【221】誤解??

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久しぶりにぐっすり眠れた気がして
目を覚ますと

◇ちゃんが私を抱きしめてくれてた。


◇)……スー…、スー……


◇ちゃん…
すっごく優しい女の子。

あまり話したことなかった私を
家に招き入れてくれて…
いっぱい話を聞いてくれた。


一晩経って
少し心が軽くなって

私は◇ちゃんを起こさないように
そっとベッドを出た。


リビングに行って
丸一日放置してた携帯を手に取った。


「不在着信 53件」


♡)…っ


あ…、1件はKちゃんだ。
LINEも来てる。


『どこにいるの?大丈夫?
 うちならほんとに
 何時に来てもいいからね!』


♡)……


どうしよう…
心配かけちゃった。


昨日Kちゃんと話したことを
一つずつ思い出す。


もう心の中がぐちゃぐちゃで…

臣くんが私のことを大事にしてくれてるとか
私のことが好きだとか
そういうことを言われるたびに

そんな臣くんを許せない私が
ダメなんだって言われてる気がして…


Kちゃんがそんなつもりで
言ったんじゃないって
そんなことはわかってる。

でも…
心がまだ…追いつかない。


♡)Kちゃん…ごめんなさい…


今日…会社に行ったら謝ろう…


♡)……


臣くんからも…LINEが来てる。
11件…

どうしよう…開きたくない…
でも…


ピッ


『どこにいる?!』
『会社行ったの?』
『電話出て。』

『今日帰ってくる?』
『頼む、電話出て。』

『仕事終わった?』
『今どこにいる?まだ会社?』
『心配だから電話出て。』

『俺が嫌なら俺が出てくから
 お前は帰ってきて。
 本当に心配だから。』

『夜中でも何時でもいいから電話して。
 待ってるから。』

『どこにいる?無事?』


♡)ぐす…っ


読んでるだけで涙が出てきた。

臣くん…すごく心配してる。
こんなに…心配かけてごめんなさい…


♡)ふぇぇっ…


臣くん…ごめんなさい…
ごめんなさい…っ


ピロリロリロ♪ピロリロリロ♪


♡)…っ


こんな早い時間なのに
臣くんから電話がかかってきた。

既読に…したから?

もしかして…
ずっと起きてたの?


ピロリロリロ♪ピロリロリロ♪


♡)……


私が出られずにいると、
すぐにLINEが来た。


ピロピロ♪ピロピロ♪


『生きてる?無事??今どこにいる??
 頼むから電話出て。』


♡)……


これ以上無視できない。


『電話はしたくない。ごめんね。
 友達の家にいるから大丈夫。
 心配しないでください。
 本当にごめんなさい。』

『帰ってきて。
 俺と顔合わせたくないなら
 俺がどっか行くから。』


♡)…っ


そんなんじゃ…ないもん…

臣くんに出て行ってほしいとか
そんなこと思ってないもん…


ただ…


今はまだ
臣くんの顔は見たくない。


私はそれ以上、返事を打てずに
携帯をしまった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


一日中電話も繋がらないし
LINEも既読にならなくて…

Kの家に行ってないなら
一体どこに行ったんだよって…

さくちゃんや凪ちゃんにも聞いたけど
誰も♡のこと知らなくて…

心配で心配で眠れなかった。


俺のせいで♡が出て行った。
それなら俺が出て行くから
頼むから帰ってきてくれって何度も思った。


ストーカーかよってくらい電話をかけて
でもそれしか出来なくて…

朝方ようやくLINEが既読になったから
すぐに電話したけど
出てくれなかった。

でもとりあえず生存が確認できて
すごく安心した。


帰ってきてくれって頼んだけど
それから返事が来ない。


「電話はしたくない」って…
俺の声は聞きたくないってことなのかな。

顔も見たくないし…
声も聞きたくないって…
そういう意味だろうか。



臣)おはようございます…
直)おはよう!
E)臣!!
臣)……
直)♡ちゃん、帰ってきた?!
臣)……


俺が首を横に振ると
みんなが落胆した。


健)マジかぁ……
  なんでや〜〜〜〜〜
  帰ってこ〜い!♡ちゃーーん!
臣)……
隆)電話出ないの?
臣)全然出ない。
隆)マジか…
岩)LINEは?
臣)今朝一回だけ返事きたけど
  それっきり。
N)それにはなんて?
臣)電話は…したくないって。
N)……
臣)友達の家に泊まってるみたいです。
  心配するなって…
隆)そんなん心配するに
  決まってんじゃん!!
E)そうだよね。
臣)……


このまま…あいつ…
帰ってこなかったらどうしよう…


臣)俺…ほんとに嫌われたかも…
直)いや…
臣)……
直)別に臣のことが嫌だとか
  嫌いになったとかじゃなくて
  今はきっとショックが大きくて
  現実を受け止められない
  だけなんだと思うよ。
臣)……
隆)じゃあ…時間が経てば
  帰ってくる…?
直)それはわかんないけど…
E)えーーーっ
臣)……
直)でも…少し時間をあげたら?
臣)……


時間…?
それで解決するんだろうか…


N)でも、もうさ、
  ♡ちゃんの価値観的に
  過去の臣はアウトなわけでしょ?
臣)……
N)時間あげたって
  アウトなもんはアウトじゃない?
臣)…っ
E)じゃあ♡ちゃんには…
  価値観が合う人を見つけてもらう…?
N)こらこらこら!
  なんで別れることになってんのよw
E)あ、そっか、間違えた…
N)大体♡ちゃんの価値観に合うような
  ど真面目な男なんているかいな!
健)いやいや、いるんちゃいます?
直)いくらでもいますよ。
  NAOTOさんはどれだけ世の男が
  遊び人だと思ってんすか。
N)えっ…w
健)しかも♡ちゃんくらい可愛かったら
  いくらでも見つかるやろな…
隆)ちょっと、健ちゃん…
健)いや、だって…公務員とかさーー
岩)公務員!!
健)うん。真面目そうやん?
岩)確かに…俺らとは全然違う…
E)♡ちゃんはそういう公務員と
  付き合った方が幸せなのかなぁ?
臣)んなわけあるか。
E)…っ


そんなわけない。
そんなんぜってぇ嫌だ。


岩)あっ…


岩ちゃんがハッとして
俺の顔を見た。


岩)そういえば…
  ♡ちゃんの会社の、野郎二人。
N)……あっっ!!!
隆)いたね!そういえば!!
岩)あいつら…
  ♡ちゃんが家出してるなんて知ったら…
N)ここぞとばかりに
  狙いに行くだろうねぇ。
臣)!!!!


忘れてた!!!


「この先もし姫が泣いたり
 傷ついたりするようなことがあったら…

 もしあったら…かっさらうから。」


臣)…っ


ヤバい。


直)弱ってる時に優しくされたら…
  ちょっと危ないね。
隆)♡ちゃん…そんなコロッといくかな…
N)でもあいつらイケメンだったしな…
E)顔は臣のがカッコイイよ!!
岩)そーゆー問題?w
健)♡ちゃん…危ないな…
臣)……


そうだ。
あいつにはいつも
嫌ってほど男が寄ってくるんだ。

このままほっとくなんて…ダメだ。


臣)俺やっぱり…
  もう一回ちゃんと話します。
直)……
N)俺さ、思ったんだけど
  ♡ちゃん勘違いしてんじゃない?
臣)え?
隆)勘違い?
N)そうそう。臣がさ、
  「付き合ってから」は、
  そんなことしてないって…
  じゃあ付き合う前はしてたのかって。
臣)え…?
N)だからーー
  ♡ちゃんと出会ってから
  ♡ちゃんと付き合うまでの期間。
隆)ああ!なるほど!!
N)そこでも女遊びしてるって
  勘違いしてんじゃない?
健)ああ、それだったら凹むかも!!
臣)そう…なのかな…
岩)でも臣さん、据え膳食わなかったし
  ♡ちゃんへの想いを貫いてたじゃん!
隆)そうだよ!!!
臣)……
N)その期間もさ、
  ちゃんと何もなかったよって
  伝えてあげたら
  見方、変わるんじゃない?
臣)……


そうかも…
誤解してんのかも…


隆)NAOTOさんナイスーー!!
N)いやいやいやw
E)良かったね臣!希望の光が!
臣)うん…


「付き合ってから」じゃなくて
「お前と出会ってから」
そんなこと一度もしてないって
今すぐ言いたい!!!



健)あ〜〜〜〜〜
臣)え??
健)インスタが荒れてる。ツイッターも。
臣)え??
隆)あ、MV解禁になったから?
健)うん。


今日は
『J.S.B. DREAM』のMV解禁日。


健)臣ちゃんのファン、
  めっちゃ荒れてんで。
臣)えっ、なんで。
岩)臣さんがエロいから?
健)いや、なんか…、このモデルが…
臣)……


インスタを開いてみた。


臣)はぁ……
岩)え、なんでこの女
  こんな余計なこと書いてんの?
臣)ふざけんなよマジで。
N)なになにー?
健)なんかわざとこんなんスクショして
  ファンを煽るようなコメントを。
N)……うわ、ほんとだ、嫌味〜〜w


わざとファンが
炎上するようなことしやがって

ああ、イライラする。


E)臣、臣、顔が怖い…w
臣)ほんとムカつく、この女。
隆)これ…♡ちゃんが見たら
  タイミング悪いねぇ…
臣)えっ…
岩)このMV自体、タイミング悪いかもね。
N)いやいや、これは仕事でしょw
岩)そうですけど…
  臣さん今回、絡み多いし…
直)うーん…タイミング的には
  あまり良くないかもね。
臣)……


すげぇ最悪だ。
一緒にいたらいくらでもフォローすんのに…

頼む。今は見んな。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


♡)Kちゃん…
  昨日は心配かけてごめんなさい…
K)……
♡)あんな言い方して…
  ごめんなさい…っ
K)……
♡)ほんとに…っ、ごめんね…?
K)泣くな〜〜〜〜
♡)ふぇぇっっ
K)わかってるから。
♡)ごめんね…っ
K)あたしこそ…ごめん。
♡)Kちゃんは何も悪くないもんっっ!!
K)……
♡)うううっ


Kちゃんがぎゅってしてくれて
私は涙が止まらなかった。


K)あんたの気持ちも考えないで…
  ほんとごめん。
♡)そんなことないっ!!
K)……
♡)……
K)無事で良かった。
♡)…っ
K)……
♡)心配かけて…ごめんなさいっ
K)うん、もういいよ。
♡)ぐす…っ


Kちゃんはそれ以上何も聞かなくて…
私もそれ以上何も言わなかった。


お昼になると
JさんとTくんがまた来て
ランチに誘ってくれたけど

仕事をしてる方が
余計なこと考えずに済むから
断ってずっとデスクにいた。


ブブブブッ…


♡)あ…


臣くんから…LINEだ。


ピッ


『ちゃんと話したいから
 今日帰ってきてくれる?』


♡)……


どうしよう。
まだ帰りたくない。

まだ…顔見たくない。



ー続ー

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