やだ〜!
  今日サロン行く時間ないのにー!
女)今の休憩時間に行けば?
女)いや、無理でしょw
女)無理だわw
女)あ〜あ、今日はムカつく女いないから
  撮影も順調だわ〜〜w
女)あっはははw


モデルさんなのかな…
わいわい話してる。


女)昨日マジでムカついたよね、トリンドル。
女)ほんとほんと!
  年下のくせに調子乗んなっつーの!


♡)!!!


この人たち…もしかして…


女)早く消えればいいのに。ムカつく。
女)ムカつくといえばさ、
  あいつ!!♡!!
女)あ〜〜!あいつね!!
女)あいつマジどうなってんの?
  なんであんなに
  佐伯さんに気に入られてるわけ?
女)マジで目障り。
女)昨日なんてさ、夜の撮影
  いきなりあいつが入るから
  3人もキャンセルになったんだよ。


え…っ


女)はぁ?!何それ!
女)企画変更するから
  やっぱり来なくていいって
  言われたって。
女)はぁ?!こっちだって
  わざわざスケジュール空けてんのに
  ふざけんなじゃん。
女)それな。
女)この間もさ、衣装ダメにしてやったのに
  ニコニコしてバカじゃない?
女)ほんと、頭悪そ〜〜
女)トリンドルの次に消えて欲しい女w
女)間違いないww


ムカムカムカ…

私のことは何言われてもいいけど
トリちゃんのことあんな風に言うなんて
許せないっ!!


ガン!!!!


♡)びくっっ
K)……
♡)!!!


Kちゃんが…怒ってる!!!


J(Kちゃん、落ち着いてw)
K(ぶっ殺す)
T(落ち着けっつーの!)
K(あんた…嫌がらせされてんの?)
♡(…っ)
K(なめやがって…)
♡(全然大丈夫だから!!)
K(…っ)


女)何今の音〜〜〜
女)さぁ?てゆーかぁ〜〜
  今日の飲み、微妙なんだけど〜〜
女)え、あのDJは?
女)来れないっぽくて〜〜〜
女)え〜〜!!じゃあ意味ないじゃん〜〜
女)ブッチしちゃう?
女)イケメン来ないなら意味ないしw
女)だよね〜〜〜
女)ぎゃはははw


K(聞いてるだけでムカつくな。
  早く佐伯さん来ねぇかな。)
J(Kちゃんが殺気立ってる…)
K(あんたやられっぱなしじゃ
  ないだろうねぇ。)
♡(えっ…)
K(あんなクソ女どもに負けんなよ!)
♡(う、うんっ!頑張る!!!)
K(ふんっっ)


どうしてKちゃんが
そんなに怒るんだろうって思ったけど

私もトリちゃんを悪く言われて
腹が立ったから…
それと一緒なのかな…


♡(Kちゃん……)
K(なに。)
♡(ありがとう…♡)
K(……)
♡(えへへ♡)
K(……はぁ、もう…//)


女)あ〜あ、マジで誰か
  三代目とか呼んでよぉ〜〜
女)だって岩ちゃんとか返事来ないんだもん。
女)マジあいつヤリ捨てかよ。
女)いや、それ言うなら登坂くんでしょw
女)ああ、あんたねw


♡)…っ


三代目…?

登坂…?

登坂って…言った…?


女)LINEブロックされてる疑惑だからねw
女)既読にもならないっていうw
女)でもベッドでは優しかったんでしょー?
女)まぁねーーw
女)それだけで十分じゃーーん。
  あたしなんて…
女)爆睡された女w
女)そうだよ!今市くん酔っ払いすぎて
  何もしなかったんだから!
  男じゃねーよ!w
女)でも一応、腕枕だったんでしょ?
女)爆睡しながらねw
女)あははははっw
女)持ち帰られた意味ないしw
  あたしも登坂くんが良かった〜〜
女)いや〜ほんと
  登坂くんか岩ちゃんなら
  一回はお持ち帰りされたいなー♡
女)また一緒に飲みたいよねー♡
女)なんで最近返事来ないんだろ。
  彼女できたのかなーー
女)いや、うちらと飲んだ時も
  彼女いたじゃんw
女)そうだそうだ!
  なのにお持ち帰りされた女w
女)彼女さんごめんなさーいw
女)あはははっw


♡)……


身体が…固まって動かない…

心臓が…止まったみたいで…


聞きたくない。
聞きたくない。

これ以上…聞きたくない。


気付いたら私は廊下に飛び出してた。


♡)はぁっ…、はぁ…っ


苦しい…

心臓が…痛い…


嫌だ。
嫌だ。

早く…心に…蓋をしないと…

苦しいよ…っ



バタン!!!!


♡)はぁ…っ、はぁっ……


蓋をするのが間に合わなくて…
一気に涙が溢れ出した。


♡)ふっ、ふぇぇっ…ううっっ


なんでこんなに…
ポロポロこぼれてくるの…?


♡)ふ…、っ…、うう…っ


バタン!!

ドンドン!!


K)♡!!いるんでしょ?!♡!!
♡)…っ
K)開けて。
♡)……っく…
K)泣くな。
♡)…っ
K)さっきの、昔の話だってよ。
♡)…ひっく……
K)2年前って言ってた、あいつら。
♡)ぐすっ……
K)あんたと付き合う前だよ。
♡)…っ
K)昔のことでも嫌だろうけど…
  あんな奴らの言うことで泣くな!
♡)…ひっ…く…
K)とりあえず開けろ!!
♡)…っ


トイレのドアを開けると
Kちゃんがすぐに私を抱きしめた。


K)もう……
♡)ふぇっっ……
K)泣くな、我慢しろ、目ぇ腫れるよ。
♡)…っ
K)もう…ほら……
♡)…っ


我慢しようと思っても
Kちゃんの腕が優しくて…あったかくて…


♡)うわぁぁんっっ
K)だ〜〜〜!!!
♡)Kちゃぁぁんっっ
K)うん……、よしよし…
♡)うわぁぁんっ、やだよぉぉっ
K)うん……
♡)なんで?どうして?
K)うん……
♡)どうして臣くんは…っ
K)うん……
♡)女の子なら誰でもいいの?!
K)……
♡)ばかぁぁっ!!
K)うん……
♡)臣くんのばかぁぁっ!!
  うわぁぁぁんっっ
K)うん……


泣きじゃくる私を
Kちゃんはずっと抱きしめてくれてた。


嫌だ。
嫌だよ。

どうして…?

嫌なことしてくるあんな子たちと…
トリちゃんのこと
あんな風に言うあんな子たちと…

どうして?


♡)ふぇっっ、えっ、うえぇぇっ
K)ん……


あんな女の子と…
キスしたり…そういうこと…したの?


♡)嫌だ…っ、嫌だよぉっっ…
K)うん……
♡)はぁっ、は…ぁっ…
K)ちゃんと息しな。
♡)…っ
K)♡!!
♡)は…っ、はぁっ……


苦しい。
気持ち悪い。

嫌だ。
嫌だ。

悲しい。
悲しいよ。


♡)考えたく…ないのっ…
K)うん。


涙が…止まらない…


♡)悲しくて…苦しくて…っ
  気持ちがっ…ぐちゃぐちゃになるから…
K)うん……
♡)ずっと…心に…っ


蓋をしてきたのに……


♡)うわぁぁぁんっっ
K)……




ーーー




目が覚めると…

私の身体は
車に揺られていて…


やわらかいアイスノンに
目を覆われていた。



♡)……



あれ…?
私…


トイレで…いっぱい泣いて…
Kちゃんが…ぎゅってしてくれてて…



ガタン…ガタン…



たまに揺れる車の振動が
誰かの身体ごしに…背中に伝わる。

私…誰かの膝の上に…いる?



佐)♡ちゃん…大丈夫かしら…
J)うーーん…
佐)無理矢理連れてきちゃったけど。
J)……


話し声が…聞こえる…


ああ私…Kちゃんの膝の上にいるのかな…
だってなんだか…
すごく安心するもん。


J)とりあえず着くまで
  ゆっくり寝かせてあげましょう。
佐)そうね……
K)体力使い果たすくらい泣いてたからな…
J)うん…外まで聞こえてきたよ…
K)…Jさん達が来てくれて良かった。
J)……


あれ…?
Kちゃんの声が…
遠くに聞こえる。


佐)Tくんが♡ちゃんを運んで来た時は
  びっくりしたわよ。


え…?

Tくん…?


佐)貧血か何かで倒れたのかと思っちゃった。
K)泣き疲れただけだから大丈夫です。
佐)……
K)♡は根性あるから
  こんなんで撮影できなくなったり
  しませんよ。
J)……うん、だろうね…。
K)何が何でも頑張る子だから…
佐)……
K)とりあえず今は休ませてやりたい。
J)…Tくん、重くない?
T)全く。
J)って言うと思ったけどw
T)目が腫れなきゃいいけど……


心配そうなすごく優しい声が
頭の上から降ってきた……

この膝枕は…Tくんなのかな…?


♡)……


ずっと優しく…
髪を撫でてくれてる。


大事そうに触れるその手も…
私を思ってくれるKちゃんの気持ちも…

全部が優しくて…また泣きそうになる。



早く…
早く…心に蓋をして…

じゃないと…また…
溢れてきちゃうから…


今は…何も考えない。

今日は…撮影を頑張るの。



だから…今は…
この心地良い車の揺れに…

目を閉じていよう。



だって…
優しく触れるあたたかい手が…

この匂いが…


すごく…安心するの。



優しくて…

Kちゃんだと…思ったのにな……




ーendー

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